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エコツーリズム推進法

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2.赤城山のエコツーリズム推進全体構想はどのようなものですか?

赤城山エコツーリズム推進全体構想

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赤城山エコツーリズム推進全体構想の概要[ PDF(526KB) 新規ウィンドウで開きます

1 全体構想の目的

都心から約2時間の位置にある赤城山は、貴重な植物が豊富にある覚満淵などの自然資源や、赤城神社や句碑の道などの歴史文化に恵まれています。これら自然観光資源の保護はこれまでも盛んに行われてきましたが、自然観光資源の一層の保全と同時に、体験の機会を提供するなどにより、更なる地域振興及び持続可能な地域形成を目的として全体構想を作成いたしました。

2 エコツーリズム推進全体構想の概要

(1)エコツーリズムを推進する地域(法第5条第3項第1号関係)

赤城山頂の大沼を囲む外輪山(前橋市域)と、南麓に広がる荒山、鍋割山を推進地域とします。自然環境の保全や利用の象徴的な地域と考えられ、とりわけ湿生植物と高山植物の宝庫で、「小尾瀬」とも称される覚満淵と、その覚満淵の形成に最も影響を与えた外輪山の内側地域を重要視しているためです。

(2)エコツーリズムの対象となる主たる自然観光資源の名称及び所在地(同項第2号関係)
①自然環境に係るもの
  • クマタカ、カモシカ、ツキノワグマ、ヤマネ、ワカサギ、ホタルなどの動物
  • ニッコウキスゲ、モウセンゴケ、クサタチバナ、ヒメシャガ、サワギキョウ、レンゲツツジなどの植物
  • 覚満淵、カルデラ湖(大沼)、火口湖(小沼)、外輪山(駒ケ岳等)、側火山(荒山、鍋割山等)、カルデラ中央火口丘(鈴ヶ岳、長七郎山、地蔵岳等)などの地形・地質
②風習習慣、伝統的な生活文化に係るもの
  • 赤城神社、句碑の道などの歴史資産
  • 赤城山にまつわる数々の伝説や赤城神社の例大祭、夏まつりなどの伝統文化

(3)エコツーリズムの実施の方法(同項第3号関係)
ルール

①ルールで保護する事項

  • 自然観光資源の保全
  • 史跡、伝統文化の保護
  • 地域振興や観光、エネルギーへの配慮
  • 参加者の安全
  • 地域住民の生活環境との調和
  • エコツアーの質の確保

②ルールの運用に当たっての実効性の確保

  • モニタリング
  • チェックリストの作成
  • 参加者への事前説明
  • 定期的なチェックの実施
  • 協議会によるアドバイス
  • ルールの定期的な見直し
ガイダンス及びプログラム

赤城山エコツーリズム推進のため、以下の考え方によってエコツアーの企画、運営及び評価を行います。

  • ①自然観光資源の価値の再発見と共有
  • ②自然観光資源の保全
  • ③自然観光資源を活用した地域振興
自然観光資源のモニタリング及び評価

モニタリングは、動植物、景観・地形・森林環境、河川環境、史跡・伝統文化・生活文化の4分類を対象とします。エコツアー実施や下見の際に見られた自然観光資源の変化や問題点について、専門家による評価や対策の提案を踏まえて、必要に応じてルールやガイダンスの見直し・周知等の対応を行います。また、モニタリングの結果について、自然観光資源保護等の観点から定期的に評価と改善策の検討を行います。

(4)自然観光資源の保護及び育成(同項第4号関係)

自然観光資源の保護及び育成については、赤城山エコツーリズム推進全体構想に定められたモニタリングにより得られた結果及びその評価に基づき、より一層の保護や育成などの対策が必要であれば、協議会において対応を検討し、ツアー実施者や関係機関の協力を得て、改善に向けた調整を行います。

(5)協議会の参加主体(同項第5号関係)

協議会の構成団体は、エコツーリズムの推進に関わる各分野の団体、事業者、地域住民、教育機関、その他エコツーリズムに関する活動に参加する者及び行政機関から構成されており、それぞれの役割分担を持ちながら協力して赤城山エコツーリズム推進に努めます。

(6)その他エコツーリズムの推進に必要な事項(同項第6号関係)
環境教育の場としての活用と普及啓発

次の4点を留意し環境教育をすることで、地域の持続可能な社会の構築の実現に貢献します。

  • ①本地域で体感・習得できるテーマの整理
  • ②ツアー実施者等の理解促進
  • ③参加者に環境問題について考える機会の提供
  • ④環境に配慮したエコツアーの推進と普及啓発

また、次の2点の取組を進めることで、地域住民に対する普及啓発を行います。

  • ①地域住民に対する普及啓発
  • ②地域の子供たちへの環境教育の推進
他の法令や計画等との関係及び整合

関連する法令への配慮と、関係計画との整合を図りながら実施します。

農林水産業や土地の所有者等との連携及び調和

大沼でのワカサギ釣りをツアープログラムに活用するなど連携を図ります。また、農業や林業についても今後の事業展開の際に連携を図ることを検討します。

地域振興

ツアー実施者等と連携し、参加者の増加や滞在日数の増加につながるよう努めます。

地域の生活や習わしへの配慮

ツアー実施者及び参加者は、ツアーの実施が地域住民の生活や習わし等に悪影響を及ぼすことのないよう留意します。

安全管理

ツアー実施に当たり、すべての参加者及びツアー実施者の安全を確保するため、最大限の留意を払います。また、救急救命や安全管理の指導を受けたガイドが安全管理を行うようにします。

全体構想の公表・見直し

全体構想の作成、変更及び廃止を行ったときは広く一般に公表します。また、概ね5年ごとに全体構想の見直しを行います。ただし、モニタリングの評価・点検により必要となった場合にも見直しを行います。

鳥居峠から見渡す赤城大沼と覚満淵

鳥居峠から見渡す赤城大沼と覚満淵


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