ESG 金融懇談会 第7回 議事要旨

日時

平成30年6月29日(金)15:0017:00

場所

環境省(中央合同庁舎5号館)22階 第1会議室

出席者

【出席委員(50音順)】

稲垣  精二 委員   第一生命保険株式会社 代表取締役社長

岩崎  俊博 委員   一般社団法人投資信託協会 会長

大場  昭義 委員   一般社団法人日本投資顧問業協会 会長

翁   百合 委員   株式会社日本総合研究所 理事長

北川  哲雄 委員   青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 教授

黒本 淳之介 委員   一般社団法人第二地方銀行協会 前会長、

株式会社栃木銀行 取締役頭取(猪俣 佳史 氏 代理出席)

佐久間 英利 委員   一般社団法人全国地方銀行協会 前会長、

株式会社千葉銀行 取締役頭取(篠崎 忠義 氏 代理出席)

佐藤  浩二 委員   一般社団法人全国信用金庫協会 会長、

多摩信用金庫 会長(渋谷 博之 氏 代理出席)

末吉 竹二郎 委員   国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)特別顧問 

鈴木  茂晴 委員   日本証券業協会 会長(岳野 万里夫 氏 代理出席) 

多胡  秀人 委員   一般社団法人地域の魅力研究所 代表理事

玉木 林太郎 委員   公益財団法人国際金融情報センター 理事長(OECD前事務次長)

成田  耕二 委員   株式会社日本政策投資銀行 取締役常務執行役員

濱口  大輔 委員   企業年金連合会 運用執行理事 チーフ インベストメント オフィサー

藤原  弘治 委員   一般社団法人全国銀行協会 会長、

株式会社みずほ銀行 取締役頭取(望月 昭人 氏 代理出席)

水口   剛 委員   高崎経済大学副学長、同大学経済学部 教授

水野  弘道 委員   年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)理事兼最高投資責任者、

国連責任投資原則(PRI)ボードメンバー

宮原 幸一郎 委員   株式会社東京証券取引所 代表取締役社長(二木 聡 氏 代理出席)

森   俊彦 委員   特定非営利活動法人 日本動産鑑定 会長

【オブザーバー】

金融庁

経済産業省

日本銀行

議事

1. 開会

中川環境大臣より、冒頭、挨拶があった。

2. 話題提供(金融庁)

(1) 金融庁 総務企画局 参事官 油布様より、概要、以下の話題提供があった。

  • 日本政府が推進しているSDGsは、国民の厚生の増大を目指す金融行政の目標に合致するものである。本来的には、各経済主体が自主的に取り組むべきものだが、なんらかの阻害要因により外部不経済が発生している場合には、経済全体としての最適な均衡の実現に向け、当局として促すことも必要。
  • 金融庁は、機関投資家と企業の建設的な対話を通じた持続的な成長と中長期的な企業価値向上のため、以下の2つのコードを整備してきた。コーポレートガバナンス・コードでは、上場企業は社会・環境問題をはじめとするESGを含むサステナビリティーを巡る課題に適切な対応を行うべきであるとし、スチュワードシップ・コードでは、機関投資家が中長期的視点から投資先企業の状況を把握する際の着眼点として、社会・環境問題に関するリスク・収益機会を例示している。
  • 気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)報告書でも、こうした対話の中で提言内容が活用されることを期待しており、金融庁としては、事業法人に対し引き続き自主的な取組を促すとともに、金融機関に対しては気候変動に係るリスクや機会を的確に評価しているか等について、更に踏み込んで必要な対話を進めていく。
  • 金融庁は6月に中央銀行及び金融監督当局で構成される「気候変動リスクに係る金融当局ネットワーク(NGFS)」にメンバーとして加盟しており、金融機関の監督に気候変動をどのように取り入れていくべきか、気候変動が金融システム全体に与える影響をどう評価するか等について、グローバルでの議論に貢献していく。

3. ESG金融懇談会 提言(案)について

各委員等より、主に以下のような論点について意見が示された。

  • 脱炭素化社会に向けて各主体が果たすべき役割
  • 直接金融によるESG投資の加速化に向けた取組
  • 間接金融によるESG融資の促進に向けた取組
  • ESG金融を推進していくための今後の議論
  • 関係主体によるESGに関する取組の紹介等

4. 閉会