地球環境・国際環境協力

2020年に向けた我が国の新たな温室効果ガス排出削減目標

25%に代わる新たな削減目標

  • 現時点で、国際的にコミットする 2020 年度の温室効果ガス削減目標は、2005 年度比で3.8%減とします。

上記目標の性格

  • 原子力発電の活用のあり方を含めたエネルギー政策及びエネルギーミックスが検討中であることを踏まえ、原子力発電による温室効果ガスの削減効果を含めずに設定した現時点での目標です。
  • 今後、エネルギー政策やエネルギーミックスの検討の進展を踏まえて見直し、確定的な目標を設定します。

既存の目標との比較

  • 本目標は、現政権が掲げる経済成長を遂げつつも、世界最高水準の省エネを更に進め、再エネ導入を含めた電力の排出原単位の改善、フロン対策の強化、二国間オフセット・クレジット制度、森林吸収源の活用など、最大限の努力によって実現を目指す野心的な目標です。
  • 単純には比較できないものの、いわゆる京都目標等既存の目標と原発の削減効果を見込まずに比較した場合、本目標は足下で進展してきた省エネ等の効果を踏まえた相当程度良い数字です。
(参考)
一定の前提を置いて、原発の削減効果を見込まずに比較した場合、1997 年策定のいわゆる京都目標(2008~2012 年)は2005 年比で+4.0%、2009 年策定の中期目標(2020 年)は2005 年比で+2.1%。

国連への手続

  • 従来、国連気候変動枠組条約事務局に登録していた25%削減目標を撤回し、上記の性格を有する目標であることを条件として、3.8%削減目標を登録しています。

地球温暖化対策推進本部(リンク:首相官邸[PDF 61.6KB])