令和元年度石綿関連疾患に係る医学的所見の解析調査業務(びまん性胸膜肥厚改正認定基準妥当性の確認調査編)

公  示

 次のとおり、参加希望書類の募集を行います。

令和元年7月26日

環境省大臣官房会計課長 角倉 一郎

1 業務概要

(1)業務名

   令和元年度石綿関連疾患に係る医学的所見の解析調査業務(びまん性胸膜肥厚改正認定基準妥当性の確認調査編)

(2)業務内容

①症例の収集及び解析について

過去に救済制度又は労災補償制度等で、びまん性胸膜肥厚と診断をされた症例を収集の上、医学的所見について解析を行い、適切な診断手法・技術の確立を目指す。具体的には、当該疾患の医学的所見(放射線画像所見・呼吸機能検査結果、石綿小体数等)に係る情報等を整理・解析することで、びまん性胸膜肥厚の効率的な医学的判定に資する知見を得る。具体的にはア~エのとおりとする。

ア.びまん性胸膜肥厚患者の症例の収集

(ア)石綿肺及びびまん性胸膜肥厚(以下「石綿肺等」という。)の認定を行っている機関及び石綿肺等の専門家の所属する医療機関において診断あるいは治療を受けているびまん性胸膜肥厚の症例(70例程度)を中心に収集する。症例の収集方法については、症例収集前に開催することとしている事前検討会において専門家による検討及び承認を行う。

(イ)症例の収集に当たっての基準としては、厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を遵守して実施する。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000069410.pdf

イ.症例調査票の作成

症例収集に当たっては、調査方法・調査項目等について、専門家により構成

     される事前検討会において検討を行った上で、「症例調査票」を作成する。

ウ.収集したびまん性胸膜肥厚の症例に係るデータの解析等

(ア)呼吸機能検査として、フローボリューム、スパイロメトリー、PaO2、AaDO2の年次推移の結果等を求める。これらの結果と、画像所見(気腫化の程度等)や喫煙の有無等を比較・分析する。

  (イ)良性石綿胸水と診断されてからびまん性胸膜肥厚に相当する被包化胸水と診断し得るまでの胸部画像の収集を行うとともに、それ以降の経過についても追跡する。そして、平成29年6月に行った環境省の医学的判定に係る資料に関する留意事項の改訂が妥当であることを確認する。

(ウ)その他、症例検討会において専門家による検討を行った結果、必要であるとされた項目についても調査・解析を行う。

エ.その他

(ア)収集した症例についての解析は、1(2)②の石綿肺等の専門家の助言を受けた上で請負者が実施する。

(イ)業務の実施に当たっては、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を遵守すること。

②調査委員会の運営等

上記①の業務の実施にあたっては、石綿肺等の専門家(4名程度を想定)により構成される調査委員会を設置し、3回程度(事前検討会1回、症例検討会1回、報告書作成検討会1回、各半日開催)東京都区内で開催するとともに、同委員会の指導助言を適宜受けるものとする。

なお、石綿肺等の専門家の委員会参画については、承諾書をもらうこととする。また、専門家4名のうち1名は、環境省が指定する者であり、予定している者は下記のとおり。

・独立行政法人 労働者健康安全機構 アスベスト疾患研究・研修センター所長、

所在最寄り駅:JR岡山駅

他3名(3~6級相当)については、環境省担当官と協議の上選定するものとする。

具体的には以下のことを行う。

ア.委員への連絡と出欠の確認

請負者は、委員との日程調整を行い、回答結果を整理するとともに、環境省担当官と協議の上、開催日を決定する。開催に当たっては、開催日の2週間程度前までに開催の通知を送付し、出欠の確認を行った上、環境省担当官に報告する。なお、連絡が遅延する委員に対する回答を促すなどして日程調整・出欠確認を行う。委員には、「国家公務員等の旅費に関する法律」に準じた出席旅費を支払う。委員会出席謝金は、1人1日当たり17,700円を支給するものとする。

イ.委員会に関する事務等

請負者は、委員会の会議資料(A4、20頁程度)を5部程度(専門家、環境省担当官用)作成・印刷して調査委員会に備える。また、会場の確保(30名程度)やお茶の準備(1回につき4名分、ワンウェイプラスチックを使用しないで実施すること。)など、開催に必要な一切の事務を行うものとする。

③報告書の取りまとめ

 ①及び②の結果を報告書に取りまとめる。

なお、取りまとめに当たり、専門家(調査委員会委員)に1人あたり5枚程度の原稿執筆を依頼し、400字詰め原稿用紙1枚あたり2,000円の原稿執筆謝金を支給するものとする。

(3)履行期限

  令和2年3月31日

2 応募要件

(1)基本的要件

      1. 予算決算及び会計令(昭和22年勅令第165号)第70条の規定に該当しない者であること。なお、未成年者、被保佐人又は被補助人であって、契約締結のために必要な同意を得ている者は、同条中、特別の理由がある場合に該当する。

  1. 予算決算及び会計令第71条の規定に該当しない者であること。

  2. 環境省大臣官房会計課長から指名停止措置が講じられている期間中の者でないこと。

  3. 参加希望書類の募集要領で示す暴力団排除に関する誓約事項に誓約できる者であること。

(2)守秘性に関する要件

びまん性胸膜肥厚の症例(70例程度)の収集に当たっては、厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を遵守して実施できること。

(3)業務執行体制に関する要件

2(4)の業務実績に関する要件を満たす知識、経験を持った人員を擁し、本業務に配置できること。また、石綿による健康被害の救済に関する法律における指定疾病に関する医学的知見について、特に専門用語の意味を含めて内容を理解していること。

(4)業務実績に関する要件

過去に実施した類似業務(びまん性胸膜肥厚の医学的所見(放射線画像所見・呼吸機能検査結果、石綿小体数等)に関する調査・情報収集・分析業務)の実績を提出すること。

3 募集要領の交付及び問い合わせ先等

(1)募集要領の交付

環境省ホームページの「調達情報」>「入札等情報」>請負業務「参加者確認公募(役務)」より必要な件名を選択し、「公示」の下段に募集要領のファイルが添付されているので、ダウンロードして入手すること。

https://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/index_sanka.html

(2)問い合わせ先

   東京都千代田区霞が関1-2-2(中央合同庁舎第5号館24階)

   環境省大臣官房会計課契約第1係

   TEL:03-3581-3351 内線6049  FAX:03-3593-8932

4 参加希望書類の提出期限等

(1)提出期限:令和元年8月20日(火)17時

(2)提 出 先:3(2)に同じ。

(3)提出方法:持参又は郵送(書留郵便等の配達の記録が残るものに限る。)すること(提出期限必着)。

(4)参加希望書類の書式:募集要領に定める様式により作成すること。

5 公募実施後の対応

審査の結果、応募要件を満たすと認められる者が一しかいない場合にあっては、当該応募者との契約手続に移行する。応募要件を満たすと認められる者が複数いる場合にあっては、一般競争入札(総合評価落札方式)に移行する。

6 その他

(1)手続において使用する言語及び通貨

   日本語及び日本国通貨に限る。

(2)関連情報を入手するための照会窓口

   3(2)に同じ。

(3)一般競争入札(総合評価落札方式)に移行した場合

別途連絡する。

(4)平成31・32・33年度又は令和01・02・03年度環境省競争参加資格(全省庁統一資格)の「役務の提供等」の「調査・研究」の認定を受けていない者であっても、参加希望書類を提出することができるが、その者が2に定める応募要件を満たすと認められ、一般競争入札(総合評価落札方式)に移行した場合に提案書を提出するためには、提案書の提出時までに、当該資格の認定を受ける必要がある。

(5)本公示に記載がない事項は、募集要領によることとする。