第12回 有明海・八代海等総合調査評価委員会 海域環境再生方策検討作業小委員会 議事録

*水産資源再生方策検討作業小委員会(第12回)及び海域環境再生方策検討作業小委員会(第12回)の合同開催

開催日

令和5年12月8日(金)

場所

WEB会議システムにより開催

出席者

(海域環境再生方策検討作業小委員会)
 小委員会委員長 : 矢野 真一郎委員長
 委員 : 上久保祐志委員、鈴木敏之委員、山室真澄委員
 専門委員 : 青木美鈴委員、金谷弦委員、桐博英委員、東博紀委員、古川恵太委員、弓削こずえ委員、横山勝英委員
(水産資源再生方策検討作業小委員会)
 小委員会委員長 : 鈴木敏之委員長
 委員 :藤井直幹委員、矢野 真一郎委員、
 専門委員 : 青木美鈴委員、尾田成幸委員、外薗博人委員、堀田英一委員、松山幸彦委員、山口啓子委員、渡邉孝裕委員
(オブザーバー)
 清本容子委員、林美鶴委員
(関係省庁)
 農林水産省農村振興局整備部農地資源課 小松課長補佐、加藤係長、橋本係長 
 林野庁森林整備部治山課 日下部企画官、後藤課長補佐、矢野係長
 水産庁増殖推進部漁場資源課 吉川課長補佐、田代係長、辻係員
 水産庁増殖推進部栽培養殖課 鈴木課長補佐、田畑係長、伊藤係員
 水産庁増殖推進部研究指導課 中村課長補佐
 水産庁漁港漁場整備部計画課 落野計画官、山内係員
 国土交通省水管理・国土保全局河川環境課 新保係長
 国土交通省港湾局海洋・環境課港湾環境政策室 釘田課長補佐
 国土交通省九州地方整備局河川部 上村広域水管理官
 国土交通省九州地方整備局河川部河川環境課 原田課長、古川建設専門官、辻丸流水管理係長
(事務局)
 環境省水・大気環境局海洋環境課海域環境管理室長、海洋環境課海域環境管理室室長補佐
 

議事録

                                           午前10時00分 開会

○森川海域環境管理室室長補佐 皆様、おはようございます。定刻となりましたので、ただいまから有明海・八代海等総合調査評価委員会第12回水産資源再生方策検討作業小委員会及び第12回海域環境再生方策検討作業小委員会を開会いたします。本日の小委員会は、御案内のとおり、合同で開催いたします。
 委員の皆様におかれましては、お忙しい中御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 本日の小委員会は、ウェブ会議のみでの開催とさせていただいております。委員の皆様には御不便をおかけしますが、会議中、音声が聞き取りにくい等の不都合がございましたら、事務局まで、お電話またはウェブ会議システムのチャット機能にてお知らせいただければと思います。
 議事中、マイク機能は、委員長及び発言者以外はミュートにさせていただきます。なお、御発言の際は、お名前横にある挙手アイコンをクリックしてください。青色に変わりますと挙手した状態に変わりますので、御発言の意志はこのマークで確認いたします。委員長からの御指名後、マイクのミュートを解除していただき、御発言いただきますようお願いいたします。御発言後は、挙手アイコンを忘れずにクリックし、黒になるよう操作願います。挙手アイコンは、事務局でオンオフを操作できないため、御協力をお願いできればと思います。
 また、ウェブ会議では、通信状況や御発言者様の声質によっては不明瞭な箇所が出てくる可能性がございますので、恐れ入りますが、御発言前にお名前をお名のりいただきまして、少々ゆっくりと御発言いただけますと幸いです。
 本小委員会は、公開の会議となっており、環境省海洋環境課公式動画チャンネルでライブ配信を行っております。
 それでは、議事に先立ちまして、環境省海域環境管理室長の木村より御挨拶を申し上げます。
○木村海域環境管理室長 ただいま御紹介いただきました環境省水・大気環境局海洋環境課海域環境管理室の木村でございます。
 委員の皆様には、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
 さて、本日の第12回小委員会では、10月に開催した第11回小委員会に引き続きまして、「今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容」について御審議いただくとともに、令和8年度報告の骨子案について御議論いただきます。
 「今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容」については、前回の小委員会において、水産小委員会と海域小委員会の分担などについて様々な御意見をいただいたことから、これらについて、より分かりやすくお示しするため、留意事項をまとめております。
 これも踏まえて、この「今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容」については、今回決定したいと考えております。
 これに沿って、来年2月の第13回小委員会からは、有用二枚貝や気候変動の影響などについて、いよいよ具体的な情報収集を始める予定としております。
 また、令和8年度報告の骨子案については、報告の目次構成や記載内容について御議論いただきます。こちらについては、今回の小委員会の審議結果を基に、来年1月の評価委員会で審議いただく予定としております。
 本日は、委員の皆様に忌憚のない御意見を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
○森川海域環境管理室室長補佐 ありがとうございました。
 それでは、委員の出席状況について御報告いたします。
 本日の委員の出席状況ですが、欠席の御連絡を内藤委員、中島委員、山西委員、岸田委員、速水委員、山口敦子委員、山本委員、小林委員よりいただいております。 また、横山委員につきましては、遅れて御出席されること伺っております。
 以上より、現在、26名中17名が御出席されておりますので、有明海・八代海等総合調査評価委員会令第6条に基づく会議の定足数を満たしていることを御報告させていただきます。
 本日は、オブザーバーとして、評価委員会から清本委員、林委員も御参加いただいております。オブザーバー参加の委員におかれましては、御発言や御意見がある場合には、発言を求められてから挙手をお願いいたします。
 また、関係省庁として、農林水産省農村振興局の農地資源課、林野庁の治山課、水産庁の漁場資源課、栽培養殖課、研究指導課、計画課、国土交通省水管理・国土保全局の河川環境課、港湾局の海洋・環境課から御出席いただいております。
 環境省側の出席者も紹介させていただきます。
 先ほど御挨拶申し上げました海域環境管理室長の木村、同室室長補佐の川口、同じく室長補佐の川田、そして、進行をしております、私、室長補佐の森川でございます。
 資料につきましてですが、事前に電子データ等で御案内しておりますが、議事次第に記載の一覧のとおりでございます。資料に不足や不備がございましたら、事務局までお知らせください。
 資料は、事務局が画面上に表示しながら進行させていただきます。
 それでは、早速ですが、議題に入ります。
 今回の進行は、水産小委員会の鈴木委員長にお願いしております。以後の進行につきましては、鈴木委員長、よろしくお願いできればと思います。
 では、鈴木委員長、よろしくお願いいたします。
○鈴木委員長 了解いたしました。
 それでは、本日の進行を担当させていただきます鈴木でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 限られた時間の中で、円滑な議事の進行に御協力をお願いいたします。
 それでは、早速ですが、議事を始めさせていただきます。
 本日の議題は、議題の1「第11回小委員会における「今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容」に係る報告」及び議題の2、「令和8年度報告の章立・項目(骨子案)」の2議題となります。
 それでは、まず議題の1として、資料2の「情報の収集・整理・分析等の具体的内容の検討」関係について、事務局にて説明をお願いいたします。
○川田海域環境管理室室長補佐 ありがとうございます。
 それでは、議題1の今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容の検討の御報告につきまして、御説明させていただきます。
 まず、10月の第11回小委員会にて議論いただきました本資料については、御指摘を踏まえ、1点修正しております。
 修正箇所は、水産・海域両小委員会の共通のところとなりますが、3ページ目の、今後の方向性についての表にて、黄色で塗り潰しているセルとなります。魚類等の資源量に係る項目において、水産小委のみの記載でしたが、こちらに海域小委を追記しております。
 資料2-1、資料2-2につきましては、本日の合同小委員会にて決定いただければと考えておりますが、第11回評価委員会で、ほかにもいただいております御指摘、御意見を踏まえ、より分かりやすくなどとの観点から、留意すべき事項が必要であると考え、今回、資料2-3としてお出ししております。
 こちらは、令和8年度報告に向けて、どのように進めていくかということについて、1月の第50回評価委員会にて決定された今後の審議の進め方、また、小委員会の所掌事務及び作業分担、そして、2月の第10回小委員会にて決定されました小委員会の作業方針、小委員会の情報収集等の方向性、そして今回の情報収集等の具体的な内容に係る検討、これに基づきまして、留意事項を踏まえ、必要な修正を適宜加えながら、進めたいと考えております。
 そして、その留意事項といたしまして、この下のほうに書いてございますが、まずは第11回水産・海域の両小委員会にて御指摘いただいたことでございます。資料からは分かりづらいと御指摘いただきました、情報の収集等の体制・分担・手順についてでございますが、(1)、先ほどの①のところです。小委員会に御提示する資料については、事務局が審議に必要な情報を収集・整理・分析し、資料を作成いたします。
 その際、3委員長と調整の上、必要に応じて、関係省庁・県に対する調査結果等の資料提出や、知見を有する委員への情報提供や、情報・整理・分析を依頼させていただきます。
 次に、②でございます。
 ①で収集・分析した結果に基づく資料を事務局が小委員会に提示いたします。それを受け、小委員会の審議では、資料の妥当性・合理性について御確認いただき、必要な場合には、修正等のご指摘や今後の作業についてのご示唆をいただきます。また、小委員会に資料を提示する際には、3委員長と御相談の上、必要に応じて、関係省庁・県や知見を有する委員へ、小委員会における御説明をお願いさせていただきます。
 次に、③でございます。
 ここに書いております委員会、これは評価委員会、いわゆる親委員会のことですが、委員会では、小委員会にて審議いただいた結果について、審議、あるいは報告いただくことになり、小委員会の審議結果の妥当性・合理性を確認し、必要な場合には修正等の指摘を行い、また、今後の作業について示唆を与えます。
 また、ここでも委員長と調整の上、関係省庁・県及び知見を有する委員に対して、委員会における説明等、必要に応じて依頼させていただくことになります。
 次のページ、2ページ目でございます。
 2)についてですが、水産小委員会・海域小委員会の相互に関連する内容につきましては、両小委員会相互でのオブザーバー参加や合同開催により、議論の共有・連携強化を図ります。
 また、情報収集等の実施に当たっては、先ほどの1)の手順に沿って実施いたしますが、下の①を追加いたします。事務局が資料を小委員会に提示する際に、ほかの小委員会が担当する内容の資料を含めて提示いたします。その際に、それぞれの小委員会に期待する内容、分析の分担や視点・方針について、事務局からお示しするようにいたします。
 また、両小委員会の審議においては②を追加致します。それぞれの小委員会において、それぞれの分担・視点を踏まえて、事務局から提示する資料について御審議いただきます。各小委員会の審議の状況・結果については、事務局が両委員会で随時共有し、必要な調整を行います。また、必要に応じて、両小委員会合同開催により、合同で整理・分析を進めます。
 次に、下の3)の委員の役割についてですが、1月の第50回評価委員会で、報告書の編集に関する体制として原案をお示しいたしました編集ワーキング、こちらは、下のほうにイメージ図を当時の資料から抜き出しております。具体的には、これから3委員長と御相談しながら、この編集ワーキングを編成することになりますので、まだ、このイメージ案以外にお示しできる情報はございませんが、編集ワーキングからの依頼があった場合に、知見を有する項目についての情報提供、整理、分析を行っていただきます。また、ほかにも事務局が作成した資料に対する確認や、意見を出していただくことを考えているところでございます。
 次に、3ページ目でございます。
 こちらの4)、報告書作成におきましては、委員に情報の提供、整理、分析の作業を依頼する場合には、編集ワーキングと、依頼先となる個別の委員とも御相談して決めてまいります。
 次に、(2)情報の収集・整理・分析の進め方につきまして、第11回小委員会にて御指摘をいただきましたが、データについては、これまでに収集したものも活用し、できるだけ長期データを収集し、分析を実施いたします。
 また、(3)情報の収集・整理・分析の対象内容につきましては、第11回海域小委員会でいただいた御指摘から、新たな項目である社会経済情勢に関しては、「今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容の検討」を踏まえ、情報収集を進めるとともに、ほかに得られる視点がないかについても検討いたしたいと考えております。
 このほか、第11回小委員会のほうで、委員から収集すべきとの御意見があった情報については、今後、収集の可否も含めて検討してまいります。
 まずは、情報収集等、先ほどの資料2-1、そして資料2-2の情報収集等の具体的内容に基づき、適宜修正しながら進めていきたいと考えています。
 御説明は以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございました。
 ただいま事務局から説明がありましたが、「今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容の検討」、資料2-1、2-2については、今回の小委員会で決定したいと考えております。
 第11回小委員会の議論を踏まえた留意事項について説明がありましたが、これを含めて、御意見、御質問等を承りたいと思います。いかがでしょうか。挙手をされて御発言ください。よろしいでしょうか。
 それでは、小委員会のオブザーバー参加いただいている清本委員、林委員にも、御意見等の有無を確認したいと思いますが、もしありましたら、挙手をして御発言いただきたいと思います。
 それでは、「今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容の検討」に係る報告については、水産小委員会及び海域小委員会について、それぞれ了承ということでよろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 それでは、次に、議題2として、資料3の令和8年度報告の章立・項目(骨子案)について、まず、事務局から説明をお願いいたします。
○川口海域環境管理室室長補佐 事務局の川口でございます。私から御説明をさせていただきます。
 説明に当たっては、資料3の委員会報告の章立・項目(骨子案)の検討と記載されているもの、また、(参考)として、令和8年度報告の骨子案と過去の報告との項目比較を使用しますので、こちらを御覧ください。
 最初に、資料3、委員会報告の章立・項目(骨子案)の検討についてですが、1の基本的な考え方、こちらの文面は、令和5年1月12日に開催いたしました第50回評価委員会で決定した今後の審議の進め方での記載を基にしたものであり、こちらは、小委員会の作業方針の基本的な考え方の前半部分と同じものとなります。
 次に、2の委員会報告の章立・項目(骨子案)の検討ですが、第50回評価委員会で決定された「今後の審議の進め方」において、令和8年度委員会報告の記載項目イメージ案、こちらは、今回、参考資料4としてお配りしているファイルのうち別紙2の部分になりますが、全体的な方向性として、以下のとおり四つを提示していたところです。
 まず一つ目として、中間取りまとめを踏まえ、平成28年度委員会報告をベースに、現状を整理。二つ目として、次期再生目標、再生方策の提示。三つ目として、気候変動の影響などの新たな視点を追加。四つ目として、再生目標の達成状況に係る評価の実施(海域毎の状況は資料編に掲載する等、報告書本体については軽量化する。)としております。
 これらの事項を踏まえて、令和8年度委員会報告の章立・項目(骨子案)の検討に向けた目次構成案(たたき台)を作成いたしました。
 こちらの資料につきましては、2ページ目から6ページ目に、令和8年度委員会報告の目次構成案(たたき台)として記載しておりますが、こちらは、令和8年度委員会報告の記載項目イメージ案で示した各章の記載方針をベースとして構成したものでございます。
 また、7ページ目から9ページ目、こちらにつきましては、【参考1】として、平成28年度委員会報告の目次、10ページ目から11ページ目には、【参考2】として、令和3年度中間取りまとめ目次を掲載しておりますが、こちらの章立・項目も参考にしております。
 ただ、こちらは少し細部の話になりますので、まずは資料3(参考)、令和8年度報告の骨子案と過去の報告との項目比較という表題の表を御覧ください。
 こちらは、平成18年度報告、平成28年度報告、令和3年度中間取りまとめ、令和8年度報告の骨子案を中項目レベルで比較したものとなります。この表を用いまして、令和8年度報告の骨子案の体系を説明させていただきます。
 初めに、1章、有明海・八代海等総合調査評価委員会ですが、この章では、委員会のこれまでの経緯、令和8年度委員会報告の位置づけ等を記載するという方針の下、平成28年度報告、令和3年度中間取りまとめの構成も参考に、記載項目例を整理しております。
 本章では、委員会の経緯、委員会報告について、平成28年度委員会報告における基本的な考え方と再生目標、中間取りまとめの概要、令和8年度委員会報告の位置づけ、令和8年度委員会報告に係る検討状況、令和8年度委員会報告の構成といった記載を想定しております。
 続きまして、2章、有明海・八代海等の概要ですが、この章では、海域の特徴・背景について、平成28年度委員会報告、こちらでの記述内容を更新する方針としております。
 海域の背景としましては、平成28年度委員会報告でも、流域人口等、土地区分状況、産業構造の推移を記載しておりましたが、これらの指標の現況について記載することを想定しております。
 なお、こちらの令和3年度中間取りまとめは、令和8年度委員会報告に向けて必要となる検討事項等について取りまとめたものであり、平成28年度委員会報告以降において、新たなデータや知見等が得られた情報を中心に整理を行いましたので、平成28年度委員会報告とは目次構成が異なるところも多々ございました。令和8年度委員会報告では、原因・要因も含めた考察も行いますので、平成28年度委員会報告の目次構成を基本として、中間取りまとめの目次構成、内容も参考にしながら整理しております。
 続きまして、3章、有明海・八代海等の環境等の変化ですが、平成28年度委員会報告、令和3年度中間取りまとめ、こちらでは同一項目で整理しておりました。
 令和8年度委員会報告におきましても、平成28年度委員会報告に記載されていた項目は継続するとともに、中間取りまとめでの指摘を踏まえ、新たな視点である気候変動や社会経済情勢の変化について追加し、藻場・干潟等の項目において、鳥類等陸域生態系についても言及する方針としております。
 なお、令和3年度中間取りまとめでは、先ほども申したように、平成28年度委員会報告以降において、新たなデータや知見等から得た情報を中心に整理を行いましたが、令和8年度委員会報告では、中間取りまとめでは組み込んでいなかった原因・要因の考察、こちらも行いますので、中間取りまとめで既に掲載した内容、また、既に情報収集等を行っていたが記載をしなかったものも含めて、平成28年度委員会報告以降において、新たなデータや知見等が得られた情報を中心として、原因・要因の考察に必要な内容を盛り込むことを想定しております。
 続きまして、4章、問題点とその原因・要因の考察ですが、こちらは前章を受け、現状の問題点について整理する方針としております。
 基本的には、平成28年度委員会報告の目次構成を踏襲する方向で考えておりますが、こちらの問題点とその原因・要因の考察として、平成28年度委員会報告では、海域区分ごとに、詳細に本編で記載しておりまして、こちらが全268ページございましたが、先ほどの全体的な方向性でお話ししたとおり、令和8年度委員会報告では、報告書本体の軽量化を目指し、海域ごとの考察は資料編に掲載することを検討したいと考えております。
 続きまして、5章、再生方策の実施状況等と課題の整理ですが、第50回評価委員会で提示しました令和8年度委員会報告の記載項目イメージ案では、5章、再生目標に対する評価として、次の6章の内容もまとめて、一つの章として記載しておりました。
 平成28年度委員会報告では、こちらも再生方策の実施状況等と課題の整理に相当する内容の章はございませんでしたが、令和3年度中間取りまとめにおきまして、平成28年度委員会報告に掲げられた再生目標の達成状況等の定期的な確認とともに、当該取組について検証し、これらも踏まえて、有明海・八代海等の再生に係る評価を適切に実施するとしたところでございまして、再生に係る評価は、こちらの有明海・八代海等の環境等の変化、問題点とその原因・要因の考察、こちらの再生方策の実施状況等と課題の整理の状況を踏まえて、総合的に評価するということを踏まえまして、独立した章として再生目標に係る評価、こちらを整理したほうがよいのではないかという考えの下で、このような整理としております。
 こちらの5章では、こちらに書いておりますとおり、連関図及び関連する再生方策の実施状況や、再生方策ごとの進捗状況を整理する方針としております。
 続きまして、6章、再生目標に係る評価でございますが、平成28年度委員会報告では、直接的な項目はなく、実質的には、平成28年度委員会報告で言うと、4章、問題点とその原因・要因の考察、こちらが再生目標の達成状況の確認、検証というところの役割も持っていたと考えております。
 今回の令和8年度委員会報告では、6章で、上記の3章から5章の状況を踏まえ、平成28年度委員会報告に記載された再生目標に対する現状の評価、今後の展望について整理する方針としており、こちらの本章の構成、再生目標の達成状況に係る評価の考え方、再生目標に係る現状の評価、まとめといった構成を考えております。
 最後に、7章、再生への取組でございますが、ここでは次期再生目標の設定、次期再生目標を達成するための再生方策の設定を行う方針としており、平成28年度委員会報告の、こちらの5章と令和3年度中間取りまとめの第4章、こちらを合わせたようなものというイメージで、本章の構成、再生目標の考え方、再生方策の考え方、次期再生目標と再生方策、今後の課題といった構成を考えております。
 ここまでは、過去の報告との項目比較という形で、全体的なところを説明させていただきましたが、少し細部の話としまして、資料3に戻らせていただきます。こちらの資料3の2ページ目を御覧ください。先ほどまでは、この表のうちの大項目、方針、中項目(例)に相当する箇所を中心に説明をさせていただきました。
 こちらの1章は、先ほどの説明のとおりでございます。
 2章では、検討に係る留意事項としまして、3章に当てはまらないが、4から7章の議論に必要な基礎情報は本編2章に、その他は資料編に掲載することも検討と記載しておりますが、これは報告書本体の軽量化の一環として考えているところです。
 次の3章のところの4から7章の議論に必要なものは本編に、その他は資料編に掲載することも検討、こちらも先ほどと同様の趣旨で記載しております。
 次に、全体的な3章のところですが、平成28年度委員会報告の3章と4章につきまして、図表に掲載されていた調査結果等の年次更新や、委員会報告後に新たに公表された文献収集等は、これまでも事務局で行っていたところでございますが、こちらの新規項目の気候変動、社会経済情勢、そして4ページ目の藻場・干潟等の内容(例)と記載している渡り鳥・干潟生態系、こちらは情報収集において新たな作業を伴いますので、次回の海域小委員会の中で御議論をいただくことを考えております。
 それで、3章の、こちらの資料の2ページ目から4ページ目の内容(例)についてですが、平成28年度委員会報告から継続する項目に関しては、先ほど言いました7ページから11ページ目の平成28年度委員会報告や中間取りまとめの目次構成の項目を参考に、こういった項目を書いているところを整理したところでございまして、気候変動や社会経済情勢といった新規項目や拡充項目は、本日の資料2-2の内容も参考に記載したところでございます。
 この内容については、今後、情報収集等が進み、報告書の執筆を行っていく中で、追加・修正も出てくると思っておりますが、現時点でのたたき台として記載しております。
 その他、3ページ目のところの検討に係る留意事項で、河川からの土砂流入のところに関しまして、土砂流入に関する知見等は、平常時、豪雨時それぞれ整理・検討としています。これは、令和3年度中間取りまとめでは、豪雨時の調査結果を基に整理しておりますが、その際、平常時における土砂流入に関する知見等については、令和8年度委員会報告で取りまとめる予定であると記載したことによるものです。
 また、水質に関し、水生生物保全環境基準(全亜鉛、ノニルフェノール、LAS)、このうちLASは直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩の略称でございますが、こちらも整理としております。
 有明海は、国が水質環境基準に係る類型指定を行う水域でございますが、平成29年10月の中央環境審議会「水生生物の保全に係る水質環境基準の類型指定について(第九次答申)」を受けまして、平成30年3月に類型指定を行ったところです。
 一方、八代海は、熊本県、鹿児島県が類型指定を行う水域となりますが、こちらは、熊本県が今年7月、鹿児島県が今年11月に類型指定を行ったところでございまして、こちらも関連情報を整理していく予定です。
 なお、同じ環境基準関係でございますが、平成28年3月に、生活環境項目に係る水質環境基準に追加された底層溶存酸素量の類型指定に関しては、国が水質環境基準に係る類型指定を行う水域のうち、海域では、令和3年度に東京湾、令和4年度に伊勢湾、及び大阪湾のうちの湾奥部のみで行われましたが、瀬戸内海、有明海が残っている状況であり、令和8年度委員会報告では、どのような記載になりそうなのかも含め、現段階では、はっきり言えないところでございますが、平成28年度委員会報告の再生方策にも記載がありますので、今後の小委員会等の場で適宜情報提供を行う予定と考えております。
 もう一つ、水質のところでございますが、形態別の窒素の経年変化も整理・検討については、平成28年度委員会報告で言及があり、令和3年度中間取りまとめでは、今後の検討が必要と考えられるということで、資料編に平成29年度以降の形態別窒素データを掲載しておりますが、こちらも整理・検討を行う事項として挙げております。
 3章のところは以上でございまして、次に4章のところに移ります。
 5ページ目になります。こちらでございますが、検討に係る留意事項として、問題点とその原因・要因の考察のところで、先ほどの海域区分ごとの考察は、資料編に掲載することを検討のほか、平成28年度委員会報告後に新たな知見等が得られた事象、改善・向上した内容の整理と、その連関図への反映、未解明であり引き続き調査が必要な事象・課題の整理といったことを記載しております。
 その下の5章のところでは、「生物の生息環境」、「ベントス」、「有用二枚貝」、「ノリ養殖」、「魚類等」の5項目ごとに、平成28年度委員会報告に記載された再生方策について、それぞれ、平成28年度委員会報告による問題点等、再生方策等の実施状況等と課題、こちらのところまでは令和3年度中間取りまとめと同じ項目でございますが、こちらに加えまして、今後の再生方策等の方向性等を整理することを想定しております。
 また、検討に係る留意事項として、連関図及び関連する再生方策の実施状況との関係図も、中間取りまとめと同様に掲載するといったことを記載しております。
 続きまして、6ページ目の6章のところでございますが、再生目標の達成状況に係る評価の考え方の検討に係る留意事項として、平成28年度委員会報告に記載された再生目標の達成状況に係る評価の考え方を別途整理・検討と記載しておりますが、こちらは評価委員会、いわゆる親委員会のほうで御議論いただくことを想定しております。
 次回以降の小委員会では、まずは先ほどの3章、4章、5章の議論に必要となる情報収集等に関して、重点的に取り組んでいただきたいと考えておりまして、資料の準備を進めていきたいと考えております。
 なお、情報収集等のうち、再生方策等の実施に関連して得られるデータ等につきましては、関係省庁や関係県で準備を進めていただく必要がございますので、まず、議題1の「今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容」で示したとおり、情報提供をいただくことを予定するものも整理したところでございます。
 なお、次の7章のところの再生目標の考え方や再生方策の考え方も同様に、方向性については、まずは評価委員会で御議論いただくことを想定しております。
 今回、委員会報告の章立・項目(骨子案)の検討を議題としておりますが、これは今後の作業を進めていく上での現時点でたたき台であり、今後、情報収集等が進み、報告書の執筆を行っていく中で、追加・修正も出てくるものと考えております。
 本日の第12回小委員会でいただいた御意見を基に、必要に応じて事務局で修正を加えまして、来年1月の評価委員会において審議していただく予定としております。
 説明は以上でございます。
○鈴木委員長 ありがとうございました。
 では、ただいま事務局から令和8年度報告の骨子案について説明がありました。御意見、御質問等を承りたいと思います。御意見、御質問がある先生方におかれましては、まず挙手をお願いいたします。いかがでしょうか。
○鈴木委員長 では、山室先生、お願いいたします。
○山室委員 ありがとうございます。
 資料3の3章のところに方針が二つ書かれていて、下側に「藻場・干潟等の項目において鳥類等陸域生態系についても言及」とあるのですが、鳥というのは陸域生態系なのかというのが、驚きました。
 まず、それ以前に、今回の資料3でお示しいただいた、この章立というのが、前回の委員会で、例えば動物プランクトンが抜けているとか、ほかの先生方もいろんな御意見を言われたのですが、結局は、これまでの継続性との兼ね合いだというような御説明があって、あまり変わりばえのしないものになっているなという感はあるのですが、ですので、今回新たに拡充・追加したことについてのみ御質問したいと思いまして、この「藻場・干潟等の項目において鳥類等陸域生態系についても言及」ということについて教えてください。
 これに関連して、資料2-2のほうで、12ページのイ)で、流域を意識した生態系のつながりや渡り鳥等というのがあります。
 ここでは、①で有明海・八代海等における渡り鳥等の生息・飛来状況、及び、有明海・八代海等におけると書いてあって、陸の鳥というイメージは、私はなくて、有明海・八代海という、この海域の干潟までを含むところと思っているのですね。
 これに対して、使用するデータというのは、環境省のデータを使用すると説明されているのですが、環境省のデータというのは、見ましたところ、これは恐らく環境省の渡り鳥飛来調査のことを示していると思うのですが、有明海・八代海に関わるのは、22番の出水市の八代海の本当の北の端と、それから、51番の諫早湾の有明海のほんの一部なんですね。これでもってして、ここの3に書かれているような、陸域という書き方をされている、陸域生態系というのが分かるのかどうかというのが一つ疑問に思いました。
 まず疑問に思った一つは、2か所しかないわけですね。本当に偏った、八代海の北の端と、それから諫早湾の干拓堤防のちょっと前辺り。ここだけで、ここの鳥を環境省のデータから出すだけで、陸域生態系という干潟全体のことが分かるのかということと、ここに特化したベントス調査ですとか、その他ここに来る鳥がどういうものを食べているかという、餌生物の調査というのが1対1で対応できるのかというのも極めて疑問で、鳥に関しては、私が所属している海域小委のほうの担当となっておりますので、これで本当に何かできる予定なのかというのが疑問に思いましたので、お尋ねいたしました。
 以上です。よろしくお願いいたします。
○鈴木委員長 ありがとうございました。
 では、ただいまの山室先生の御質問に対して、まず、事務局から考え方について御説明をお願いしたいと思います。よろしいでしょうか。
○川口海域環境管理室室長補佐 事務局の川口と申します。
 最初の御質問ですが、まず、中間取りまとめの記載がございましたので、陸域生態系ということで、広いところで書いておりますが、今、調べていく中で、まずは陸域生態系の中でも特に言及があったのが、ラムサール条約との関係とか、そもそも、そこに関連する渡り鳥の情報がないというところが、中間取りまとめの最後のほうで委員の方から意見がございましたので、まずは、環境省としてデータを取っている干潟のところに着目して、鳥類のデータを収集するところから始めていきたいと考えております。
 ですので、もし、陸域生態系という言及というところが広く書き過ぎているということであれば、こちらについては、干潟生態系ということで、範囲が海域周辺に限定したところから始めていくということで、分かるように表現を修正したいと考えております。それがまず1点目ですね。
○鈴木委員長 まず、これについて、山室先生、いかがでしょうか。
 これが全て、これで終わりというわけではなくて、今後、適宜修正をしていくというお話になろうかと思いますが、よろしいでしょうか。
○山室委員 生態系という言葉が、これは鳥類を含む植物連鎖を含むことが連想されますので、だから、先ほどの御回答でしたら、藻場・干潟などの項目において、一部における鳥類等の飛来数も言及というぐらいに限定していただかないと、次の質問とも関連するのですが、生態系といったときに、じゃあ、その鳥が有明海・八代海の干潟生態系において、どういう餌資源があって、もしくは、逆にベントスにどのような影響を受けるかとか、そういうことにも言及することが含まれるイメージの言葉なので、今の回答の内容を御想定なのでしたら、鳥類飛来数についても言及ぐらいにしておいていただけると助かるかなと思います。
○川口海域環境管理室室長補佐 
 資料2-2の12ページ目になりますが、まずは、渡り鳥等の生息・飛来状況の収集のところからスタートしておりまして、今現在、情報収集として、モニタリングサイト1000の情報だったりとか、ガンカモ調査の情報とかというのを、まず先に集めておりますが、想定としましては、まずそれを集めて、鳥類がどういう餌を食べているかという文献調査を行う予定にはしております。
 どのように文献調査を進めていけばいいかというところに関しては、例えば、そういったベントスや渡り鳥などの有識者の方に御相談をしながら、今、情報収集の進め方を検討しておりまして、最終的な目標としては、そういったところも含めて、情報収集はしたいとは思っておりますが、実際、どこまでの情報が集められるかというのは、現時点では、まだはっきりとは言えないところがございまして、確実に今集めているのは、モニタリングサイト1000のデータとしては、いくつかの地点がありまして、有明海の情報だけではなくて、他の海域のシギ・チドリ類の個体数の増加だったり、変わらないだったり、減少だったりとか、そういったところの、これまでの報告の状況というところをまず先に調べておりますけれども、ゆくゆくは、そういった底質やベントス等の状況も含めて、文献的に何が言えるかというところも含めて、情報収集をしたいと考えております。
 ただ、今現時点で、どこまでできるかというところが、御指摘のとおり、なかなか、餌資源の部分の文献というのは、調べておりますが、結構少ないというところがありまして、どこまで言えるかところは、現時点では、まだはっきり事務局のほうからも言えないところでございます。
 以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
 山室先生、いかがでしょうか。
○山室委員 干潟生態系だけでも大変な、鳥を含めないでですよ、特にベントスはやりやすいというか、それでも大変ですが、ベントスは、そこに大体定住しているから、そこの生態系というのをシステムとして捉えたいという意欲は分かるし、それは可能だと思いますが、それと鳥をつなげようとすると、途端に破綻すると思うんですね。
 まずは、先ほども言ったように、環境省のデータは51番の諫早湾と22番の出水市しかなくて、ここは、鳥が観察されたからといって、ここの餌資源だけを利用しているわけじゃなくて、ねぐらにしているだけかもしれませんし、ただ休息しているだけかもしれませんから。
 だから、鳥を有明海・八代海の生態系と結びつけて、たったこの2か所だけで何かしようと思うこと自体が、非常に無謀だと私は思いまして、飛来数を比較して、それがたった2地点ではありますが、ほかのところもその程度なので、環境省さんがやっているのは、それと比べて飛来数がどう変わっていくかということにとどめないと、恐らく、看板だけがでかくて、結局出てきたものは何もありませんになるような気がいたします。
 以上です。
○鈴木委員長 大変に有益な御助言をありがとうございます。
 無理のない範囲で記載をしていくということになろうかと思いますが、ただいまの山室先生の御意見に対して、もし何か、ほかの先生方、御意見や御助言がありましたらお願いいたします。挙手をして御発言ください。よろしいでしょうか。
 そうしましたら、方向性について、確かに山室先生がおっしゃるとおりですので、次回、事務局で、資料の修正案などを御提示いただければと思います。
 あと、小委員会の発言ですが、オブザーバーで参加していただいている清本先生と林先生。もし何かございましたら、御発言いただければと思います。よろしいでしょうか。
 矢野先生、お願いします。
○矢野委員長 資料3の(参考)の表のほうが分かりやすいので、こちらで御質問したいのですけど、令和8年度骨子案の3章のところですが、ここではまだ各項目の前が数字ではなくて、こちらで書いてあるので、恐らく順番がまだ決まっていないというスタンスかなとは思っているのですが、念のため確認させていただきたいのが、今回新しく加える気候変動、社会経済情勢というのを最初に持ってきているのですが、こういう順番で一応書くという原案という位置づけなのかどうかというところですね。
 何でかというと、特に気候変動のほうは、気候変動そのものの話と、気候変動から出てきた影響の話と2段階であるのかなと思っていまして、気候変動と言ったときに、グローバルな話から、リージョナルな話にだんだん落としていって、有明海・八代海の流域で、こういうことが気候変動としては見えていますよというのがあって、それが外力というか、境界条件と言ってもいいかもしれないですけど、としてあったときに、その下にある幾つかの項目は、いろんな影響を受けて、こういう影響が出ましたとか、変化がありましたとか、そういった流れで書くべきかなと思ったのですが、そういう意味であると、この順番でもいいのかなという気はするのですが、影響というところが、下のほうの項目等で見えてくるものなのかなと思うので、書き方は工夫をしないといけないんじゃないかと思ったということで、確認させていただきたいというのが一つ目で、もう一個は、同じ表の下のほうで、第7章のところですが、この中で次期再生目標という言葉があるのですが、これは仮にはめている言葉かもしれないですが、次期という言葉を使っていいのかというのを、それが気になったものですから。
 次期と言われると、この次の評価委員会が設立されることが確定しているというようなイメージになるのですが、現状ではそうじゃないと思うので、次期という言葉のつけ方は適当なのかなというのが思ったところでして、その点について、細かい話で恐縮ですけど、確認させていただきたかったということです。お願いします。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
 まず、3章の章立ですが、章番号が書いていないので、これは恐らく項目をそのまま事務局のほうでピックアップしているだけで、必ずしも、この順番ではないのだろうと私は思っていたのですが、まず、これについて、事務局から具体的な考え方についてお話しいただければと思います。
○川口海域環境管理室室長補佐 こちらに関しまして、事務局の川口からですけれども、現時点では、一番上のほうに書いておりますが、これは新規項目ということで書いておりまして、必ずしも、この順番をまだ決めているわけではありません。
 これに関しては、最初に書いたほうがいい部分と、後に行くほど、こういった汚濁負荷以降の項目を踏まえて書いたほうがいい項目というのもあるのかなとも思いつつ、まだ、現時点では、若干、書いてみないことには分からない部分もありまして、まだ順番として、最初に書くかどうかというところは、今後の検討かなと考えております。
 取りあえず、どういった情報を集めるかというところは先に考えているのですが、ひょっとすると、最初と最後というところで、また、まとめ的な感じの記述も必要になるかなと個人的には考えておりますが、こういったところに関しまして、また委員の皆様の御意見もお伺いしながら、検討していきたいと考えております。
 一つ目は、まず以上です。
 二つ目に関してですが、こちらの次期という話ですが、資料3の本体のほうは、次期というのは入れていなくて、この表のほうで、今のものとは違うということを目立たせるために、仮に、この表のほうだけ次期という言葉を加えたわけですが、誤解を与えるということですので、こちらについては、もともとの資料3のほうと合わせて、次期の部分は削除して、修正を加えたいと考えております。
 以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
 便宜上、次期というのを加えているということで、ここの御出席の先生方は御理解したと思いますので、次回からは誤解を与えないような書き方に修正していただければと思います。
 矢野先生、よろしいでしょうか、今の事務局の御説明で。
○矢野委員長 御説明ありがとうございます。大体認識どおりだったので、それで問題ないかと思っております。ありがとうございました。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
 では、ほかに御質問や御意見がありましたら、お願いいたします。よろしいでしょうか。時間はまだ十分にございますけれども。
(なし)
○鈴木委員長 では、ないようですので、これで意見が出尽くしてしまったような感じですが、本日いただいた御意見を基に、事務局でこれらの資料に必要な修正を加えて、来年1月の評価委員会において審議をしていただくということになると思います。そのような方向で御検討いただきたく、よろしくお願いいたします。
 それでは、次に議題の3ということになります。その他ということですが、事務局から何かございますでしょうか。よろしくお願いします。
○川田海域環境管理室室長補佐 事務局でございます。
 まず、前回の第11回小委員会にて議論いただきました連関図の方向性の検討につきまして、今回、参考資料5としておりますが、第11回小委員会にて、いろいろなアイデアを含む様々な御意見をいただきました。
 こちらにつきましては、引き続き委員長・小委員長と事務局で作業方針を検討いたしまして、改めて御報告するようにいたしたいと思います。
 また、次回、第13回小委員会は、来年2月14日の午前に水産小委員会を予定しており、また、同日の午後に海域小委員会を予定しております。両小委員会は個別開催として、対面・オンラインのハイブリッドにて開催いたします。
 冒頭に木村室長が申しましたように、本日御決定いただきました「今後の情報の収集・整理・分析等の具体的内容」につきまして、第13回小委員会から具体的な情報収集等を進める予定でして、水産小委員会では有用二枚貝、そして、海域小委員会では海域環境の変化に係る情報、気候変動の影響、社会経済情勢、渡り鳥・干潟生態系を扱う予定です。
 改めて開催通知をお送りさせていただきますので、御出欠の御回答につきまして、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○鈴木委員長 ありがとうございました。
 では、ただいまの事務局からの方針につきまして、委員の先生方、もし何か御意見等がありましたら、挙手をして御発言いただければと思います。よろしくお願いします。
 では、藤井先生、お願いします。
○藤井委員 参考資料5の3ページに海域区分が掲載されていますが、その中のA1のところですが、湾奥の沿岸べったりにA1という海域、湾奥部という位置づけですけども、いろいろと現場で見ている立場からすると、A1については、東西で両岸に分けて考えたほうが、いろいろと整理もしやすいし、施策もやりやすいのかなというところで思いますので、意見をいたしました。
 以上です。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
 これは、参考資料5の3ページ目の図ですよね。A1の海域、有明海の湾奥部、これを東西に分けたほうが議論しやすいのではないかという、そういう御助言でございます。
 まず、これについて、委員の先生方、何か御意見等がございましたらお願いいたします。よろしいでしょうか。
 では、事務局から、いかがいたしましょう。これは、確かにそういう考え方もあると思うのですけれども。
○川口海域環境管理室室長補佐 事務局の川口ですが、先ほどのA1の海域の話につきましては、中間取りまとめのときも、そういった御意見がございまして、こちらについては、ある意味、課題として残っている部分です。第49回の評価委員会で当時の閉鎖性海域対策室長が答えておりますが、海域区分について、ここは平成28年度報告などとの比較といった継続性の観点もあるかと思うということで、区分を改めるということも一つの選択肢かもしれないが、それよりも、各海域区分の中での考察において、その海域内での特徴的な水域があるのであれば、その違いを含めた考察をするというアプローチもあるのではないかといった発言をしております。海域区分に関する御意見が藤井先生からございましたので、また、この御指摘を踏まえて、委員の先生方にも御相談しながら、海域区分に関する方向性についても最終的に決定していくような形でさせていただければと考えております。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
 藤井先生、よろしいでしょうか。
○藤井委員 はい。検討をよろしくお願いいたします。
○鈴木委員長 ありがとうございます。
 ほかに何か御意見等がございましたら、お願いいたします。
 少なくとも、私のほうからは見えていません。
 それでは、本日予定していた議事については全て終了いたしました。議事進行への御協力、ありがとうございました。
 では、進行を事務局にお返ししたいと思います。よろしくお願いします。
○森川海域環境管理室室長補佐 鈴木委員長、ありがとうございました。
 本日の議事録ですが、後日、事務局より確認依頼を行わせていただきますので、よろしくお願いいたします。内容を確認後、議事録は環境省ホームページで公開させていただきます。
 今後の予定として、来年1月9日に第52回評価委員会、2月14日に第13回の小委員会、3月に第53回の評価委員会、現状、日程調整中でございますが、そういったものを予定しております。
 それでは、以上をもちまして、第12回水産資源再生方策検討作業小委員会及び第12回海域環境再生方策検討作業小委員会の合同小委員会を閉会とさせていただきます。
 本日はどうもありがとうございました。

                                           午前11時18分 閉会