中央環境審議会自然環境部会自然公園小委員会(第16回)議事録

開催日時

平成20年11月5日(水)13:05~14:00

開催場所

三田共用会議所 大会議室 Room D・E

出席委員

(7委員)

岡島 成行  臨時委員
川名 英子  臨時委員
熊谷 洋一  臨時委員
鹿野 久男  小委員長
田部井淳子  臨時委員
服部 明世  臨時委員
原 重一  臨時委員

議題

  1. 開会
  2. 議事(諮問案件)
  3. (1)琵琶湖国定公園の公園計画の変更について
    (2)国定公園事業の決定及び変更について

配付資料

資料1:
琵琶湖国定公園 公園計画書(案)
資料2:
琵琶湖国定公園の変更案説明資料
資料3:
国立公園事業の決定及び変更の諮問案件について
資料4:
国立公園事業の決定及び変更案件の概要
資料5:
国立公園事業の決定書及び変更書(案)
資料6:
国立公園事業の決定及び変更に関する説明資料

議事録

午後3時05分 開会

○国立公園課長補佐 予定の定刻となりましたので、只今より中央環境審議会自然環境部会自然公園小委員会を始めたいと思います。
 本日、所属委員12名のうち6名のご出席をいただいております。定足数を満たしておりますので、本小委員会は成立しております。
 なお、隈委員、小泉委員、土野委員、速水委員、廣瀬委員は、欠席と伺っております。岡島委員につきましては、若干遅れるというご連絡をいただいております。
 それでは、本日の審議のためにお手元にお配りしております資料の確認をさせていただきます。議事次第、座席表、名簿、資料1、琵琶湖国定公園 公園計画書(案)、資料2、琵琶湖国定公園の変更案説明資料、資料3、国立公園事業の決定及び変更の諮問案件について、資料4、国立公園事業の決定及び変更案件の概要、資料5、国立公園事業の決定書及び変更書(案)、資料6、国立公園事業の決定及び変更に関する説明資料となっております。
 配布漏れ等ございましたら、事務局までお知らせくださいますようお願いいたします。
 それでは、これよりの議事進行につきましては、鹿野委員長にお願いいたします。
 鹿野委員長、よろしくお願いいたします。

○鹿野小委員長 只今から中央環境審議会自然環境部会自然公園小委員会を開催いたします。
 本日の委員会は公開で行いますので、傍聴の方もおられます。
 会議録は、後ほど事務局で作成し、本日ご出席の委員の了承をいただいた上で、公開することといたします。なお、議事要旨につきましては、事務局で作成したものを私が確認した上で公開するという手順になります。ご了解ください。
 それでは、早速、本日の審議に入りたいと思います。
 本日の諮問案件は、琵琶湖国定公園の公園計画等の変更に関する案件と、国立公園の事業計画決定等に関する案件の計2件です。諮問書の朗読は省略させていただきます。
 それでは早速ですが、公園計画の変更案件について事務局から説明願います。

○事務局(杉村) 国立公園課で公園計画専門官をしております杉村と申します。
 公園計画の変更に関する諮問案件としまして、琵琶湖国定公園の一部変更についてご説明します。
 これからスクリーンに写す内容は、資料2としてお手元にも配布しております。
 琵琶湖国定公園は、昭和25年7月24日に指定された、我が国で最初の国定公園の一つです。滋賀県と京都府にまたがって位置し、面積は約9万8,000haです。
 その区域は、こちらの図のように、我が国最大の湖である琵琶湖が中心となっていまして、その周囲に連なる野坂山地、比良山地、比叡山、東側の伊吹山などの山々、南部の瀬田川流域を含む一帯からなっています。また、琵琶湖自体は既にラムサール条約湿地となっていますが、先日その登録面積が拡大され、ここに示す西の湖というところも新たにラムサール条約湿地に含まれることになりました。
 本公園の特色ですが、琵琶湖を中心とする、この写真のような湖水景観にあります。湖岸には「近江八景」をはじめとする景勝地が多く、自然と人々の歴史が長い歳月をかけて融合した風景が見られます。
 次に、今回、公園計画の変更を行う伊吹山は、滋賀県と岐阜県の県境にそびえる伊吹山地の最高峰で、主に石灰岩で構成される山です。
 滋賀県側に位置する山頂と主要な利用拠点を含む地域が琵琶湖国定公園になっており、県境を挟んだ東側の岐阜県側は伊吹県立自然公園に指定されています。
 また、伊吹山は、約1,300種がみられる植物の宝庫として知られ、特別保護地区となっている山頂部のお花畑では、ルリトラノオやコイブキアザミといった9種の伊吹山固有種が見られます。このお花畑は、平成15年に国指定天然記念物「伊吹山頂草原植物群落」にも指定され、この花々を見るために夏を中心に多くの利用者が訪れます。
 しかしながら、近年、伊吹山の山頂とその周辺の花畑において、貴重な植生の劣化や、それに伴う自然景観への影響が生じています。そのため、今回、自然再生施設計画の追加を内容とする公園計画の変更を行おうとするものです。
 なぜ伊吹山にこのようなお花畑が見られるかといいますと、2つの理由があります。
 まず1つ目は、典型的な石灰岩地帯であるため、水分が不足しがちであるということ。もう一つは、この写真のように冬の間の積雪量が非常に多いため、森林が育ちにくいという自然条件が挙げられます。
 2つ目は、江戸時代の中頃から、地元の人々によって、田畑の肥料や家畜の飼料、また、薬草にするための採草が昭和30年代ぐらいまで続けられてきたことです。これがその当時の写真で、このように薬草として販売されていました。
 この自然条件と、採草という人為的な行為の2つが大きな原因となり、多くの固有種が見られるお花畑の状態が維持されてきました。そして、このお花畑が優れた景観として評価され、特別保護地区に指定されています。
 しかしながら、戦後の燃料革命とか化学肥料の普及、農業の衰退といった要因により、採草が行われなくなりました。その結果、山頂や山頂直前の登山道沿いの斜面において、ササ、ススキ、又この写真にあるイラクサ科のアカソや低木がお花畑の中に侵入して繁茂してくるようになり、お花畑が衰退するようになりました。
 さらに、登山者が増加し、山頂に集中した結果、登山者による踏みつけによって裸地化が進んだり、登山者に種が付着して侵入したと見られる外来植物、この右側の写真にあるセイヨウタンポポやヒメジョオンなどがお花畑の周辺で見られるようになりました。
 伊吹山のお花畑は、本公園の景観の保護上、また公園利用上重要な資源なので、適切な状態で保全を図っていくことが重要です。そのため、お花畑の保全のために次のような活動が行われてきました。
 まず、昭和47年に官民一体の「伊吹山を守る会」が結成され、昭和53年にかけて植生調査を実施しています。また、昭和57年から平成19年にかけて、「伊吹山を守る会」と伊吹町、現在の米原市によって、自然復元実験が試行的に実施されてきました。
 また、平成19年には県内外の伊吹山の愛好家からなる「伊吹山もりびとの会」が結成され、外来植物の除去作業などを行っています。
 そして平成20年度に、これらの活動を、広範な関係者の参画を得て、より科学的に行うために「伊吹山自然再生協議会」が設置されました。この協議会が来年度から自然再生事業を実施することとなっています。
 自然再生事業の概要ですが、実施主体は、今ご紹介した「伊吹山自然再生協議会」になります。その構成員は、先ほどご紹介した「伊吹山を守る会」、「もりびとの会」といった保全活動団体や、土地を所有する地権者の方々、関係企業、学識経験者、県や市町村、環境省、文化庁を中心とする関係行政機関などとなっております。
 自然再生の目標としては、図に赤い点線で示した山頂とそこに至る登山道の周辺の部分を、お花畑が長期間にわたって安定して維持されていた昭和40年代当初の状態まで再生することとされています。
 また、事業の内容は、利用者による踏みつけの対策、植生遷移の対策、外来植物の侵入対策、踏みつけや盗掘防止のための監視のパトロール、それから、継続的に事業を行うための人材育成や啓発事業です。
 具体的には、利用者の踏みつけ等による被害対策として、滋賀県が中心となりまして、この写真のような立入禁止看板や侵入防止柵をより幅広く設置することを計画しております。これは現在設置されているものの写真でございますが、歩道沿いに柵を設置することで、利用者による踏みつけを防止するだけではなく、お花畑に外来植物の種が侵入することを食い止めることにもつながります。
 植生遷移対策としては、米原市が中心となり、適正な規模以上に繁茂したアカソとかチシマザサなどの刈り取りを行います。
 これからお見せする写真は、昭和57年当時に試験的に実施した刈り取りの様子です。この写真のようにシマザサの群落になってしまっていた場所につきまして、このように刈り取りを行います。
 刈り取り直後は、このように裸地になりますが、しばらくすると、お花畑を構成している草本の芽生えが見られます。
 こちらが現在の状況ですが、過去に刈り取りを行った場所では、このようにお花畑が回復している状態が確認できます。
 こうした刈り取りを適宜行い、劣化しつつある伊吹山のお花畑の保全・再生を図ることとしております。
 以上が変更案の概要です。この案につきましては、今年の9月から10月にかけて1ヶ月間パブリックコメントの募集を行いましたが、提出された意見はございませんでした。
 以上で説明を終わります。ご審議のほど、よろしくお願いいたします。

○鹿野小委員長 ありがとうございました。
 それでは、伊吹山について、これまでの事務局からの説明についてご質問、ご意見等ございましたらよろしくお願いします。

○田部井委員 最後のところで、57年に刈り込んで、その次は年月が入ってないですが、このようになるまでに何年かかったのか教えていただけますか。

○事務局(杉村) この写真の出典が明確に書いてないので、いつというのは申し上げられないですが、比較的早い段階で回復すると聞いています。

○田部井委員 比較的早いというのは年単位ですか。

○事務局(杉村) 滋賀県からご回答します。

○滋賀県(自然環境保全課長) 滋賀県自然環境保全課長の鮎川でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 今のご質問でございますが、この写真がいつかというのは、撮影者の村瀬先生からご提供いただいたときに年月まではいただいていないですが、記録を見ますと、アカソの刈り取りをしてから、これが昭和57年で、平成2年から4年ぐらいから草本の侵入及び繁茂が始まり、平成10年ぐらいにはびっしりとした状態になっているといったようなことが、手元の資料にはございます。
 この写真がいつかというのは、はっきり申し上げられませんが、そのぐらいのスパンで復元しているのではないかと考えています。

○鹿野小委員長 昭和と平成にかかわるので悩ましいですが、約10年で草本が出てきたと理解すればいいですか。

○滋賀県(自然環境保全課長) 大体そのような感じです。

○鹿野小委員長 ありがとうございました。よろしいですか。

○田部井委員 はい。

○鹿野小委員長 ほかにどなたかございますか。

○服部委員 私も単純な質問ですが、「守る会」を結成されたのが、6ページに47年から53年と書いてあるんですが、「守る会」が結成されたのはいつごろで、何を守ろうとしたのですか。

○鹿野小委員長 場合によってはまた滋賀県からお答えいただきますが、事務局でよろしいですか。

○事務局(杉村) 「伊吹山を守る会」というのが結成されたのは昭和47年になります。この直前に新聞で伊吹山のお花畑の現状と問題を報道した結果、賛同が集まり、「伊吹山を守る会」が結成されたと聞いています。伊吹山のお花畑を中心とする自然を守ろうというのが、結成の目的だと思います。

○服部委員 わかりました。

○鹿野小委員長 他に何かございませんでしょうか。
 この案件は、計画変更として、自然再生事業を公園計画の中に位置付けるという案件ですよね。しっかりやってくださいということしかありませんが。
 それでは、諮問第248号の「琵琶湖国定公園の公園計画の変更について」、適当と認めるということでご異議ございませんでしょうか。

(異議なし)

○鹿野小委員長 ありがとうございます。
 本件については適当と認めることといたします。
 次に、国立公園事業の決定及び変更について審議に入りたいと思います。
 事務局から、内容についてご説明願います。

○事務局(坂口) 国立公園課で事業係の坂口と申します。よろしくお願いいたします。
 初めに資料の確認をお願いします。公園事業の決定等に関する資料は資料3から資料6です。
 資料3が今回諮問する事業決定と変更の件数の内訳です。本審議会の諮問案件は、磐梯朝日国立公園をはじめとする9の国立公園における10の事業決定及び8の事業の変更です。裏面が、今回の諮問案件に関連する国立公園の一を示した全国地図です。
 資料4が、案件一覧となりますので、ご参考にしてください。
 資料5が、本審議会の諮問対象となる案件の決定書及び変更書です。各事業の説明は、資料6のパワーポイントを用いて行いますが、詳細については資料5をご確認ください。
 それでは、説明に入ります。 公園事業の決定等とは、公園計画で大まかな位置、整備方針が決定された事業計画について、当該事業を執行すべく、より具体的な事業の位置や路線距離、区域面積、収容人数などの規模を定めるものです。
 園地事業を例に説明します。公園計画で、公園の利用・保全上必要な事業として、園地事業の大まかな位置を定めます。事業決定では、この園地事業について具体的な事業実施のための事業区域を定めます。区域面積等に変更がある場合は、事業決定の変更という手続をしています。
 主な事業種の規模の単位をスクリーンの左側に示しましたので、ご確認をお願いします。この決定規模の範囲内で、各事業実施主体が認可等を受け、事業を執行することができます。環境省が実施する直轄事業も事業決定に基づき執行しています。
 それでは、各案件について説明しますので、資料6をご覧ください。
 初めに磐梯朝日国立公園の磐梯吾妻猪苗代地域の裏磐梯に位置する3件の野営場に係る事業決定と、飯豊地域の鷹ノ巣園地・鷹ノ巣野営場事業の変更の2件について説明します。
 裏磐梯の3つの野営場は、桧原湖畔に位置しています。細野野営場は、桧原湖西岸に位置し、付近にはエゾミソハギ、ミズバショウの群生地があり、花の季節には多くの利用者が訪れる場所です。
 また、裏磐梯地区は日本でも有数の野鳥の生息地となっており、特に細野地区は、利用者の多い南岸から離れ、静寂な環境であるため多くの水鳥が飛来することから、バードウォッチングなどの利用も盛んに行われています。
 早稲沢野営場は、桧原湖北岸に位置し、湖岸まで車でアクセスすることが可能なことから、船舶による湖上巡りや釣りの拠点として利用されています。また、平坦な地形で遠浅な湖岸を持つため水辺の利用も盛んです。
 狐鷹森野営場は、磐梯山の噴火の影響を大きく受けており、周辺には押し出された土石により河川がせき止められて形成された多数の湖沼が点在しています。周辺には、湖沼を巡る園路が整備されており、自然探勝や曽原湖など周辺湖沼でのカヌーなどの利用が見られます。
 これらの地区には、公園区域が指定される以前から民間のキャンプ場がありましたが、周辺の自然環境の保全と利用の適正化を図ることを目的とし、新たに公園事業に位置付け、事業決定をおこないます。
 事業決定規模は、細野野営場が区域面積20ha、日最大宿泊者数1,200人、早稲沢野営場が区域面積7.5ha、日最大宿泊者数1,300人、狐鷹森野営場が区域面積13ha、日最大宿泊者数1,600人となりますが、今後の再整備等においては既存施設の範囲内で執行することとしているため、新たな環境の改変はありません。
 スクリーンの上の写真は、磐梯山から見た事業地の配置と、右がエゾミソハギの群生地の花の時期の写真です。下の写真は、早稲沢野営場の湖岸利用状況と、狐鷹森野営場から見た曽原湖の写真です。
 続いて、飯豊地域、鷹ノ巣集団施設地区にある鷹ノ巣園地、鷹ノ巣野営場事業の変更について説明します。
 鷹ノ巣集団施設地区は、飯豊連峰から流れる荒川の中流域の荒川渓谷に位置し、飯豊地域のエントランスとなっています。
 周辺は、ミズナラ、コナラなどの夏緑広葉樹林となっており、沢ではミズバショウ、丘陵部ではカタクリの群落などを見ることができます。
 鷹ノ巣野営場は、学校の宿泊学習など団体利用に対応するために密集したテントサイト、キャンプファイヤー用の広場など従前の様式の整備がされていましたが、近年、家族連れなど少人数で、ゆっくりとした滞在型の利用ニーズが高まってきたことから、これらの利用状況の変化に対応し、自然探勝等の拠点として位置付け、直轄で再整備を行います。また、野営場に隣接する園地においては、再整備に合わせて自然探勝歩道等を整備します。
 規模は、野営場の区域面積を11haから5haに、日最大宿泊者数を500人から250人に変更し、併せてこれまで未設定だった園地の規模を10haとします。野営場の減少部分は周辺の自然探勝のための園地として再整備を図ることとなっています。
 事業予定地の周辺の写真です。スクリーンの右下が現在のテントサイトです。
 続いて、日光国立公園那須・甲子地域の茶臼岳周回線道路(歩道)事業の変更について説明します。
 茶臼岳は、那須連山の主峰で、現在も活動を継続する活火山であり、火口においはて噴煙を間近に見ることができます。山頂付近には樹林はなく、ほとんどが火山噴出物に覆われた急斜面であり、南東斜面にはガンコウラン等の高山植物群落が広がっています。ここは、那須ロープウェイを用いると山頂駅から40分程度で山頂までアクセスが可能なことから、夏休みや紅葉期には非常に多くの利用者が訪れ、山頂周辺を利用していますが、現在は未整備でガレ場が多く、強風、濃霧等の気象条件の悪化により遭難や転落事故が起きています。そのため、これまで事業決定されていた朝日岳、牛ヶ首方面への縦走ルートに、周回部分を新たに位置付け、規模を変更するとともに、利用の安全性の確保等のため、危険箇所における階段工やロープ柵の設置などの直轄整備を行います。
 決定規模は、2.2kmから3.2kmに変更となります。
 写真は、茶臼岳周回線道路(歩道)の現況で、下はガレ場です。
 続いて、上信越高原国立公園の苗場山登山線(八木沢口)道路(歩道)と苗場山登山線(元橋口)道路(歩道)の歩道2件の変更について説明します。
 苗場山は、山頂付近に緩やかに傾斜する広大な湿原が広がり、大小の地塘が点在しています。八木沢口を起点としたコースは、車で中腹までアクセスが可能で、高低差が少なく、また山頂の湿原だけでなく、神楽ヶ峰付近から見られる渓谷、稜線の途中にある中ノ芝、上ノ芝といった草原や高山植物群落など多様な景観が楽しめることから、苗場山のメインルートとして利用されています。
 元橋口を起点としたコースは、山頂部の湿原を横断し、下山に利用されることが多い歩道となっています。
 2つの事業は、いずれも事業決定が行われている路線ですが、これまで具体的な起点・終点、路線距離が定められておりませんでした。そのため、現況の利用状況に合わせ適正なルートで規模を決定し、老朽化した木道や、登山道の洗掘箇所の修復、橋等を直轄で再整備します。
 図の点線部が公園計画の部分で、実線部が今回の決定区間となっています。
 決定規模は、八木沢口からのルートが8.5km、元橋口からのルートが15kmとなります。
 スクリーンの上が、苗場山の山頂の湿原と神楽ヶ峰から見た苗場山、下が修復の対象となっている老朽化した木道と、登山道の洗掘箇所の写真です。
 続いて、秩父多摩甲斐国立公園の三頭山に至る数馬三頭山線道路(歩道)と笛吹槙寄線道路(歩道)の2件の決定について説明します。
 当該事業地周辺は、砂岩・頁岩により形成された山地で、稜線部にはミズナラ・クリなどの落葉広葉樹林が成立しています。また、山頂付近ではブナが優占する自然林が成立し、豊かな生物相が残されている場所です。
 数馬三頭山線道路(歩道)は、数馬集落を起点とし、三頭山、檜原都民の森へ向かう登山道であり、檜原都民の森の歩道と連携した周遊コースとしても利用されています。
 笛吹槙寄山線道路(歩道)は、数馬三頭山線道路(歩道)と合わせて、三頭山山頂に至る登山道や槙寄山への登山道として利用されています。
 これまで、公園事業としての位置付けはされていせんでしたが、適正な利用のため公園事業として決定し、歩道や標識の再整備を行います。
 路線距離は、数馬三頭山線道路(歩道)が6.2km、笛吹槙寄山線道路(歩道)が6.3kmです。
 スクリーンの左上の写真は、三頭山山頂のブナ林、右上は槙寄山からの富士山の展望です。下は、無秩序にされて、古い標識が残されている道標と、老朽化したベンチです。
 続きまして、中部山岳国立公園の上高地地域の沢渡園地と沢渡駐車場の決定について説明します。これらは、上高地におけるマイカー規制の適正化に係る整備に伴う決定であることから、はじめにマイカー規制の概要と問題について説明します。
 上高地は、昭和40年代から渋滞に伴う路上駐車、林内への乗入れ、排ガスなど車の乗入れによる問題が顕在化したことから、環境省が主体となって、これらの対策として昭和50年から中ノ湯・上高地間のマイカー乗入れ規制を導入しています。平成8年からはマイカーの通年規制が導入され、現在、マイカー利用者は、長野県側の沢渡と岐阜県側のアカンダナで駐車し、シャトルバスで上高地にアクセスしています。一方で、観光バスやタクシーは、一部の期間を除いては、上高地まで乗入れが可能となっています。
 マイカー規制の導入により、現在は、マイカーの路上駐車、排ガスなどの当初の問題は改善が図られてきていますが、未だ利用の快適性の点から多くの課題が残されています。
 このスライドは、上高地において現在起きている問題です。
 先ほど説明したとおり、バス規制日を除いては、観光バスやマイクロバスは乗入れが可能であり、これらのバスが上高地周辺の駐車場に集中し、渋滞が頻発しています。また、乗換拠点の沢渡では、マイカーなど一般車両の渋滞が発生し、シャトルバスが渋滞に巻き込まれるといった問題が起きています。
 上高地と沢渡両方の渋滞により、シャトルバスの循環が阻害され、利用者が長時間待たされるといった問題が生じており、シャトルバスの循環の阻害要因の除去とスムーズな運行の確保が強く求められています。
 このため、上高地地域の利用とマイカー規制の適正化を目的とし、原因となっている観光バスの乗入れ規制強化、沢渡地区におけるシャトルバスの運行ルートとマイカーなど一般車両ルートの分離など、スムーズな沢渡・上高地間の循環を確保するため、ターミナル機能を持った園地やマイカー、観光バス等の駐車場を公園事業に位置付け、国立公園の入口としての拠点整備を行います。
 園地は環境省と松本市、駐車場は松本市と民間が執行する予定となっています。
 決定規模は、園地が3ha、駐車場が3.7haです。
 整備予定地の沢渡地区の写真です。整備地はこれまで臨時乗換場に活用していた旧土捨て場を中心として行われるため、新たな自然環境の改変は生じません。
 続いて、吉野熊野国立公園の鬼ヶ城園地事業変更について説明します。
 当該事業地は、熊野灘に面し、凝灰岩が海食を受けた奇岩が多く見られる景勝地です。
 園地は、三重県、熊野市、民間により、園路、駐車場、休憩所が整備されていますが、これらの施設については、鬼ヶ城の探勝のための利用拠点として一体的な園地事業として位置付け、規模を変更し、休憩所・駐車場の再整備を行います。
 決定規模は、0.5haから8haになりますが、既存の園路を一体的に園地として把握するもので、再整備は既存施設の範囲で行われます。
 スライドの上の写真は、鬼ヶ城の園路から見た七里御浜の園路と鬼ヶ城から七里御浜に通ずる歩道です。七里御浜は、「日本の渚百選」にも選ばれている、熊野を代表する砂浜です。
 続いて、大山隠岐国立公園蒜山地域の郷原野営場の事業決定と郷原宿舎事業の変更について説明します。
 当該地周辺は、大山隠岐国立公園を代表する景観である蒜山三座を北方に望める蒜山高原の南西部に位置しています。周辺では蒜山三座への登山や自然観察会、夏季の避暑、冬季のスキーなどが主な利用形態となっています。
 郷原宿舎は、老朽化のため平成17年度に取り壊され、事業執行が休止されていましたが、再整備計画が新たに決定したため、今後の執行に合わせ、区域面積を1ha、日最大宿泊者数を100人に変更します。従前の区域は65haと非常に大きくなっていますが、これは事業執行予定者の所有地全域を自然地も含め宿舎事業として決定していたためです。今回の再整備は撤去した宿舎跡地で行い、残りの区域は自然観察会等のフィールド等の対象となる自然地として残すこととなったため、適正な規模に変更します。
 また、野営場は、宿舎と連携した登山、自然探勝等の利用拠点として位置付け決定します。決定規模は1ha、日最大宿は者数100人とします。
 事業予定地の写真と、自然観察会の様子です。
 続いて、西海国立公園の鹿子前園地の決定について説明します。
 鹿子前園地は、長崎県佐世保市の九十九島に隣接しており、リアス海岸の複雑な入江や九十九島の多島海景観が広がっています。
 当該園地は、遊覧船やシーカヤックを中心とした九十九島の利用拠点として位置付けられており、新たに海の利用情報の提供をする直轄のインフォメーションセンター、園地等の整備に合わせ、一部整備区域の変更が必要となったことから、事業決定規模を変更します。拡張区域は、既に広場として整備されていた区域であり、新たな自然環境の改変は生じません。
 決定規模は、12.4haから12.6haとなります。
 スクリーン上の写真が九十九島の多島海景観、右が盛んに行われているシーカヤックの利用の様子、左下が整備予定地周辺の概況を示した空中写真、右下が整備の対象となる今回の拡張区域になります。
 最後に、阿蘇くじゅう国立公園の大戸越線道路と大船山平治岳線道路の事業決定について説明します。
 大戸越線は、くじゅう山群の登山基地である坊ガツルを起点とし、大船山・平治岳の山腹を横断する路線で、ブナの原生林が発達する黒岳の中腹に至る路線となっています。
 大船山平治岳線は、大船山の南麓から山頂を経由し、稜線沿いに平治岳の山頂に至る計画です。
 平治岳はノリウツギとミヤマキリシマを中心とした低木の樹林帯で、山頂付近や稜線一帯にはミヤマキリシマ群落が分布し、5月から6月の花の季節には非常に多くの利用者が訪れます。また、紅葉の名所にもなっており、今のシーズンがちょうど利用者が最も多い時期です。 これら2路線について、大戸越線と大船山平治岳線の合流点から坊ガツルまで、合流点から平治岳山頂までの区間について、今回決定を行い、坊ガツルから平治岳山頂までの登山道として公園事業に位置付け決定いたします。決定に伴い、複線化した登山道の修復やルートの適正化のための標識の整備等を行います。
 決定規模は、大戸越線が2km、大船山平治岳線が1.5kmとなっています。
 スクリーン左上がミヤマキリシマの群落の写真です。下は複線化や侵食が起きている登山道の写真です。
 以上で、諮問第249号に係る事業決定及び変更等の説明を終了します。審議をお願いします。

○鹿野小委員長 説明、ありがとうございました。
 公園事業の決定が10件、変更が8件、計18件、説明をしていただきました。ただいまの説明に対して質問、意見等ありましたら、順序はどこからでも構いませんから、お願いします。
 一つ聞きたいのですが、磐梯朝日の桧原湖畔にキャンプ場が幾つかあり、民間のキャンプ場が点在していますが、今回の事業決定で桧原湖畔のキャンプ場は全て国立公園事業として把握されることになるのでしょうか。

○事務局(坂口) はい。これまでも一部の区域は野営場事業という形で執行されていましたが、この3つが残されていました。地域の審議会の取り決めで、周辺の自然環境と利用地、整備対象地を明確化し、自然環境には手をつけず、既存の範囲内で整備をし、適正な執行をしようということになり、今回この3つの野営場を事業決定することになりました。

○鹿野小委員長 原さん。

○原委員 上高地の行列が夜間まで続くことがある等、オーバーユースですが、曜日や時間帯毎の利用状況のデータはとってありますか。

○事務局(坂口) データはあります。

○原委員 どのくらい混雑が続くのですか、何日間くらいですか。

○事務局(坂口)現在、年30日間、観光バス規制を行っています。当初は利用者が減った時期もあったのですが、最近は、観光バスのツアーが規制日を外してくるようになり、平日が混むようになっています。(上高地公園線の渋滞発生日数:平成17年49年、平成18年73日、平成19年50日でばらつきがある。)もともとは土日が非常に混んでいました。マイカー規制のためにシャトルバスを利用する観光客が夜暗くなる7時前ぐらいまで、待たされている。要は、観光バスが出ていくまで、シャトルバス利用者は、バスに乗れないので帰れないというような、不公平も生じており、対策を検討しています。

○原委員 要するに観光バスで満車になってしまうということですか。

○事務局(坂口) そうです。

○原委員 マイカー規制のお客さんがシャトルバスに乗って出られないということですね。

○事務局(坂口) はい。長いときで上高地の駐車場から観光バスの渋滞が3kmぐらい続いています。また、道路が狭いため、片側を交互通行しているというような状況が生じています。

○田部井委員 中の湯のゲートは何時に閉まりますか。

○事務局(坂口) 原則として7時に閉まります。しかし、混雑の状況によっては8時ぐらいまで延びてしまう事もあります。

○原委員 今は、旅行会社の安いツアーが多いですよね。

○鹿野小委員長 バスが何台くらいになると渋滞が発生するのですか。

○事務局(坂口) 観光バスの台数で言いますと、20台を超えると渋滞が発生します。

○鹿野小委員長 上高地に20台滞留すると渋滞になるのですか。

○事務局(坂口) そうですね。上高地の駐車場から60台ぐらい並び、乗り降りもするため、非常に時間がかかります。

○田部井委員 上高地の混雑は、10月がピークですか。

○事務局(坂口) そうですね、5月の連休、7月~8月の夏休み時期、9月中旬~10月の紅葉時期ですね。

○原委員 上高地での観光バス1台の滞留時間は、1時間弱ですか。

○事務局(坂口) いや、もっと長時間滞留しています。

○鹿野小委員長 バスの滞留時間はどのくらい?

○事務局(坂口) バスの滞留時間は1時間から2時間くらいです。
 日によって、違いますが、混雑している日は、2時間くらい滞留します(平成19年度は最長約2時間20分待ち)。

○鹿野小委員長 ほかに意見がありますか。

○原委員 道路整備は難しいので、渋滞緩和の対策として駐車場整備を行うのですか。

○事務局(坂口) そうですね。沢渡の駐車場及びバス乗換の拠点を整備して、バスの循環をスムーズにします。シャトルバスを本来の時間で運行できるようなシステムをつくりたいと思っています。

○原委員 観光バスに対する規制は特別考えてないのですか。

○事務局(坂口) 現在の年間、30日の規制を強化する方向で現場の協議会等で調整をしています。

○鹿野小委員長 神田国立公園課長から説明があります。

○国立公園課長 今、質問に対して、全部答えていますが、まとめますと、上高地のマイカー規制は昭和50年代から始まって一定の成果はできました。ただし、観光バスはフリーですから、今は、観光バスが問題を起していると言う事です。現時点では、年30日間に限って観光バスの規制を始めました。それでも問題が生じています。対策として、年30日間の規制日をどのくらい増やすかを検討するのですが、そのためには観光バスを収容する乗換拠点が必要であると思います。現在の乗換拠点は平湯と沢渡です。、平湯は現状のままで、拠点としての機能を十分に果たすことができますが、沢渡が未整備です。そのための整備を計画するために、今回、事業決定をします。

○鹿野小委員長 交通規制の流れというのは、最初に実施したマイカーでも似たような形で進んでいますね。最初は特定日で、だんだん延びてきています。これはバスも同じ道を歩むのでしょうか。そのうち通年となるのでしょうか。

○国立公園課長 マイカーに関しては特定日に限って試行だったのかもしれませんが、規制を始めて、効果があるという評価をいただき、渋滞がなくなったため、理解が得られて広がりました。そして、マイカーに関しては通年まで広がりました。観光バスについては、その途上です。ただし、30日規制を実施して、先ほど話がありましたが、観光客が減ったという数字も一時期出ています。
 これについては、まだ議論がおこなれていません。観光客が減ったことに対して、もちろん心配の声もあります。その一方で渋滞は起きていますので、渋滞緩和へ向けて、観光バスの規制強化を進める方向でやるべきというのが環境省としての考え方です。どこまで規制をできるのか、通年規制が必要かどうかというのは、これから精査し、かつ、地元のご理解もいただきながら、進めていきたいと思っています。

○岡島委員 少し話が飛躍しすぎるかもしれませんが、2時間や1時間で帰ってくるのが、上高地の観光の主流になっていると聞きました。そういう楽しみ方を変える方法はないですか。上高地で写真を撮って、トイレに寄って帰ってくるだけでは、何の意味もないと思います。将来的に、泊まる人は安くしたり、優先的に行けるようにしたり工夫をしてほしい。やはり、1時間か2時間行って、帰ってくるという楽しみ方は不健康だと思います。戦後のお金のない時代や、安いものがない時代は、仕方が無かったけれど、今は、上高地全体で登山も含めて滞在型に誘導するような方法を考えてほしい。
 短時間滞在の往復ばかりで、排気ガスをまき散らす観光の方法から少し変える誘導策を考える必要があるのではないでしょうか。時代の流れもあると思いますが、もう少し落ちついて自然を楽しむことができないかと思います。結論は出ないと思いますが、休みをもう少し増やす等、国家としてやるべき作業がたくさんあると思います。そろそろ落ち着いた自然の楽しみ方の誘導策がとれないかと思っています。
 例えば1泊して、朝、インタープリターと周辺を散策してから帰るというようなことが、楽しみ方の最低限ですよと教えたい。できれば3日、4日滞在したほうがいいですよ、歩いて向こう岸へ行きましょうなど、誘導したい。ハイヒールを履いて、上高地で数枚、写真を撮って、すぐに帰ってくるという楽しみ方を変えられないかと思います。ソフト型のインセンティブを考えてもいいと思います。
 これは感想です。

○鹿野小委員長 事務局、何かありますか。

○国立公園課長 まさに観光客、観光バスがそのまま上高地に入れるということを前提にすると、今、岡島委員がおっしゃったような短時間だけ滞在して帰るというのは可能になっていましたが、観光バス規制が広がることによって、短時間だけ滞在して帰るという利用がやりにくくと思います。せっかく乗り換えて行く以上は、短時間滞在の利用ではなく、ある程度、長時間滞在の利用でないとお客さんが来なくなるという意味では変わるかもしれません。
 それと、理想を言えば乗り換えるという行為が手間ではなくて、何かのきっかけになるような場づくりをしなければいけないと考えています。乗り換えのために、シャトルバスの駐車場まで車を運転する時間を含めて長く使う、自分で楽しみ方を探すなど、観光バスで運ばれるわけではないので、時間の選択という意味で、選択肢が増える可能性もあるのではないかと思います。これですべてできるということではないですが、その延長線上にある対策になると思いますし、それ以外にソフト面も充実していかなければならないと考えています。

○鹿野小委員長 ありがとうございました。
 他にありませんか。
 それでは、諮問第249号「国立公園事業の決定及び変更について」は、適当と認めるということで異議はありませんか。

(異議なし)

○鹿野小委員長 ありがとうございました。
 それでは、本件については適当と認めることといたします。
 なお、先ほどの琵琶湖国定公園の刈り払いから発芽するまでの期間について、田部井先生の質問にお答えしたときに年数が正確でなかったようなので、訂正したいという申し入れがあります。

○滋賀県(自然環境保全課長) 先ほど田部井委員からご質問のあった件でございます。先ほど10年ぐらいで草本が定着するということをご説明申し上げましたが、私が資料の場所を間違えておりました。主に急斜面でかつ風衝地、日当たりが比較的悪いところは条件が厳しいので、今、申し上げたような期間がかかるわけでございますけれども、先ほど資料2のパワーポイントの9ページ、10ページの写真の元タネを発見いたしました。9ページのスライド17番、「繁茂した植物の刈り取り」の裸地になっている状態、これが1982年(昭和57年)でございます。
 それから、最後の10ページのある程度復元したところが1986年でございました。山頂部分、南側の斜面の傾斜が比較的緩やかな恵まれたところでしたので、急斜地と比べるとかなり復元のスピードが速いということです。伊吹山は、先ほど説明にございましたように、自然条件が多様なところでございまして、厳しいところだと10年、比較的緩やかなところだと3年とか4年で復元するとご理解いただきたいと思います。
 どうも失礼いたしました。

○田部井委員 はい、わかりました。

○鹿野小委員長 ありがとうございました。
 以上で本日の諮問事項についての審議は終了いたしました。議事へのご協力ありがとうございました。
 本日のこの自然公園小委員会の決議は、後刻、部会長の同意を得て、自然環境部会の決議とすることとなります。
 これをもちまして、本日の中央環境審議会自然環境部会自然公園小委員会を閉会いたします。ご協力ありがとうございました。
 それでは事務局にお任せします。

○国立公園課長補佐 ご審議いただきまして、ありがとうございました。
 なお、本日の会議資料の取扱いは、公開でございます。
 また、本日配布の資料につきまして、郵送をご希望の委員の方はお手元の用紙にご記入の上、机に置いていただければ、後日、事務局から郵送させていただきます。
 連絡事項は以上でございます。
 本日はどうもありがとうございました。

午後2時00分 閉会