1. アワード表彰

アワード表彰

アワード型イノベーション発掘・社会実装加速化枠

環境省が目指す新たな脱炭素社会像に対する貢献度や製品化・市場創出への期待度の高いイノベーションアイデアを、高い確度で早期に実用化することを目的としています。気候変動アクション環境大臣表彰(イノベーション発掘・社会実装加速化枠)において表彰された団体を対象としています。
令和3年度気候変動アクション環境大臣表彰(イノベーション発掘・社会実装加速化枠)を受賞した2事業者が選定されました。

・(株)Looop
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/min_action_award/files/winners_r03_31.pdf
・アルハイテック(株)
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/min_action_award/files/winners_r03_30.pdf

令和2年度はCO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業のアワード枠「脱炭素社会・分散型社会への移行の加速化とレジリエンス強化を同時に実現可能な再生可能エネルギーの主力電源化に関連する実績・アイデア」として公募を行い、需要家主導による再生可能エネルギー導入増進に多大なる貢献しているとして、みんな電力株式会社が選定されました。

電力トレーサビリティシステム「ENECTION2.0」のSaaS型プラットフォーム開発

事業者名
みんな電力株式会社(ミンナデンリョクカブシキガイシャ)
会社概要
2011年創業。2016 年に発電所オーナーの顔や思いを公開する電力小売りサービス「顔の見える電力™」を開始。その後、ブロックチェーンを活用した電力トラッキングを商用化し、発電所を指定した電力購入を実現した。2020年には第4回ジャパンSDGsアワードにてSDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞を受賞。
事業・提案概要
みんな電力では電力トレーサビリティシステム「ENECTION2.0」を開発。ブロックチェーン技術を用いて電力の由来をトレースする「顔の見える電力™」の仕組みを構築し、発電事業者と需要家の電源の直接取引を可能とした。 本事業では、P2P取引を個人レベルまで拡大し、さらに小売事業者が利用できるSaaS型プラットフォームに拡張すること、及び、ブロックチェーンのさらなる高速化・低コスト化、再エネ発電量や需要予測技術の開発を行うことで、再エネの利用促進や新規電源開発を促す。
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地域循環共生圏 電力取引プラットフォーム

受賞理由
本候補者は、 再生可能エネルギーの発電所を消費者が選んで応援できる 「顔の見える電力」 を提供し、 再生可能エネルギーの普及・ 拡大および分散型電源主体のエネルギ一利用拡大に貢献している。 電気を売る発想ではなく、 電力取引を作るという直接コンタクト通信型の取引システムには新規性があり今後更なる展開が期待できる。 電力の安定供給と再生可能エネルギーの導入促進を両立させる取組であり、 再生可能エネルギーの主力電源化に繁がる欠かせない取組と評価する。 このシステムには、 再生可能エネルギーの技術開発・実証・事業化を加速化させ、 自走させる効果も期待できる。 環境省が進める再生可能エネルギー利用を軸にした地域循環共生圈の実現のための有力なビジネス戦略であると言える。
本候補者は2018年以降、 ブロックチェーン電力取引やトレーサビリティシステムに関する特許を多数取得した実績を持ち、 野心的な取組を率先して実施し、 事業の拡大においても成果を上げており社会的意義は大きいと認められる。
今後、 需要面を中心にビジネスモデルを改良しつつ、 新規再エネ電源開発の加速と個人需要家の更なる再エネ利用促進に繁がるチャレンジングな技術開発 ・ 取組に期待する。
住所
〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22 サンタワーズセンタービル8階
TEL
03-6805-2228
事業者ホームページ
https://minden.co.jp/
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