中央環境審議会動物愛護部会 ペットフード小委員会・農業資材審議会飼料分科会合同会合 第6回会議録

1.日時:

令和2年9月30日(水)

2.場所:

持ち回り開催

3.出席者(敬称略・五十音順

中央環境審議会動物愛護部会ペットフード小委員会

打越 綾子、太田 光明、近藤 寛伸、佐伯 潤、永井 清、新美 育文(委員長 兼 動物愛護部会長)、藤井 立哉、山﨑 恵子、脇田 亮治

農業資材審議会飼料分科会

赤松 美紀、阿部 啓之、潮 秀樹、北嶋 聡、佐藤 恭子、高溝 正、千歳 健一、丹生谷 博、平山 和宏、堀江 正一、松井 徹(飼料分科会長 兼 飼料安全部会長)、峯松 浩史、村田 英雄、山中 典子

4.議題

愛玩動物用飼料の砒素の成分規格の見直しについて

5.配付資料

資料1 議事次第
資料2 委員名簿
資料3 ペットフード中の砒素の基準の見直しについて

6.議事概要

愛玩動物用飼料の砒素の成分規格の見直しについて、資料に基づき審議を行った結果、原案(砒素(総砒素)の成分規格(15 μg/g)を削除し無機砒素の成分規格(2 μg/g)を設定)のとおりで差し支えないとされた。なお、委員から次の意見があった。

① 犬猫における砒素の有害影響の根拠となる知見では毒性が高い無機砒素が用いられていることから、愛玩動物用飼料の基準値として無機砒素含量を採用することが妥当と考えられる。

② 調査結果から得られた無機砒素含量の分布から仮の基準値として2 μg/gを設定し、この値を元に計算した犬猫の無機砒素の1日あたりの想定摂取量が許容量の8割未満であることが確認された。このため、この値を無機砒素の基準値とすることは合理的である。

③ 今回の調査では、妥当性の確認ができていない方法で実施した検査の結果ではあるが、多量の無機砒素を含むサプリメント(1製品、原材料:昆布)が確認された。一部の昆布(Laminaria digitata)には比較的多くの無機砒素が含有されるとの報告があるほか、食品では、ヒジキに多くの無機砒素が蓄積することが有名である。現在、このような海藻類のペットフードへの利用は限定的であるため、(摂取量の少ない)サプリメントを含む全ての愛玩動物用飼料に一つの基準値を適用することは妥当であると考えるが、今後このような海藻類のペットフードへの利用が広まる場合には、EUのように、ペットフード製品の分類ごとに、基準値を設定することが望ましい。

④ 上記のようなある種の海藻類では無機砒素を多く含むものがあるが、それをそのまま原料として使用すると製品に多量の無機砒素が残ってしまう可能性がある。一方、食用ヒジキでは、水さらし、湯でこぼしなど調理時の作業工程でほとんどの無機ヒ素が流出することが知られている。ペットフード製造事業者には、このような情報についても、周知し注意喚起を呼びかけていくべき。

⑤ 無機砒素の検査法をサプリメント製品にも適用できるよう、妥当性確認または開発を検討してはどうか。(事務局から、サプリメント製品は形状や成分等が多様であり、どのようなサプリメント製品にも適用可能な検査法を確立するのは難しいと考えていること、サプリメント製品については給餌量が極めて少ないため健康被害が出ることが想定されにくく、検査での監視の必要性・優先度は(給餌量の多い)ドライフード製品やウェットフード製品等よりも低いと考えていることを説明。)

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