環境省
VOLUME.64
2018年4月・5月号

エコロ塾

[ 今月の授業 ]
ペットを飼うために

ペットを迎えた時から、飼い主には多くの責任が伴います。最後まで飼い続ける覚悟や周囲への心配りなど責任を果たす努力の先に、委ねられた小さな命の幸せがあるのです。
飼う前に、ペットと過ごす楽しさだけでなく、命を預かる責任についても考えてみましょう。

基礎編

1時間目ペットの「5つの自由」を知ろう

ペットの「5つの自由」を知ろう

動物が安心して安全に暮らすための指標として「5つの自由」という、生きていく上での必要な欲求があります。大切なペットが健やかで安全安心な暮らしができるよう「5つの自由」を満たした環境を整えましょう。

ペットの「5つの自由」を知ろう

5つの自由
飢え・渇きからの自由

ペットの種類や年齢、健康状態に合う食べ物と、新鮮な水を用意しましょう。

本来の行動がとれる自由

動物が本来の習性や行動をとれるよう生活環境を工夫しましょう。

痛み・負傷・病気からの自由

けがや病気に対して適切な治療を受けさせ、日ごろからその予防も行いましょう。

不快からの自由

清潔で安全な環境を整え、快適に過ごせるようにしましょう。

恐怖・抑圧からの自由

恐怖や抑圧を取り除き、精神的苦痛や不安を感じさせない対応をしましょう。

2時間目「命を預かる責任」を感じましょう

ペットは、飼い主の心構えでその生涯が大きく変わります。人生の転機などで適切な世話ができない環境になる可能性があるなら、ペットのためにも“今は飼わないこと”も選択肢の一つとなります。結局、世話ができずペットを捨てることは犯罪行為です。飼うことを決めたなら、ペットが健康で快適に暮らせるよう最後まで飼い主の責務を果たしていきましょう。

健康と安全の保持

ペットの種類によって習性や必要な環境は異なります。ペットに適した環境を整え、責任を持って世話をしましょう。

健康と安全の保持

病気の知識と予防

病気やけが、感染症などの正しい知識を持ち、その予防を心掛けましょう。また普段から健康状態の確認を行い、ペットの健康維持につなげましょう。

病気の知識と予防

命を終えるまで適切に飼う

ペットが命を終えるまで、安心安全で健やかに暮らせるよう、適切に飼い続けること、またペットの老いや病気と向き合うことも飼い主の責任です。

命を終えるまで適切に飼う

飼う前に考えること

● 居住環境
今も将来もペットが飼える環境ですか?

● ライフスタイル
飼いたいペットは生活環境に適合していますか?

● 家族の同意
家族は全員同意していますか? 世話にも協力的ですか?

● 健康と体力
自分の体力で世話ができますか?
自分や家族にアレルギーはありませんか?

● ペットの寿命
介護も想定して最後まで飼い続けられますか?

● 毎日の世話
毎日欠かさず世話に手間と時間をかけられますか?

● ペットにかかる費用
食費や医療費など世話に必要な費用を用意できますか?

● 周囲への配慮
鳴き声やふんなどで周囲に迷惑をかけないよう配慮し、実践できますか?

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