環境配慮契約法基本方針検討会 建築ワーキンググループ(第2回) 議事要旨

出席委員:
伊香賀委員、河野委員、小黒委員、善養寺委員、中村委員、野城委員(座長)、山田委員、横田委員(五十音順)

日時

平成19年9月27日(木) 15時30分~17時30分

場所

環境省第一会議室


 笠井経済課長から資料確認の後、野城座長の司会により、概ね以下のとおり議事が進行した。

1.設計者選定の手続きについて

  • 今回の議論は、既にあるプロポーザル方式の仕組みに則って環境配慮型プロポーザルをどのようにしていくか、である。(野城座長)

□事務局より第1回WGの主な意見の確認と設計者選定の手続きの説明(資料1、資料2)

□国土交通省よりプロポーザル方式の手順等について説明(参考2、別紙3、別紙4=非公開)

  • P.2の「プロポーザルの対象」は建築ではなく土木に思えるが、もう少しわかりやすくできないか。(中村委員)

  • 環境配慮契約法における"建築"の枠組みを細かく示すべき。(善養寺委員)

  • P.5の3項目は非常に強いメッセージだが、その前には「排出抑制に効果が大きいもの」とある。意図を確認したい。(野城座長)

    →意図は(5)の適用範囲。(4)までは既にある仕組みを紹介したもの。わかりにくいのであれば(4)に記述する。(環境省)

    →建築設計は基本的に全てCO2排出の影響が大きいという解釈か。(野城座長)

    →そのとおり。(環境省)

    →それならば、そのCO2排出量削減の意義を冒頭に書いて欲しい。(善養寺委員)

    →建築分野におけるCO2排出量削減の意義を先に記述してから環境配慮型プロポーザルの意味を記述し、そのあとにプロポーザルの紹介を記述すべき。(河野委員)

    →資料3にあるように冒頭には意義を記述する。ここでは、実務者向けのマニュアルとしてプロポーザル方式に必要な手続を記述した。(環境省)

  • プロポーザルとなる対象業務は法律で規定されている。その枠を超えるなら財務省と協議が必要。(国土交通省)

    →案ができた段階で財務省と協議する。(環境省)

  • CO2排出量がどのくらい削減されるのかの予測数値や数値目標が必要ではないか。(中村委員)

    →各省庁に目標数値を振り分けるような規定を設けたほうがよいのではないか。(善養寺委員)

    →温対法に基づく実行計画で政府は削減目標を掲げており、その目標の実現手段の1つが環境配慮契約法。(環境省)

    →もし、環境配慮型プロポーザルの効果がないと判断できるようなら見直す必要はある。(環境省)

  • 環境配慮に関するテーマに対する技術提案を募集する際に、具体的な数値を入れてはどうか。(小黒委員)

    →このWGで決めるのは無理があるのではないか。(野城座長)

  • 基本設計から実施設計の一貫した流れを作ることが重要であることを記述して欲しい。(中村委員)

    →P.3の最下段に記述している。(環境省)

    →今までと違う入札方式を考えることも工夫の1つ。(善養寺委員)

  • 環境に配慮したプロポーザルではプロジェクトごとに配点を変えているのか。(中村委員)

    →毎回変えている。(国土交通省)

  • →第1回WGの意見をもとにP.12に地方公共団体への支援を記述しているがどうか(野城座長)

  • 第1回WGでは、国土交通省の支援体制があるのに要請がないという話だったが、地方がプロポーザル方式を実施する際に国が支援しなければいけない仕組みはできないのか。(善養寺委員)

    →基本方針で定めるのは環境配慮型プロポーザルの支援。プロポーザル方式そのものの支援は別途整理する必要がある。(環境省)

2.建築に係る契約の解説資料の骨子について

□事務局より建築に係る契約の解説資料の骨子(案)(資料3)について説明

  • 基本方針で対象とする契約の範囲は基本設計だけか。そのような契約の範囲を示すべき。(善養寺委員)

  • 公正な競争の確保の意味で、中小規模の事業者にも技術が広まるような観点があればよい。(横田委員)

  • 次回のWGでは資料3はどの程度加筆されるか。(野城座長)

    →事例紹介以外は冊子としてまとめる予定である。(環境省)

  • 資料3の6の事例紹介は表現が弱いのではないか。(小黒委員)

    →この章題だと環境配慮型プロポーザルの規範とされてしまう可能性がある。「環境に配慮した」のような表現にすべき。(善養寺委員)

  • 審査員の資格を追記したほうがよい。(中村委員)

3.その他

  • 基本方針については事前配布をお願いする。(野城座長)

  • 追加意見は9/28中に連絡されたい。

  • 次回は、10/4に環境省第1会議室で。

以上