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【オンライン開催】「「公共建築物のZEB化実現に関する意見交換会(2022年2月10日開催)」報告

公共建築物のZEB化を含む大幅な省エネルギー化を図ることを目的として、環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室主催による意見交換会が開催された。

日 時
2022年2月10日(木)13:00~16:00
場 所
オンライン開催
参加者
自治体(27名)
開催主体
環境省 地球環境局 地球温暖化対策事業室
実施機関
三菱総合研究所 サステナビリティ本部

プログラム

(1) 挨拶、環境省のZEB支援策の説明(環境省) 13:05~13:20

  • 環境省より本意見交換会の趣旨について説明があり、国の温暖化対策に関する基本的な背景やZEBに関係する施策・補助制度・導入状況に関する説明が行われた。

(2) ZEB化促進に向けたガイドラインの素案について(三菱総合研究所) 13:20~13:50

  • 三菱総合研究所より、公共建築物のZEB 化の課題・ZEB化ガイドラインイメージの説明が行われた。

(3) 白石市におけるZEB導入の経緯と課題への対応について(宮城県白石市)  13:50~14:30

  • 宮城県白石市より、文化体育活動センターのZEB化と課題への対応について説明が行われた。
  • ZEB化対象施設の選定は、施設の規模、補助金活用の可否、設備機器の状態等を考慮し、使用エネルギーにおける空調の割合が大きい文化体育活動センターを対象として検討を開始した。
  • 文化体育活動センターは、アリーナ、コンサートホールなどからなる複合施設で、東日本大震災時、台風時には避難設備にも活用されている。
  • 外皮性能は既存のグラスウールでZEB要件をクリアしていたため、空調、給湯、照明、創エネルギー、受変電設備、EMSについて新設・改修を行った。
  • ZEBの要件である創エネルギーについては、太陽光発電装置を設置した。商用電源として自家消費に使用するほか、災害時は避難所として使用するLED照明にも使用する予定である。
  • ZEB化にあたっては、当初、財務部署、環境部署、施設部署の方向性が定まっておらず、人口減少する中で、公共施設の統合、廃止、新設等のロードマップの策定が課題であった。また、通常時と省エネ改修時のコスト比較が難しく、過去の改修実績から参考に比較することで対応した。
  • レジリエンス機能についてはどこまで求めるのか課題があったことから、当初から防災部局も交えた方がよいとの指摘があった。
  • 今後は、他の施設にも要件が合致すれば展開していく予定である。

(4) 伊丹市におけるZEB導入の経緯と課題への対応について(兵庫県伊丹市) 14:40~15:20

  • 兵庫県伊丹市より、市庁舎におけるZEB化と課題への対応について説明が行われた。
  • 耐震診断により耐力不足と診断されたこと、熊本地震で市役所庁舎が被災し、災害活動が遅れ、市民生活に影響が及んだことが契機となり、市庁舎を建て替えることとなった。
  • 市民のコンセンサスを得るため整備計画の基本理念・方針を策定した際、5本の柱のうちの1つを「ZEB化につながる環境に配慮した庁舎」とし、ZEB Readyの取得を目指すこととなった。
  • 事業方式は、基本設計・施工のデザインビルド方式。発注者の伊丹市が総合的マネジメントを行い、隈研吾事務所が基本設計・デザイン監修・工事監理、大成建設が実施設計・施工を担当した。新国立競技場と同じ組み合わせで、エッセンスとして材料の選定、デザインの選定に新国立競技場と同質のものが入っている。
  • 環境配慮デザインを目指した日射遮蔽フィンやLOW-e二層ガラスの採用による断熱・外皮性能向上、高効率空調機器の採用、センサー類の充実を図るとともに、過剰設計を控える等により一次エネルギー消費量はトータル55%の省エネを達成した。
  • ZEB化にあたっては、財政部署や技術系上司に対して公共施設のZEB化の必要性を説明することに苦慮したが、費用対効果をトライアンドエラーしながら概算で検討していったことが解決策となった。
  • 運用段階においては、新規設備の導入ノウハウが浸透していないため、デザインビルド事業者から竣工後3年間の報告事務補助、モニタリング方法やノウハウの提供などのサポートを得ることとしている。

(5) 質疑応答・ディスカッション 15:20~16:00

  • 2自治体からのプレゼン内容について、質疑応答・ディスカッションが行われた。
  • ガイドラインイメージについて、質疑応答が行われた。

参加いただいた地方公共団体

神奈川県、京都府、広島県、山口県、石岡市、市川市、豊川市、武豊町、伊勢市、川西市

※事後アンケートで掲載可と回答いただいた自治体名のみ掲載

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