赤城山エコツーリズム推進全体構想[
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赤城山エコツーリズム推進全体構想の概要[
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都心から約2時間の位置にある赤城山は、貴重な植物が豊富にある覚満淵などの自然資源や、赤城神社や句碑の道などの歴史文化に恵まれています。これら自然観光資源の保護はこれまでも盛んに行われてきましたが、自然観光資源の一層の保全と同時に、体験の機会を提供するなどにより、更なる地域振興及び持続可能な地域形成を目的として全体構想を作成いたしました。
赤城山頂の大沼を囲む外輪山(前橋市域)と、南麓に広がる荒山、鍋割山を推進地域とします。自然環境の保全や利用の象徴的な地域と考えられ、とりわけ湿生植物と高山植物の宝庫で、「小尾瀬」とも称される覚満淵と、その覚満淵の形成に最も影響を与えた外輪山の内側地域を重要視しているためです。
①ルールで保護する事項
②ルールの運用に当たっての実効性の確保
赤城山エコツーリズム推進のため、以下の考え方によってエコツアーの企画、運営及び評価を行います。
モニタリングは、動植物、景観・地形・森林環境、河川環境、史跡・伝統文化・生活文化の4分類を対象とします。エコツアー実施や下見の際に見られた自然観光資源の変化や問題点について、専門家による評価や対策の提案を踏まえて、必要に応じてルールやガイダンスの見直し・周知等の対応を行います。また、モニタリングの結果について、自然観光資源保護等の観点から定期的に評価と改善策の検討を行います。
自然観光資源の保護及び育成については、赤城山エコツーリズム推進全体構想に定められたモニタリングにより得られた結果及びその評価に基づき、より一層の保護や育成などの対策が必要であれば、協議会において対応を検討し、ツアー実施者や関係機関の協力を得て、改善に向けた調整を行います。
協議会の構成団体は、エコツーリズムの推進に関わる各分野の団体、事業者、地域住民、教育機関、その他エコツーリズムに関する活動に参加する者及び行政機関から構成されており、それぞれの役割分担を持ちながら協力して赤城山エコツーリズム推進に努めます。
次の4点を留意し環境教育をすることで、地域の持続可能な社会の構築の実現に貢献します。
また、次の2点の取組を進めることで、地域住民に対する普及啓発を行います。
関連する法令への配慮と、関係計画との整合を図りながら実施します。
大沼でのワカサギ釣りをツアープログラムに活用するなど連携を図ります。また、農業や林業についても今後の事業展開の際に連携を図ることを検討します。
ツアー実施者等と連携し、参加者の増加や滞在日数の増加につながるよう努めます。
ツアー実施者及び参加者は、ツアーの実施が地域住民の生活や習わし等に悪影響を及ぼすことのないよう留意します。
ツアー実施に当たり、すべての参加者及びツアー実施者の安全を確保するため、最大限の留意を払います。また、救急救命や安全管理の指導を受けたガイドが安全管理を行うようにします。
全体構想の作成、変更及び廃止を行ったときは広く一般に公表します。また、概ね5年ごとに全体構想の見直しを行います。ただし、モニタリングの評価・点検により必要となった場合にも見直しを行います。
![]() 鳥居峠から見渡す赤城大沼と覚満淵 |