生活環境の保全に関する水環境小委員会(第3回)議事次第・配付資料/議事録
開催日時
令和8年6月19日(金)14時~17時
開催場所
議事次第
1.開会
2.議事
(1)伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについて
(2)底層溶存酸素量環境基準の達成率・達成期間の設定について
(3)水浴場水質判定基準の見直しについて
(4)その他
3.閉会
2.議事
(1)伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについて
(2)底層溶存酸素量環境基準の達成率・達成期間の設定について
(3)水浴場水質判定基準の見直しについて
(4)その他
3.閉会
配布資料
・【議事次第・委員名簿】中央環境審議会 水環境・土壌農薬部会 生活環境の保全に関する水環境小委員会(第3回)
・【資料1-1】伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告案)概要
・【資料1-2】伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告案)
・【添付資料】伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告案)資料編
・【資料2-1】底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定について(第4次報告案)概要
・【資料2-2】底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定について(第4次報告案)
・【添付資料】底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定について(第4次報告案)資料編
・【資料3-1】水浴場水質判定基準の見直しについて
・【資料3-2】水浴場水質判定基準
・【参考資料2-1】底層溶存酸素量及び沿岸透明度の評価方法等について(平成28年11月1日、第42回中央環境審議会水環境部会資料)
・【参考資料2-2】底層溶存酸素量に関する環境基準の水域類型の指定について(答申)別添(令和3年7月30日)
・【資料1-1】伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告案)概要
・【資料1-2】伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告案)
・【添付資料】伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告案)資料編
・【資料2-1】底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定について(第4次報告案)概要
・【資料2-2】底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定について(第4次報告案)
・【添付資料】底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定について(第4次報告案)資料編
・【資料3-1】水浴場水質判定基準の見直しについて
・【資料3-2】水浴場水質判定基準
・【参考資料2-1】底層溶存酸素量及び沿岸透明度の評価方法等について(平成28年11月1日、第42回中央環境審議会水環境部会資料)
・【参考資料2-2】底層溶存酸素量に関する環境基準の水域類型の指定について(答申)別添(令和3年7月30日)
議事録
午後2時00分開会
【渡辺調整官】 定刻となりましたので、第3回中央環境審議会水環境・土壌農薬部会生活環境の保全に関する水環境小委員会を開催します。
委員の皆様方にはご出席いただき、誠にありがとうございます。
本日の会議は委員総数13名全員のご出席をいただいており、定足数の要件を満たしていますことをご報告します。
本日の会議はYouTubeの環境省環境管理課公式動画チャンネルで同時配信をしています。
Web会議の開催に当たりまして、何点かご協力をお願いいたします。通信環境の負荷低減のために、ご発言のとき以外はカメラの映像はオフ、マイクの設定はミュートにしていただきますようお願いいたします。ご発言を希望される際は、お名前の横にある手の形のアイコン、挙手ボタンをクリックしてください。発言が終わりましたら挙手ボタンを再度クリックして、手を下げていただきますようお願いします。ご発言の際は、議事録の円滑な記録のため、お名前をおっしゃってからご発言いただきますようお願いいたします。
通信トラブル等何かありましたら、右下にチャットの欄がございますので、ご記入いただき、事務局までお知らせください。
それでは初めに、環境省水・大気環境局環境管理課長の吉川よりご挨拶申し上げます。
【吉川課長】 環境省水・大気環境局環境管理課長を拝命しております、吉川と申します。
委員の皆様におかれましては、本日ご多用のところご出席を賜りまして、誠にありがとうございます。
本日の議事は3点でございます。
まず1点目は、伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについてでございます。こちらは、昨年の本小委員会において、見直しの方針案をご報告したところでございます。本日はその後の検討結果をお示しし、見直しの最終的な結論についてご審議いただきたいと考えております。
2点目は、底層溶存酸素量環境基準の達成率・達成期間についてです。こちらは、環境基準の水域類型指定後に残された課題であった、達成率及び達成期間の設定方法についてご議論いただくとともに、東京湾における具体的な設定についてもご審議をお願いしたいと考えております。
3点目は、水浴場水質判定基準の見直しについてです。令和3年度に生活環境項目環境基準
のふん便性大腸菌群数を大腸菌数に改正したことを踏まえ、判定基準を見直して自治体に対して通知したところであり、その内容をご報告いたします。
委員の皆様におかれましては、専門的見地から忌憚のないご意見を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
【渡辺調整官】 次に資料の確認に移ります。議事次第、委員名簿のほか、資料1~3をご用意しています。
また資料1-2及び2-2の添付資料、並びに参考資料につきましては、お手元のパソコンにてご確認いただきます。もし不足等がございましたらお申出ください。
それでは、以降の議事進行は古米委員長にお願いいたします。古米委員長、よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 はい、古米です。
それでは、早速ですけれども議事に入らせていただきます。
まず議題1、伊勢湾の全窒素及び全燐に係る環境基準の水域類型の指定の見直しについて、事務局からご説明をお願いいたします。
【泉課長補佐】 それでは、資料1-1に基づきまして、ご説明をいたします。
1枚、おめくりいただいて目次立てでございます。今回大きく4点ございまして、まず最初に、環境基準の柔軟な運用についての経緯をご紹介いたします。その後、伊勢湾についてのご説明をいたします。2番目として、現在の伊勢湾の全窒素・全燐の水域類型指定状況、3番目で、その見直しの必要性、4番目で指定の見直しについての整理をご説明いたします。
まず、1番目ということで、3ページをおめくりください。こちら、現行の環境基準について記載をしておりまして、水域類型の指定については第1の(2)の中に、水質汚濁の状況、汚濁源の立地状況等を勘案する、また、ウとして、利用目的への配慮の記載があります。また、エとして、現状より少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮するといった規定がございます。
4ページ目をご覧ください。一方、閉鎖性海域では、環境基準の項目であるCODの高止まり、また、水産資源の低迷といった問題が発生しております。こういったことを踏まえ、下半分にございますが、令和7年2月までご議論いただきまして、地域のニーズや実情に応じた柔軟な運用を可能とする告示等の改正を施行したということでございます。
次の5ページ目に、その具体の内容が記載してございます。①から④までございまして、まず①が適時適切な類型の見直しということで、地域の利用の態様に合わせて適切に水質を管理するため類型を見直す場合は、悪化を許容することには当たらないということを明示いたしました。
また、②番として、「利用目的の適応性」に係る水浴の見直しということで、類型を決める際の表から水浴を削ったということがございます。
③番として季別の類型指定の設定ということで、月単位で区別して、季別に類型を指定することができることといたしました。
また、④番目として、CODの達成評価の変更ということで、有機汚濁を主因とした利水上の支障が生じていない場合など、一定の条件を満たす場合には、CODの達成状況の評価は必ずしも行わなくてよいこととしております。これらを踏まえて、後ほど伊勢湾についての整理をしたいと思います。
続いて、6ページ目以降、指定の状況についてご説明をいたします。
7ページ目の右側に、現在の指定の状況をお示ししております。全窒素・全燐についてでございます。
まず、赤線の東側が三河湾となっておりまして、こちらは愛知県が指定をするエリアになっております。西側が国が指定をするエリアになっておりまして、現在、伊勢湾(ニ)、一番広いエリアは類型Ⅱに指定しております。その一つ湾奥部、伊勢湾(ハ)については類型Ⅲに、より湾奥部の(ロ)と(イ)については類型Ⅳに指定されております。
なお、三河湾につきましては、(イ)については類型Ⅳ、(ハ)と(ロ)については類型Ⅲに指定しております。三河湾(ハ)については、先ほどの柔軟な運用に関する変更を踏まえ、本年の3月に指定が類型ⅡからⅢに見直されたということでございます。
この類型の決め方でございますが、左上の表のとおり、利用目的の適応性に応じて類型が決まり、それに応じた基準値が決まるという形になっております。本日ご議論いただきます伊勢湾(ニ)については、類型がⅡに現状なっておりまして、全窒素・全燐が0.3、0.03以下ということになっております。
利用目的の適応性としては、水産1種、また水浴及びⅢ以下、水産2種、水産3種に掲げるものということとなっております。
指定当時は平成7年に議論をされたのですが、当時、水産1種だけでなく、水産2種、3種の利用も伊勢湾(ニ)や(ハ)にはあったという中で、伊勢湾(ニ)のエリアは多数の水浴利用があり、伊勢湾(ハ)はそれがほとんどなかったということで、伊勢湾(ニ)が類型Ⅱ、伊勢湾(ハ)が類型Ⅲになっているということでございます。
8ページ目は参考でございまして、それぞれ水産1種、2種、3種に対応する魚種が記載されております。
続いて、水域類型の見直しの必要性でございます。10ページ目をおめくりください。先ほど申し上げたとおり、伊勢湾(ニ)の類型指定に当たっては、水浴場が一つのポイントであったわけですが、今般の告示改正でその「水浴」は「利用目的の適応性」の欄から削っているということが一つです。
もう一つ、伊勢湾で水産資源の減耗について指摘がございます。これ、様々な要因が関連しているということでありますが、現在の類型Ⅱというのは地域ニーズとしての栄養塩類濃度を下回る基準となっております。これ、次のページで少し補足をいたします。つきまして、伊勢湾(ニ)における全窒素・全燐の水域類型について地域関係者と協議をした上で、地域ニーズ、実情を踏まえた見直しの検討が必要ということでございます。
次のページに先ほど申し上げた栄養塩類濃度のまとめがございまして、伊勢湾においては、ノリ、アサリ、イカナゴ等の漁獲量の減少が生じているという状況でございます。これらに対して、水産技術協会あるいは愛知県のほうで必要とされる栄養塩濃度の報告がなされておりまして全窒素0.4以上、全燐0.04以上という整理がなされております。水産資源の減耗には様々な要因が関連をしておりますが、栄養塩の不足が資源の減少に関連しているといった可能性も示唆されているということでございます。現在の伊勢湾(ニ)が全窒素0.3、0.03という基準でありますので、この0.4、0.04を踏まえますと、見直しのニーズがあるということが理解されるということでございます。
続いて、4番目の指定の見直しについての整理についてご説明をいたします。ここでは冒頭、運用の変更のところでご説明しました、①から④に沿ってご説明を進めたいと思っております。
まず、13ページ目、お開きください。①の適時適切な類型の見直しの観点での検討でございます。
まず、伊勢湾の窒素、あるいは燐の負荷量自体は経年的に削減されてきております。左側の棒グラフに示しております。それを踏まえまして、その結果、伊勢湾(ニ)における全窒素・全燐の濃度というのは、経年的に1980年代から減少してきておりまして、現在はほぼ環境基準を達成しているという状況でございます。それゆえに全窒素0.3、全燐0.03を伊勢湾(ニ)の水域では満たしておりまして、先ほど地域ニーズとしてご紹介しました全窒素0.4、全燐0.04を下回っているという状況でございます。こういった観点から類型Ⅲの変更についての地域のニーズ、あるいは実情があるということが理解されます。
次、お願いいたします。14ページ目でございます。漁業関係者にヒアリングを実施しております。ヒアリングの結果の概要を上の四角の下半分にございまして、まず一つ目の地域ニーズとして、年間を通じた栄養塩の供給が重要であるといったところから、通年の類型の見直しがよいということ。また2点目として沖合から移動する魚種も考慮して、湾全体での窒素・燐の増加としてのニーズがあるということですね。また、最後の点でございまして、エビ、カニの漁獲、水産1種に分類される漁業関係者含めまして、栄養塩の増加を望んでいるという声があるという結果でございました。
これらを踏まえますと、水産の利用者としては通年、また伊勢湾(ニ)全域での地域ニーズがあるというふうに把握をいたしております。
次、お願いいたします。こちらは一方、文献の調査でございまして、15ページ目でございます。左側の四角の上からご紹介をしますと、伊勢湾においては、先ほどご紹介したように、発生負荷量の削減は進められているという一方、貧酸素水塊の面積は平均値、年最大値ともに若干増大傾向にございます。右側の上のグラフにお示しをしております。
また、赤潮の発生件数は長期的には減少傾向、近年横ばいということで、右下にグラフを示しております。
また、指定水域でのモデル計算の結果、陸域の負荷削減というのは一般論として底層DO改善には有効ということが過去、示されております。
一方で、貧酸素水塊の形成、様々な要因がございまして、干潟・浅場の消失に伴う水質浄化機能の低下といったところへの影響も指摘をされております。
加えまして、一番下のポツでございますが、水温の上昇で貧酸素水塊の体積が増加する可能性があるといった指摘もございます。
これらを踏まえますと、発生負荷量の削減に伴って赤潮の発生件数は減少傾向という一方で、貧酸素水塊の面積の拡大が見られるということでございますが、その要因が栄養塩類の負荷以外にも、生物生息基盤の減少とか、あるいは気候変動の要素があるという指摘はありますが、その程度についてはさらなる知見の集積が必要と整理してございます。
次、お願いします。16ページ目でございます。こちらは水質シミュレーションの実施ということでございまして、昨年ご審議いただいた際に、栄養塩類の増加に伴って底層DOの状況、こういったところがどう変わるのかというところを、シミュレーションを含めて検討してはどうかというご示唆いただいておりまして、それに対応するものでございます。
四角の真ん中にシミュレーション条件を記載しております。使用したモデルとしては、第10次総量削減の在り方で検討に用いたモデルでございまして、それをベースに伊勢湾の今回の検討用に調整をしたものでございます。
今回検討した栄養塩類の増加のシナリオとしましては、伊勢湾及び三河湾の沿岸に位置する下水処理場の緩和運転を想定しております。通年の緩和運転の実施を想定したシナリオとしております。
増加措置については、下水道法の施行規則で定められる上限値を考慮して設定をしておりますが、伊勢湾(ニ)、今回見直し対象の水域以外の全窒素・全燐の環境基準は達成できるように負荷量を調整したというものでございます。
次のページ以降に結果を掲載しております。17ページ目をお願いいたします。こちらには全窒素・全燐の結果を掲載しておりまして、全窒素、全燐については僅かに濃度が上昇するという水域が広く見られております。とりわけ、一部の沿岸域ではより上昇する傾向が見られたということでございます。
現況ケースというのが、栄養塩増加をしない場合の栄養塩類濃度でありまして、増加ケースが栄養塩増加措置をやった場合の濃度、右側がその差分になっておりまして、赤が増加、青が減少ということで、赤の色がついているというところを見ていただけるかと思います。
続いて、18ページ目をお願いいたします。こちらは底層DOについてのシミュレーション結果ということで、先ほどと見方は同じでございます。底層DOは僅かに低下する水域が広く見られたということです。ただ、三河湾の中心部分は色が少しついておりますが、伊勢湾の部分についてはそれほど大きくない変化量だということでございます。
また、底層DOが、環境基準を下回る期間についても調査をしまして、このシミュレーションは2016から2020で行ったのですが、この結果では大きな変化はないといった状況でございました。
参考に図に示しているのが、シミュレーションが実際の貧酸素水塊の状況をよく反映しているということを示した図となっておりまして、2020年7月及び9月で、それぞれ結果を比較できるように掲載をしております。
これらを踏まえまして、底層DO、やや低下し、または環境基準を下回る期間に大きな変化はないという状況でございます。ただ、シミュレーション、不確実性もございますので、環境監視については類型を見直した場合でも継続し、栄養塩類の管理に当たっては、順応的に行っていくといったことが必要と考えております。
次、お願いいたします。ここまで申し上げたところ、地域の関係者に入っていただいた検討
会でも議論をしております。三重県あるいは愛知県の水産試験場、または漁業者等に入っていただいたところで、この報告の方向性をまとめております。
ここまでが、①についての整理でございます。
続いて、20ページをお願いします。こちらで②の水浴について整理をいたします。伊勢湾における水浴場、右側半分の図のように伊勢湾(ニ)の水域に多く存在をしております。これを基に類型Ⅱとしたということでございますので、今回、告示の表が改正されたということに伴い、類型を見直すことが適当と考えております。
一方、関係の自治体において、水浴場の判定基準を基に、環境監視は行っていく必要があると考えております。なお、現在、伊勢湾の水浴場については水質AA、A、B、いずれかになっておりまして、水質Cや不適といった水浴場はないという状況でございます。
続いて21ページ目、お願いいたします。季別の類型指定の設定についてです。こちらにノリ、アサリ、イカナゴについて資料を載せておりまして、ノリについては秋から冬の栄養塩の濃度が求められまして、一方、アサリやイカナゴは春から夏にかけてが重要ということで、地域の利用の態様を勘案すると、季別の類型指定は適用しないことが適当と考えております。
一方、「なお」ということで、米印で書いておりますが、年間の発生件数は減少傾向であるものの、発生時期は夏季が中心でございますので、実際の栄養塩管理に当たっては留意が必要と考えております。
続いて、22ページ目をお願いします。④のCODの達成評価の変更ということでございます。伊勢湾の湾口・湾央部の水域では、流入負荷は削減されております。こちら、右のグラフの真ん中にある二つの棒グラフでお示しをしております。一方、CODの濃度は高止まりしておりまして、一部の海域では環境基準が達成できていないという状況になっております。こちら、右側の下ほどにある折れ線グラフとなっております。
これを左側の既にお示しをしておりますフローに当てはめますと、伊勢湾の湾口・湾央部のA、B類型の水域についてはCODの達成、非達成の評価は必ずしも行わなくてよいということかと考えております。
一方、有機汚濁に関するモニタリングは継続して実施をしていただきたいと考えております。
最後、23ページ目がまとめでございます。まとめとしては、伊勢湾(ニ)の全窒素・全燐の水域類型は通年で、類型Ⅱから類型Ⅲに見直すことが適当と考えております。
一方、見直しに当たっては、栄養塩類、生物生息基盤、気候変動と、こういったものが貧酸素水塊や赤潮にどう影響を与えているのかについて、知見の集積が必要と考えております。
また、類型見直し後の環境基準の各項目の変化に注視しつつ、環境監視をするとともに、順応的管理を実施する必要があること、また、適切な時期にこういった情報把握、評価をしていくことが必要と考えております。その際には、大雨時に栄養塩が多く流入するといったことがありますので、そういったイベントのあったときの流入状況とか、あるいはプランクトンがどういった状況であるか、あと、窒素・燐の溶存態がどういったことであったかと、こういった状況をどう把握していくかといったところも含めて、検討が必要と考えております。
また、3点目として水浴場の判定基準を基に、水浴場の環境監視は引き続きやっていくといった点が留意としてございます。
また、三つ目の四角でCODの達成・非達成の評価については、A、B類型の海域は必ずしも行わなくてよいということでございます。
以降、報告書をおまとめいただきましたら、今後8月頃、パブリックコメントをしまして、10月頃に告示改正をしたいと考えております。
見直し後の水域類型については右側に掲載をしております。
ご説明は以上でございます。
【古米委員長】 ご説明、どうもありがとうございました。
それでは、ただいまの説明に関しましてご質問、ご意見をお受けしたいと思います。いかがでしょうか。
田中委員、どうぞ。
【田中臨時委員】 どうもありがとうございます。田中です。
昨年からいろいろ検討いただいて、その当時、問題がある、要するに環境での悪化というのがどういうものがあって、それがどの程度ぐらいになりそうかということについても、今回、いろいろシミュレートいただいた結果、見せていただいて非常によく分かりました。
その上で、ちょっと確認なんですけど、これは環境基準の類型を緩めるという方向を今日議論するんですけども、その前提として、今の緩める際のシナリオが、この説明資料だと、何ページ目ですかね、16ページかな、のところに下水道を中心に緩和運転を行うと。その際に、増加措置を通年で行って、増加措置については窒素が20mg/Lかな、燐が3mg/Lが、下水道法のNPの放流水質で指定されている上限になっているんで、そこまで上げるようなことでシミュレートはやったんだけども一部、「伊勢湾(ニ)の水域以外の水域の全窒素・全燐の環境基準を達成できるよう下水処理場からの負荷量を調整」と書いてあって、これがどういうことを想定されてやっているのかが、この説明資料、それからこの資料1-2の63の記述では、ちょっとよく分からないんですよ。
実は今日、説明がついてないんですけど、参考資料にもう少し細かい条件が書かれていて、どの下水処理場を、調整の仕方についての記述は一応コメントがあるので、まずどこをどう触ったのかということについては、この計算結果の根拠になるものを参考資料の状態でいいと思うんですけど、ちょっと明確にしておいていただけないかなと。
それは、どこまで栄養塩負荷を下げても問題が、取りあえず、今の環境省の判断としては起こらないのかということの一つ情報提供にまずなって、下水道のサイドは、恐らく地域からできるだけ上げてほしいという話を受けていると思うんですけど、結局どの程度ぐらいまで、環境サイドからの判断では上げてもあまり大きな問題がないのかということで、非常に重要なサジェスチョンになるということと。それから当然これは、栄養塩管理計画が恐らく、愛知県を中心にこれからつくられるときの確認事項として、議論のスタートになるので、それをできれば明確に参考の資料としてつけてもらえないかというお願いが1点です。
もう一点は、底層DOについては、このシミュレーション上は今のその条件だと、そう大きく動かないと思うんですけれども、次の議論で行われる底層DOについての類型指定された後の達成率の議論が、これから東京湾から始まり、この伊勢湾とか瀬戸内とかで広がっていきますよね。その際に、達成率が現状のままでいいのか、あるいはもう少し強化されるという話が出るかもしれないし、あるいは逆に、もっと緩めるという議論になるかもしれない。
そうすると、その際に、ここで議論された環境上問題がないという判断と、そこでの底層DO上の問題点が、コンフリクトがないかどうかということの確認を、その議論をする際に、ここの水域について議論する際に、やっぱり重要になってくると思うんですよ、別々のものではないということになるので。それについても、今後、その議論をする際に、細かく点検、もう一度やり直しというよりは、再点検でそう大きな矛盾がないということを確認いただくということになるんじゃないかと思うんですが、そういうことはやっていただけるんですよねという、ちょっと確認です。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。
1点目、ご指摘いただきましたところ、資料編、すみません。今日、紙でお配りできておりませんが、資料編に掲載をしておりまして、報告書の一部として今後扱わせていただきたいと考えております。
定性的には30か所程度の伊勢湾、三河湾の下水処理場を対象に調査をいたしまして、そこで田中委員からまさにご指摘いただいたような条件の下の放流というのを想定したシミュレーションとなっております。
一部、この17ページの湾奥の部分で赤い色が出ていると思うんですが、調整をしない場合はこの湾奥の部分の全窒素・全燐の濃度が環境基準を超えてしまうケースが見られましたので、そこに近い下水処理場については、一部全窒素・全燐の放流を抑える形にしまして、お示ししているケースは、環境基準を超えないような形で負荷量を設定したというものになっております。こちらも資料編のほうに、どのような設定をしたかというところを、記載をしているというところでございます。
2点目の底層DOとの関係についてもご指摘のとおり、今年度、また伊勢湾の底層DOについての検討を開始していくということになろうかと思いますが、その中で、コンフリクトが生じないように再点検していくということと認識しております。
今回のシミュレーションの結果では大きな変化がないという状況でありますが、当然その際に点検をしていくということになろうかと思います。
以上です。
【古米委員長】 よろしいでしょうか。
【田中臨時委員】 それで結構なんですけど、特に最初の一番目のところで「調整」と書いてあるんですけど、どう調整されているかが実は示されていないんですよ、その参考資料の中でも。全体の負荷量は出ているんだけど、結局、結構微妙な濃度による負荷量で出さないと、あるポイントは環境基準を超えてしまうという結果に多分なっているから、こうなっているんだろうと思うんですね。
だから、それ、モデルのいろんな複雑性もあるんですけど、そのモデルをある程度ベースにして議論しているとすると、その情報も分かるようにちょっと示していただいたほうがいいのかなというふうにちょっと思いました。これ、参考だと思うんですけど、これでやりますということではなくて、それがスタートポイントになるということとして、外に対して分かるように出しておいていただきたいというお願いです。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。その点、ご指摘を踏まえて、資料編の充実について検討したいと思います。ありがとうございます。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、いかがでしょうか。どなただろう、Web参加の名前は誰だろう。古川さん、いや、違うか、ごめんなさい。
【風間臨時委員】 風間です。
【古米委員長】 風間委員、どうぞ。ごめんなさい。
【風間臨時委員】 いいですか。ありがとうございます。
説明、ありがとうございました。私のほうで確認というか、伺っておきたいのは最後のまとめのところなんですけれども、23ページのまとめのところですね。「見直すに当たっては、今後、以下の点を実施していくことが必要」ということで、そこに幾つか項目がございますけれども、それを具体的にはどういうふうにご計画になっているのかということについて教えていただきたいと思います。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。この中で、さらなる知見の集積、また情報把握、評価といったところについては、環境省の調査事業の中で検討していきたいと考えております。
【風間臨時委員】 環境省の調査事業というと、そちらは何年度の調査事業ということになるんでしょうか。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。何年度に実施するかというのは、今日のご審議を踏まえまして、今後検討していきたいと考えております。
また、すみません。順応的管理の実施については、今後の栄養塩管理計画等の検討の中で、検討、実施されていくと、各県と一緒にということと考えております。
【風間臨時委員】 分かりました。以前、説明を受けたときに私のほうからも出水時の栄養塩の流出等についてもちゃんとチェックして、今回の措置が適切かどうかということを、後で評価できるようにしていただきたいということをお話ししたと思いますけれども、ぜひこの辺りについてはしっかりと知見をまとめて、後の方々に参考になるようなものを残していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、いかがでしょうか。
それでは、古川委員、その後、和田委員という順番で。
【古川専門委員】 委員長、ありがとうございます。
冒頭にございましたように、今回は伊勢湾(ニ)の最終結論審議ということでございました。私ども産業界におきましては、下水処理場の運転緩和をベースにした全窒素・全燐の環境基準の水域類型の見直しについて、田中教授からいろいろコメントがございましたけれども、基本的に、科学的知見に基づいておりますし、地域のニーズと実情も踏まえておりますので、賛成するとお伝えさせていただきたいと思います。
以上です。
【古米委員長】 それでは、和田委員、どうぞ。
【和田専門委員】 和田です。ありがとうございます。
先ほどの風間委員の意見に補足させていただきたいと思います。最後の23ページの見直し後の知見の集積や、情報把握・評価についての意見ですが、単に地点ごとの環境基準の変化を把握するだけでなく、今回、豊かな海ということで、魚介類の餌となる、括弧のところにも書かれている植物プランクトン、それを餌として動物プランクトン、そして、それらが餌としている栄養塩類ですね。ここでは「溶存態の状況」と書かれてあるんですけども、溶存態の中でも生物が利用可能な形態がありますので、そういったものに注視することが必要と考えています。
したがって、環境基準項目であるCOD、TN、TPに加え、水質項目、また、観測地点をよりきめ細かく検討して、豊かな海と富栄養化は表裏一体になっていますので、海域環境を総合的に把握していただければと思います。
以上です。
【古米委員長】 よろしいですか。
それでは、清野委員、その後、西嶋委員。
【清野専門委員】 緻密なご検討、ありがとうございました。
伊勢、三河湾全体のスケールと、それから点源負荷として、主には河口域から下水道処理の関係の水を出すときに、やっぱり海洋の全体の検討と、それからローカルな流れとか、対流とか、そういうこととかが効いてくると思うんですね。その辺りは、実際にやってみないと分からない部分はあるんですけども、いろんな空間スケールとか、現象が混み合う中で、どういうふうにモニタリングして順応的にやっていくのかというのが一つです。
次に、下水道のそういう規模だとか、施設の設備の度合いだとか、それによってそれが適正に管理できるか、できないかという人工的な施設側の類型だとか、誰がどういうふうに決めて指示を決断していくのかというところの整理は行われているかというのがございます。
四つあるんですけど、3番目に、水浴場のことですけれども、主に伊勢、三河湾というので、基本的なデータとベースになっているのが水産分野だと思うんですけれども、海域全体の類型だとか在り方を決めるときに、水産以外のステークホルダーの海洋の生物だとか、生物多様性の関係、それから産業関係でいうと、水浴場の関係者の合意というのは、一応メンバーにそれらしい感じの方、参加していただきつつ、その決定はされていると思うんですが、多分漁業関係の積上げと背後の人数と、それから海水浴とか、生物関係の背後にある産業基盤だとか、委
員の代表性とかとちょっと違うのかなという気がするので、それはどういうふうになるかなというのがございます。
最後に4番目で、ここの伊勢、三河湾、特に伊勢湾に関しては、大河川の出水時の流入と、それからその影響が海底の地形的にずっと続くような、スープ皿と言われているような地形でございまして、現在、シミュレーションで前提としている計算結果と、何ですかね、イベント的なものだとか、いろんな影響を受けたときに、それをどういうふうに考えていくのかとか、モニターしていくのか、その考え方の方針がありましたら教えてください。
ちょっと四つもあって申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【泉課長補佐】 2点目以外について、私のほうからお答えをいたします。
1点目につきましては、今回、シミュレーションでこういった結果を出させていただきましたけれども、おっしゃるとおりで、現場の状況に応じて状況が変わり、また、それが完全に今把握できているかというと、そうではないということだと思いますので、今後、都道府県、政令市においてモニタリングするとともに、今後、栄養塩管理計画ができた後に、実際に栄養塩の一部放出といったことがあった際に、モニタリングをしっかり継続いただいて、それをこのシミュレーションのところに照らし合わせたり、フィードバックしていくというところが一つ大事なのかなと考えております。
3点目については、ご指摘も既にあったと思いますが、地域検討会において地元のNPOの方にも入っていただいて、多様な意見をいただいたというところでございます。
水浴場については、位置とか、あるいは栄養塩増加措置を行う施設との距離、また実際に増加を行う季節等で影響が出るという可能性もあるかと思っております。湾内、様々水浴場以外にも利用があるということも勘案して、今後、実際の計画を検討いただくことになるというふうに考えております。
生物のステークホルダー、この地域検討会においては水産の方を中心で、生物のステークホルダーについては有識者の方々からご意見をいただくといった形でございました。生物等については、どちらかというと、底層DOのほうの議論のほうで今後見ていくことになろうかと思っております。
あと、すみません。4点目について、もう一度詳しくご指摘を頂戴してもよろしいでしょうか。
【清野専門委員】 4点目は、やはり大河川の影響だとか、そういう何ですかね。定常状態じゃないときの影響で、それがかなり影響を受けやすいとか、残りやすいところもあると思いますので、それはどういうふうに検討して、どういうふうにフィードバックしていったらいいかという方針で、もう少し詳しく教えてください。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。今回、そういったデータも洗ってみまして、一部論文があったりとか、あるいは、どれぐらいの量が出ているかといったデータは存在しました。
一方、出水、大雨のときとかに、なかなかモニタリングするのは難しかったりと、危険なので、そういった状況もあるというふうに聞いておりまして、ちょっとこの後、そういった文献調査、また過去のデータの調査を洗って、まずは先ほど申し上げた調査事業の中で、我々として整理していくことを検討することが必要かなと考えております。
【西川室長】 海域環境管理室の西川です。
いただいた二つ目のご質問にお答えさせていただきます。下水道の施設の規模などが様々な中で、どのように適切に管理されるのか、施設側の類型というか、カテゴリーを誰がどのように決めていくのかというご質問でした。
これは、類型指定の議論というよりは、今後、栄養塩類管理計画を策定していく際に、どこの下水処理場を増加措置実施者として指定するかという議論の中で決まってくるものだと理解しておりまして、具体的には、栄養塩管理計画の策定者となる県の中で、環境部局と下水部局でよく協議をしていただいて、ご指摘のとおり、施設の規模や古さによっては対応が難しいところもあると聞いておりますので、実施可能性を詳細に詰めた上で、具体的にこの施設からこれぐらいというのが決まっていくという流れで考えてございます。
一つ目にあった非常にローカルなスケールでのモニタリングにつきましても、栄養塩管理計画の中で増加措置を実施する事業場の周辺や、漁場となっている場所の周辺のモニタリングはより細かく見ていくことが推奨されておりますので、そういった中でローカルな影響についても把握をしていくということで考えてございます。
【古米委員長】 よろしいですか。
【清野専門委員】 ありがとうございます。
モニタリングをやっぱりやれる人材と予算を配置しながら進めるということが前提だと思います。この会議の議論でも、どうしてもそこが自治体のご判断にとか、自治体の資金調達にというふうになるかと思いますので、そこはやはり大方針を示して、あとはやる気のある人が調査ということには事実上なるとは思うんですけれども、そこはやっぱりあるべき進め方を、特に合意形成のフロントラインの市町村は、いろんなステークホルダーがいろいろ言ってくる中
で決めなきゃいけないので、全体でどういう議論があって、あなたの施設ではここをこう注意してほしいとか、こういう予算を確保してから進めてほしいとか、そういうことをお願いできればなと思っております。
それから、やっぱり海域の在り方を決めるのに、海水浴というか、水浴ということで今決めていますけれども、底生生物以外の、例えばここでいうとスナメリだとか、あるいは遊泳性の魚類だとか、海洋生態系として、そこの環境の在り方をどう決めるべきかというのは、水産とうまく両立するように分野間の合意形成があることが望ましいかなというのが一つ。
それから、ステークホルダーでやっぱり組織的に海についてまとまりがいいのは水産だと思いますけれども、地域によっては水浴場の意思決定の仕方というものを、今までのようなレベルではなくて、もっと地域産業としてのレベルを上げていくとか、その発言に代表性を求めていくとか、そういうことが必要ではないかなというふうに思います。
ですから今後、やはり国民の海域利用という中で、水産の基準と、それからほかの産業の基準とか、振る舞い方というのが整合するようにできるといいと思います。特に水浴とかは、今後、サーフィンとか、サップとか、いろんな水の中に入って、かつ、今までの行政のほうとの会議にあまり出ていない方々の経済的な効果って大きかったり、地域での影響力も大きいので、それに見合った形で、この分野の所掌範囲か分からないですけれども、しかるべきステークホルダーを確保していくような施策も中長期的に検討いただけたらなと思います。
以上です。ほかの部分のお答えは、ありがとうございました。私からは以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
それでは、西嶋委員、どうぞ。
【西嶋臨時委員】 西嶋です。
今回の類型見直しにつきましては賛成しておりますという前提でちょっとお話をさせていただくのですが、Ⅲ類型とか、Ⅳ類型って、多くの場所はやっぱり沿岸にかなり近い割と狭い範囲だとか、大河川の河口の少し広い流域ということだと思うんですけども、今回、かなり広い範囲がⅢ類型のほうに指定をされる、見直しされるということになって、こういう事例が今後出てくるかということなんですけれども、ちょっとこれを見たときにⅡ類型とⅢ類型の違いというのが結構大きい。窒素でいうと0.3から次はもう0.6になっているんですね。今回、漁業者のほうの、どれぐらいの濃度が必要かというのは0.4ぐらいは必要だというところです。要は、選択肢がⅡ類型かⅢ類型かになると、0.3から0.6に飛んでしまっていて、少し選択が難しいなと思いました。
なので、類型、海域の見直しというのも一つあるんですけど、この類型そのものをどうするのかということも、もしかすると、必要になってくるんじゃないかなという気もするので、その辺もし現状でのお考えがあれば、お聞かせ願いたいなということです。よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。
今、いただいたご指摘で、この瞬間、この類型というところまで、まだ検討できておりませんが、検討する中でやはり水産1種、2種、3種がいいのかという議論は出てきたりしていまして、そういった意味で、この類型の体系ですね。あと、水産といった区分とか、こういったところについても今後の知見の集積を踏まえて適時、見直しの検討をしていくということはご指摘のとおりかなと思っております。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。大久保委員、お願いいたします。
【大久保臨時委員】 ご説明、ありがとうございます。情報がかなり明確に整理されて、分かりやすくなったと思います。ご尽力に感謝をいたします。
その上で、各委員からご指摘が出ているのは、このまとめのところで言いますと、パワーポイント23ページなんですが、本体のほうの85ページのところを見ますと、「おわりに」の第2段落ですけれども、「今回の検討においては」というところが、全部受け身、「望まれる」というような形で書かれていて、どの主体が、どのように、いつやるのかという部分がやはりよく分からないという印象につながっているのではないかと思いました。
DOの関係もシミュレーションの改善、これは国においてということなのかと思いますし、予算のことも先ほど出ておりましたけれども、少し書き込めることがあるのであれば、主体は入れたほうがいいかもしれないという感じがして聞いておりましたし、もし今から入れるのが大変ということであれば、ニタリングも含めまして、国の支援、あるいは国のやるべきこと、自治体がやるべきこと、それぞれの役割分担ということをテイクノートした上で、今後実施につなげていただければと思います。
それと、水産と生物多様性の調和というところについては、なかなかぴったりするところが、この「おわりに」の中では見当たらないのですけれども、もしマイナーチェンジで入れられるとすると、最後の段落の下から2行目が「地域関係者」となっている部分については、水産だけではなく、各種の多様な主体ということが含まれているのだと思いますので、「幅広い」ぐ
らいの表現を地域関係者の前に入れていただけると、先ほど清野委員からあったご指摘のようなことが趣旨として盛り込めるのではないかと思いました。
以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。1点目の主体の明示化については、先ほどご指摘あったシミュレーションの部分とか、底層DOのところとか、あるいは、ほかの調査のところも幾つか書き込めるところがあるというふうに感じておりますので、少し修文をしたいというふうに考えております。
また、関係者のところのご指摘についても、ご指摘の方向で修正をしたいと思います。ありがとうございます。
【古米委員長】 ありがとうございました。
それでは、皆川委員、どうぞ。
【皆川臨時委員】ご説明、ありがとうございました。
私も風間委員や大久保委員と同様で、まとめのところで、環境監視と順応管理というところを、具体的に記載しておくべきだと思います。
2点目ですが、先ほど田中委員のほうからシミュレーションをどのように変更をしたのか、という話がありましたが、水温について、例えば今回のシミュレーションは栄養塩の増加を行ったというところだと思いますが、やはり河川水でもかなり気候変動で上昇している状況がございます。海水温も同様だとおもいますが、例えば今回のシミュレーションには今後の水温の予測を見込んで行った部分があるのかどうかを教えていただきたいと思います。
今回は、恐らく、栄養塩を主な要因、パラメータとしてシミュレーションされたのだと思いますが、今後、特に水温の影響が大きくなると思いますが、感度分析的なことを既にされているのかどうか教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。
1点目のご指摘については、もう少し具体化を検討したいと思います。
2点目について、今回のシミュレーションについては2016年から2020年のシミュレーションを実データをパラメータに入れつつ実施をしております。ですので、水温についてパラメータは入っておるんですが、それは実測値が入っているというところでございます。
将来予測を仮にするような場合は、今、先生がおっしゃったような、水温をどう外挿していくかといった観点があろうかと思いますが、今回のシミュレーションについては実際の水温を入れてシミュレーションしているということでございます。
【皆川臨時委員】 今後はそれをいじれるようにというか、それが変更になった場合、どういうふうな動態変化があるかということについても、早めに、恐らくやられたほうがいいのかなというふうにも思いますので、ぜひご検討いただければと思います。
以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、いかがでしょうか。
じゃあ、追加でどうぞ。
【清野専門委員】 清野です。
先ほど大久保委員のほうからもお話がありましたけれども、現時点で海域全体の環境の管理者というか、そういう責任を持って考える主体が誰かというのはなかなか難しいと思いますので、そうするとやっぱり今の環境省さんで、この水質を検討しているところが一番大きい主体かなというふうには思いました。
その上で、河川との関係でいうと、2025年にやっぱり大渇水があって、海まで真水を流すのはもったいないんじゃないかと思う人が陸上で増えたわけですね。つまり、海にとって水産だとか、生物の側だとか、そういう正常な在り方として、河川水が必要なわけですけども、陸水を工業、農業、都市で配分する中で、海まで実際、行く量を減らしていると思います。それは、協議相手は水産のほうで、陸のほうでも逼迫しているので、もう全然、水がない、特に三河湾はひどかったと思いますけども、その中で優先は、海は一番最後だったと思います。その中で、今後もやっぱり渇水というのが続いたときに、海域として望ましいのはこれだけの川から、こういう水が入ってくるということも含めて、望ましい量というのを検討いただくといいと思います。
河川は本当に流入するだけで、エスチュアリー循環だとか、底層DOの改善だとか様々な機能がありますので、そういう部分の川の水の在り方ということについても、河川との協議になると思いますので、海域からのしっかりした在り方を基準とともに提示していただけることを期待いたします。
以上です。コメントでございます。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、ございますでしょうか。
もしなければ、まず、今回の審議の過程を踏まえて、シミュレーションや栄養供給増加措置のところの設定条件等を明確にして参考資料に追加すること、最後のまとめにおいて、順応的な管理に関連する環境監視などの情報整理について、どういう方がどう分担するのかという役割分担等を明確にしておくこと、生態系との調和という追加記載すべきことも含めて、一部修正をいただくということで取りまとめをしたいと思います。この修正に関しましては、委員長である私にご一任いただいて、最終的にこの資料1-2を本委員会の報告書案として取りまとめたいと思いますけれどもいかがでしょうか。よろしいですか。
(異議なし)
【古米委員長】 どうもありがとうございました。では、そのように進めたいと思います。
それでは、今後の進め方について事務局よりご説明をお願いします。
【泉課長補佐】 ご審議、ありがとうございました。
資料1-2につきましては、今後、修正を行って、委員長にご確認いただいた後に、パブリックコメントを行った上で、小委員会の報告として取りまとめをいたします。
その上で、水環境・土壌農薬部会長、次いで、中央環境審議会会長に報告し、同意を得られましたら、中央環境審議会の答申といたします。
以上でございます。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
それでは、次の議題に移らせていただきます。底層溶存酸素量環境基準の達成率・達成期間の設定についてに関しまして、事務局よりご説明をお願いいたします。
【野口課長補佐】 環境管理課の野口でございます。よろしくお願いいたします。
資料2-1でご説明させていただきます。底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定について(第4次報告案)の概要ということで、資料を準備させていただいております。
めくっていただきまして、1ページ目に構成を示しております。一つ目「はじめに」のところで、背景、経緯等をご説明して、それから2のところで目標とする達成率及び達成期間の設定方法について、基本的な考え方を取りまとめております。
そして3章で、この2章で取りまとめた考え方を東京湾で適用した場合、どうなるかというところを実際にお示しをして、それで東京湾での達成率及び達成期間、こちらについて提案をさせていただくというような形にしております。
それで最後に「おわりに」で、今回の検討でいろいろ出てきた問題点等を含めて、今後に向けて、どのような対応を取っていくかということで取りまとめをさせていただいております。
では、めくっていただきまして、「はじめに」のところですね。
次のページをお願いします。まず、3ページで底層溶存酸素量のこれまでの経緯について取りまとめております。ご存じのとおり、水質環境基準の中に健康項目と生活環境項目とございまして、底層溶存酸素量というのは生活環境項目のうちの、COD等のシリーズと、それから窒素・燐と、それから亜鉛等に続く、4種類めということで、平成27年12月に答申をいただきまして、平成28年3月になって環境基準ということで新たに位置づけたものでございます。
そして、平成28年11月に評価方法について報告をいただきまして、それで令和3年7月の中央環境審議会、こちらで、まず水域類型指定の基本的な考え方についてご審議をいただきまして、あわせて、基本的な考え方に基づいて、東京湾及び琵琶湖で水域類型の指定の案を示させていただいてご審議いただいたということです。
これに基づいて告示をさせていただきまして、順次、令和4年、それから令和6年に伊勢湾及び大阪湾、それから霞ヶ浦、これらについて類型指定を済ませたところでございます。
それで本日、この下の赤囲みになりますけれど、底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定についてということで、まず目標とする達成率及び達成期間の設定方法についてまとめさせていただきましたのでご審議をいただいて、そして併せて、この考え方に基づいて、東京湾について達成率及び達成期間というのを検討いたしましたので、こちらについて提案させていただきまして、ご審議いただくということにさせていただきたいと思います。
めくっていただきまして、4ページになります。まずは、おさらいになりますけれど、底層溶存酸素量の環境基準について、これは平成27年答申でございますが、基本的な考え方として、水生生物が生息・再生産する場の適応性というものに着目いたしまして、生物1類型、生物2類型、生物3類型、それぞれ4mg/L以上、3mg/L以上、2mg/L以上ということで設定をさせていただいております。
次のページをお願いします。底層溶存酸素量の評価方法でございますが、ほかのCODであるとか、あるいは窒素・燐であるとか、そういった項目と若干異なるところがございまして、全ての観測点で達成でないと水域として非達成ですよと、そういったことではなくて、例えば、この右下の表で生物2類型のBという水域がありましたというところですと、それぞれc、d、eの観測点があって、その中で二つは適合しているけれども一つは非達成ですという場合は、水域全体が非達成ですということにはならずに三分のニの67%ですと、こういう評価をしていきましょうと。こういった考え方を採用しております。
次のページをお願いします。そして、こちら、令和3年度の答申でございますが、達成率・
達成期間の考え方ということで整理をさせていただきまして、ほかの項目であれば、直ちにとか、そういったものなんですけれど、底層溶存酸素量については、やっぱりもともとの性格が若干異なるものがございますので、まず水域類型、類型指定をした後で5年程度の情報収集期間を設けて、そこで得た情報を基に、目標とする達成率及び達成期間を設定するといった考え方を採用してございます。
こちらに書いてあるような情報収集のポイントを十分考慮いたしまして、そして達成率及び達成期間を設定していくと。こちらで特徴的なのが、目標とする達成率というのも決めるのですけれど、10年程度の長期を要すると考えられる場合について、10年程度以内に目指す暫定的な目標を柔軟に設定することも可と、こういった整理にしておりまして、今回もこういった考え方で整理をさせていただいております。
めくっていただきまして、この2章も目標とする達成率及び達成期間の設定方法の基本的な考え方について取りまとめてございます。
こちら、2.1のところですね。対象水域における目標とする達成率及び達成期間の設定ということですね。先ほど申し上げたように、目標の達成に10年程度以上の長期を要すると考えられる場合には、この赤字で書いてある目標とする達成率、こちらだけではなくて、これに加えて、10年程度以内に目指す暫定的な目標として、青字で書いておりますけれど、10年程度以内に目指す達成率というのも併せて設定するといったことでございます。
下の表でまとめておりますが、目標とする達成率、赤字のものですね。こちらについては、イで直ちに達成する、これは主に既に達成できているようなところになりますけれど、それを維持すると、そういったところですね。それから、あるいはロで、5~10年以内で可及的速やかに達成する、これは達成の見込みが立っているようなところですね。
そして、ちょっとそれ以外に当たらないようなところですね。こちらについては目標として達成率に加えて、青字のこの「10年程度以内に目指す達成率」、これも合わせて設定をして、それで暫定的な目標を10年程度以内に達成するハと、こういった整理をさせていただいております。
次のページめくっていただきまして、検討の手順でございますが、主に二つの視点から検討していくということでございます。
左上の(1)、こちらで保全対象種の生息・再生産の場として重要な地点を検討いたしまして、この地点だけは、全ての地点ではないですけれど、この地点だけはどうしてもちゃんと守っていかないといけないという重点的な地点ですね。こちらについて選んで「★」をつけていくというような、そんな整理にしております。
そして右側、右上に行っていただいて(2)でございますが、底層溶存酸素量の測定結果の整備ということですね。こちら、細かい記号が後でまた出てきますので、そちらでご説明いたしますが、現状のデータを見て、どれぐらい達成できているのかとか、あるいは、その達成の見込みがあるのかとか、そういったところから現状を整理しております。
そして、この(1)と(2)の作業を合わせて、下へ行っていただいて(3)ですね。対象水域における目標とする達成率及び達成期間の設定ということですね。先ほど申し上げた赤字の目標とする達成率、そして必要な場合はさらに青字の10年程度以内に目指す達成率、こちらを設定すると、こういった整理にさせていただいております。
めくっていただきまして、こちらは2章の(1)、(2)、(3)については、3章の(1)、(2)、(3)で、東京湾の場合と併せてご説明をしたほうが分かりやすいと、具体例を見ながらのほうが分かりやすいと思いますので、3章の(1)、(2)、(3)の冒頭にも同じページを入れておりますので、お手数ですが16ページまで1回いっていただきまして、めくっていただきましてそちらで併せて説明させていただきます。
3章でございますが、東京湾の場合でございますが、地域関係者との協議ということで、機械的なルールだけでは決められないようなところとかも出てまいりましたので、そういったところについて、地域の関係者、ちょっとこちらにお名前を書いてございますが、こちらの検討会を設置して、ご審議をいただいたということでございます。
めくっていただきまして、これが先ほどの(1)、先ほどのチャートの左上のところになりますけれど、こちら、東京湾についてご説明を差し上げます。
次のページお願いします。まず、保全対象種の生息・再生産の場として重要な地点ということですね。先ほど、「★」と申し上げましたけれど、左側のところで主に四つの視点から検討をしております。保全対象種の生息状況。それから、保全対象種の生息域・再生産の場における底層溶存酸素量の目標値に対する適合状況。そして、貧酸素水塊の発生状況。そして、保全対象種の生息状況への底層溶存酸素量の影響に関する考察、こういった手順で検討を行ってまいりました。
次のページをお願いします。まず、保全対象種の生息状況でございますが、水産統計等から状況を整理いたしまして、こちら、アナゴ類とエビ類のみ書いてございますが、本編のほう、ワードの資料、こちらには全ての魚種で掲載をしております。
次のページをお願いします。これを整理させていただきまして、資源水準と、それから資源
動向、こういった視点から一度整理をさせていただいております。
次のページをお願いします。そして、保全対象種の生息域・再生産の場における底層溶存酸素量の目標値に対する適合状況ということで、こちら、東京湾の場合ですけれど、右側のほうに表の中で、左側が生息域、それから右側は再生産の場ということで整理をさせていただいておりまして、結果的には、生息域について全てのところであまり変わりがないということで、基本的には表の右側の再生産の場としての評価で検討を進めていきました。
左側の囲みのところで青字でマハゼ、ヒラメ、マコガレイと書いてございますが、これらの種は再生産の適合率が低いところでも90%以上確保できているということですね。比較的大丈夫というか、安全な種というような評価になっております。
そして、下のほうの赤字で書いてございますシャコ、アカガイ、ハマグリ。これらについては、適合率が最大でも80%に届かないということで、相対的に貧酸素水塊とかに弱いというか、適合があんまり適合していないと、そういった種になるということで注意が必要ということになっております。
そして、この黄色のシロギス、クルマエビ、コウイカ、アサリ、マナマコ、これらについては、もうこの青と赤の中間的な種という、こういう位置づけになっております。
次のページお願いします。そして、貧酸素水塊の発生状況ということで、こちらは総量の専門委員会の資料から引っ張ってきておりますが、東京湾での貧酸素水塊の発生状況、こちらについて整理をしております。
次のページをお願いします。そして、保全対象種の生息状況への底層溶存酸素量の影響に関する考察ということで、これ、種ごとに文献調査ですけれど、貧酸素水塊による影響というものが取り上げられているかどうかということで整理をさせていただきました。取り上げられていたところを赤字にしておりまして、赤字のついたところを、左が種々の、保全対象種のところでピンク色に字を書いておりますけれど、このページとそれから次のページにわたって、種ごとに整理をさせていただきました。
26ページまで進んでください。これらを踏まえて、重みづけという形で、ちょっと試みに重みづけをさせていただいて評価を進めていきます。上の表が、22ページにある青字の3種、赤字の3種、それから黄色の文字、中間的な種ということで、マハゼ等は重みづけ1点、それからシャコ等は重みづけ3点と、こういった形で点をつけておりまして。それで、下の表が24ページ、25ページで整理したものでございますが、これらについては一律に重みづけ3点ということでつけさせていただきました。
これらを実際にどうしたかというのを、次のページで見ていただきたいと思います。例えばでございますが、東京湾17という観測地点、こちらについては種ごとに点をつけていくのですけれど、マアナゴはそもそもいないので「-」ですね。0点ですね。それからシロギスというのは先ほどの上の表で黄色の字だったと思いますので2点と、それからマハゼは上の表で1点、それから青字で1点と。それから下の表にも書いてあったので3点で合わせて4点と。こういった形で、地点ごとに、種ごとに足していったものが重みづけの点数ということで、こちら32点になります。
全ての地点をこういった形でつけていって、27ページと、それから28ページまでにわたって、各地点の点をつけております。
こちらの中で、全ての観測地点を重要な地点としてしまっては意味がないので、今回の場合は、最大値が46点で、その中で半分ぐらいの24点というような形で重要な地点、ピンク色の網かけをさせていただきました。
29ページに少しだけ考え方を整理してございますが、地点ごとにヒストグラムを書かせていただきまして、どうやら二山になっているということで、上の山のところ、こちらについて拾って、24点以上ついたところをピンク色の網がけにして「★」をつけて、ここは重要な地点ですよと、こういう判断をさせていただいたということでございます。
では、次のページをお願いします。続きまして、今度は現状の底層溶存酸素量の評価ということになります。
次のページをお願いします。現状の観測データを把握いたしまして、それから、どの期間を見ればいいかということで、東京湾の場合は、過去10年間、こちらをデータがそろっているということですとか、あるいは安定しているとか、そういったところから選ぶことにしました。
そして測定結果の整理でございますが、後でまた出てまいりますが、まず、過去10年間のデータを地点ごとに並べていって、それでAというのが達成している、それからBというのが、達成はしていないけれども、もう少しで達成できそうと、それにも当たらないようなところがCという記号をつけさせていただきまして、それでさらに、複雑で申し訳ないんですけど、Aというのが10年間のうちの5年以上クリアしている場合は、これは「○」という印をつけまして、それからAと、それから惜しいというか、もう少しで達成できそうというのを併せて、AとBを併せて10年中5年以上というところを「◑」という印をつけまして、これらに当たらないところを「×」という印をつけております。
これを整理したものが次のページの表になります。平成26年度から令和5年度までのデータ
を基に、達成できそうか、できなさそうか、あるいは達成しているか、そういった視点から適合状況をつけたのが、こちらのAとか、Bとか、Cとかがついている適合状況の欄になりまして、それを基にさらに判定をしたものが一番右の列ですね。「×」とか、「○」とか、「◑」がついているところ、こういった感じになります。
以上で、下処理というのが終わったということですね。
次のページをお願いします。(1)の17地点の検討、それから(2)の過去10年間の測定結果の整理、こちらが終わりまして、この二つを基に、下のところ(3)ですね。対象水域、今回の場合は東京湾ですけれど、における目標とする達成率及び達成期間の設定というところに参ってまいります。
では、次のページをお願いします。こういったフローになっておりまして、左上から始まりまして、Aというのが半分以上のところ、どちらかというと、もう既に達成しているからそれを維持するという、そういった目標になるところですけれど、こちらについて、それであれば、この右側の黄色100%ということですね。それからそうでない場合、下へ下りていただきまして、Aと、それからBと併せて達成できそうというか、達成する見込みがあるというところは、この右側へ行っていただいて、こちらも目標とする達成率は100%という設定をします。
そこにも届かなさそうなところ、それについては下へ行っていただきまして、今度、先ほどの「×」というのが出てきますけれど、「○」と、それから「◑」と、それから「×」だけど重要な地点、こういったところを入れたものは目標とする達成率で、「×」だけどというところを入れないのが、10年程度以内に目指す達成率というような形で整理をさせていただいております。
これだけ言っても分からないと思いますので、具体的な例が次のページに書いてございます。
こちらが、27ページ、28ページの表のところで「★」をつけておりますので、それを持ってきまして、それから32ページの表、こちらが「○」とか「◑」、そうじゃないところは「×」という印がついておりますので、こちらを持ってまいりまして、地点ごとに、ちょっとこういった整理をさせていただきました。
ただし、ちょっと赤字で書いてございますが、ちょっとこのしゃくし定規なルールだとなかなか実情に合わないようなところもございますので、最初に述べた地域検討会の委員の皆様のご意見も伺いながら調整をさせていただいております。それがこの赤字のところですね、赤囲みとかですね。
次のページに、その中身をもう少し整理しております。東京湾奥部①については、ちょっとこういったことで、実情に合うような形というか、実情を目指せるようなところで少しだけ調整をさせていただいております。
それから、その下の東京湾央部①ですが、こちらについても、さすがに6分の2で33%とかという目標点というのはちょっとつらいというところもございまして、こちら50%というような設定にしております。
それから、その下の東京湾奥部②ですね。こちらについては、実は「★」が全然ないと、そういったような状況もございまして、こちらについては、ちょっと慌てて設定をすることもなかなか難しいということもございまして、引き続き検討するという整理とさせていただきました。
こちらをまとめたものが次のページの図になります。ちょっとこういった形で一度整理をさせていただきまして、これを言葉で書いたものが次のページ、38ページになります。1類型、2類型、3類型、それぞれ水域区分がございまして、こちらでまとめたような形で、一度整理をさせていただきました。
40ページまで行っていただきまして、ここまでで達成率・達成期間の設定のご提案ということになりますけれど、一応海域における水質改善対策ということで、こちらも併せて取りまとめております。こちらに書いておるようなことを一度、既存の資料等々から引っ張ってきたものが多いですけれど、整理をさせていただきました。
以上で、3章の東京湾での達成率・達成期間の設定というもののご提案になります。
そして「おわりに」ということで、1ページだけ整理をさせていただいております。
一つ目が、対象水域の全ての環境基準及び期間で基準値に適合しなくても、目的は達成できると。こちらは復習になりますけれど、そういった考え方で整理をしておりますということです。
そして次が、底層溶存酸素量の達成率・達成期間の設定方法については、地域の実情に応じて設定するなど、地域ごとに柔軟に検討することが重要ですということをわざと書かせていただいております。ちょっとしゃくし定規にやるというだけでは、なかなかうまくいかないところもございますので、今後も設定の仕方、随時見直しが必要かとは思いますけれど、まずはその地域の実情に応じて調整があると、あり得るということを書かせていただいております。
そして、その次が、水生生物の生息状況の把握というのがやっぱり決定的に必要で、かつやはり情報が限られているということが今回の作業で非常によく分かりましたので、環境DNAというのは例示でございますが、新しい技術とか、そういったものについても引き続き情報収
集をして、それが使えるかとか、そのデータ自体を集めていくとか、そういったことが重要だということを書かせていただいております。
それから、その次が、達成率のみではなくて、月別の地点別適合状況などを含めて、底層溶存酸素量の推移をきめ細かく把握していく、ちょっとこういったことが重要ということで書かせていただいております。
そして、先ほど来ちょっと出てきておりますけれど、きれいで豊かな海の実現ということで、総量管理制度に転換するという方向性が既に総量の専門委員会で示されておりますので、そういったところも考慮しながら、栄養塩類の増加によって、底層溶存酸素量の悪化をきたさないように引き続き十分注意しながら、設定作業等を進めていくということでございます。
そして、今回設定した目標とする達成率・達成期間、こちらについては、今後も必要に応じて、見直しの検討を随時進めていく必要があるということでございます。
そして最後に、底層溶存酸素量の改善というのは、非常に中長期的な取組が必要ということで、今回、関係機関にも協力していただきながら作業を進めてまいりましたが、情報であるとか、検討の仕方であるとか、そういったことを関係機関において情報を共有しながら、関係機関が連携して取組が推進されることを、こちら、期待するということを提案させていただきたいというふうに考えております。
説明としては以上でございます。
【古米委員長】 ご説明、どうもありがとうございました。
今回は底層溶存酸素量の達成率と達成期間の設定をどうすればいいかということについて、具体的に東京湾を事例にご説明いただいたということです。
第4次の報告書案としては、2章に一般的な設定の考え方が書いてあって、それを踏襲する形で、まず保全種が生息・繁殖するなどの重要な場所がどこにあるのかいうことを調べ、過去10年の底層溶存酸素濃度の測定結果を用いて各地点の達成状況を把握して、「○」と「◑」と「×」と整理している。保全種にとって非常に重要地点が「×」である場合も考慮して、これらの記号をうまく組み合わせながら、その水域の状況に応じて達成率と達成期間というものを設けています。全て「×」の水域の場合については、今回は設定せず今後さらに検討するということ、設定された達成率に関しても、地域の実情を柔軟に判断するということで、地域検討会の意見を反映して数値を設定しているという事例をご説明いただいたというように理解しております。
複雑な設定手順ですけれども、ポイントは今申し上げたところだと思いますので、何かご質問、ご意見があればお願いしたいと思います。いかがでしょうか。
清野委員、どうぞ
【清野専門委員】 非常に東京湾の水質や環境の問題、非常に深刻な場所をこれだけ整理していただいてありがとうございました。
ちょっとまず、東京湾の貧酸素の問題が解決しない理由というのがあって、それを優先的に対策しないと、なかなかお金が幾らあっても解決しないと思うんですけども、それに対応する整理というのは、どういうふうに見たらいいですか。
ちょっとその答えを聞いてから資料に基づいてと思います。要するに、現状認識と、それから何ですかね、そこをまずは対策するんだというところから整理したときに、どこがクリティカルになっているかというような整理になっていたほうが分かりやすいかなと思っているという意味です。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。
現状認識なんですけれど、確かに護岸というか、海岸埋立てのために土砂を取って、深掘りが生じて、そこが青潮というのか、東京湾は苦潮といいますか、そちらの湧昇の源になっていると、そういったところがあることは承知をしていて、そちら、港湾サイドのほうとかが埋め戻しであるとか、そういったことは限られた予算の中ではされているというのは承知はしておりまして、そのほかにも、海底耕耘であるとか、覆砂であるとか、そういった事業も部分的には施行しておられるということも承知はしているんですけれど。ただ一方で、例えばこの東京の真ん中の北部のほうですね。やっぱり深いところ、そういったところに関しては、決定打というか、効果的な対策というのは、ちょっとまだまだ検討しないといけないなというようなところで、なかなか難しいなというふうには感じておるところです。
【清野専門委員】 いいですか。
【古米委員長】 はい、どうぞ。
【清野専門委員】 別に環境省さんのせいでそうなっているわけじゃないのであれなんですが、今回の資料を東京湾と伊勢湾の資料を見比べてみると、伊勢湾って多分、海底地形図が載っているとか、そういう海底のくぼみのところで自然にできているものだとか、ある港湾で埋め立ててしまっているところが、どこがやっぱりクリティカルポイントになるかが分かりやすいように整理されていると思うんですね。
一方で、多分、今回の頂いた東京湾の資料で、やっぱり海底地形とか、クリティカルになっているところの情報が少ないということで、そこを別に環境省さんだけではなくて、関係する
ところに強烈に要請しない限りは、もう一番の貧酸素の発生源を対策できないわけですね。航路は利活用だから仕方ないかもしれないですけど、航路も貧酸素の発生源になっていますし、深掘りもそうですし、そこを手当しない限りでは、やっぱり小規模な耕うんとか、護岸の修復とかをやっても、ないよりいいですけれども、全然スケール感が違うと思うんですね。
その辺りについて、やはり政策的なプライオリティを、プライオリティというか、そういう協力者がいない限りは、全体としてもよくならないんだということは書いても別に構わないというふうに思います。
東京湾、いつまでやっているのというふうに言われちゃうこともあるぐらい、申し訳ないんですけど、多分、日本国全体で生物をどこで守るべきかといったときに、三大湾にかける予算と、あとのそんなに壊れていない湾とかで、より少額の予算でよくできることがあるとしたら、三大湾の対策にどこにどういうふうに重点配分したりするかというのも今後大事になってくると思うんですね。ですから、ちょっとそういう意味での資料整理の中で深掘りの話だとか、そういうところをもうちょっと強化していただくといいんじゃないかなというふうに思いました。
ですから今日、今、ご説明いただいたパワーポイントの横長の資料の中では、最後の37ページにある地図というのが集約したものだと思いますし、それで絶望的なところがなぜそうなってしまっているかというのは、それはやっぱり本当に海底地形だとか、大河川の河口部だとか、非常に対策しにくいところがあるからだというのも入れていただくといいのかなというふうに思っているところです。
まずは以上ですが、もし何か、何ですかね、お答えとか、ご提案とかがありましたら伺いたいと思います。以上です。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。
ちょっと伊勢湾と東京湾で、やはり地域の実情というわけではないんでしょうけれど、大分性格が異なっているところはございまして、確かに東京湾でも微地形というか、海底地形とか、そういったものの資料はございます。ただ、何分、伊勢湾よりもかなり大きいものですから、ちょっと載せるとか、検討するというのはちょっとしんどかったというところは正直あるんですけれど。ただ、その中でも、例えば底層溶存酸素量に関しては、ほかの項目と違って、観測点、基準点に目標とする達成率が依存してしまうというところがございますので、どこで基準点を取ろうかというようなところで、地元の千葉県のご意見を入れて、三番瀬の近くとか、そういったところに基準点を新たに設けるとか、そういった工夫はしているところです。
ただ、それがすぐ対策に結びつくかというと、ちょっとそこにはいかないとは思いますけれど、そういったところで、できるところから何とか対応していきたいというふうに考えておるところです。
それから、あと三大湾と、ほかの湾との、確かにお金のかけ方であるとか、あるいは効果とか、ちょっとそういった視点は今回、東京案についての検討ということで特にできておりませんが、確かにそういった視点で、ある種、メリハリをつけるではないですけれど、そういったものは確かに必要かなというふうには思いましたので。ただ、これ、環境省の施策かというと、ちょっとそこも何とも言えないところもありますので、しかるべきところで、そういったご意見があったということを関係省庁等にもお伝えをして、何らかの形で生かせていただけるように検討してまいります。
【古米委員長】 どうぞ。
【清野専門委員】 ありがとうございます。今のお答えでいいますと、資料2-2の海底地形ということでいうと、28ページにある図面というのは、そういうので分かりやすくて、この東京湾全体の図面とともに、湾奥部の結構深刻な海底の状況というのも別の図面で入れていただきますと、やはり水が滞留しやすくなるだとか、貧酸素酸素があるというようなことで、そこが港湾区域であることというのは別にもう公表されているわけですし、そこの様々な航路浚渫土砂による深掘りの対策というのもなされているので、ぜひそこも入れていただきたいと思います。
これ、今回、漁業の水産用種の指標が出たのは非常に重要で、これだけの結構、悲惨な状況になっている湾奥部でも漁業を一生懸命やろうとしている人たちがいたり、それが環境が戻ればやっぱり生物がどういうものが戻ってくるかという、江戸前の魚たちがどう戻ってくるかということも懸命にされてきたところだと思います。ですから、そういう意味で、そこにすごくエネルギーをかけて環境修復することが、やっぱり全体に意味があることだというのもうまく構築していただくと、重要な施策になるかなと思います。
測定の追加は非常に重要で、そこがやっぱり環境修復技術の開発の場所にもなっていると思いますので、非常に重要かなというふうに思いました。
まずは、以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかにご質問。
それでは、西嶋委員、和田委員の順番で。
【西嶋臨時委員】 西嶋です。ありがとうございます。
今回の議論の中心が達成率と達成期間ということなんですが、ちょっとその前に、もうちょっと全体の話として、今、6ページ目を見ているんですが、5年間程度の情報収集として、まず、どういう場所を測定地点にしたらいいかというのが決定的に大事だと思うんですね。
今までモニタリング地点というのは、底層DOの基準ができる前から決まっているものなので、その地点が適切なのかどうかということがすごくやっぱり大事で、この底層DOの基準をつくる議論の中で、当然ながらちょっと足りないよねと、それでは。
だから生物の生息範囲とか、そういうものを見るには、やっぱり必要な地点を増やすとか、今とは違う地点を選ぶとか、そういうことで、まず地点をどうするかということをきちんとした後に、どう今度は目標を持っていくかという話になると思うんですね。
ちょっと今回見せていただいた東京湾の例だと、多分、今までの測定地点をそのまま使われているだけのように見えるんですが、地点をどうするかという話が、どういうふうに東京湾では話し合われて、今回の結果になったのかということを教えてください。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。
測定地点でございますが、確かに観測の手間といいますか、海の場合、特に船を出さないといけないですので、COD等を測るついでというか、併せて採水に行くということで、基本は、確かに既存の基準点でできるんだったらやると。ただし、例えば、本当に航路の中とかで頻繁に浚渫されてしまうような不適なところってありますよね。そういったところに関しては、今回も検討の途中で、やっぱりここで測るのはやめて別の地点にしようという、千葉港とか、そういったところも変えたというところございます。
それは地域の実情等も踏まえて、地域検討会の皆様にもご相談をして、必要なところはちょっと予算の都合とかもあって、なかなか理想的な基準点というか、観測点というのは、難しいところもあるんですけれど、できるだけより適切な基準点を選べるように努力はしたところでございます。
【古米委員長】 どうぞ。
【西嶋臨時委員】 ありがとうございます。よく分かりました。
ほかのところでもこれから広がっていくところで、もちろんどうしても船を出して測定しなきゃいけないので、そう簡単に増やせないというのは非常によく、自分も測定調査しますので分かるところなんですが、そこがちょっと担保されないと、なかなかあるものだけの地点で今の、その後の評価を幾ら綿密に設計しても、やっぱり難しいところがあるのかなというところがあるので、その調査地点をどうするかという部分は、やはり少し強調的に、これは最初の事例でございますので、示していただきたいなというところでございます。
ありがとうございました。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。確かにご指摘の点も踏まえて、今、東京湾の検討結果とかを変えるというわけにはいかないかもしれないですけれど、この2章の検討のところで基準点について、もう少しできる限り頑張るというか、ちょっとそういったことが、ニュアンスが伝わるように少し工夫してみたいと思います。
【古米委員長】 和田委員、どうぞ。
【和田専門委員】 和田です。ご説明、どうもありがとうございました。私のほうからは2点コメントさせてください。
1点目は、溶存酸素を環境基準にされて、設定した目標と達成率・達成期間、そして見直しの検討に関しては、その流れで私は結構だと思っております。
その中で今後の検討事項の4ポツ目のところで、達成率のみでなく月別とか、それから底層溶存酸素量の推移をきめ細かく把握していくことが重要と書かれてあります。確かに底層DOという今回のこの環境基準は、水生生物の生息域を示す指標と定められています。ですが、それと同時に、底層DOというのは海域における化学的な環境を評価する上でも重要な意味を示すファクターだと私は考えております。すなわち、底層の貧酸素化によって底泥からの燐や重金属の溶出が促進されるほか、堆積している有機物の分解が抑制されるということがあります。さらに、これが完全に嫌気化してしまいますと、メタンや、それから硫黄、硫化水素ですね、そういったものの生成が進んで、ひいては魚介類をはじめとする生態系へ影響し、加えて、水質の悪化の進行も懸念されることにつながっていくと思います。
先ほどの伊勢湾と重複しますけれども、今後これらの影響を適切に評価するためには、底層DOの推移のみならず、栄養塩類の、先ほど申しました形態別の変化といったようなもの、また、底層の鉛直分布ですね。上・中・下層と、それから底層の直上といった細やかな詳細な水質のモニタリングを継続的に実施することが恐らく重要になってくるのではないかと考えています。そのために、そのような体制の確保、強化、また、支援というものをお願いしたいと思います。
もう一つは、ここの情報の収集ポイント、6ページのところでも書かれているんですが、保全対象種の生息状況の健全性について今回考察を行ったと書かれてあります。一言で健全性といいますが、何をもって健全性を評価できるのかというのは、私はとても難しいと思うんですね。健全性という言葉、本当に簡単な言葉ですけども、魚介類がどう、何がというところがち
ょっとあいまいにぼやかされていて、何を考察しているのかがちょっと分からないところがありました。
ですので、対象種の動向、増減を含めて、先ほどの化学的な指標と生態系の全体を併せて、こういった健全性というものをご検討いただけますと幸いです。
以上です。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。
まず2点目から、何をもって健全性かというと、確かに非常に複雑で難しい問題ではあるんですけれど、今回の底層溶存酸素量に関しては、保全対象種というのを選んだ後、それらの生息の場としての意味と、それから、あとは再生産としての場ですね。この二つの視点から、この二つの視点に絞って整理をしたというところが実情ではございます。
ただ、ほかのものを評価しなくていいかというと、全くそんなことではないので、それについては、今後ちょっとどういった形で、その評価の仕方自体から整理をしていかないといけないというふうには思いますけれど、ちょっと何らか、今後さらにもう少し幅広く検討できるように、希望というとちょっと言い方が不適切かもしれないですけれど、何らかの形で意思表示というか、できるようにちょっとこちらも工夫したいというふうに思います。
それから、1点目でございますけれど、こちらも底層溶存酸素量ということで、測り方等も既に示させていただいていますけれど、底から1m以内とか、そういったルールで決めていますけれど。ただ、採水だけではなくて、機械による連続分析、あるいは、単にセンサーを下ろして、所要の深さに下ろして測る、そういった分析も公定法として認めておりまして。そういったことができますので、ちょっと義務づけてはいないんですけれど、例えばセンサーを下ろしながら測って鉛直分布を測るとか、そういったことは十分可能なんですね。ちょっとどういった形で位置づけていくかとか、そういったことは、ちょっとここでは検討できていないですけれど、将来的に、そういったご意見をいただいたということで検討していきたいというふうに考えております。
【和田専門委員】 ありがとうございます。健全性というのは、人の感覚によって異なってくると思いますので、今回の東京湾では、そういった事例でお示しされていると思うんですけども、ほかのところへの適用という中でご説明されるときには、この辺りは皆さんのご意見を聞きながら、そこの場がどういったものが一番いい、指標の意味合いですね。そういったものを踏まえながら、決めていけるようにご指導していただければと思います。
あと、2点目に関しましては、いろいろ人手も不足していきますし、それからコストもかか
ってくることもあるので、環境省さんとしてもそういった支援体制を考えながら、連続したモニタリングで情報を収集する、これ、重要な情報の収集になってくると思いますので、その辺りのところ、支援等、本当にご協力をよろしくお願いしたいと思います。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
それでは、田中委員、どうぞ。
【田中臨時委員】 田中です。ありがとうございます。
大分、東京湾のほうで細かい議論がされてきて、取りあえず、こういう形でやっていこうということだろうと思うんですけど、先ほどから話が出ている「おわりに」の頃で一生懸命、環境DNAのようなものを使って測らないといけないというようなことが一生懸命書かれているんだけども、そのやはり裏側にある、こうやらざるを得なかったというニュアンスが何かあんまりちょっと伝わってきていないのかなと思うんですよ。
例えば、一番最初の説明では、達成率というのは必ずしも100%でなくても、どこか生物、逃げるものがいるし、動くので本当は100%じゃなくてもいいんじゃないかというところからスタートしたんですよね。ところが、先ほどの説明だと、34ページでは、実際に測っているところの「○」かな、要するに達成率100%であるところは、もう100%にしましょうと、これはさっきの議論とちょっと違うんですよ。
つまり、安全サイドに見て、それ、よく分からないので、これまで測られたところで非悪化というか、わざわざ下げる必要はないでしょうということですよね。そういうニュアンスが何か伝わっていない。だからもう一つ下の「◑」のところですよね、「◑」。これも非常に分かりにくいんだけど、もうちょっと努力しましょうと、これ、どちらかというと努力目標の話であって、本当は科学的に決まった数じゃないんですよね。
それは多分、東京湾で仮に、例えば目盛として、5、4、3でしたっけ。2、3、4(mg/L以上)か、その間ぐらいのポイントで0.5(mg/L)という形でやっているので、仮の数字なんだよね。それが、それもやっぱり安全サイドに考えてということだと思うんですよ。
だから、そういうニュアンスと最初に説明されていることが、わっと説明されたところとかがどうもつながっていないんですよ。だから、それは何らかの形でやっぱり残しておかないと、これでもうフィックスされて、今後ともこういう格好で進むんじゃないかということのちょっとおそれがあると。
それから、目標とする達成率のところで、ここで重要なのは「★」のところですよね。結構重要な地点があると、だから、重要な地点といったらどこか、先ほどの話の保全すべき種の生息状況の健全性、これが何かというのが、実は途中の検討の中では、たしか量的な持続、いるだけではなくて、それが持続して量的にも再生産して維持されているかどうか。だけど、今のデータでは、漁獲量は分かるけど本当にどれぐらい存在して、どう継続しているか分からないので、先ほどのここに書かれているような新しい環境DNAのような手法を使って、これからデータを取っていって、それでどれぐらいの維持性が本当にあるかどうかを考えましょうと、ということでこう書いてあるんですよね。
だから、ある意味では割り切りなんですよ。しかも、それは本当は100%じゃなくてもいいんだけど安全サイドに、一応、今の整理の中で、重要な地域であるんだったら、それはキープしましょうということで、この率を決めるということですよね。だけど、それも科学的に決めたわけじゃないんですよね。じゃないんですよね。
だから、そういうニュアンスが何となく実行可能性の話と、今、よく分からないので安全サイドに見てというところとがごちゃごちゃに何か書かれているような気がしていて。実行可能性のところは恐らく、10年以内の程度で達成できるかどうかというところの議論の中で、その議論はしないといけないんだけど、先ほどからの話というのは、一番最初に定義された達成率のもともとの求めていたものと違うレベルで決めているということを認識した上で、今回はこうせざるを得なかったと。
だから、これは東京湾以外の海域では、多分、東京湾以上にデータが揃っていないと思われるので、もっとひどいことになるんじゃないかなと思うんですけど、必ずこういうことを踏まえた上で、取りあえず、今こうやるんだけど、何年か後には、年数は書けないと思うんだけど、例えば生息している量がきちんとある、あるいは、先ほど適切に測っている位置を、本当にこれからモニタリングできるようなポイントでもう一回再検討するというようなことで、将来やっぱり見直さないといけないんじゃないかと。そうしないと、東京湾で一旦出したものが、これからずっとこのままいくと思うんですよ。
それをどんな形でも、これを報告文書に書くと、すごい大混乱すると思うんですけど、何らかの形で、記録で残しておかないと、恐らくこの議論というのは消えてしまうんじゃないかと、というちょっとおそれがあるんじゃないかというのが心配です。
だから、わざわざ私、こうしゃべっているのは、その記録を取るために書いてもらいたいということがあって、ちょっと発言しているんですけど、そういう意識でいいですかという、ちょっと確認です。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。まさにおっしゃるとおり、確かに水産統計って、いろいろ調べてみても、東京湾ですらこの水準というか、このレベルしか分からないというようなところは正直あって、非常に苦労したというか、大分苦肉の策でというところは正直ございます。
今後、東京湾の例を今回お示ししますけれど、確かにほかのところで、東京湾以上にデータがそろっているところは恐らくないと思われるので、あるいは、国指定の海域だけじゃなくて、都道府県指定の海域もございますので、そういったところでこのやり方で本当にできるのかというところもあって、もうその辺りについては、現在の乏しい情報の中で、もう地域の有識者等のご意見を伺って、ある程度(割り切って安全側に)修正というか決めていかないと、当面は仕方がないのかなというふうにはちょっと感じているところがあって。確かに、現在持っている情報がもう限られていると、それだから環境DNAというのもあるんですけれど、その辺りをちょっときちんと伝わるように、そして、このやり方が将来、もう少しいい技術とかが出てきたら、当然、その設定の仕方自体から見直していくことは当然あるべきだと思っていますので、その辺りが何らか伝わるように、かつ、混乱させないような形を書けないか、もう少し工夫したいと思います。
【田中臨時委員】 それ、よろしくお願いしたいと思う点と、それから一番最初に言ったように、達成率と言っているもともとの定義しているものと、ここで決めている実態からそうしておきたいということとは違うんですよね。それが分かるように、やっぱり本当は何かちょっと言葉を足しておかないと混乱しますね。
【古米委員長】 私の認識では、水産資源なり生態系に関する情報や科学的な知見で、この東京湾におけるこの水域の達成率は100%じゃなくても70%でいいですよとか、半分でも大丈夫ですよという判断ができない状況です。保全種の魚は移動可能なことを考慮すると、水域の達成率は100%でなくてもいいという科学的な知見はあるんだけど、50%でいいのか、70%でいいのかの判断基準がないと。このような状況でどうすればいいかというと、保全種としてとても重要な地点も含めて、その達成状況や過去の底層DOのデータをもってして、その状況を判断して、現在達成できていないところも含めて達成率を設定すべきだという配慮をした。すなわち、「×」「★」を母数に入れたところです。今利用できるデータを用いて、保全すべき水生生物の意識した達成率を設定しましょうということです。田中委員が言われるように、現状を追認したものではないと思うんですよね。現状は把握しているけども、追加して保全すべきものを守るためには、重要地点なども含めて達成率を考えましょうというのが、今の状況では限界なので、このような達成方法で案をつくりましたと。言い換えれば、さらにもっといい方
法が出れば、設定方法を見直すというのは私も大賛成です。
【田中臨時委員】 だから、今、委員長が言われているような話をしっかりと議事録に残して、どういう議論があって、そう決めたのかというのが、後の世代に伝わるように。恐らく、これを読んでも分からないと思います。今日の説明でも多分分からないと思います。
【古米委員長】 どうもありがとうございます。
それでは、津森委員、どうぞ。
【津森専門委員】 はい。すみません、国土技術政策総合研究所の津森です。
今までの西嶋委員、田中委員、古米委員長のお話を聞いていてちょっと思ったんですけども、ご説明は理解できたので、報告の案のほうで2点、3点かな、確認させていただきたいです。1ページの「はじめに」のところに、最後ですけど、本報告は、設定方法について検討を行うとともに、目標とする達成率及び達成期間、東京湾について検討を行ったので報告するということで、これを踏まえて、環境省さんのほうが何か設定方法の指針になるものを提示されるのか、要は、この報告書を読んで国指定じゃないところは決めてくださいよというようになるものか、ちょっとそこが理解できていないので教えていただきたいことがまず1点。
あと、59ページのところで、これ多分、今の議論にまさになっていたところだと思うんですけど、目標とする達成率について、第2段落のところです。『目標とする達成率は』と書いてあって、「底層溶存酸素量の状況や、底層溶存酸素量の観点から重要な地点を考慮して設定する」と書いてあるんですけども、言葉として底層溶存酸素量の状況や観点からということが何を指しているのかちょっとよく分からないなと思いました。
ここは少し、もう少し丁寧に書かれたほうがいいのかなと思い、底層溶存酸素量の状況というのは分かるのですけど、観点といきなりまた出てくるので。
【古米委員長】 これは観点から重要な地点。
【津森専門委員】 そこまで読むんですね。
【古米委員長】 うん、状況と地点。
【津森専門委員】 分かりました。じゃあ状況と地点ですね。分かりました。
最後の「おわりに」のところでございますけども、「おわりに」のところには、東京湾の達成率だとか、達成期間を定めたことについては何も触れていないような気がしまして、そこ、重要かなということと、あと、最後の2段落目ですね。今回設定した目標とする達成率や達成期間については、必要に応じて見直しの検討、これは東京湾のことを言っているのか、この達成率や達成期間の定め方について言っているのかというのがちょっと分からなかったので、書きぶりとしては最後ちょっと分けられるか、もう少し分かりやすくしていただいたほうがいいかなと思いました。
以上です。2点目は分かりました、古米先生のお話で。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【鈴木室長】 はい。ありがとうございます。
1点目ですけれども、1章というか、最初の章が共通的な考え方、2章ですかね。まとめまして、それに基づいて東京湾は今回こういうふうにやりましたということです。
自治体さんがどうするかというのをここで縛るようなものではないと思っています。ただ、参考にはされていくんだろうなと思っています。
【古米委員長】 津森委員、よろしいですか。はい、どうぞ。
【津森専門委員】 分かりました。
つまり、設定の仕方を決めたのじゃなくて、こういうことをやってみたということ、これを参考に自治体が決めればいいということですね、了解です。
【古米委員長】 いや、そうではないですよ。
【鈴木室長】 国としては、この2というのが共通ルールとして、これ、ルールとは言い過ぎなんですけど、共通の考え方として、国としてはやっていこうと。自治体さんは自治体さんで、もうちょっといろいろなことを考えてもらってもいいと思うんですが、一つの参考にはなるのかなと思っております。
【津森専門委員】 分かりました。「はじめに」のところに「検討を行った」とだけあったので、設定方法を定めたとまでは書いていなかったので、そこがちょっと疑問に思ったところでした。結構です。ありがとうございました。
【古米委員長】 2ページ目から8ページ目が今考えている方法です。「はじめに」のところは検討を行ったとは書かれていますが、報告案では検討してこういう基準設定を考え、具体的に東京湾で検討を行ったというような流れで文章を書いたほうがいいということかと思いました。
追加でどうぞ。
【野口課長補佐】 「おわりに」のところでございますが、確かにちょっと言葉足らずだったところもありますので、下から二つ目の段落のところ、「必要に応じて見直しの検討を行う」という、これ、もちろん考え方のことを意図はしておりましたが、もちろん東京湾の設定についても、10年程度以内に恐らく達成できないところは達成できないような気がしていますので、そのときまでにやっぱり東京湾についても見直しは当然行うと考えていましたが、ちょっとそこが分かるように、つまり両方とも見直しを行うということで、書き方を工夫したいというふうに思います。
【古米委員長】 はい。どうもありがとうございました。
それでは、風間委員、どうぞ。
【風間臨時委員】 ありがとうございます。
今の田中委員や、それから、最初の西嶋委員、それから古米委員長、それから今のご意見等も伺いながら、私もやっと理解できてきたというところでございます、正直申し上げて。
ですから、この溶存酸素と、それから生物の生息と、それを関係させて、理想的にはこういったものを目指しながら、東京湾の場合は実情としてこういうデータを使い、こういうふうにしたんだというふうなことが、やはり田中委員がおっしゃるように、後の方々が理解しやすいように、分かりやすいような書き方というか、何かそういったものも残していただくのがいいのかなという気がしております。
本当に大変なことだと思いますけれども、東京湾の場合はこういうやり方をしたんだけれど、じゃあほかのところはどういう考え方でそれぞれを考えていけばいいのかということが、これからやる方々が自分たちで考えられるような、何かそういった道筋を立てていただくようなものになっていただければありがたいなと思ったところでございます。
以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございます。
ほかに、いかがでしょうか。
清野委員、どうぞ。
【清野専門委員】 ありがとうございました。
今回、三つあって、まず一つは、なぜ東京湾かというのをきちんと書かれるといいかなというふうに思いました。ですから、私も水産・海洋系ですけど、やっぱり東京湾は、本当にそういった施策の、もう政府の前庭であるような海で、施策の中心地でもありましたし、激しい開発と保全の中で取り組まれて、それだけのデータの蓄積があるということが一つ。
それから、文化的に江戸前の生物ということで、今日挙げられているのは、やっぱり多くの人たちが、海洋生物の中でも江戸前の寿司とか、その食文化を通じて具体的に聞いたときにイメージできる生物種が選ばれているということですね。だから、データがあるだけじゃなくて、環境を戻していくんだとか、モニタリングしていくときに、なぜなのかといったときに、それ
だけやはり大事な生物であり、食文化であり、海であるということかと思います。
その際に、やはり資料の中に附属でいいんですけれども、それぞれの種の特徴であるとか生活史で、なぜ底層DOが問題なのかとか、その底層の状態を測ることによって遊泳するものも影響を受けるのかということも含めて、そこを補足していただけるといいと思います。それの指標種が選ばれている理由があるので、そこをまず入れていただきたいかなと思いました。
2番目に、観測の方法なんですけれども、これ、ちょっと伺いたいのは昔、水質汚濁防止法とかいうときにやっていた方法論と、今みたいにセンサーとか、それからCTDとか、いろんな測器があってリアルタイムにデータも送ってくるとか、鉛直方向で分かるとか、いろんな技術開発があっての測り方とか、測定の在り方は多分異なると思います。そういう点では、さっき私が問題にしていた青潮が発生するような海が、やっぱり目の前に、都市の目の前にあるんだということも、もっと社会で知ってもらってもいいと思いますし、時々測るんじゃなくて、リアルタイムのモニタリングとか、テレメトリーとかいろんなことがあると思いますので、一つはやっぱり国民に海の環境の重要性を知ってもらえるための、そういった観点からのきちんと何というか、伝えるという意味でのこの資料の作り方があるかと思いました。
最後に、環境DNAの話ですけども、環境DNA学会というのがありまして、私もその設立時からのメンバーで、今、理事をしておりますけども、今回、ここの東京湾で考えるときに、自治体さんの千葉県とか、神奈川県が、もしその技術を活用されるということまで仮に進むとすれば、非常に重要なことだと思います。特に千葉県は環境DNAの技術の最先端を切り開いてきたところで、それが実海域に投入されて、様々な技術開発とともに、どういうふうに活用していける可能性があるのかという点では、この技術を日本が牽引してきた中で、実際、実海域で生物の種だけではなくて環境情報とか、動態とどう合わせていくかなどがあるかと思います。その際に、従来の種のリストが出るだけじゃなくて、環境との、沿岸環境とか、底層との関係で、また生活史との関係で構築されるのであれば、意味のある調査になるかと思います。
ですから、私が申し上げた底層DOだとか、環境DNAとか、その調査技術は日進月歩なので、このタイミングでやっぱり、そこも含めてどういうふうな方法論でこのモニタリングをしていくかというところも項目、項目というか、何ですか、どうやるという考え方だけではなくて、補強できると意味があるかなというふうに思っております。
以上です。
【古米委員長】 はい、どうぞ。
【鈴木室長】 すみません、3点、いただきました。
1点目、すみません。ちょっと過去のやつをもう少し丁寧にご説明すればよかったかなと思うのですが、スライドの3、資料2-1のスライドの3にこれまでの答申とかというのは書いてありまして、真ん中にあります令和3年の類型指定をしたときに、どうしてこの生物を選んだかとか、その辺はしっかり書いてありまして、ちょっと引用するような形でできればなと思っております。
それから、過去の答申では測定方法についても記載していまして、月1回測りますという方法と、連続測定を使ってもいいよということで、測定方法についても過去の答申、28年、ごめんなさい、27年の答申で書いているところですので、連続モニタリングを使っていきましょうと。なかなかコストとかの関係もあるので、たくさんはできないかもしれないんですが、そういうこともやられていますと。
それから、3点目の環境DNAは、これまではいろんなところに環境DNAというのもあるよというぐらいの書き方でしたけども、いよいよどうやって使うのかというところの段階に入って、もう使われているところとかがあると思うんですけども、環境省としても水環境行政として、どうやって使っていこうかというところの段階に入ってきたかなと思いますので、ぜひ自治体さんとも連携して、検討を深めていきたいなと思います。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに。
【清野専門委員】 ありがとうございます。そういうことで、特に方法論については以前の答申に書いてあることを基に、そういうイノベーションも含めて入れていただけそうということで、了解いたしました。ありがとうございます。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、いかがでしょうか。
西嶋委員、どうぞ。
【西嶋臨時委員】 西嶋です。
今回、東京湾奥部②が、結局、目標が決まらなかったということだと思うんですね。今日の前半の伊勢湾でも中心部というのは、もともと人間の影響云々なくて、どうしても底層DOが低くなる場所だと思うんですね。そういう場所はやっぱりあると思うんです。自然地形によって、どうしても底層DOが低くなってしまう。それを何か無理やり目標を立ててというのも、現実、無理だと思うんですね。埋めるしかないぐらいの話になると思うので、そういうところをどうするのかというのは、何かちゃんと出しておいたほうがいいんじゃないかなと。
要は、我々の人間活動の影響で底層DOが本来の姿から、本来十分あるはずなのに、下がっているというのは、我々の努力で何とかしなきゃいけないと思うんですが、自然地形であれば、これ、どうしようもないので、それをどうするのかということを明確にしておかないと、今後、指定するときにちょっと困ってしまうんじゃないかなと思うんですけど、いかがですか。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。正直申し上げて、この東京湾奥部②ですね。どうしようかと迷ったところはあって、それで地域検討会の委員の皆様とかにもご相談は差し上げて、そのほかにも実は、ちょっと今回間に合わなかったんですけれど、琵琶湖のほうも検討を進めておりまして、琵琶湖のほうの検討会の元委員の皆様とかにもご相談を差し上げて、それで、こういう達成が困難なところは設定しないとかという考え方もあったんですけれど、ただ、設定しないとかいうよりは、将来、対策技術が出てくるかもしれない、あるいはもう少し適切に、きめ細かく観測して対策が出てくるかもしれないということの期待を込めて、拙速に指定するのではなくて、検討を継続すると、こういう書き方にしたいということで、ご了解を得たというところが実情です。
【西嶋臨時委員】 分かりました。今回、最初の例なので、そういう自然要因、今、まさに答えられているようなことが自然要因として、底層DOの現状から改善は難しい場所というのは存在するし、ここはそういう場所だと。ただ、将来的に何かしらの手法ができて、改善する余地も残しておくということで、残されるというのであれば、それはそれでいいのかなと思うので。ただ、それをやるのがいいのかなと私はちょっと分からないんですけど、もともと自然がそういう形の場所であるところを、あえて無理やり我々の力、人間の力で改善していくということがいいのかどうかということも、少し議論のあるところかなとは思います。これは私の意見です。
【古米委員長】 どうもありがとうございます。
きっと今の議論は類型指定の段階で、そういった特別なところは除外するというか、基準値を設けないという項目もあったんですけれども、先ほどあったように、東京湾の場合にはそうではなくてやはり類型指定にせよという背景があったので、そこら辺も考えないといけないかなと思います。
それでは大久保委員、どうぞ。
【大久保臨時委員】 すみません。今のお話は、環境基準そのものが水質の汚濁に係るもので、水質の汚濁は公害の一つなので、人為的な影響によって生ずる水の汚染に係るものということになります。そのため、人為的影響部分は、法制的にそもそも対象にならないというふうに理解しますので、人為的影響かどうかということの判断は、もちろんいろいろと検討しなければ分からないところもあるかと思いますけれども、基準そのものはそういうことではないかと思うのですが。
以上です。
【古米委員長】 鈴木室長、どうぞ。
【鈴木室長】 そのとおりかなと思っていますので、ちょっともしかしたら、さっき委員長もご指摘いただきましたけども、類型指定のときにもう少しその辺りを考えてやっておけばよかったのかもしれないなと思っていまして、ちょっとそこは今後の反省点というか、生かしていければと思います。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、ございませんでしょうか。
もしなければ、幾つかご指摘をいただきましたので、その点を報告書のほうに反映して修正するということで、先ほどと同様に、委員長である私にご一任いただいて、最終的に今日報告させていただいた資料2-2を本委員会の報告案として取りまとめたいと思いますけれども、いかがでしょうか。よろしいですか。
(異議なし)
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
それでは、今後の進め方について説明をお願いします。
【野口課長補佐】 どうもありがとうございました。ご審議、ありがとうございました。
資料2-2につきましては、今後パブリックコメント等を行った後、委員長のご了解をいただいて、修正をさせていただいてパブリックコメントをかけますけれど、その後、小委員会の報告として取りまとめさせていただきたいというふうに思っております。
その上で、水環境・土壌農薬部会長、そして中央環境審議会の会長に報告いたしまして、同意をいただきましたら、中央環境審議会の答申ということで処理というか、対応させていただきたいと思いますので、ご了解をよろしくお願いいたします。
そしてこちらをもって、資料の38ページ、39ページぐらいがイメージになりますけれど、これをもって、告示改正というところに進みたいというふうに考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。
【古米委員長】 どうもご説明、ありがとうございました。それでは、次の議題に移ります。
次は、議題3で報告事項です。水浴場水質判定基準の見直しについて、事務局からご説明をお願いいたします。
【福田課長補佐】 環境管理課の福田でございます。
それでは、資料3-1により、本小委員会への報告事項として水浴場水質判定基準の見直しについてご説明をさせていただきます。
なお、本件につきましては、昨日、地方自治体に通知をするとともに、報道発表しておりますので、その内容について報告させていただきます。
資料を1枚めくっていただき、この目次に沿ってご説明します。
次のページ「はじめに」ですが、めくっていただきまして3ページをご覧ください。水浴場の水質につきましては、毎年、水浴場の開設前と開設中に自治体のご協力の下で水質測定を実施しておりまして、特に開設前の水質調査の結果を環境省が取りまとめ、水浴の適・不適を評価し、公表してまいりました。
水浴場水質判定基準は、水浴に供される公共用水域の水質が水浴に適しているかどうかを判定するための基準として定めており、今までは「ふん便性大腸菌群数」「油膜の有無」「COD」及び「透明度」の4項目について判定してまいりました。環境省では、令和3年度に環境基準生活環境項目が改正され、より正確にふん便汚染を示す指標である大腸菌数へと変更したことを受け、水浴場水質判定基準も従前の指標であるふん便性大腸菌群数を、大腸菌数へ改正する見直しの検討を進めてまいりました。
それでは、5ページをお願いします。この表は、これまでの水浴場水質判定基準の衛生指標である大腸菌に関する項目や、基準値の変遷について簡単に示したものでございます。古くは昭和31年ぐらいから水浴場の水質に注目し、水浴場の調査が行われております。現在の水浴場水質判定基準は、平成9年に定められたものになります。
次、お願いします。それでは、ここからは水浴場水質判定基準の見直しの方針についてお示しします。今回の水浴場水質判定基準の見直しは、令和6年度と7年度に、ここに示す先生方を委員とする省内の非公開検討会である「生活環境項目環境基準の見直し等に関する検討会」におきまして、判定基準見直しの方向性についてご検討いただき、改正案についてご審議いただいたものでございます。
次をお願いします。まず、今回見直す事項の一つ目は、「ふん便性大腸菌群数」を「大腸菌数」に見直すということでございます。これは、先ほども申しましたが、令和3年度の環境基準の改正を受けて、この指標も大腸菌数に見直すということでございます。
また、水浴に適しているかどうかの判定基準として、同一水浴場に関して得た測定値の最大値が大腸菌数300CFU/100mL以下で水浴「適」という判定基準を設けました。今般、改正した大腸菌数の基準値は、環境基準生活環境項目を大腸菌数に変えたときと同様に、アメリカの環境保護局(USEPA)のRecreational Water Quality Criteriaで取りまとめられている疫学調査の大腸菌数と、患者数の関係を参考として検討したものでございます。
もう一つの変更点は、CODを削除するということでございます。今回、CODを除く理由といたしましては、CODは有機物の指標であるため、ふん便由来の汚染や病原微生物の存在を直接的に示すものではなく、衛生的なリスクとの関連性が高くないことや、諸外国での水浴またはレクリエーション利用に係る基準においては、大腸菌数を採用しているものが多く、BOD、CODといった有機性の汚濁を対象としているものは少なく、我が国の環境基準生活環境項目においても、水浴には大腸菌数だけを適用することとしたことを理由に挙げております。
次をお願いします。これは先ほど申しました300CFU/100mL以下で水浴「適」とすることにした根拠として用いたUSEPAのRecreational Water Quality Criteriaの大腸菌数と患者数の関係を示した表になっております。この赤線で囲ったところを判定基準の参考としております。
次をお願いします。これは今までの判定基準と、今回の見直しを行った判定基準を比較した表になっております。今までと同様に、水浴場水質判定基準には「AA」から「不適」までの複数のランクをつけています。
下の表の赤字で示す大腸菌に変えたことによるランク分けの詳細について、次のページ以降で説明させていただきます。
次、お願いします。ここから水浴場水質判定基準の設定経緯を少し詳しくお示しします。まず、水浴場の水質調査の実施方法でございますが、これは、今まで水浴場水質判定基準の調査方法と変えておりません。
具体的には、原則として、水浴場の開設前である毎年度4月から5月の間に、調査回数は2日以上で1日2回、午前・午後を測定すること。調査対象の水浴場は海水浴場だけでなく、湖沼及び河川の水浴場も対象とすること。水浴場開設中の調査については、各自治体において必要に応じて実施するということとしております。
判定評価方法につきましては、今までと若干変えておりまして、ふん便性大腸菌群数のときには平均値で判定しておりましたが、大腸菌数については、同一水浴場に関して得た測定値の最大値で判定する方法に変え、より安全側で判定するということにしました。
しかしながら、4回採水して得られた大腸菌の結果から、最大値で判定しようとした場合には、偶発的に300CFU/100mLを超える場合が発生する可能性が考えられることから、300CFUを超過した場合においても、即「不適」とはせずに、米国の基準を参考に、同一水浴場で複数回実施した結果が幾何平均値で水100mL当たり100CFU以下であれば、水浴「可」とするということにいたしました。
次をお願いします。ここからは各水浴場水質判定基準の設定根拠についてご説明します。水質AAにつきましては、20CFU/100mL以下としておりまして、この値につきましては、環境基準AA類型の基準と同等としており、自然環境保全の観点から人為的なふん便汚染が極めて少ない地点の大腸菌数の実態から導出された値を適用しております。下に示すグラフは、環境基準のAA類型の基準を設定したときの根拠資料となっております。
続いて、水質Aにつきましては100CFU/100mLということで、この数値につきましてはUSEPAの水浴基準の幾何平均値を参考とさせていただいています。
次、お願いします。次に、水質Bランクですけれども、判定基準を300CFU/100mL以下として、ここまでを「適」にしております。ここまでが水質が水浴に適合しているかどうかのラインとさせていただいておりまして、この根拠といたしましては、先ほど示させていただいた米国水浴水質基準320CFU/100mLをより望ましい水質という観点から、厳しめ、かつ、切りのよい数字で設定したものでございます。
水質Cランクは、複数測定した場合に、何らかの影響で偶発的に判定測定値300CFUを超過したけれども、それ以外の場合には非常に正常な水質を示す場合もあることから、米国水浴水質基準値の幾何平均値である100CFU/100mLを参考に、同一水浴場で複数回実施した結果の幾何平均値が100CFU/100mL以下であれば、水質C、水浴「可」とすることにしました。
また、大腸菌数の測定値の最大値が300CFU/100mLを超過し、さらに全ての測定値の幾何平均値で100CFU/100mLを超えるような水浴場につきましては、水浴利用に望ましいレベルの大腸菌数を超過しているということで、水浴利用に望ましいレベルにないということで「不適」と判断することとしております。なお、水浴「不適」となった場合においても、水辺利用は差し支えないものというふうに考えております。
次をお願いします。これは、今、お話しした大腸菌数と判定基準の関係を分かりやすく示したフロー図になります。実際の測定では、同一水浴場で測定した大腸菌数の最大値を基に、このようにランク分けすることになります。
次をお願いします。これが、今までの説明をまとめた新しい水浴場水質判定基準を示したもので、資料3-2と同じ内容で示しております。これを昨日、6月18日付で新しい水浴場水質判定基準として通知を出しております。来年度の開設前調査から、この基準により実施していただくこととする予定でございます。
次をお願いします。それでは「おわりに」でございますが、環境省といたしましては、今般の水浴場水質判定基準の見直しにより、ふん便汚染の指標性が高い大腸菌数を新たな衛生微生物指標とすることで、水浴を行う公共用水域でより的確にふん便汚染を捉えられるようになるというふうに考えておりますが、今後はさらに水浴場のより安全な運用に向けて、今後の大腸菌の検出状況につきまして注視していくとともに、原虫やウイルス等に関する新たな知見の収集を行うなど、より適切な衛生微生物指標や、その測定方法等に関する知見の集積に努めていくこととしております。
以上で説明を終わります。
【古米委員長】 ご説明、どうもありがとうございました。
それでは、ご質問、ご意見をお受けしたいと思います。いかがでしょうか。
清野委員、どうぞ。
【清野専門委員】 最後の「おわりに」のところに、かなり意欲的な取組ということでお話をいただきました。
この水浴場って、結構調査をするとしたら砕波帯とか、水辺とか、結構調査をしにくいところで、従来の水質汚濁防止法の延長でいうと、割と船を出したりとか、バケツとかがあると思うんですけど、その辺り、実際データを取るところのレベルの強化とか、確認というのは、どういうふうに進められるご予定ですか。
【福田課長補佐】 水浴場の採水地点というのは大体水深1.5m、要するに人が立ったときに、首が出るぐらいの高さを想定しています。そのときの表層の水を取って調べるということにしておりますので、これは大人が海に入ってちょうど口に入る可能性のあるところの水を対象とするという形で、この試験法を組んでおります。
【清野専門委員】 その辺り、多分、ゴムボートとか、そういうのを使いながらとかいうことだと思うんですけども、実際に水浴が行われる時期って、結構いろいろ嵐があったり底泥がまき上がったりとか、あと、それこそ下水道処理水とか、下水道系のいろいろあるはずがないものとかもいろいろ入ってきて、結構現場では、この4月、5月というのでもいいんですけれども、期間中はその自治体に任せてということはあるんですけども、何かもうちょっとやり方とか、考え方とかで、何かバージョンアップができるのか、それともやっぱり過去からの経緯とか、いろんな調査員の配置とかも含めて、いわゆる採水の段階での時期とか方法論は、今、お話があったことでいくのか、その辺りはいかがですか。
【福田課長補佐】 まず、開設前の調査というのは、そこの水浴場を開設できるかどうかというのを判定するために使うものですので、やはり始めるよりも前にやるというのがまず確実に必要で、それについては環境省にデータをいただいて、私どものほうから適・不適を判定して公表するという形を取らせていただいております。
実際に開設中ですよね。実際に使われているときの状況については、かなりの自治体のほうで実施されております。これは環境省のホームページのほうではそのデータをお示ししているんですけれども、やる時期とかは特段決めていないので、各自治体で適宜行われているのが実際でございます。
そこら辺もきちっと環境省側で示していく方法も考えられないことはなかったんですけれども、まずは今までの方法を踏襲して、まずは大腸菌、ふん便性大腸菌群数を大腸菌に変えるというところで今回実施したものでございます。
【清野専門委員】 ありがとうございます。今日の議論全体に通じるところなんですけど、自治体さんでの現場の調査のバージョンアップとか、そういう人材を強化するというときに、やはり海水浴場のことって毎年のニュースになったり、一喜一憂したりとかしているので、ここの部分を、何ですかね、今おっしゃったような形で、せっかくいろいろ見直されるときにしていただくと、外注したりとか、ルーチンになっていたりとかいう中で、若干調整力とか、考え方が弱くなっている部分もあるので、ぜひお願いしたいなと思いました。
理解できました。ありがとうございます。
【古米委員長】 ありがとうございました。
和田委員、どうぞ。
【和田専門委員】 ご説明、ありがとうございます。
1点だけちょっと情報であれなんですけれども、ちょうど大腸菌数に法改正された後ぐらい、水浴場ではないんですが、九州のたしか熊本のキャンプ場で食中毒ですか、水遊びをしていたところで集団のがあったと思うんですよね。ですので、最後の、今後はより適正な、適切な衛生微生物指標のところで、情報収集ですね。水浴場に限らず、そういった事故が起こったところでどういったものが原因だったかという情報を集められて、より安全で安心な水浴場の確保に努めていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
【福田課長補佐】 ありがとうございます。特に原虫、ウイルスについては、これから新たな研究等も含めて、情報収集、努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。
特にご質問ないようですので、予定している議事、全て終わりましたので、進行を事務局に。
【野口課長補佐】 委員長、すみません。
【古米委員長】 違いましたか。
【野口課長補佐】 ちょっと2点ほど補足させてください。
【古米委員長】 はい、どうぞ。
【野口課長補佐】 すみません。ちょっと戻ってしまって恐縮なんですけれど、底層溶存酸素量に関して、西嶋委員からご指摘のありました環境基準点の決め方というので、ちょっとお手元のパソコンでしか見られないと思いますけれど、資料2-2の添付資料の1ページ目のところに表示してございます。環境基準点、実は1都2県の環境審議会のほうで最終的に決めていただくということで、環境省として基準点の案というのをお示ししたという段階ではございますけれど、一応こちらにお示ししたような考え方に基づいて、最終的に決めていったということでございます。後ほど、必要な委員には別途お送りいたしますので、後でご覧いただいても構いません。
それから、もう一点でございます。こちら、清野委員からご指摘のあった保全対象種の設定の仕方なんですけれど、こちらもパソコンでしか見られないですけれど、参考資料2-2の18ページ、19ページですね。こちらのほうに保全対象種の設定の基本的な考え方というのが示してございます。
参考資料2-2の19ページですよ。それ、そうですね。
こちらに示したような考え方で整理をさせていただいております。食文化とか、そういった視点も入って検討していただいているということでございます。
【古米委員長】 どうぞ、清野委員、何かあれば。
【清野専門委員】 ありがとうございます。今の野口課長補佐がご指摘されたところで、こういう奥深いところに入れておいていただくだけではなくて、やっぱりこの水質の問題って、結構専門性の高い施策だと思うので、一般の方が興味を持っていただくには、むしろ、今、野口様がおっしゃったようなところを皮切りにしていただくと、水質ってこんなことなんだとか、生き物が関係するとか、文化もというのがあるので、ぜひ最終的にまとめられるときには、国民に関心を持ってもらいやすいようにと思いますし、ぜひお願いいたします。
ご紹介、ありがとうございました。
【古米委員長】 資料2-2の今回の第4次報告案の中で、できるだけ過去の資料を引用する形で重要なことは再掲する形でまとめていただくように修正をしたいと思います。どうもありがとうございました。
【清野専門委員】 ありがとうございます。
【古米委員長】 ほかにいかがでしょうか。なければ、よろしいですね。
それでは進行を事務局にお返しいたします。
【渡辺調整官】 委員の皆様、本日は長時間にわたり、活発なご審議をいただきましてありがとうございました。本日の議事録は事務局で案を作成し、後日、委員の皆様にお送りします。ご確認いただいた後に公表しますので、よろしくお願いします。
それでは、これをもちまして、第3回生活環境の保全に関する水環境小委員会を閉会します。ありがとうございました。
午後4時36分閉会
【渡辺調整官】 定刻となりましたので、第3回中央環境審議会水環境・土壌農薬部会生活環境の保全に関する水環境小委員会を開催します。
委員の皆様方にはご出席いただき、誠にありがとうございます。
本日の会議は委員総数13名全員のご出席をいただいており、定足数の要件を満たしていますことをご報告します。
本日の会議はYouTubeの環境省環境管理課公式動画チャンネルで同時配信をしています。
Web会議の開催に当たりまして、何点かご協力をお願いいたします。通信環境の負荷低減のために、ご発言のとき以外はカメラの映像はオフ、マイクの設定はミュートにしていただきますようお願いいたします。ご発言を希望される際は、お名前の横にある手の形のアイコン、挙手ボタンをクリックしてください。発言が終わりましたら挙手ボタンを再度クリックして、手を下げていただきますようお願いします。ご発言の際は、議事録の円滑な記録のため、お名前をおっしゃってからご発言いただきますようお願いいたします。
通信トラブル等何かありましたら、右下にチャットの欄がございますので、ご記入いただき、事務局までお知らせください。
それでは初めに、環境省水・大気環境局環境管理課長の吉川よりご挨拶申し上げます。
【吉川課長】 環境省水・大気環境局環境管理課長を拝命しております、吉川と申します。
委員の皆様におかれましては、本日ご多用のところご出席を賜りまして、誠にありがとうございます。
本日の議事は3点でございます。
まず1点目は、伊勢湾の全窒素及び全燐の環境基準の水域類型の指定の見直しについてでございます。こちらは、昨年の本小委員会において、見直しの方針案をご報告したところでございます。本日はその後の検討結果をお示しし、見直しの最終的な結論についてご審議いただきたいと考えております。
2点目は、底層溶存酸素量環境基準の達成率・達成期間についてです。こちらは、環境基準の水域類型指定後に残された課題であった、達成率及び達成期間の設定方法についてご議論いただくとともに、東京湾における具体的な設定についてもご審議をお願いしたいと考えております。
3点目は、水浴場水質判定基準の見直しについてです。令和3年度に生活環境項目環境基準
のふん便性大腸菌群数を大腸菌数に改正したことを踏まえ、判定基準を見直して自治体に対して通知したところであり、その内容をご報告いたします。
委員の皆様におかれましては、専門的見地から忌憚のないご意見を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
【渡辺調整官】 次に資料の確認に移ります。議事次第、委員名簿のほか、資料1~3をご用意しています。
また資料1-2及び2-2の添付資料、並びに参考資料につきましては、お手元のパソコンにてご確認いただきます。もし不足等がございましたらお申出ください。
それでは、以降の議事進行は古米委員長にお願いいたします。古米委員長、よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 はい、古米です。
それでは、早速ですけれども議事に入らせていただきます。
まず議題1、伊勢湾の全窒素及び全燐に係る環境基準の水域類型の指定の見直しについて、事務局からご説明をお願いいたします。
【泉課長補佐】 それでは、資料1-1に基づきまして、ご説明をいたします。
1枚、おめくりいただいて目次立てでございます。今回大きく4点ございまして、まず最初に、環境基準の柔軟な運用についての経緯をご紹介いたします。その後、伊勢湾についてのご説明をいたします。2番目として、現在の伊勢湾の全窒素・全燐の水域類型指定状況、3番目で、その見直しの必要性、4番目で指定の見直しについての整理をご説明いたします。
まず、1番目ということで、3ページをおめくりください。こちら、現行の環境基準について記載をしておりまして、水域類型の指定については第1の(2)の中に、水質汚濁の状況、汚濁源の立地状況等を勘案する、また、ウとして、利用目的への配慮の記載があります。また、エとして、現状より少なくとも悪化することを許容することとならないように配慮するといった規定がございます。
4ページ目をご覧ください。一方、閉鎖性海域では、環境基準の項目であるCODの高止まり、また、水産資源の低迷といった問題が発生しております。こういったことを踏まえ、下半分にございますが、令和7年2月までご議論いただきまして、地域のニーズや実情に応じた柔軟な運用を可能とする告示等の改正を施行したということでございます。
次の5ページ目に、その具体の内容が記載してございます。①から④までございまして、まず①が適時適切な類型の見直しということで、地域の利用の態様に合わせて適切に水質を管理するため類型を見直す場合は、悪化を許容することには当たらないということを明示いたしました。
また、②番として、「利用目的の適応性」に係る水浴の見直しということで、類型を決める際の表から水浴を削ったということがございます。
③番として季別の類型指定の設定ということで、月単位で区別して、季別に類型を指定することができることといたしました。
また、④番目として、CODの達成評価の変更ということで、有機汚濁を主因とした利水上の支障が生じていない場合など、一定の条件を満たす場合には、CODの達成状況の評価は必ずしも行わなくてよいこととしております。これらを踏まえて、後ほど伊勢湾についての整理をしたいと思います。
続いて、6ページ目以降、指定の状況についてご説明をいたします。
7ページ目の右側に、現在の指定の状況をお示ししております。全窒素・全燐についてでございます。
まず、赤線の東側が三河湾となっておりまして、こちらは愛知県が指定をするエリアになっております。西側が国が指定をするエリアになっておりまして、現在、伊勢湾(ニ)、一番広いエリアは類型Ⅱに指定しております。その一つ湾奥部、伊勢湾(ハ)については類型Ⅲに、より湾奥部の(ロ)と(イ)については類型Ⅳに指定されております。
なお、三河湾につきましては、(イ)については類型Ⅳ、(ハ)と(ロ)については類型Ⅲに指定しております。三河湾(ハ)については、先ほどの柔軟な運用に関する変更を踏まえ、本年の3月に指定が類型ⅡからⅢに見直されたということでございます。
この類型の決め方でございますが、左上の表のとおり、利用目的の適応性に応じて類型が決まり、それに応じた基準値が決まるという形になっております。本日ご議論いただきます伊勢湾(ニ)については、類型がⅡに現状なっておりまして、全窒素・全燐が0.3、0.03以下ということになっております。
利用目的の適応性としては、水産1種、また水浴及びⅢ以下、水産2種、水産3種に掲げるものということとなっております。
指定当時は平成7年に議論をされたのですが、当時、水産1種だけでなく、水産2種、3種の利用も伊勢湾(ニ)や(ハ)にはあったという中で、伊勢湾(ニ)のエリアは多数の水浴利用があり、伊勢湾(ハ)はそれがほとんどなかったということで、伊勢湾(ニ)が類型Ⅱ、伊勢湾(ハ)が類型Ⅲになっているということでございます。
8ページ目は参考でございまして、それぞれ水産1種、2種、3種に対応する魚種が記載されております。
続いて、水域類型の見直しの必要性でございます。10ページ目をおめくりください。先ほど申し上げたとおり、伊勢湾(ニ)の類型指定に当たっては、水浴場が一つのポイントであったわけですが、今般の告示改正でその「水浴」は「利用目的の適応性」の欄から削っているということが一つです。
もう一つ、伊勢湾で水産資源の減耗について指摘がございます。これ、様々な要因が関連しているということでありますが、現在の類型Ⅱというのは地域ニーズとしての栄養塩類濃度を下回る基準となっております。これ、次のページで少し補足をいたします。つきまして、伊勢湾(ニ)における全窒素・全燐の水域類型について地域関係者と協議をした上で、地域ニーズ、実情を踏まえた見直しの検討が必要ということでございます。
次のページに先ほど申し上げた栄養塩類濃度のまとめがございまして、伊勢湾においては、ノリ、アサリ、イカナゴ等の漁獲量の減少が生じているという状況でございます。これらに対して、水産技術協会あるいは愛知県のほうで必要とされる栄養塩濃度の報告がなされておりまして全窒素0.4以上、全燐0.04以上という整理がなされております。水産資源の減耗には様々な要因が関連をしておりますが、栄養塩の不足が資源の減少に関連しているといった可能性も示唆されているということでございます。現在の伊勢湾(ニ)が全窒素0.3、0.03という基準でありますので、この0.4、0.04を踏まえますと、見直しのニーズがあるということが理解されるということでございます。
続いて、4番目の指定の見直しについての整理についてご説明をいたします。ここでは冒頭、運用の変更のところでご説明しました、①から④に沿ってご説明を進めたいと思っております。
まず、13ページ目、お開きください。①の適時適切な類型の見直しの観点での検討でございます。
まず、伊勢湾の窒素、あるいは燐の負荷量自体は経年的に削減されてきております。左側の棒グラフに示しております。それを踏まえまして、その結果、伊勢湾(ニ)における全窒素・全燐の濃度というのは、経年的に1980年代から減少してきておりまして、現在はほぼ環境基準を達成しているという状況でございます。それゆえに全窒素0.3、全燐0.03を伊勢湾(ニ)の水域では満たしておりまして、先ほど地域ニーズとしてご紹介しました全窒素0.4、全燐0.04を下回っているという状況でございます。こういった観点から類型Ⅲの変更についての地域のニーズ、あるいは実情があるということが理解されます。
次、お願いいたします。14ページ目でございます。漁業関係者にヒアリングを実施しております。ヒアリングの結果の概要を上の四角の下半分にございまして、まず一つ目の地域ニーズとして、年間を通じた栄養塩の供給が重要であるといったところから、通年の類型の見直しがよいということ。また2点目として沖合から移動する魚種も考慮して、湾全体での窒素・燐の増加としてのニーズがあるということですね。また、最後の点でございまして、エビ、カニの漁獲、水産1種に分類される漁業関係者含めまして、栄養塩の増加を望んでいるという声があるという結果でございました。
これらを踏まえますと、水産の利用者としては通年、また伊勢湾(ニ)全域での地域ニーズがあるというふうに把握をいたしております。
次、お願いいたします。こちらは一方、文献の調査でございまして、15ページ目でございます。左側の四角の上からご紹介をしますと、伊勢湾においては、先ほどご紹介したように、発生負荷量の削減は進められているという一方、貧酸素水塊の面積は平均値、年最大値ともに若干増大傾向にございます。右側の上のグラフにお示しをしております。
また、赤潮の発生件数は長期的には減少傾向、近年横ばいということで、右下にグラフを示しております。
また、指定水域でのモデル計算の結果、陸域の負荷削減というのは一般論として底層DO改善には有効ということが過去、示されております。
一方で、貧酸素水塊の形成、様々な要因がございまして、干潟・浅場の消失に伴う水質浄化機能の低下といったところへの影響も指摘をされております。
加えまして、一番下のポツでございますが、水温の上昇で貧酸素水塊の体積が増加する可能性があるといった指摘もございます。
これらを踏まえますと、発生負荷量の削減に伴って赤潮の発生件数は減少傾向という一方で、貧酸素水塊の面積の拡大が見られるということでございますが、その要因が栄養塩類の負荷以外にも、生物生息基盤の減少とか、あるいは気候変動の要素があるという指摘はありますが、その程度についてはさらなる知見の集積が必要と整理してございます。
次、お願いします。16ページ目でございます。こちらは水質シミュレーションの実施ということでございまして、昨年ご審議いただいた際に、栄養塩類の増加に伴って底層DOの状況、こういったところがどう変わるのかというところを、シミュレーションを含めて検討してはどうかというご示唆いただいておりまして、それに対応するものでございます。
四角の真ん中にシミュレーション条件を記載しております。使用したモデルとしては、第10次総量削減の在り方で検討に用いたモデルでございまして、それをベースに伊勢湾の今回の検討用に調整をしたものでございます。
今回検討した栄養塩類の増加のシナリオとしましては、伊勢湾及び三河湾の沿岸に位置する下水処理場の緩和運転を想定しております。通年の緩和運転の実施を想定したシナリオとしております。
増加措置については、下水道法の施行規則で定められる上限値を考慮して設定をしておりますが、伊勢湾(ニ)、今回見直し対象の水域以外の全窒素・全燐の環境基準は達成できるように負荷量を調整したというものでございます。
次のページ以降に結果を掲載しております。17ページ目をお願いいたします。こちらには全窒素・全燐の結果を掲載しておりまして、全窒素、全燐については僅かに濃度が上昇するという水域が広く見られております。とりわけ、一部の沿岸域ではより上昇する傾向が見られたということでございます。
現況ケースというのが、栄養塩増加をしない場合の栄養塩類濃度でありまして、増加ケースが栄養塩増加措置をやった場合の濃度、右側がその差分になっておりまして、赤が増加、青が減少ということで、赤の色がついているというところを見ていただけるかと思います。
続いて、18ページ目をお願いいたします。こちらは底層DOについてのシミュレーション結果ということで、先ほどと見方は同じでございます。底層DOは僅かに低下する水域が広く見られたということです。ただ、三河湾の中心部分は色が少しついておりますが、伊勢湾の部分についてはそれほど大きくない変化量だということでございます。
また、底層DOが、環境基準を下回る期間についても調査をしまして、このシミュレーションは2016から2020で行ったのですが、この結果では大きな変化はないといった状況でございました。
参考に図に示しているのが、シミュレーションが実際の貧酸素水塊の状況をよく反映しているということを示した図となっておりまして、2020年7月及び9月で、それぞれ結果を比較できるように掲載をしております。
これらを踏まえまして、底層DO、やや低下し、または環境基準を下回る期間に大きな変化はないという状況でございます。ただ、シミュレーション、不確実性もございますので、環境監視については類型を見直した場合でも継続し、栄養塩類の管理に当たっては、順応的に行っていくといったことが必要と考えております。
次、お願いいたします。ここまで申し上げたところ、地域の関係者に入っていただいた検討
会でも議論をしております。三重県あるいは愛知県の水産試験場、または漁業者等に入っていただいたところで、この報告の方向性をまとめております。
ここまでが、①についての整理でございます。
続いて、20ページをお願いします。こちらで②の水浴について整理をいたします。伊勢湾における水浴場、右側半分の図のように伊勢湾(ニ)の水域に多く存在をしております。これを基に類型Ⅱとしたということでございますので、今回、告示の表が改正されたということに伴い、類型を見直すことが適当と考えております。
一方、関係の自治体において、水浴場の判定基準を基に、環境監視は行っていく必要があると考えております。なお、現在、伊勢湾の水浴場については水質AA、A、B、いずれかになっておりまして、水質Cや不適といった水浴場はないという状況でございます。
続いて21ページ目、お願いいたします。季別の類型指定の設定についてです。こちらにノリ、アサリ、イカナゴについて資料を載せておりまして、ノリについては秋から冬の栄養塩の濃度が求められまして、一方、アサリやイカナゴは春から夏にかけてが重要ということで、地域の利用の態様を勘案すると、季別の類型指定は適用しないことが適当と考えております。
一方、「なお」ということで、米印で書いておりますが、年間の発生件数は減少傾向であるものの、発生時期は夏季が中心でございますので、実際の栄養塩管理に当たっては留意が必要と考えております。
続いて、22ページ目をお願いします。④のCODの達成評価の変更ということでございます。伊勢湾の湾口・湾央部の水域では、流入負荷は削減されております。こちら、右のグラフの真ん中にある二つの棒グラフでお示しをしております。一方、CODの濃度は高止まりしておりまして、一部の海域では環境基準が達成できていないという状況になっております。こちら、右側の下ほどにある折れ線グラフとなっております。
これを左側の既にお示しをしておりますフローに当てはめますと、伊勢湾の湾口・湾央部のA、B類型の水域についてはCODの達成、非達成の評価は必ずしも行わなくてよいということかと考えております。
一方、有機汚濁に関するモニタリングは継続して実施をしていただきたいと考えております。
最後、23ページ目がまとめでございます。まとめとしては、伊勢湾(ニ)の全窒素・全燐の水域類型は通年で、類型Ⅱから類型Ⅲに見直すことが適当と考えております。
一方、見直しに当たっては、栄養塩類、生物生息基盤、気候変動と、こういったものが貧酸素水塊や赤潮にどう影響を与えているのかについて、知見の集積が必要と考えております。
また、類型見直し後の環境基準の各項目の変化に注視しつつ、環境監視をするとともに、順応的管理を実施する必要があること、また、適切な時期にこういった情報把握、評価をしていくことが必要と考えております。その際には、大雨時に栄養塩が多く流入するといったことがありますので、そういったイベントのあったときの流入状況とか、あるいはプランクトンがどういった状況であるか、あと、窒素・燐の溶存態がどういったことであったかと、こういった状況をどう把握していくかといったところも含めて、検討が必要と考えております。
また、3点目として水浴場の判定基準を基に、水浴場の環境監視は引き続きやっていくといった点が留意としてございます。
また、三つ目の四角でCODの達成・非達成の評価については、A、B類型の海域は必ずしも行わなくてよいということでございます。
以降、報告書をおまとめいただきましたら、今後8月頃、パブリックコメントをしまして、10月頃に告示改正をしたいと考えております。
見直し後の水域類型については右側に掲載をしております。
ご説明は以上でございます。
【古米委員長】 ご説明、どうもありがとうございました。
それでは、ただいまの説明に関しましてご質問、ご意見をお受けしたいと思います。いかがでしょうか。
田中委員、どうぞ。
【田中臨時委員】 どうもありがとうございます。田中です。
昨年からいろいろ検討いただいて、その当時、問題がある、要するに環境での悪化というのがどういうものがあって、それがどの程度ぐらいになりそうかということについても、今回、いろいろシミュレートいただいた結果、見せていただいて非常によく分かりました。
その上で、ちょっと確認なんですけど、これは環境基準の類型を緩めるという方向を今日議論するんですけども、その前提として、今の緩める際のシナリオが、この説明資料だと、何ページ目ですかね、16ページかな、のところに下水道を中心に緩和運転を行うと。その際に、増加措置を通年で行って、増加措置については窒素が20mg/Lかな、燐が3mg/Lが、下水道法のNPの放流水質で指定されている上限になっているんで、そこまで上げるようなことでシミュレートはやったんだけども一部、「伊勢湾(ニ)の水域以外の水域の全窒素・全燐の環境基準を達成できるよう下水処理場からの負荷量を調整」と書いてあって、これがどういうことを想定されてやっているのかが、この説明資料、それからこの資料1-2の63の記述では、ちょっとよく分からないんですよ。
実は今日、説明がついてないんですけど、参考資料にもう少し細かい条件が書かれていて、どの下水処理場を、調整の仕方についての記述は一応コメントがあるので、まずどこをどう触ったのかということについては、この計算結果の根拠になるものを参考資料の状態でいいと思うんですけど、ちょっと明確にしておいていただけないかなと。
それは、どこまで栄養塩負荷を下げても問題が、取りあえず、今の環境省の判断としては起こらないのかということの一つ情報提供にまずなって、下水道のサイドは、恐らく地域からできるだけ上げてほしいという話を受けていると思うんですけど、結局どの程度ぐらいまで、環境サイドからの判断では上げてもあまり大きな問題がないのかということで、非常に重要なサジェスチョンになるということと。それから当然これは、栄養塩管理計画が恐らく、愛知県を中心にこれからつくられるときの確認事項として、議論のスタートになるので、それをできれば明確に参考の資料としてつけてもらえないかというお願いが1点です。
もう一点は、底層DOについては、このシミュレーション上は今のその条件だと、そう大きく動かないと思うんですけれども、次の議論で行われる底層DOについての類型指定された後の達成率の議論が、これから東京湾から始まり、この伊勢湾とか瀬戸内とかで広がっていきますよね。その際に、達成率が現状のままでいいのか、あるいはもう少し強化されるという話が出るかもしれないし、あるいは逆に、もっと緩めるという議論になるかもしれない。
そうすると、その際に、ここで議論された環境上問題がないという判断と、そこでの底層DO上の問題点が、コンフリクトがないかどうかということの確認を、その議論をする際に、ここの水域について議論する際に、やっぱり重要になってくると思うんですよ、別々のものではないということになるので。それについても、今後、その議論をする際に、細かく点検、もう一度やり直しというよりは、再点検でそう大きな矛盾がないということを確認いただくということになるんじゃないかと思うんですが、そういうことはやっていただけるんですよねという、ちょっと確認です。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。
1点目、ご指摘いただきましたところ、資料編、すみません。今日、紙でお配りできておりませんが、資料編に掲載をしておりまして、報告書の一部として今後扱わせていただきたいと考えております。
定性的には30か所程度の伊勢湾、三河湾の下水処理場を対象に調査をいたしまして、そこで田中委員からまさにご指摘いただいたような条件の下の放流というのを想定したシミュレーションとなっております。
一部、この17ページの湾奥の部分で赤い色が出ていると思うんですが、調整をしない場合はこの湾奥の部分の全窒素・全燐の濃度が環境基準を超えてしまうケースが見られましたので、そこに近い下水処理場については、一部全窒素・全燐の放流を抑える形にしまして、お示ししているケースは、環境基準を超えないような形で負荷量を設定したというものになっております。こちらも資料編のほうに、どのような設定をしたかというところを、記載をしているというところでございます。
2点目の底層DOとの関係についてもご指摘のとおり、今年度、また伊勢湾の底層DOについての検討を開始していくということになろうかと思いますが、その中で、コンフリクトが生じないように再点検していくということと認識しております。
今回のシミュレーションの結果では大きな変化がないという状況でありますが、当然その際に点検をしていくということになろうかと思います。
以上です。
【古米委員長】 よろしいでしょうか。
【田中臨時委員】 それで結構なんですけど、特に最初の一番目のところで「調整」と書いてあるんですけど、どう調整されているかが実は示されていないんですよ、その参考資料の中でも。全体の負荷量は出ているんだけど、結局、結構微妙な濃度による負荷量で出さないと、あるポイントは環境基準を超えてしまうという結果に多分なっているから、こうなっているんだろうと思うんですね。
だから、それ、モデルのいろんな複雑性もあるんですけど、そのモデルをある程度ベースにして議論しているとすると、その情報も分かるようにちょっと示していただいたほうがいいのかなというふうにちょっと思いました。これ、参考だと思うんですけど、これでやりますということではなくて、それがスタートポイントになるということとして、外に対して分かるように出しておいていただきたいというお願いです。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。その点、ご指摘を踏まえて、資料編の充実について検討したいと思います。ありがとうございます。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、いかがでしょうか。どなただろう、Web参加の名前は誰だろう。古川さん、いや、違うか、ごめんなさい。
【風間臨時委員】 風間です。
【古米委員長】 風間委員、どうぞ。ごめんなさい。
【風間臨時委員】 いいですか。ありがとうございます。
説明、ありがとうございました。私のほうで確認というか、伺っておきたいのは最後のまとめのところなんですけれども、23ページのまとめのところですね。「見直すに当たっては、今後、以下の点を実施していくことが必要」ということで、そこに幾つか項目がございますけれども、それを具体的にはどういうふうにご計画になっているのかということについて教えていただきたいと思います。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。この中で、さらなる知見の集積、また情報把握、評価といったところについては、環境省の調査事業の中で検討していきたいと考えております。
【風間臨時委員】 環境省の調査事業というと、そちらは何年度の調査事業ということになるんでしょうか。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。何年度に実施するかというのは、今日のご審議を踏まえまして、今後検討していきたいと考えております。
また、すみません。順応的管理の実施については、今後の栄養塩管理計画等の検討の中で、検討、実施されていくと、各県と一緒にということと考えております。
【風間臨時委員】 分かりました。以前、説明を受けたときに私のほうからも出水時の栄養塩の流出等についてもちゃんとチェックして、今回の措置が適切かどうかということを、後で評価できるようにしていただきたいということをお話ししたと思いますけれども、ぜひこの辺りについてはしっかりと知見をまとめて、後の方々に参考になるようなものを残していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、いかがでしょうか。
それでは、古川委員、その後、和田委員という順番で。
【古川専門委員】 委員長、ありがとうございます。
冒頭にございましたように、今回は伊勢湾(ニ)の最終結論審議ということでございました。私ども産業界におきましては、下水処理場の運転緩和をベースにした全窒素・全燐の環境基準の水域類型の見直しについて、田中教授からいろいろコメントがございましたけれども、基本的に、科学的知見に基づいておりますし、地域のニーズと実情も踏まえておりますので、賛成するとお伝えさせていただきたいと思います。
以上です。
【古米委員長】 それでは、和田委員、どうぞ。
【和田専門委員】 和田です。ありがとうございます。
先ほどの風間委員の意見に補足させていただきたいと思います。最後の23ページの見直し後の知見の集積や、情報把握・評価についての意見ですが、単に地点ごとの環境基準の変化を把握するだけでなく、今回、豊かな海ということで、魚介類の餌となる、括弧のところにも書かれている植物プランクトン、それを餌として動物プランクトン、そして、それらが餌としている栄養塩類ですね。ここでは「溶存態の状況」と書かれてあるんですけども、溶存態の中でも生物が利用可能な形態がありますので、そういったものに注視することが必要と考えています。
したがって、環境基準項目であるCOD、TN、TPに加え、水質項目、また、観測地点をよりきめ細かく検討して、豊かな海と富栄養化は表裏一体になっていますので、海域環境を総合的に把握していただければと思います。
以上です。
【古米委員長】 よろしいですか。
それでは、清野委員、その後、西嶋委員。
【清野専門委員】 緻密なご検討、ありがとうございました。
伊勢、三河湾全体のスケールと、それから点源負荷として、主には河口域から下水道処理の関係の水を出すときに、やっぱり海洋の全体の検討と、それからローカルな流れとか、対流とか、そういうこととかが効いてくると思うんですね。その辺りは、実際にやってみないと分からない部分はあるんですけども、いろんな空間スケールとか、現象が混み合う中で、どういうふうにモニタリングして順応的にやっていくのかというのが一つです。
次に、下水道のそういう規模だとか、施設の設備の度合いだとか、それによってそれが適正に管理できるか、できないかという人工的な施設側の類型だとか、誰がどういうふうに決めて指示を決断していくのかというところの整理は行われているかというのがございます。
四つあるんですけど、3番目に、水浴場のことですけれども、主に伊勢、三河湾というので、基本的なデータとベースになっているのが水産分野だと思うんですけれども、海域全体の類型だとか在り方を決めるときに、水産以外のステークホルダーの海洋の生物だとか、生物多様性の関係、それから産業関係でいうと、水浴場の関係者の合意というのは、一応メンバーにそれらしい感じの方、参加していただきつつ、その決定はされていると思うんですが、多分漁業関係の積上げと背後の人数と、それから海水浴とか、生物関係の背後にある産業基盤だとか、委
員の代表性とかとちょっと違うのかなという気がするので、それはどういうふうになるかなというのがございます。
最後に4番目で、ここの伊勢、三河湾、特に伊勢湾に関しては、大河川の出水時の流入と、それからその影響が海底の地形的にずっと続くような、スープ皿と言われているような地形でございまして、現在、シミュレーションで前提としている計算結果と、何ですかね、イベント的なものだとか、いろんな影響を受けたときに、それをどういうふうに考えていくのかとか、モニターしていくのか、その考え方の方針がありましたら教えてください。
ちょっと四つもあって申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【泉課長補佐】 2点目以外について、私のほうからお答えをいたします。
1点目につきましては、今回、シミュレーションでこういった結果を出させていただきましたけれども、おっしゃるとおりで、現場の状況に応じて状況が変わり、また、それが完全に今把握できているかというと、そうではないということだと思いますので、今後、都道府県、政令市においてモニタリングするとともに、今後、栄養塩管理計画ができた後に、実際に栄養塩の一部放出といったことがあった際に、モニタリングをしっかり継続いただいて、それをこのシミュレーションのところに照らし合わせたり、フィードバックしていくというところが一つ大事なのかなと考えております。
3点目については、ご指摘も既にあったと思いますが、地域検討会において地元のNPOの方にも入っていただいて、多様な意見をいただいたというところでございます。
水浴場については、位置とか、あるいは栄養塩増加措置を行う施設との距離、また実際に増加を行う季節等で影響が出るという可能性もあるかと思っております。湾内、様々水浴場以外にも利用があるということも勘案して、今後、実際の計画を検討いただくことになるというふうに考えております。
生物のステークホルダー、この地域検討会においては水産の方を中心で、生物のステークホルダーについては有識者の方々からご意見をいただくといった形でございました。生物等については、どちらかというと、底層DOのほうの議論のほうで今後見ていくことになろうかと思っております。
あと、すみません。4点目について、もう一度詳しくご指摘を頂戴してもよろしいでしょうか。
【清野専門委員】 4点目は、やはり大河川の影響だとか、そういう何ですかね。定常状態じゃないときの影響で、それがかなり影響を受けやすいとか、残りやすいところもあると思いますので、それはどういうふうに検討して、どういうふうにフィードバックしていったらいいかという方針で、もう少し詳しく教えてください。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。今回、そういったデータも洗ってみまして、一部論文があったりとか、あるいは、どれぐらいの量が出ているかといったデータは存在しました。
一方、出水、大雨のときとかに、なかなかモニタリングするのは難しかったりと、危険なので、そういった状況もあるというふうに聞いておりまして、ちょっとこの後、そういった文献調査、また過去のデータの調査を洗って、まずは先ほど申し上げた調査事業の中で、我々として整理していくことを検討することが必要かなと考えております。
【西川室長】 海域環境管理室の西川です。
いただいた二つ目のご質問にお答えさせていただきます。下水道の施設の規模などが様々な中で、どのように適切に管理されるのか、施設側の類型というか、カテゴリーを誰がどのように決めていくのかというご質問でした。
これは、類型指定の議論というよりは、今後、栄養塩類管理計画を策定していく際に、どこの下水処理場を増加措置実施者として指定するかという議論の中で決まってくるものだと理解しておりまして、具体的には、栄養塩管理計画の策定者となる県の中で、環境部局と下水部局でよく協議をしていただいて、ご指摘のとおり、施設の規模や古さによっては対応が難しいところもあると聞いておりますので、実施可能性を詳細に詰めた上で、具体的にこの施設からこれぐらいというのが決まっていくという流れで考えてございます。
一つ目にあった非常にローカルなスケールでのモニタリングにつきましても、栄養塩管理計画の中で増加措置を実施する事業場の周辺や、漁場となっている場所の周辺のモニタリングはより細かく見ていくことが推奨されておりますので、そういった中でローカルな影響についても把握をしていくということで考えてございます。
【古米委員長】 よろしいですか。
【清野専門委員】 ありがとうございます。
モニタリングをやっぱりやれる人材と予算を配置しながら進めるということが前提だと思います。この会議の議論でも、どうしてもそこが自治体のご判断にとか、自治体の資金調達にというふうになるかと思いますので、そこはやはり大方針を示して、あとはやる気のある人が調査ということには事実上なるとは思うんですけれども、そこはやっぱりあるべき進め方を、特に合意形成のフロントラインの市町村は、いろんなステークホルダーがいろいろ言ってくる中
で決めなきゃいけないので、全体でどういう議論があって、あなたの施設ではここをこう注意してほしいとか、こういう予算を確保してから進めてほしいとか、そういうことをお願いできればなと思っております。
それから、やっぱり海域の在り方を決めるのに、海水浴というか、水浴ということで今決めていますけれども、底生生物以外の、例えばここでいうとスナメリだとか、あるいは遊泳性の魚類だとか、海洋生態系として、そこの環境の在り方をどう決めるべきかというのは、水産とうまく両立するように分野間の合意形成があることが望ましいかなというのが一つ。
それから、ステークホルダーでやっぱり組織的に海についてまとまりがいいのは水産だと思いますけれども、地域によっては水浴場の意思決定の仕方というものを、今までのようなレベルではなくて、もっと地域産業としてのレベルを上げていくとか、その発言に代表性を求めていくとか、そういうことが必要ではないかなというふうに思います。
ですから今後、やはり国民の海域利用という中で、水産の基準と、それからほかの産業の基準とか、振る舞い方というのが整合するようにできるといいと思います。特に水浴とかは、今後、サーフィンとか、サップとか、いろんな水の中に入って、かつ、今までの行政のほうとの会議にあまり出ていない方々の経済的な効果って大きかったり、地域での影響力も大きいので、それに見合った形で、この分野の所掌範囲か分からないですけれども、しかるべきステークホルダーを確保していくような施策も中長期的に検討いただけたらなと思います。
以上です。ほかの部分のお答えは、ありがとうございました。私からは以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
それでは、西嶋委員、どうぞ。
【西嶋臨時委員】 西嶋です。
今回の類型見直しにつきましては賛成しておりますという前提でちょっとお話をさせていただくのですが、Ⅲ類型とか、Ⅳ類型って、多くの場所はやっぱり沿岸にかなり近い割と狭い範囲だとか、大河川の河口の少し広い流域ということだと思うんですけども、今回、かなり広い範囲がⅢ類型のほうに指定をされる、見直しされるということになって、こういう事例が今後出てくるかということなんですけれども、ちょっとこれを見たときにⅡ類型とⅢ類型の違いというのが結構大きい。窒素でいうと0.3から次はもう0.6になっているんですね。今回、漁業者のほうの、どれぐらいの濃度が必要かというのは0.4ぐらいは必要だというところです。要は、選択肢がⅡ類型かⅢ類型かになると、0.3から0.6に飛んでしまっていて、少し選択が難しいなと思いました。
なので、類型、海域の見直しというのも一つあるんですけど、この類型そのものをどうするのかということも、もしかすると、必要になってくるんじゃないかなという気もするので、その辺もし現状でのお考えがあれば、お聞かせ願いたいなということです。よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。
今、いただいたご指摘で、この瞬間、この類型というところまで、まだ検討できておりませんが、検討する中でやはり水産1種、2種、3種がいいのかという議論は出てきたりしていまして、そういった意味で、この類型の体系ですね。あと、水産といった区分とか、こういったところについても今後の知見の集積を踏まえて適時、見直しの検討をしていくということはご指摘のとおりかなと思っております。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。大久保委員、お願いいたします。
【大久保臨時委員】 ご説明、ありがとうございます。情報がかなり明確に整理されて、分かりやすくなったと思います。ご尽力に感謝をいたします。
その上で、各委員からご指摘が出ているのは、このまとめのところで言いますと、パワーポイント23ページなんですが、本体のほうの85ページのところを見ますと、「おわりに」の第2段落ですけれども、「今回の検討においては」というところが、全部受け身、「望まれる」というような形で書かれていて、どの主体が、どのように、いつやるのかという部分がやはりよく分からないという印象につながっているのではないかと思いました。
DOの関係もシミュレーションの改善、これは国においてということなのかと思いますし、予算のことも先ほど出ておりましたけれども、少し書き込めることがあるのであれば、主体は入れたほうがいいかもしれないという感じがして聞いておりましたし、もし今から入れるのが大変ということであれば、ニタリングも含めまして、国の支援、あるいは国のやるべきこと、自治体がやるべきこと、それぞれの役割分担ということをテイクノートした上で、今後実施につなげていただければと思います。
それと、水産と生物多様性の調和というところについては、なかなかぴったりするところが、この「おわりに」の中では見当たらないのですけれども、もしマイナーチェンジで入れられるとすると、最後の段落の下から2行目が「地域関係者」となっている部分については、水産だけではなく、各種の多様な主体ということが含まれているのだと思いますので、「幅広い」ぐ
らいの表現を地域関係者の前に入れていただけると、先ほど清野委員からあったご指摘のようなことが趣旨として盛り込めるのではないかと思いました。
以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。1点目の主体の明示化については、先ほどご指摘あったシミュレーションの部分とか、底層DOのところとか、あるいは、ほかの調査のところも幾つか書き込めるところがあるというふうに感じておりますので、少し修文をしたいというふうに考えております。
また、関係者のところのご指摘についても、ご指摘の方向で修正をしたいと思います。ありがとうございます。
【古米委員長】 ありがとうございました。
それでは、皆川委員、どうぞ。
【皆川臨時委員】ご説明、ありがとうございました。
私も風間委員や大久保委員と同様で、まとめのところで、環境監視と順応管理というところを、具体的に記載しておくべきだと思います。
2点目ですが、先ほど田中委員のほうからシミュレーションをどのように変更をしたのか、という話がありましたが、水温について、例えば今回のシミュレーションは栄養塩の増加を行ったというところだと思いますが、やはり河川水でもかなり気候変動で上昇している状況がございます。海水温も同様だとおもいますが、例えば今回のシミュレーションには今後の水温の予測を見込んで行った部分があるのかどうかを教えていただきたいと思います。
今回は、恐らく、栄養塩を主な要因、パラメータとしてシミュレーションされたのだと思いますが、今後、特に水温の影響が大きくなると思いますが、感度分析的なことを既にされているのかどうか教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【泉課長補佐】 ありがとうございます。
1点目のご指摘については、もう少し具体化を検討したいと思います。
2点目について、今回のシミュレーションについては2016年から2020年のシミュレーションを実データをパラメータに入れつつ実施をしております。ですので、水温についてパラメータは入っておるんですが、それは実測値が入っているというところでございます。
将来予測を仮にするような場合は、今、先生がおっしゃったような、水温をどう外挿していくかといった観点があろうかと思いますが、今回のシミュレーションについては実際の水温を入れてシミュレーションしているということでございます。
【皆川臨時委員】 今後はそれをいじれるようにというか、それが変更になった場合、どういうふうな動態変化があるかということについても、早めに、恐らくやられたほうがいいのかなというふうにも思いますので、ぜひご検討いただければと思います。
以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、いかがでしょうか。
じゃあ、追加でどうぞ。
【清野専門委員】 清野です。
先ほど大久保委員のほうからもお話がありましたけれども、現時点で海域全体の環境の管理者というか、そういう責任を持って考える主体が誰かというのはなかなか難しいと思いますので、そうするとやっぱり今の環境省さんで、この水質を検討しているところが一番大きい主体かなというふうには思いました。
その上で、河川との関係でいうと、2025年にやっぱり大渇水があって、海まで真水を流すのはもったいないんじゃないかと思う人が陸上で増えたわけですね。つまり、海にとって水産だとか、生物の側だとか、そういう正常な在り方として、河川水が必要なわけですけども、陸水を工業、農業、都市で配分する中で、海まで実際、行く量を減らしていると思います。それは、協議相手は水産のほうで、陸のほうでも逼迫しているので、もう全然、水がない、特に三河湾はひどかったと思いますけども、その中で優先は、海は一番最後だったと思います。その中で、今後もやっぱり渇水というのが続いたときに、海域として望ましいのはこれだけの川から、こういう水が入ってくるということも含めて、望ましい量というのを検討いただくといいと思います。
河川は本当に流入するだけで、エスチュアリー循環だとか、底層DOの改善だとか様々な機能がありますので、そういう部分の川の水の在り方ということについても、河川との協議になると思いますので、海域からのしっかりした在り方を基準とともに提示していただけることを期待いたします。
以上です。コメントでございます。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、ございますでしょうか。
もしなければ、まず、今回の審議の過程を踏まえて、シミュレーションや栄養供給増加措置のところの設定条件等を明確にして参考資料に追加すること、最後のまとめにおいて、順応的な管理に関連する環境監視などの情報整理について、どういう方がどう分担するのかという役割分担等を明確にしておくこと、生態系との調和という追加記載すべきことも含めて、一部修正をいただくということで取りまとめをしたいと思います。この修正に関しましては、委員長である私にご一任いただいて、最終的にこの資料1-2を本委員会の報告書案として取りまとめたいと思いますけれどもいかがでしょうか。よろしいですか。
(異議なし)
【古米委員長】 どうもありがとうございました。では、そのように進めたいと思います。
それでは、今後の進め方について事務局よりご説明をお願いします。
【泉課長補佐】 ご審議、ありがとうございました。
資料1-2につきましては、今後、修正を行って、委員長にご確認いただいた後に、パブリックコメントを行った上で、小委員会の報告として取りまとめをいたします。
その上で、水環境・土壌農薬部会長、次いで、中央環境審議会会長に報告し、同意を得られましたら、中央環境審議会の答申といたします。
以上でございます。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
それでは、次の議題に移らせていただきます。底層溶存酸素量環境基準の達成率・達成期間の設定についてに関しまして、事務局よりご説明をお願いいたします。
【野口課長補佐】 環境管理課の野口でございます。よろしくお願いいたします。
資料2-1でご説明させていただきます。底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定について(第4次報告案)の概要ということで、資料を準備させていただいております。
めくっていただきまして、1ページ目に構成を示しております。一つ目「はじめに」のところで、背景、経緯等をご説明して、それから2のところで目標とする達成率及び達成期間の設定方法について、基本的な考え方を取りまとめております。
そして3章で、この2章で取りまとめた考え方を東京湾で適用した場合、どうなるかというところを実際にお示しをして、それで東京湾での達成率及び達成期間、こちらについて提案をさせていただくというような形にしております。
それで最後に「おわりに」で、今回の検討でいろいろ出てきた問題点等を含めて、今後に向けて、どのような対応を取っていくかということで取りまとめをさせていただいております。
では、めくっていただきまして、「はじめに」のところですね。
次のページをお願いします。まず、3ページで底層溶存酸素量のこれまでの経緯について取りまとめております。ご存じのとおり、水質環境基準の中に健康項目と生活環境項目とございまして、底層溶存酸素量というのは生活環境項目のうちの、COD等のシリーズと、それから窒素・燐と、それから亜鉛等に続く、4種類めということで、平成27年12月に答申をいただきまして、平成28年3月になって環境基準ということで新たに位置づけたものでございます。
そして、平成28年11月に評価方法について報告をいただきまして、それで令和3年7月の中央環境審議会、こちらで、まず水域類型指定の基本的な考え方についてご審議をいただきまして、あわせて、基本的な考え方に基づいて、東京湾及び琵琶湖で水域類型の指定の案を示させていただいてご審議いただいたということです。
これに基づいて告示をさせていただきまして、順次、令和4年、それから令和6年に伊勢湾及び大阪湾、それから霞ヶ浦、これらについて類型指定を済ませたところでございます。
それで本日、この下の赤囲みになりますけれど、底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定についてということで、まず目標とする達成率及び達成期間の設定方法についてまとめさせていただきましたのでご審議をいただいて、そして併せて、この考え方に基づいて、東京湾について達成率及び達成期間というのを検討いたしましたので、こちらについて提案させていただきまして、ご審議いただくということにさせていただきたいと思います。
めくっていただきまして、4ページになります。まずは、おさらいになりますけれど、底層溶存酸素量の環境基準について、これは平成27年答申でございますが、基本的な考え方として、水生生物が生息・再生産する場の適応性というものに着目いたしまして、生物1類型、生物2類型、生物3類型、それぞれ4mg/L以上、3mg/L以上、2mg/L以上ということで設定をさせていただいております。
次のページをお願いします。底層溶存酸素量の評価方法でございますが、ほかのCODであるとか、あるいは窒素・燐であるとか、そういった項目と若干異なるところがございまして、全ての観測点で達成でないと水域として非達成ですよと、そういったことではなくて、例えば、この右下の表で生物2類型のBという水域がありましたというところですと、それぞれc、d、eの観測点があって、その中で二つは適合しているけれども一つは非達成ですという場合は、水域全体が非達成ですということにはならずに三分のニの67%ですと、こういう評価をしていきましょうと。こういった考え方を採用しております。
次のページをお願いします。そして、こちら、令和3年度の答申でございますが、達成率・
達成期間の考え方ということで整理をさせていただきまして、ほかの項目であれば、直ちにとか、そういったものなんですけれど、底層溶存酸素量については、やっぱりもともとの性格が若干異なるものがございますので、まず水域類型、類型指定をした後で5年程度の情報収集期間を設けて、そこで得た情報を基に、目標とする達成率及び達成期間を設定するといった考え方を採用してございます。
こちらに書いてあるような情報収集のポイントを十分考慮いたしまして、そして達成率及び達成期間を設定していくと。こちらで特徴的なのが、目標とする達成率というのも決めるのですけれど、10年程度の長期を要すると考えられる場合について、10年程度以内に目指す暫定的な目標を柔軟に設定することも可と、こういった整理にしておりまして、今回もこういった考え方で整理をさせていただいております。
めくっていただきまして、この2章も目標とする達成率及び達成期間の設定方法の基本的な考え方について取りまとめてございます。
こちら、2.1のところですね。対象水域における目標とする達成率及び達成期間の設定ということですね。先ほど申し上げたように、目標の達成に10年程度以上の長期を要すると考えられる場合には、この赤字で書いてある目標とする達成率、こちらだけではなくて、これに加えて、10年程度以内に目指す暫定的な目標として、青字で書いておりますけれど、10年程度以内に目指す達成率というのも併せて設定するといったことでございます。
下の表でまとめておりますが、目標とする達成率、赤字のものですね。こちらについては、イで直ちに達成する、これは主に既に達成できているようなところになりますけれど、それを維持すると、そういったところですね。それから、あるいはロで、5~10年以内で可及的速やかに達成する、これは達成の見込みが立っているようなところですね。
そして、ちょっとそれ以外に当たらないようなところですね。こちらについては目標として達成率に加えて、青字のこの「10年程度以内に目指す達成率」、これも合わせて設定をして、それで暫定的な目標を10年程度以内に達成するハと、こういった整理をさせていただいております。
次のページめくっていただきまして、検討の手順でございますが、主に二つの視点から検討していくということでございます。
左上の(1)、こちらで保全対象種の生息・再生産の場として重要な地点を検討いたしまして、この地点だけは、全ての地点ではないですけれど、この地点だけはどうしてもちゃんと守っていかないといけないという重点的な地点ですね。こちらについて選んで「★」をつけていくというような、そんな整理にしております。
そして右側、右上に行っていただいて(2)でございますが、底層溶存酸素量の測定結果の整備ということですね。こちら、細かい記号が後でまた出てきますので、そちらでご説明いたしますが、現状のデータを見て、どれぐらい達成できているのかとか、あるいは、その達成の見込みがあるのかとか、そういったところから現状を整理しております。
そして、この(1)と(2)の作業を合わせて、下へ行っていただいて(3)ですね。対象水域における目標とする達成率及び達成期間の設定ということですね。先ほど申し上げた赤字の目標とする達成率、そして必要な場合はさらに青字の10年程度以内に目指す達成率、こちらを設定すると、こういった整理にさせていただいております。
めくっていただきまして、こちらは2章の(1)、(2)、(3)については、3章の(1)、(2)、(3)で、東京湾の場合と併せてご説明をしたほうが分かりやすいと、具体例を見ながらのほうが分かりやすいと思いますので、3章の(1)、(2)、(3)の冒頭にも同じページを入れておりますので、お手数ですが16ページまで1回いっていただきまして、めくっていただきましてそちらで併せて説明させていただきます。
3章でございますが、東京湾の場合でございますが、地域関係者との協議ということで、機械的なルールだけでは決められないようなところとかも出てまいりましたので、そういったところについて、地域の関係者、ちょっとこちらにお名前を書いてございますが、こちらの検討会を設置して、ご審議をいただいたということでございます。
めくっていただきまして、これが先ほどの(1)、先ほどのチャートの左上のところになりますけれど、こちら、東京湾についてご説明を差し上げます。
次のページお願いします。まず、保全対象種の生息・再生産の場として重要な地点ということですね。先ほど、「★」と申し上げましたけれど、左側のところで主に四つの視点から検討をしております。保全対象種の生息状況。それから、保全対象種の生息域・再生産の場における底層溶存酸素量の目標値に対する適合状況。そして、貧酸素水塊の発生状況。そして、保全対象種の生息状況への底層溶存酸素量の影響に関する考察、こういった手順で検討を行ってまいりました。
次のページをお願いします。まず、保全対象種の生息状況でございますが、水産統計等から状況を整理いたしまして、こちら、アナゴ類とエビ類のみ書いてございますが、本編のほう、ワードの資料、こちらには全ての魚種で掲載をしております。
次のページをお願いします。これを整理させていただきまして、資源水準と、それから資源
動向、こういった視点から一度整理をさせていただいております。
次のページをお願いします。そして、保全対象種の生息域・再生産の場における底層溶存酸素量の目標値に対する適合状況ということで、こちら、東京湾の場合ですけれど、右側のほうに表の中で、左側が生息域、それから右側は再生産の場ということで整理をさせていただいておりまして、結果的には、生息域について全てのところであまり変わりがないということで、基本的には表の右側の再生産の場としての評価で検討を進めていきました。
左側の囲みのところで青字でマハゼ、ヒラメ、マコガレイと書いてございますが、これらの種は再生産の適合率が低いところでも90%以上確保できているということですね。比較的大丈夫というか、安全な種というような評価になっております。
そして、下のほうの赤字で書いてございますシャコ、アカガイ、ハマグリ。これらについては、適合率が最大でも80%に届かないということで、相対的に貧酸素水塊とかに弱いというか、適合があんまり適合していないと、そういった種になるということで注意が必要ということになっております。
そして、この黄色のシロギス、クルマエビ、コウイカ、アサリ、マナマコ、これらについては、もうこの青と赤の中間的な種という、こういう位置づけになっております。
次のページお願いします。そして、貧酸素水塊の発生状況ということで、こちらは総量の専門委員会の資料から引っ張ってきておりますが、東京湾での貧酸素水塊の発生状況、こちらについて整理をしております。
次のページをお願いします。そして、保全対象種の生息状況への底層溶存酸素量の影響に関する考察ということで、これ、種ごとに文献調査ですけれど、貧酸素水塊による影響というものが取り上げられているかどうかということで整理をさせていただきました。取り上げられていたところを赤字にしておりまして、赤字のついたところを、左が種々の、保全対象種のところでピンク色に字を書いておりますけれど、このページとそれから次のページにわたって、種ごとに整理をさせていただきました。
26ページまで進んでください。これらを踏まえて、重みづけという形で、ちょっと試みに重みづけをさせていただいて評価を進めていきます。上の表が、22ページにある青字の3種、赤字の3種、それから黄色の文字、中間的な種ということで、マハゼ等は重みづけ1点、それからシャコ等は重みづけ3点と、こういった形で点をつけておりまして。それで、下の表が24ページ、25ページで整理したものでございますが、これらについては一律に重みづけ3点ということでつけさせていただきました。
これらを実際にどうしたかというのを、次のページで見ていただきたいと思います。例えばでございますが、東京湾17という観測地点、こちらについては種ごとに点をつけていくのですけれど、マアナゴはそもそもいないので「-」ですね。0点ですね。それからシロギスというのは先ほどの上の表で黄色の字だったと思いますので2点と、それからマハゼは上の表で1点、それから青字で1点と。それから下の表にも書いてあったので3点で合わせて4点と。こういった形で、地点ごとに、種ごとに足していったものが重みづけの点数ということで、こちら32点になります。
全ての地点をこういった形でつけていって、27ページと、それから28ページまでにわたって、各地点の点をつけております。
こちらの中で、全ての観測地点を重要な地点としてしまっては意味がないので、今回の場合は、最大値が46点で、その中で半分ぐらいの24点というような形で重要な地点、ピンク色の網かけをさせていただきました。
29ページに少しだけ考え方を整理してございますが、地点ごとにヒストグラムを書かせていただきまして、どうやら二山になっているということで、上の山のところ、こちらについて拾って、24点以上ついたところをピンク色の網がけにして「★」をつけて、ここは重要な地点ですよと、こういう判断をさせていただいたということでございます。
では、次のページをお願いします。続きまして、今度は現状の底層溶存酸素量の評価ということになります。
次のページをお願いします。現状の観測データを把握いたしまして、それから、どの期間を見ればいいかということで、東京湾の場合は、過去10年間、こちらをデータがそろっているということですとか、あるいは安定しているとか、そういったところから選ぶことにしました。
そして測定結果の整理でございますが、後でまた出てまいりますが、まず、過去10年間のデータを地点ごとに並べていって、それでAというのが達成している、それからBというのが、達成はしていないけれども、もう少しで達成できそうと、それにも当たらないようなところがCという記号をつけさせていただきまして、それでさらに、複雑で申し訳ないんですけど、Aというのが10年間のうちの5年以上クリアしている場合は、これは「○」という印をつけまして、それからAと、それから惜しいというか、もう少しで達成できそうというのを併せて、AとBを併せて10年中5年以上というところを「◑」という印をつけまして、これらに当たらないところを「×」という印をつけております。
これを整理したものが次のページの表になります。平成26年度から令和5年度までのデータ
を基に、達成できそうか、できなさそうか、あるいは達成しているか、そういった視点から適合状況をつけたのが、こちらのAとか、Bとか、Cとかがついている適合状況の欄になりまして、それを基にさらに判定をしたものが一番右の列ですね。「×」とか、「○」とか、「◑」がついているところ、こういった感じになります。
以上で、下処理というのが終わったということですね。
次のページをお願いします。(1)の17地点の検討、それから(2)の過去10年間の測定結果の整理、こちらが終わりまして、この二つを基に、下のところ(3)ですね。対象水域、今回の場合は東京湾ですけれど、における目標とする達成率及び達成期間の設定というところに参ってまいります。
では、次のページをお願いします。こういったフローになっておりまして、左上から始まりまして、Aというのが半分以上のところ、どちらかというと、もう既に達成しているからそれを維持するという、そういった目標になるところですけれど、こちらについて、それであれば、この右側の黄色100%ということですね。それからそうでない場合、下へ下りていただきまして、Aと、それからBと併せて達成できそうというか、達成する見込みがあるというところは、この右側へ行っていただいて、こちらも目標とする達成率は100%という設定をします。
そこにも届かなさそうなところ、それについては下へ行っていただきまして、今度、先ほどの「×」というのが出てきますけれど、「○」と、それから「◑」と、それから「×」だけど重要な地点、こういったところを入れたものは目標とする達成率で、「×」だけどというところを入れないのが、10年程度以内に目指す達成率というような形で整理をさせていただいております。
これだけ言っても分からないと思いますので、具体的な例が次のページに書いてございます。
こちらが、27ページ、28ページの表のところで「★」をつけておりますので、それを持ってきまして、それから32ページの表、こちらが「○」とか「◑」、そうじゃないところは「×」という印がついておりますので、こちらを持ってまいりまして、地点ごとに、ちょっとこういった整理をさせていただきました。
ただし、ちょっと赤字で書いてございますが、ちょっとこのしゃくし定規なルールだとなかなか実情に合わないようなところもございますので、最初に述べた地域検討会の委員の皆様のご意見も伺いながら調整をさせていただいております。それがこの赤字のところですね、赤囲みとかですね。
次のページに、その中身をもう少し整理しております。東京湾奥部①については、ちょっとこういったことで、実情に合うような形というか、実情を目指せるようなところで少しだけ調整をさせていただいております。
それから、その下の東京湾央部①ですが、こちらについても、さすがに6分の2で33%とかという目標点というのはちょっとつらいというところもございまして、こちら50%というような設定にしております。
それから、その下の東京湾奥部②ですね。こちらについては、実は「★」が全然ないと、そういったような状況もございまして、こちらについては、ちょっと慌てて設定をすることもなかなか難しいということもございまして、引き続き検討するという整理とさせていただきました。
こちらをまとめたものが次のページの図になります。ちょっとこういった形で一度整理をさせていただきまして、これを言葉で書いたものが次のページ、38ページになります。1類型、2類型、3類型、それぞれ水域区分がございまして、こちらでまとめたような形で、一度整理をさせていただきました。
40ページまで行っていただきまして、ここまでで達成率・達成期間の設定のご提案ということになりますけれど、一応海域における水質改善対策ということで、こちらも併せて取りまとめております。こちらに書いておるようなことを一度、既存の資料等々から引っ張ってきたものが多いですけれど、整理をさせていただきました。
以上で、3章の東京湾での達成率・達成期間の設定というもののご提案になります。
そして「おわりに」ということで、1ページだけ整理をさせていただいております。
一つ目が、対象水域の全ての環境基準及び期間で基準値に適合しなくても、目的は達成できると。こちらは復習になりますけれど、そういった考え方で整理をしておりますということです。
そして次が、底層溶存酸素量の達成率・達成期間の設定方法については、地域の実情に応じて設定するなど、地域ごとに柔軟に検討することが重要ですということをわざと書かせていただいております。ちょっとしゃくし定規にやるというだけでは、なかなかうまくいかないところもございますので、今後も設定の仕方、随時見直しが必要かとは思いますけれど、まずはその地域の実情に応じて調整があると、あり得るということを書かせていただいております。
そして、その次が、水生生物の生息状況の把握というのがやっぱり決定的に必要で、かつやはり情報が限られているということが今回の作業で非常によく分かりましたので、環境DNAというのは例示でございますが、新しい技術とか、そういったものについても引き続き情報収
集をして、それが使えるかとか、そのデータ自体を集めていくとか、そういったことが重要だということを書かせていただいております。
それから、その次が、達成率のみではなくて、月別の地点別適合状況などを含めて、底層溶存酸素量の推移をきめ細かく把握していく、ちょっとこういったことが重要ということで書かせていただいております。
そして、先ほど来ちょっと出てきておりますけれど、きれいで豊かな海の実現ということで、総量管理制度に転換するという方向性が既に総量の専門委員会で示されておりますので、そういったところも考慮しながら、栄養塩類の増加によって、底層溶存酸素量の悪化をきたさないように引き続き十分注意しながら、設定作業等を進めていくということでございます。
そして、今回設定した目標とする達成率・達成期間、こちらについては、今後も必要に応じて、見直しの検討を随時進めていく必要があるということでございます。
そして最後に、底層溶存酸素量の改善というのは、非常に中長期的な取組が必要ということで、今回、関係機関にも協力していただきながら作業を進めてまいりましたが、情報であるとか、検討の仕方であるとか、そういったことを関係機関において情報を共有しながら、関係機関が連携して取組が推進されることを、こちら、期待するということを提案させていただきたいというふうに考えております。
説明としては以上でございます。
【古米委員長】 ご説明、どうもありがとうございました。
今回は底層溶存酸素量の達成率と達成期間の設定をどうすればいいかということについて、具体的に東京湾を事例にご説明いただいたということです。
第4次の報告書案としては、2章に一般的な設定の考え方が書いてあって、それを踏襲する形で、まず保全種が生息・繁殖するなどの重要な場所がどこにあるのかいうことを調べ、過去10年の底層溶存酸素濃度の測定結果を用いて各地点の達成状況を把握して、「○」と「◑」と「×」と整理している。保全種にとって非常に重要地点が「×」である場合も考慮して、これらの記号をうまく組み合わせながら、その水域の状況に応じて達成率と達成期間というものを設けています。全て「×」の水域の場合については、今回は設定せず今後さらに検討するということ、設定された達成率に関しても、地域の実情を柔軟に判断するということで、地域検討会の意見を反映して数値を設定しているという事例をご説明いただいたというように理解しております。
複雑な設定手順ですけれども、ポイントは今申し上げたところだと思いますので、何かご質問、ご意見があればお願いしたいと思います。いかがでしょうか。
清野委員、どうぞ
【清野専門委員】 非常に東京湾の水質や環境の問題、非常に深刻な場所をこれだけ整理していただいてありがとうございました。
ちょっとまず、東京湾の貧酸素の問題が解決しない理由というのがあって、それを優先的に対策しないと、なかなかお金が幾らあっても解決しないと思うんですけども、それに対応する整理というのは、どういうふうに見たらいいですか。
ちょっとその答えを聞いてから資料に基づいてと思います。要するに、現状認識と、それから何ですかね、そこをまずは対策するんだというところから整理したときに、どこがクリティカルになっているかというような整理になっていたほうが分かりやすいかなと思っているという意味です。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。
現状認識なんですけれど、確かに護岸というか、海岸埋立てのために土砂を取って、深掘りが生じて、そこが青潮というのか、東京湾は苦潮といいますか、そちらの湧昇の源になっていると、そういったところがあることは承知をしていて、そちら、港湾サイドのほうとかが埋め戻しであるとか、そういったことは限られた予算の中ではされているというのは承知はしておりまして、そのほかにも、海底耕耘であるとか、覆砂であるとか、そういった事業も部分的には施行しておられるということも承知はしているんですけれど。ただ一方で、例えばこの東京の真ん中の北部のほうですね。やっぱり深いところ、そういったところに関しては、決定打というか、効果的な対策というのは、ちょっとまだまだ検討しないといけないなというようなところで、なかなか難しいなというふうには感じておるところです。
【清野専門委員】 いいですか。
【古米委員長】 はい、どうぞ。
【清野専門委員】 別に環境省さんのせいでそうなっているわけじゃないのであれなんですが、今回の資料を東京湾と伊勢湾の資料を見比べてみると、伊勢湾って多分、海底地形図が載っているとか、そういう海底のくぼみのところで自然にできているものだとか、ある港湾で埋め立ててしまっているところが、どこがやっぱりクリティカルポイントになるかが分かりやすいように整理されていると思うんですね。
一方で、多分、今回の頂いた東京湾の資料で、やっぱり海底地形とか、クリティカルになっているところの情報が少ないということで、そこを別に環境省さんだけではなくて、関係する
ところに強烈に要請しない限りは、もう一番の貧酸素の発生源を対策できないわけですね。航路は利活用だから仕方ないかもしれないですけど、航路も貧酸素の発生源になっていますし、深掘りもそうですし、そこを手当しない限りでは、やっぱり小規模な耕うんとか、護岸の修復とかをやっても、ないよりいいですけれども、全然スケール感が違うと思うんですね。
その辺りについて、やはり政策的なプライオリティを、プライオリティというか、そういう協力者がいない限りは、全体としてもよくならないんだということは書いても別に構わないというふうに思います。
東京湾、いつまでやっているのというふうに言われちゃうこともあるぐらい、申し訳ないんですけど、多分、日本国全体で生物をどこで守るべきかといったときに、三大湾にかける予算と、あとのそんなに壊れていない湾とかで、より少額の予算でよくできることがあるとしたら、三大湾の対策にどこにどういうふうに重点配分したりするかというのも今後大事になってくると思うんですね。ですから、ちょっとそういう意味での資料整理の中で深掘りの話だとか、そういうところをもうちょっと強化していただくといいんじゃないかなというふうに思いました。
ですから今日、今、ご説明いただいたパワーポイントの横長の資料の中では、最後の37ページにある地図というのが集約したものだと思いますし、それで絶望的なところがなぜそうなってしまっているかというのは、それはやっぱり本当に海底地形だとか、大河川の河口部だとか、非常に対策しにくいところがあるからだというのも入れていただくといいのかなというふうに思っているところです。
まずは以上ですが、もし何か、何ですかね、お答えとか、ご提案とかがありましたら伺いたいと思います。以上です。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。
ちょっと伊勢湾と東京湾で、やはり地域の実情というわけではないんでしょうけれど、大分性格が異なっているところはございまして、確かに東京湾でも微地形というか、海底地形とか、そういったものの資料はございます。ただ、何分、伊勢湾よりもかなり大きいものですから、ちょっと載せるとか、検討するというのはちょっとしんどかったというところは正直あるんですけれど。ただ、その中でも、例えば底層溶存酸素量に関しては、ほかの項目と違って、観測点、基準点に目標とする達成率が依存してしまうというところがございますので、どこで基準点を取ろうかというようなところで、地元の千葉県のご意見を入れて、三番瀬の近くとか、そういったところに基準点を新たに設けるとか、そういった工夫はしているところです。
ただ、それがすぐ対策に結びつくかというと、ちょっとそこにはいかないとは思いますけれど、そういったところで、できるところから何とか対応していきたいというふうに考えておるところです。
それから、あと三大湾と、ほかの湾との、確かにお金のかけ方であるとか、あるいは効果とか、ちょっとそういった視点は今回、東京案についての検討ということで特にできておりませんが、確かにそういった視点で、ある種、メリハリをつけるではないですけれど、そういったものは確かに必要かなというふうには思いましたので。ただ、これ、環境省の施策かというと、ちょっとそこも何とも言えないところもありますので、しかるべきところで、そういったご意見があったということを関係省庁等にもお伝えをして、何らかの形で生かせていただけるように検討してまいります。
【古米委員長】 どうぞ。
【清野専門委員】 ありがとうございます。今のお答えでいいますと、資料2-2の海底地形ということでいうと、28ページにある図面というのは、そういうので分かりやすくて、この東京湾全体の図面とともに、湾奥部の結構深刻な海底の状況というのも別の図面で入れていただきますと、やはり水が滞留しやすくなるだとか、貧酸素酸素があるというようなことで、そこが港湾区域であることというのは別にもう公表されているわけですし、そこの様々な航路浚渫土砂による深掘りの対策というのもなされているので、ぜひそこも入れていただきたいと思います。
これ、今回、漁業の水産用種の指標が出たのは非常に重要で、これだけの結構、悲惨な状況になっている湾奥部でも漁業を一生懸命やろうとしている人たちがいたり、それが環境が戻ればやっぱり生物がどういうものが戻ってくるかという、江戸前の魚たちがどう戻ってくるかということも懸命にされてきたところだと思います。ですから、そういう意味で、そこにすごくエネルギーをかけて環境修復することが、やっぱり全体に意味があることだというのもうまく構築していただくと、重要な施策になるかなと思います。
測定の追加は非常に重要で、そこがやっぱり環境修復技術の開発の場所にもなっていると思いますので、非常に重要かなというふうに思いました。
まずは、以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかにご質問。
それでは、西嶋委員、和田委員の順番で。
【西嶋臨時委員】 西嶋です。ありがとうございます。
今回の議論の中心が達成率と達成期間ということなんですが、ちょっとその前に、もうちょっと全体の話として、今、6ページ目を見ているんですが、5年間程度の情報収集として、まず、どういう場所を測定地点にしたらいいかというのが決定的に大事だと思うんですね。
今までモニタリング地点というのは、底層DOの基準ができる前から決まっているものなので、その地点が適切なのかどうかということがすごくやっぱり大事で、この底層DOの基準をつくる議論の中で、当然ながらちょっと足りないよねと、それでは。
だから生物の生息範囲とか、そういうものを見るには、やっぱり必要な地点を増やすとか、今とは違う地点を選ぶとか、そういうことで、まず地点をどうするかということをきちんとした後に、どう今度は目標を持っていくかという話になると思うんですね。
ちょっと今回見せていただいた東京湾の例だと、多分、今までの測定地点をそのまま使われているだけのように見えるんですが、地点をどうするかという話が、どういうふうに東京湾では話し合われて、今回の結果になったのかということを教えてください。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。
測定地点でございますが、確かに観測の手間といいますか、海の場合、特に船を出さないといけないですので、COD等を測るついでというか、併せて採水に行くということで、基本は、確かに既存の基準点でできるんだったらやると。ただし、例えば、本当に航路の中とかで頻繁に浚渫されてしまうような不適なところってありますよね。そういったところに関しては、今回も検討の途中で、やっぱりここで測るのはやめて別の地点にしようという、千葉港とか、そういったところも変えたというところございます。
それは地域の実情等も踏まえて、地域検討会の皆様にもご相談をして、必要なところはちょっと予算の都合とかもあって、なかなか理想的な基準点というか、観測点というのは、難しいところもあるんですけれど、できるだけより適切な基準点を選べるように努力はしたところでございます。
【古米委員長】 どうぞ。
【西嶋臨時委員】 ありがとうございます。よく分かりました。
ほかのところでもこれから広がっていくところで、もちろんどうしても船を出して測定しなきゃいけないので、そう簡単に増やせないというのは非常によく、自分も測定調査しますので分かるところなんですが、そこがちょっと担保されないと、なかなかあるものだけの地点で今の、その後の評価を幾ら綿密に設計しても、やっぱり難しいところがあるのかなというところがあるので、その調査地点をどうするかという部分は、やはり少し強調的に、これは最初の事例でございますので、示していただきたいなというところでございます。
ありがとうございました。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。確かにご指摘の点も踏まえて、今、東京湾の検討結果とかを変えるというわけにはいかないかもしれないですけれど、この2章の検討のところで基準点について、もう少しできる限り頑張るというか、ちょっとそういったことが、ニュアンスが伝わるように少し工夫してみたいと思います。
【古米委員長】 和田委員、どうぞ。
【和田専門委員】 和田です。ご説明、どうもありがとうございました。私のほうからは2点コメントさせてください。
1点目は、溶存酸素を環境基準にされて、設定した目標と達成率・達成期間、そして見直しの検討に関しては、その流れで私は結構だと思っております。
その中で今後の検討事項の4ポツ目のところで、達成率のみでなく月別とか、それから底層溶存酸素量の推移をきめ細かく把握していくことが重要と書かれてあります。確かに底層DOという今回のこの環境基準は、水生生物の生息域を示す指標と定められています。ですが、それと同時に、底層DOというのは海域における化学的な環境を評価する上でも重要な意味を示すファクターだと私は考えております。すなわち、底層の貧酸素化によって底泥からの燐や重金属の溶出が促進されるほか、堆積している有機物の分解が抑制されるということがあります。さらに、これが完全に嫌気化してしまいますと、メタンや、それから硫黄、硫化水素ですね、そういったものの生成が進んで、ひいては魚介類をはじめとする生態系へ影響し、加えて、水質の悪化の進行も懸念されることにつながっていくと思います。
先ほどの伊勢湾と重複しますけれども、今後これらの影響を適切に評価するためには、底層DOの推移のみならず、栄養塩類の、先ほど申しました形態別の変化といったようなもの、また、底層の鉛直分布ですね。上・中・下層と、それから底層の直上といった細やかな詳細な水質のモニタリングを継続的に実施することが恐らく重要になってくるのではないかと考えています。そのために、そのような体制の確保、強化、また、支援というものをお願いしたいと思います。
もう一つは、ここの情報の収集ポイント、6ページのところでも書かれているんですが、保全対象種の生息状況の健全性について今回考察を行ったと書かれてあります。一言で健全性といいますが、何をもって健全性を評価できるのかというのは、私はとても難しいと思うんですね。健全性という言葉、本当に簡単な言葉ですけども、魚介類がどう、何がというところがち
ょっとあいまいにぼやかされていて、何を考察しているのかがちょっと分からないところがありました。
ですので、対象種の動向、増減を含めて、先ほどの化学的な指標と生態系の全体を併せて、こういった健全性というものをご検討いただけますと幸いです。
以上です。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。
まず2点目から、何をもって健全性かというと、確かに非常に複雑で難しい問題ではあるんですけれど、今回の底層溶存酸素量に関しては、保全対象種というのを選んだ後、それらの生息の場としての意味と、それから、あとは再生産としての場ですね。この二つの視点から、この二つの視点に絞って整理をしたというところが実情ではございます。
ただ、ほかのものを評価しなくていいかというと、全くそんなことではないので、それについては、今後ちょっとどういった形で、その評価の仕方自体から整理をしていかないといけないというふうには思いますけれど、ちょっと何らか、今後さらにもう少し幅広く検討できるように、希望というとちょっと言い方が不適切かもしれないですけれど、何らかの形で意思表示というか、できるようにちょっとこちらも工夫したいというふうに思います。
それから、1点目でございますけれど、こちらも底層溶存酸素量ということで、測り方等も既に示させていただいていますけれど、底から1m以内とか、そういったルールで決めていますけれど。ただ、採水だけではなくて、機械による連続分析、あるいは、単にセンサーを下ろして、所要の深さに下ろして測る、そういった分析も公定法として認めておりまして。そういったことができますので、ちょっと義務づけてはいないんですけれど、例えばセンサーを下ろしながら測って鉛直分布を測るとか、そういったことは十分可能なんですね。ちょっとどういった形で位置づけていくかとか、そういったことは、ちょっとここでは検討できていないですけれど、将来的に、そういったご意見をいただいたということで検討していきたいというふうに考えております。
【和田専門委員】 ありがとうございます。健全性というのは、人の感覚によって異なってくると思いますので、今回の東京湾では、そういった事例でお示しされていると思うんですけども、ほかのところへの適用という中でご説明されるときには、この辺りは皆さんのご意見を聞きながら、そこの場がどういったものが一番いい、指標の意味合いですね。そういったものを踏まえながら、決めていけるようにご指導していただければと思います。
あと、2点目に関しましては、いろいろ人手も不足していきますし、それからコストもかか
ってくることもあるので、環境省さんとしてもそういった支援体制を考えながら、連続したモニタリングで情報を収集する、これ、重要な情報の収集になってくると思いますので、その辺りのところ、支援等、本当にご協力をよろしくお願いしたいと思います。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
それでは、田中委員、どうぞ。
【田中臨時委員】 田中です。ありがとうございます。
大分、東京湾のほうで細かい議論がされてきて、取りあえず、こういう形でやっていこうということだろうと思うんですけど、先ほどから話が出ている「おわりに」の頃で一生懸命、環境DNAのようなものを使って測らないといけないというようなことが一生懸命書かれているんだけども、そのやはり裏側にある、こうやらざるを得なかったというニュアンスが何かあんまりちょっと伝わってきていないのかなと思うんですよ。
例えば、一番最初の説明では、達成率というのは必ずしも100%でなくても、どこか生物、逃げるものがいるし、動くので本当は100%じゃなくてもいいんじゃないかというところからスタートしたんですよね。ところが、先ほどの説明だと、34ページでは、実際に測っているところの「○」かな、要するに達成率100%であるところは、もう100%にしましょうと、これはさっきの議論とちょっと違うんですよ。
つまり、安全サイドに見て、それ、よく分からないので、これまで測られたところで非悪化というか、わざわざ下げる必要はないでしょうということですよね。そういうニュアンスが何か伝わっていない。だからもう一つ下の「◑」のところですよね、「◑」。これも非常に分かりにくいんだけど、もうちょっと努力しましょうと、これ、どちらかというと努力目標の話であって、本当は科学的に決まった数じゃないんですよね。
それは多分、東京湾で仮に、例えば目盛として、5、4、3でしたっけ。2、3、4(mg/L以上)か、その間ぐらいのポイントで0.5(mg/L)という形でやっているので、仮の数字なんだよね。それが、それもやっぱり安全サイドに考えてということだと思うんですよ。
だから、そういうニュアンスと最初に説明されていることが、わっと説明されたところとかがどうもつながっていないんですよ。だから、それは何らかの形でやっぱり残しておかないと、これでもうフィックスされて、今後ともこういう格好で進むんじゃないかということのちょっとおそれがあると。
それから、目標とする達成率のところで、ここで重要なのは「★」のところですよね。結構重要な地点があると、だから、重要な地点といったらどこか、先ほどの話の保全すべき種の生息状況の健全性、これが何かというのが、実は途中の検討の中では、たしか量的な持続、いるだけではなくて、それが持続して量的にも再生産して維持されているかどうか。だけど、今のデータでは、漁獲量は分かるけど本当にどれぐらい存在して、どう継続しているか分からないので、先ほどのここに書かれているような新しい環境DNAのような手法を使って、これからデータを取っていって、それでどれぐらいの維持性が本当にあるかどうかを考えましょうと、ということでこう書いてあるんですよね。
だから、ある意味では割り切りなんですよ。しかも、それは本当は100%じゃなくてもいいんだけど安全サイドに、一応、今の整理の中で、重要な地域であるんだったら、それはキープしましょうということで、この率を決めるということですよね。だけど、それも科学的に決めたわけじゃないんですよね。じゃないんですよね。
だから、そういうニュアンスが何となく実行可能性の話と、今、よく分からないので安全サイドに見てというところとがごちゃごちゃに何か書かれているような気がしていて。実行可能性のところは恐らく、10年以内の程度で達成できるかどうかというところの議論の中で、その議論はしないといけないんだけど、先ほどからの話というのは、一番最初に定義された達成率のもともとの求めていたものと違うレベルで決めているということを認識した上で、今回はこうせざるを得なかったと。
だから、これは東京湾以外の海域では、多分、東京湾以上にデータが揃っていないと思われるので、もっとひどいことになるんじゃないかなと思うんですけど、必ずこういうことを踏まえた上で、取りあえず、今こうやるんだけど、何年か後には、年数は書けないと思うんだけど、例えば生息している量がきちんとある、あるいは、先ほど適切に測っている位置を、本当にこれからモニタリングできるようなポイントでもう一回再検討するというようなことで、将来やっぱり見直さないといけないんじゃないかと。そうしないと、東京湾で一旦出したものが、これからずっとこのままいくと思うんですよ。
それをどんな形でも、これを報告文書に書くと、すごい大混乱すると思うんですけど、何らかの形で、記録で残しておかないと、恐らくこの議論というのは消えてしまうんじゃないかと、というちょっとおそれがあるんじゃないかというのが心配です。
だから、わざわざ私、こうしゃべっているのは、その記録を取るために書いてもらいたいということがあって、ちょっと発言しているんですけど、そういう意識でいいですかという、ちょっと確認です。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。まさにおっしゃるとおり、確かに水産統計って、いろいろ調べてみても、東京湾ですらこの水準というか、このレベルしか分からないというようなところは正直あって、非常に苦労したというか、大分苦肉の策でというところは正直ございます。
今後、東京湾の例を今回お示ししますけれど、確かにほかのところで、東京湾以上にデータがそろっているところは恐らくないと思われるので、あるいは、国指定の海域だけじゃなくて、都道府県指定の海域もございますので、そういったところでこのやり方で本当にできるのかというところもあって、もうその辺りについては、現在の乏しい情報の中で、もう地域の有識者等のご意見を伺って、ある程度(割り切って安全側に)修正というか決めていかないと、当面は仕方がないのかなというふうにはちょっと感じているところがあって。確かに、現在持っている情報がもう限られていると、それだから環境DNAというのもあるんですけれど、その辺りをちょっときちんと伝わるように、そして、このやり方が将来、もう少しいい技術とかが出てきたら、当然、その設定の仕方自体から見直していくことは当然あるべきだと思っていますので、その辺りが何らか伝わるように、かつ、混乱させないような形を書けないか、もう少し工夫したいと思います。
【田中臨時委員】 それ、よろしくお願いしたいと思う点と、それから一番最初に言ったように、達成率と言っているもともとの定義しているものと、ここで決めている実態からそうしておきたいということとは違うんですよね。それが分かるように、やっぱり本当は何かちょっと言葉を足しておかないと混乱しますね。
【古米委員長】 私の認識では、水産資源なり生態系に関する情報や科学的な知見で、この東京湾におけるこの水域の達成率は100%じゃなくても70%でいいですよとか、半分でも大丈夫ですよという判断ができない状況です。保全種の魚は移動可能なことを考慮すると、水域の達成率は100%でなくてもいいという科学的な知見はあるんだけど、50%でいいのか、70%でいいのかの判断基準がないと。このような状況でどうすればいいかというと、保全種としてとても重要な地点も含めて、その達成状況や過去の底層DOのデータをもってして、その状況を判断して、現在達成できていないところも含めて達成率を設定すべきだという配慮をした。すなわち、「×」「★」を母数に入れたところです。今利用できるデータを用いて、保全すべき水生生物の意識した達成率を設定しましょうということです。田中委員が言われるように、現状を追認したものではないと思うんですよね。現状は把握しているけども、追加して保全すべきものを守るためには、重要地点なども含めて達成率を考えましょうというのが、今の状況では限界なので、このような達成方法で案をつくりましたと。言い換えれば、さらにもっといい方
法が出れば、設定方法を見直すというのは私も大賛成です。
【田中臨時委員】 だから、今、委員長が言われているような話をしっかりと議事録に残して、どういう議論があって、そう決めたのかというのが、後の世代に伝わるように。恐らく、これを読んでも分からないと思います。今日の説明でも多分分からないと思います。
【古米委員長】 どうもありがとうございます。
それでは、津森委員、どうぞ。
【津森専門委員】 はい。すみません、国土技術政策総合研究所の津森です。
今までの西嶋委員、田中委員、古米委員長のお話を聞いていてちょっと思ったんですけども、ご説明は理解できたので、報告の案のほうで2点、3点かな、確認させていただきたいです。1ページの「はじめに」のところに、最後ですけど、本報告は、設定方法について検討を行うとともに、目標とする達成率及び達成期間、東京湾について検討を行ったので報告するということで、これを踏まえて、環境省さんのほうが何か設定方法の指針になるものを提示されるのか、要は、この報告書を読んで国指定じゃないところは決めてくださいよというようになるものか、ちょっとそこが理解できていないので教えていただきたいことがまず1点。
あと、59ページのところで、これ多分、今の議論にまさになっていたところだと思うんですけど、目標とする達成率について、第2段落のところです。『目標とする達成率は』と書いてあって、「底層溶存酸素量の状況や、底層溶存酸素量の観点から重要な地点を考慮して設定する」と書いてあるんですけども、言葉として底層溶存酸素量の状況や観点からということが何を指しているのかちょっとよく分からないなと思いました。
ここは少し、もう少し丁寧に書かれたほうがいいのかなと思い、底層溶存酸素量の状況というのは分かるのですけど、観点といきなりまた出てくるので。
【古米委員長】 これは観点から重要な地点。
【津森専門委員】 そこまで読むんですね。
【古米委員長】 うん、状況と地点。
【津森専門委員】 分かりました。じゃあ状況と地点ですね。分かりました。
最後の「おわりに」のところでございますけども、「おわりに」のところには、東京湾の達成率だとか、達成期間を定めたことについては何も触れていないような気がしまして、そこ、重要かなということと、あと、最後の2段落目ですね。今回設定した目標とする達成率や達成期間については、必要に応じて見直しの検討、これは東京湾のことを言っているのか、この達成率や達成期間の定め方について言っているのかというのがちょっと分からなかったので、書きぶりとしては最後ちょっと分けられるか、もう少し分かりやすくしていただいたほうがいいかなと思いました。
以上です。2点目は分かりました、古米先生のお話で。
【古米委員長】 いかがでしょうか。
【鈴木室長】 はい。ありがとうございます。
1点目ですけれども、1章というか、最初の章が共通的な考え方、2章ですかね。まとめまして、それに基づいて東京湾は今回こういうふうにやりましたということです。
自治体さんがどうするかというのをここで縛るようなものではないと思っています。ただ、参考にはされていくんだろうなと思っています。
【古米委員長】 津森委員、よろしいですか。はい、どうぞ。
【津森専門委員】 分かりました。
つまり、設定の仕方を決めたのじゃなくて、こういうことをやってみたということ、これを参考に自治体が決めればいいということですね、了解です。
【古米委員長】 いや、そうではないですよ。
【鈴木室長】 国としては、この2というのが共通ルールとして、これ、ルールとは言い過ぎなんですけど、共通の考え方として、国としてはやっていこうと。自治体さんは自治体さんで、もうちょっといろいろなことを考えてもらってもいいと思うんですが、一つの参考にはなるのかなと思っております。
【津森専門委員】 分かりました。「はじめに」のところに「検討を行った」とだけあったので、設定方法を定めたとまでは書いていなかったので、そこがちょっと疑問に思ったところでした。結構です。ありがとうございました。
【古米委員長】 2ページ目から8ページ目が今考えている方法です。「はじめに」のところは検討を行ったとは書かれていますが、報告案では検討してこういう基準設定を考え、具体的に東京湾で検討を行ったというような流れで文章を書いたほうがいいということかと思いました。
追加でどうぞ。
【野口課長補佐】 「おわりに」のところでございますが、確かにちょっと言葉足らずだったところもありますので、下から二つ目の段落のところ、「必要に応じて見直しの検討を行う」という、これ、もちろん考え方のことを意図はしておりましたが、もちろん東京湾の設定についても、10年程度以内に恐らく達成できないところは達成できないような気がしていますので、そのときまでにやっぱり東京湾についても見直しは当然行うと考えていましたが、ちょっとそこが分かるように、つまり両方とも見直しを行うということで、書き方を工夫したいというふうに思います。
【古米委員長】 はい。どうもありがとうございました。
それでは、風間委員、どうぞ。
【風間臨時委員】 ありがとうございます。
今の田中委員や、それから、最初の西嶋委員、それから古米委員長、それから今のご意見等も伺いながら、私もやっと理解できてきたというところでございます、正直申し上げて。
ですから、この溶存酸素と、それから生物の生息と、それを関係させて、理想的にはこういったものを目指しながら、東京湾の場合は実情としてこういうデータを使い、こういうふうにしたんだというふうなことが、やはり田中委員がおっしゃるように、後の方々が理解しやすいように、分かりやすいような書き方というか、何かそういったものも残していただくのがいいのかなという気がしております。
本当に大変なことだと思いますけれども、東京湾の場合はこういうやり方をしたんだけれど、じゃあほかのところはどういう考え方でそれぞれを考えていけばいいのかということが、これからやる方々が自分たちで考えられるような、何かそういった道筋を立てていただくようなものになっていただければありがたいなと思ったところでございます。
以上です。
【古米委員長】 どうもありがとうございます。
ほかに、いかがでしょうか。
清野委員、どうぞ。
【清野専門委員】 ありがとうございました。
今回、三つあって、まず一つは、なぜ東京湾かというのをきちんと書かれるといいかなというふうに思いました。ですから、私も水産・海洋系ですけど、やっぱり東京湾は、本当にそういった施策の、もう政府の前庭であるような海で、施策の中心地でもありましたし、激しい開発と保全の中で取り組まれて、それだけのデータの蓄積があるということが一つ。
それから、文化的に江戸前の生物ということで、今日挙げられているのは、やっぱり多くの人たちが、海洋生物の中でも江戸前の寿司とか、その食文化を通じて具体的に聞いたときにイメージできる生物種が選ばれているということですね。だから、データがあるだけじゃなくて、環境を戻していくんだとか、モニタリングしていくときに、なぜなのかといったときに、それ
だけやはり大事な生物であり、食文化であり、海であるということかと思います。
その際に、やはり資料の中に附属でいいんですけれども、それぞれの種の特徴であるとか生活史で、なぜ底層DOが問題なのかとか、その底層の状態を測ることによって遊泳するものも影響を受けるのかということも含めて、そこを補足していただけるといいと思います。それの指標種が選ばれている理由があるので、そこをまず入れていただきたいかなと思いました。
2番目に、観測の方法なんですけれども、これ、ちょっと伺いたいのは昔、水質汚濁防止法とかいうときにやっていた方法論と、今みたいにセンサーとか、それからCTDとか、いろんな測器があってリアルタイムにデータも送ってくるとか、鉛直方向で分かるとか、いろんな技術開発があっての測り方とか、測定の在り方は多分異なると思います。そういう点では、さっき私が問題にしていた青潮が発生するような海が、やっぱり目の前に、都市の目の前にあるんだということも、もっと社会で知ってもらってもいいと思いますし、時々測るんじゃなくて、リアルタイムのモニタリングとか、テレメトリーとかいろんなことがあると思いますので、一つはやっぱり国民に海の環境の重要性を知ってもらえるための、そういった観点からのきちんと何というか、伝えるという意味でのこの資料の作り方があるかと思いました。
最後に、環境DNAの話ですけども、環境DNA学会というのがありまして、私もその設立時からのメンバーで、今、理事をしておりますけども、今回、ここの東京湾で考えるときに、自治体さんの千葉県とか、神奈川県が、もしその技術を活用されるということまで仮に進むとすれば、非常に重要なことだと思います。特に千葉県は環境DNAの技術の最先端を切り開いてきたところで、それが実海域に投入されて、様々な技術開発とともに、どういうふうに活用していける可能性があるのかという点では、この技術を日本が牽引してきた中で、実際、実海域で生物の種だけではなくて環境情報とか、動態とどう合わせていくかなどがあるかと思います。その際に、従来の種のリストが出るだけじゃなくて、環境との、沿岸環境とか、底層との関係で、また生活史との関係で構築されるのであれば、意味のある調査になるかと思います。
ですから、私が申し上げた底層DOだとか、環境DNAとか、その調査技術は日進月歩なので、このタイミングでやっぱり、そこも含めてどういうふうな方法論でこのモニタリングをしていくかというところも項目、項目というか、何ですか、どうやるという考え方だけではなくて、補強できると意味があるかなというふうに思っております。
以上です。
【古米委員長】 はい、どうぞ。
【鈴木室長】 すみません、3点、いただきました。
1点目、すみません。ちょっと過去のやつをもう少し丁寧にご説明すればよかったかなと思うのですが、スライドの3、資料2-1のスライドの3にこれまでの答申とかというのは書いてありまして、真ん中にあります令和3年の類型指定をしたときに、どうしてこの生物を選んだかとか、その辺はしっかり書いてありまして、ちょっと引用するような形でできればなと思っております。
それから、過去の答申では測定方法についても記載していまして、月1回測りますという方法と、連続測定を使ってもいいよということで、測定方法についても過去の答申、28年、ごめんなさい、27年の答申で書いているところですので、連続モニタリングを使っていきましょうと。なかなかコストとかの関係もあるので、たくさんはできないかもしれないんですが、そういうこともやられていますと。
それから、3点目の環境DNAは、これまではいろんなところに環境DNAというのもあるよというぐらいの書き方でしたけども、いよいよどうやって使うのかというところの段階に入って、もう使われているところとかがあると思うんですけども、環境省としても水環境行政として、どうやって使っていこうかというところの段階に入ってきたかなと思いますので、ぜひ自治体さんとも連携して、検討を深めていきたいなと思います。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに。
【清野専門委員】 ありがとうございます。そういうことで、特に方法論については以前の答申に書いてあることを基に、そういうイノベーションも含めて入れていただけそうということで、了解いたしました。ありがとうございます。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、いかがでしょうか。
西嶋委員、どうぞ。
【西嶋臨時委員】 西嶋です。
今回、東京湾奥部②が、結局、目標が決まらなかったということだと思うんですね。今日の前半の伊勢湾でも中心部というのは、もともと人間の影響云々なくて、どうしても底層DOが低くなる場所だと思うんですね。そういう場所はやっぱりあると思うんです。自然地形によって、どうしても底層DOが低くなってしまう。それを何か無理やり目標を立ててというのも、現実、無理だと思うんですね。埋めるしかないぐらいの話になると思うので、そういうところをどうするのかというのは、何かちゃんと出しておいたほうがいいんじゃないかなと。
要は、我々の人間活動の影響で底層DOが本来の姿から、本来十分あるはずなのに、下がっているというのは、我々の努力で何とかしなきゃいけないと思うんですが、自然地形であれば、これ、どうしようもないので、それをどうするのかということを明確にしておかないと、今後、指定するときにちょっと困ってしまうんじゃないかなと思うんですけど、いかがですか。
【野口課長補佐】 ありがとうございます。正直申し上げて、この東京湾奥部②ですね。どうしようかと迷ったところはあって、それで地域検討会の委員の皆様とかにもご相談は差し上げて、そのほかにも実は、ちょっと今回間に合わなかったんですけれど、琵琶湖のほうも検討を進めておりまして、琵琶湖のほうの検討会の元委員の皆様とかにもご相談を差し上げて、それで、こういう達成が困難なところは設定しないとかという考え方もあったんですけれど、ただ、設定しないとかいうよりは、将来、対策技術が出てくるかもしれない、あるいはもう少し適切に、きめ細かく観測して対策が出てくるかもしれないということの期待を込めて、拙速に指定するのではなくて、検討を継続すると、こういう書き方にしたいということで、ご了解を得たというところが実情です。
【西嶋臨時委員】 分かりました。今回、最初の例なので、そういう自然要因、今、まさに答えられているようなことが自然要因として、底層DOの現状から改善は難しい場所というのは存在するし、ここはそういう場所だと。ただ、将来的に何かしらの手法ができて、改善する余地も残しておくということで、残されるというのであれば、それはそれでいいのかなと思うので。ただ、それをやるのがいいのかなと私はちょっと分からないんですけど、もともと自然がそういう形の場所であるところを、あえて無理やり我々の力、人間の力で改善していくということがいいのかどうかということも、少し議論のあるところかなとは思います。これは私の意見です。
【古米委員長】 どうもありがとうございます。
きっと今の議論は類型指定の段階で、そういった特別なところは除外するというか、基準値を設けないという項目もあったんですけれども、先ほどあったように、東京湾の場合にはそうではなくてやはり類型指定にせよという背景があったので、そこら辺も考えないといけないかなと思います。
それでは大久保委員、どうぞ。
【大久保臨時委員】 すみません。今のお話は、環境基準そのものが水質の汚濁に係るもので、水質の汚濁は公害の一つなので、人為的な影響によって生ずる水の汚染に係るものということになります。そのため、人為的影響部分は、法制的にそもそも対象にならないというふうに理解しますので、人為的影響かどうかということの判断は、もちろんいろいろと検討しなければ分からないところもあるかと思いますけれども、基準そのものはそういうことではないかと思うのですが。
以上です。
【古米委員長】 鈴木室長、どうぞ。
【鈴木室長】 そのとおりかなと思っていますので、ちょっともしかしたら、さっき委員長もご指摘いただきましたけども、類型指定のときにもう少しその辺りを考えてやっておけばよかったのかもしれないなと思っていまして、ちょっとそこは今後の反省点というか、生かしていければと思います。
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
ほかに、ございませんでしょうか。
もしなければ、幾つかご指摘をいただきましたので、その点を報告書のほうに反映して修正するということで、先ほどと同様に、委員長である私にご一任いただいて、最終的に今日報告させていただいた資料2-2を本委員会の報告案として取りまとめたいと思いますけれども、いかがでしょうか。よろしいですか。
(異議なし)
【古米委員長】 どうもありがとうございました。
それでは、今後の進め方について説明をお願いします。
【野口課長補佐】 どうもありがとうございました。ご審議、ありがとうございました。
資料2-2につきましては、今後パブリックコメント等を行った後、委員長のご了解をいただいて、修正をさせていただいてパブリックコメントをかけますけれど、その後、小委員会の報告として取りまとめさせていただきたいというふうに思っております。
その上で、水環境・土壌農薬部会長、そして中央環境審議会の会長に報告いたしまして、同意をいただきましたら、中央環境審議会の答申ということで処理というか、対応させていただきたいと思いますので、ご了解をよろしくお願いいたします。
そしてこちらをもって、資料の38ページ、39ページぐらいがイメージになりますけれど、これをもって、告示改正というところに進みたいというふうに考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。
【古米委員長】 どうもご説明、ありがとうございました。それでは、次の議題に移ります。
次は、議題3で報告事項です。水浴場水質判定基準の見直しについて、事務局からご説明をお願いいたします。
【福田課長補佐】 環境管理課の福田でございます。
それでは、資料3-1により、本小委員会への報告事項として水浴場水質判定基準の見直しについてご説明をさせていただきます。
なお、本件につきましては、昨日、地方自治体に通知をするとともに、報道発表しておりますので、その内容について報告させていただきます。
資料を1枚めくっていただき、この目次に沿ってご説明します。
次のページ「はじめに」ですが、めくっていただきまして3ページをご覧ください。水浴場の水質につきましては、毎年、水浴場の開設前と開設中に自治体のご協力の下で水質測定を実施しておりまして、特に開設前の水質調査の結果を環境省が取りまとめ、水浴の適・不適を評価し、公表してまいりました。
水浴場水質判定基準は、水浴に供される公共用水域の水質が水浴に適しているかどうかを判定するための基準として定めており、今までは「ふん便性大腸菌群数」「油膜の有無」「COD」及び「透明度」の4項目について判定してまいりました。環境省では、令和3年度に環境基準生活環境項目が改正され、より正確にふん便汚染を示す指標である大腸菌数へと変更したことを受け、水浴場水質判定基準も従前の指標であるふん便性大腸菌群数を、大腸菌数へ改正する見直しの検討を進めてまいりました。
それでは、5ページをお願いします。この表は、これまでの水浴場水質判定基準の衛生指標である大腸菌に関する項目や、基準値の変遷について簡単に示したものでございます。古くは昭和31年ぐらいから水浴場の水質に注目し、水浴場の調査が行われております。現在の水浴場水質判定基準は、平成9年に定められたものになります。
次、お願いします。それでは、ここからは水浴場水質判定基準の見直しの方針についてお示しします。今回の水浴場水質判定基準の見直しは、令和6年度と7年度に、ここに示す先生方を委員とする省内の非公開検討会である「生活環境項目環境基準の見直し等に関する検討会」におきまして、判定基準見直しの方向性についてご検討いただき、改正案についてご審議いただいたものでございます。
次をお願いします。まず、今回見直す事項の一つ目は、「ふん便性大腸菌群数」を「大腸菌数」に見直すということでございます。これは、先ほども申しましたが、令和3年度の環境基準の改正を受けて、この指標も大腸菌数に見直すということでございます。
また、水浴に適しているかどうかの判定基準として、同一水浴場に関して得た測定値の最大値が大腸菌数300CFU/100mL以下で水浴「適」という判定基準を設けました。今般、改正した大腸菌数の基準値は、環境基準生活環境項目を大腸菌数に変えたときと同様に、アメリカの環境保護局(USEPA)のRecreational Water Quality Criteriaで取りまとめられている疫学調査の大腸菌数と、患者数の関係を参考として検討したものでございます。
もう一つの変更点は、CODを削除するということでございます。今回、CODを除く理由といたしましては、CODは有機物の指標であるため、ふん便由来の汚染や病原微生物の存在を直接的に示すものではなく、衛生的なリスクとの関連性が高くないことや、諸外国での水浴またはレクリエーション利用に係る基準においては、大腸菌数を採用しているものが多く、BOD、CODといった有機性の汚濁を対象としているものは少なく、我が国の環境基準生活環境項目においても、水浴には大腸菌数だけを適用することとしたことを理由に挙げております。
次をお願いします。これは先ほど申しました300CFU/100mL以下で水浴「適」とすることにした根拠として用いたUSEPAのRecreational Water Quality Criteriaの大腸菌数と患者数の関係を示した表になっております。この赤線で囲ったところを判定基準の参考としております。
次をお願いします。これは今までの判定基準と、今回の見直しを行った判定基準を比較した表になっております。今までと同様に、水浴場水質判定基準には「AA」から「不適」までの複数のランクをつけています。
下の表の赤字で示す大腸菌に変えたことによるランク分けの詳細について、次のページ以降で説明させていただきます。
次、お願いします。ここから水浴場水質判定基準の設定経緯を少し詳しくお示しします。まず、水浴場の水質調査の実施方法でございますが、これは、今まで水浴場水質判定基準の調査方法と変えておりません。
具体的には、原則として、水浴場の開設前である毎年度4月から5月の間に、調査回数は2日以上で1日2回、午前・午後を測定すること。調査対象の水浴場は海水浴場だけでなく、湖沼及び河川の水浴場も対象とすること。水浴場開設中の調査については、各自治体において必要に応じて実施するということとしております。
判定評価方法につきましては、今までと若干変えておりまして、ふん便性大腸菌群数のときには平均値で判定しておりましたが、大腸菌数については、同一水浴場に関して得た測定値の最大値で判定する方法に変え、より安全側で判定するということにしました。
しかしながら、4回採水して得られた大腸菌の結果から、最大値で判定しようとした場合には、偶発的に300CFU/100mLを超える場合が発生する可能性が考えられることから、300CFUを超過した場合においても、即「不適」とはせずに、米国の基準を参考に、同一水浴場で複数回実施した結果が幾何平均値で水100mL当たり100CFU以下であれば、水浴「可」とするということにいたしました。
次をお願いします。ここからは各水浴場水質判定基準の設定根拠についてご説明します。水質AAにつきましては、20CFU/100mL以下としておりまして、この値につきましては、環境基準AA類型の基準と同等としており、自然環境保全の観点から人為的なふん便汚染が極めて少ない地点の大腸菌数の実態から導出された値を適用しております。下に示すグラフは、環境基準のAA類型の基準を設定したときの根拠資料となっております。
続いて、水質Aにつきましては100CFU/100mLということで、この数値につきましてはUSEPAの水浴基準の幾何平均値を参考とさせていただいています。
次、お願いします。次に、水質Bランクですけれども、判定基準を300CFU/100mL以下として、ここまでを「適」にしております。ここまでが水質が水浴に適合しているかどうかのラインとさせていただいておりまして、この根拠といたしましては、先ほど示させていただいた米国水浴水質基準320CFU/100mLをより望ましい水質という観点から、厳しめ、かつ、切りのよい数字で設定したものでございます。
水質Cランクは、複数測定した場合に、何らかの影響で偶発的に判定測定値300CFUを超過したけれども、それ以外の場合には非常に正常な水質を示す場合もあることから、米国水浴水質基準値の幾何平均値である100CFU/100mLを参考に、同一水浴場で複数回実施した結果の幾何平均値が100CFU/100mL以下であれば、水質C、水浴「可」とすることにしました。
また、大腸菌数の測定値の最大値が300CFU/100mLを超過し、さらに全ての測定値の幾何平均値で100CFU/100mLを超えるような水浴場につきましては、水浴利用に望ましいレベルの大腸菌数を超過しているということで、水浴利用に望ましいレベルにないということで「不適」と判断することとしております。なお、水浴「不適」となった場合においても、水辺利用は差し支えないものというふうに考えております。
次をお願いします。これは、今、お話しした大腸菌数と判定基準の関係を分かりやすく示したフロー図になります。実際の測定では、同一水浴場で測定した大腸菌数の最大値を基に、このようにランク分けすることになります。
次をお願いします。これが、今までの説明をまとめた新しい水浴場水質判定基準を示したもので、資料3-2と同じ内容で示しております。これを昨日、6月18日付で新しい水浴場水質判定基準として通知を出しております。来年度の開設前調査から、この基準により実施していただくこととする予定でございます。
次をお願いします。それでは「おわりに」でございますが、環境省といたしましては、今般の水浴場水質判定基準の見直しにより、ふん便汚染の指標性が高い大腸菌数を新たな衛生微生物指標とすることで、水浴を行う公共用水域でより的確にふん便汚染を捉えられるようになるというふうに考えておりますが、今後はさらに水浴場のより安全な運用に向けて、今後の大腸菌の検出状況につきまして注視していくとともに、原虫やウイルス等に関する新たな知見の収集を行うなど、より適切な衛生微生物指標や、その測定方法等に関する知見の集積に努めていくこととしております。
以上で説明を終わります。
【古米委員長】 ご説明、どうもありがとうございました。
それでは、ご質問、ご意見をお受けしたいと思います。いかがでしょうか。
清野委員、どうぞ。
【清野専門委員】 最後の「おわりに」のところに、かなり意欲的な取組ということでお話をいただきました。
この水浴場って、結構調査をするとしたら砕波帯とか、水辺とか、結構調査をしにくいところで、従来の水質汚濁防止法の延長でいうと、割と船を出したりとか、バケツとかがあると思うんですけど、その辺り、実際データを取るところのレベルの強化とか、確認というのは、どういうふうに進められるご予定ですか。
【福田課長補佐】 水浴場の採水地点というのは大体水深1.5m、要するに人が立ったときに、首が出るぐらいの高さを想定しています。そのときの表層の水を取って調べるということにしておりますので、これは大人が海に入ってちょうど口に入る可能性のあるところの水を対象とするという形で、この試験法を組んでおります。
【清野専門委員】 その辺り、多分、ゴムボートとか、そういうのを使いながらとかいうことだと思うんですけども、実際に水浴が行われる時期って、結構いろいろ嵐があったり底泥がまき上がったりとか、あと、それこそ下水道処理水とか、下水道系のいろいろあるはずがないものとかもいろいろ入ってきて、結構現場では、この4月、5月というのでもいいんですけれども、期間中はその自治体に任せてということはあるんですけども、何かもうちょっとやり方とか、考え方とかで、何かバージョンアップができるのか、それともやっぱり過去からの経緯とか、いろんな調査員の配置とかも含めて、いわゆる採水の段階での時期とか方法論は、今、お話があったことでいくのか、その辺りはいかがですか。
【福田課長補佐】 まず、開設前の調査というのは、そこの水浴場を開設できるかどうかというのを判定するために使うものですので、やはり始めるよりも前にやるというのがまず確実に必要で、それについては環境省にデータをいただいて、私どものほうから適・不適を判定して公表するという形を取らせていただいております。
実際に開設中ですよね。実際に使われているときの状況については、かなりの自治体のほうで実施されております。これは環境省のホームページのほうではそのデータをお示ししているんですけれども、やる時期とかは特段決めていないので、各自治体で適宜行われているのが実際でございます。
そこら辺もきちっと環境省側で示していく方法も考えられないことはなかったんですけれども、まずは今までの方法を踏襲して、まずは大腸菌、ふん便性大腸菌群数を大腸菌に変えるというところで今回実施したものでございます。
【清野専門委員】 ありがとうございます。今日の議論全体に通じるところなんですけど、自治体さんでの現場の調査のバージョンアップとか、そういう人材を強化するというときに、やはり海水浴場のことって毎年のニュースになったり、一喜一憂したりとかしているので、ここの部分を、何ですかね、今おっしゃったような形で、せっかくいろいろ見直されるときにしていただくと、外注したりとか、ルーチンになっていたりとかいう中で、若干調整力とか、考え方が弱くなっている部分もあるので、ぜひお願いしたいなと思いました。
理解できました。ありがとうございます。
【古米委員長】 ありがとうございました。
和田委員、どうぞ。
【和田専門委員】 ご説明、ありがとうございます。
1点だけちょっと情報であれなんですけれども、ちょうど大腸菌数に法改正された後ぐらい、水浴場ではないんですが、九州のたしか熊本のキャンプ場で食中毒ですか、水遊びをしていたところで集団のがあったと思うんですよね。ですので、最後の、今後はより適正な、適切な衛生微生物指標のところで、情報収集ですね。水浴場に限らず、そういった事故が起こったところでどういったものが原因だったかという情報を集められて、より安全で安心な水浴場の確保に努めていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
【福田課長補佐】 ありがとうございます。特に原虫、ウイルスについては、これから新たな研究等も含めて、情報収集、努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
【古米委員長】 ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。
特にご質問ないようですので、予定している議事、全て終わりましたので、進行を事務局に。
【野口課長補佐】 委員長、すみません。
【古米委員長】 違いましたか。
【野口課長補佐】 ちょっと2点ほど補足させてください。
【古米委員長】 はい、どうぞ。
【野口課長補佐】 すみません。ちょっと戻ってしまって恐縮なんですけれど、底層溶存酸素量に関して、西嶋委員からご指摘のありました環境基準点の決め方というので、ちょっとお手元のパソコンでしか見られないと思いますけれど、資料2-2の添付資料の1ページ目のところに表示してございます。環境基準点、実は1都2県の環境審議会のほうで最終的に決めていただくということで、環境省として基準点の案というのをお示ししたという段階ではございますけれど、一応こちらにお示ししたような考え方に基づいて、最終的に決めていったということでございます。後ほど、必要な委員には別途お送りいたしますので、後でご覧いただいても構いません。
それから、もう一点でございます。こちら、清野委員からご指摘のあった保全対象種の設定の仕方なんですけれど、こちらもパソコンでしか見られないですけれど、参考資料2-2の18ページ、19ページですね。こちらのほうに保全対象種の設定の基本的な考え方というのが示してございます。
参考資料2-2の19ページですよ。それ、そうですね。
こちらに示したような考え方で整理をさせていただいております。食文化とか、そういった視点も入って検討していただいているということでございます。
【古米委員長】 どうぞ、清野委員、何かあれば。
【清野専門委員】 ありがとうございます。今の野口課長補佐がご指摘されたところで、こういう奥深いところに入れておいていただくだけではなくて、やっぱりこの水質の問題って、結構専門性の高い施策だと思うので、一般の方が興味を持っていただくには、むしろ、今、野口様がおっしゃったようなところを皮切りにしていただくと、水質ってこんなことなんだとか、生き物が関係するとか、文化もというのがあるので、ぜひ最終的にまとめられるときには、国民に関心を持ってもらいやすいようにと思いますし、ぜひお願いいたします。
ご紹介、ありがとうございました。
【古米委員長】 資料2-2の今回の第4次報告案の中で、できるだけ過去の資料を引用する形で重要なことは再掲する形でまとめていただくように修正をしたいと思います。どうもありがとうございました。
【清野専門委員】 ありがとうございます。
【古米委員長】 ほかにいかがでしょうか。なければ、よろしいですね。
それでは進行を事務局にお返しいたします。
【渡辺調整官】 委員の皆様、本日は長時間にわたり、活発なご審議をいただきましてありがとうございました。本日の議事録は事務局で案を作成し、後日、委員の皆様にお送りします。ご確認いただいた後に公表しますので、よろしくお願いします。
それでは、これをもちまして、第3回生活環境の保全に関する水環境小委員会を閉会します。ありがとうございました。
午後4時36分閉会