第20回有明海・八代海等総合調査評価委員会海域環境再生方策検討作業小委員会 議事録

開催日

令和8年7月9日(木)

場所

WEB会議システムにより開催(ライブ配信)

出席者

有明海・八代海等総合調査評価委員会委員長:古米弘明委員長
小委員会委員長 :阿保勝之委員長、矢野真一郎委員長
委員 :上久保祐志委員、中島則久委員、山室真澄委員
臨時委員:小林政広委員
専門委員: 青木美鈴委員、金谷弦委員、清水園子委員、仲ゆかり委員、速水祐一委員
東博紀委員、北原茂委員、松山幸彦委員、山下武志委員、山本智子委員、弓削こずえ委員、横山勝英委員、吉永育生委員、脇田和美委員

(オブザーバー)
大嶋雄治委員、清本容子委員

(関係省庁)
農林水産省 農村振興局 整備部 農地資源課 
林野庁 森林整備部 治山課 
水産庁 増殖推進部 漁場資源課 
水産庁 増殖推進部 研究指導課 
水産庁 増殖推進部 栽培養殖課 
水産庁 漁港漁場整備部 計画・海業政策課 
水産庁 漁港漁場整備部 事業課 
国土交通省 水管理・国土保全局 河川環境課 
国土交通省 大臣官房参事官(上下水道技術)付 
国土交通省 港湾局 海洋・環境課 
国土交通省 九州地方整備局 河川部

(事務局)
環境省 水・大気環境局 海洋環境課 海域環境管理室 

議事録               

                                            

午後1時00分開会

○海域環境管理室海域環境対策推進官 それでは、定刻となりましたので、ただいまから有明海・八代海等総合調査評価委員会第20回水産資源再生方策検討作業小委員会及び第20回海域環境再生方策検討作業小委員会の合同小委員会を開会いたします。
 委員の皆様におかれましては、お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。本日の小委員会はウェブ会議での開催となります。委員の皆様には御不便をおかけしますが、会議中、音声が聞き取りにくい等不具合がございましたら、事務局まで電話またはウェブ会議システムのチャット機能にてお知らせください。
 なお、ウェブ会議で御発言の際は挙手アイコンをクリックし、委員長からの御指名後、御発言いただきますようお願いいたします。発言後は再度挙手アイコンをクリックして解除ください。
 また、本委員会は公開の会議となっており、環境省海洋環境課公式動画チャンネルにてライブ配信を行っております。
 冒頭に、令和8年6月付の一部委員の改選につきまして、御報告させていただきます。資料1-1及び資料1-2を御覧ください。
 当小委員会の委員名簿になります。改選の結果、持田委員、岸田専門委員、古川専門委員、外城専門委員、森川専門委員は委員を退任され、阿保委員、北原専門委員、森永専門委員が委員に加わられました。阿保委員が水産小委員長に指名されております。
 委員の出席状況ですが、山口敦子委員、渕上委員、藤井委員、森永委員、山口啓子委員より欠席の御連絡をいただいております。
 本日は委員25名中20名が御出席ですので、有明海・八代海等総合調査評価委員会令第6条に基づく会議の定足数を満たしていることをここに報告いたします。
 また、本日は評価委員会の古米委員長に御参加いただいております。そして、オブザーバーとして評価委員会から大嶋委員、清本委員に御参加いただいております。オブザーバー参加の委員におかれましては、御質問や御意見がある場合には、発言を求められてから挙手をお願いいたします。
 本日は関係機関として、農林水産省農村振興局、林野庁、水産庁、国土交通省の水管理・国土保全局、大臣官房参事官上下水道技術付、港湾局、九州地方整備局から各担当に参加いただいております。
 次に、事務局を紹介させていただきます。海域環境管理室長の西川です。
○海域環境管理室長 西川でございます。昨年度に引き続き、よろしくお願いいたします。
○海域環境管理室海域環境対策推進官 室長補佐の鈴木です。
○海域環境管理室室長補佐 鈴木です。4月に着任いたしました。よろしくお願いいたします。
○海域環境管理室海域環境対策推進官 主査の内田です。
○海域環境管理室主査 内田です。同じく4月に着任いたしました。よろしくお願いいたします。
○海域環境管理室海域環境対策推進官 私は海域環境対策推進官の清水です。昨年度に引き続き、よろしくお願いいたします。
 続きまして、資料については事前に電子データ等で御案内しております。議事次第に記載の一覧のとおりです。資料に不足、不備等がございましたら、事務局までお知らせください。
 それでは、議題に入ります。以後の進行につきましては、矢野委員長、よろしくお願いいたします。
○矢野委員長 了解いたしました。
 それでは、本日進行を担当させていただきます九州大学の矢野です。どうぞよろしくお願いいたします。限られた時間の中で、円滑な議事の進行に御協力をよろしくお願いいたします。
 早速ですが、議事を始めさせていただきます。本日の議題は、令和8年度報告書原案第6章、及び令和8年度報告書原案第3章、4章、5章、第19回小委員会・第56回委員会からの更新版についてとなります。
 それでは、議題1、資料2の令和8年度報告書第6章原案詳細編について、環境省より御説明をお願いいたします。
○海域環境管理室主査 環境省の内田でございます。
 私から、議題1、令和8年度報告原案第6章について御説明いたします。第6章につきましては、前回の小委員会や、3月に開催いたしました評価委員会で編集方針を示し、いただいた意見を踏まえて今回の原案を示しているところです。
 第6章は章のタイトルを「再生目標に係る評価」としておりますが、平成28年度委員会報告で掲げた再生目標について、第3章から第5章の記載を踏まえまして、達成状況を評価することとしております。
 それでは、1ページ目から順に御説明させていただきます。最初、6.1は平成28年度委員会における再生目標を記載しております。平成28年度委員会では、ここに示した2つの有明海・八代海の全体に係る再生目標として掲げております。また、平成28年度委員会報告では、有明海・八代海を環境特性に応じて区分し、その個別海域ごとに再生目標とそれを達成するための再生方策を定めているところでございます。
 2ページ目には、平成28年度委員会報告における再生目標と再生方策の構成イメージを掲載しております。また、個別海域ごとの再生目標の設定状況を主要5項目ごとに再整理いたしまして、この表で示しているところでございます。
 3ページでございます。本章における評価の進め方を記載しております。評価は先ほどの表のとおり、主要5項目ごとに再整理いたしました目標について、その達成状況を評価した上で、それを踏まえて、全体目標の達成状況を評価するという流れで行いました。ただ、記載順としましては、主要5項目の達成状況の評価が記載として長くなりますので、読み手側の読みやすさを考慮いたしまして、全体目標の達成状況を先に記載しているところでございます。
 4ページ目の再生目標の達成状況について御説明させていただきます。まず、1つ目の目標でございますが、稀有な生態系、生物多様性及び水質浄化機能の保全・回復につきましては、有明海・八代海等の魚類生態系の構造の解明や、あるいはベントス群集の変動に関与する原因・要因の特定が図られました。これによって、再生目標達成に向けた取組が一部進展している状況でございます。しかしながら、一部海域ではベントス群集の長期的な変化が確認されており、また、魚類の漁獲量は過去最低水準に低下しております。さらに、大規模出水に伴う貧酸素水塊の大規模化・長期化、カキ礁の大幅な減少などもあり、稀有な生態系、生物多様性及び水質浄化機能の保全・回復には至っていない状況にあると評価しております。
 また、次に二枚貝等の生息環境の保全・回復と持続的な水産資源の確保についてです。タイラギ、アサリ、サルボウといった有用二枚貝につきまして、種苗生産・放流技術や母貝団地の造成等において一定の進展が見られているところでございます。ノリ養殖につきましても、高水温耐性品種の候補株の作出など、再生方策の着実な進展が見られている状況です。
 しかしながら、2012年からタイラギの休漁状態が継続しているところでございまして、また、アサリの漁獲量低下やサルボウについては、2020年の豪雨後の資源凋落傾向が顕在化している状況でございます。ノリ養殖に関しましては単純な評価は難しいところでございますが、近年の生産額はおおむね維持または増加している状況にありますが、柵数、経営体数の減少もあり、生産量は減少している傾向にございます。以上を踏まえ、二枚貝等の生息環境は引き続き厳しい状況にあり、水産資源の持続的な確保には至っていない状況にあると評価をしております。
 5ページ目からは、主要5項目についての再生目標について評価をしております。基本的には先ほどの2ページ目で整理しました主要5項目ごとの再生目標の達成状況の評価を行っておりますが、主要5項目の中でノリ養殖の問題、魚介類養殖を除く魚類等の変化、生物の生息環境の確保に関しては、平成28年度委員会報告では、有明海・八代海等の全体に関わる問題であるため、個別海域に係る再生目標は設定されておりません。そのため、有明海・八代海における全体方策の進展状況を整理し、全体目標について達成状況を評価しているところでございます。
 まず、ベントスの変化についてです。平成28年度委員会報告では、こちらのベントス群集、種類数、種組成、個体数を保全・再生するという目標を設定しております。
 少し進みまして、6ページでございます。ベントスについての再生方策としまして、底質及びベントス(底生生物)調査の取組が実施されております。
 7ページをご覧ください。それらの取組の進展状況といたしまして、底質CODの増加傾向や、夏期のベントス群集の複数年にわたる変化などを確認しているところでございます。また、この変化については、一部地点では出水が影響している可能性が考えられております。
 これらを踏まえまして、ベントス群集については、ベントスの変化の再生目標に対しては、明確な改善または悪化は確認されていないと評価をしております。また、さらなる対応が求められる課題としまして、継続的な調査に加え、環境要因や二枚貝類との関係について解析が必要な状況にございます。さらに出水のイベント前後での詳細なデータを確認するなど、変動要因の解明に向けた研究が求められているところです。
 8ページです。有用二枚貝について御説明いたします。有用二枚貝については、平成28年度委員会報告において、タイラギ、アサリ、サルボウの3種について再生目標及び再生方策が定められております。タイラギについては、こちらのとおり資源回復を図る、アサリにつきましても同様に資源回復を図る、9ページに記載しておりますが、サルボウに関しては、夏期の貧酸素水塊によるへい死を引き起こさないようにするという目標が設定されております。
 10ページをご覧ください。まず、タイラギについての再生方策の実施状況でございます。タイラギについては、エイ類などによる食害などが確認されておりまして、ナルトビエイの生態把握調査及び駆除などの方策が実施されております。
 11ページから12ページをご覧ください。タイラギの再生方策の進展状況でございます。種苗生産の技術開発や飼育実験による立ち枯れへい死の原因・要因の解明などが進められているところでございます。また、その結果としまして、底層水中の濁度の影響の解明などが飼育実験により進められているところでございます。
 タイラギについての評価でございますが、近年の浮遊幼生の出現は過去と比べると高い水準となっておりまして、タイラギの資源回復に向けて取組が進展している状況でございます。しかしながら、2012年以降の休漁状態は継続しており、資源の回復には至っていないと評価をしております。
 続いて、アサリでございます。アサリについては、長期的な水温の上昇や淡水流入、低塩分化などによる影響が確認されており、母貝団地の造成や漁場改善の取組などの再生方策が実施されているところでございます。
 13ページでございます。アサリについての再生方策の進展状況です。浮遊幼生供給ネットワークの解明などから、重要母貝団地の設定などの取組が行われているところでございます。
 これらを踏まえた評価といたしまして、14ページに記載しておりますが、再生方策の実施により一部の海域で資源量の回復が見られるなど、資源の回復に向けた取組が進展している状況でございます。一方で、漁獲量は有明海・八代海ともに低い水準で推移しており、現時点では資源の回復には至っていないと評価しております。
 続いて、サルボウについてでございます。サルボウにつきましては、淡水流入・低塩分化等の影響を受けることが確認され、母貝生息適地の保全・再生等の取組が行われているところでございます。
 14ページ下部から15ページにかけまして、再生方策の進展状況を記載しております。2020年から2021年にかけての豪雨によって、資源量が激減するということがサルボウについてはございました。その後、資源回復に向けて種苗放流による母貝団地の造成などが行われております。この結果、浮遊幼生量の回復が確認されている状態でございます。
 以上を踏まえまして、サルボウの評価としまして、2020年から資源の凋落傾向が顕在化しており、再生目標の達成には至っていないと評価しているところです。ただし、その後の取組によりまして浮遊幼生量の回復が見られるなど、取組の進展が見られる状況です。
 では、二枚貝についてさらなる対応が求められる課題についてです。ここもタイラギ、アサリ、サルボウに分けて記載をしております。
 タイラギにつきましては、成長段階ごとの大量減耗が生じていることから、継続した技術開発が必要なことなどを記載しております。
 アサリにつきましては、天然採苗、保護育成などの基本的な技術は確立されたものの、その取組を拡大させるためには、作業負担の軽減策などの検討が必要であることを記載しております。
 16ページでございますが、サルボウにつきましては、種苗生産の安定化や生存率の高い放流手法の開発など、資源の回復に向けた取組が必要なことなどを記載しております。
 17ページでございます。ノリ養殖の問題につきましては、有明海・八代海等の海域全体の問題であることから、個別海域ごとの再生目標・再生方策は設定されておらず、海域全体に係る再生目標・再生方策が定められているところです。
 ページ下部をご覧ください。ノリ養殖についての再生方策の実施状況でございます。水温23度以上の状況が長期間継続することで、幼芽の生育が阻害されるほか、珪藻赤潮の発生による栄養塩不足を通じて、ノリの色落ちや漁期の短縮を引き起こすことなどが推察されました。
 18ページに移りまして、再生方策の進展状況でございます。ノリに対して色落ち被害の原因となります珪藻赤潮について、その種類別の発生機構の解明が進められました。また、プランクトンを捕食するカキをノリ漁場に垂下することで、一定程度プランクトンを除去する効果があったと考えられました。これを踏まえた評価でございますが、これらの取組の結果、ノリ養殖の問題の解決に向けた再生方策が進展している状況でございます。一方でノリ養殖に関しましては、社会経済情勢の変化などもあるため、単純な比較はできませんが、ノリの生産額は維持または増加、一方で生産量は減少傾向にあるところでございます。
 19ページでございます。さらなる対応が求められる課題としまして、珪藻赤潮の発生予察や被害軽減技術の開発・実証・高度化等の必要性などについて記載しているところでございます。
 続きまして、20ページです。魚類等の変化についてでございます。先ほどのノリ養殖の問題と同様でございますが、個別海域ごとの再生目標・再生方策は設定されておりません。ただし、魚類のうち魚介類の養殖に関しましては、持続的な魚介類養殖を確保するという再生目標が設定されているところでございます。
 21ページでございます。魚類等の変化につきましては、有明海と八代海で状況が異なりますので、それぞれについて再生方策の取組状況を整理しております。まず、有明海につきまして再生方策の実施状況としまして、塩分の変化や特定の魚類の駆除や添加等により、魚類の生態系構造の変化に影響を与えていることなどが明らかになりました。
 また、再生方策の進展状況につきまして21ページ下部から22ページにかけて書いておりますが、高次捕食者を含む全栄養段階における生態系モデルが構築されまして、その解析の結果、水産資源の確保等のために、頂点の捕食者、もしくはキーストーン種の適切な管理が重要なことなどが示されております。
 22ページでございますが、これらを踏まえた評価といたしまして、魚類等の生息環境の保全・再生等に向けた進展が見られた一方で、魚類漁獲量は過去最低を記録するなど、改善は確認されていないと評価しております。
 次に、八代海でございます。八代海につきましては、魚類等の変化につきまして、干潟・藻場の減少や赤潮の発生等が影響している可能性があるものの、現時点では、明確な原因・要因は確認されておりません。
 また、22ページ下部から23ページにかけてでございますが、再生方策の進展状況でございます。赤潮の監視体制の強化や、被害軽減技術の開発等の取組の進展が見られているところでございます。これらを踏まえた評価としまして、赤潮の監視体制の強化や被害軽減技術等の進展が見られるものの、魚類漁獲量については2023年には過去最低を記録しており、平成28年度委員会報告からの改善は確認されていないと評価しております。
 さらなる対応が求められる課題といたしまして、有明海、八代海に分けて記載しておりますが、有明海につきましては、生態系構造について新たな知見が得られている状況でございますが、さらなる知見の集積が必要であることなどを記載しております。一方で八代海につきましては、生態系構造に係る知見が有明海と比較して乏しいという問題がございます。ですので、継続的な調査が求められているところでございます。
 24ページでございます。主要5項目としては最後の項目でございますが、生物の生息環境の確保についてでございます。こちらについても、個別海域ごとの再生目標や再生方策というのは設定されておりません。
 ページ下に行きまして、再生方策の実施状況でございます。気候変動が成層化や貧酸素水塊、窒素循環や赤潮発生にもたらす影響についての評価などが進められたところでございます。
 次に、再生方策の進展状況といたしまして、26ページに記載をしておりますが、覆砂や海底耕うん、作澪等による底質改善を実施しまして、これによって二枚貝を含むベントスの増加等による水質浄化機能の発揮が期待されているところでございます。そのほか、河川からの出水による淡水供給の増大が海域を成層化させ、それを通じて潮汐流を変化させることや、赤潮に由来する有機物供給が底層の酸素消費速度に影響することで、貧酸素化を進めるメカニズムの解明などが進められたところでございます。
 これらを踏まえた評価といたしましては、二枚貝の生息環境の改善や、気候変動影響等に係る知見の集積・整理が進められるなど、再生方策の進展が見られること、一方で、貧酸素水塊の発生や底質のCODの継続的な上昇が確認されるなど、生物の生息環境の改善には至っていない状況にあると評価しております。
 今後の課題につきまして、27ページにかけて記載をしておりますが、出水による土砂の堆積、移動状況を継続的に把握することや、気候変動による生物への影響評価、適応策の検討などが求められている状況でございます。
 最後に28ページでございます。評価に基づく今後の方向性ということで記載しております。平成28年度報告以降新たに得られた主要な知見として、「出水」と「長期的な水温の上昇」、「貧酸素水塊の増大・大規模化」、「生態系構造の変化」、「漁場環境の改善に二枚貝が果たす役割」というのを挙げております。第7章を次回示す予定でございますが、今後、第7章におきまして令和9年度以降の再生目標及び再生方策を設定することとなりますが、その際はこれらの知見を踏まえた上で、時間的・空間的なスケールを意識した中長期目標の設定が不可欠であると考えております。
 以上で第6章についての御説明を終わります。
○矢野委員長 どうも御説明ありがとうございました。
 それでは、ただいま御説明のありました内容、資料2について、御意見、御質問等を承りたいと思いますが、いかがでしょうか。
 山下委員、よろしくお願いいたします。
○山下委員 熊本県水産研究センターの山下といいます。本日はありがとうございます。
 幾つかございますが、まず、大きなところで御意見を申し上げたいのですが、22ページで八代海の現状を御説明いただいたのですが、「八代海の魚類等の変化については」というところで、「現時点では確認されていない」という文言にはなっていますが、前回、私どもが発表させていただいたとおり、八代海の漁獲量というのは非常に減っておりまして、変化は確かにあると考えております。「現時点では確認されていない」という表現になっている理由を教えていただきたいです。
○海域環境管理室主査  ありがとうございます。
 第4章と関わるところでございますので、第4章を共有させていただければと思います。八代海の魚類等の変化につきましては、サブ連関図の中で確かに魚類等の変化があるというところは示されていますが、その原因・要因となっている「水温の上昇」や「赤潮の発生」、「藻場・干潟の減少」、「ベントスの変化」が、現時点の知見では影響がある可能性はあるものの、明確な影響は確認されていないという意図で記載していたところでございます。
 記載の書き方が現時点では確認されていないというのは、八代海の魚類等の変化自体が確認されていないというふうにも受け取られてしまう表現となっておりましたので、こちらの表現については改めて検討いたします。
○山下委員 ありがとうございます。確かにおっしゃる意味でも取れますが、一読すると変化がないと読めましたので、御意見を言わせていただきました。
 ありがとうございました。
○矢野委員長 山下委員、もうこれでよろしいですか。何か幾つかあるようなお話が最初にあったのですが、よろしいですか。
○山下委員 もしもほかの委員さんが何もなければ、また後ほど御意見させていただきます。まず、ほかの委員さんから優先で構いません。
○矢野委員長 了解しました。それでは、ほかに御意見等はございますか。
 速水委員、よろしくお願いします。
○速水委員 全体を読んで非常に分かりやすくまとめられており、しかも順応的管理の考え方に基本的に従って明確に問題点が書かれているという、非常によい書き方だと考えます。
 ただ、少し気になったのが、最後です。「6.3.3 評価に基づく今後の方向性」のところですが、今回の報告書で新たに出てきた新しい知見だけが取り上げられています。しかもお互いに個別に関係ないトピックを並べただけになっていて、それで、全体のこれからの方向性の大枠を示すような記述が何もございません。しかもこれまで分かっていたような問題・知見の記述です。今回の報告書でさらにその解析とか対策が進んだといったものもたくさんありますが、それが全然入っていないというのは少し片手落ちな気がします。それで、もう少し、せっかく今回初めて評価というものを報告書に入れたので、個別の細かいことを記載する必要はなく、全体の大きな再生戦略というか、再生を進めるに当たっての考え方なので、どのようなところがこれまでは不足しており、どういうところがこれから重要だということが入ってくるとよいのかなと感じました。
 以上です。
○海域環境管理室主査 速水先生、ありがとうございます。
 こちらの記載につきましては検討いたします。また個別に御相談させていただくかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
○矢野委員長 それでは、御検討ください。
 ほかいかがでしょうか。もしオブザーバーの委員の方で御意見等があればお受けしますが、いかがでしょうか。
 もうないようですので、山下委員、もし追加で御意見がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
○山下委員 では、幾つかあります。表現のことも少しありますが、まず、赤潮の書き方なのですが、途中で、ただ単に「赤潮」であったり「珪藻赤潮」であったり、あとは「シャットネラ赤潮」とかいろいろありますが、珪藻赤潮の箇所は「珪藻赤潮」と書いていただけるのであればそれでいいのですが、ただ単に「赤潮」というのが、文章からだと、私どもは有害な赤潮なのか珪藻による赤潮なのか文脈で判断できますが、できれば書き方を統一していただくことで、一般の方にも理解しやすくなると考えます。シャットネラとかいうのも「有害赤潮」と変えていただいて、珪藻とかの赤潮については「珪藻赤潮」というふうに分けていただければと思っております。まず、それが1点。
 そして、あとは書き方で、23ページの八代海の1ポツ目、「シャットネラ赤潮の発生予察について」というところで、「発生・非発生は良好に判別されるものの」という「良好に」について、意味を教えていただきたい。あと、5行目の「八代海の生態系構造に係る知見は依然として乏しく」という、次の「サメ・エイ類をはじめとする」というところで、なぜ漁獲としてあまり揚がっていかないサメとかエイを頭に出されたのかという理由を教えていただきたいと思います。
 26ページ中程の20行目、「平成28年度委員会報告以降」というところで、「有明海・八代海では、海底質改」と書いてありますが、これは海底質の改善とか、どういう意味合いなのか教えていただきたいです。
 あと、もう2つほどありますが、28ページです。14と15行目ですが、「貧酸素水塊は」というところの流れで、「ベントスや二枚貝の着底や生残率への影響が確認されている」ということで、ほかの生物では、具体的に言うと魚とかカニとか、ベントスの中に入るのかもしれないですが、そちらの影響は今のところ確認されていないということで書かれていないのか、教えていただきたいです。
 そして今度は37行目の、「目標と再生方策の設定にあたっては」というところですが、最後で、時間的・空間的スケールを意識した中長期目標の設定が不可欠ということではあるのですが、再生方策は書かなくていいのですか。中長期目標や再生方策の設定などではないか。そこを確認したくて意見を言わせていただきました。
 以上でございます。
○海域環境管理室主査 ありがとうございます。
 まず、最初の「珪藻赤潮」、「シャットネラ赤潮」、「有害赤潮」のことに関しましては、ほかの章もございますので、表現を確認した上で改めて正確に表現できるように考えていきたいと思います。
 それから、2点目にいただきましたシャットネラ赤潮の判別につきましてですが、意図といたしましては、判別はある程度うまくいっているということを意図して書いているところでございますが、表現としましては、改めて適切な表現がないかどうかを検討していきたいと思います。
 同じく23ページのサメ・エイ類に関してでございますが、有明海で平成28年度委員会以降に生態系の調査・構造の解析が進められていたところでございまして、特に頂点の捕食者であるサメ・エイ類の保全が重要であったということから、サメ・エイ類を具体的に代表として書いております。ただ、おっしゃるとおり、漁獲する魚類(水産種)ではないというところがございますので、また書き方については検討させていただければと思います。
 あと、23ページの「海底質改」とあったところでございますが、こちらは「底質改善」の誤字でございましたので、修正させていただきます。
 それから28ページ、魚やカニへの影響は確認されていないのかというところでございますが、貧酸素水塊に関して、ベントスや二枚貝の着底や生残率への影響が確認されているということで、記載させていただいておりました。貧酸素水塊に関しましては、第4章サブ連関図の中で貧酸素水塊の発生による魚類等への影響というのは、有明海では点線(影響がある可能性があるものの、未確認であるもの)ということで、現時点ではベントス、二枚貝を代表として書いております。
 最後にいただきました、再生目標だけ書いてあるが再生方策は書かなくていいのかというところでございますが、おっしゃるとおり、第7章につきましては再生目標と再生方策の両方を記載することとしておりますので、追記させていただければと思います。
 以上でございます。
○矢野委員長 ありがとうございます。よろしいですか。
○山下委員 ありがとうございます。
○矢野委員長 それでは、お二人、手が挙がっていますね。阿保委員と松山委員、阿保委員から順番によろしくお願いいたします。
○阿保委員 水産研究・教育機構の阿保と申します。よろしくお願いします。
 1つコメントを申し上げます。19ページのノリ養殖問題のさらなる課題の部分に、3ポツ目ですが、「栄養塩類等の水質環境について、水産資源に及ぼす影響の解明等を」をという部分に違和感があります。これは二枚貝とか魚類への影響ということで、ほかの(2)とか(4)に入るならいいのですが、あるいはノリ養殖の施肥が低次生態系への影響とかみたいな文言を入れるならいいのですが。
 以上です。
○海域環境管理室主査 御意見ありがとうございます。確かにこの表現については、改めて見直してみますと、どういったことを書いているのかがはっきりしないところがございますので、明文化させていただければと思います。
○矢野委員長 よろしいですか。
 そうしたら、次、松山委員、よろしくお願いします。
○松山委員 水産研究・教育機構の松山でございます。
 今回、主要4項目プラスワン、全体で5つの「第6章 再生目標に係る評価」ということでお示しいただきました。私は全体を眺めてみて、この主要4項目プラスワンの中で、ベントスの再生目標というところが、ほかの項目と比較して、この先どのような再生方策を展開していくべきかというところが少し読み取りにくいという印象を持ちました。私はベントスの専門家ではございませんが、これまでのベントスに関する再生方策の検討というのが、ベントスの個体数であったり湿重量という群全体・群集の変化について議論、あるいはデータの収集等が行われて解析されていいますが、残念ながら、ベントスというのはとにかく対象種が多くて、群全体を見ていると、その中で微妙に変化はあるのですが、長期的に見た場合はあまり変化を捉えられないということで、よく分からないような結果になっているということです。
 今後の展開の1つの解決策としては、魚類のところで、高次生態系の捕食段階の上位の生物がどれくらい生態系全体に影響を与えているか。いわゆるアンブレラ種という概念、あるいは物質循環の非常に重要なところを担っているということで、キーストーン種という言葉が使われております。これは1つ参考になるのではないかと思いまして、ベントスのところも、特に海域の底質の環境に非常に大きなインパクトを与えるようなキーストーン種となるようなものがおれば、全体の変化がなくても、そのキーストーン種がどのように変動していくかということによって、海底の環境がかなり変わってくることはあると思いますので、今後はこういう群全体の議論だけではなくて、そういうキーストーン種みたいなものを特定してしっかりモニタリングしていくとか、そういった次の展開につながるような方向性を示したほうがよろしいのではないかという感じを持ちましたので、これはコメントというか、意見として述べさせていただきました。
○海域環境管理室室長 御意見ありがとうございます。
 ベントスにつきましては、再生目標と再生方策が必ずしもリンクしていないといいますか、課題がございまして、再生目標はベントス群集の保全・再生となっておりまして、再生方策につきましては、基本的には調査をするということで、ベントス群集の変化を解析するというのが方策になっております。そちらにつきましては、各省庁での調査が進められて幾つか判明したこともありますが、判明していないこともあるというのは先生のおっしゃるとおりかなと思っております。御指摘のようなアンブレラ種、キーストーン種といったような特徴的な種を特定してそれを保全していくという方策ができるのかというところも含めて、現状の調査ではそこまでの知見が得られていないということがございますので、次の第7章の再生方策の議論の参考とさせていただきつつ、またこの委員会の場で御意見をいただければと思っております。
 一方、今、「更なる対応が求められる課題」として7ページ目に記載しておりますのは、調査に加えて、各種要因がどういう形でベントス群集に影響をもたらしているかについて、イベント前後でのデータを取ることで、傾向分析だけではなくて因果関係まで把握していくことも必要だということは評価委員会の場でも御指摘をいただいていましたので、そういった形の課題も挙げさせていただいているところです。
 話がまた脱線しますが、6ページ目でベントスの原因・要因と再生方策の対応表を記載しておりまして、こちらで再生方策として述べているのは、先ほど申し上げた調査がメインになっておりますが、実際には二枚貝の生息環境を改善するために各種の底質改善対策や貧酸素水塊の改善対策をやっておりますので、これが間接的にベントス全体にも効くと考えておりますので、こういった二枚貝の対策でベントスにも効くというものも、次回の再生方策の中では明確に位置づけていくことが必要かなと思っております。
 以上です。
○松山委員 なぜこのような発言をしたかと申しますと、実はベントスの中でも比較的大きなサルボウが生息している海域にタイラギの稚貝が大量に着底するというような現象が佐賀県海域で観察されていまして、これはなぜそうなるのかまだよくメカニズムは分かっていないのですが、サルボウが海底にべったりいることによって、タイラギの着生も促進するというような現象もあるわけです。あと、サルボウの資源量がたくさんがあると、ナルトビエイがサルボウをよく食べに来ますので、逆に今度はアサリとかタイラギに対する捕食圧が下がるといった意味で、サルボウがキーストーン種になっているわけですね。そのような視点も入れていくと、評価の多様化が図れるのではないかと思って発言させていただきました。
 以上です。
○矢野委員長 どうもありがとうございました。
 それでは、お二人手が挙がっています。山本委員、青木委員の順番でお願いします。山本委員、どうぞ。
○山本委員 鹿児島大学の山本です。
 説明いただいたそれぞれの項目で、「ウ)更なる対応が求められる課題」というところが、これまでの積み上げ、再生方策、それから達成状況というふうに積み上げて残った課題というふうになったときに、具体的に例えば種を挙げたりとかそういう形で書かれているものと、かなり漠然とした形のものがあるとの印象ですが、その中で26ページの33行目、具体的に書かれている文と、漠として大ざっぱに書かれている文があっても問題はないと思うのですが、この33行目の「水質基準の適切な類型指定を進める必要がある」だけ少し違和感があります。現状の基準では、現状を反映していないということなのか、現状指定している内容がおかしいということで何か問題が発生していたのでしょうか。類型指定というのが、残された課題とどういうふうに関連するのかなと思いました。
○海域環境管理室主査 ありがとうございます。
 底層溶存酸素量の水質環境基準につきましては、詳細な年次はここでは割愛しますが、新しく環境基準として設定された項目でございます。有明海・八代海に関しましては、現在のところ類型指定がされていないということがございまして、その類型指定を進めていく必要があると考えております。こちらは実は平成28年度委員会報告の時点でも同じように書いておったのですが、この10年間で類型指定はまだされていない状況でございますので、今後改めて検討した上で適切な類型指定を考える必要があると考えております。
○山本委員 ありがとうございます。そうしたら、平成28年度以降、残されている課題であることが分かる記載方法のほうが適切かもしれません。
○矢野委員長 今の御質問に関してはよろしいですか。
 今の質問に関して司会の矢野から少し補足で質問があるのですが、この類型指定はこの委員会というか、この上の親委員会がやることなのか、それとも別になるのですか。ここで今回、報告書が上がった内容を踏まえて、その報告書をベースにしかるべきところで指定していただくという流れと理解しているのですが、決め方としてはどういうふうになるのですか。
○海域環境管理室主査 ありがとうございます。底層溶存酸素量の類型指定につきましては、評価委員会とは全く別のところで決めていくことになりますが、国や県が指定をするというふうになっておりますので、海域に応じて担当する部署がやっていくことになっております。
○矢野委員長 ここで課題として挙げているということは、この報告書からしかるべきところに要請しますよと、そういう意味合いになるということですか。
○海域環境管理室室長 そのとおりでございます。評価委員会として必要な再生方策は何か、今後の課題も含めて全般に御議論いただいて、それを担当する各省庁や各県で実施していくという流れでございますので、底層溶存酸素量につきましても、評価委員会としての必要性をお示しいただいて、担当省庁の環境省において進めていくということで考えてございます。
○矢野委員長 ありがとうございます。次、青木委員、よろしくお願いします。
○青木委員 WIJの青木と申します。ありがとうございます。
 21ページの「魚類等の変化」に有明海のことが書かれているのですが、一番下の22行目なのですが、「有明海・八代海における藻場・干潟の分布状況調査が行われ」という文章が、この「魚類等の変化」のところに書かれていることにとても違和感があるのですが、その意図を教えていただけますでしょうか。お願いします。
○海域環境管理室主査 ありがとうございます。こちらにつきましては20ページでございますが、平成28年度委員会報告における再生方策としまして、3ポツ目ですが、「仔稚魚等の生息場となる藻場・干潟の分布状況等の把握及び保全・再生を進める」とございましたので、これに対応する再生方策の進展として記載させていただいております。ただ、おっしゃるとおり、藻場・干潟については、生物の生息環境の確保の箇所に記載することも考えられますので、検討いたします。
○青木委員 ありがとうございました。
○矢野委員長 よろしいですか。
 それでは、ほかはいかがでしょうか。脇田委員、よろしくお願いします。
○脇田委員 ありがとうございます。東海大学の脇田です。
 先ほどの質問の追加質問なのですが、26ページの底層溶存酸素量の水質環境基準の類型指定、これが平成28年から結局進んでこなかったという、そのネックになった理由と、なぜ進んでこなかったかということと、あと、今後5年、10年で進みそうな何か準備や、環境が整いつつあるのかというところを教えていただけますでしょうか。
○海域環境管理室室長 ありがとうございます。
 底層溶存酸素量の環境基準につきましては、5年程度データを蓄積した上で、目標とする達成率や達成期間を設定することになっておりましたので、まず、データの蓄積を先行させていたというのが1つでございます。もう一つには、各湾について、順番に検討してきてございまして、まずは、東京湾や湖沼ですと琵琶湖を先行して議論し、伊勢湾、瀬戸内海、有明海、八代海という形で順次検討を進めておりますので、現時点でまだ有明海・八代海についての類型指定が整っていないという状況でございます。
○脇田委員 ありがとうございました。
○矢野委員長 ありがとうございます。ほかいかがでしょうか。大体出尽くしましたか。
 それでは、以上で議題1については終了とさせていただければと思います。ありがとうございました。
 それでは、議題2、令和8年度報告書原案第3章、第4章、第5章に移ります。資料3及び資料4について、環境省及び国土交通省より御説明お願いいたします。
○海域環境管理室主査 改めまして、環境省の内田でございます。
 議題2は第3章から第5章についてでございますが、昨年度、第19回小委員会で御審議いただいた内容の更新版ということでございまして、更新した部分を中心に説明させていただきます。
 まず、今、表示しております資料4でございますが、第19回小委員会と第56回評価委員会で意見をいただいておりますので、そちらについて御説明させていただいた後で、資料3、第3章から第5章について説明させていただきます。先ほど矢野委員長からも御紹介いただきましたが、後ほど国土交通省から追加の御説明もありますので、今回、併せて行います。
 まず初めに、お断りではあるのですが、前回までは本編、詳細編というふうに構成しておったところでございますが、今回から名称を総説編、詳細編と変更しております。記載している内容に変化があるものではございませんが、御承知おきいただければと思います。
 では、資料4についてでございます。第19回小委員会と第56回評価委員会で合わせて19件の意見を記載しておりますが、今回の第3章から第5章の修正に関係する部分を中心に御説明させていただければと思います。
 まず、No.3でございますが、第56回評価委員会におきまして、気候変動、社会情勢の変化について、第3章の個別の項目には含まれておりますが、まとめが必要というふうなことで御意見をいただきました。この意見を受けまして、第3章の総説編には、「3.10 気候変動による影響」という項を追加したところでございます。
 次にNo.4でございますが、3章の詳細編がトータルで300ページほどございますが、それに対して総説編が9ページとなっておりましたので、それは少な過ぎるので再考いただきたいという、御意見をいただきました。これに対しまして、改めて総説編の内容を検討いたしまして、総説編の第3章、各項目の引用や、先ほどの気候変動の項の追加などを行ったところでございます。
 次にNo.5でございますが、ブルーカーボンについての言及がありますが、その表現が適切ではないということで御意見をいただいたところでございます。これにつきましては、干潟の機能のところにつきまして、第3章総説編、詳細編について記載を修正いたしました。
 No.6でございます。干潟の土砂供給について定量的な評価ができないかとの御意見をいただきました。これにつきましては、後ほど国土交通省から御説明させていただきます。
 少し進みまして、2ページ目、No.9でございます。サブ連関図の太実線というのがあったのですが、複数年で影響があるということは、影響の度合が強いということではないのか、そう捉えてよいかと。それが分かるように明記したほうがよいということで御意見をいただきました。この意見を踏まえまして、サブ連関図で太実線としていたものを白抜き線ということで変更いたしまして、凡例を整理いたしました。
 次に、No.10でございます。平成28年度委員会報告における問題点を第4章に記載しているところでございますが、それと、今回得られた知見が対応していないということで御意見をいただいたところでございます。これを受けまして、第4章の記述を見直しまして、サブ連関図との整合を図ったところでございます。
 また1つ進みまして、No.12でございますが、第5章のサブ連関図のタイトルのつけ方について、第4章との関連を示したほうがよいとの御意見をいただきまして、第5章のサブ連関図のタイトルを修正いたしました。
 また1つ進みまして、No.14でございます。可能な限り最新情報の収集をしてほしいということで、御意見をいただいたところでございます。第3章から第5章に関しましては、基本的には2024年までの情報を掲載することにしておりまして、今回の資料の作成に当たりまして、最新情報の収集を行ったところでございます。
 次に、No.15でございます。こちらはサブ連関図の点線の凡例と、実線を含めた線がほかのボックスをまたぐような記載になっていたことについて御意見をいただきました。後ほど図で見ていただきたいと思っておりますが、凡例を含めまして、サブ連関図の見直しを図っております。
 幾つか進みまして、最後にNo.19でございます。これにつきましては、第5章のベントスの再生方策の記載について御意見をいただきまして、修正しているところでございます。こちらに記載している、今回御説明した以外にも非常に大きなところを含めまして、第19回(合同小委員会)、56回の委員会では御意見をいただいておりますので、報告書作成等を含めて対応していく旨を記載しているところでございます。
 それでは、第3章から第5章について修正した内容を説明させていただければと思います。順番が前後いたしますが、まず資料3-2、第3章の総説編について説明させていただきます。
 総説編は、詳細編で先ほど追加した内容について追記するとともに、文章の記述や図表の見直しを行いまして、全体としてページ数が増加しているところでございます。特に17ページ以降でございますが、3.10気候変動の項を追加いたしましたので、そちらについて御説明させていただきます。この部分につきましては新たな情報を追加したというものではございませんが、詳細編に記載していた内容から気候変動に関する部分をまとめたものとなっております。
 まず17ページ、(1)気象についてでございますが、日降水量100mm以上の日が八代海流域で有意に増加していることや、気温が上昇傾向にある地点があることなどを記載しておりまして、これにつきまして19ページまでに図表を追加しているところでございます。
 また、20ページの(2)海象についてでございます。海象につきましては、平均潮位が上昇傾向にあり、この上昇傾向には気候変動の影響が現れているというような報告もございます。水温については、一部の地点では上昇傾向が確認されているということを記載しております。
 最後の21ページでございますが、大規模出水による影響といたしまして、豪雨に伴う河川からの出水や土砂流入の影響について記載しているところでございます。また、モデル解析の結果、大規模出水の総流量が多いと、貧酸素水塊の継続日数が長くなることなどが示されております。ここにつきましては図表を掲載しておりませんが、もともとほかのページに記載しておりました図といたしまして、例えば7ページの下部には、2021年の豪雨の発生時に大規模な貧酸素水塊が発生したことを確認した際の図を掲載しております。
 以上が資料3-2についての説明でございます。
 続いて資料3-1、第3章の詳細編について説明させていただきます。第3章の詳細編は非常にページ数が多いため、抜粋して資料を作成しています。今回の修正点はこちらのように項目、あるいは本文に黄色でハイライトをしているところでございます。
 第3章の詳細編では、昨年度第17回から第19回の小委員会で御報告した内容について追加修正を行いました。まず、1ページ目と2ページ目に記載しております、河川から海域への土砂流入というものでございますが、こちらは第18回小委員会での熊本県からの報告、第19回小委員会での国土交通省からの報告を基に記載しております。
 次は3ページでございます。3ページ目と4ページ目につきましては、「3.2.5 流域における水収支」ということで記載しております。こちらにつきましては、第17回小委員会で林野庁から御報告させていただいた内容でございます。
 5ページ目から6ページ目でございますが、まとめも修正しております。最初はこちらに「九州北部地方では」というところから黄色ハイライトしておりますが、降水量に関しましては詳細編について追加したものではございませんが、総説編に、先ほど3-2で説明したとおり、気候変動に係る記述を追加するに当たりまして、詳細編のまとめにもこの記載を追加させていただきました。
 5ページ目から6ページ目にかけてが、今回の追加分を反映させたものとなっております。
 資料の7ページ以降は藻場・干潟調査についてでございますが、昨年度、第18回小委員会におきまして、2024年度の調査結果について報告させていただきました。今回の資料におきましては、昨年度、2025年度の結果を追加しております。調査の結果、先ほど第6章にも同じことを記載しておりましたが、有明海においては藻場が1,062ha、干潟が17,753ha、八代海においては藻場が672ha、干潟が4,427ha確認されております。この調査結果につきまして、前回2018年から2019年度の調査結果と比較いたしますと、藻場の面積が約55%減少しているということになっておりました。原因としまして、2024年度の夏が高水温で継続したことなどが影響したものと推察しております。
 以上で資料3-1、第3章詳細編についての御説明を終了いたします。
 続いて、第4章に関してですが、また順番が前後いたしますが、先に資料3-4、第4章の総説編について説明させていただきます。資料3-4の2ページ目と3ページ目には有明海・八代海それぞれの連関図を掲載しております。前回、第19回小委員会までの資料では、平成28年度委員会報告時の連関図を参考として入れさせていただいておりましたが、第4章で行いました原因・要因の整理も進みましたので、今回から令和8年度報告で掲載を予定している図に差し替えているところでございます。また、凡例につきましては、サブ連関図も同様でございますが、先ほど説明した御意見などを踏まえまして、例えば点線について、影響がある可能性があるものの、未確認であるものといった修正を行っているところでございます。
 3ページ目も同様でございます。
 次の4ページ目でございます。先ほど資料4について御説明したところと重複するところでございますが、「底質の泥化、長期的な水温上昇による影響については、新たな知見は得られていない。」という一文を追加しております。こちらは御意見を踏まえまして、平成28年度委員会報告における問題点とのリンクを意識して記載したところでございます。これ以降につきましても同じように追加しているところでございます。
 そのほかにつきましては、例えば7ページでございますが、新たな知見が得られた部分について記載を修正しております。この新たな知見の部分につきましては、資料3-3、詳細編で御説明させていただければと思います。
 それでは、資料3-3、第4章詳細編についてでございます。資料の2ページと3ページには総説編と同様に、有明海・八代海それぞれの連関図を掲載しております。総説編とは一部違いがございまして、平成28年度委員会報告以降に新たに得られた知見につきまして、こちらは青線で表示しているところでございます。
 進みまして34ページ、先ほど御説明したとおり新たな知見が得られた部分について記載を修正しておりますので、説明させていただきます。34ページはタイラギについて得られた知見を追加しております。こちらのページでは稚貝/幼生密度比から溶存酸素濃度の好適度との関係が示されたということで記載しております。
 次の35ページでございます。「底質中の硫化物の影響」についてですが、この部分は前回第19回の小委員会で御報告した内容でございますが、底質中のAVS(酸揮発性硫化物)がタイラギの生息環境の限定要因の一つとなる可能性が示されております。
 続きまして、36ページは「底層の濁度の影響」について記載しております。タイラギの生育実験の結果、タイラギは濁度に敏感な種であるということが明らかとなりました。これにつきましてはさらに追加実験が行われておりまして、その結果によって、記載を修正することとしております。
 また少し進みまして、64ページでございます。ノリ養殖についての少雨による栄養塩不足への影響についてでございます。ノリ養殖につきましては、河川からの栄養塩供給が減少することがノリの色落ちなどの原因の一つと考えられており、こちらに記載しておりますのは以前からある論文でございますが、改めてその原因・要因について整理いたしましたので、追加しているところでございます。
 また、65ページでございます。水温とノリのアカグサレ病という病気について、その関係を整理いたしまして、記載を修正しております。
 また、しばらく進みまして、91ページでございます。八代海における赤潮についての記載を追加しているところでございます。今年も既にニュースなどで御存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、八代海で赤潮の被害が発生している状況にございますが、赤潮の発生予察が行われておりまして、判別分析による1ヵ月前から3ヵ月前の予察と発生日の推定が可能というふうになっております。
 最後に101ページからでございます。ここからは気候変動による影響のうち、有明海・八代海で将来想定される影響について知見の追加がございましたので、更新をしているところでございます。
 まず、101ページの「有明海・八代海の海水交換への影響」でございます。これはもともと記載していたものでございますが、新たな知見を受けまして、全面的に記載を見直しました。外海から有明海への正味流入は夏に弱まって、逆に冬には強まる、また、河川からの淡水流入については、逆に夏に増加して、冬に減少するということなどが予測されています。
 また、102ページの「窒素循環」についてでございますが、有明海湾奥部の冬期のDIN(溶存態窒素)の濃度が現在気候に比べて1割から2割減少するということが予測されているところでございます。
 少し進みまして、104ページの下部でございます。104ページからは貧酸素水塊の発生について新たな知見の追加を行っているところでございます。こちらにつきましては、有明海湾奥部において貧酸素水塊の持続時間が将来気候においては拡大することが予測されております。
 また、105ページの下部でございますが、八代海におきましても、貧酸素水塊の貧酸素の持続時間が長期化する傾向があるというふうに示されております。
 少し進みまして、110ページ、同じく貧酸素に関するお話でございます。貧酸素シミュレーションの結果につきまして、有用二枚貝3種類(アサリ、タイラギ、サルボウ)の死亡条件を満たすかどうかという観点で確認したところ、死亡条件を満たす確率が上がっている、生息環境の悪化が予測されているところでございます。
 これらを踏まえまして、111ページから112ページのまとめにつきましても、これらの説明したような内容を追加・修正しているところでございます。
 では、第4章は以上としまして、最後に第5章についてでございます。第5章は、資料3-5と3-6でございます。前回からは大きな変更点はございませんが、例えば資料3-5の3ページ目でございます。先ほど第4章で御説明したとおりでございますが、サブ連関図の凡例の修正を行いました。また、黄色のハイライトが漏れており申し訳ございませんが、図の名称につきまして、第4章のどの図と関連しているかということを追加しているところでございます。
 以降のページにつきましても、同様に修正を行っているところでございます。
 資料3-6、総説編につきましても同様に修正しているところでございます。
 以上で第3章から第5章までの説明を終わらせていただきます。
 引き続き、国土交通省から資料3-1、補足資料ということで御説明させていただければと思います。国土交通省さん、よろしくお願いいたします。
○九州地方整備局建設専門官 九州地方整備局の建設専門官をしております小野でございます。今日はよろしくお願いいたします。
 私から、画面に出ているかと思いますが、1月22日に開催された第19回小委員会で横山委員から御指摘をいただきました横断測量の結果の中で、特に澪筋を外した部分でもう少し定量的な評価ができないかというような御指摘をいただいてございます。これについて、画面共有させていただいているところを説明させていただきます。
 まず横断形状を横断面として2断面測量してございまして、横断形状の変化のグラフを資料中ほどに示しておりまして、左が河口から約2kmのところ、右が河口から約4kmで、それぞれAとBという表現をしてございます。この下に調査位置図がございまして、平面図でございます。-2kmと-4km、それぞれAエリアを筑後川、Bエリアを早津江川で表現したところでございます。
 まず、上の箱書き1つ目です。こちらは澪筋以外を今回の資料では「干潟」という表現にさせていただいておりまして、令和7年測量と平成20年測量の結果、この差分を表現したというところです。筑後川について、河口から-2km(左側の横断形状の変化グラフ)では、最大で1.24m、平均的には0.18m、それから-4kmでいくと最大で0.45m、平均で0.17m の差分、堆積方向に変化しているところでございます。
 その下、2つ目のポツですが、同じく令和7年の測量と平成20年の測量、これの早津江川の差分でございますが、河口から2kmのところで最大0.90m 、平均で-0.09m、それから4kmで最大0.29m 、平均で-0.01mという高さの差分となりました。
 こちらについて3つ目のポツでございますが、土砂変動量については、平均断面法で簡易的に算出させていただきました。筑後川沿いのAエリアでは約263千m3、早津江川のBエリアでは約-116千m3ということで少し低下したというような評価でございます。
 総じて筑後川と早津江川全体でいきますと、この資料で言う干潟では147千m3ほど堆積したということで、2断面ではございますが、評価させていただいたところでございます。
 私の説明は以上です。
○矢野委員長 以上で御説明は終わりということでよろしいですか。ありがとうございました。
○九州地方整備局建設専門官 ありがとうございます。
○矢野委員長 それでは、ただいま御説明がありました内容、資料の3と4について御意見、御質問等を承りたいと思いますが、いかがでしょうか。
 山室委員、よろしくお願いします。
○山室委員 資料3-3について教えていただきたいのですが、タイラギについて、まず24ページの25行目、22行目あたりですかね。これはもしかしたら説明にあったのかもしれないのですけれども、24ページの22行目に、タイラギについては、「生息域分布がA2海域に偏る傾向が見られる」と書いてあるのですが、それ以下の文章でこの海域で大量減耗しているとか、成貝まで到達していないと書いてあるので、このA2海域に偏るというのは、激減がA2に偏るという意味ですか。何がA2海域に偏る傾向があるのかというのが、この文章とタイラギの生息域分布が、というふうに読めてしまうので、どうかというのが私の単純な疑問です。
 それが1点と、もう一つは35ページなのですが、これはとてもいい実験で、解析もすごくクリアだなと見たのですが、硫化物がタイラギの稚貝も成貝も効いているということが明らかにされていると思うのです。6行目のところに、「成貝・稚貝とともに限定要因法が比較的再現性が高いことが明らかとなった」という、これは下のこの実験が示すように、酸揮発性硫化物が一定程度以上になると、ほかの底質とか餌とかそういうのがよくても、それだけで決まってしまうよという意味だと思うのですが、それを前提とした場合、下の付図4.2.2-12で、稚貝はすごくクリアで、例えばAVSが0.1mg/g以上あるともうこれは致死的になって生存できないということが見てとれるのですが、左の成貝の実験結果が少しばらついているのです。つまり0.4mg/g超えてもタイラギが生きているのがいるので、その限定要因法とは合わない結果になってしまっているのかなという気がして、例えばずっと口を閉じていたとか、そういう何か特殊なことがあったのだったらそういうのを省いておくと分かりやすいので、この成貝については、この図だけで限定要因法があって、それでこのグラフに書いてあるところですね。0.1mg/gほどのところが致死的だみたいなことを線で示していらっしゃると思うのですが、この結果は少し言い過ぎに見えてしまうかなと思います。なので、この結果について特に0.4mg/gを超えたところで、少なくとも0.2個体とか書いてありますね。2つ目の生存個体にピークがあるみたいに見えて、この結果について、やられた方に御説明をお願いできたらと思います。
 以上です。
○海域環境管理室主査 ありがとうございます。
 まず、1つ目について説明させていただきます。資料をお出ししますので、お待ちください。
 タイラギの生息がA2海域に偏っているという表現につきましては、第3章の詳細編でございますが、こちらに生息状況を記載しております。この結果を見ますと、A2海域というのが湾奥の右ですか、東側ですが、そちらに生育が固まっているところが確認されているということを記載してございます。こちらは稚貝の分布状況なのですが、稚貝についても、2009年などでは湾奥の東側に生育が確認されているということでございます。
 2つ目の質問につきましては、事務局担当者に御回答いただいてもよろしいでしょうか。
○事務局 今の二枚貝のHSI解析につきまして、すみません、今、解析を詳細に担当したものがこの席にいないため、この件については後日、回答させていただければと思います。
○山室委員 ありがとうございます。先ほどの24ページの22行ですが、いや、私もそういう意味かなとは思ったのですが、ここだけを見てしまうとそういうふうに読めないので、例えば「A2海域に偏る傾向が見られる」の後に、「しかしながら、この海域では」とか何か一つ接続詞を入れたほうが、この文章だけを見る人には分かりやすいのではないかという気がしました。
 以上です。
○海域環境管理室主査 ありがとうございます。文章の修正については反映させていただきます。
○矢野委員長 どうもありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。
 北原委員、よろしくお願いします。
○北原委員 長崎県総合水産試験場の北原です。
 資料3-3の73ページですが、12行目から16行目にかけて、「また、天然海域においてトラフグ放流魚の成長が悪いことは、脊椎骨に基づく年齢査定で明らかにされており」という記述があるのですが、この引用文献を確認したところ瀬戸内海等他の海域の結果も含むものでの知見であったので、「天然海域において」と全ての海域でのことと捉えることが出来るような書き方がされている点が気になりました。それに加えて、有明海における放流トラフグの雄の成長については、原著論文を拝見いたしましたが、天然魚と放流魚のサンプルサイズにはおよそ3倍の差がありました。天然が141個体で、放流が44個体です。そのため、放流魚で高齢個体が少ないという結果については、サンプルサイズの違いが一部影響している可能性も考えられるのではないかと思います。実際、詳細は本日お示しすることができませんが、私どもの調査では10歳を超える個体も確認されております。
 また、トラフグの雄において、天然魚と放流魚の体サイズに差が見られるとされていますが、トラフグの雄の場合、採捕時期によって、白子の発達状況や体重への寄与が大きく変化することが知られております。そのため、放流魚と天然魚で採集時期に偏りがある場合には、体重差や肥満度の差として現れる可能性も考えられます。論文からは比較対象とした個体がどの時期に採捕されたものか、また、季節変動の影響をどのように考慮して解析されたものかが読み取りにくかったため、その点について補足説明が必要と思いました。
 さらに、次の74ページ、付図4.2.4-3の写真については、体サイズが大きく異なる個体が並べて掲載されているため、これを読まれる方によっては、両者の差異を極端に印象づける図として受け取られる可能性があります。誤解を避ける観点から、図の趣旨を補足する説明を加える、または図の掲載方法について再検討いただくことも一案かと考えます。
 なお、私どもが保有するトラフグ関連データにつきましては、整理の上、後日、環境省ヘ提供させていただきたいと考えております。
 最後に73ページから74ページに関する記述に関しては、種苗放流の根幹に関わる内容が書かれておりますので、ぜひとも水産庁さんとも意見交換の上、記述内容を検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。
○海域環境管理室主査 御意見ありがとうございます。後日、トラフグについてデータをいただけるということですので、データをいただいた上で表現などを考えさせていただければと思います。
○矢野委員長 どうもありがとうございました。ほかはいかがでしょうか。
 オブザーバーの委員の方も含めて、もし御質問等があればお受けしますが、いかがですか。
 古米委員長、よろしくお願いします。
○古米評価委員長 古米です。
 確認ですが、資料3-3で「第4章詳細編(案)目次」とあるのですが、ここでの記載は基本的考え方しか書いておらず、4.1のタイトルは基本的考え方で止まっています。4.1.2の平成28年度委員会報告における再生目標はここには記載されないという方針に変わったのでしょうか。一応、確認したいと思います。この第4章なのでは、再生目標を示しながら問題点を書くという書き方もあるし、一方で、第6章で再生方策の実施やその状況を書くので、重複するのでそちらで目標について書くという方式も考えられます。再生目標をどこで出しておくのかという確認をしたいと思います。
 以上です。
○海域環境管理室主査 ありがとうございます。第4章詳細編の目次に関しましては、おっしゃるとおり、再生目標を記載しておりませんでした。といいますのも、今回お示ししました第6章において目標を示すということにしましたので、第4章からは削除したところでございます。こちらの目次の部分については修正が漏れておりましたので、失礼いたしました。
 ただ、最終的には、目次の四角囲みの部分につきましては報告書としては掲載せず、こちらを削除した形で載せる予定にはしております。
○古米評価委員長 確認できました。どうもありがとうございます。
○矢野委員長 ありがとうございました。ほかいかがでしょうか。
 特にございませんか。
 私から、最後に御説明いただいた国交省の筑後川の土砂動態のところで少し伺いたいです。これはA海域、B海域というので、Aが堆積傾向、Bが洗掘傾向という結果が得られているのですが、これは筑後川と早津江川というふうに分けて書いていますが、大本は筑後川なので、それが分流して流れ込んできているということですから、土砂の流出に関しては傾向として近いものがあるのかなと思っていたのですが、何で差が出ているのかというところに対して、もし何か明確な理由があれば説明いただければと思うのですが、そこら辺はいかがでしょうか。
○九州地方整備局建設専門官 九州地方整備局、小野です。御質問ありがとうございます。
 BエリアとAエリアの違いについて、深掘りして踏み込んだところまではまだ至ってございませんので、御質問いただいた点も少し考えてまいりたいと思っています。
○矢野委員長 なかなか結構難しいのかなと思うのですが、令和7年から平成20年の差分で取っているので、恐らく平成29年とか令和2年の出水などで土砂の流出が多かったというので、堆積傾向になるというのは理解しやすいのですが、片方が堆積で片方が洗掘傾向という違いが出ているというのは、若干不思議な気がしたので伺いました。これは結構難しい分析が必要になるのかと思いますので、もし検討が進みましたら、今回の報告書には間に合わないかもしれないですが、しかるべきところで報告いただければ有り難いと思いました。
 以上です。
○九州地方整備局建設専門官 ありがとうございます。
○矢野委員長 それでは、ほかいかがでしょうか。
 かなり内容がたくさんだったので、各専門分野でいろいろ御質問があるかなとは思っていたのですが、一応、今回は修正版の御説明ということなので、大体、修正された箇所に対して、この小委員会としては、特にもう問題なしというような判断でいいというふうに皆さんお考えなのかなと思うのですが、ほかに質問はよろしいですか。
 では、特になさそうですので、この部分については以上とさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
 それでは、議題自体は終わりましたが、全体を通じて、委員から何か御意見等がございましたらお受けしたいと思いますが、いかがでしょうか。
 よろしいですか。速水委員、お願いします。
○速水委員 速水です。
 また後から事務局から説明があるのかもしれないですが、今後のスケジュールと、それから今日の前半6章についてなのですが、恐らく6章については、今日の議論を踏まえて、次回の小委で修正版が出されて、それを親委員会に上げる。そして、さらには次の小委では7章の議論を今日の6章と同じようにするというような進め方になると思うのですが、その場合、6章について、結構今日の時間だけでは十分に検討できなかった部分もあるので、会議後も検討して意見を出せるような形にしていただけたらと思います。
 以上です。
○海域環境管理室主査 速水先生、ありがとうございます。今後のスケジュール、進め方については、先生のおっしゃるとおりでございます。第6章につきましては、本日の御意見を踏まえて、修正させていただきたいと思います。
 あと、改めて御意見を出される可能性があるということですが、スケジュール上の都合もございますので、2週間程度をめどにメールなどでいただければ、こちらで対応させていただきたいと思います。
○海域環境管理室室長 スケジュールについて多少補足でございます。
 次の委員会は9月8日を予定してございます。そちらで第6章の修正版と第7章の原案をメインに審議させていただきます。その後、再度、小委員会を11月をめどに開催させていただきたいと思っておりまして、現在、日程調整を別途させていただいているところかと思います。次の小委では、第6章、第7章に加えて、今まだ御審議いただいておりません第1章、第2章につきましても、原案を見ていただければと思っております。次々回の小委員会では、第1章から第7章まで、御意見を踏まえた修正版を通しで見ていただき、小委員会としましては、評価委員会に上げるための最終レビューに近い形にできればと思っておりますので、あと2回ほど密な御審議をいただくことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
○矢野委員長 どうも御説明ありがとうございます。
 先ほど言われていた意見の収集を2週間ほどやるという話ですが、今日、御欠席の委員とかもおられるので、またメールで改めて意見照会という形で送っておいていただけると確実かなと思いましたので、よろしくお願いします。
 それでは、ほか全体的なことで何か御意見とかはございませんか。よろしいですかね。
 古米委員長、お願いします。
○古米評価委員長 確認ですが、今回、総説編というエッセンスをまとめたものと、科学的知見も整理した詳細版を組み合わせて報告書とする案が出てきています。詳細版は細かいことも書いてあるので非常に分厚くなることから、エッセンスだけを総説編でまとめて報告するということは理解しています。例えば、第5章総説編では、突然「5.1 ベントス(底生生物)の変化」で図が出てきている状態です。総説編が、詳細版に対してどういう位置づけや趣旨で作成されているのかを示すとよいと思います。詳細版はこういう構成でこう書いているが、その部分に対応する総説編ではこういうまとめとなる。そのまとめに至る科学的な詳しい情報については詳細版を読んでいただきたいとか、何か両者の関連が分かるような文章をもう少し入れたほうがよいと思います。短い総説編を読む方がきっと多いと思うので、その人たちが、自分の専門とか深く関わっているところは詳細版を見たほうがいいなと思うような書きぶりにするといいかと思いました。
 その意味においては、どこを見ると詳しいことが記載されているというリンクづけが、第3章にはあったと思うのですが、総説編と詳細編の関係を各章で書くのも変なので、最初に、「今回の報告書全体の構成はこうで、こういう読み方をしてください」というようなことを、最終的に報告書をまとめる段階で書くといいかなと思いました。
 以上です。
○海域環境管理室主査 ありがとうございます。詳細編と総説編の関連といいますか、いただいた御意見につきましては、「はじめに」、あるいは第1章になるかも分かりませんが、そういったところで記載させていただくようにしたいと思います。
○古米評価委員長 よろしくお願いします。
○海域環境管理室主査 あと、もう1点いただきましたリンクのほうについてですが、確かにおっしゃるとおり、第3章には、例えば詳細編の3.何.何はこれについて記載されているというリンクがありますので、第4章、第5章につきましても、同様に入れられるように検討していきたいと思います。
 ありがとうございます。
○古米評価委員長 よろしくお願いします。
○矢野委員長 どうもありがとうございました。ほかはよろしいでしょうか。
 全体的なことに対して御意見はございませんか。よろしいでしょうか。
 そうしたら、出尽くしたようですので、それでは、本日の合同小委員会で予定されていた議事については全て終了いたしました。議事進行への御協力にお礼申し上げます。
 進行を事務局にお返しします。
○海域環境管理室海域環境対策推進官 矢野委員長、また活発な御議論をいただいた各委員の皆様、ありがとうございました。
 本日の議事録ですが、後日、事務局より確認依頼を行いますので、よろしくお願いいたします。内容を確認後、議事録は環境省ホームページで公開させていただきます。
 それでは、以上をもちまして、第20回水産資源再生方策検討作業小委員会及び第20回海域環境再生方策検討作業小委員会の合同小委員会を閉会とさせていただきます。
 本日はお忙しい中、御出席を賜りまして、誠にありがとうございました。
 

午後2時50分閉会