中央環境審議会水環境・土壌農薬部会 瀬戸内海環境保全小委員会(第28回)議事録

議事次第

開会

議題

 (1)瀬戸内海環境保全基本計画の変更について

 (2)その他

閉会

出席者

委員長 西嶋渉委員長
委員

大久保規子委員、大塚直委員、高村典子委員、中川めぐみ委員、白山義久委員、三浦秀樹委員、池道彦委員、岩崎誠委員、沖陽子委員、岸本直之委員、小谷祐介委員、齋藤光代委員、田中宏明委員、西村修委員、大上和敏委員、古川恵太委員、山田真知子委員、鷲尾圭司委員

オブザーバー

山口県環境政策課水環境班主査

事務局

環境省:水・大気環境局長、水・大気環境局総務課長、総務課政策企画官、水環境課海洋環境室長、海洋環境室長補佐、閉鎖性海域対策室長、閉鎖性海域対策室長補佐、閉鎖性海域対策室審査係長、閉鎖性海域対策室係員

農林水産省:水産庁増殖推進部漁場資源課長補佐、漁港漁場整備部計画課計画官

国土交通省:港湾局海洋・環境課長補佐、水管理・国土保全局海岸室課長補佐、河川環境課長補佐、下水道部流域管理官付課長補佐

議事録

午後1時00分開会

○福井係長 定刻となりましたので、ただいまより中央環境審議会水環境・土壌農薬部会第28回瀬戸内海環境保全小委員会を開会いたします。

 私、前回に引き続き、本日の事務局側の司会進行を務めます福井でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 委員の皆様におかれましては、お忙しい中、御出席をいただき誠にありがとうございます。

 本日の出席状況でございますが、専門委員を含め19名の出席を予定しております。また、委員及び臨時委員7名中7名の御出席をいただいており、定足数である過半数を満たし、本小委員会は成立することを御報告いたします。

 また、本小委員会の委員をお務めいただいていた神杉さとみ委員が去る1月15日に御逝去されました。お悔やみ申し上げるとともに、謹んで御報告いたします。

 また、佐伯委員につきましては、御都合により御欠席との連絡をいただいております。

 なお、オブザーバーとして、山口県環境政策課水環境班主査、林武男様に御参加いただいております。

 本小委員会は、新型コロナウイルス感染防止の観点から、ウェブ会議での開催となり、委員の皆様には御不便をおかけしますが、御不明な点があれば、事務局までお電話によりお知らせください。

 続きまして、本日の資料の確認をさせていただきます。昨日深夜にメールでお送りした資料を必要に応じ、お手元に御準備をお願いいたします。

 配付資料一覧を読み上げさせていただきます。資料が合計2種類、参考資料が合計6種類です。

 議事次第、名簿、そして、資料2-1瀬戸内海環境保全基本計画(案)、資料2-2意見の募集(パブリックコメント)の結果について、参考資料1瀬戸内海環境保全特別措置法(現行)、参考資料2瀬戸内海環境保全特別措置法(令和3年改正、施行後版)、参考資料3瀬戸内海環境保全基本計画(平成27年閣議決定)、参考資料4瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について(答申)(抜粋)、参考資料5瀬戸内海における特定の海域の環境保全に係る制度の見直しの方向性(意見具申)、参考資料6(修正箇所見え消し)瀬戸内海環境保全基本計画(案)となっております。

 本日の会議は、中央環境審議会の運営方針に基づき、公開とさせていただいており、環境省水環境課公式動画チャンネルのサブチャンネルでライブ配信を行っております。

 議事中、委員長及び発言者以外は、基本的にマイクをミュートに設定させていただきます。

 それでは、この後の議事の進行につきましては、西嶋委員長にお願いしたいと思います。

 西嶋委員長、どうぞよろしくお願いいたします。

○西嶋委員長 西嶋でございます。

 委員の皆様におかれましては、大変御多用の折、御出席いただきまして、誠にありがとうございます。

 それでは、早速ではございますが、議事に入りたいと思います。

 議題の(1)瀬戸内海環境保全基本計画の変更について、でございます。

 最初の議題は、瀬戸内海環境保全基本計画の変更についてとなっておりますが、まずは、今回、基本計画の内容について御説明をいただきたいと思います。なお、資料2-1及び資料2-2は内容が関連していますので、まとめて説明をお願いいたします。

 全体が長くなっておりますので、質疑については2回に分けて実施をしたいと思います。最初は、第3基本的な施策までについて、まず御意見をいただきまして、その後、第4計画の点検以降について、御意見をいただくことにしたいと思います。

 それでは、事務局から、資料2について、御説明をお願いいたします。

○浜名室長補佐 環境省閉鎖性海域対策室の浜名でございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、早速、瀬戸内海環境保全基本計画の変更について、でございます。

 昨年10月6日に開催いたしました第27回の瀬戸内海環境保全小委員会におきまして、この基本計画の変更案について、御審議いただきました。その後、いただきました御意見を踏まえました修正を行い、11月18日木曜日から12月17日金曜日までの期間で、パブリックコメントを実施いたしました。

 資料2-1がパブリックコメントでいただいた御意見を踏まえ修正等を行った、今の基本計画の変更案でございます。資料2-2がパブリックコメントでいただいた御意見と、これの対する対応方針案を整理したもの。また、前回からの修正箇所を中心に説明するため、この後の説明に当たっては、資料2-2と参考資料6、こちらが基本計画案の見え消し版になっていますが、こちらを用いて御説明させていただきたいと思います。

 そうしましたら、まず、資料2-2の頭紙でございます。パブリックコメントで提出いただきました御意見は全部で11通。内訳としましては、地方公共団体から2通、業界団体から2通、個人の方から7通となってございます。1通の中で複数の御意見を記載されているものもございますし、重なっているものもいろいろあるわけですが、御意見の総数については、42件と整理してございます。また、この中には、今回の意見募集の対象である基本計画案に対する御意見ではないものも1件ございました。この42引く1の41件の御意見、その中で類似したものを一つの御意見として扱うといった作業を行いまして、合計40件の御意見についての対応案を整理させていただきました。

 では、ページをおめくりいただきまして、資料2-2のページ番号を1と振ってあるところでございます。

 まずは、(1)第2の計画の目標というところについて、に係る御意見でございます。

 №1から2ページの№4までの4件がこの部分に対する御意見でございます。№1と№2は本計画案の第2の2、沿岸域の環境の保全、再生及び創出、並びに自然景観及び文化的景観の保全についてのところです。参考資料6でいいますと、4ページ、18行目からのところでございます。

 藻場の造成や過去の海砂採取に係る窪地の埋戻しといった行為を進める際に、№1については、製鉄における副生成物、№2については、火力発電における副生成物に由来する製品を積極的に活用していくことを記載してほしいと、という御意見でございます。

 このような再生資材の活用というのは、もちろん悪い話ではありませんが、安全性や施工性を懸念する声があるのも事実でございます。右側に記載しておりますとおり、個々の事業において、その効果と影響について事前評価を行い、事業実施後においてもモニタリングを実施することにより、十分に確認することが必要であると。あらかじめ地域における丁寧な説明を行い、理解を得ることが重要、ということを記載してございます。

 また、関連する記載として、参考資料6でいいますと、13ページ、3行目以降の基本計画でいう第3の3(3)循環経済への移行というところがありますが、こちらで、再生資源の活用ということで記載しておりますことを補足させていただきます。

 №3でございます。参考資料6の5ページ、第2の3、海洋プラスチックごみを含む漂流・漂着・海底ごみへの対応について、この項目の2行目から3行目のところですが、海洋プラスチックごみの削減に係る目標とありますが、これは何かということでございます。

 こちらについては、右側に記載しているとおりでございますが、2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」、これを念頭に置いた中長期の目標等、既に一部の自治体で目標を掲げていただいているわけですが、この海洋プラスチックごみ削減に向けた目標というものを参照しつつ、地方自治体においても目標を設定していただきたいと記載しております。

 №4でございます。こちらも同じく第2の3、海洋プラスチックごみを含む漂流・漂着・海底ごみへの対応についてのところに際しての御意見でございます。参考資料6でいいますと、5ページ、18行目の真ん中辺り、「民間事業者等地域関係者」という文言がありますが、地域住民の観点も必要ではないかという御意見ですが、もちろん地域住民の観点というのは非常に重要ですし、この「民間事業者等地域関係者」という言葉の中に、これは地域住民も含む文言と考えておりますので、その旨、回答しております。

 続きまして、資料2-2、3ページ、(2)第3、基本的な施策というところでございます。ここに係る御意見としては、№5から、この資料の8ページ目、№18までの14件がここに際しての御意見になってございます。

 まず、№5ですが、第3の1、水質の保全及び管理並びに水産資源の持続可能な利用の確保のところの(2)下水道等の整備の促進等という項目に対しての御意見でございます。参考資料6でいいますと、7ページ、18行目から19行目に、「さらに、地域の状況にかんがみ、必要な場合は窒素及び燐の除去性能の向上を含めた高度処理の積極的な導入を図るものとする。」としてございますが、ここに対して、過去の中環審の答申との整合について、御意見がございました。こちらについては、令和3年3月の「第9次水質総量削減の在り方について(答申)」、それから、令和2年3月の「瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について(答申)」の関連箇所を抜粋、引用いたしまして、いろいろ書いてありますが、要するに、矛盾はしていないということを記載しております。

 今般の瀬戸法の改正のキーワードでもありますが、「湾・灘ごと、さらには、湾・灘内の特定の海域ごと」に状況が異なるということで、きめ細やかに見ていく必要があるということが一貫した考えでございまして、地域が主体となって、あるべき姿をデザインするという令和の里海づくりに関わる考え方を記載してございます。

 №6でございます。第3の1、水質の保全及び管理並びに水産資源の持続可能な利用の確保の(3)です。湾奥部をはじめとする底層環境等の改善のところについての御意見でございます。参考資料6でいいますと、8ページ、5行目、「なお、実施することが効果的な場所においては、海底耕耘等の対策も必要である」としていますが、こちらについて、具体的な条件は何かということでございます。具体的には、先ほどのキーワードということで申し上げましたとおり、「湾・灘ごと、さらに湾・灘内の特定の海域ごと」に状況を踏まえて検討されるべきということでございますと書いてあるわけですが、ここに加えて、改定耕耘の目的や、備讃瀬戸、燧灘等で実施実績があるということを記載してございます。

 №7でございます。栄養塩類管理に係る具体的な手法例を記載してほしいといった御意見でございます。こちらについては、令和2年3月の中央環境審議会答申「瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について」の中で記載されておりますので、その旨、記述しております。本基本計画の中で改めて再掲するということは、やらなくていいかなというように考えております。

 №8でございます。同じく第3の1、水質の保全及び管理並びに水産資源の持続可能な利用の確保の中の(5)栄養塩類の管理等のところでございます。参考資料6では、8ページ、21行目以降、ここは幾つかの御意見が入っていますが、まず分からないことが多い中で、栄養塩類の管理を行うことができるのかと。また後半ですが、計画の点検に対する御意見と思われるのですが、場所ごとに状況が異なる中で、栄養塩類管理計画の策定数や、栄養塩類増加措置の実施施設数というのを指標にするべきではないといった御意見でございます。

 前半につきましては、これまでも多くの議論が積み上げられてまいりまして、令和3年1月のちょうど昨年のこのぐらいの時期ですが、中央環境審議会の意見具申の中でも、解明されていないことが多いからこその順応的な栄養塩類の管理が必要であると、そして、モニタリングを実施し、その結果をその後の管理に反映させていくことの重要性といったものが記載されているところでございます。

 また、後半ですが、栄養塩類管理の取組の特定の海域というのをターゲットに行おうとするものですので、地域ごとに状況が違うというのは御指摘のとおりです。栄養塩類管理の計画というのは、ニーズがある場所で適切な規模で策定されるというものでございますので、多ければ多いほどよいというわけではないというのも御指摘のとおりでございます。地域のニーズに対して、地域の合意形成を経て、地域が主体となって、積極的な取組が行われていることの表れと捉えることができますので、また、今般の法改正に対応した項目として、ここは記載するものだと考えております。

 この点、前回の審議会におきまして、私から資料説明の際、趣旨を御説明させていただいたのですが、この点、改めて文字で記載するということにいたしました。

 №9でございます。同じく(5)栄養塩類の管理等のところでございます。栄養塩類管理が有効な水産資源の種類を明示していただきたいということでございます。水産資源の種類の前に、栄養塩類増加措置を行えるかどうか、というところからの話かとは思うのですが、栄養塩類と水産資源の関係につきましては、令和2年3月の中央環境審議会答申において整理されてございます。ここでは、その箇所を引用するとともに、併せまして、成長戦略フォローアップという政府の閣議決定文書からの引用を記載してございます。

 №10と№11でございます。こちらは、この第3の1、水質の保全及び管理並びに水産資源の持続可能な利用の確保の(6)水産資源を含む生物の生息環境の整備等のところでございます。参考資料6でいいますと、8ページの36行目以降のところです。ブルーカーボンについても記載しているところですが、藻場・干潟等によるCO吸収の環境価値を顕在化させることを検討するといった記述をしてほしいという御意見でございます。

 本文では、藻場・干潟の重要性について、その多様な機能とともに記載しております。積極的な御意見で有り難いと思っているのですが、現在ブルーカーボンについては、CO吸収量の算定について検討が行われているところでありまして、環境価値の顕在化というのは重要課題ではありますが、今後更なる検討とか精査が必要な内容と考えてございます。

 №12でございます。こちらは、第3の2、沿岸域の環境の保全、再生及び創出、並びに自然景観及び文化的景観の保全の(3)埋立てに当たっての環境保全に対する配慮のところでございます。参考資料でいいますと、10ページ、33行目から34行目のところでございます。こちらで引用しております、埋立てに関する基本方針というものがありますが、こちらは、昭和49年6月に公布されているものでございます。環境省としては、昭和48年の瀬戸法制定を受けて審議、策定されたこの審議会答申というのは、大変重要な文書と考えているところですが、内容の一部については、やはり当時と状況が異なっているというのも事実でございます。これを踏まえまして、この御意見では、当該基本方針を廃止し、本基本計画にそのエッセンスを盛り込んではどうかといった御意見です。重要な視点であると考えておりますが、これを行いますと、瀬戸法の第13条第1項が中身のない条文になってしまうという問題もございますので、今後、さらによく検討していきたいと考えてございます。

 №13でございます。第3の3、海洋プラスチックごみを含む漂流ごみ等の除去・発生抑制等について、でございます。参考資料でいいますと、11ページの35行目以降のところ、内容が一般的過ぎる、瀬戸内海の環境保全の範囲を超えているといった御指摘でございます。瀬戸内海における海洋プラスチックごみを含む漂流・漂着・海底ごみについては、従前から自然景観及び文化的景観の保全の文脈の中で記載されていたわけですが、そのほとんどが内陸地域を含む瀬戸内海地域で発生したものと見られるといったことから、今般の瀬戸法改正では、そもそもの発生抑制の観点を含む改正を行っているところでございます。この基本計画の変更は、この法改正も踏まえたものとなっているということを記載してございます。

 №14でございます。同じく第3の3のところ、(1)のアについて、でございます。参考資料でいいますと、12ページ、19行目から21行目のところでございます。「流域圏にある地方公共団体が民間団体等も含めて連携して」というところでございますが、ここに地域住民の観点も必要ということで、先ほども似たような御意見がございましたが、ここで用いている民間団体等については、もちろん地域住民というものも含んだ考え方をしてございますので、その旨、記載しております。

 №15でございます。同じく第3の3の(1)、ウのところでございます。国際的な取組については、地方自治体ではなく、国の役割ということでよいかという御指摘でございます。もちろん国際会議などでの対応であれば、国が中心となって役割を果たすわけですが、そのような機会の、例えばサイドイベントのようなところであれば、より具体的な地域の取組を発信するといった場面もあると考えます。国か地方かということではなくて、多くの関係者が連携して取り組むべきものと考えてございます。

 №16でございます。同じ箇所について、この場所ではなくて、第3の5のところ、基盤的施策の着実な実施の(4)に、国内外の閉鎖性海域との連携というところがありますが、そこに記載してはどうかといった御意見でございます。海ごみに係る瀬戸内海地域での取組が直接的に参考になるのは、御指摘のとおり、国内外の閉鎖性海域の地域だと考えますが、瀬戸内海地域での先進的な取組というものを国際社会に広くアピールするという観点でいいますと、閉鎖性海域に限定する必要はないというように考えておりますので、記載箇所はこのままにしたいと思っております。

 №17でございます。第3の4、気候変動への対応を含む環境モニタリング、調査研究等の推進、(1)の監視測定の充実、調査研究等の推進のところでございます。参考資料6でいいますと、13ページの34から35行目のところでございます。「瀬戸内海に関する環境情報や調査研究、技術開発等の成果等のデータベースの整備等を進め」というところがありますが、こちらについて、データベースの整備は枠組みを整備するのは国の役割と考えていますが、その中身の充実というものは国のみならず、自治体や民間団体等、多くの関係者が連携して取り組むべきだと思っておりますので、その旨、記載してございます。

 №18でございます。同じく(1)の監視測定の充実、調査研究等の推進のところです。参考資料でいいますと、14ページの1行目以降でございます。気候変動の影響や適応策に係る調査研究については、国が先導してやってほしいといった御意見でございます。広域的なテーマではありますが、当該地域における具体的な問題解決に資する調査研究というものは、やはり地域の実情に明るい地域の大学や企業、地方環境研究所の役割も大いに期待されるものと考えております。いずれにしても、国が、とか、地方が、とかということではなくて、多くの関係者が連携して取り組むべきものというように考えてございます。

 続きまして、資料2-2の9ページ、(3)第4 計画の点検、ここについての御意見でございます。

 №19から13ページの№29まで、11件がここについての御意見でございます。

 №19ですが、第4の主に水質の保全及び管理並びに水産資源の持続可能な利用の確保に関する指標についての御意見でございます。参考資料6で申しますと、18ページの22行目、栄養塩類管理計画策定数、当該計画に基づく栄養塩類増加措置の実施施設数についてのところです。ここは、先ほどの№8の御意見とほぼ同様でございます。

 栄養塩類管理計画は、海域ごとの状況を考慮して策定すべきというのは御意見のとおりでございまして、栄養塩類管理計画は、ニーズがある場所で適切な規模で策定するものですので、一概に数で評価すべきでないというのも御指摘のとおりでございます。ここでは、地域のニーズに対して、地域の合意形成を経て、地域主体で積極的な取組が行われていることの表れと捉え、また、今般の法改正に対応した項目として記載するものですということで、考え方をお示しさせていただいております。

 №20でございます。第4の主に沿岸域の環境の保全、再生及び創出、並びに自然景観及び文化的景観の保全に関する指標のところでございます。参考資料でいいますと、19ページの2行目、里海づくり活動の取組箇所数のところでございます。里海づくりという言葉の意味するところが曖昧であり、指標に馴染まないのではという御意見でございます。「香川県では」ということで、例をいただいていますが、海域だけでなく、川や町、山までを含めたエリアで多岐にわたる活動を含むものというように取り扱っていると。こちらについては、「里海づくり」についての環境省の考え方を説明させていただいた上で、これまで同様、活動団体へのアンケート調査等を通じ、こうした里海づくり活動を把握していく方針を記載してございます。

 なお、後半ですが、後ほど紹介させていただく御意見への対応と合わせたものでございますが、今回のパブコメを経て、府県計画の指標については、基本計画の指標を基本としつつも、より府県の実情を踏まえた適切な指標を府県が作成できるという場合には、そちらを選択できるよう修正を行おうと考えておりまして、その旨、記載してございます。

 №21から26ですが、こちらは、第4の主に海洋プラスチックごみを含む漂流ごみ等の除去・発生抑制等に関する指標のところについての御意見でございます。参考資料6では、19ページの7行目から13行目についてとなっております。

 まず、№21です。これはタイトルについての御意見でございまして、発生抑制の指標化は困難ということでございます。ここで挙げております三つの項目のうちの二つ目ですが、これは陸域での対策になりますので、これも発生抑制に係るものと捉えることもできるかと思っていますが、それに加えて、定性的な指標であっても、関係府県が実施されている発生抑制対策の活動の状況について、設定していただくことは可能だと考えております。

 №22でございます。こちらも複数の内容が含まれた御意見でございますが、海岸漂着ごみの回収の取組において、ごみ回収をする市町村では、袋数は把握できるかもしれないが、計量まではしていないのではないかといった御意見。また、漂流・海底ごみについては、まとめて回収されているので、それぞれを分けて把握するのは難しいのではないか、さらに、回収したごみのうち、プラスチックごみというのを分別していない場合も多いのではないか、といった内容で、現場のごみ収集や分別の実態を踏まえた御意見となっております。

 御意見を踏まえまして、一つ目の「漂流・漂着・海底ごみ等の回収量、うち海洋プラスチックごみ量」については、表現の適正化といたしまして、「漂流ごみ等の回収量、うちプラスチックごみ量」に改めまして、可能な場合には、漂流・漂着・海底ごみ等の内訳を示していただくということにしたいと思います。そのほか、内訳の推計の仕方などについての現時点での考え方を記載してございます。

 №23でございます。漂流・漂着・海底ごみ等の回収量は、その年の気象条件等で大きく左右される。それから、塩分が付着したプラスチックごみは、再生利用が難しいので、分別をしておらず、その把握が困難といった御意見でございます。

 例えば、大雨が降った年に回収量が大きくなるといったことかと思いますが、そもそも回収量が少ないことをもって、努力が足りないといった評価をするというものではございませんし、また、海洋プラスチックごみの発生量について、直接的に把握する手法が確立していないため、指標としては、回収量を用いることにしてございます。

 なお、後半の分別や選別をしていく場合の回収ごみの中のプラスチックごみの内訳の推計の仕方については、先ほどの№22と同様でございます。

 №24でございます。こちらは、ごみの発生量が減少すれば、回収量も減るので、指標として適切でないといった御意見でございます。先ほども申し上げましたとおり、回収量が多い、少ないについても、様々な背景があるわけですし、その中で回収量が少ないことをもって努力が足りないといったような評価をするものではございませんので、書きぶりとしては、№23の前半と同様の記載としてございます。

 №25でございます。プラスチックごみの選別・回収をしていないため、その量の把握ができないといったものでございます。こちらについては、令和4年度から施行予定のプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律によりまして、プラスチックごみの分別収集を実施する市町村に関する情報を環境省に集約することとなっておりまして、現時点で選別を行っていないという場合であっても、今後、把握が可能になる見込みです。

 なお、このプラスチックの資源循環に係る新法の言葉遣いを踏まえまして、項目名について、表現の適性化を行うことにいたしました。

 №26でございます。三つ目の漂流ごみ等の回収に参画する人数、参加団体数について、でございます。ごみ回収については、大規模なイベントもあれば、地域で、あるいは個人で行われている中規模、小規模ながら頻度の高いものというのもあるわけですが、こういった小規模なものは、なかなか把握が難しいのではないかといった御意見でございます。

 このような地域における取組の重要性というものは、もちろん認識しております。ただ、こういった小規模なものでも、できる限り把握していくといったことも大切でございますので、ここでは、把握している限りの情報ということで、対応せざるを得ないと考えております。

 なお、先ほど№20のところで申し上げましたとおり、この指標を基本としつつも、各地域の状況を踏まえ、より適切な指標を用いることも可能というように取扱いを変更することとしております。

 №27は、第4の主に気候変動への対応を含む環境モニタリング等の推進に関する指標のところでございます。参考資料6でいいますと、19ページの15行目から18行目のところ、三つ目の「水温の変化に敏感に反応する生物の生息・生育情報」ということでございます。気候変動の影響を確認する生息・生育調査は実施していないので、指標化は困難といった御意見でございます。とは申しましても、生物の生息・生育情報というのを収集して、その長期的な変化を追うことは重要だと認識しておりまして、地域の有識者の御意見も踏まえつつ、ぜひ実施していただきたいと考えております。

 また、生息数や分布域といった、新たに調査をしなければ得られない情報ではなくて、生息・生育情報というようにしておりますので、花の開花日や、冬眠するような生物であれば、冬眠から覚めたことが確認された日で、漁獲対象の生物であれば、その漁獲の解禁日など、いろいろあり得ると考えておりますので、その旨、記載しているところでございます。

 №28と№29ですが、この基本計画に示される指標と、今後、関係府県において策定される府県計画で設定される指標の関係について、でございます。参考資料6でいいますと、19ページの20行目から24行目のところでございます。パブコメの時点では、基本計画に掲げられている指標項目に加えて、各府県で独自な目標を追加して、点検を行うとしていました。

 御意見としては、府県によっては把握が困難なものですとか、地域の実情に合わないものが含まれているということで、府県の実情に応じてカスタマイズできるようにしてほしいというものでございます。

 これは確かに御指摘のとおりでございまして、例えば、海関係の指標については、瀬戸内海に直接面していない京都府や奈良県には馴染まないといったことがあるにもかかわらず、パブコメ版では、基本計画に掲げた指標を必須項目のように扱ってしまっておりましたので、この点、改めたいと思っております。

 また、先ほど御紹介してまいりました御意見にもありましたが、地域の実情を踏まえたより適切な指標がある場合は、そちらを採用していただくことが適当と考えております。御指摘を踏まえまして、府県計画の指標については、基本計画の指標を基本としつつ、より府県の実情を踏まえた適切な指標を府県が作成される場合には、そちらを選択できるよう、文章を改めたいと考えております。

 続きまして、資料2-2、14ページでございます、№30からです。(4)全体についてということですが、№30から16ページの№40までの11件ございます。

 まず、№30でございます。環境問題について、何でもかんでもCOに寄せ過ぎだと。「瀬戸内海の環境保全を進めます。」と、「ごみの発生抑制を進めます。」、それで十分ではないかといった御意見でございます。御指摘については、もちろん参考とさせていただくわけですが、瀬戸内海の環境保全においても、気候変動の問題は避けて通れない状況になっておりまして、昨年6月の瀬戸法改正においても、気候変動による水温の上昇等の影響を踏まえる旨、法の基本理念に追加する改正が行われているところでございます。

 №31、農薬や洗剤についての御意見でございます。なるべく国産で賄ってほしい、また、安全規制の見直しもお願いしたいといったことでございます。農薬や洗剤についても重要な視点だと思っておりますが、特に瀬戸内海で問題になっているということではないですし、今般の基本計画には記載しないということにしたいと思っております。

 №32から№40についてです。実は、こちらは全て同じ方からの御指摘でございまして、今般の基本計画案について、公文書の作成のルールに合わせた修正をしてはどうかといった御意見でございます。大変丁寧に御確認いただきました有り難い御意見ですので、全て御指摘を踏まえた修正をさせていただくことにしております。

 いただいた御意見とそれに対する対応についての説明は以上でございます。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 それでは、委員の皆さんから、ただいまの御説明に対しまして、御意見、御質問を受けたいと思います。

 先ほど申し上げましたとおり、長く、パブコメの数も多かったので、まずは、第3基本的な施策まで、パブコメでいいますと18番までについて、御意見をいただきたいと思います。

 既に手が挙がっておりますが、御発言がある場合は、画面の右側の挙手ボタンをクリックしていただきたいと思います。私が指名しましたら、御自分でミュートを解除いただきまして、御発言をお願いしたいと思います。

 それでは、古川委員、よろしくお願いいたします。

○古川委員 ありがとうございます。

 御説明ありがとうございました。非常に丁寧に対応されているということを確認させていただきました。その上でのお願いといいますか、意見です。

 パブコメの番号でいきますと、4番と14番のところで、いわゆる市民等々もということを追記してはどうかという意見に対して、4番では「民間事業者等」となっているので含まれていると。14番では「民間団体等」となっているので、そこに含まれているという御回答です。これは、それぞれ基本になっている法律の中で多様な関係者の参画ということがうたわれているということですので、「等」ということだけで記載されていると読むのではなく、直接、この計画を市民の方、民間事業者、民間団体、民間企業の方たちがお読みになるときに、分かりやすさを考え、私は多様な関係者を具体的に、また、この指摘されている2か所で違う言葉を使わずに、例えばですが、「民間事業者や市民団体等」というように具体的に書き下しておくということが大切ではないかなと思います。

 このパブコメへの意見ということでは以上です。ありがとうございました。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 4番と14番のところ、もう少し具体的に書き込んだほうがよろしいのではないかと。

 事務局、いかがでしょうか。

○浜名室長補佐 環境省、浜名でございます。

 ありがとうございます。御指摘のとおり修正させていただこうと思います。

○西嶋委員長 ありがとうございました。では、そのようにお願いをいたします。

 ほかの委員から御意見、御質問等ございますか。

 特に手が挙がっていないようですが、よろしいですか。

 それでは、後半のほうの質疑に移りたいと思います。もし、またあれば、後で最初に戻りたいと思いますが、後半は、4番指標のところ、パブコメでいうと19番以降、全体のところも含めて、御質問、御意見があれば、よろしくお願いをいたします。

 鷲尾委員、よろしくお願いいたします。

○鷲尾委員 ありがとうございます。

 基本計画の見直しにつきまして、随分丁寧に修正いただきまして、ありがとうございます。多くの文言が加えられたことで、分かりやすくなったと思いますし、先ほどの古川委員からの御指摘も共感するところです。

 私からお願いしたいのは、国が大きな方針を立てているのですが、府県単位で、あるいは地域の事情に合わせて、様々な施策を打っていくというところで投げられているわけです。各地の地域ニーズというのは既に顕在化して、問題として議論が起こっているところはいいのですが、そういう地域ニーズの掘り起こしがされていないところが、まだ多々見受けられると思います。文章の中にも、各地域で議論を深めてというのはありますが、問いが立っていないことには議論が始まりません。そういう意味で、地域ニーズの掘り起こしのための工夫が何か必要なのではないかという意見を持ちました。

 それと、もう一つは、そういうときに指標になるのがモニタリングですが、モニタリングも、従来からのモニタリングポイントが継続されるかどうかというのは、この頃、非常に危うくなってきております。そういう意味で、今、統計の問題というのは国レベルで問題になっておりますが、調査ポイントを集約したり、省略化したりというようなコストダウンの方法に用いられると、統計の信頼性が失われてしまいます。そういう意味で、モニタリングの信頼性を高める上での調査ポイントの保全ということも意識していただきたいというのが私の意見です。

 ありがとうございました。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 それでは事務局から、ただいまの点について、御回答をお願いいたします。

○浜名室長補佐 鷲尾先生、ありがとうございます。

 今、先生がおっしゃった点、私たちも大変重要だと思っておりまして、どのようなやり方が良いか分かりませんが、関係の府県さんや、あるいは知事・市長会議を構成している政令市、中核市の方々とも情報交換、意見交換をする機会がありますので、そういった機会も併せて、意思疎通を図ってまいりたいと思います。

 具体的な在り方については、今後、またしっかり考えてまいりたいと思います。ありがとうございました。

○西嶋委員長 よろしいですか。

○鷲尾委員 ありがとうございます。

○西嶋委員長 それでは、ほかに御質問、御意見ございますか。

 古川委員、よろしくお願いいたします。

○古川委員 ありがとうございます。

 パブコメの番号で、28番への対応のところで、書き換えをしていただいたところ、適切に書き換えられたと認識はしていますが、参考資料6の19ページの21行目から24行目のところです。修正されたところは可能とするということになっていますが、それに引き続く23行目、24行目で、「これとは別に」の文章のところで、このまま読みますと、府県独自の手法を追加して点検を行うものとするということなので、上の変更が可能だということ以外も、独自の手法を追加することが必須であるというように読めてしまいましたが、それはそういう御趣旨でよろしいでしょうか。それは、先ほどの鷲尾先生からの御指摘と同じように、もし、各地方自治体で新たな指標が追加できないと、その検討に時間を要するから、点検が、先が進まないというようなことがあると、まずは、示されている指標からスタートしてということも可能にするように、ここを必須にしないほうがよろしいのではないかなと思いましたので、質問させていただきました。

 以上です。

○西嶋委員長 ありがとうございます。

 ここの文章の、要するに、趣旨が少し不明というか、書き方の問題があるのかもしれません。少しここはどういう意図で書かれているのかということと、古川委員の意見を踏まえて、どう考えるかというところについて、事務局から御説明をお願いいたします。

○浜名室長補佐 環境省、浜名でございます。ありがとうございます。

 今、画面に共有していただきたいものがありまして、現行の基本計画の指標のところについてです。実は現行の基本計画では、国の基本計画のこの指標を記載した上で、さらに、府県ではこういったものを指標として追加してはどうかといった書きぶりになってございまして、現行の府県計画を見る限り、国が今回お示しさせていただいている指標だけではなくて、プラスαでいろいろな項目を各府県が実施しているというのが実態でございます。ですので、国が示したものプラスαが各地域で行われているので、それについて、引き続き大事にやっていただきたいという趣旨で、今回、これとは別に行うことというような書きぶりにしておりまして、各府県の方が独自に新たに考えるのが大変といった状況にはならないのではないかなというように思っているところでございます。

○古川委員 御説明ありがとうございました。

 そのような実態があるのであれば、安心でございます。意見を取り下げます。ありがとうございました。

○西嶋委員長 ほかに御質問、御意見ございますか。

 齋藤委員、よろしくお願いいたします。

○齋藤委員 御説明いただきまして、どうもありがとうございます。

 パブリックコメントの番号で申し上げますと、27番についてです。水温の変化に敏感に反応する生物の調査の部分ですが、こういった御質問というかコメントが出てしまったのが、恐らく、敏感に反応するという記述があったから、そういった特定の種類の生物を指していると感じられたのだと思いますので、例えば、表現をもう少し柔らかにするといいますか、水温の変化に影響を受けるとか、影響を受け得るとか、何かそういった表現にされるほうがいいのではないかと感じました。

 あとは、ここで述べられているのは、水温の変化ということなので、こちらの回答に、「桜の開花日や」などというのも示されていますが、水温というよりも、これは気温のほうが関係しているのかなと感じたので、その辺りをもう少し御検討いただけたら有り難いと思いました。よろしくお願いいたします。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 例も、桜というのが、少し馴染まないのではないかという御意見でございましたが、事務局、いかがでしょうか。

○浜名室長補佐 ありがとうございます。

 おっしゃるとおり、確かにこの敏感に反応するといったところが何かハードルを上げてしまったところがあるかもしれません。御提案いただいたものをベースに適切に修正する方向で考えたいと思います。

 また、対処方針のほうの桜の開花日といったところが、少し例として不適切ではないかといった点、大変申し訳なく思っております。適切な例に差し替えるということで、対応させていただきたいと思います。

 ありがとうございます。

○齋藤委員 ありがとうございました。

○西嶋委員長 よろしいでしょうか。

 ほかに御意見、御質問ございますか。

 ただいまどなたからも手が挙がっておりませんが、前半も含めて、全体について、何か御意見、御質問があれば、出していただければ結構です。

 古川委員、よろしくお願いいたします。

○古川委員 古川です。

 パブコメの意見では出てきていませんでしたが、最初に御意見させていただいた点に関連することで、参考資料6の5ページ、2行目のところに意見を一つ出させていただければと思います。

 沿岸域の環境の前の行から、「沿岸域の環境の保全等の活動については、保全活動の活性化やツーリズムへの展開等も視野に入れ」という文章があります。参考資料の5ページの上から2行目です。

 書いてあることに全く異論はありませんが、例えば、先ほどのように、多様な関係者が参画することということだとか、環境に配慮した形のツーリズムということを考えると、単純に「保全活動の活性化やツーリズム」と書くということだけではなく、例えばですが、「保全活動への多様な関係者の参画による活性化や持続可能なツーリズムへの展開」というように、少し丁寧に書く手もあるのかなと思いました。御検討いただければ幸いです。

 以上です。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 少し表現を丁寧に書いたらいかがかという御指摘だったと思いますが、事務局、いかがでしょうか。

○浜名室長補佐 ありがとうございます。

 いただいた点、重要な点だと思っております。参考資料6でいいますと、9ページから11ページまでの辺り、第3の2のところで、例えば、(1)で自然海浜の保全等ですとか、11ページの(4)のところで、エコツーリズム等の推進といったところでも、似たような表現が出てまいりますので、これらとの整合を図りながら、表現の適正化を図ってまいりたいと思います。ありがとうございます。

○古川委員 よろしくお願いいたします。

○西嶋委員長 山田委員、よろしくお願いいたします。

○山田委員 丁寧なパブリックコメントへの御対応、どうもありがとうございました。

 私は、パブリックコメントとか離れて、少し質問させていただきたいのですが、よろしいでしょうか。

○西嶋委員長 結構です。お願いいたします。

○山田委員 この環境基本計画ですが、これには目次が書いていません。目次というのは、その基本計画の構成だとか、あるいは初めてこれを読む人たちが情報を得るのに非常に大切なものだと思いますが、なぜ目次を外されたのかというのを伺いたいと思います。

○西嶋委員長 それでは、事務局から御説明ください。

○浜名室長補佐 環境省、浜名でございます。ありがとうございます。

 目次を意図的に外したということではなくて、これまでの基本計画の形式をある程度踏襲したというのが実態です。おっしゃるとおり、目次があったほうが全体の構成が見やすいというのはそのとおりでございますので、閣議決定をする文書としては目次がないのが一般的ではありますが、公表の仕方等で、例えば、前回の審議会でお示ししました基本計画の構成、いわゆる目次に相当する部分ですが、そういったものを併せて、お示しするなど、分かりやすさの観点で、さらに工夫をしてみたいと思っております。

○山田委員 ありがとうございました。

 引き続きよろしいでしょうか。

○西嶋委員長 どうぞ御発言ください。

○山田委員 2ページの16行目、基盤というところで終わっていますが、整備という言葉が抜けているのではないかと思ったのですが。

○西嶋委員長 事務局、いかがでしょうか。

 確かに、④では海洋プラスチックのところで、最後は基盤整備になっていますね。

○浜名室長補佐 環境省、浜名でございます。

 そこの点、言われてみると確かにそうですが、実は、これの元になっています、ここの記載を引用しておりますのが、中央環境審議会の答申、令和2年3月の答申でして、この答申の中での構成で、第2章のところの記載内容ですが、第2章2の例えば(1)が栄養塩類の管理等による生物の多様性及び生産性の確保、そして、(2)として、瀬戸内海全体の水環境を評価管理する制度的基盤、(3)で地域資源の保全及び利活用に係る取組の推進、(4)で漂流・漂着・海底ごみ、気候変動等の課題に対する基盤整備ということで、答申の中で記載した項目をそのまま移し込んだということで、このように記載しております。

 確かに四つ並べてみると、若干違和感はありますが、こちらは、既存のものの項目であるということで、見栄えの点で、御迷惑をおかけしますが、御理解いただけると有り難いと思っております。

○山田委員 分かりました。ありがとうございます。

 引き続きよろしいでしょうか。

○西嶋委員長 どうぞ。

○山田委員 基本計画の7ページの3行目です。

 底質環境の悪化というところです。

底質の悪化から富栄養化になるのではなく、底質が富栄養化した、例えば、水質環境の富栄養化から植物プランクトンやデトライタスなどが増えて有機物が降ってきたり、それから養殖業の魚の糞や餌の食べ残しなどで底質が富栄養化して、底質が悪化するのではないかと。ここは逆ではないかと思いました。

 底質の悪化から富栄養化と書かれていますが、そうではなく。

○西嶋委員長 事務局、いかがですか。(イ)のところです。

○浜名室長補佐 環境省、浜名でございます。

 御指摘ありがとうございます。検討させていただくことでもよろしいでしょうか。法律の文言と整合を図りたいと思いますので。

○西嶋委員長 分かりました。山田委員の御意見は、限定的に書かれ過ぎているということと、あと、逆になっているのではないかという御指摘だったと思います。少し御検討ください。

 よろしいですか。

○山田委員 もう一つ、最後、いいでしょうか。

○西嶋委員長 分かりました。お願いします。

○山田委員 最後のところです。

○浜名室長補佐 指標のところでしょうか。

○山田委員 私の案としましては、指標の中に湾・灘協議会の設置数というのを加えたらどうかと。御検討いただけると有り難いです。

 項目とすれば、湾・灘協議会の設置数というのは全てを包含するので、各項目の括弧の中には収まらないと思うのですが。

○西嶋委員長 ありがとうございます。

 第4の計画の点検のところ、その指標の一つに湾・灘協議会の設置数を入れてはどうかという御提案です。 事務局、いかがですか。

○浜名室長補佐 ありがとうございます。

 今、山田先生おっしゃっていただいたとおり、確かにこの四つの中のどこに分類するのか、あるいは分類しないのを入れるのかというところの整理の問題もありますので、よく考えてみたいと思います。

○山田委員 御検討いただければ有り難いです。

○西嶋委員長 分かりました。ありがとうございます。では、事務局で少し御検討ください。

 それでは、大久保委員、御発言お願いいたします。

○大久保委員 ありがとうございます。

 今、それぞれの委員からあったコメントについて、簡単な情報提供です。

 山田委員から御指摘のありました目次につきましては、閣議決定されている文書の中でも、例えば、社会資本重点整備計画には目次がついておりますので、先例がございますという情報提供でございます。

 それから、もう一つは、環境モニタリングの維持・拡充は、大変、私も重要だと思っております。どこに書くかということに関してですが、参考資料6の13ページに4という小見出しがあって、ここに環境モニタリングという用語が入っていますが、実は本文の(1)のほうには環境モニタリングという言葉が出てきませんので、これは少し用語の統一、あるいは環境モニタリングという言葉の追加をどこかに入れたほうがよいかと思います。

 例えばですが、25行目に監視測定体制の拡充とありますが、監視測定体制等環境モニタリングの維持・拡充とか、そういう形で、環境モニタリングという言葉も入れ込んで使っていただければよいのではないかと思います。あとは、お任せしますが、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 目次は例があるということと、モニタリング、これは恐らく、監視測定というところにモニタリングという意味を入れられているのかなと少し思ったのですが、事務局、いかがでしょうか。

○浜名室長補佐 環境省、浜名です。

 委員長がおっしゃるとおり、監視測定というところがモニタリングを意図してはございます。

○大久保委員 ありがとうございます。

 もちろんそうですが、小見出しが環境モニタリングで、こちらの本文のほうに環境モニタリングという用語が、(2)の技術開発のところは出てきますが、出てこないので、少し整合性を欠くかなということが改めて見て気にかかったということと、それから、先ほどモニタリングの維持ということも重要というお話が出ましたので、拡充という言葉が3行目に入っていますが、そこを特出しして明確化するのであれば、維持・拡充とか、そういう形であるとより明確かなと、そういう意見でございました。

○西嶋委員長 ありがとうございます。

 少し言葉の統一の問題もあるので、タイトルにはモニタリングで、下には言葉として違う言葉が使ってあるということで、少し分かりにくいので、そこは御検討を事務局でいただけますか。

○浜名室長補佐 承知いたしました。ありがとうございます。

○西嶋委員長 それでは、髙村委員、お願いいたします。

○髙村委員 ありがとうございます。

 細かい点で申し訳ないです。4ページの15行目ですが、「水産資源の適切な保存」と書いてあるのが、これは保全ではないかなと。前回、メールで意見を出したのですが、修正をしてもらえていなかったので、何か特段の理由があるのかなというのが分からなかったので、これは保全のほうがいいのではないかなと思いました。

 あと、8ページの36行目。少し前後していますが、6番の水産資源を含む生物の生息環境の整備等のところです。細かい点ですが、資源生産の場というのは、これは資源再生産の場の「再」というのを入れられたほうがよいかなと感じました。

 今のところ、それだけですが、また後で意見を出せるようなときもあるでしょうか。点検のところで少し、また後で言わせていただきます。

○西嶋委員長 では、ひとまず、4ページと8ページの2点、事務局、いかがでしょうか。

○浜名室長補佐 ありがとうございます。

 水産系の言葉の使い方というところもありますので、後ほど水産庁さんとも相談させていただこうと思います。ありがとうございます。

○西嶋委員長 髙村委員、残りの御質問、御意見があれば、一緒にどうぞ。

○髙村委員 点検のところです。これは書きぶりとか、そういうことではありません。

 藻場・干潟の面積などを指標に入れてもらっていますが、これは、測定技術の進歩や、科学技術の進歩なども踏まえて、昔は聞き取りで面積を出していたのが、今は衛星画像などを用いて、面的に把握できるようになっているということです。各都道府県のヒアリングのときに、都道府県ごとに出しておられる県もございましたが、瀬戸内海全域でマッピングができるような、そういったモニタリングを考えていただければ有り難いなと思いました。

 あと、エコツーリズムというのが前回は指標に入っていたのですが、今回は入っていません。何か理由があるのでしょうか。お伺いいたします。

○西嶋委員長 ありがとうございます。

 藻場・干潟の衛星を使ったというのは、平成28年か何かだったか、環境省はやられたと思いますが、その点と、エコツーリズムのところが指標から外れているのではないかという御指摘で、理由について伺いたいということでございます。

 事務局、よろしくお願いいたします。

○浜名室長補佐 環境省、浜名でございます。

 今、委員長から補足いただきましたとおり、藻場・干潟の分布域の調査につきましては、先ほど髙村先生御指摘いただいたとおり、衛星画像を用いた調査というものを平成27年度から29年度までの3か年で、瀬戸内海地域全体、一通りやりました。もちろんこれはお金との相談というのがついて回ってしまいますが、また近々、これの継続的な、後継の調査というのをやりたいと考えているところでございます。

 それから、エコツーリズムの指標のところですが、おっしゃるとおり、前回記載していたものが今回ないということですが、決して軽く扱っているわけではございません。エコツーリズムのどういったことを指標にするのか。例えば、ツアーの回数なのか、参加者数なのか、あるいは、どういうツーリズムをエコツーリズムと評価するのかといったものが各府県でばらばらという実態がございますので、国で基本計画の指標として、ポンと載せるよりは、先ほどお話しいたしましたとおり、各府県で独自に定める指標ということで追加していただければなと考えております。

 その辺りの趣旨などは関係府県にもきちんと機会を見て伝えていきたいと考えております。

○髙村委員 どうもありがとうございました。

○西嶋委員長 ほかに何か御意見、御質問ございますか。

 岩崎委員、よろしくお願いいたします。

○岩崎委員 岩崎でございます。ありがとうございます。

 まだ時間があるようなので、一言余計なことを申し上げたいと思います。

 これは、パブコメの御意見に対する考え方というところに戻りますが、パブコメの1ページ目、最初の個別の分の1ページの、4ページ18行の藻場・干潟の修復にあたっての火力発電所や製鉄プロセスからの副生品のくだりがございます。それに対する考え方ですが、確かに皆さん御承知のように、ミチゲーションの鉄鋼スラグとかを使うというのは実用化されていますし、一方で、栄養塩類管理も含めて、懸念する声もあるというのは、ここにあるとおりです。

 ならば、この回答で「御指摘の趣旨については、3の3の(3)の循環経済の移行において、「再生資源の活用」と記載します」とありますが、その本文をよく読んでみると、海の中に生物を使うという逆とも必ずしも読めません。

 そして、「地域における丁寧な説明を行い、理解を得ることが重要と考えます」、これは、それはそれでそのとおり。その次の「なお、御指摘の趣旨については、「再生資源の活用」に入れています」ということをわざわざ言わなくてもいいのではないか。かえって誤解を招かないかというように深読みしてしまったのですが、その辺はいかがでしょうか。

○西嶋委員長 ありがとうございます。

 パブコメに対する回答のところです。「なお」というのが2行分書かれていますが、その部分が逆に誤解を生むのではないかという御指摘だったと思いますが、事務局、いかがでしょうか。

○浜名室長補佐 ありがとうございます。

 我々の趣旨は、先ほど口頭でも御説明しましたとおり、こういう再生資材というのを使っていくというのは決して悪いことではなくて、地域の合意が得られるならば、きちんと使っていってほしいという思いもあるので、そこを少し強調したかったのですが、誤解を招きかねないという新聞記者をされていた先生からの御指摘ですので、もう一回きちんとよく確認した上で、誤解を招きそうだということであれば、ここを削除することも含めて、改めて検討したいと思います。

○岩崎委員 よろしくお願いします。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 ほかに、委員の皆様から御意見、御質問ございますか。

 髙村委員、よろしくお願いいたします。

○髙村委員 前回の委員会で、複数の委員から生物多様性の保全に関して、もう少しということで、大分、前よりは、その文脈では読みやすくなったのですが、県のヒアリングでもカブトガニやスナメリなど、また、絶滅危惧種の保全活動をしているNGOとかNPOの団体の方のヒアリングもありましたが、こういった文面でも、絶滅危惧種の生息地の保護とか保全を支援するような、そういうような何か文章が入れば、もっとうれしかったのですが、その辺はなかなかどうでしょうか。各地方自治体の実情に任せるということになるのでしょうか。お伺いいたします。

○西嶋委員長 では、事務局、御回答をお願いいたします。

○浜名室長補佐 環境省、浜名でございます。ありがとうございます。

 確かに絶滅危惧種とか、そういった言葉は入っていませんが、瀬戸内海の環境保全ということでして、絶滅危惧種とか、そういう個別の種の保存とかということになってしまうと、自然環境局の野生生物行政の方でやっていただくのがベースになるのかなとは思っていますが、例えばスナメリやカブトガニなど、この地域を象徴するような種については、令和2年3月の答申の中でも、そのような象徴的なものを地域の資源と取り扱って、地域資源の保全と利活用とか、ツアー、ツーリズムの中でもうまく活用するとか、情報発信するとか、そういったことの重要性が触れられているところでございます。今回の基本計画でも、自然環境とかの関連の部分がございますので、改めて読み直してみたいとは思います。

○髙村委員 よろしくお願いいたします。

○西嶋委員長 ほかにございますか。

 三浦委員、よろしくお願いします。

○三浦委員 意見として発言いたします。

 今回の瀬戸内海の基本計画につきましては、全国の閉鎖性海域に関係する漁業者が非常に注目をしており、今後、この計画が適切に実行されることを期待しています。その中で、各関係省庁、各県域及び地域が連携しながら、きれいで豊かな海をつくっていくということですが、地方任せにすることなく、実効性のある事業になるように、特に計画の点検や栄養塩のところなどでは、しっかりと事業の検証や、データのモニタリング等、今後の実行をしっかりやっていただきたいということを、他の海域もこの瀬戸内海の取組を参考にして、全国に普及する可能性もあるので意見いたします。

 お願いします。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 こちら御意見ということでございますが、関係者から、何かお答えございますか。

○浜名室長補佐 環境省、浜名です。

 今回、瀬戸法の改正という大変大きなものにつながる方針、それから意見具申、そして、法改正を踏まえました基本計画の検討というものを通じて、全漁連さんには、本当に陰に日なたに御指導いただきまして、大変有り難く思っております。

 今いただきました御意見は、我々への応援と併せて、きちんとやるようにという御指導だと思って、受け止めておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

○三浦委員 お願いします。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 ほかによろしいでしょうか。

 山田委員、手が挙がっているようですが、何か御意見、御質問ございますか。

○山田委員 基本計画の10ページの27行目です。埋立てについて書かれているのですが。

 瀬戸内海が埋立てで疲弊したことは十分承知しています。しかし、人が作業するのは埋立てだけではなくて、海の造作物、海に構造物を設置など、いろいろな作業がまだまだ瀬戸内海では繰り広げられていると思います。

○西嶋委員長 埋立て以外の環境保全上配慮が必要なこと、ものもあるのではないかという御指摘だったと思いますが、事務局、いかがでしょうか。

○浜名室長補佐 環境省、浜名です。ありがとうございます。

 おっしゃるとおり、埋立てというのが、この法律が制定された昭和48年、それから、ここで述べている基本方針が出された昭和49年という頃には、環境保全上の大変な危機であったということで、特にこの埋立てについて、クローズアップされているわけでございます。ほかのいろいろな工作物ですとか、そういったものの観点というのは、この参考資料6の9ページ、(1)の自然海浜の保全等というところでも、かなり記載されているところでございますので、工作物というように特出しで言及しているわけではありませんが、いろいろな施策を併せて、自然海浜や、自然景観、文化的景観というものの保全を図っていこうというのが、全体の趣旨でございます。

 ここに記載されている(1)から(6)を改めてよく見てみまして、先生御指摘のあった項目、内容が漏れていることが、恐らくないと思いますが、改めて確認したいと思います。

○山田委員 お任せします。

○浜名室長補佐 ありがとうございます。

○山田委員 自然海浜だけではなくて、過去に工作物が設置されたことのある普通の海でも、まだまだ工作物が造られようとしています。やはり海は保全されなければならないと思っていますので、そのような普通の海の構造物、護岸地帯であっても、そこに手を加えるようなことがあるときには、十分配慮されるような何かそういう文言を加えてほしいと思いました。

 御検討のほど、よろしくお願いいたします。

○西嶋委員長 (1)のところが事務局から御説明あったように、山田委員の言われているところに該当するとは思いますが、少し文章に抜けがないかというか、今の御指摘に鑑みて、十分な記載がされているかどうかということは、いま一度、確認をいただきたいと思います。

 ほかに御意見、御質問ございますか。

 よろしいですか。

 御意見が出尽くしたようでございます。様々、御意見いただきまして、ありがとうございました。本日いただきました意見を踏まえまして、基本計画案の修正をしていただくことになりますが、修正の内容については、委員長一任といただければと考えておりますが、いかがでしょうか。

 もし御異議があるようであれば、御発言をお願いいたします。

(異議なし)

○西嶋委員長 ありがとうございます。

 すみません、ウェブなので、なかなか全員が御納得いただいているかどうかというのは分かりにくいのですが、御異議ないと判断させていただきます。

 それでは、このような形で進めさせていただきまして、修正後に、古米水環境・土壌農薬部会長に報告することにしたいと思います。

 なお、今後、パブリックコメントを踏まえた基本計画案への対応方針について、もし、この委員会の後で、追加で御意見があります場合には、週末まで待ちたいと思いますので、それまでに事務局に御意見を御提出いただきたいと思います。なお、いただいた御意見は、また取扱いについては、私、委員長に一任いただきまして、事務局において作業をするという形を取りたいと思います。よろしいでしょうか。

(異議なし)

○西嶋委員長 こちらも異議はないと判断させていただきます。

 それでは、追加で御意見があった場合には、期間内に事務局に御提出いただいて、その取扱いについては委員長一任とさせていただきます。

 では、事務局から、今後の進め方について御説明をお願いいたしたいと思います。

○浜名室長補佐 環境省、浜名でございます。

 今、委員長からお話しいただきましたとおり、基本計画の変更案が最終的に取りまとまりましたら、水環境・土壌農薬部会長から中央環境審議会会長に御報告いただきまして、その後、中央環境審議会会長から環境大臣へ答申をいただくということになります。また、並行しまして、この基本計画の確定の形態が閣議決定ということになっておりますので、この閣議決定に向けた手続を事務的に進めてまいります。閣議決定がなされた際には、改めて委員の皆様にお知らせさせていただきたいと思っております。

 以上です。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 ただいまの今後のスケジュールの御説明につきまして、何か御質問ございますか。

 よろしいですか。

 それでは、議題の2番目、その他でございます。事務局から何かございますか。

○福井係長 事務局でございます。

 特段ございません。

○西嶋委員長 ありがとうございました。

 それでは、議題については以上となりますが、全体を通じまして、皆さんから何か御意見等ございますか。

 特段ないということでよろしいでしょうか。

 特段、御意見ないということでございますので、進行を事務局にお返しいたします。

○福井係長 委員長、議事進行ありがとうございました。委員の先生方におかれましては、活発な御審議をいただき、ありがとうございました。

 先ほど、西嶋委員長からもお話ございましたが、本日お示ししたパブリックコメントを踏まえた基本計画案への対応方針につきまして、追加での御意見等ございましたら、1月23日日曜日中に事務局まで御連絡いただきますようにお願いいたします。

 最後に、水・大気環境局長の松澤から御挨拶をさせていただきます。

○松澤局長 水・大気環境局長の松澤でございます。

 この瀬戸内海環境保全小委員会でございますが、答申を令和2年3月にいただき、さらに意見具申を令和3年1月に頂戴しまして、それで、さらに継続的に御審議をいただいて、このたび法律に基づく基本計画案について、お取りまとめをいただきました。委員の皆様方におかれましては、大変丁寧に御審議をいただけたのではないかと、多角的な御意見も頂戴しながら取りまとめることができたのではないかと思います。誠にありがとうございました。

 また、瀬戸内海におけます様々な取組を生物多様性の保全ですとか、それから栄養塩の管理ですとか、こういったところを含めまして、豊かできれいな海というものを、里海づくりというものをほかの地域にも広げていくという、こういった視点についても、この小委員会の中で方向性を議論の中で示していただけたのではないかと思います。誠にありがとうございました。

 小委員会の審議は、今回をもちまして一区切りということになります。この後は、基本計画、この法律に基づく様々な取組の点検といったことが一つの議題、テーマになってくると思いますし、また、小委員会で出されました方向性、他地域への展開というようなことも含めまして、どのような形で、この水環境・土壌農薬部会の下で、審議をしていただくかということについては、西嶋委員長、それから古米部会長とも御相談をさせていただいて、またしかるべき時期にこの小委員会のような場を再開させていただく、このようになるのではないかと思います。その際には、また委員の皆様方に御協力いただくことがありますので、その際には、ぜひ、よろしくお願いいたします。

 どうもありがとうございました。

○福井係長 ありがとうございました。

 本日の議事録につきましては、委員の皆様には、速記がまとまり次第、お送りさせていただきますので、御確認をお願いしたいと思います。御確認いただいた議事録は、環境省ウェブサイトで公開いたします。

 それでは、以上をもちまして第28回の小委員会を閉会とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

午後2時40分閉会