第7回環境省独立行政法人評価委員会 国立環境研究所部会会議録

日時

平成17年8月2日(火)10:30~11:30

場所

環境省第1会議室

議題

(1)
平成16年度独立行政法人国立環境研究所業務実績の評価書(案)について
(2)
その他

配付資料

資料1 平成16年度独立行政法人国立環境研究所業務実績の評価書(案)
資料2 平成16年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績に係る各委員の評価結果一覧
資料3 今後の予定
参考資料1 環境省独立行政法人評価委員国立環境研究所部会委員名簿
参考資料2 環境省独立行政法人評価委員会の運営方針について
参考資料3 独立行政法人国立環境研究所の業務実績に係る基本方針
参考資料4 平成13、14、15年度独立行政法人国立環境研究所業務実績の評価書
参考資料5 関係法令

出席者

委員

石井紫郎委員、北野大委員、小池勲夫委員、坂本和彦委員、佐和隆光委員、高木勇三委員、高月紘委員、西間三馨委員、長谷川雅世委員、三橋規宏委員

環境省

大臣官房
桜井審議官
総合環境政策局
宇仁菅環境研究技術室長
篠木環境研究技術室長補佐
国立環境研究所
大塚理事長
西岡理事
飯島理事
松村主任研究企画官
柏木総務部長

議事

【宇仁菅環境研究技術室長】 それでは、定刻となりましたので、ただいまより環境省独立行政法人評価委員会第7回国立環境研究所部会を開催いたします。
 なお、本日は、委員12名のうち、現在9名が出席していただいております。あと、佐和委員も10分ぐらい遅れてお見えになるということでございます。したがいまして、環境省独立行政法人評価委員会令第5条第1項の規定によりまして定足数を満たしておりますことをご報告申し上げます。
 それでは、これ以降の議事進行につきましては石井部会長にお願いいたします。

【石井部会長】 それでは議事に入りたいと存じます。
 最初の議題は、平成16年度独立行政法人国立環境研究所業務実績の評価報告書についてでございます。評価書につきましては、そのポイントと部会長案に、各委員のご意見を踏まえまして、その後修正を加えました部分がございますので、それを中心に事務局から説明をお願いいたします。

【宇仁菅環境研究技術室長】 それでは、説明に入ります前に、お手元の資料の確認をさせていただきたいと思いますけれども、まず第7回の本日の部会の議事次第の紙が1枚ございます。それから、資料1が業務実績の報告書(案)でございます。それから資料2が縦長の表になっておりますけれども、各委員の評価結果の一覧がございます。資料3としまして、A4横紙になりますけれども、今後の予定ということでございます。
 それから、参考資料1が委員会の委員の名簿、裏側にこの部会の委員名簿がついております。それから、参考資料2が評価委員会の運営方針についてでございます。資料3が業務実績評価に係る基本方針でございます。参考資料4ですけれども、横長になりまして、各年度の業務実績の評価書がついております。それから、参考資料5でございますけれども、紙のファイルにとじておりますものをお配りしております。
 以上、過不足等ありましたらお申し付けいただくようにお願いいたします。
 それでは、早速でございますけれども、資料1に従いまして説明をさせていただきます。16年度の独立行政法人国立環境研究所の業務実績の評価結果でございますが、先ほど部会長からもお話がありましたように、前回の部会におきまして、それぞれに提出いただいた評価シートや個別に伺った意見を含めてご議論をいただきました。その結果を踏まえて、石井部会長によりまして部会長案を作成をしていただいて、事務局より各委員の方々にお送りいたしました。そして、一部の委員からご意見をいただきまして、それを踏まえ、部会長により修正をしていただきまして、その上で、本日、平成16年度独立行政法人国立環境研究所業務実績評価書(案)として、資料1として用意させていただいております。
 資料1についてでございますけれども、形式的な軽微な変更もございますので、主に内容の変更に係る部分につきまして中心に説明をさせていただきます。
 見え消しの形でお配りしておりますので、原案からの修正がおわかりいただけるかと思います。
 まず1ページ目でございますけれども、「物理学、化学等理学」としておりましたが、ここに「生物学」を挿入するという変更をしております。それ以外は変更はございませんので、説明を省略させていただきます。
 それから2ページ目の方にまいりまして、研究活動の項目でございます。ここでは一番下の文章ですが、「知的研究基盤を整備する組織として」のところでございますが、ここは字句修正といいますか、正確にしたということで、「ラボラトリー」ですとか「地球環境研究センター」、「研究」が抜けておりましたので、どちらかといえば形式的な変更をしております。
 それから3ページ目の方にまいりますが、ここも軽微な変更といいますか、「地方の環境研究機関」、最初の案では「諸」がついておったのですけれども、それを削除しております。それから3ページ目の一番下、研究所の運営の欄でございますが、これも「専門別基礎研究」ということでしたが、「分野」と入れた方がいいんじゃないかということで、これを挿入しております。
 それから4ページ目の方にまいりますが、最初の黒いポツがございます。ここはプロジェクト名ですとか研究名を正確に直したということで、「重点特別研究プロジェクト」、あるいは「政策対応型調査・研究」にしております。それから二つ目の黒いポツのところでございますけれども、ここは修正をしております。読ませていただきますと、「外部資金の導入については、平成13年度から順調に増えてきたが、15年度~16年度にかけては、横ばいになっていることについての単純な評価は難しい。しかし、研究所としての主体性を保つためには、研究所の目的に良く合致した外部資金であるか否かの吟味が必要であろう。その意味で、競争的研究資金の獲得額が伸びていることについて高く評価すべきであろう。」という修正をしております。ここは最初の案では、右の方の欄外に書いておりますけれども、「徒らに導入額の増加を図ることが必ずしも好ましいこととは言えないであろう。むしろその中にあって」というのがあったのですけれども、それを削除いたしまして、下線を引いておりますけれども、「主体性を保つためには」以降を追加をしております。それから、その下の黒い点でございますけれども、ここは最初の案では、「他に先駆けてESCO事業の導入を検討したことは」としていましたが、16年度に既に導入をしていますので、「ESCO事業を導入したことは高く評価してよいであろう」というような修正をしております。
 それから5ページについては、修正はございません。
 続きまして、6ページの事項別評価のところでございますけれども、6ページについては修正はございません。
 7ページをご覧いただきたいのですが、5.業務における環境配慮でございます。ここも先ほどと同じ趣旨の修正でございますけれども、「ESCO事業について、他に先駆けて導入し、平成17年度からはより一層の削減が図られる」ということにしております。それから形式の変更ですけれども、「CO2」の「2」の字を小さくしております。それ以外は変更はございません。
 8ページにまいりますが、(3)の研究の構成というところでございますが、これもプロジェクト名を正式に書き直し、「重点特別研究プロジェクト」と「プロジェクト」を挿入するという修正をしております。それ以外は修正はありません。
 それから9ページにまいりますが、最初のエ.知的研究基盤でございますが、ここもより正確に表記したということで、「地球環境研究センター」あるいは「知的研究基盤の整備の推進を期待する」という修正をしております。それ以外は修正はございません。
 続きまして10ページにまいりますが、このページは修正はございません。原案と同じでございます。
 それから11ページも、最後、その他業務運営に関する重要事項のところでございますけれども、修正はございません。
 次に、資料2をご覧いただけますでしょうか。縦長の表で、2ページ以降は字が小さくて恐縮なのですけれども、それぞれの項目別にS・A・B・C・Dの評価を付けた表でございます。これは前回、7月20日の部会におきまして、業務実績の評価に当たり各委員より提出いただいた評価シートにつきまして、この資料2でございますが、平成16年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績に係る各委員の評価結果一覧として取りまとめさせていただきました。転記の際の誤り等がないかどうか、各委員の皆様にご確認をいただきまして、必要があれば修正等を行わせていただきまして、最終的に一覧ということで確定をさせていただきたいと思います。
 以上でございます。

【石井部会長】 ありがとうございました。資料1の方でございますが、ほとんどが形式的な修正にとどまっております。あるいは文章を若干整えたというところがございますが、特別に中身についての修正、深刻な修正はないように思われますが、いかがでございましょうか。
 ちょっと私、今伺っていて気がついたのですが、4ページ目の2番目の黒ポツの二つ目のパラグラフ、「また、外部資金の導入については」というパラグラフの2行目ですが、「横ばいになっていることについての単純な評価は難しい」という箇所、ちょっとこれはおかしくなっちゃったかなという感じがします。単純な評価は許されないが、簡単に扱っちゃいけないよ、という文章を、「単純な評価が難しい」としてしまうと、何か日本語としておかしいので、最も単純に言えば、「単純な」を削ったらどうかなと、「横ばいになっていることについての評価は難しいが」というようにしたらどうか。
 それからあとは、生物学を入れたところに点が欲しいですね。1ページ目の概評の4行目でございますが、化学の後に「、」を打ち、そして多分これは生物学等の後にも「、」が入るんでしょうね。この場合には「、」を入れないとまずいんじゃないですかね。物理、化学、生物というディシプリンと理学、工学、農学、医学というのはちょっとくくりが、次元が違いますので、生物学等の後にも「、」を打ってほしいという感じです。
 それから単純な質問ですが、3ページの諸研究機関の「諸」も、「諸」という字を削ったのは何か意味があるんですか。幾つかの研究機関というつもりで「諸」が入っていたと思うのですが、これは地方の環境研究機関の、わざわざ「諸」を取った理由は何ですか。

【宇仁菅環境研究技術室長】 特段、大きな理由はないのですけれども、なくても地方の環境研究機関ということで、いろんな研究機関があるということがわかるのではないかというふうに考えたのですが。

【石井部会長】 なくてもわかるといえばわかるけど。あるものをわざわざ削ることもないだろうとは思いますが。
 委員の方々、ご質問、ご意見等お受けいたします。いかがでございましょうか。

【宇仁菅環境研究技術室長】 ちょっとよろしいでしょうか。申しわけありません。1ページ目の先ほどのところ、確認をさせていただきたいのですけれども、物理学、化学、生物学等と、それから理学というのは、これは並立ということでよろしいのでしょうか。理学の内容を説明していると思いますが。

【石井部会長】 ああそうか、理学の中に物、化、生があるという、そういうことですか。

【宇仁菅環境研究技術室長】 はい。

【石井部会長】 そうすると、等の後の「、」は要らない。

【宇仁菅環境研究技術室長】 そうですね。

【石井部会長】 はい、わかりました。
 では、先ほど申しました私の意見を撤回をいたしまして、1ページ目の修正は、化学と生物学の間に「、」を一つ入れるだけの修正になりました。
 他にご意見ございませんか。
 でしたらば、資料1の評価書、16年度の評価書(案)はこのまま確定させていただいてよろしいでしょうか。

(「はい」と呼ぶ者あり)

【石井部会長】 どうもありがとうございました。
 それでは資料2でございますが、これは単純に集計したものでございますが、何か誤記等、特に2ページ以下の個別の委員の評価、自分はこの項目についてこんなところに付けた覚えはないというところがございましたらば、事後でも結構でございますのでお申し出いただきまして、それに基づき、前回のご提出いただきました資料と念のためつき合わせまして、修正を施すべき点は修正したいということを前提に、これでご承認をいただけますでしょうか。

(「はい」と呼ぶ者あり)

【石井部会長】 それでは、そのようにさせていただきます。
 この、今ご承認をいただきました評価結果につきましては、引き続き開催されます環境省独立行政法人評価委員会に報告することになっております。その報告とともに、独立行政法人通則法第32条第3項に基づきまして、総務省及び独立行政法人国立環境研究所の方に通知をするということになっておりますので、事務局において必要な手続を行うことになるわけでございます。事務局、よろしくお願いをいたします。
 それでは、平成16年度の評価につきまして一段落つきましたので、環境研究所の理事長、何かご感想がございましたらば。

【大塚国環研理事長】 非常に幅広い角度から的確に評価をいただいたと思っております。どうもありがとうございました。
 私の方から対応策等含めて、4~5点簡単に述べさせていただきたいと思います。
 第1点は組織編成あるいは人事管理に関することです。いわゆるマトリックス構造と私どもが申し上げております、基盤的な研究を縦軸にして、分野横断型あるいは融合型の研究推進を横軸にする、そういう体制をずっととってまいりました。私どもは、全体的に見て肯定的に評価しておりまして、今の限られた人材、そして非常に多岐にわたる環境問題への対応という意味で、それなりにうまくやれてきたと思っております。しかし、ご指摘いただいておりますように、どのような形態も長期化すると、いわゆるマンネリ化というような弊害が起きるということは当然あり得るわけです。そういうことを十分に意識しながら、今年度もこの点については十分内部で検討しておりまして、部分的に修正を加えることがあれば修正をしていくというふうに、今後運用していきたいと考えております。
 2番目の点ですが、多くの研究、いわゆる重点特別研究プロジェクト、政策対応型調査・研究等、外部評価をいただいている研究について、もちろん内部評価もしているわけですが、ご指摘のとおり、結果に多少のばらつきがございました。全体的にはそれなりに研究推進が出来てきたと思ってはおるのですが、幾つか、弱いと評価されたそういうプロジェクトもございます。今年度は最終年度ということもございまして、目標に到達出来るよう努力しているところでございます。
 それから3番目、これは例えばGCP、グローバル・カーボン・プロジェクトのつくば国際オフィスをつくったこと等につきましてはご評価をいただいているものと思います。特に、そういう国際的な活動は大事なことだと思っておりますが、やはり実際にGCPのオフィスをつくってみますと、つくることよりもどうやってそれを発展させていくかが問われるわけです。そういう意味では、まだこれからという面が非常に多いと思っておりますが、今年度ももちろん含めて、国際的な環境研究における日本の地位の向上を目指して、こういう機会を活用し、より確実な研究の拠点にしていきたいと思っております。
 それから4番目ですが、これはいわゆる環境配慮に関わることです。エネルギー、あるいはCO2、電力等を含めまして、省エネはかなり成果を上げたと思っています。ところが、廃棄物の発生量自体が横ばいというか、極めてわずかですが増えたということでございます。この点につきましては、今年度既に幾つかの方策を実施に移しておりまして、出来るだけ早いうちに改善したいと思っております。
 それから最後になりますが、いわゆる情報発信等のことでございます。随分いろいろ努力を重ね、GISあるいはさまざまなネットワークづくりもしてきたわけですが、やはりこれもご指摘いただいたとおりで、双方向的な情報発信ということには必ずしも十分ではなかったかと思っております。出来るだけやさしい情報発信等については随分心がけたつもりですが、情報を出す方にややウエイトを置き過ぎたかということもございます。研究者と非常に多岐にわたる利用者との間のコミュニケーション、あるいは双方的なコミュニケーションは、実際難しい点が多々あるのですけれども、そういうことについてもいろいろ工夫を重ねていきたいと思っております。
 非常にかけ足でしたが、以上でございます。どうもありがとうございました。

【石井部会長】 どうもありがとうございました。特に、私から付け加えることもございませんが、総合評価あるいは各項目ごとの評価も、おおむね最終的な結論はAというところに落ち着いておりますが、ご覧のように各項目においてBが比較的多いところとか、やはりそれぞれの評価点、あるいはコメントをご覧いただきますと、やはり微妙な違いがあるわけでございまして、むしろこういうならした評価点よりは、そちらの方がそれぞれのコメントを含めた各委員のご評価、これはいろいろなご専門とつき合わせてみると、非常に生きてくるのではないかと存じますので、その点よろしくご参照をいただければというふうに存じます。
 それでは、この議題1はこれで終了させていただきます。
 ということで、次の議題はその他ということになりますが、事務局からご説明ください。

【宇仁菅環境研究技術室長】 資料3をお配りしておりますけれども、これを使いまして、今後のスケジュールについて説明をさせていただきます。
 本日でございますけれども、この後11時30分からの予定ですが、第16回独立行政法人評価委員会を開催いたします。議題としては、国環研からの中期目標期間の暫定業務実績報告の説明をしていただき、その説明に対します質疑応答をしていただきます。それに対しまして、追加質問ですとか意見等を事務局の方で受け付けまして、その締め切りが一応6日の予定ということで考えております。それから、もう一つの議題でありますが、国環研の組織・業務の見直し等についてということに関しまして、資料を用意して説明をさせていただきたいと思います。
 その後でございますが、8日に環境研からの説明と中期評価案に対する追加質問、意見締切。それから、それに対します対応を事務局の方でいたします。
 それから9日に暫定的な評価案を作成して、委員長等による暫定的な修正案を作成し、これを各委員にお送りして見ていただくということにしております。
 その後、8月12日でございますけれども、その次の独立行政法人評価委員会、これは第16回と書いてありますが、第17回の誤りでございます。申しわけございません。ここの委員会では暫定的な評価、16年度までの4年間が過ぎておりますので、その暫定的な期間の評価を確定いたしたいと考えております。
 それから、あわせまして右の方の欄に移りますけれども、今説明しましたのがその暫定評価関係、4年間の暫定的な評価の関係でございます。それから、右の方の欄には、中期目標期間終了時の組織・業務全般の見直し関係についてでございます。これについては、12日の委員会で独立行政法人の見直し案について議論をしていただくことを考えております。特に、組織形態に関する見直しの方向性を出していただきたいと考えております。
 その後、23日ごろということでございますけれども、その見直し案についての意見等をお聞きして、見直し案を修正し、各委員に確認のための配布をさせていただくということで考えております。場合によってはここでもう一度やりとりをするということになりますが、その上で最終的には8月30日、第18回の独立行政法人評価委員会を開催いたします。ここで独立行政法人の見直し案について取りまとめをしていただくというような予定で考えております。
 以上でございます。

【石井部会長】 何かご質問ございますでしょうか。今回は各年度の評価のほかに、中期目標期間、これはこの3月に来るわけですが、その後の中期目標期間の終了後にどうするかということについて、今から前倒しで考えておくという仕事が、非常に大きな仕事が付け加わりまして、この夏は大変忙しい思いをするわけでございますが、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。とりあえず、中期目標期間の暫定的な評価を12日までに行い、そしてそれを踏まえた上で見直し案、目標期間終了後の見直しについての案をご検討を始めていただく。そして、8月30日の第18回の委員会において、その案をお決めいただくと、こういう日程になっているわけでございます。ひとつよろしくお願いをしたいと思います。
 非常に大きな問題というのは、何もこれはここで申し上げる必要もないんですが、多少時間もありますので申し上げますと、昨年度もいろいろご議論いただきましたけれども、公務員の身分を現在の環境研の職員は持っているわけでございますけれども、これの非公務員化というのが大きなイッシューになるわけでございます。前回というか、その当時のご議論では、公務員型維持という形で大方のご議論をいただき、またそれの基礎づけ、あるいは理論づけにつきましても大いにご議論をいただいたところでございまして、環境行政に直接かかわる研究をする研究所の職員の使命感を維持するためには、公務員型の方が望ましいというようなことです。あるいは争議権を持つ…、ストライキですね。その権利を非公務員化して持つということの是非といったようなことについてもご議論があったわけでございますが、その後、各省ずっと見渡してみますと、研究関係の法人が、皆、軒並み非公務員化していくという流れがあるようでございまして、例えば通商産業省の産総研などもそれをやったわけでございます。ということで、これをどう我々として評価するといいますか、見て、こちらの問題としてそれをどう考えていくかということが大きな問題になるかと思います。昨年の議論のときには、かなり格調の高い議論をやったといいますか、やってしまったと言ってもいいのかもしれませんが、よそはこうだからこうであるというようなことでは、いささか引っ込みもつきにくいような問題かとも思いますが、かといって勝ち目のない戦争をやってどうなるかということもございますので、その辺の、もうこれはこの委員会を閉じたことにして、時間が来るまで雑談でやるという方がいいのかもしれません。
 では一応、この部会は終了させていただきます。