ビルは“ゼロ・エネルギー”の時代へ

改修ZEB事例の技術情報

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建物概要

改修
事例6
角田市総合保健福祉センター宮城県角田市

角田市総合保健福祉センターの写真

既存太陽光設備により、さらなる太陽光発電設備の設置場所の確保に苦慮。駐車場へのカーポート型太陽光発電設備の設置と省エネ改修により、「Nearly ZEB」を達成。

ZEBの分類
Nearly ZEB
  • 都道府県(地域区分):宮城県(4地域)
  • 新築/既築:既存建築物
  • 竣工年:2024年
  • 延床面積:4,131.45㎡
  • 階数(地上/地下):地上2階
  • 主な構造:RC造
  • 建物用途:集会所等
  • 一次エネ削減率(創エネ除く/含む):51%/79%
角田市総合保健福祉センターの写真

導入したZEB技術

建築省エネルギー技術

導入したZEB技術の表

 

高効率空調機の写真
高効率空調機
ヒートポンプ給湯器の写真
ヒートポンプ給湯器
カーポート型太陽光発電の写真
カーポート型太陽光発電
LED照明(人感センサー)の写真
LED照明(人感センサー)

 

ZEB化の実施検討にあたって苦労したこと/工夫したこと

【建築主様のご意見】


カーポート型太陽光発電

課題

カーポート型架台による駐車場への太陽光設置により駐車スペースの確保を別途実施する必要があった

解決方法

全面封鎖ではなく半分ずつ施工し、一部駐車スペースを確保しながら実施した。

執務並行改修

課題

一部を除いて、建物を使用しながらの改修が必要だった。

解決方法

利用者や通常業務の妨げにならないよう作業エリアを細分化し、移動しながら平日作業を実施した。事務室内や騒音、振動が大きい作業は、休日作業とした。

【事業者様のご意見】


再エネ設備の設置

課題

NearlyZEB達成のために広いエリアでの太陽光発電設備の設置が必要だったが、既存太陽光設備がすでに設置されているうえに、荷重検討確認により、屋根上への設置は限りがあり、必要容量すべての設置は不可能だった。

解決方法

同敷地内にある駐車場スペースへの設置検討を行い、カーポート型の架台を採用した。

ZEB検討の手順

ステップ1

ZEB化可能施設の選定

 

ステップ2

ZEB化実現に向けた可能性調査業務委託

 

ステップ3

調査結果から事業化決定

 

ZEB化実現までのスケジュール

ZEB化実現までのスケジュールの画像

ZEB化改修計画の具体的内容

外皮性能(BPI)が基準を満たしているのかを確認するとともに、ZEB化を実施するために必要かつ主要な改修内容について把握を行った。また改修に伴う事業費の概算金額の算定を行った。

事業実施後の運用改善状況

運用改善の実施状況

休館日には再エネ電力に余剰が発生する可能性があるため、有効利用に向けた運用改善を継続する予定である。

ZEBの効果

CO2削減量

215t-CO2/年

ランニングコスト
削減額

747万円/年

総工費

工事費:65,340万円
実質負担額:40,840万円

国庫補助:24,500万円

投資回収年数

54.7年
実質負担額 ÷ ランニングコスト削減額

その他の効果

  • カーポート型太陽光発電設備の設置により、環境配慮型の改修であることが一目見てわかる。
  • 角田市のZEBの認知度(意識)が高まっている。
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