建物概要
改修
Low-E複層ガラスを使用した内窓による断熱、電気式高効率空調、全照明のLED化及び人感・照度センサーによるLED照明の制御などにより、省エネ化はもちろんのこと、入居者にとってより生活しやすい環境の提供を実現。

- ZEBの分類
- ZEB Ready
- 都道府県(地域区分):-(-)
- 新築/既築:既築
- 竣工年:2017年
- 延床面積:10,561㎡
- 階数(地上/地下):地上2階(3棟)
- 主な構造:鉄筋コンクリート造
- 建物用途:病院等
- 一次エネ削減率(創エネ除く/含む):51% / -
ZEB化を検討した経緯・きっかけ
ZEB化事業を行うにあたり、3つの効果を期待しました。
- 1)省エネ設備に導入することで、社会福祉法人として、そして環境にも配慮した施設として、更なる社会貢献につなげられること
- 2)断熱性能の向上による空調環境の快適化や、LED照明導入による明るい室内環境などにより、入居者にとってより生活しやすい環境を提供できること
- 3)ZEB化によって削減できた光熱費分をスタッフに還元することで、サービスの質の向上、人材育成、人材確保につながること
導入した省エネ・再エネ技術
- 高断熱化:LOW-E複層ガラス
- 空調:高効率EHP
- 照明:LED照明(人感センサー、昼光センサー)
- 給湯:高効率ヒートポンプ式給湯器(業務用エコキュート)
+太陽熱利用システム(集熱パネル) - 変圧器:高効率トランス
- 計測:BEMS






ZEB化の実績
省エネルギー
性能

総工費
実質負担金:1億3,453万円
※2億2,533万円は補助金を活用した
年間CO2削減量
※(同建物の標準エネルギー使用量)ー(2018年度実績値)
年間光熱費
削減量
※※2017年7月~2018年6月の実績値
ZEB化実現までのスケジュール

ZEB化検討(2015年4月~2016年3月)
改修工事の内容や活用する補助金について検討(設計を含む)

ZEB補助金申請(2016年4月~6月)
ZEB化の補助金申請に必要な書類の作成し、補助金申請を行った

施工業者の選定(2016年8月)
プロポーザル方式にて施工業者を選定した

工事実施(2016年9月~2017年9月)
工事期間

補助事業の報告(2017年9月~2017年10月)
補助元の確定検査や補助事業の報告書作成を行った
その他
本事業に携わったZEBプランナーより
今後ZEB化をする方へアドバイス
ZEB化=費用が高いというイメージがあるかもしれませんが、補助金を活用することで初期費用を抑えることができます。補助金は、新築でも既築でも活用可能です。
さらに、ランニングコストの削減効果も得られるため、補助金の活用+ランニングコスト減で、コストメリットが得られるケースも多いです。
本事業で得られたZEBの効果
◆快適性
- 窓の断熱により夏季及び冬季の室内環境がより快適になった
- 人感センサーにより照明の運用が適切になった
◆経済性
- 電気及びガス使用量が以前より削減された
- さらに契約電力の削減にもつながった
◆BCP
- 創エネ設備を備えることで、防災能力の向上を図ることができた
◆CSR
- 省エネ効果に加えて、入居者の方々に快適な環境を作ることができた
- 省エネ化により地球環境に配慮した施設にすることができた

本事業関連企業のご紹介
工事:キングランリニューアル株式会社

医療・福祉施設分野に特化した省エネ改修事業を手掛けております。