ビルは“ゼロ・エネルギー”の時代へ

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中部・北陸地区「公共建築物のZEB化実現に関する意見交換会・施設見学会」報告

公共建築物のZEB化を含む大幅な省エネルギー化を図ることを目的として、環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室主催による意見交換会・施設見学会が開催された。

日 時
令和元年12月19日(水)13:30~16:00
会 場
意見交換会:あわら市中央公民館 1階 多目的ホール
      (福井県あわら市市姫1-9-18)
施設見学会:小林化工株式会社
      (福井県あわら市矢地5-15)
参加者
自治体(13名)、自治体以外(1名)
開催主体
環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
実施機関
一般社団法人サステナブル経営推進機構・株式会社ファースト
小林化工株式会社 外観の写真
小林化工株式会社 外観

ZEB評価:ZEB Ready

プログラム

(1) 挨拶 小林氏(サステナブル経営推進機構) 13:30~13:40

  • 本意見交換会の趣旨と事業内容について説明が行われた。

(2) 趣旨説明 川合氏(環境省中部地方環境事務所) 13:40~14:00

  • 環境省の温暖化対策に関する施策説明と、ZEBに関する補助制度と導入事例について説明が行われた。

(3) 小林化工のZEB化への取り組みについて 宮川氏・水島氏(小林化工) 14:00~14:20

  • 近年事業の拡大に伴い、本社機能の強化のため新本社が2018年11月に竣工した。施設設計にあたっては、周辺が田園地帯であることから、建築物の環境負荷に配慮すべく検討を重ねた結果、ZEB化導入が決定する。
  • 低層階は従業員とのコミュニケーションが円滑に進むように、カフェテリアスペース、会議室が配置され、中層階は事務所スペースと打ち合わせスペース、役員フロアを配置するなど、快適で能率的な事業運営を実現できる事務所であることが紹介された。

(4) 小林化工本社社屋の施設・設備の紹介 高澤氏(アール・エ北陸) 14:20~14:50

  • 小林化工本社は先に建築設計が進んでおり、詳細設計の段階からZEB化への対応が決まったため、設計事業者から依頼を受けてZEBプランナーとして関与することとなった。建物の基本デザインは既に決定していたことから、デザインを活かしたままのZEB導入に至る。建物中央に配置した吹き抜け構造は空調効率が低下するが、床下空調や効果的な壁の配置によりの空気の流れを制御することで空調効率を確保している。

(5) 施設見学 15:00~15:30

  • 意見交換会終了後、小林化工本社にてZEB建築物の見学会を実施。2階講堂にて小林化工紹介のビデオを鑑賞。本社社屋のコンセプトやZEB関連の説明動画を受けた。その後、2階カフェテリア、3階事務所スペースとエネルギー監視装置、4階フロアを見学が行われた。

(6) 質疑応答 15:30~16:00

  • 小林化工とアール・エ北陸に対して、建築と補助金申請のスケジュールや、補助対象となる建築部材に関する質問や、災害時におけるZEB建築物による災害対応の実例について質問が寄せられ、活発な意見交換が行われた。
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