令和6年度第2回獣医事審議会免許部会・中央環境審議会動物愛護部会愛玩動物看護師小委員会(合同会合)議事録
1.日時
令和6年12月6日(金) 午前10時00分~午前11時30分
2.場所
農林水産省第3特別会議室
3.出席者
構成員(50音順、敬称略):浅野明子、磯部哲、市川陽一朗、佐伯潤、中山裕之、長田三紀、西村亮平、山﨑薫、横田淳子
事務局:農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課、環境省自然環境局総務課動物愛護管理室
4.議事
(1)座長代理任命
(2)第3回愛玩動物看護師国家試験予備試験の実施等について(報告)
(3)愛玩動物看護師就職状況等調査について(報告)
(4)愛玩動物看護師現況調査(仮)について
(5)動物愛護・適正飼養分野における愛玩動物看護師活躍推進について
(6)その他
5.配付資料
資料1 構成員名簿(令和6年9月1日更新)
資料2-1 第3回愛玩動物看護師国家試験予備試験の結果について
資料2-2 外国の関連学校を卒業された方の手続き(愛玩動物看護師法第31条3号に基づく受験資格認定)
資料3 愛玩動物看護師就職状況等調査について
資料4 愛玩動物看護師の現況調査の実施について
資料5 動物愛護・適正飼養分野における活躍推進のあり方(たたき台)
参考資料1 獣医事審議会免許部会・中央環境審議会動物愛護部会愛玩動物看護師小委員会(合同会合)の開催について
参考資料2 愛玩動物看護師法条文
参考資料3 愛玩動物看護師法附帯決議
参考資料4 令和6年度愛玩動物看護師制度推進に向けた検討事項
6.議事概要
【西村座長】
ただいまから令和6年度第2回獣医事審議会免許部会・中央環境審議会動物愛護部会愛玩動物看護師小委員会(合同会合)を開催させていただきます。
開会に当たり、農林水産省消費・安全局畜水安全管理課、星野課長から御挨拶をお願いいたします。
【事務局(農水省・星野)】
本日、令和6年度第2回獣医事審議会免許部会・中央環境審議会動物愛護部会愛玩動物看護師小委員会の合同会合の開催に当たりまして、一言御挨拶申し上げたいと思います。
初めに、日頃より委員の先生方におかれましては、大変、本来の業務のほうにいろいろと御支援いただきましてありがとうございます。また、本日、大変お忙しい中、御多用中のところ、御出席を賜りまして、誠にありがとうございます。
本日は、愛玩動物看護師制度につきまして、皆様方にその都度、御助言をいただきながら、私ども農林水産省と、それから環境省と一体となりましていろいろと準備を進めているところでございますが、10月29日に第3回予備試験の合格発表がされたところでございます。来年2月には、御存じのとおり、国家試験のほうも準備しているところでございますので、そちらのほうに向けてしっかりと取り組んでいきたいと思っております。
さて、本日は、前回、愛玩動物看護師制度の推進に向けまして御検討いただきました事項の御議論の際に、愛玩動物看護師の資格をお持ちの方の就業状況につきまして調査をしたほうがよろしいのではないかというお話がございました。座長の西村先生にもいろいろと御相談させていただきながら、事務局で案を作成いたしましたので、委員の皆様に御意見を頂戴したいと考えております。
このほか、第3回予備試験の結果、あるいは今年の春に卒業した学生さんの就職の状況、そういった調査の結果も御報告させていただきたいと思います。
愛玩動物看護師につきまして、信頼性を確保し、また、獣医療分野及び動物愛護・適正飼養分野両方の側面から愛玩動物看護師制度を広く普及していくための御議論をどうぞよろしくお願い申し上げます。
【西村座長】
それでは、委員の出欠状況について、事務局から報告をお願いいたします。
【事務局(農水省・大倉)】
本合同会合は、獣医事審議会免許部会・中央環境審議会動物愛護部会愛玩動物看護師小委員会の委員9名からの構成となっております。
獣医事審議会免許部会及び中央環境審議会動物愛護部会愛玩動物看護師小委員会のそれぞれの定足数の要件を満たしておりますので、本日の合同会合につきましては、会議として成立していることを御報告申し上げます。
次に、議事録についてですけれども、後日、公開と考えております。議事録は、委員の皆様に御確認いただいた後、環境省のウェブサイトに掲載させていただきますので、よろしくお願いします。
次に、配付資料を確認させていただきます。資料一覧の紙を御覧ください。議事次第、座席表、出席者名簿、資料は1、2-1、2-2、資料3から資料5、それから参考資料の1から4までの構成となってございます。資料の落丁、不足等ございましたら、事務局にお申しつけください。
資料については以上です。
次に、議事次第に移ります。本日の議事は、(1)座長代理任命、(2)第3回愛玩動物看護師国家試験予備試験の実施等について、(3)愛玩動物看護師就職状況等調査について、(4)愛玩動物看護師現況調査の実施について、(5)動物愛護・適正飼養分野における愛玩動物看護師の活躍推進について、(6)その他となっております。
事務局からは以上です。
【西村座長】
それでは、2議事(1)座長代理任命についてです。
事務局から説明をお願いいたします。
【事務局(農水省・大倉)】
本合同会合は、獣医事審議会免許部会と中央環境審議会動物愛護部会愛玩動物看護師小委員会の委員が構成員となってございます。去る9月に獣医事審議会で改選がございまして、村中委員に代わりまして市川委員が免許部会長に就任されております。参考資料1につけております合同会合の開催についてという開催要領の3(2)におきまして、座長代理は座長が任命するとしてございますので、西村座長に座長代理の任命をお願いしたいと思います。
【西村座長】
私から座長代理を任命したいと思います。
座長代理は、市川委員にお願いしたいと思います。
市川委員、よろしいでしょうか。
【市川委員】
はい、承知いたしました。
【西村座長】
お引き受けいただきありがとうございます。それでは、市川先生、よろしくお願いいたします。一言頂戴したいと思います。
【市川委員】
名簿では千葉県獣医師会となっておりますが、日々は動物病院で診療を行っております。ほかに日本動物病院協会で愛玩動物看護師の養成校の担当の副会長をしております。また、日本獣医師会においては、監事を務めさせていただいておりまして、それから、今日、御出席の委員の皆様と御一緒に動物看護師統一認定機構の理事も務めております。どうぞ、不慣れですが、よろしくお願いいたします。
【西村座長】
2議事(2)第3回愛玩動物看護師国家試験予備試験の実施等について、事務局から報告があります。
事務局から説明をお願いいたします。
【事務局(農水省・大倉)】
まず、資料2-1の第3回愛玩動物看護師国家試験予備試験の結果について御説明します。
実施概要にございますけれども、令和6年10月6日(日曜日)に全国7都道府県8会場において予備試験を実施いたしました。
試験結果になりますけれども、受験者数は1,671人、合格者数は1,607人、合格率は96.2%でございました。
合格された方々と、養成校の卒業生の方々が来年2月に実施される第3回の国家試験を受験をされるということになります。
予備試験の報告については以上になります。
続きまして、資料2-2を御覧いただければと思います。
外国の関連学校を卒業された方の手続としまして、愛玩動物看護師法第31条第3号に基づく受験資格認定についての御報告でございます。こちらは法31条3号の規定に基づきまして、1号、2号では専門学校と大学の卒業生の方の国家試験の受験資格の認定をしているんですけれども、第3号で外国の関連学校を卒業された方の国家試験の受験資格を認定する手続というのを定めてございます。こちらはカリキュラム等検討委員会でも御議論いただきまして、愛玩動物看護師法の附則に定められた履修科目と履修時間等を満たしたことをもって認めるとすることを御議論いただいておりましたので、資料2-2にございますとおり、受験資格認定の取扱いということで、次のページになるんですけれども、今年4月16日から7月31日まで、卒業された方からの申請を受け付けまして、提出された書類について8月から10月まで、農林水産省と環境省のほうで審査いたしまして、11月に結果を通知したというところでございます。今回、審査を受け付けましたけれども、該当者はいなかったということを御報告させていただきます。
事務局からは以上です。
【西村座長】
それでは、今の二つのことですが、事務局からの説明について御質問等がございましたらお願いいたします。
よろしいでしょうか。それでは、次回、国家試験の結果等については、改めて報告をお願いいたします。
それでは、次の議事に移ります。
2議事(3)愛玩動物看護師就職状況等調査についてです。
事務局は説明をお願いいたします。
【事務局(農水省・嶋倉)】
昨年度より政府統計として行っております愛玩動物看護師の就職状況等調査の結果について報告させていただきます。
まず、調査の概要についてですが、本調査は愛玩動物看護師の養成校、つまり大学と専門学校における卒業生の就職状況及び学生の在籍状況を把握するための調査でございます。
調査結果は、愛玩動物看護師の人材確保や国家試験の会場を準備する際の検討などに利活用させていただくものとなっております。
今年度はスケジュールを記載しておりますが、5月に調査票を配布し、各学校で記入いただいたものを6月に回収、先週の11月29日に結果を公表させていただきました。
就職状況調査は、令和6年3月31日時点の卒業生、この春に愛玩動物看護師国家試験の受験資格を持って卒業し、就職された方の就職先に関する調査、もう一つの在籍状況調査は、今年度、令和6年4月1日時点の各大学、各専門学校に学年ごとに何名在籍されているかということについての調査でございます。
結果概要を次のページに記載しております。
まず、就職状況調査でございますが、大学に関しましては合計607人の卒業生のうち66%が診療施設、21%が企業に就職しております。また大学院等への進学は全体の2%程度で、その他養成校への就職や就職活動中、また非正規雇用者などが11%ほどおりました。
在籍状況調査については、下に表で記載しておりますが、現在、指定科目を開講している大学、全部で14大学ございまして、4学年合わせて約3,700人が在籍しているというような結果でございました。
養成所や専門学校については環境省から調査を行っておりますので、環境省から御報告させていただきます。
【事務局(環境省・串田)】
卒業生の就職先は、養成所では約80%が診療施設、約11%が企業、約1%が進学となっており、こちらの割合は昨年の結果とほとんど同じ割合となっております。また、学校の在籍者数は養成所については7,944人となっております。
【西村座長】
ただいまの事務局からの説明について、御質問等がございましたらお願いいたします。
【市川委員】
企業の内訳というか、少し分かるものがあれば教えていただければと思います。
【事務局(農水省・嶋倉)】
企業の細かい内訳については、集計は行っていないのですが、大分類が企業の場合で、小分類を愛玩動物関係と、あとはその他というふうに聞いておりまして、企業が全体で125名、大学はいるんですけど、そのうち愛玩動物関係が32名、その他が93名というふうになっております。愛玩動物関係に含まれるものといたしましては、例えば、ペットシッターであるとかペットホテル、ペッシショップ、トリミングサロンとか、診療施設以外で動物に関係するような企業が含まれております。その他というのは、例えば製薬企業であるとか、一般企業であるとか、そのようなものが含まれております。
【事務局(環境省・串田)】
養成所の企業約11%ですが、内訳は6.2%が愛玩動物関係の企業、4.7%がその他の企業となっております。
【西村座長】
ほかにいかがでしょうか。
【横田委員】
この表の在籍状況を見ますと、1年生が多くて4年生が少ないという状況ですけれども、社会的に卒業生の需要が、現在、愛玩動物看護師は充足はまだしていないと各動物病院さん等からはお聞きしていますけれども、1年生の人数に達していくと、社会的需要が満ちていくというような将来的な展望と受け取ればよろしいでしょうか。
【事務局(農水省・大倉)】
社会的需要というのが、すみません、どのぐらいなのかというところがあると思っていまして、診療施設でいうと、小動物の診療施設が全国に1万2,000ほどございますので、動物病院に関しては、ここにはないんですけど、今、愛玩動物看護師の資格をお持ちの方が2万1,000人いらっしゃるということで、動物病院に関しては、規模にもよるかもしれませんけれども、一応そこそこな数はいると。あとはその他の需要のところが、どこまでを需要と見るかというところはあるのかなとは思います。
【浅野委員】
浅野です。
今、企業の内訳を聞いていて、看護師関連じゃないほうとして、一般企業のほかに製薬企業と入ってきたんですけど、そこがこの後のアンケートとも多分関わるんですけど、ちょっと悩ましいなと思うのが、看護師に本当に関係がないのかということで、恐らくは一般の営業職とか研究職だと思うんですけれども、もし動物飼育、実験動物を扱う技術者の資格を取って愛玩動物看護師がそこに就職するというようなことになると、まさに動物飼育の動物愛護法のほうと、あと獣医療のほうと両方に関わる、これは私の個人的な見解かもしれないですけど、まさに行ってほしい、愛玩動物看護師にそこに就職してほしいと思うようなところだと思うんです。だから製薬会社というのは一くくりにするのはすごく難しいなと思っていて、看護師関連のほうに含めていいのか、一般のほうに含めていいのかというのは、今後も、場合によったら検討が必要かなというふうに思いました。
【西村座長】
その辺は、アンケートではあまり分かっていないんでしょうか。
【事務局(農水省・大倉)】
このアンケートは、勤務先、どういうところに行きましたかということを聞いているもので、業務の内容には踏み込んでいないというものになります。
【佐伯委員】
今のことにもちょっと関わると思うのですが、私は、愛玩動物看護師の養成を大学でしておりますので、私の教え子も含めての状況というのはある程度把握しています。また、専門学校も非常勤講師を長くやっていましたので、専門学校のほうの状況というのも、ある程度、個人的な見解ですけども、分かる中で、先ほどの浅野先生の御意見にもありました点にも関連しますが、専門学校では結構、実験動物技術者も取って実験動物の飼育のほうに関わる学生というのは何人かいたという状況ですが、大学では、製薬会社もいますけども、それもやはり動物医薬品の卸会社が多くて、動物病院に営業とか、薬を配送して回るようなところに比較的多く採用されています。それが愛玩動物看護師の資格が生きていないかというと、やはり、薬の知識であるとか、どういう商品があるかとか、動物病院のスタッフとのコミュニケーションとか、そういうのを生かしているわけなので、関係がないというわけではないと思います。
それから、もう一つ、大学では多いのは動物の保険会社です。どういうところに従事するかというと、電話の対応、これは動物病院からの電話の問合せであるとか、保険の加入者の問合せとか、あとは場合によっては診療時の保険内容の審査というか、適正かどうかというところに関わったりしているので、これもやはり専門知識がある程度生きているというところがあると思いますので、分類はちょっと難しいなと思います。動物に触っていないから、愛玩動物看護師の資格に関わっていないかというと、決してそういうわけではないと思います。
【山﨑委員】
1年生、2年生、3年生、4学年の人数がばらついているという御質問がありましたけれども、まだ1年生ないし、2年生までしかいない大学もありますので、1年生の数が多くなっていることは仕方がないことで、1年生で1,128人、入学してきた学生が、4年生になるとき半分が脱落しているという意味ではございませんので、一言申し上げておきます。
なお、大学に入学してくる学生は、愛玩動物看護師を目指しており、国家試験になってからは特に注目されております。ただし、就職先は動物病院ばかりではなく、今、佐伯先生がお話しになったとおりで、特にコロナ後は、いろいろな分野で採用が進んでいます。
また、企業だけではなく、動物関連の団体ですとか、保護施設など多様です。私は、現在、日本動物保健看護系大学協会と全国専修学校動物系教育協会が協力して連合会のような形で情報を共有できるように準備を進めております。全国専修学校動物系教育協会も年度内に一般社団化の手続が済みます。法制化が進む中で愛玩動物看護師の教育機関(大学・養成所)が増えましたが、現状では動物の診療施設が減ってきております。ただし、診療施設の数と卒業生の数だけの問題ではなく、処遇・勤務体制の問題等もあることに加え、企業やペット関連産業界は人材不足で、愛玩動物看護師の需要が増えております。大学のキャンパスで会社説明会や試験を実施し、人材を募集したいというところまであります。
また別の話になりますが、動物看護学部、動物看護学科、獣医学部、獣医保健看護学科等の教育に加え、畜産学科で愛玩動物看護師の受験資格が取得できるようになりました。愛玩動物看護師の「愛玩」が外れるのではないかという質問が高校生や保護者、高校の先生等からございます。実験動物技術者に加えて、将来畜産動物技術者等の資格を取得するようになると、カリキュラムの改定に繋がり、教育のそもそも論から始めていかなければならないことになります。愛玩動物看護師の業務独占並びに対象動物、ついては名称変更に繋がる等、その辺のロードマップ、あるいは方針等を協議する必要性を感じます。
また、グローバル化が進む中で、現在は日本の愛玩動物看護師国家試験を受験する外国の方、外国国籍の方は少ないですが、10月に韓国で開催されたアジア獣医師会連合大会(FAVA大会)に参加し、韓国ではグルーミングの資格が国家資格になったのが早く、動物看護師は日本と同じく2019年に法制化されました。まだ2年間の教育です。日本の動物看護教育にとても興味をもって学校見学などにもいらしております。アジアの中では日本が先進的に動物看護教育に取り組んでおりますので、日本の愛玩動物看護師国家資格を取得した人材が海外で活躍できるよう検討していただきたいと存じます。
動物病院の数とか需要ばかりではなく、広いマーケットの中で就職先を見つけていく環境が大切だと存じます。就職状況で今回話題になっておりませんが就職先に、教員、指導者になる道があることを忘れてはいけないと思います。大学で言えば、助手から助教、講師、准教授、教授になっていく人材の養成が重要です。愛玩動物看護師の国家資格保持者が、愛玩動物看護師の教育を、積極的に行う体制の必要性を強く感じます。ヤマザキ学園の大学、専門職短期大学、専門学校では、愛玩動物看護師国家資格保持者が多く授業を行っております。大学の卒業生が専門学校の教員になっていくという道も少しずつ広がってきていると感じています。
カリキュラムのことについては、獣医学部、獣医保健看護学科、動物看護学部、動物看護学科、畜産学科等の認可を行っている文部科学省にカリキュラム改定に参加していただく必要性もあると感じております。
それから、もう一つ、この機会に申し上げておきますが、愛玩動物看護師の法改正においては、対象動物と業務独占の二つの拡充、拡大についての検討を始めていただきたいと思います。5年後の法改正で何を改正し、何を改正しないのか審議していただきたいと思っています。
最後に、私は、この合同会合で2年間に亘り、愛玩動物看護師の業務独占の一つに学校飼育動物の指導をきちんと明文化していただきたいというのを何回か申し上げて参りました。この度、文部科学省初等中等教育局教育課程課長から環境省自然環境局総務課長、農林水産省消費・安全局動物衛生課長への「学校における動物の飼育について」の通知に、哺乳類、鳥類、爬虫類を飼育する場合、「日頃から、獣医師や愛玩動物看護師等十分な知識・経験を有する者の指導の下に飼育を行うことができるよう努める」等、獣医師に加え、愛玩動物看護師が明記されとてもうれしく思っています。環境省立田室長はじめ、両省の関係者の皆様のご貢献に感謝申し上げます。また、疾病や負傷時対応における相談体制として獣医師と愛玩動物看護師以外にも「獣医等ではないが詳しい方からアドバイスをもらっている」というアンケート回答もございました。これらは、愛玩動物看護師も参加して、飼育指導を適切に整備することで、地域で愛玩動物を飼う人たちが増えていき、更には、指導してくれた動物看護師や獣医の先生のいらっしゃる動物病院に相談に行く、治療に連れていく等、良い環境が育っていくと思います。本学園の動物病院には小学生や幼稚園児も見学に来ます。このようなことから、高齢者や、あるいは少子化の中で愛玩動物を飼える体制をつくっていくことも就職先につながりますし、動物病院や、その他動物関連産業が発展していくために必要だと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。地域貢献の一つになりますし、愛玩動物看護師の活躍の場は訪問看護・在宅ケア等まだまだ広がっていくと存じます。
【中山委員】
産業動物関係、どのぐらいいるかって把握していますか。
【事務局(農水省・嶋倉)】
数としてどれだけいるかというのは、集計していないんですけど、毎年数名は産業動物の診療施設に行かれるような、例えば、周りに産業動物が多い地域は一定程度、愛玩動物看護師の資格を持って産業動物分野に進む方がいるような形です。
【中山委員】
診療施設に含まれるということか。
【事務局(農水省・嶋倉)】
そうですね。今、動物診療施設の中は愛玩動物に限るというような形にはなっていないので、そちらに含まれている形になっております。
【中山委員】
鹿児島大学は畜産学科の中に愛玩動物を取れるコースを作っていますので、将来的にはそういう愛玩動物看護師を目指しながら畜産学を勉強しているという人がそれなりには出てくると思うんですよね、国立大学の中で。そうしたときに、そちらのほうを目指す人もいるということは、考えておいたほうがいいのかなという気がいたしました。
【山﨑委員】
ヤマザキ学園の五十数年間の歴史から申し上げますと、国家試験になる前にも、例えば中央競馬会なども臨時職員として就職しておりますし、牧場等にも就職しております。それから動物園、サファリパーク等もあります。などなど、広い範囲で活躍できる分野があると思っております。
【西村座長】
ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
愛玩動物看護師さんはこれから活躍できる場がまだまだいっぱいあるなと思いますし、動物診療施設でもまだ足りていないなという感じがしますので、需要は随分ありそうな感じがします。どこでプラトーに達するのか、よく分かりませんけど、少なくとも現状ではそういう感じかなと思います。
それでは、本調査は、毎年行われるということですので、次回また報告をよろしくお願いいたします。
それでは、次の議事に移ります。2議事(4)愛玩動物看護師現況調査(仮)についてです。
事務局は説明をお願いいたします。
【事務局(農水省・大倉)】
愛玩動物看護師の現況調査、冒頭もお話しさせていただきましたけれども、附帯決議のところで愛玩動物看護師の資質、処遇及び人材確保の状況について検討することとありますので、そのためのデータが必要なんじゃないかということと、あと、今、御報告申し上げた就職状況、入り口のところの調査はしているんですけれども、実際、資格を取られた方がどうしているのか、離職してしまっているのか、それともまだ愛玩動物看護師として働かれている状況にあるのかということも調べたほうがいいというお話をいただいておりましたので、制度を調べるとともに、事務局で案を作らせていただきました。
令和4年度の会からお話をいただいているんですけれども、愛玩動物看護師法の中には獣医師法22条のような資格を持っている方の現況を届け出てくださいという制度はございません。
ここにそういった獣医師ですとか看護師ですとか、あと、その他の資格について簡単に整理してございます。獣医師と看護師につきましては、法律において2年に一度、獣医師については全て、看護師について業務に従事する方というのが届け出るということになってございます。
届出事項に関しましては、法律で定められているということもあって、個人情報、氏名ですとか登録番号ですとかという基本的な基本属性に関するものに加えて、調査項目については、今、どういう業務をやっているかですとか、業務に従事する場所というのを主に聞いているという状況でございます。
一番右側の公認心理士、こちらは法律に資格を持っている方が届け出るという制度はないということで、公認心理士法が施行されてから7年目の2023年に公認心理士の処遇ですとか資質の状況について検討するためということで、オンラインで調査が指定登録機関で行われていたということがございましたので、参考に載せてございます。
こちらは基本属性の中で名簿登録者に通知はしているんですけども、オンラインのアンケートという形でやっていまして、個人情報は集めずに、年代ですとか性別、現住所の都道府県みたいな情報を集めて、あと、業務に関する項目ということで、ほかの法律で定められたものと大体同じなんですけども、現在の勤務機関とか、勤務先、それから業務の従事状況といったことをアンケートで聞いているというものがございました。
こういったこともありますので、今回、愛玩動物看護師のほうは、まずは今現状、法律ではないというので、できないということではなくて、まずは公認心理士のほうでやっていることも参考にアンケート的な感じで実施してはどうかと事務局で案を作らさせていただきました。
目的としましては、先ほど申し上げましたけれども、愛玩動物看護師制度の検討に資することを目的として、愛玩動物看護師の登録者全員を対象とした調査を実施するということとしてございます。
対象は、令和6年12月末日時点の愛玩動物看護師登録者全員で、現在、登録されている方が約2万2,000人という状況でございます。
調査期間ですけれども、今回、こういった調査をやるということと、アンケート項目を先生方に御意見をいただいた上で、年明け1月ぐらいにアンケートをできたらなと考えております。
調査と周知の方法になりますけれども、Webのアンケートから回答を依頼する、二次元コードですとか、URLを配布して、そこから回答を依頼するということにしようと思っています。
回答は任意で、当然、回答しないことによる不利益もないですし、個人情報の保護を約束することはアンケートのほうで明記したいと思っております。
周知の方法になりますけれども、農水省、環境省のほうから関係団体である、動物看護師統一認定機構、指定登録機関、指定研究機関、動物看護師統一認定機構、それから、看護職協会ですとか、あとはその他病院関係の団体ですとか、学校、自治体、看護師を実際にやられている方も病院にいらっしゃるので、比較的リーチがしやすいんですけれども、資格を持っていて働かれていない方からも広く回答いただきたいなと思っておりまして、なるべく広く周知の協力依頼をかけたいというふうに思ってございます。
右側、調査項目でございます。こちらはざっくり、詳細は次からの資料で御説明いたしますけれども、基本属性として、年代、性別ですとか、現住所の都道府県と出身地の都道府県、あとは受験資格区分等々としてございます。実務経験年数、それから認定動物 看護師資格の有無、この辺で割と任意のアンケートでも一応看護師しか答えられないという形になるかなと思っております。
あと、勤務先機関としましては、獣医療分野なのか、愛護・適正飼養分野なのか、教育分野なのかということ。それから業務の従事状況、それから処遇の関係ですけれども、業務に従事している愛玩動物看護師の状況、それから最後に、自由記載という形で、愛玩動物看護師の業務を実施している、していない、それぞれの方から働き方とか活動内容、それからキャリア形成等について自由記載で御意見をいただこうというふうな形にしております。
次のページに質問項目をざっと並べてございます。年代とか性別というのは基本的なところなんですけれども、今回、先生方には主に現在の勤務先機関の書きぶり、選択肢ですとか、あとは就業状況に近いもの、資格を持って業務している、業務の従事状況についてのアンケートの設定について御意見を主にいただきたいなと思っております。
次のページに参りまして、詳細の御説明をさせていただきます。
勤務先機関につきましては、大きく分けて、今、就労していない方、獣医療分野ですと、愛玩動物の診療施設、それから愛玩動物以外の飼育動物診療施設というのを設定してございます。
あとは愛護・適正飼養分野の勤務先機関として考えられるものということで、ブリーダー、ペットショップ、トリミングサロン、ペットシッター、ペットホテル、動物愛護団体、動物園、動物公園、いわゆるこれは動物愛護管理法の中の販売業ですとか、保管業、貸出業等々に属するものと考えております。
あとは教育機関、養成機関ですとか、大学、研究所に勤務されている方、あとは行政機関、国または地方公共団体の動物愛護管理機関ですとかといったことを選択肢に入れております。
そのほかが製薬メーカー、食品メーカー、ペットフード会社ということで、次のペットにこの部分のアンケート、実際の画面のほうを、ちょっと字が小さくて恐縮ですけれども、載せております。こんな感じで、細かい説明を加えておりますけれども、分かっているとは思うんですけれども、念のため、愛護動物というのは犬と猫、鳥ですということを記載した上で、現在、就労していない方は最後の自由記載のほうに飛ぶ形にしておりますしけれども、こういった形で勤務先機関のほうを記載しております。あと、ここに入らない方は、上記以外ですとか、その他というところも載せております。
すみません。1枚戻っていただきまして、2番の業務への従事状況に係る説明の記載ということで、愛護動物看護師に関する業務に従事しているのか、あとは資格を持って就職をしているけど、業務には就いていないのかというのを聞くという形で、さらに次のページをおめくりいただいたところに、愛護動物看護師の業務への従事状況の記載と、上に書いてあるページになりますけれども、この部分のアンケートの設問の記載を載せてございます。
設問としては、現在のあなたの就業状況に最も近いものを1つ選択してくださいということで、まず初めに、愛玩動物看護師の業務って何ぞやというのを、初めに多分御説明しないと、なかなかぶれてくるのかなということもございましたので、まず、獣医療分野になると、愛玩動物看護師というところで、あと愛護・適正飼養分野ということになりますと、ブリーダーとかペットショップ、グルーマー・トリマーというところになってくるのかなと。
業務の中で定義としては、診療の補助ですとか、負傷した愛護動物の世話、その他の看護というもの、これも法律上になりますけれども、あとは愛護・適正飼養に係る助言その他の支援ということで説明をした上で、選択肢としては、愛玩動物看護師として雇用されていて、愛玩動物看護師の業務に従事しているのか、もしくは愛玩動物看護師ではない職種、資格が要らないものとして雇用されているんですけども、一部業務の中で愛玩動物看護師の業務を担い従事しているのか、それから、愛玩動物看護師として雇用されているけど、愛玩動物看護師の業務、いわゆる診療の補助ですとか、適正飼養の助言等々には従事していないのか、あとは最後は愛玩動物看護師ではない職種として雇用されていて、なおかつ愛玩動物看護師には従事しいないのかという形を設定しております。
上の二つの愛玩動物看護師の業務をされている方に関しては、ちょっと細かく記載していただこうかなと思っていまして、11のところで、ここで回答した御自身の業務について、対象動物ですとか、業務内容を、ここは自由記載にしておりますけれども、記載いただくという形を考えております。
あと、次のページ以降は参考になりますけれども、2020年に日本動物看護職協会さんのほうで、こういった業務実態ですとか処遇に関する調査をされていて、そのときのアンケート調査の項目を簡単に記載しております。大体同じようなオンラインのWebのアンケートで、回答期間はちょっと長めの2か月ですけれども、設問数はちょっと多めとなっております。
事務局からの説明は以上になります。
【西村座長】
それでは御意見いただきたいと思います。
【山﨑委員】
今日、私は合同会合参加の最後の日になりますのでいろいろ質問や意見を申し上げさせていただいております。私は現在、東京都専修学校各種学校協会の調査研究事業部会の部会長をしておりますが、本日のアンケート調査は、とてもよくできていると思います。動物看護師に特化した調査ですが、専修学校の場合は教育が第8分野に分かれており、分野が他分野に重なるところがあります。その中で今回、改正しましたところは、時代の変化に応じ、自営業、フリーター、アルバイトという人たちがとても増えてきておりますので、このような項目も増やすと、新しい発見もあるかと存じます。動物病院においては、60歳以上の動物看護師が働いている状況がとても少ないです。年代別に新卒を採用したり、あるいは、上の方が残っている間に新人を育てたい等、いろいろな状況はあると思いますが、高齢社会を迎え、60歳以上の方がほとんど働いていない業界というのも珍しいことになってしまいますので、業務独占の中に、動物病院退職後、この資格をどう生かせるか、どう生かしたいか等、生の声を調査なさるとき、進路に、フリーター、アルバイト、自営業を入れるのも良いかと存じます。
動物病院を退職した卒業生を見ていますと、訪問看護ですとか、自宅の駐車場を改装したグルーミングサロンの他、ドッグカフェを開業してみたりと、様々です。その辺、回答しやすくしてさしあげると、職域が広がると思います。
以上です。
【佐伯委員】
御意見いただきたいところの丸にポチするようなところの画面ですけど、一つは、先ほどの山﨑委員と同じなんですが、独立開業して訪問看護とか介護をやっている愛玩動物看護師というのは最近ぽつぽつといるので、それが該当するところがないと思います。つまり診療施設に属していないと該当しなくなってしまうところです。その選択肢が必要であるのと、もう1点、動物園、動物公園に含まれるんでしょうが、水族館というのは動物園とちょっと違うので、分けてあげて欲しいです。水族館のほうがどちらかというと、獣医師の職域としても新しいですし、スタッフが少ない分だけ、愛玩動物看護師の採用は結構積極的な部分があります。
また、その裏面の従事状況の記載ですが、それにも関係するのと、先ほどの畜産のこともそうなのですが、この中で、例えば家畜、畜産の診療所に勤務していて、牛とかをやっているという場合はどこを選択するのかということとか、動物園、水族館で飼育員も兼務しているケースは多いと思うのですけれども、そうでないケースも出てきているようですので、そういう方が、愛玩動物ではない動物を対象として獣医師と一緒に診療に関わっている場合はどうするのかということです。
【事務局(農水省・大倉)】
それもあって、一応法律上の建つけで今聞くということにしていますので、愛玩動物ではないところの方は、愛玩動物ではない業務ということにして、実際に何かというところを11のところで書いていただくというところで、ちょっと深掘りできたらなというのを思っていますので、もしかしたら、愛玩動物看護師に従事していないというところにも、こちらの自由記載のところをちょっと書いていただくというふうにしようかなというふうに思います。
【佐伯委員】
その辺をちょっと対象動物が微妙なところがあって、愛玩動物看護師として採用されていても、対象動物がそういうことで外れているケースもあると思うので、ただ、広く今後のことを考えると、拾っていきたいかなというところもありますので、よろしくお願いします。
【横田委員】
この調査ですけれども、ウェブで行うということですけれども、私どももよくアンケート調査を行いますけれども、なかなかこの数を回答していただくというのが大変難しくて、私どもこれまで国家資格も整備されていなかったということもあり、回答数としては、2,000というところがこれまで出てきているところかなと思っているんですね。ぜひとも法律に関しては、取決めがありませんけれども、多くの愛玩動物看護師の回答をいただいて、今後につながっていけばいいと思っております。
調査は1月からということですけれども、参考に載せていた調査も、実は2か月取っているんですね。なぜかといいますと、やはり一度アンケート調査の案内を行っても、リマインドをかけないと、なかなかその1回だけでは見逃されたりだとか、回答が得られなかったりということで、ウェブ的にも何度かリマインドをかけて、やっぱり回答数を上げていくというところがこれまでも行ってきましたので、ぜひとも広くアンケートの結果を集められるようにしていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
【西村座長】
今の点はすごく重要だと思います。多分こういう基礎データというのは今後非常に大切になると思いますが、とくに1回目がすごく大切だと思います。
答えてもらうためには、答える人にメリットのようなものを与えるといいと思うので、これを答えてもらうと、何かあなたたちにいいことがあるよ、将来にこういう待遇改善とかに結びつきますみたいな、何の目的のためにやるのかというのを明確にして、明るい未来のために、みんな協力しくださいみたいなのを伝えることがすごく重要になると思います。ぱっと見たときに、じゃあ、答えようというふうな前振りをしていただくのがかなり大切になるのじゃないかなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
【中山委員】
今ここに載っているQRコードでテスト用のアンケートを見てみたんですけれども、そういう目的だとか、そこの前書きのところに書いてあるんですが、一つ、これは質問の数が19ということは、ほぼ適切だと思います。
ただ、例えば質問は19あって、5分以内、あるいは3分以内に終了しますというのをここに書いておくと、多分やってくれるんですよ。先が見えないと、大体途中でやめちゃうんですよ。私もアンケートでいろいろ研究調査をやったことがあるんですけど、やっぱりそこを書くと、回答数が増えると思います。
あと、現住所の都道府県は、47都道府県がずらっと並んでいるので、例えば北海道、東北とやって、そこをクリックすると、そこの県が出るというふうにしたほうが、多分確実にやってくださるのではないかなと思っています。そういうところはちょっと細かいですけれども、工夫していただいて、そうすると、かなり回答数が増えると思いますので、よろしくお願いいたします。
【磯部委員】
今、私もQRコードで見ていたのですけれども、出身の都道府県は何で聞く必要があるのでしょうか。しかも、日本国外という大きな括りの欄も1個ありましたけれども、いずれにしても、今どき出身を聞くのというのは割とデリケートなことかなという気もします。確かに本籍地を聞くとか、もっと具体的に聞いているわけではないですけれども、これを聞く必要はどういうところにあるのかということを教えてください。
【事務局(農水省・大倉)】
附帯決議のところでも、地域偏在という話がございまして、出身地ではなくて、本来、今いるところをお聞きしたいんですけれども、多分そうすると、東京にいる方が多分物すごく多くなると思うんです。そうすると、地方の出身の方が東京に来てしまうのか、それとも、地方の方がそのまま地方で就職されているのかという傾向を見たいなということもあって、出身地を入れさせていただきました。
これは別にどこを出身地というのは、もう御自身で決めていただいて構わないというふうに思っています。御自身が出身だと思われるところを書いていただきたいと思っています。その旨はちょっと説明書きにも記載をしたいと思います。
あと、外国というのは、愛玩動物看護師は外国籍の方も試験に合格したら取れまして、今も実際ちょっと数名なんですけれども、外国籍の方がいらっしゃいますので、日本の県名しか書かないと、そういう方が困ってしまうかなということで、日本国外という選択肢を加えています。
あと、周知のところは、これはもちろん日本獣医師会さんですとか、動物病院の方々にも御協力をいただきながら、周知をさせていただきたいと思っております。
【山﨑委員】
一番初めにお話なさっていた登録に関してですが、職務に携わらなくなったときに資格を返還するのか、その辺の整備のこともご検討いただきたいと存じます。今の若い学生さんや、若い看護師さんたちを見ていますと、まだこの5年の移行期間の間は、愛玩動物看護師を持っている方と、持っていない方が職場で混在している時期ですので、バッチや、シールなど、何かユニフォームにつけられるようなものを考えて、アンケートに回答してくださった方には、差し上げます等、お考えになると、回答率も上がるかもしれません。愛玩動物看護師のプライドも少し保たれるかと思います。あまり役に立たないかもしれませんが、御検討ください。
【市川委員】
ちょっと小さなことなんですけど、職種の調査なので、動物シェルターボランティアという表記がいいのかどうかというのは検討していただいたほうがいいかなと思いました。
【浅野委員】
細かいところを幾つか質問も含めてなんですが、質問項目一覧の性別の選択に一つ任意を入れるということは大丈夫ですか。
【事務局(農水省・大倉)】
性別は「回答しない」という選択肢をいれています。
【浅野委員】
はい。回答しないを選択肢に入れるということですかね。
それで、あと、Q7の認定動物看護師資格を持っていますかで、皆さん分かるんでしょうけど、一応説明はするということですかね。
【事務局(農水省・大倉)】
はい。
【浅野委員】
それから、御意見をいただきたいことの9の現在の勤務先機関、この辺なんですけど、動物取扱業一種と二種を意識したとおっしゃるので、私もじゃあ、販売だったらこれ、保管だったらこれとちょっと見ていたんですけれども、例えばオークションの場合は、これはペットショップを選ぶということになるのかなと思うんですが、そうすると、この辺もブリーダー、ペットショップ、トリミングサロンとはっきり書くよりも、ブリーダー関連とか、ペットショップ関連とか、トリミングサロン関連とか、そういうふうにざっくりしたほうが答えやすいのかなということは思いました。多分そうすると、オークションに関わる人というのはブリーダーじゃない、ペットショップ関連に行くのかなと思います。
それと、動物派遣というのは貸出しということなんですかね。
【事務局(農水省・大倉)】
ここは、第一種動物取扱業の各業種の例を記載しております。
【浅野委員】
はい。分かりました。
あとは、次のページの10ですかね。ここら辺もちょっと細かくて申し訳ないんですけど、愛護・適正飼養分野の米印1のところでいろいろ書いてあるんですけど、ペットショップ店員とあって、じゃあ、経営している場合はというのがちょっとあったりとか。重箱の隅をつつくような話で申し訳ないんですけど、例えば訓練士も、動物訓練士というのは動物を調教するということだと思うんですけど、括弧して犬に限らないとか、しつけなどを含むとしないと、割と訓練士の人というのは、訓練士といえばJKCの資格を持っていて、自分たちはしつけ教室をやっているとか。例えば犬以外で、馬の調教、馬は今回愛玩動物に入ってこないので、ちょっとその辺は本当に私の取り越し苦労なんですけど。ただ、本当に一般的な人が見たときに、訓練士といったときに、例えば法律では視能訓練士法とあって、人なんですよね。訓練士というのが動物愛護法には訓練業なので、やっぱり訓練士という言葉はないので、そういう意味では、動物訓練士としてしつけ等を含むとか、犬に限らないとか、それこそ水族館の調教師というのはあるのかなと思ったので、ちょっと気になりました。
ただ、それが愛護・適正飼養分野に、愛玩動物に含まれないから、さっき佐伯委員がおっしゃったように、すごく難しい問題にはなるんですけど、意識としてはちょっと入れていただきたいかなと。
あと、ペットシッターも、もう今どきいいのかなと思うんですけど、一応ペットシッターというのは一つの会社が商標登録しているので、私は使う場合は、ペットのシッターという言い方をしているんですけど、ただ、今はもうそれを一般的なものだろうといって、誰かが取消しの訴訟とかをしたりすれば、認められる可能性もあるので、これはこのままでもいいのかなとは思います。
あと、災害支援ナースというのは初めて聞いたんですけど。
【事務局(農水省・大倉)】
こちらは削除します。また、ペットシッターはペットのシッターに修正します。
【長田委員】
そもそもの、これに協力してくださいという通知はどういう形で。郵送ということですか。
【事務局(農水省・大倉)】
基本的にはメールベースにはなると思うんですけれども。二次元コードとか、URLを関係団体の皆様にお送りして、そこから広くやっていただくのと、あとは、弊省のSNSを想定しています。
【長田委員】
団体にそれを送る。
【事務局(農水省・大倉)】
そうですね。
【長田委員】
団体からはどういう周知をするのでしょうか。
【事務局(農水省・大倉)】
それぞれの関係者の学生さん、学校だったら学生さんだし、機構さんだったら、その機構さんの関係の方ですとかということを。あと、日本動物看護職協会さんでしたら、看護職協会の会員さんですとかということを想定しています。
【長田委員】
いや、なかなかそれがきちんと全員に届くのかなというのをちょっと思いまして、ちゃんとメールとかも、もうきちんと整理して、受けていない人とかもいるんじゃないかなと正直ちょっと思いまして。
【中山委員】
複数回答を避けるような仕組みをつくっておかないと、一人で幾つも回答する人が出てくるかもしれない。ちょっとそこは気をつけておいたほうがいいと思う。
【西村座長】
今回、主たる業務だけですけど、22条の場合は、従たる業務というやつもありますよね。今、いろんなところで働いている人というのは結構多いと思うので、どっちにしようかなと迷う人がいるんじゃないかなと思うので、僕も22条を書くときは結構迷った時期があったので、二つあったほうが把握しやすいのかなと。ちょっと質問項目が増えちゃいますけど。
委員の先生方、ほかはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、本調査は次回の会合で結果の報告をお願いいたします。
それでは、次の議事に移ります。2議事(5)動物愛護・適正飼養分野における愛玩動物看護師活躍推進について、事務局から説明をお願いいたします。
【事務局(環境省・後藤)】
愛玩動物看護師の動物愛護・適正飼養分野における活躍促進の在り方というところで御説明させていただきます。
まず、目標を「愛玩動物看護師が世の中で周知されるとともに、動物愛護・適正飼養分野における様々な業種や地域社会の中で専門的で質の高い指導や助言等がなされることで、愛玩動物の適正な飼養に寄与する」と設定しております。
環境省でこれまで調査してきた内容を次に示しております。令和4年、令和5年と制度の推進に向けた実態調査や、資格取得による職域拡大等調査、動物愛護管理行政での登用可能性調査、就職状況等調査を実施してきたところでございます。これら調査結果から以下のような課題が出ているところです。
まず、世の中での認知が不十分であるといったところ、次に自治体の採用については、全国的な採用実績の少なさや、獣医師のような任用資格(公務員等の採用試験に合格して、かつ狂犬病予防員や畜検査員等の専門職として配置されるような資格)が現状ないなどの理由から、配属先が限定されるでありますとか、愛玩動物看護師の専門性などが自治体内でそもそも十分に認知されていないことなどの理由から、登用に慎重ということも分かってきております。
さらに、民間企業等では愛玩動物看護師の認知度の向上、診療の補助以外での活躍機会の拡大、給与額の見直しや資格手当の支給などが今後の課題として挙がってきているところでございます。
それらの課題から、(1)動物愛護管理行政への登用、(2)民間企業における職域拡大という大きく二つの柱で、今年度から令和8年度まで取組を整理したところでございます。
次のページになります。
まず、(1)動物愛護管理行政への登用についてですが、今年度進めていることとして、①自治体での登用に向けた状況の把握として、各自治体の愛玩動物看護師在籍状況及び雇用予定状況について、都道府県・政令市・中核市の全国129自治体に対して調査をしました。結果、常勤職員での愛玩動物看護師採用は0自治体でしたが、今後、雇用に前向きな自治体についても把握しているところです。
そういった雇用に前向きな自治体を中心に、個別ヒアリングしていこうと考えています。内容は、自治体内での愛玩動物看護師の認識についての把握や、動物愛護行政の現場からの要望や、人事部局との兼ね合い、自治体登用に必要な知識や技術について、より具体的に把握したいと考えております。
また、同時に、主に動物愛護管理法上での愛玩動物看護師の位置づけもいま一度整理したいと思っております。登用が期待される行政分野における関係法令上の規定等の把握も同時に行い、特に獣医師の任用資格等を例に、愛玩動物看護師での登用可能性を把握、整理したいと思っています。それらの情報を自治体へフィードバック等をしていきたいと考えております。
次年度の令和7年度には、令和6年度個別ヒアリング調査結果を踏まえて、課題に対応する方策の検討や実施、それを踏まえ、令和8年度には、得られた知見などを全国の自治体への横展開をしたいと考えております。
(2)民間企業における職域拡大については、具体的に①普及啓発、②愛玩動物看護師の市場調査と広報戦略を検討しています。
①について、普及啓発として、雇用者へ愛玩動物看護師の専門的な知識や技術、雇用者の声等を届けるためのパンフレットの作成を考えておりまして、一方、サービス利用者には、愛玩動物看護師の適正飼養等に関するサービスのポスター作成を考えております。
②愛玩動物看護師の市場調査と広報戦略の検討についてですが、ⅰ)市場調査としては、愛玩動物看護師の雇用先、今後拡大が想定される職域を含めた雇用先のポテンシャルですとか、業界の雇用規模や新たな雇用の可能性、社会ニーズについて取りまとめたいと思っております。
ⅱ)広報戦略として、市場調査の結果を基に、令和7年度以降の普及啓発について、①の普及啓発で作成する普及啓発物の配布方法ですとか配布先、そのほか必要な普及啓発の内容や手法の検討を行って、費用対効果等を考慮した広報戦略を検討していきたいと思っております。
令和7年度のイメージです。①広報戦略(令和6年度)に沿った認知度向上のための普及啓発と、②令和6年度検討を踏まえ、今後、市場拡大等が見込まれる職域分野を重点的に、課題に対応する方策を検討・実施します。
令和8年度には、①広報戦略に沿った認知度向上のための普及啓発を継続で行い、②令和7年度結果を踏まえて、重点的な職域分野及びそのほかの職域分野ごとに、職域拡大に係る戦略を策定することをイメージしております。
令和8年度には、一度、将来的な愛護・適正飼養分野における愛玩動物看護師の在り方についてまとめられればと思っております。
以上について、特に来年度以降の取組は、事務局も手探りで検討したイメージでありますので、ブラッシュアップしていきたいと思っております。4本柱のうちのほかの3本柱と連携すべきですとか、より効果的な進め方があるなど、本日お集まりの先生方からの積極的な御意見をぜひお願いしたいと思っております。
以上です。
【西村座長】
ただいまの事務局からの説明につきまして、御質問、御意見等がございましたらお願いいたします。
【市川委員】
行政への登用なんですけれども、動物愛護担当職員以外の、例えば環境衛生監視員、ほかの保健所等の職員になりやすくなるための資格に関して、例えば養成校は3年制なので、今カリキュラムは多分いっぱいだと思うんですけど、4年制大学において、この資格を取れるようなカリキュラムとかというのを、今、環境省のほうで把握したりとか、何か検討したりとかということがあれば教えていただきたいと思いました。
【事務局(環境省・後藤)】
ありがとうございます。自治体での任用資格については、やはり自治体によって登用の考え方に違いがあると考えております。例えば環境衛生監視員を担うことのできる職員についての条件などを、各自治体がどういった整理をしているか、また愛玩動物看護師登用方法についてや、自治体登用のためにさらに必要なカリキュラムがあるのかなど、そういったことも含めて把握していきたいと思っています。
【横田委員】
自治体は、なかなかこの状況を見ても、結構難しいのかなと、正直この調査結果等を見てもですね。
ただ、神奈川県でしたかね、ヒアリングをしたいというようなことをお聞きしておりましたけれども、その結果は次回のほうになるんですかね。
【事務局(環境省・後藤)】
そうですね。ヒアリングを今進めているところですので、3月に御報告できればと思います。
【横田委員】
本当にこの4年制大学の卒業生が増えている状況の中で、やはり安定的な公務員への希望というのは実際的には高いと思っているので、ぜひとも積極的に、自治体に任せているということは分かっているんですけれども、もう少し環境省さんのほうでも積極的な働きかけとかを、もっとこのような分野、あるいは部署でも、動物が関係しているんじゃないかだとかというようなところをぜひ打ち出していただけるとありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
【佐伯委員】
いろいろと御提案いただいてありがとうございます。
一つは、動物愛護管理行政の登用のほうはいろいろ難しい点はあるかと思うのですけれども、現実もカリキュラムの中で、適正飼養指導論がありますが、この科目はどう考えても、動物愛護管理行政の内容ではないかと思われ、それを教えるようにつくっておいて、就職できないというのはちょっとおかしいのではないかと思いますので、これはもう環境省さんのメンツにかけて、何とかしてほしいなというふうに思います。
あとは、これは令和6年度に行う内容ですよね。かなりの量があるのですけど、これはもう着手していて、進捗している内容もかなりあるということでしょうか。これからやるということではないですよね。
【事務局(環境省・後藤)】
はい。途中というところでございます。
【佐伯委員】
はい、分かりました。かなりたくさんの量があるので、あともう12月に入っていますので、何とか結果が出せるように、よろしくお願いいたします。
【山﨑委員】
環境省の動物愛護部会からご推薦していただき、委員を務めておりますが、環境省は、人数の制限等のある中で、進めて来ていらっしゃると思います。
愛玩動物看護師を行政に登用していただく為に、今後どのように展開していくかということですが、一つ例を申し上げますと、動物系専門学校が全国で約80校あり、愛玩動物看護師の国家試験受験可能校が56校ございます。大学は、全国で14校となります。
その中で、先ほど、神奈川県のお話が出ましたけれども、横浜市では昭和50年に、飼い犬指導員制度というのをお作りになって、卒業生が二人採用されました。「犬の正しい飼い方展」を本学が協力して、飛鳥田市長と開催いたしました。神奈川、東京近辺等で登用を進めていくのもまたひとつかと思います。
今後、専門学校、大学の協会が連携していくなかで、災害時の対応について申し上げます。災害時の避難所になっている大学等が幾つもあると思いますが、ヤマザキ学園は、渋谷区、八王子市と、災害時避難所ペット支援活動に関する協定を締結しております。イヌやネコの同行避難については、渋谷区長と八王子市長のリーダーシップの下、渋谷区には災害対策の委員会に、獣医師に加え、愛玩動物看護師も参加し、ルール作りを始めています。
ヤマザキ学園の渋谷区と、八王子市との協定書をモデルとして、専門学校では東北で1校、東京で1校、同行避難ができるようにという協定の締結が進みました。検討なさる学校からご希望があれば、参考に協定書をお見せしています。
災害時に獣医の先生方は獣医師会を中心に、どこの地域であっても、支援体制が組織され、阪神淡路、東日本、熊本、能登の様々な経験が生かされております。
例えば、災害時に愛玩動物看護師が獣医師のチーム医療、パートナーとして何ができるかということを明確にすると、自治体は協定等を進めやすく、このような活躍から、愛玩動物看護師の行政への登用に繋げたいと存じます。ここに、ご提案申し上げます。
農林水産省と環境省は、文部科学省から学校における動物の飼育について周知依頼がございましたが、思いの外、いろいろな小学校、中学校で動物を飼育しています。そのうち55パーセントは学校が所有しており、その他42パーセントは児童個人の所有・占有により、教室内で昆虫等の動物を飼育しています。とても興味深いです。個人で飼育している動物についても、やはり指導、アドバイスが必要だと存じますので、この度、ようやく獣医師と愛玩動物看護師に相談する整備体制をつくるようにと記載されましたので、愛玩動物看護師の職域の業務独占の部分に、それを反映させていただき、それに加えて、訪問看護、在宅ケア等についても業務独占が獣医師の指示から、指導に変更することにより、少子高齢社会においても、動物と共生する社会を存続できるのではないでしょうか。動物病院だけでなく、広く社会で活躍できる愛玩動物看護師であってほしいと思います。
いろいろな問題がありましたけれども、学校で飼育している動物で一番多いのはウサギなんですね。それから、ハムスターとか、モルモットとか、自宅で捕まえた昆虫を学校に連れてきて、学校で飼育しているという例もあります。
愛玩動物看護師法施行から5年後の業務独占、対象動物には、ウサギとか、モルモット、小鳥とか、具体的にもう少し明文化されると、愛玩動物看護師は以前の動物看護師と何が違うかが明確になってくると存じます。
訪問看護のことはぜひ、この合同会合や獣医師会の先生方と御検討いただきたい。これは、高齢者が自宅で動物を飼うには、どうしても必要になってくることだと考えます。以上です。
【市川委員】
先ほどの続きになってしまうんですけど、千葉県において、行政の担当者と、あるいは中核市や政令指定都市の人と、獣医師の採用を出しても、今は集まりませんので、代わりに愛玩動物看護師様という話をよくするんですけど、やはり動物愛護担当職員の仕事だけではちょっとやっぱりなかなか就職、採用が難しいということなので、この2番目の欄で書いてあるようなところを、任用資格なりなんなりかを取れるような感じのカリキュラムにしていければ、もちろん厚労省さんの担当だとは思うんですけれども、私も大学の理事もやっていますので、新規につくった大学としては、そのカリキュラムの中に、そういった獣医師が任用資格とかで取れるようなものを愛玩動物看護師も取れるようなふうにしていくと、恐らく自治体のほうも非常に助かりますし、職域としても非常に広がっていくのかなというのを感じておりました。
今、調査されている最中だということなので、この中のメンバーにも様々な方がいらっしゃるので、ぜひ一緒に共有していければと感じました。
【事務局(環境省・立田)】
いろいろな御意見をいただき、ありがとうございます。
今いただいた意見については、例えば参考資料4の一番右の生涯教育、研修に関係します。自治体において。こういう専門分野というのを勉強していればもうちょっと採用できるというような意見があれば、養成所に通っている段階に限らず、資格を取った後の研修につなげることができる。四つの柱の左から3番目ということでお話をさせていただきましたけれども、生涯教育に関わる話とかもあるので、機構さんなどとも連携していく必要があるかなと思ってございます。左から3番めのところで終わる話ではないかなと思ってございます。
山﨑委員からも指摘のあった学校教育の話に関しては、文部科学省の実施したアンケート結果を踏まえて、環境省からも愛玩動物看護師の活躍ということでお話をさせていただいて、文書に入ったということもございますので、引き続きそこは問題意識があるところでございます。
災害時の対応につきましては、今回能登半島の災害があったときに、当然獣医師会さんともお話しさせていただきました。また、その際にやはり看護師関係で、看護職協会さんとも話をさせていただいたのですが、やはりまだまだ獣医師会と比べると、じゃあ、何ができるのかといったときに、なかなか難しいというような感じの話でした。災害が起きたとき、災害の地域ではないところから人が来るという必要があるので、環境省以外の全国的な組織とも連携して何ができるのかを検討し、災害時のペット災害対応のガイドラインに何が盛り込めるのかについて検討し、変更していかなくてはいけないと思います。何もできないのに盛り込んでしまうと、むしろ混乱してしまうので、そういったことも考えることが必要なのかなと思ってございます。
自治体に関して、私も自治体にいたときに人事をやっていたこともあるのですが、やはり試験区分をいきなり拡大するといったことは非常にハードルが高いかなと思ってございます。まだジャストアイデアで、ちょっとここで御説明するような話ではなく少し長期的になりますけれども、資料5の裏の令和7年のところに僅かに書いてあります自治体が今やっている学生のインターンとかを受け入れを使うアイデアがございます。愛玩動物看護師の資格を取ろうとしている人が、こういった活躍ができるんだというのを見せていかないと、やはり採用につながらないと思います。自治体が人手に困っているのは、佐伯先生も恐らく認識されて意見があったと思うんですけれども、やはりミスマッチなのかなと思っているので、大学とか、養成所と連携して、まだ学び中の学生と、来てもらいたい自治体というのを結びつけるようなことができると、よいと考えています。そこで活躍してもらわないといけないですし、活躍し、そして、試験に受かりという、かなりハードルは当然高くなるのですが、そういったことを地道にやって、その地域で働きたいという愛玩動物看護師が地域の自治体に入っていけるようなことを何年か時間をかけてモデルケースとし各自治体に広めていくとか、そういったことを今後やっていきたいというのが先ほどの資料5の記載です。環境省だけではできないことがありますので、ぜひ今後、特に養成所、大学とかとも連携していきたいと思ってございます。
【西村座長】
この14自治体で会計年度任用職員を持っておられるところは、具体的にどんな仕事をされているかというのは分かりますか。
【事務局(環境省・後藤)】
動物愛護センター所属がほとんどですので、動物愛護センター内で獣医師の診療の補助や収容動物の管理、譲渡会の補助などであることと聞いています。
【西村座長】
ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、本検討については、次回の会合で経過や結果等の報告をお願いいたします。
次、2議事(6)その他です。事務局、何かあればお願いいたします。
【事務局(農水省・大倉)】
今後のスケジュールについて御連絡をさせていただきます。本日、令和6年度第2回の合同会合を開催させていただきました。
次回の合同会合は3月下旬を予定してございます。追って詳細のほうを御連絡させていただきます。
以上になります。
【西村座長】
本日の合同会議を通して、そのほか何か御意見、御質問などがございましたら御発言ください。よろしいでしょうか。
私は今、大学を退職してから病院に結構行くようになりましたけど、これを始めた頃には、愛玩動物看護師さんというのはすごく可能性あるよと言ってはいたんですけど、実感としてよく分からなかったんです。しかし、今病院に行ってみると、もう看護師がいないと病院は全然回らないんですよ。それで、数も足りないから、かなりポテンシャルはあるなというのはもう肌感で分かってきたので、ぜひちょっとここはみんなで頑張って、推進していけたらいいなと思っている次第でございます。
お陰様で本日の合同会議の議事を全て終了することができました。議事の円滑な進行に御協力いただきまして、誠にありがとうございました。
閉会に当たり、事務局より御挨拶をお願いいたします。
【事務局(環境省・松下)】
閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。本日、師走の大変御多用の中、お集まりいただきまして、誠にありがとうございました。
本日は、議事として、新たに開始をする内容といたしまして、議事4で御議論いただきました愛玩動物看護師の資格保有者に対する現況調査の調査方法について、大変様々、多岐にわたる御意見を賜りまして、ありがとうございました。御意見も踏まえまして、必要な検討に資する、そして、回答率を高めるということも含めまして、調査を進めてまいりたいと考えてございます。
また、議事(5)として、愛玩動物看護師の活躍の推進について、こちらも様々な御意見を賜りましたので、今後、愛玩動物看護師の活躍の場が広がりますように、本日賜りました御意見を踏まえて、調査、検討を進めてまいりたいと考えてございます。
愛玩動物看護師がしっかり職責を全うできますように、また、国民の皆様方から頼られる存在となっていただけますように、引き続き両省で制度の運用をはじめ、諸課題の解決に取り組んでまいりたいと考えてございます。
委員の皆様方におかれましては、愛玩動物看護師制度の発展に向けた御尽力を賜っておりますことを感謝申し上げますとともに、また来年以降も御指導を賜りますように、引き続きお願いを申し上げまして、簡単でございますが、私からの閉会の挨拶とさせていただきます。
本日はありがとうございました。