自然環境部会自然公園等小委員会(第54回)議事録
開催日時
令和8年1月30日(金) 10:00~12:00
議事次第
(1)上信越高原国立公園(草津・万座・浅間地域)の公園計画の変更(一部変更)について(諮問)
(2)国立公園事業の決定及び変更について(5件)(諮問)
・上信越高原国立公園 黒斑山登山線道路(歩道)【変更】
・日光国立公園 明智平線索道運送施設【変更】
・雲仙天草国立公園 鬼海ヶ浦園地【変更】
・奄美群島国立公園 犬の門蓋園地【変更】
・西表石垣国立公園 西表島西部園地【決定】
(3)国立公園オフィシャルパートナーによる取組について(報告)
(4)国立公園におけるクマ被害対策について(報告)
議事録
午前10時00分 開会
○事務局(山本) それでは、定刻となりましたので、ただいまより中央環境審議会自然環境部会自然公園等小委員会を開会いたします。
本日はお忙しい中、本審議会にご出席いただき、誠にありがとうございます。
本日は、所属の委員及び臨時委員10名のうち、WEB参加も含め6名の方にご出席をいただいておりますので、本委員会は成立していることをご報告いたします。
続いて、本日の会議運営についてご説明いたします。
まず、傍聴につきましては、会場での傍聴は行わず、傍聴用のWEB会議システムを用意し、傍聴いただけるようにしております。本日は報道機関関係者の方を含めて8名程度の方がWEB会議システムにて会議を傍聴されておりますのでご承知おきください。
次に、本日ご説明する資料につきましては、会場にお集まりの委員におかれましては、お手元のタブレットから資料をご参照ください。リモート参加の委員におかれましては、同じ資料を事前に電子メールにてお送りさせていただいておりますので、そちらからご参照をお願いいたします。
次に、ご発言につきまして、会議室でご参加の委員におかれましては、ご発言の際は名札を机の上に立てていただき、委員長からのご指名後、マイクをオンにしてご発言ください。発言終了後は、マイクをオフにしていただくようお願いいたします。リモート参加の委員におかれましては、ご発言の際は、挙手アイコンをクリックしてお知らせください。委員長からのご指名を受け、マイクのミュートを解除してからご発言いただくようにお願いいたします。また、差し支えない範囲で結構ですので、常時ビデオボタンはオンにし、お顔が見られる状態にしておいていただけますと幸いでございます。
会議運営に関する説明は、以上でございます。
それでは、自然環境局長の堀上から、ご挨拶申し上げます。
○堀上自然環境局長 皆さん、おはようございます。
委員の皆様におかれましては、今年最初の自然公園等小委員会でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
昨年は、特にクマの被害ですとか、あるいは国立公園の近くでのメガソーラーの設置など、多くのマスコミで取り上げられまして、非常に大きな課題があったという年だったと思っております。そういった短期的な課題に加えまして、30by30の達成に向けて長期的な課題もございます。また、インバウンドでは、訪日外国人が昨年は4,000万人を超えたということで、国立公園にもかなり多くの方々がいらっしゃっていると思います。そういった中で、本年、国立公園行政を進めていきたいと考えておりますので、委員の皆様におかれましても今年もどうぞよろしくお願いいたします。
本日の小委員会でございますが、諮問案件として幾つかございますが、上信越高原国立公園の草津・万座・浅間地域の公園計画の変更、それから5つの国立公園における国立公園事業の決定と変更の諮問案件がございます。また、それ以外に、国立公園オフィシャルパートナーの取組、あるいは先ほども話をしましたが、国立公園におけるクマ被害対策ということでご報告することもございますので、それぞれ忌憚のないご意見を賜ることができれば幸いです。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
○事務局(山本) 冒頭のカメラ撮りはここまでとさせていただきます。
それでは、ここからの議事進行につきましては、中村委員長にお願いいたします。委員長、よろしくお願いいたします。
○中村小委員長 おはようございます。
朝早くから集まっていただきまして、年度末で忙しいところありがとうございます。
北海道も日本海側も雪が大変で、実は私はこの前の日曜日に7,000人の1人の避難民になりまして、生まれて初めて千歳空港で夜を明かしました。いろんな意味で、これも気候変動なのかもしれませんが大変な雪で、全国で苦労されていると思いますが、皆さんもお気を付けください。それでは、議事次第に従って進めていきたいと思います。
議事資料につきましては、公開となります。また、議事録は後ほど事務局で作成し、本日ご出席の委員の了承をいただいた上で、公開することとなります。
今日の議事は、議事1が上信越高原国立公園の公園計画の変更(一部変更)について、議事2が公園事業の決定及び変更について(5件)となっています。また、報告事項として、議事3、4があります。まずは、事務局のほうから諮問事項についてまとめて説明いただいた後に質疑をし、その後、報告事項についてまた質疑応答したいと思います。
では、議事1及び議題2について、事務局より説明をお願いいたします。
○事務局(森田) それでは、国立公園課の森田から、議事(1)についてご説明させていただきます。
資料は1-1になります。
本日のご説明の流れは、上信越高原国立公園の概要、そして公園計画の変更内容、最後にパブリックコメントについてという順番でご説明させていただきます。
まず、上信越高原国立公園の概要についてご説明させていただきます。資料は3枚目に移ります。
上信越高原国立公園のテーマは、「山と高原が彩るレクリエーションワールド」となっており、レクリエーションに重きが置かれた公園です。こちらの写真は、今回変更を予定している周辺のトーミの頭から見た浅間山の写真になります。
資料は4ページ目に移ります。本公園は群馬県、長野県、新潟県の3県にまたがり、浅間山、四阿山、白根山、岩菅山等の火山群やそれらの山麓の火山性高原、谷川連峰等の構造山地に、巨大な溶岩台地である苗場山の地域等を合わせた我が国を代表する山岳及び高原景観地となっております。
今回変更を予定している草津・万座・浅間地域は、火山活動によって形成された地形が広がっており、浅間山の北斜面には、溶岩流によって形成された溶岩台地が見られるのが特徴となっております。本公園は昭和24年の9月に指定され、その後、平成19年に草津・万座・浅間地域の全般的な公園計画の見直しである再検討を実施し、その後、平成27年と令和3年に公園計画の一部変更が行われております。
続いての資料5ページ目に移り、今回の変更内容の概要をご説明いたします。
今回の変更は、浅間山外輪山を周遊する登山道として利用されている黒斑山登山線道路(歩道)計画に新たに路線を追加するものとなっております。浅間山周辺には、図で見ていただいている緑色と水色の線で示している歩道計画が位置づけられておりまして、今回計画を追加する路線は、緑色で示している登山道の北側、赤い線で記している区間を追加させていただきます。
浅間山の北麓の地域は、嬬恋村の一部と長野原町の全域が浅間山北麓ジオパークに認定されており、今回追加する路線は浅間山の噴火の痕跡を見ることができる区間であり、それらを活用したガイド付ジオツアーの造成を図るとともに、適正利用を強化することを目的として、既存の踏み分け道を公園計画に追加いたします。
こちらの路線の周辺には、長野原町と民間事業者による園地事業が執行されておりまして、起点の鬼押出園地は園路と接続しています。
続いて、資料は6ページ目に移ります。
こちらは参考資料になりますが、左図はジオパークの区域と今回追加する路線の位置関係を示したものになります。右図は浅間山周辺の噴火警戒レベルに対応した登山道の規制状況の図になります。浅間山では噴火警戒レベルに応じた登山道管理が行われており、レベル1では火口付近500メートル以内が立入禁止になっておりまして、レベル2では火口周辺概ね4キロが立入禁止になります。レベル3では登山禁止という運用を行っております。現在の警戒レベルは2となっておりまして、紫色の実線の登山道が立入禁止となっております。
今回、計画を追加し、後ほどご説明する事業決定を行った後に、嬬恋村が事業執行を予定している紫の破線の区間の路線については、レベル2で通行禁止となる予定です。現状では事業執行をしても通行できませんが、今後通行可能となった際に安全に利用ができるように、各種安全対策を講じて事業執行をしていきたいと考えております。
最後に、パブリックコメントの対応ですが、こちらは令和7年の10月から11月までパブリックコメントを実施しまして、意見の提出は0件となっております。
以上が議事1の説明となります。
○事務局(山下) それでは、引き続きまして、議事2のご説明をさせていただきます。
国立公園課の山下と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
資料は2-1でご説明をさせていただきたいと思います。本日の諮問案件ですが、5公園、5事業ございまして、順に説明をさせていただきたいと思います。
まず、1件目ですが、先ほど計画の変更でご説明をしました上信越高原国立公園の黒斑山登山線道路になっております。こちらは路線距離が現状17キロで決定しておりますが、19キロに延長することと、執行者は今回の決定後、嬬恋村がその場所も含めて事業執行を行う他、現状、環境省も一部執行中でございます。
具体的には、資料真ん中、右側の地図になりますが、現状が水色の線が事業決定されている路線で、今回赤色の路線を事業決定として追加ことになります。現状は、西側から登る路線の黒斑山までを環境省が事業執行しておりますが、今回追加した区間を含めて北面の登山道一帯を、事業決定の変更後、嬬恋村が執行予定となっております。
先ほどの説明と重複する部分がありますので、省略しながらご説明をさせていただきたいと思います。
左側ですが、当該事業の概要、効果や課題の2ポツのところで、先ほどもありましたが、当該事業地は、噴火の痕跡が多く観察できて、火山や地形の成り立ちを学習する場として、浅間山北麓ジオパークの活動場所としても重要と考えております。
そこで、既存の踏み分け道が、右側の真ん中の写真になりますが、そこを公園事業に位置づけて、噴火警戒レベルの範囲に入っていきますので、火山防災対策を施した上で、登山道として周知、供用をしていくというものになっております。
既存の施設が幾つかございます。右下の写真ですが、例えば、登山道の起点付近では、園地周辺に大きな駐車場がありますし、既に安全対策施設、シェルターもございまして、こういったものを活用しながら新たにシェルター、そこに付随させる防災無線、あるいは踏圧対策としてのロープ柵などを新設予定になっております。ですので、こういった施設ができますが、登山道自体は土地の形状変更は基本的に不要ですので、保護上の支障は小さいものと考えております。
最後に、4ポツのところで付随するお話として、周辺の登山利用は増加傾向にありまして、特に今主要な登山道になっている西麓の主要登山口では、慢性的な駐車場不足で路上駐車が散見されるような状況もあるということで、今回の事業によって利用の分散が図られて、この課題への貢献というのも期待できるかなと考えております。
続きまして、日光国立公園の明智平線索道運送施設事業の変更になります。こちら、路線距離0.3キロは変更ありませんが、輸送量を時間当たり300から460人に増加させる内容になりまして、執行者は既に今、民間事業者が執行していただいている状況で、引き続き執行していただくことになります。
この事業は日光市街地から中禅寺湖畔に向かう通称いろは坂の上り車線の沿線にありまして、終点の駅舎からは中禅寺湖、華厳の滝、男体山といった色々な眺望対象を望めることから、多くの利用者が訪れる場所になっております。ただ、紅葉期などのピーク時には、中禅寺湖方面へ向かう車とロープウェー駐車場に入りたい車とによって、大渋滞が生じている状況でして、利用上大きな支障が出ているという現状になっております。
今の説明を少し補足しますが、右上の写真がその渋滞の状況でして、紅葉期1か月間では、搭乗まで2時間以上の待ちが11日間、それから30分から2時間待ちが8日間発生しているような、かなり渋滞が生じている状況です。
左側の2ポツのところになりますが、このロープウェー、国立公園の指定前に整備された施設でかなり古いものになっております。中には90年前の設備もまだ残っているような状況で、老朽化に伴う施設更新が必要ということで、索道施設を今回建て替えて、その中で搬器の拡大と速度の向上によって輸送力の拡大も図ろうというものになっております。
新しい索道・支柱・乗り場は既存施設隣接地に新しく整備をしまして、起終点の駅舎は既存のものをそのまま活用して、それらが終点付近では屋上に展望台があるのと、起点付近では待合所としての機能がありますので、その辺りを維持、あるいは向上が図られる見込みになっております。
新しい索道、あるいは終点側の乗り場の整備に伴って、ミズナラ等の落葉広葉樹の支障木が生じる見込みです。今聞いているところですと、350本程度生じると聞いておりますが、認可申請のこれからの調整において、山頂駅舎周辺などの伐採後の土地では、植生回復のための植生マットの施工等の対策について指導していきたいと考えておりますし、索道敷においても全て地際から切るのではなく、可能な限りもう少し上から切る等の配慮も求めていきたいと考えております。
最後のところで、今回輸送力を増加させることによって、渋滞の緩和が期待できると考えております。待ち時間の最大ピーク2時間が40分程度に短縮できるのではないかという予測もありますし、あるいは終点の展望台の機能向上によって、全体として滞在環境の快適性向上というものが期待できると考えております。
続いて、三つ目ですが、雲仙天草国立公園の鬼海ヶ浦園地になります。場所ですが、熊本県の天草地域の一番外海に面している天草下島の西海岸に位置する場所になっております。
こちら、真ん中の地図ですが、現状、道路の西側、海側に区域がありまして、熊本県が事業を執行しているような状況ですが、今回新しく道路を挟んで反対側の赤で囲った場所を事業決定します。面積としては、0.5から1ヘクタールに拡大をしまして、事業決定後は天草市が事業執行をする見込みになっております。
下の2ポツのところですが、この地域、宿泊施設自体が全体的に少なく、また、かなり多様化している宿泊ニーズに対応する宿もそれほど多くはないということで、滞在型利用を進める上での課題になっているという現状がございます。
この事業の概要、あるいは効果や課題ですが、これも2ポツのところ、旅行形態の多様化に伴う車中泊利用がこの地域に限らずですが増加してきています。具体的には、この園地内で車中泊利用者のものと思われるごみの残置ですとか、周辺園地でのキャンプを確認しております。
今回整備する予定地は右側上の写真ですが、昔、宿舎があった場所で、既に改変しているようなところを使うものになっております。
今回、既存園地機能の充実や、あるいは今申し上げた課題に対応するために、過去の宿舎跡地を編入しまして、展望広場の整備や、あるいはテント泊を伴わないRVパークを整備する予定になっております。RVパークの整備のイメージを下につけておりますが、駐車場と、その横に付随するような形で芝生のスペースがありまして、今回、野営はしないものと聞いていますが、そこで椅子や机等を置けるようにして、泊まること自体は車の中で行うという事業の予定になっております。
4ポツですが、車中泊利用者の受入環境確保や、展望地としての充実によって、当該エリアの滞在時間の延伸、あるいは周辺施設の不適切な利用の改善が期待できるものと考えておりますし、既に改変された場所での整備になりますので、土地の改変、あるいは支障木の伐採は小規模で、保護上の支障は小さいものと考えております。
続いて、4件目で、奄美群島国立公園の犬の門蓋園地の変更になります。
こちらは、区域面積を1ヘクタールから1.7ヘクタールに拡大をするものです。場所は奄美群島国立公園の徳之島で、既に犬の門蓋というメガネ岩と言われている結構多くの観光客の方が訪れる場所になっていますが、そこが園地事業として執行されています。
右側の航空写真の水色が既存の場所ですが、そこから少し北側に離れた場所に園地事業を追加したいというもので、執行者は天城町を予定しております。
既存の事業地、今申し上げたとおり、ツアー参加者もそうですし、個人利用者も数多く利用しているような場所で、島内有数の観光地になっており、海食崖地形の探勝や、遊歩道の散策、あるいは冬季のホエールウオッチングにも利用されているような場所になっております。
当該事業の概要、効果や課題の2ポツのところですが、今回追加しようとする場所が空港及び定期フェリーが寄港する平土野港からアクセスが非常にいい場所ということと、島全体が世界自然遺産登録や、令和6年にはベスト・ツーリズム・ビレッジに認定されたこともあり、利用者の増加が見込まれる中で、滞在環境の確保に向けた取組が必要な状況です。
現状、この場所、過去に天城町により整備された駐車場、ベンチ、転落防止柵などが設置されており、右上の写真になりますが、これが老朽化によって利用されていない状況ですので、事業決定の変更後、展望デッキや、案内看板等を再整備しまして、今の場所とは少し見える眺望が異なるもの、具体的には世界自然遺産地域の核心部である天城岳などが眺望できる滞在空間の創出を図っていきたいという事業になっております。
最後、5件目ですが、西表石垣国立公園の西表島西部園地になりまして、こちらは新しく事業決定を行うものです。区域面積0.4ヘクタールで、執行者は環境省を予定しております。
西表島西部の玄関口である上原港に隣接する場所で、周辺では、西表島を代表する自然観光資源であるピナイサーラの滝におけるカヌー・トレッキングや、あるいは海域でもサンゴ礁が広がるところでのダイビング・シュノーケリングが盛んに行われている場所になっております。
当該事業における課題とその対応ですが、世界自然遺産登録時に、IUCNから西表島のオーバーツーリズムへの対応要請を受けているという背景があるのが一つと、現場の課題としても、自然体験型観光の増大に伴って、利用圧の増大による登山道の拡幅、洗掘等の自然環境の劣化や、利用者やカヌーが一部フィールドに集中することで非日常感が失われることによる利用者の体験の質の低下、あるいはオーバーツーリズムに起因する諸問題が生じているような状況です。
これらの課題に対して、ソフト・ハード両面での観光管理に取り組む必要があると考えていますが、公園計画書上「自然体験観光における西表島西部地区のレクチャー等施設」と規定されているこの施設を、環境省として整備しようというものです。
イメージとして、右上に整備する施設のパースも掲載しております。あるいは、左側の写真のとおり、この場所は造成された平坦な土地になっておりますので、あまり保護上の支障はない場所とも考えております。
当該事業の概要ですが、今申し上げた課題に対して、西表島においてはエコツーリズム推進全体構想を策定している他、竹富町による観光案内人条例が既に制定されていまして、ソフト面の様々な観光管理に取り組んでいます。この事業は、これらのソフト対策と連携して西表島のフィールド利用拠点を整備して、適正利用を推進していこうというものになっております。
想定している施設の基本的機能ですが、適正利用のルール・マナーの普及啓発を展示で行ったり、あるいはエコツーリズム推進全体構想で、特定自然観光資源が5か所設定されており、右側で表示してある5か所になりますが、こちらが立入り前に事前申請、あるいはガイドと同伴でなければ立ち入れない、もしくは場所によっては立ち入る者全員が事前レクチャーを受けなければ立ち入れないという制限がかかっていますので、特定自然観光資源への入域前のレクチャーの運用をこの施設で実施したり、エコツアーの拠点としたり、管理運営団体の活動拠点としても機能させていきたいと考えております。
参考までに、ソフトとの連携ということで主立ったソフト対策についても下に掲載しておりますが、エコツーリズム推進全体構想では利用のゾーニングやルールを規定しており、特に特定自然観光資源については、先ほど申し上げたような規定が設定されております。あるいは、竹富町の観光案内人条例では、ガイド事業者の免許制度を設けており、エコツー全体構想で規定しているルールを遵守させることや、ガイド事業者の責務等を規定しております。これらとうまく連携して、さらに観光管理を強化していきたいという内容になっております。
長くなりましたが、ご説明は以上になります。
○中村小委員長 ありがとうございました。
これから質疑応答に入りたいと思いますが、会場に集まっていただいている委員の皆様には、質問の際は名札を立てていただければと思います。また、リモート参加の皆さんには、WEB画面上で参加者リストのご自身の名前の横に表示されている挙手ボタンにて挙手の表示をお願いいたします。なお、発言する際には、最初に名前を述べてから意見、質問をお話しください。
それでは、いかがでしょうか。
まずは、会場のほうからお願いしたいと思います。深町委員からお願いいたします。
○深町委員 深町です。ご質問したいのは日光国立公園で、索道などの整備に伴い、ミズナラなどの支障木を伐採するというお話なのですが、伐採後の植生の回復についてもう少し具体的にお聞きしたいのですが、ミズナラ等ということで、もう少し具体的な森林の樹種構成とか、林齢とかというようなところを踏まえた上で、例えば、ミズナラの伐採の後は萌芽したり、萌芽更新するようなこともあり得るでしょうし、そういったところを今後どういう形で生かしていくのか、その場がどういうふうな最終的な植生として目指しているのかというのが分かるといいなというのと、それと植生マットをするということですが、それは林床がどういう植生で、何のためにそういったマットを使わないといけないのかということとか、あと、もしシカとかが多い場合はそういった対策なども必要じゃないかなとか、いろいろちょっとこの文章とご説明だけでイメージが分からないところがあったので、その辺を教えていただければと思います。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございます。
3名ぐらいまとめて、まずご意見を伺って、それから事務局のほうから回答をお願いしたいと思います。
続いて江﨑委員、お願いいたします。
○江﨑委員 ありがとうございます。
まず、上信越の部分ですが、紅葉の時期に私があまり出かけることがないもので、上信越のこの写真を見せていただき、先ほど利用の分散、今回指定される部分で利用の分散ができるということでおっしゃっていたとかと思うのですが、そもそも利用の分散のところの慢性的な駐車場の不足ということが言われていましたので、登山道の利用の分散という話と、パーキングの分散というのは別の話かと思うのですね。ですので、登山の起点となる駐車場というものの分散ができているのかというところが少し分からなかったので、その辺をご説明いただきたいと思います。
2点目ですが、西表の案件で、エコツーリズムは本当に伝統的にというか、一番古くからやっておられる地域ですばらしいなといつも思っていますが、歴史が重なってきているということもありまして、ガイドさんも波はあるとは思いますが、コンスタントに結構ガイドさんがいらっしゃって、マリンアクティビティとか、カヤックとか、ピナイサーラの滝とかでされていると思うのですが、結構昔から西表というところはガイドさんの指定制度のようなものもあると思います。
その中で、やはり今ガイドさんというのは、もちろんお客様のルールというのも大事ですが、一方で、やっぱりガイドさんも個人事業主で自分だけでやっている場合と人を雇っていることもあると思いますので、雇用している限りはきっちりと労働基準に合った雇入れというところも、免許制度をされるということですので、事業者としてのそういう責任というところもしっかり果たしていただくようにしていただきたいなというのを思いました。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございます。
それでは、加藤委員、お願いいたします。
○加藤委員 ありがとうございます。加藤です。
まず、上信越についてが、江﨑委員と全く同じ意見ですがが、年間2万人ということで、その分散が期待されるということなのですが、実際に本当にどういうふうに、どれくらいの分散が期待できて、どういう戦略で分散をさせていくのかということと、あと江﨑委員がおっしゃったように、それと駐車場と本当に関連づけられるのかなというところをちょっと疑問に思いました。
2点目が日光について、索道と車というのは、これはオプションで、行ったことないのですみません、分からないですけど、ロープウェーに乗らないといけないということではないですよね。車かどっちかということだと思うのですが、何らかのやはり車の規制ということを今後考えていく必要があるのではないかなという、そういうご計画というのもあるかなというところが少し気になっています。
3点目は、雲仙のRVパークですが、これは既存のトイレの施設などを使われるということだと思うのですが、やはり車中泊となってくると廃棄ごみであったり、排水であったりというようなことが増えてくるところの懸念というのもかなりあるのかなと思うのですが、あと多分入浴施設が近隣にないといけないということだったと思うのですが、何かそういう充実した施設が必要だということと、またそういう廃棄物だったり、ごみへの懸念というようなところのご計画というのはどうなっているのかというところです。
4番目の犬の門蓋ですが、こちらはツアー参加以外の人数が把握されていないというところがすごく気になったのですが、これは皆さん、レンタカーでやって来るというようなことですかね。その辺りの把握というのは今後必要なのではないかなと。特に、ベスト・ツーリズム・ビレッジなどにも指定されるというような地域であるので、そこら辺のキャパのコントロールというのは今後どういうご計画かなと、ここが気になりました。
最後に西表ですが、やはりこちらも江﨑委員がおっしゃったように、かなりソフト面でいろいろ充実はしていると思いますので、やはりマナーブックであったり、ルールブックというのもかなり充実したものが作られていると思いますので、ソフトと連携はされているというふうにおっしゃっているのですが、実際に連携をお願いしたいなと感じました。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございました。
それでは、事務局のほうからお願いいたします。
○事務局(森田) それでは、森田のほうから、まず上信越高原国立公園に関するご質問について回答させていただきたいと思います。
まず、駐車場の分散に効果があるのかどうかという点ですが、資料の2-1の、登山道の起点になる場所には現在、長野原町が事業執行しているビジターセンター等もございまして、こちらに附帯している広い駐車場がございます。そしてもう一つが資料2-1に掲載されている駐車場がございまして、収容力としては十分に確保されるかと思います。駐車場の不足というのはこちらで十分に確保ができるかと考えております。
あと、登山者の利用の分散に関してなんですが、こちらはジオパークのジオツアーの造成も考えておりますが、それだけではなくて、ジオパークのほうでも周知であるとか、魅力のある場所であるということをしっかり周知をしていき、登山者が分散できるような形で、今後検討をしていきたいと考えております。
○事務局(山下) 今のご説明、ちょっと補足をさせていただきますが、西麓の駐車場不足がどういう利用者によって生じているのかに関して、登山利用者が主の利用者ということであって、登山と西麓の駐車場不足がリンクする話になっております。なので、利用分散をどう促すかというのは、まさにこれからの検討にはなるのですが、色々なところから安全に登れることをしっかりと登山者に周知していくことで、今まで西からしか登っていなかった利用者が北麓からも登るという形になれば、北麓の駐車場不足にも多少貢献するかなと考えているところです。
それから、順にお答えさせていただきたいと思いますが、まず深町委員からのご質問の部分で、現状の森林の構成は、クリ、ミズナラ、あるいは低木でいうとトウゴクミツバツツジなどもあると伺っていますが、落葉広葉樹の森林になっております。樹齢が、高いものだと60年生ぐらいで、低いもので10年ぐらいというふうに聞いております。こういったものに対して、まず索道敷に関しては、単純に回復だけを図るわけにはいかない部分といいますか、具体的にはロープウェーの搬器と抵触するわけにはいきませんので、そこは樹木の管理をしていかないといけないと考えております。ですので、先ほど言っていただいたような、ある程度切って萌芽は促していくのだと思いますが、そこが伸び過ぎないようにコントロールしていくということになるかなと思っております。
一方で、それ以外の植生マットを敷く部分というのは、そこに種を入れたような植生マットというのは現状考えていないようでして、いわゆる待ち受け工といわれるものによって再生を図っていこうという計画であると伺っております。ですので、あくまで自然の遷移による植生回復を促していく、元の森林に戻していくのが、植生マット施工の目的であり、最終的な森林に戻すところのイメージなのかなと考えております。
それから、江﨑委員からの西表のガイドさんの責任をしっかり果たしてもらえるような形にしていってもらいたいというご意見について、既にエコツーリズム推進全体構想のルールは、必ずしも何か強い制限がかかっているわけではない部分もあるのですが、竹富町観光案内人条例で免許制度が設けられたことで、それが条例で担保されているというのが一つ大きな部分ではあると思っていますし、今回造る利用拠点施設は、利用者への啓発だけではなくて、ガイドさんの啓発、意識の向上というところもアプローチをしていきたいというような運営方針と聞いていますので、そういったところにも取り組んでいければいいのかなと考えております。
○江﨑委員 少し意味合いが違って、保護とかは多分すごく高い意識を持って皆さんされると思うのですが、心配されるのは、やはり人気の地域ですし、入りたい方もいらっしゃる、ガイド事業をされたい方も多くいらっしゃるので、免許制度をつくって、それをクリアしてでもやりたい事業者というのは多いと思います。それで、やはり同じようなプログラムが多くなってくると、どうしても価格競争になりやすくなってくることもあると思います。
そういう価格競争を起こさないような工夫をすることも一つですし、今日お願いしたいのは、労働環境が悪くなることがないように、一つは収入源であったり、ガイド料であったりといったところが、ダンピングしていくと労働環境が悪くなったり、師弟制度もあると思いますが、特にそこに修行に入られた方が、実質は労働なのにほとんど賃金が払われないであるとか、そういうことが起きないように、この時代ですので、保護の部分はきっとしっかりされている意識の高い地域の方々なので、それ以外のところをしっかりと。そうでなければ、日本のガイド業というところのイメージが悪くなることを私は考えているので、その辺をお願いしたいと思います。
○事務局(山下) ありがとうございます。失礼いたしました。
ご意見を現場にも伝えて、まさにこれから、箱だけつくって中身が伴わない、あるいは全体がよくなっていかないということにならないように、地域の中でしっかりと考えていってもらいたいと思っております。ありがとうございます。
それから、加藤委員からいただきました日光のロープウェーの話ですが、まずこのロープウェー自体が移動手段になっているものではなく、こちらはロープウェーで行って、展望台で眺望を見て、また戻ってきて、そこから中禅寺湖方面に車でまた上がっていかないといけないという趣旨のロープウェーになっております。
そのような意味で、車の規制も根本的には考えていかなければいけないというのは全くご指摘のとおりと思っておりまして、それはまさに今、地域で新しい交通の在り方の議論も始まっておりますが、例えば、昨年取り組まれたような話ですと、オフピーク観光の推進ということで、遊覧船の営業期間を早朝から開始することにして分散を図ったり、あるいは日光に来る公共交通機関の深夜特急だったと思いますが、鉄道やバスの時間をオフピーク観光ができるような設定にしたりといった取組も既に始まっていると聞いていますし、小さなところでは、(目前が)2車線の道路になっていまして、ロープウェーに乗りたい方々は右車線側から駐車場に入っていって、通り抜けたい方は左車線から抜けていく形ですが、それが分からないままにロープウェーに乗りたいにもかかわらず左車線を走ってしまって、先で詰まってしまうということも発生していたりして、それを手前側でロープウェーに乗りたい人は右車線側にいてください、抜けたい人は左車線側にいてくださいということだけでも、少しこの状況が改善されたとも聞いていますので、総合的に何ができるかというところで検討されていると聞いております。
それから、続いて雲仙のRVパークのご指摘ですが、ごみの問題とか、排水の問題、やはりここで1泊するということは、これまでの短い時間での園地利用とは少し違うインパクトが出てくると考えていますので、その辺りは我々も認識していて、この後の認可の調整の中で指導をしていきたいと思っております。入浴施設に関しては、近くに温泉地がありますので、それほど問題にならないのではないかと考えております。
続いて、奄美の犬の門蓋園地のご指摘ですが、観光ツアー以外の人数把握という意味では、一応天城町全体の利用者数というのは把握できておりまして、年間で10万人ぐらいのオーダーだと思いますが、その中で、観光ツアーで犬の門蓋みたいな主要拠点を巡るような利用者の数も把握できており、ある程度全体数と団体で利用するというところは把握できているという認識でおります。
最後の西表のご意見は、江﨑委員のご意見と合わせて現地にしっかりと伝えてまいりたいと思います。
一旦、以上になります。
○中村小委員長 ありがとうございました。
まだ追加の質問はあるかもしれませんが、たくさんの方が手を挙げていただいていますので、まず一通り行って、また再度ということでお願いしたいと思います。
それでは、相澤委員、お願いいたします。
○相澤委員 相澤と申します。
いろいろ先の委員の先生がご質問されていましたので、私のほうからは2点。一つの公園に関して、というわけではないのですが、園地の適正利用というお話について。特に登山道ですが、歩道の利用者数は増加しています。
皆さんご承知だと思いますが、各地の登山道の荒廃が非常に進んでいる状況だと思っております。新たに歩道を設定し、歩道がある園地の利用者の増加を見込むのであれば、今後歩道の整備をどのようにしていくかのご検討も同時にされる必要があるのではないかと思っております。
北海道の岡崎さんという近自然工法に取り組まれている方のことは皆さんご承知だと思いますし、各地でそういった取組があります。それを民間の善意のある方々や、ボランティアだけに頼るのではなく、国立公園として整備をする人を雇用、位置づけし、また歩道の整備も適正にしないと逆に環境破壊につながるということも岡崎さんはおっしゃっています。近自然工法といってもどこでも同じ整備をできるわけでもありませんし、その土地に合った整備についても同時に国立公園全体でお考えいただけるとよいのではないかということがまず1点です。
あとは、エコツーリズム推進全体構想があり、ソフトの充実のため利用者への教育をされていくというお話でした。これも先ほどの登山道の話に通じるのですが、国立公園全体で利用者への教育を行う体制をご検討いただき、登山道、歩道を歩くときのマナーをしっかりお伝えいただけたら良いのではないでしょうか。エコツーリズム推進全体構想の中にもしっかりしたルールはあると思うのですが、世界的には今、Leave No Traceと呼ばれる自然体験活動の中での倫理7原則というものがございます。海外の訪問者も非常に増えているというお話が最初局長からもございましたので、世界水準のものも取り入れるということを国立公園の中でも考えてはどうかと思いました。
最後に1点、質問です。雲仙はオートサイトの設置ということで、車のための駐車場かつ、テント泊は伴わないものとありましたが、テント泊を許可しない理由というのがもし何かあるのであれば教えていただきたいです。歩いて旅をする海外の方も非常に多くいらっしゃいますので、あえて環境へのインパクトの少ない野営を禁止する理由を教えていただければと思います。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございました。
それでは、続いて小泉委員、お願いいたします。
○小泉委員 ありがとうございます。
私は質問ではなくてコメントです。深町委員から質問がありましたが、お答えがなかったのでコメントさせていただきます。
日光の明智平ですが、ご存じのようにシカが非常に多いところですので、索道下を伐採した後は、シカが集中するということが予想されますので、植生回復は恐らく金属フェンスのようなものは設置しなくても防風ネットのような簡易な防護柵の設置まで視野に入れて取り組んでいく必要があると思います。
私、索道下の状況については報告を知らないのですが、送電線の下というのはシカが集中して植生に非常に強いインパクトを及ぼすということは報告が幾つか出ておりますので、この点、ご注意ください。これはコメントです。
○中村小委員長 ありがとうございます。
それでは、山本委員、お願いします。
○山本委員 私からは3点ありますが、1点目は日光国立公園についてです。
先ほども少しやりとりがありましたが、駐車の入庫待ちによって道路渋滞が起きているという状況の中で、索道移送力を向上して解消を図るというのが今回の内容かと思います。
私からの質問は、駐車場は大きくしなくてよいか、多分いろいろ検討はされているのだろうとは思いますが、日光国立公園の渋滞は結構長く、待ち行列が長いと入っていかない車も実際にはあると思います。潜在的にもっと利用したい人がいる可能性があり、ロープウェー待ちを解消できそうな案になっていますけども、駐車場待ち、つまり道路での渋滞を本当に解消できるのかをぜひ考えていただきたいです。
2点目は雲仙天草国立公園についてです。この中で、RVパークを整備するということでしたが、端的な質問としては、有料ですかというのをうかがいたいです。
日光国立公園では、ある駐車場を長時間占有する方々がいるため有料にした経緯があります。有料化することで、ある人たちが排除される可能性はありますが、RVパークを整備すればいい国立公園利用になるのかを考えることは計画ですので、駐車場を整備する、RVパークを歓迎するといったときに、本当に望んでいるような利用になっていくかということをぜひ考えていただきたいです。
3点目は西表石垣国立公園についてです。ここではフィールド利用拠点を整備するということで、利用の分散化を図っていくためにということでした。ほかの地域から誘導しようとしているのか、この地域の中で分散化を図ろうとしているのか分からないところがありましたけども、量的に利用者をコントロールしようと思った場合に、事前の申請や申込みがかなり有効ではないかと思っています。
そういう意味で、日本の国立公園の利用において、IT化だとか、ICT化のようなことが少し遅れているという問題意識があり、事前の申込み制度、申請の制度、仕組み、システムをつくるのと合わせていくことが重要ではないかと思うわけです。本当にオーバーツーリズムの状況が深刻であれば、そういうことを将来的には考える必要があると思っています。
質問というよりコメントみたいに話してしまいましたが、もしお答えいただけるところがあれば、よろしくお願いいたします。
○中村小委員長 ありがとうございます。
それでは、事務局のほうからお願いいたします。
○事務局(山下) ご意見ありがとうございました。
まず、相澤委員のご質問、ご意見につきまして、登山道の荒廃が深刻というのは、私もすごく問題意識を持っているといいますか、実は本省に来る前は阿蘇にいて、登山道の管理の体制づくりに携わっていましたので、ご指摘いただいた部分はよく理解しているつもりです。
私だけではなくて、国立公園管理の中で、登山道の持続的な管理、あるいはその体制をどうつくっていくのかというのは、大きな課題というふうに認識をしていまして、そこを今、どうあるべきかというところを整理していこうという議論も環境省の中で始まっていますので、ぜひその部分については検討していきたいと思っております。
それから、エコツーのほうも国立公園全体でというようなお話をいただいたかと思います。
○中原国立公園利用推進室長補佐 エコツーリズム推進全体構想という形でそれぞれ地域でルールはできておりまして、もちろん、そういうところは全国展開していくべきだと考えております。
また、国立公園としても様々なマナーの普及啓発について、公式ウェブサイト、公式SNSなど様々な媒体を使いながら、動画などによる発信をしているところですので、引き続き、どうやったらもっと全国展開して普及啓発していけるかというところは考えながらやっていきたいと思っております。
○相澤委員 いろんな普及啓発をされているのは、承知しておりまして、ただ、ポイントとしては、Leave No Trace Japanというのが、何年か前に日本でもできていて、そういった世界基準のものを取り入れるようなお考えはあるのかどうかというところのご質問でした。
○中原国立公園利用推進室長補佐 Leave No Trace Japanの方々ともディスカッションしております。私も以前アメリカにいたこともあり、もちろんLeave No Traceは存じ上げておりまして、海外の人たちは、ほとんど7原則というのは知っているという状況です。みちのく潮風トレイルでも運営計画の中にも入っておりますし、そういうところは、そのまま全国に使えるかどうかというのは、今、即答はできないですが、しっかり議論を重ねながら、そういう世界基準の環境倫理の活用について、日本に合わせながらできるところはやっていきたいとの考えはあるところです。
○事務局(山下) 最後に、雲仙天草国立公園の今回テント泊をなぜ伴わないことにしたのかというところですが、これは、こちらからテント泊をNGと言ったわけではなくて、事業執行者の意向によるところが大きくて、それは現地のニーズですとか、あるいは運営体制を考えたときに、今回はここではテント泊を伴わないような運用をしていこうとなっているものになります。
付随して、山本委員から、有料かどうかというご質問がありましたが、有料で考えているということで、1台、1泊4,000円ぐらいで考えているというような話は聞いております。
まさに、RVパークというものをどう考えるかというのも、我々、今後の課題だなと思っているところで、新しい利用ニーズとして増えてきているのは間違いないと思っていますし、そういう意味では、国立公園の利用推進につながるものではあるという一方で、ご指摘いただいたとおり、駐車場の長期占有ですとか、あるいはごみ・騒音の問題というのもあるかなと思っていますので、ここはそういう運営も含めて、いい利用をしていただけるだろうということで、今回追加するものですが、RVパークを一概に国立公園として進めていこうというものではなくて、ケース・バイ・ケースで対応していきながら、積み上げていけるといいのかなと思っております。
それから、前後しますが、小泉委員からいただいたコメント、ありがとうございました。深町委員のご質問にお答えできておらず、失礼いたしました。
事業認可の思い描く植生回復、管理というところが、シカによる影響で予想どおりいかないことがあるというご指摘かなと思いますので、ぜひ事業者との認可の調整の中で指導をしていきたいと思っております。
それから、山本委員の日光のロープウェーの駐車場を大きくする必要はないのかというご質問をいただきました。
まず、前提として、かなり急峻な場所にありまして、平地が少ないということで、駐車場のことだけを考えて拡幅できるような場所ではないというところが、前提としてありつつも、既存の駐車場を有効活用するために施設の配置を変えたりですとか、動線を少し工夫したりすることで、スペースを少し確保できないかといった検討はしているとも聞いていますので、できる範囲の中で、駐車場を確保できないかというのは考えていきたいと思っております。
それから、西表の事前受け付けが有効ではないかというところは、実は既に始まっておりまして、竹富町の条例の中で、この特定自然観光資源に立ち入る場合には、まず事前申請をネットでしていただいて、そこからレクチャーを受けるかガイド同伴で行くというような仕組みが出来上がっていると理解しております。
最後に申し訳ありません。先ほど加藤委員から奄美のお話で、レンタカーによって、観光客の方は移動しているのかというご質問にお答えできておりませんでした。
正確な数字は把握できていないのですが、観光客の方は飛行機あるいはフェリーで来られまして、聞いている限りでは、町全体の観光利用者数に対して、観光ツアーの参加者というのは多くないと聞いていますので、推察ですが、ある程度、皆さんレンタカーで移動されていくのかなと考えているところです。
一旦、ご回答は以上になります。
○加藤委員 ありがとうございます。よろしいですか。
ちょっとそれが気になって、ツアー参加以外の方の数を把握されているのかが気になるというふうに申し上げたのですけど、やっぱりレンタカーが非常に増えてしまって、環境への影響が非常に多くなるという例はあると思います。奄美大島のほうでも格安のレンタカーがものすごく増えて、ロードキルが増えた事例もあったと思いますので、そこら辺はすごく気をつけていかないといけないなというふうに感じています。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
RVパークのところは、もうRVで4,000円でしたか。それぐらい支払わないと、もうその場は全面的に使えなくなるというふうに思っていいですか。
○事務局(山下) 失礼いたしました。
そうではなくて、今回整備する中にも、一般の方が引き続き使える展望広場のようなスペースも確保しますし、その上で、有料のRVパークというのも確保していくというようなイメージを考えております。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
それでは、続きまして、田中委員、お願いいたします。
○田中委員 田中です。よろしくお願いします。
まず、上信越高原のところで、新たな登山道をつくって、別にそこは反対するわけではないのですが、私の記憶だと、あの辺りは、大体ハイマツとか、ガンコウラン地帯で、季節によっては、結構クマが餌場にしているところだったという記憶があります。
新しい遊歩道がそこに入っているかどうかは分からないのですが、そうしたときのやっぱりクマ対策ですね。噴火対策がが、浅間の場合には、第一に来るのは間違いないと思うのですが、クマ対策として、特に鬼押出しから上がってくるとすると、普通に、いわゆる登山者ではない人も1キロ・2キロだったら上がってくるでしょうし、外国人観光客の人たちも、ふっと来て、そのまま上がってくるような場所になってくると思うので、何というか、立ち入り制限みたいなそういうルールであったり、あと猟銃とか捕獲の話、ここは群馬県側なので、軽井沢みたいに生きて捕獲する場所ではなくて、その辺は端境の場所にあるとは思うのですが、そういう中で、どういうルールをつくっていくのかというところを詰めていったほうがいいのかもしれないなと思います。
新たな、いわゆる山に登る人ではない需要というのを生むような場所からの規制になっているかなというところを少しお伺いしたかったのが1点です。
2つ目は、RVパークのところですがが、やはりそこのゾーニングとかが必要になってくると思うのですが、これ、有料で使う場所とそうではない場所というのをやったときに、自治体が直営でやっていくのか、それともPark-PFIみたいに、国交省の、ああいう民間企業に委託をして、例えば20年契約でやっていくような、そういう形でやっていくのか。その辺りのスキームが見えなかったなというところがあるので教えていただきたいです。
というのは、恐らくRVパークをつくったら、テント泊の人は、そこじゃないところにテント泊をやるという、あんまり性善説に立たないような利用というものが普通に出てくると思います。そうしたときに、自分のところは、RVパークはちゃんとやっていますよ。でもほかのところで出ちゃっているけど、そこは誰のせいだといったときに、自治体のせいなのか、環境省のせいなのかといって、押しつけ合いになってくるというような事例が発生する可能性もあるなと思っています。どういうような形で管理の責任を持っていくのかというところをお伺いしたかったです。お願いします。
○中村小委員長 ありがとうございました。
それでは、藤田委員、お願いします。
○藤田委員 はい、藤田です。
私のほうからは、犬の門蓋園地について、分からなかったことを教えていただきたいのですがが、今回事業決定範囲が2か所ありまして、北側と南側と。当該地域の概要に書かれているものは、恐らく南側のメガネ岩があるようなところなので、今回北側に追加された理由というのが、少しよく分からなかったので、どういう整備をされようとしているのかというところを教えていただきたいと思いました。
特にここ、北のほうは、個人観光客がほとんど今は多分利用されないようなところだと思うのですが、新しい拠点をつくられようとしているのか、その目的は何なのかというところと、それぞれの北と南2か所において、どのようなそれぞれ整備をされようとしているのかというところを教えていただきたいと思いました。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
続いて、オンラインのほうから、原委員、お願いいたします。
○原委員 原です。よろしくお願いします。
もう十分何か議論されたような感じがする2番の日光の件ですが、お伺いします。
自然公園内での整備であることを踏まえ、伐採後の植生回復対策については、地域固有の植生への配慮や外来種混入防止、そしてシカの影響を最小限にとどめる対策を含め、どのような内容を認可申請時の指導として整理するお考えでしょうか。
また、その指導は、実施を前提とした条件整理とするのか、努力的義務な位置づけとするのか。最後に、実施後の確認やモニタリングの考え方についてもお聞かせいただければと思います。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
続いて、永山委員、お願いいたします。
○永山委員 はい、ありがとうございます。
会場の質問で、大分疑問を解消したところですが、1点質問と、3点意見を述べさせていただければと思います。
まず、1点目、上信越ですが、今新しく整備しようとしているものの、レベル2のときには使えないというご説明だったかと思います。浅間山はこの3年ぐらいはずっとレベル2が続いており、過去10年ぐらいを見ても、レベル2の時期がかなり多い中で、今このタイミングで整備されようとしているのは、どういう理由なのかというところ伺えればと思います。
もちろん将来に備えてということだとは思うのですが、それによって駐車場解消ということがすぐには進まないと思いますので、今のところまでがまず質問です。
あとはコメントとして、すぐに駐車場問題が解消しないということを考えますと、私も昨年の秋に西麓の車坂峠から登ったのですが、本当にすごい路上駐車で、大変な状況でした。
おそらく毎週のように週末は繰り返されているのだろうなと思いますと、車の停め方によっては、かなり周辺に乗り入れてしまったりとか、そういったところも見られましたので、西側の駐車場整備ということも一定程度ご検討をされたほうがいいのではないかなということは思いました。
2点目の意見ですが、同じこの浅間山に関して、これは環境省さんの所管になるかよく分かりませんが、そのときの印象ですと、火山を登っているという意識の登山者の方がとても少ない印象でした。御嶽山の記憶というのが多分薄れてきているのではないかなと思いまして、非常に軽装で、ヘルメットなども持っていないような登山者の方が大半という状況でした。今回北側のほうで、ジオパークのガイドツアーをされるということですので、そういったところでの普及啓発というのは広がっていくかと期待したいと思いますが、西麓から登る方についても、もう少し明示的にきちんと準備をした上で山に入りましょう、ここは火山なのですよと。火山の懐に入るというのは一定のリスクがあるのですよということをアナウンスされたほうがいいかなと思いました。
3点目は、西表に関してなのですが、これはもう既に会場のほうでもご意見が出ていますが、施設に足を運んでくださる方は、恐らく意識が変わって、オーバーツーリズムだとか、自然の負荷はできるだけ避けるような形で利用していこうという意識を持ってくださると思いますが、まずはそこに足を運んでいただかないといけないということと、例えばカヤックのツアーなどは、民間の事業者さんがやられていると思いますので、そういった事業者の方との連携、例えば事業者の方もツアーの一環として施設で学ぶ時間をつくっていただくとか、そういった民間の方との連携ですとか、一般の島に入られる方への施設のPRですかね。そういったところもぜひ検討いただいて、実効性ある施設にしていただきたいなと思いました。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
それでは、事務局からお願いいたします。
○事務局(森田) 上信越高原国立公園についてまとめて回答をさせていただきます。
まず、田中委員からいただきました、クマへの対策に関するご質問ですが、おっしゃるとおり、この周辺はクマの生息地域になっておりまして、ただ、今のところこの浅間山周辺登山道でのクマの被害というのは、特段大きく問題になっているという状況ではないと聞いております。今後、登山道を開通させた際も登山口での周知等をしっかり行っていく予定として地域でも検討がされておりますので、現状ではそういったことを考えているところでございます。
捕獲であるとか、立入制限などに関しては、現在のところ、具体的に検討をされているということではないのですが、今後検討が必要になれば、地域でも考えられるのではないかと考えております。
続いて、永山委員のご質問ですが、まず1点目のなぜ今登山道を整備するのか、そして路上駐車解消のためにも西麓の駐車場の整備が必要なのではないかというところですが、こちらの登山道の開通に関しては、実は10年ほど前から、地元の自治体である嬬恋村や長野原町からの要望があった登山道でございまして、ただ、やはり火山地帯ということもあり、安全確保の体制がしっかり整わない限りは開通をさせることはできないという状況でありました。今後供用するに当たって、しっかり安全対策を講じる必要もございますので、事業執行を行い、安全対策を講じて、レベル1に下がった際に利用ができるような状態にしておくという目的でもありまして、今回開通を目指していくという状況にございます。
2点目のご意見ですが、火山を登っているという意識が薄い登山者へ、周知をしっかりしていかなければならないのではないかというコメントですが、おっしゃるとおり、北麓に関しては、ジオパークのジオツアーの造成を行い、周知を行いますし、ビジターセンターでもしっかり周知をしていきますので、北麓登山者に対する周知はしっかりされると考えております。西麓に関しては現状で検討をされているということは、把握できていませんが、併せて登山者への周知というのは、しっかり行っていきたいと考えております。
以上でございます。
○事務局(山下) 上信越高原の件、少し補足をさせていただきますが、クマ対策に関しては、まず北麓は今も説明がありましたが、ビジターセンターがありますので、そこで利用者に対する注意喚起を図っていく、まず利用者のしっかり意識を上げるということが大事かなというのが1点と、後ほどの議事でもご説明をしますが、国立公園全体でクマに対する安全対策をどう強化するかというのをまさに予算も確保して取り組み始めているところですので、当然、環境省だけではなくて、地域と連携をしなければ対策の強化というのは図っていきませんが、そういう方向では考えていきたいというふうに思っております。
あと、西側の駐車場拡幅を検討できないかという永山委員からのご意見もあったと思います。
これ以上西側が駐車場を確保できるようなスペースが立地条件的にあまりないとは聞いておりますので、どこまで対応ができるかというのはあろうかと思いますが、北面の安全対策の整備と供用開始というのは、確かに一定程度時間はかかりますので、西側の問題をそれまでどうするかというのは、引き続き現場のほうで考えていくべき課題かなとは思っております。
それから、田中委員からご意見をいただきました、雲仙天草のRVパークの運営スキームについては、市が事業執行をしまして、民間に、PFIの導入とかではないですが、恐らく指定管理に近いような形で運営をしてもらうとは聞いております。
テント泊が、この後、RVパークをここに整備したことによってどうなっていくかというのは、見通せない部分もあるのですが、場合によっては、テント泊を認めた上で、しっかりとテント泊も含めてコントロールしていくというのも考え得るかと思っておりますし、今後の利用者の変化を見ながら、ここもそうですし、周辺にも少しキャンプ場もあると伺っていますので、その辺りも含めて対応していければいいのかなとは考えております。
それから、藤田委員からご意見をいただきました、奄美群島の今回北側にこの園地を整備したい理由ですが、一つは、既に過去整備をしたが、持て余しているような状況をしっかりとテコ入れをすることで、メガネ岩とは異なった風景を見せたいという話と、奄美群島世界遺産トレイルのルートにもなっていまして、レンタカーや、車だけではなくて、徒歩利用者の拠点という意味合いでも整備をすることで、いい効果が期待できるのかなと考えております。
既に南側のほうは、トイレですとか、展望所ですとか、施設がありますので、それを引き続き運営をしていきながら、北側については、あまり巨大なものは想定していませんが、見た目があまりよくないものですとか、全体的に再整備をしながら展望デッキとか、案内看板のようなものを整備する予定と伺っております。
それから、原委員からコメントをいただいた部分は、今回他の委員からいただいたご意見も含めて、まとめていただいた形かなと思っております。
事業認可のところで、しっかりと調整を図っていきたいと思っていますが、認可をする際に、条件を設定することもできまして、例えば実際に施工した後のモニタリングをさせることや、モニタリングの状況・結果を報告させるということも認可条件として付すこともできますので、今回いただいたご意見を踏まえて、その辺りは事務所での調整にはなってきますが、認可をするときにどのような条件を付すかというところも含めて、調整していければと考えております。
最後が、西表の永山委員からのご意見で、どうやってこの場所に足を運んでもらうのかということですが、まず、場所の選定をした大きな理由の一つとして、アクティビティ利用者、多くがこの上原港から入ってきますので、そこに拠点を置きたかったというところで、足を運んでもらうための立地を選ぶというのも一つポイントにしていた部分ですし、まさに、ガイドさん、利用者の任意な意向に委ねるのではなくて、特にガイドさんにここを拠点、基点として使ってもらうことで、ガイドさんにとっても使いやすい施設になったり、あるいはガイドさん、利用者双方への啓発、意識の向上というのを図っていければと思っていますので、その辺りは少しまだ整備までに時間がありますので、引き続き現場で調整をしていけるといいかなというふうに思っております。
ご回答は以上になります。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
先に進めさせていただきます。
中静委員、お願いいたします。
○中静委員 はい、ありがとうございます。
皆さんと重複しないところで質問します。浅間山のことなのですが、こういう噴火の危険性があるところというのは、そういう噴火レベルや、リスクに応じて対策の整備基準というのはあるのでしょうかというのが質問で、具体的には、例えば今回シェルターも造ると書いてありますけど、どの程度のシェルターを幾つぐらい造るのかということとか、景観配慮については、どういうふうになっているのかということをお聞きします。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございます。
続きまして、関委員、お願いいたします。
○関委員 はい、ありがとうございます。
私からは、ガイド内容についてです。先ほど浅間山でガイドツアーを造成するというお話があったかと思います。こういった取組は、先ほどからルール・マナーを守る人たちの教育や醸成の側面から期待される一つのプログラムになるのかなと思っています。
ルール・マナーを守っていただく前提として、国立公園が独自に発するメッセージというのをぜひ含めていただきたいですし、その中には、人々が自然に対してどのような立場・存在なのかというような根本的なところにアクセスするようなプログラムといったものも考慮していただけるとありがたいなと思います。
また、ガイドとジオツアーなどですと、参加する人が限定されてきますので、特定のプログラム参加以外でも誰でも目にすることができる方法で、基本的な考え方を知っていただければと思います。例えば関連の書籍の発行や紹介などもその一例です。基本的で大切な考え方を容易に確認、共有できるようなコンテンツというのを適材適所に置いていただくなどの工夫をしていただければいいのではないかなと考えております。これはあくまでも意見ですが、よろしくお願いいたします。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
苅谷委員、お願いいたします。
○苅谷委員 私からは2点を伺います。二つの地域ですね。一つは、浅間山の関連ですが、防災無線を設置するということでしたが、どのような施設、例えば電柱のようなものを立てるのかどうかということ。
それから、今もご質問がございましたが、シェルターというのは、恐らくボックスカルバートを幾つも置くような形になると思うのですが、これは景観もそうなのですが、置く以上、掘削を伴うと思いますので、相応の土地改変はあるのではないかというふうに思いました。
それから、鬼押出しからアプローチできる道ということになりますと、人も増えてくると思うのですが、特に冬季の登山道管理はどのようにお考えなのか。また、ロープを張ることによって踏み外しがないようなことは、夏想定されているようですが、冬そういったロープを外すことによって、正規の登山道から外れて歩く人が増えたり、あるいはスノーシューなどで自由に歩き回ることによって、土地を人為的に乱したり、あるいは場合によっては、遭難をさらに誘発するといったようなことも考えられますので、そういった管理についてどのようなお考えなのかということを伺います。
それから、もう一つ、天草のほうですが、もう大分質問が出尽くした感がありますがダイビング利用なども想定されているようですが、更衣室とか、シャワーといったようなものはどうするのかといったこと。
それから、今待っている間にインターネットで現地の様子を見たのですが、今日の資料にはなかったのですが、既存の何かレストランがあるようなのですが、これとの関係というのはどのようになっていくのか、お答えいただけるようであればお願いいたします。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
それでは、事務局、お願いいたします。
○事務局(森田) まず、上信越高原国立公園に関してお答えさせていただきます。
中静委員からいただきました、シェルター等の設置の基準であるとか、景観への配慮などに関するご質問ですが、基準は特にないのですが、現地では、令和8年度に設置場所であるとかの調査を行い、どういったものが、どういった規模で何か所必要かというのを調査して設計に入る予定と伺っております。
意匠等、景観への配慮に関しても、シェルターはコンクリート構造になるのではないかと想定はされますが、自然石張りなどの配慮等、考えられ得る景観への配慮というのは、検討の余地があるかとは思っております。
続いて、関委員からのガイドツアーのルール・マナーの向上であるとか、国立公園のメッセージを組み込んでプログラムを造成していただきたいというご意見に関してですが、現在もジオパークとの連携を現地事務所のほうで実施しておりまして、ジオパークのツアープログラムに組み込む内容の業務を事務所で発注をするなど密な連携を取っておりまして、今後、造成されるプログラムでも、国立公園の普及啓発であるとか、自然環境の魅力をお伝えするコンテンツであるとか、そういった点の連携した取り組みは期待できるかと考えております。
続いて、苅谷委員からのご質問ですが、冬季の登山道の管理がどうなるのかというところですが、冬季は登山道閉鎖をして入らないようにするということが現在検討されております。
以上になります。
○事務局(山下) 苅谷委員からのご質問の中で、防災無線をどのような仕様で考えているのかというようなご質問がありましたが、恐らくシェルターに附帯するようなもの、要するに、単独で電柱を立ててしまいますと、景観的にも目立ちますので、そういう配慮を考えていく方向かなと思っております。
このシェルターの整備基準というのは、環境省では確固たるものを持っていませんが、火山防災対策の中で一定示されているものですとか、あるいは国立公園の中でも既に整備されているものが幾つもありますので、そういったところも参考にしながら考えていくことになるのかなとは思っております。
あと、苅谷委員からご質問がありました、天草のダイビング利用に対する対応ですが、こちらの表現がよくなかったのですが、この場所そのものが、こういうSUPや、ダイビングの海岸利用の拠点になっているということではなく、この辺り一帯の利用形態という趣旨で書かせていただいたものでした。ですので、更衣室とか、シャワーというのは、今回の整備では想定しておらず、先ほども申し上げたとおり、お風呂は近くの温泉地を利用するというような利用の仕方になるかなと思っております。
また、既存のレストランに関しては、少なくとも県も含めたこの事業の執行の中には、想定はされておりませんので、直接的に今回の事業に関係するものではないという認識となります。
ご回答は以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
それでは、全体を通じて、さらにというのがあればお願いいたします。
田中委員、どうぞ。
○田中委員 先ほどの苅谷委員のところで、土地の掘削があるかどうかというところの質問が、まだ回答がないと思うので、回答をお願いします。
○事務局(山下) ありがとうございます。失礼いたしました。
○中村小委員長 もう一つ、加藤委員から、どうぞ。
○加藤委員 加藤です。
先ほど相澤委員からありました、Reave No Traceについて、一つコメントをいたします。
Reave No Traceのオーストラリアとして、私は以前活動しておりまして、その効果というのは、一つは旅行者、来訪者の意識啓発ということは、もちろんあるのですが、タスマニア政府なのですが、州政府全体で取り入れたことによって、やはりメッセージの一貫性であったり、説得力というのは、非常に高まったなというのを感じました。
もう一つは、事業者の責任ということですが、アウトドアメーカーさんだったり、ショップさんのスポンサーという形を取っていましたので、その方たちの責任ある事業というところにもかなり響いたなというような、そんな効果がございました。
宿泊も伴うものであれば、別途、国立公園ならではの宿泊ガイドラインというのも策定されて、私もそちらのほうにも参加させていただいていますので、そちらとの連携も是非していただきたいなということをコメントさせていただきます。
あと、もう一つ気になったのは、パブコメの意見提出がないということはいいのかなということをいつも気になっております。
以上です。
○中村小委員長 はい、お願いします。
○事務局(山下) はい、ありがとうございます。
田中委員、補足をありがとうございました。
まず、既存の登山道に関しては、そんなに土地の形状を変更するものはないという前提ですが、おっしゃるとおり、シェルター設置には当然基礎を入れないといけませんので、その辺りに関しては、多少の掘削は生じるかなと思っております。その辺りは施工のしやすさということもありますが、なるべく平らな場所とか、土地をいじらなくて済むような場所を選んでいくということになっていくかなというふうに思っております。
加藤委員のコメントについては、ありがとうございました。利用推進室ともども、貴重なご意見として今後検討してまいりたいと思います。
○中村小委員長 はい、どうもありがとうございました。
今回の議論だけで片づかないような登山道をどう維持管理していくかとか、駐車場の問題であるとか。ただ、ロープウェーの後の自然回復についても様々な心配、懸念が示されましたので、しっかりそれを地元に伝えていただいて、よい方向に検討していただければなと思いました。
それでは、この議事1、上信越高原国立公園の公園変更、それから、議事2、国立公園事業の決定及び変更について、特に大きな問題は指摘されなかったと思いますので、これで諮問に添付されたとおりとすることにご異議はありませんでしょうか。
よろしいですか。
(異議なし)
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
それでは、本件については適当と認めて答申したいと思います。
諮問事項は、今のこの2件ですが、報告事項として、クマの問題も意見が出ていましたが、それも含めての報告になります。
事務局より説明をお願いいたします。
○中原国立公園利用推進室長補佐 それでは、国立公園利用推進室の中原です。
まず、国立公園オフィシャルパートナーシッププログラムについて、私のほうから最新動向などを共有させていただきます。
国立公園オフィシャルパートナーについては、国立公園の魅力を世界に向けて発信し、国内外からの国立公園利用者の拡大を図ることを目的にしまして、2016年に開始された、環境省と企業、団体がパートナーシップを締結するプログラムとなっております。現時点で153社・団体と締結しているという状況です。
毎年の取組としては、環境大臣との認定書締結のほか、年3回程度の地方環境事務所や関係自治体と企業同士とのネットワーキングなども実施しております。
これまで主な取組としては、特に魅力発信ということで、情報発信の部分をかなり強化してパートナー企業にご協力いただいていたところです。
もともと情報発信が中心でしたが、それに加えて、民間の企業の皆様と協働して、保護と利用の好循環をしっかり実現していくために、実施規約を昨年11月に改定しております。
もともと魅力発信が主だったところが、様々な取組へ進化し、多様化もしてきているという状況で、例えば登山道の保全とか、外来種駆除という取組も実際にパートナー企業の活動で見られてきておりました。
規約としても、これを機に11月に改定しまして、自然環境、景観保全、施設の維持管理、適正利用推進、そして、全般的な保護と利用の好循環の取組というところもしっかりと規約上も位置づけたという状況になります。
昨年12月に、第14回締結式を実施し、石原大臣と各民間企業、新たな団体の民間企業の皆様と締結をさせていただきました。
環境省でも、公式ページなどでも発表していますが、各社からもプレス発表が様々出ております。
今回18社、かなり多様な業界から参画いただきまして、2026年からは153社で活動をしていくということになってございます。
153社の企業の皆様のロゴが、こちらにありまして、本当に様々な業界、団体から参画いただいております。
こちらの右下の円グラフにあるとおり、例えば運輸ですとか、旅行・サービス、宿泊、イベント企画、DMO、情報通信系メディア、これらが今まで、もともとの取組の主だった情報発信の部分の団体になりますが、それ以外にも、リテーラー、小売業ですとか、製造業、金融業、教育業、あとはNPO法人などの関係団体、こういう新たな業種にもまたがってきており、まさに多様な取組が進んでいるという状況にございます。
それぞれの詳細は述べ切れませんので、こちらのQRコードがありますので、ぜひオフィシャルパートナー公式サイトをご覧いただいて、各パートナー企業をどういう取組をされているのかというところをご覧いただければと思います。
大まかに取組分類としては、情報発信、オフィシャルパートナー同士の連携、サステナブルな旅、自然環境保全、魅力向上という形で取組がなされております。
こちらの数字は、いろんな取組が重なっている部分がありますので、あくまで参考として捉えていただければと思います。
例えば情報発信部分では、昨年、アウトドア雑誌のPEAKSで発信されていたり、各社の販売網、商品発信チャネルを使った魅力発信がなされております。
また、オフィシャルパートナー同士の連携も様々進んでおりまして、一例としては、こちらにJAL様とモンベル様の協業したツアー開発を紹介させてもらっています。
また、サステナブルの旅というところでは、日本旅行様と日産自動車様による環境配慮型ツアー、GREEN JOURNEYというところで、EVなども使ったサステナブルな旅という取組もなされております。
また、昨年の自然公園等小委員会でも紹介させてもらいましたが、イオンリテール様のほうで、日本の国立公園WAONカードをつくっていただくなど、様々なほかの企業の皆様にも環境保全活動・寄附活動などをやっていただいております。
また、魅力向上部分では、普段立ち入れないところでのマウンテンバイクのツアー開発とか、そういう形で様々なイベント開催、アクティビティ開発などが行われているというような状況になっております。
そして、ポケモン・ウイズ・ユー財団様、株式会社ゴールドウイン様、そしてNature Service様の好事例を紹介させていただいておりますので、こちら詳細については、資料のほうをぜひ見ていただければと思います。
私からの報告は以上になります。
○事務局(山下) それでは、引き続き資料4、国立公園におけるクマ被害対策についてご説明をさせていただきたいと思いますが、時間もありませんので、かいつまんでご説明をさせていただいて、なるべくいろんなご意見をいただきたいなと思っております。
2、3ページ目が、国立公園というよりも、国内全体のクマの動きをご紹介しております。
簡単に申し上げますと、ここ20年ぐらい、クマの分布域ですとか、被害というのが拡大してきている中で、緊急銃猟が人の生活圏でもできるようになったりというような対応をしてきたり、指定管理鳥獣への指定というところも進めてきておりますが、令和7年度のクマ被害というのが、過去最多になっておりまして、昨年11月には、関係閣僚会合で、クマ被害対策パッケージが決定され、これに基づいて、環境省としても対策を進めていく必要があるというのが全体感になります。
次の3ページは、今のご説明と重複しますが、今年度の出没とか、被害状況についてグラフで掲載をさせていただいております。
さらに、4ページになりますが、こちらは国立公園における今年度のクマ事故・被害になりまして、国立公園で網羅的に情報が収集できていない部分もあるのですが、あくまで事務所からの報告ということでも、いろんな事故とか、被害が発生をしているというのをここでご理解をいただけたらと思っております。
ここからが被害対策の概要になりますが、まず、クマ被害対策パッケージにおいては、二つ関連する項目が位置づけられております。
一つが、インバウンドを含めた登山客等への多言語による情報発信、もう一つが、国立公園におけるクマへの安全対策強化になります。
それに対する対策を下の表で載せておりますが、まず、国立公園において、クマ被害対策は、これまで各公園の事情に委ねてきたような状況がありまして、それを国立公園でどういう考え方で対策をすべきかを整理したほうがいいだろうということで、今、手引書を作っております。これは年度内に策定予定になります。
それと並行するような形で、既にあるところもありますが、各公園におけるマニュアル・管理計画の策定ですとか、いろんなハード整備や、地域関係者への研修会開催などの対策、利用者への注意喚起を、例年ですと、夏前ぐらいから被害が本格化してくるという傾向にありますので、そこを一つの目標に順次実施をしていくというスケジュールを考えております。あるいは、地方公共団体等が行う対策への支援というのは、従来から交付金により行っていますが、そこも年度当初からしっかりと強化していくということが大枠になっております。
今申し上げたうちの手引書の作成をまさに今進めているところですが、概要を少しだけご紹介させていただきます。
この目的ですが、国立公園における安全対策の強化に当たって、各対策項目の基本的な考え方ですとか、その留意事項を整理するものでございます。
これを踏まえて、各公園でマニュアルを策定してもらったり、あるいは相対的に被害リスクが低い公園もありますが、関係者と連携した対応体制の構築などを進めていきます。
構成の概要の黄色マーカーのところになりますが、まず、対策の基本的な考え方・方針としては、国立公園は、クマのコア生息地が多分に含まれますので、まずは、利用者にクマと遭遇するリスクを理解してもらった上で、遭遇をいかに回避するかというところが取組の基本になるかなと考えております。それを前提とした各種の対策を考えていきたいというものになっております。
対策については、想定している項目で書いてあるような選択肢を提示しつつ、各公園でそれを落とし込む上でどういうポイントを踏まえるべきか、あるいは一斉に全ての対策をなかなか確定させていくところが難しいときに、どの対策から考えていくべきか、クマの被害リスクが低い公園でも、ここのポイントについては整理をしてほしい、といったことをこの手引書の中で整理したいと考えております。
足早で申し訳ありませんが、ご説明については以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
皆さんからご意見、ご質問を受けたいと思いますが、いかがでしょうか。
加藤委員、どうぞ。
○加藤委員 加藤です。
注意喚起、安全確保はもちろん重要なのですが、野生動物全体に関して、やはり行動規制をしっかりしていただきたいなと思います。
餌やりや、写真を撮ったりというところが、非常に野生動物には行動に影響を及ぼすことがあると思いますので、特にプロのカメラマンの方が、非常に規制が難しいということをお聞きしていますので、そこら辺の対策をぜひお願いしたいと思いました。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
相澤委員お願いします。
○相澤委員 実際のマニュアルを拝見していないので分からないのですが、特に私が関わっているロングトレイル、あと登山者の関係だと、フードロッカーを設置等とあるので含まれていると思うのですが、ごみ箱がないことが、登山者や、ロングトレイルのハイカーにとっては課題になっています。ごみ箱を設置することの課題ももちろんあるとは思うのですが、クマの問題を考えると、必要かもしれません。個人の利用者には、ベアキャニスターという食べ物自体を缶の中に入れて歩くということも推奨をしていただけたらなと思いました。
以上です。
○中村小委員長 はい、小泉委員、どうぞ。
○小泉委員 はい、ありがとうございます。小泉です。
パートナーシップについて、これは意見です。経済界がこういった取組に積極的に関わってもらうことは、大変よいことだと思うのですが、もう一つ、国立公園がある地元への恩恵といいますか、波及効果というのもぜひ念頭に置いてパートナーシップを進めていっていただきたいと思います。これは意見です。
それから、クマのほうについてですが、私もクマ被害対策パッケージを読ませていただきました。いろいろ取組がありますが、やはり環境省が中核として機能が期待されているということかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
質問と意見なのですが、質問はマニュアルですね。一番最後のページにあるマニュアルというのは、これは公開されるのでしょうか。もし公開していただけるようでしたら、各種関心の高い学会が、恐らく、さらにこうしてはどうかという意見を上げてくれるのではないか、もっとよりよいマニュアルにするために、いろいろ意見をくれるのではないかと思いますので、ぜひご検討ください。
それから、もう一つは、対策パッケージのなかでも専門家の育成、専門人材の育成というのがうたわれていますが、そろそろ環境省の中でのクマの取組に関する資質向上というような取組が必要で、その中から、シニアな、それなりの専門性を持った人材をレンジャーの中から育成していって指導していってもらうと。自ら環境省を指導していってもらうというような制度があっていいのではないかと思っておりますので、この点、ご検討ください。これは意見です。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
田中委員、どうぞ。
○田中委員 田中です。
まず、コメントで、まずはパートナーシップのほうで、先ほどからも質問で出ていたのですが、例えばガイドさんの地位向上とか、観光業界は英語を勉強して通訳案内士になると収入が低くなるとか、エコツアーガイドですごく勉強すると収入が低くなるという、逆スライド方式の収入の状況があるので、その辺りもそのうち入れていただけるといいなというのがコメントです。これはすぐ行かないと思うので、コメントにしておきます。
あと、クマ対策パッケージについて、最後のところのマニュアル辺りが、私も北海道とそれ以外とか、それ以外の中でも九州はいいとして、四国だったらもっと保全しなくちゃいけないとか、そういうところはあると思うのですけど、その辺りはどういう落としどころになっていくのかというところを見えるところで構わないので、ちょっと教えていただければと思います。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
オンラインから、関委員、お願いいたします。
○関委員 はい、ありがとうございます。
あくまでも国立公園内に関わるクマ被害対策のお話だとは思うのですが、実際には、公園外でも多くの事故が出ていることを勘案しますと、ぜひ一般の人にも分かりやすく公開していただければと考えております。これはお願いです。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
江﨑さん、どうぞ。
○江﨑委員 すみません。内容と全然関係ないのですけど、一番最後のクマ被害対策の概要のスライドの中で、行動レベルに応じた対応という、この「応じた対応」という言葉が、ちょっと気持ち悪いかなと思ったので、「応じた対策」か「への対応」か、「応」という字が重なっていてちょっと気持ち悪いので、これでいいならいいのですが、今後、これがずっといろんなところに波及していく前に、ちょっとチェックをお願いします。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
ちょうど北海道のほうでも国立公園、特に知床なのですが、国立公園であり、知床の世界自然遺産であるということで、ご存じのように、世界遺産登録20周年を迎えるのですが、初めての経験で、昨年の夏に人身事故があり、これをどういう形で、今後、ここで議論されているようなマニュアルというか、管理指針をつくっていくかというのを今議論し始めています。
どなたかおっしゃったように、知床でもカメラマンがサケの死体を置いて写真を撮って、それがまた大渋滞を起こしてしまって、様々な地域の産業にも影響を及ぼしているという、特に、ふ化事業者の方々が仕事ができない状態まで至っていました。
ということで、クマの問題はそう簡単に片づけられる問題ではないと思いますし、これからもどんどん検討されていくと思いますので、この自然公園等小委員会が適当なのかどうか分からないのですが、また、いろんな情報を教えていただいて、意見交換できる機会があればと思いました。
ここにはクマとどう遭遇しないかということしか書かれていないのですが、個人的には、例えば兵庫県なんかで、個体数の管理みたいなこともやっていますよね。そうすると、国の役割と都道府県の役割はどうなるのだろうかとか。今言ったような、もともとの個体数を減らしていかないと、知床もそれに似たような形があるのですが、どうしても外に出てくる個体が増えてくる。それを常に遭わない議論だけをしていると、やっぱり事故は必ず発生するなと思いますので、その辺も含めて検討していかなければならないと感じました。
私からは、以上で、何か全体のコメントがありましたらお願いいたします。
○事務局(山下) 貴重なご意見、様々ありがとうございました。
全体的なところでお返事させていただきたいと思います。
このクマ被害対策手引書自体は、全国の国立公園を俯瞰したような形をターゲットにしております。そこからかみ砕いて各公園でマニュアルの策定なんかを進めることにしておりますが、ご指摘いただいたとおり、ヒグマとツキノワグマでは、かなり考え方が違うというのを、今まさにつくる中で実感しているところですので、そこは、この全国の手引書であっても書き分ける必要も出てくるのだろうなというふうに思っております。
また、今日ご指摘いただいた行動規制とか、ごみ箱の設置ですとか、携帯フードロッカーの整備とか、様々現場が対策に落とし込む上で悩んでいる部分でもありますので、今指摘がありましたが、特に職員、クマに精通していない職員も多くいますので、いろんな選択肢をここで整理して示すということが結構重要になってくるかなと思っております。
その中では、中村委員長からご指摘いただいた個体数調整の考え方みたいなのを現場で悩ましく感じているという話も聞いていますので、どこまでの整理ができるかというのは、今まさに検討しておりますが、現場になるべく寄り添えるような手引書にしていきたいと思っております。
1点、公開できるかどうかという要請をいただきまして、実はまだどうするかというところまで議論できていない状況ですので、今回いただいたご意見を踏まえて、公開するかどうかという取扱いも内部で検討をしていきたいと考えております。
貴重なご意見をありがとうございました。
○中村小委員長 どうぞ。
○成田大臣官房審議官 補足になります。
先ほどのこの資料4の2ページの右下のほうに、クマ対策ロードマップを年度内に策定すると書いてありますが、この中にも、国立公園の中におけるクマ対策についても、しっかりと盛り込んでいきたいというふうに考えております。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
全体を通して、今のこのご報告も含めて何か今伝えておきたいことがありましたら、委員の皆さんのほうからいかがでしょうか。
よろしいですか。
(異議なし)
○中村小委員長 それでは、以上をもちまして、本日の議題全て終了いたしました。審議へのご協力ありがとうございました。
進行を事務局のほうにお返しいたします。
○事務局(山本) 中村委員長、どうもありがとうございました。
委員の皆様におかれましても、長時間にわたりご審議をいただきまして、誠にありがとうございました。
本委員会は、以上をもちまして閉会となります。改めまして、本日はどうもありがとうございました。
午後0時04分 閉会
○事務局(山本) それでは、定刻となりましたので、ただいまより中央環境審議会自然環境部会自然公園等小委員会を開会いたします。
本日はお忙しい中、本審議会にご出席いただき、誠にありがとうございます。
本日は、所属の委員及び臨時委員10名のうち、WEB参加も含め6名の方にご出席をいただいておりますので、本委員会は成立していることをご報告いたします。
続いて、本日の会議運営についてご説明いたします。
まず、傍聴につきましては、会場での傍聴は行わず、傍聴用のWEB会議システムを用意し、傍聴いただけるようにしております。本日は報道機関関係者の方を含めて8名程度の方がWEB会議システムにて会議を傍聴されておりますのでご承知おきください。
次に、本日ご説明する資料につきましては、会場にお集まりの委員におかれましては、お手元のタブレットから資料をご参照ください。リモート参加の委員におかれましては、同じ資料を事前に電子メールにてお送りさせていただいておりますので、そちらからご参照をお願いいたします。
次に、ご発言につきまして、会議室でご参加の委員におかれましては、ご発言の際は名札を机の上に立てていただき、委員長からのご指名後、マイクをオンにしてご発言ください。発言終了後は、マイクをオフにしていただくようお願いいたします。リモート参加の委員におかれましては、ご発言の際は、挙手アイコンをクリックしてお知らせください。委員長からのご指名を受け、マイクのミュートを解除してからご発言いただくようにお願いいたします。また、差し支えない範囲で結構ですので、常時ビデオボタンはオンにし、お顔が見られる状態にしておいていただけますと幸いでございます。
会議運営に関する説明は、以上でございます。
それでは、自然環境局長の堀上から、ご挨拶申し上げます。
○堀上自然環境局長 皆さん、おはようございます。
委員の皆様におかれましては、今年最初の自然公園等小委員会でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
昨年は、特にクマの被害ですとか、あるいは国立公園の近くでのメガソーラーの設置など、多くのマスコミで取り上げられまして、非常に大きな課題があったという年だったと思っております。そういった短期的な課題に加えまして、30by30の達成に向けて長期的な課題もございます。また、インバウンドでは、訪日外国人が昨年は4,000万人を超えたということで、国立公園にもかなり多くの方々がいらっしゃっていると思います。そういった中で、本年、国立公園行政を進めていきたいと考えておりますので、委員の皆様におかれましても今年もどうぞよろしくお願いいたします。
本日の小委員会でございますが、諮問案件として幾つかございますが、上信越高原国立公園の草津・万座・浅間地域の公園計画の変更、それから5つの国立公園における国立公園事業の決定と変更の諮問案件がございます。また、それ以外に、国立公園オフィシャルパートナーの取組、あるいは先ほども話をしましたが、国立公園におけるクマ被害対策ということでご報告することもございますので、それぞれ忌憚のないご意見を賜ることができれば幸いです。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
○事務局(山本) 冒頭のカメラ撮りはここまでとさせていただきます。
それでは、ここからの議事進行につきましては、中村委員長にお願いいたします。委員長、よろしくお願いいたします。
○中村小委員長 おはようございます。
朝早くから集まっていただきまして、年度末で忙しいところありがとうございます。
北海道も日本海側も雪が大変で、実は私はこの前の日曜日に7,000人の1人の避難民になりまして、生まれて初めて千歳空港で夜を明かしました。いろんな意味で、これも気候変動なのかもしれませんが大変な雪で、全国で苦労されていると思いますが、皆さんもお気を付けください。それでは、議事次第に従って進めていきたいと思います。
議事資料につきましては、公開となります。また、議事録は後ほど事務局で作成し、本日ご出席の委員の了承をいただいた上で、公開することとなります。
今日の議事は、議事1が上信越高原国立公園の公園計画の変更(一部変更)について、議事2が公園事業の決定及び変更について(5件)となっています。また、報告事項として、議事3、4があります。まずは、事務局のほうから諮問事項についてまとめて説明いただいた後に質疑をし、その後、報告事項についてまた質疑応答したいと思います。
では、議事1及び議題2について、事務局より説明をお願いいたします。
○事務局(森田) それでは、国立公園課の森田から、議事(1)についてご説明させていただきます。
資料は1-1になります。
本日のご説明の流れは、上信越高原国立公園の概要、そして公園計画の変更内容、最後にパブリックコメントについてという順番でご説明させていただきます。
まず、上信越高原国立公園の概要についてご説明させていただきます。資料は3枚目に移ります。
上信越高原国立公園のテーマは、「山と高原が彩るレクリエーションワールド」となっており、レクリエーションに重きが置かれた公園です。こちらの写真は、今回変更を予定している周辺のトーミの頭から見た浅間山の写真になります。
資料は4ページ目に移ります。本公園は群馬県、長野県、新潟県の3県にまたがり、浅間山、四阿山、白根山、岩菅山等の火山群やそれらの山麓の火山性高原、谷川連峰等の構造山地に、巨大な溶岩台地である苗場山の地域等を合わせた我が国を代表する山岳及び高原景観地となっております。
今回変更を予定している草津・万座・浅間地域は、火山活動によって形成された地形が広がっており、浅間山の北斜面には、溶岩流によって形成された溶岩台地が見られるのが特徴となっております。本公園は昭和24年の9月に指定され、その後、平成19年に草津・万座・浅間地域の全般的な公園計画の見直しである再検討を実施し、その後、平成27年と令和3年に公園計画の一部変更が行われております。
続いての資料5ページ目に移り、今回の変更内容の概要をご説明いたします。
今回の変更は、浅間山外輪山を周遊する登山道として利用されている黒斑山登山線道路(歩道)計画に新たに路線を追加するものとなっております。浅間山周辺には、図で見ていただいている緑色と水色の線で示している歩道計画が位置づけられておりまして、今回計画を追加する路線は、緑色で示している登山道の北側、赤い線で記している区間を追加させていただきます。
浅間山の北麓の地域は、嬬恋村の一部と長野原町の全域が浅間山北麓ジオパークに認定されており、今回追加する路線は浅間山の噴火の痕跡を見ることができる区間であり、それらを活用したガイド付ジオツアーの造成を図るとともに、適正利用を強化することを目的として、既存の踏み分け道を公園計画に追加いたします。
こちらの路線の周辺には、長野原町と民間事業者による園地事業が執行されておりまして、起点の鬼押出園地は園路と接続しています。
続いて、資料は6ページ目に移ります。
こちらは参考資料になりますが、左図はジオパークの区域と今回追加する路線の位置関係を示したものになります。右図は浅間山周辺の噴火警戒レベルに対応した登山道の規制状況の図になります。浅間山では噴火警戒レベルに応じた登山道管理が行われており、レベル1では火口付近500メートル以内が立入禁止になっておりまして、レベル2では火口周辺概ね4キロが立入禁止になります。レベル3では登山禁止という運用を行っております。現在の警戒レベルは2となっておりまして、紫色の実線の登山道が立入禁止となっております。
今回、計画を追加し、後ほどご説明する事業決定を行った後に、嬬恋村が事業執行を予定している紫の破線の区間の路線については、レベル2で通行禁止となる予定です。現状では事業執行をしても通行できませんが、今後通行可能となった際に安全に利用ができるように、各種安全対策を講じて事業執行をしていきたいと考えております。
最後に、パブリックコメントの対応ですが、こちらは令和7年の10月から11月までパブリックコメントを実施しまして、意見の提出は0件となっております。
以上が議事1の説明となります。
○事務局(山下) それでは、引き続きまして、議事2のご説明をさせていただきます。
国立公園課の山下と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
資料は2-1でご説明をさせていただきたいと思います。本日の諮問案件ですが、5公園、5事業ございまして、順に説明をさせていただきたいと思います。
まず、1件目ですが、先ほど計画の変更でご説明をしました上信越高原国立公園の黒斑山登山線道路になっております。こちらは路線距離が現状17キロで決定しておりますが、19キロに延長することと、執行者は今回の決定後、嬬恋村がその場所も含めて事業執行を行う他、現状、環境省も一部執行中でございます。
具体的には、資料真ん中、右側の地図になりますが、現状が水色の線が事業決定されている路線で、今回赤色の路線を事業決定として追加ことになります。現状は、西側から登る路線の黒斑山までを環境省が事業執行しておりますが、今回追加した区間を含めて北面の登山道一帯を、事業決定の変更後、嬬恋村が執行予定となっております。
先ほどの説明と重複する部分がありますので、省略しながらご説明をさせていただきたいと思います。
左側ですが、当該事業の概要、効果や課題の2ポツのところで、先ほどもありましたが、当該事業地は、噴火の痕跡が多く観察できて、火山や地形の成り立ちを学習する場として、浅間山北麓ジオパークの活動場所としても重要と考えております。
そこで、既存の踏み分け道が、右側の真ん中の写真になりますが、そこを公園事業に位置づけて、噴火警戒レベルの範囲に入っていきますので、火山防災対策を施した上で、登山道として周知、供用をしていくというものになっております。
既存の施設が幾つかございます。右下の写真ですが、例えば、登山道の起点付近では、園地周辺に大きな駐車場がありますし、既に安全対策施設、シェルターもございまして、こういったものを活用しながら新たにシェルター、そこに付随させる防災無線、あるいは踏圧対策としてのロープ柵などを新設予定になっております。ですので、こういった施設ができますが、登山道自体は土地の形状変更は基本的に不要ですので、保護上の支障は小さいものと考えております。
最後に、4ポツのところで付随するお話として、周辺の登山利用は増加傾向にありまして、特に今主要な登山道になっている西麓の主要登山口では、慢性的な駐車場不足で路上駐車が散見されるような状況もあるということで、今回の事業によって利用の分散が図られて、この課題への貢献というのも期待できるかなと考えております。
続きまして、日光国立公園の明智平線索道運送施設事業の変更になります。こちら、路線距離0.3キロは変更ありませんが、輸送量を時間当たり300から460人に増加させる内容になりまして、執行者は既に今、民間事業者が執行していただいている状況で、引き続き執行していただくことになります。
この事業は日光市街地から中禅寺湖畔に向かう通称いろは坂の上り車線の沿線にありまして、終点の駅舎からは中禅寺湖、華厳の滝、男体山といった色々な眺望対象を望めることから、多くの利用者が訪れる場所になっております。ただ、紅葉期などのピーク時には、中禅寺湖方面へ向かう車とロープウェー駐車場に入りたい車とによって、大渋滞が生じている状況でして、利用上大きな支障が出ているという現状になっております。
今の説明を少し補足しますが、右上の写真がその渋滞の状況でして、紅葉期1か月間では、搭乗まで2時間以上の待ちが11日間、それから30分から2時間待ちが8日間発生しているような、かなり渋滞が生じている状況です。
左側の2ポツのところになりますが、このロープウェー、国立公園の指定前に整備された施設でかなり古いものになっております。中には90年前の設備もまだ残っているような状況で、老朽化に伴う施設更新が必要ということで、索道施設を今回建て替えて、その中で搬器の拡大と速度の向上によって輸送力の拡大も図ろうというものになっております。
新しい索道・支柱・乗り場は既存施設隣接地に新しく整備をしまして、起終点の駅舎は既存のものをそのまま活用して、それらが終点付近では屋上に展望台があるのと、起点付近では待合所としての機能がありますので、その辺りを維持、あるいは向上が図られる見込みになっております。
新しい索道、あるいは終点側の乗り場の整備に伴って、ミズナラ等の落葉広葉樹の支障木が生じる見込みです。今聞いているところですと、350本程度生じると聞いておりますが、認可申請のこれからの調整において、山頂駅舎周辺などの伐採後の土地では、植生回復のための植生マットの施工等の対策について指導していきたいと考えておりますし、索道敷においても全て地際から切るのではなく、可能な限りもう少し上から切る等の配慮も求めていきたいと考えております。
最後のところで、今回輸送力を増加させることによって、渋滞の緩和が期待できると考えております。待ち時間の最大ピーク2時間が40分程度に短縮できるのではないかという予測もありますし、あるいは終点の展望台の機能向上によって、全体として滞在環境の快適性向上というものが期待できると考えております。
続いて、三つ目ですが、雲仙天草国立公園の鬼海ヶ浦園地になります。場所ですが、熊本県の天草地域の一番外海に面している天草下島の西海岸に位置する場所になっております。
こちら、真ん中の地図ですが、現状、道路の西側、海側に区域がありまして、熊本県が事業を執行しているような状況ですが、今回新しく道路を挟んで反対側の赤で囲った場所を事業決定します。面積としては、0.5から1ヘクタールに拡大をしまして、事業決定後は天草市が事業執行をする見込みになっております。
下の2ポツのところですが、この地域、宿泊施設自体が全体的に少なく、また、かなり多様化している宿泊ニーズに対応する宿もそれほど多くはないということで、滞在型利用を進める上での課題になっているという現状がございます。
この事業の概要、あるいは効果や課題ですが、これも2ポツのところ、旅行形態の多様化に伴う車中泊利用がこの地域に限らずですが増加してきています。具体的には、この園地内で車中泊利用者のものと思われるごみの残置ですとか、周辺園地でのキャンプを確認しております。
今回整備する予定地は右側上の写真ですが、昔、宿舎があった場所で、既に改変しているようなところを使うものになっております。
今回、既存園地機能の充実や、あるいは今申し上げた課題に対応するために、過去の宿舎跡地を編入しまして、展望広場の整備や、あるいはテント泊を伴わないRVパークを整備する予定になっております。RVパークの整備のイメージを下につけておりますが、駐車場と、その横に付随するような形で芝生のスペースがありまして、今回、野営はしないものと聞いていますが、そこで椅子や机等を置けるようにして、泊まること自体は車の中で行うという事業の予定になっております。
4ポツですが、車中泊利用者の受入環境確保や、展望地としての充実によって、当該エリアの滞在時間の延伸、あるいは周辺施設の不適切な利用の改善が期待できるものと考えておりますし、既に改変された場所での整備になりますので、土地の改変、あるいは支障木の伐採は小規模で、保護上の支障は小さいものと考えております。
続いて、4件目で、奄美群島国立公園の犬の門蓋園地の変更になります。
こちらは、区域面積を1ヘクタールから1.7ヘクタールに拡大をするものです。場所は奄美群島国立公園の徳之島で、既に犬の門蓋というメガネ岩と言われている結構多くの観光客の方が訪れる場所になっていますが、そこが園地事業として執行されています。
右側の航空写真の水色が既存の場所ですが、そこから少し北側に離れた場所に園地事業を追加したいというもので、執行者は天城町を予定しております。
既存の事業地、今申し上げたとおり、ツアー参加者もそうですし、個人利用者も数多く利用しているような場所で、島内有数の観光地になっており、海食崖地形の探勝や、遊歩道の散策、あるいは冬季のホエールウオッチングにも利用されているような場所になっております。
当該事業の概要、効果や課題の2ポツのところですが、今回追加しようとする場所が空港及び定期フェリーが寄港する平土野港からアクセスが非常にいい場所ということと、島全体が世界自然遺産登録や、令和6年にはベスト・ツーリズム・ビレッジに認定されたこともあり、利用者の増加が見込まれる中で、滞在環境の確保に向けた取組が必要な状況です。
現状、この場所、過去に天城町により整備された駐車場、ベンチ、転落防止柵などが設置されており、右上の写真になりますが、これが老朽化によって利用されていない状況ですので、事業決定の変更後、展望デッキや、案内看板等を再整備しまして、今の場所とは少し見える眺望が異なるもの、具体的には世界自然遺産地域の核心部である天城岳などが眺望できる滞在空間の創出を図っていきたいという事業になっております。
最後、5件目ですが、西表石垣国立公園の西表島西部園地になりまして、こちらは新しく事業決定を行うものです。区域面積0.4ヘクタールで、執行者は環境省を予定しております。
西表島西部の玄関口である上原港に隣接する場所で、周辺では、西表島を代表する自然観光資源であるピナイサーラの滝におけるカヌー・トレッキングや、あるいは海域でもサンゴ礁が広がるところでのダイビング・シュノーケリングが盛んに行われている場所になっております。
当該事業における課題とその対応ですが、世界自然遺産登録時に、IUCNから西表島のオーバーツーリズムへの対応要請を受けているという背景があるのが一つと、現場の課題としても、自然体験型観光の増大に伴って、利用圧の増大による登山道の拡幅、洗掘等の自然環境の劣化や、利用者やカヌーが一部フィールドに集中することで非日常感が失われることによる利用者の体験の質の低下、あるいはオーバーツーリズムに起因する諸問題が生じているような状況です。
これらの課題に対して、ソフト・ハード両面での観光管理に取り組む必要があると考えていますが、公園計画書上「自然体験観光における西表島西部地区のレクチャー等施設」と規定されているこの施設を、環境省として整備しようというものです。
イメージとして、右上に整備する施設のパースも掲載しております。あるいは、左側の写真のとおり、この場所は造成された平坦な土地になっておりますので、あまり保護上の支障はない場所とも考えております。
当該事業の概要ですが、今申し上げた課題に対して、西表島においてはエコツーリズム推進全体構想を策定している他、竹富町による観光案内人条例が既に制定されていまして、ソフト面の様々な観光管理に取り組んでいます。この事業は、これらのソフト対策と連携して西表島のフィールド利用拠点を整備して、適正利用を推進していこうというものになっております。
想定している施設の基本的機能ですが、適正利用のルール・マナーの普及啓発を展示で行ったり、あるいはエコツーリズム推進全体構想で、特定自然観光資源が5か所設定されており、右側で表示してある5か所になりますが、こちらが立入り前に事前申請、あるいはガイドと同伴でなければ立ち入れない、もしくは場所によっては立ち入る者全員が事前レクチャーを受けなければ立ち入れないという制限がかかっていますので、特定自然観光資源への入域前のレクチャーの運用をこの施設で実施したり、エコツアーの拠点としたり、管理運営団体の活動拠点としても機能させていきたいと考えております。
参考までに、ソフトとの連携ということで主立ったソフト対策についても下に掲載しておりますが、エコツーリズム推進全体構想では利用のゾーニングやルールを規定しており、特に特定自然観光資源については、先ほど申し上げたような規定が設定されております。あるいは、竹富町の観光案内人条例では、ガイド事業者の免許制度を設けており、エコツー全体構想で規定しているルールを遵守させることや、ガイド事業者の責務等を規定しております。これらとうまく連携して、さらに観光管理を強化していきたいという内容になっております。
長くなりましたが、ご説明は以上になります。
○中村小委員長 ありがとうございました。
これから質疑応答に入りたいと思いますが、会場に集まっていただいている委員の皆様には、質問の際は名札を立てていただければと思います。また、リモート参加の皆さんには、WEB画面上で参加者リストのご自身の名前の横に表示されている挙手ボタンにて挙手の表示をお願いいたします。なお、発言する際には、最初に名前を述べてから意見、質問をお話しください。
それでは、いかがでしょうか。
まずは、会場のほうからお願いしたいと思います。深町委員からお願いいたします。
○深町委員 深町です。ご質問したいのは日光国立公園で、索道などの整備に伴い、ミズナラなどの支障木を伐採するというお話なのですが、伐採後の植生の回復についてもう少し具体的にお聞きしたいのですが、ミズナラ等ということで、もう少し具体的な森林の樹種構成とか、林齢とかというようなところを踏まえた上で、例えば、ミズナラの伐採の後は萌芽したり、萌芽更新するようなこともあり得るでしょうし、そういったところを今後どういう形で生かしていくのか、その場がどういうふうな最終的な植生として目指しているのかというのが分かるといいなというのと、それと植生マットをするということですが、それは林床がどういう植生で、何のためにそういったマットを使わないといけないのかということとか、あと、もしシカとかが多い場合はそういった対策なども必要じゃないかなとか、いろいろちょっとこの文章とご説明だけでイメージが分からないところがあったので、その辺を教えていただければと思います。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございます。
3名ぐらいまとめて、まずご意見を伺って、それから事務局のほうから回答をお願いしたいと思います。
続いて江﨑委員、お願いいたします。
○江﨑委員 ありがとうございます。
まず、上信越の部分ですが、紅葉の時期に私があまり出かけることがないもので、上信越のこの写真を見せていただき、先ほど利用の分散、今回指定される部分で利用の分散ができるということでおっしゃっていたとかと思うのですが、そもそも利用の分散のところの慢性的な駐車場の不足ということが言われていましたので、登山道の利用の分散という話と、パーキングの分散というのは別の話かと思うのですね。ですので、登山の起点となる駐車場というものの分散ができているのかというところが少し分からなかったので、その辺をご説明いただきたいと思います。
2点目ですが、西表の案件で、エコツーリズムは本当に伝統的にというか、一番古くからやっておられる地域ですばらしいなといつも思っていますが、歴史が重なってきているということもありまして、ガイドさんも波はあるとは思いますが、コンスタントに結構ガイドさんがいらっしゃって、マリンアクティビティとか、カヤックとか、ピナイサーラの滝とかでされていると思うのですが、結構昔から西表というところはガイドさんの指定制度のようなものもあると思います。
その中で、やはり今ガイドさんというのは、もちろんお客様のルールというのも大事ですが、一方で、やっぱりガイドさんも個人事業主で自分だけでやっている場合と人を雇っていることもあると思いますので、雇用している限りはきっちりと労働基準に合った雇入れというところも、免許制度をされるということですので、事業者としてのそういう責任というところもしっかり果たしていただくようにしていただきたいなというのを思いました。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございます。
それでは、加藤委員、お願いいたします。
○加藤委員 ありがとうございます。加藤です。
まず、上信越についてが、江﨑委員と全く同じ意見ですがが、年間2万人ということで、その分散が期待されるということなのですが、実際に本当にどういうふうに、どれくらいの分散が期待できて、どういう戦略で分散をさせていくのかということと、あと江﨑委員がおっしゃったように、それと駐車場と本当に関連づけられるのかなというところをちょっと疑問に思いました。
2点目が日光について、索道と車というのは、これはオプションで、行ったことないのですみません、分からないですけど、ロープウェーに乗らないといけないということではないですよね。車かどっちかということだと思うのですが、何らかのやはり車の規制ということを今後考えていく必要があるのではないかなという、そういうご計画というのもあるかなというところが少し気になっています。
3点目は、雲仙のRVパークですが、これは既存のトイレの施設などを使われるということだと思うのですが、やはり車中泊となってくると廃棄ごみであったり、排水であったりというようなことが増えてくるところの懸念というのもかなりあるのかなと思うのですが、あと多分入浴施設が近隣にないといけないということだったと思うのですが、何かそういう充実した施設が必要だということと、またそういう廃棄物だったり、ごみへの懸念というようなところのご計画というのはどうなっているのかというところです。
4番目の犬の門蓋ですが、こちらはツアー参加以外の人数が把握されていないというところがすごく気になったのですが、これは皆さん、レンタカーでやって来るというようなことですかね。その辺りの把握というのは今後必要なのではないかなと。特に、ベスト・ツーリズム・ビレッジなどにも指定されるというような地域であるので、そこら辺のキャパのコントロールというのは今後どういうご計画かなと、ここが気になりました。
最後に西表ですが、やはりこちらも江﨑委員がおっしゃったように、かなりソフト面でいろいろ充実はしていると思いますので、やはりマナーブックであったり、ルールブックというのもかなり充実したものが作られていると思いますので、ソフトと連携はされているというふうにおっしゃっているのですが、実際に連携をお願いしたいなと感じました。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございました。
それでは、事務局のほうからお願いいたします。
○事務局(森田) それでは、森田のほうから、まず上信越高原国立公園に関するご質問について回答させていただきたいと思います。
まず、駐車場の分散に効果があるのかどうかという点ですが、資料の2-1の、登山道の起点になる場所には現在、長野原町が事業執行しているビジターセンター等もございまして、こちらに附帯している広い駐車場がございます。そしてもう一つが資料2-1に掲載されている駐車場がございまして、収容力としては十分に確保されるかと思います。駐車場の不足というのはこちらで十分に確保ができるかと考えております。
あと、登山者の利用の分散に関してなんですが、こちらはジオパークのジオツアーの造成も考えておりますが、それだけではなくて、ジオパークのほうでも周知であるとか、魅力のある場所であるということをしっかり周知をしていき、登山者が分散できるような形で、今後検討をしていきたいと考えております。
○事務局(山下) 今のご説明、ちょっと補足をさせていただきますが、西麓の駐車場不足がどういう利用者によって生じているのかに関して、登山利用者が主の利用者ということであって、登山と西麓の駐車場不足がリンクする話になっております。なので、利用分散をどう促すかというのは、まさにこれからの検討にはなるのですが、色々なところから安全に登れることをしっかりと登山者に周知していくことで、今まで西からしか登っていなかった利用者が北麓からも登るという形になれば、北麓の駐車場不足にも多少貢献するかなと考えているところです。
それから、順にお答えさせていただきたいと思いますが、まず深町委員からのご質問の部分で、現状の森林の構成は、クリ、ミズナラ、あるいは低木でいうとトウゴクミツバツツジなどもあると伺っていますが、落葉広葉樹の森林になっております。樹齢が、高いものだと60年生ぐらいで、低いもので10年ぐらいというふうに聞いております。こういったものに対して、まず索道敷に関しては、単純に回復だけを図るわけにはいかない部分といいますか、具体的にはロープウェーの搬器と抵触するわけにはいきませんので、そこは樹木の管理をしていかないといけないと考えております。ですので、先ほど言っていただいたような、ある程度切って萌芽は促していくのだと思いますが、そこが伸び過ぎないようにコントロールしていくということになるかなと思っております。
一方で、それ以外の植生マットを敷く部分というのは、そこに種を入れたような植生マットというのは現状考えていないようでして、いわゆる待ち受け工といわれるものによって再生を図っていこうという計画であると伺っております。ですので、あくまで自然の遷移による植生回復を促していく、元の森林に戻していくのが、植生マット施工の目的であり、最終的な森林に戻すところのイメージなのかなと考えております。
それから、江﨑委員からの西表のガイドさんの責任をしっかり果たしてもらえるような形にしていってもらいたいというご意見について、既にエコツーリズム推進全体構想のルールは、必ずしも何か強い制限がかかっているわけではない部分もあるのですが、竹富町観光案内人条例で免許制度が設けられたことで、それが条例で担保されているというのが一つ大きな部分ではあると思っていますし、今回造る利用拠点施設は、利用者への啓発だけではなくて、ガイドさんの啓発、意識の向上というところもアプローチをしていきたいというような運営方針と聞いていますので、そういったところにも取り組んでいければいいのかなと考えております。
○江﨑委員 少し意味合いが違って、保護とかは多分すごく高い意識を持って皆さんされると思うのですが、心配されるのは、やはり人気の地域ですし、入りたい方もいらっしゃる、ガイド事業をされたい方も多くいらっしゃるので、免許制度をつくって、それをクリアしてでもやりたい事業者というのは多いと思います。それで、やはり同じようなプログラムが多くなってくると、どうしても価格競争になりやすくなってくることもあると思います。
そういう価格競争を起こさないような工夫をすることも一つですし、今日お願いしたいのは、労働環境が悪くなることがないように、一つは収入源であったり、ガイド料であったりといったところが、ダンピングしていくと労働環境が悪くなったり、師弟制度もあると思いますが、特にそこに修行に入られた方が、実質は労働なのにほとんど賃金が払われないであるとか、そういうことが起きないように、この時代ですので、保護の部分はきっとしっかりされている意識の高い地域の方々なので、それ以外のところをしっかりと。そうでなければ、日本のガイド業というところのイメージが悪くなることを私は考えているので、その辺をお願いしたいと思います。
○事務局(山下) ありがとうございます。失礼いたしました。
ご意見を現場にも伝えて、まさにこれから、箱だけつくって中身が伴わない、あるいは全体がよくなっていかないということにならないように、地域の中でしっかりと考えていってもらいたいと思っております。ありがとうございます。
それから、加藤委員からいただきました日光のロープウェーの話ですが、まずこのロープウェー自体が移動手段になっているものではなく、こちらはロープウェーで行って、展望台で眺望を見て、また戻ってきて、そこから中禅寺湖方面に車でまた上がっていかないといけないという趣旨のロープウェーになっております。
そのような意味で、車の規制も根本的には考えていかなければいけないというのは全くご指摘のとおりと思っておりまして、それはまさに今、地域で新しい交通の在り方の議論も始まっておりますが、例えば、昨年取り組まれたような話ですと、オフピーク観光の推進ということで、遊覧船の営業期間を早朝から開始することにして分散を図ったり、あるいは日光に来る公共交通機関の深夜特急だったと思いますが、鉄道やバスの時間をオフピーク観光ができるような設定にしたりといった取組も既に始まっていると聞いていますし、小さなところでは、(目前が)2車線の道路になっていまして、ロープウェーに乗りたい方々は右車線側から駐車場に入っていって、通り抜けたい方は左車線から抜けていく形ですが、それが分からないままにロープウェーに乗りたいにもかかわらず左車線を走ってしまって、先で詰まってしまうということも発生していたりして、それを手前側でロープウェーに乗りたい人は右車線側にいてください、抜けたい人は左車線側にいてくださいということだけでも、少しこの状況が改善されたとも聞いていますので、総合的に何ができるかというところで検討されていると聞いております。
それから、続いて雲仙のRVパークのご指摘ですが、ごみの問題とか、排水の問題、やはりここで1泊するということは、これまでの短い時間での園地利用とは少し違うインパクトが出てくると考えていますので、その辺りは我々も認識していて、この後の認可の調整の中で指導をしていきたいと思っております。入浴施設に関しては、近くに温泉地がありますので、それほど問題にならないのではないかと考えております。
続いて、奄美の犬の門蓋園地のご指摘ですが、観光ツアー以外の人数把握という意味では、一応天城町全体の利用者数というのは把握できておりまして、年間で10万人ぐらいのオーダーだと思いますが、その中で、観光ツアーで犬の門蓋みたいな主要拠点を巡るような利用者の数も把握できており、ある程度全体数と団体で利用するというところは把握できているという認識でおります。
最後の西表のご意見は、江﨑委員のご意見と合わせて現地にしっかりと伝えてまいりたいと思います。
一旦、以上になります。
○中村小委員長 ありがとうございました。
まだ追加の質問はあるかもしれませんが、たくさんの方が手を挙げていただいていますので、まず一通り行って、また再度ということでお願いしたいと思います。
それでは、相澤委員、お願いいたします。
○相澤委員 相澤と申します。
いろいろ先の委員の先生がご質問されていましたので、私のほうからは2点。一つの公園に関して、というわけではないのですが、園地の適正利用というお話について。特に登山道ですが、歩道の利用者数は増加しています。
皆さんご承知だと思いますが、各地の登山道の荒廃が非常に進んでいる状況だと思っております。新たに歩道を設定し、歩道がある園地の利用者の増加を見込むのであれば、今後歩道の整備をどのようにしていくかのご検討も同時にされる必要があるのではないかと思っております。
北海道の岡崎さんという近自然工法に取り組まれている方のことは皆さんご承知だと思いますし、各地でそういった取組があります。それを民間の善意のある方々や、ボランティアだけに頼るのではなく、国立公園として整備をする人を雇用、位置づけし、また歩道の整備も適正にしないと逆に環境破壊につながるということも岡崎さんはおっしゃっています。近自然工法といってもどこでも同じ整備をできるわけでもありませんし、その土地に合った整備についても同時に国立公園全体でお考えいただけるとよいのではないかということがまず1点です。
あとは、エコツーリズム推進全体構想があり、ソフトの充実のため利用者への教育をされていくというお話でした。これも先ほどの登山道の話に通じるのですが、国立公園全体で利用者への教育を行う体制をご検討いただき、登山道、歩道を歩くときのマナーをしっかりお伝えいただけたら良いのではないでしょうか。エコツーリズム推進全体構想の中にもしっかりしたルールはあると思うのですが、世界的には今、Leave No Traceと呼ばれる自然体験活動の中での倫理7原則というものがございます。海外の訪問者も非常に増えているというお話が最初局長からもございましたので、世界水準のものも取り入れるということを国立公園の中でも考えてはどうかと思いました。
最後に1点、質問です。雲仙はオートサイトの設置ということで、車のための駐車場かつ、テント泊は伴わないものとありましたが、テント泊を許可しない理由というのがもし何かあるのであれば教えていただきたいです。歩いて旅をする海外の方も非常に多くいらっしゃいますので、あえて環境へのインパクトの少ない野営を禁止する理由を教えていただければと思います。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございました。
それでは、続いて小泉委員、お願いいたします。
○小泉委員 ありがとうございます。
私は質問ではなくてコメントです。深町委員から質問がありましたが、お答えがなかったのでコメントさせていただきます。
日光の明智平ですが、ご存じのようにシカが非常に多いところですので、索道下を伐採した後は、シカが集中するということが予想されますので、植生回復は恐らく金属フェンスのようなものは設置しなくても防風ネットのような簡易な防護柵の設置まで視野に入れて取り組んでいく必要があると思います。
私、索道下の状況については報告を知らないのですが、送電線の下というのはシカが集中して植生に非常に強いインパクトを及ぼすということは報告が幾つか出ておりますので、この点、ご注意ください。これはコメントです。
○中村小委員長 ありがとうございます。
それでは、山本委員、お願いします。
○山本委員 私からは3点ありますが、1点目は日光国立公園についてです。
先ほども少しやりとりがありましたが、駐車の入庫待ちによって道路渋滞が起きているという状況の中で、索道移送力を向上して解消を図るというのが今回の内容かと思います。
私からの質問は、駐車場は大きくしなくてよいか、多分いろいろ検討はされているのだろうとは思いますが、日光国立公園の渋滞は結構長く、待ち行列が長いと入っていかない車も実際にはあると思います。潜在的にもっと利用したい人がいる可能性があり、ロープウェー待ちを解消できそうな案になっていますけども、駐車場待ち、つまり道路での渋滞を本当に解消できるのかをぜひ考えていただきたいです。
2点目は雲仙天草国立公園についてです。この中で、RVパークを整備するということでしたが、端的な質問としては、有料ですかというのをうかがいたいです。
日光国立公園では、ある駐車場を長時間占有する方々がいるため有料にした経緯があります。有料化することで、ある人たちが排除される可能性はありますが、RVパークを整備すればいい国立公園利用になるのかを考えることは計画ですので、駐車場を整備する、RVパークを歓迎するといったときに、本当に望んでいるような利用になっていくかということをぜひ考えていただきたいです。
3点目は西表石垣国立公園についてです。ここではフィールド利用拠点を整備するということで、利用の分散化を図っていくためにということでした。ほかの地域から誘導しようとしているのか、この地域の中で分散化を図ろうとしているのか分からないところがありましたけども、量的に利用者をコントロールしようと思った場合に、事前の申請や申込みがかなり有効ではないかと思っています。
そういう意味で、日本の国立公園の利用において、IT化だとか、ICT化のようなことが少し遅れているという問題意識があり、事前の申込み制度、申請の制度、仕組み、システムをつくるのと合わせていくことが重要ではないかと思うわけです。本当にオーバーツーリズムの状況が深刻であれば、そういうことを将来的には考える必要があると思っています。
質問というよりコメントみたいに話してしまいましたが、もしお答えいただけるところがあれば、よろしくお願いいたします。
○中村小委員長 ありがとうございます。
それでは、事務局のほうからお願いいたします。
○事務局(山下) ご意見ありがとうございました。
まず、相澤委員のご質問、ご意見につきまして、登山道の荒廃が深刻というのは、私もすごく問題意識を持っているといいますか、実は本省に来る前は阿蘇にいて、登山道の管理の体制づくりに携わっていましたので、ご指摘いただいた部分はよく理解しているつもりです。
私だけではなくて、国立公園管理の中で、登山道の持続的な管理、あるいはその体制をどうつくっていくのかというのは、大きな課題というふうに認識をしていまして、そこを今、どうあるべきかというところを整理していこうという議論も環境省の中で始まっていますので、ぜひその部分については検討していきたいと思っております。
それから、エコツーのほうも国立公園全体でというようなお話をいただいたかと思います。
○中原国立公園利用推進室長補佐 エコツーリズム推進全体構想という形でそれぞれ地域でルールはできておりまして、もちろん、そういうところは全国展開していくべきだと考えております。
また、国立公園としても様々なマナーの普及啓発について、公式ウェブサイト、公式SNSなど様々な媒体を使いながら、動画などによる発信をしているところですので、引き続き、どうやったらもっと全国展開して普及啓発していけるかというところは考えながらやっていきたいと思っております。
○相澤委員 いろんな普及啓発をされているのは、承知しておりまして、ただ、ポイントとしては、Leave No Trace Japanというのが、何年か前に日本でもできていて、そういった世界基準のものを取り入れるようなお考えはあるのかどうかというところのご質問でした。
○中原国立公園利用推進室長補佐 Leave No Trace Japanの方々ともディスカッションしております。私も以前アメリカにいたこともあり、もちろんLeave No Traceは存じ上げておりまして、海外の人たちは、ほとんど7原則というのは知っているという状況です。みちのく潮風トレイルでも運営計画の中にも入っておりますし、そういうところは、そのまま全国に使えるかどうかというのは、今、即答はできないですが、しっかり議論を重ねながら、そういう世界基準の環境倫理の活用について、日本に合わせながらできるところはやっていきたいとの考えはあるところです。
○事務局(山下) 最後に、雲仙天草国立公園の今回テント泊をなぜ伴わないことにしたのかというところですが、これは、こちらからテント泊をNGと言ったわけではなくて、事業執行者の意向によるところが大きくて、それは現地のニーズですとか、あるいは運営体制を考えたときに、今回はここではテント泊を伴わないような運用をしていこうとなっているものになります。
付随して、山本委員から、有料かどうかというご質問がありましたが、有料で考えているということで、1台、1泊4,000円ぐらいで考えているというような話は聞いております。
まさに、RVパークというものをどう考えるかというのも、我々、今後の課題だなと思っているところで、新しい利用ニーズとして増えてきているのは間違いないと思っていますし、そういう意味では、国立公園の利用推進につながるものではあるという一方で、ご指摘いただいたとおり、駐車場の長期占有ですとか、あるいはごみ・騒音の問題というのもあるかなと思っていますので、ここはそういう運営も含めて、いい利用をしていただけるだろうということで、今回追加するものですが、RVパークを一概に国立公園として進めていこうというものではなくて、ケース・バイ・ケースで対応していきながら、積み上げていけるといいのかなと思っております。
それから、前後しますが、小泉委員からいただいたコメント、ありがとうございました。深町委員のご質問にお答えできておらず、失礼いたしました。
事業認可の思い描く植生回復、管理というところが、シカによる影響で予想どおりいかないことがあるというご指摘かなと思いますので、ぜひ事業者との認可の調整の中で指導をしていきたいと思っております。
それから、山本委員の日光のロープウェーの駐車場を大きくする必要はないのかというご質問をいただきました。
まず、前提として、かなり急峻な場所にありまして、平地が少ないということで、駐車場のことだけを考えて拡幅できるような場所ではないというところが、前提としてありつつも、既存の駐車場を有効活用するために施設の配置を変えたりですとか、動線を少し工夫したりすることで、スペースを少し確保できないかといった検討はしているとも聞いていますので、できる範囲の中で、駐車場を確保できないかというのは考えていきたいと思っております。
それから、西表の事前受け付けが有効ではないかというところは、実は既に始まっておりまして、竹富町の条例の中で、この特定自然観光資源に立ち入る場合には、まず事前申請をネットでしていただいて、そこからレクチャーを受けるかガイド同伴で行くというような仕組みが出来上がっていると理解しております。
最後に申し訳ありません。先ほど加藤委員から奄美のお話で、レンタカーによって、観光客の方は移動しているのかというご質問にお答えできておりませんでした。
正確な数字は把握できていないのですが、観光客の方は飛行機あるいはフェリーで来られまして、聞いている限りでは、町全体の観光利用者数に対して、観光ツアーの参加者というのは多くないと聞いていますので、推察ですが、ある程度、皆さんレンタカーで移動されていくのかなと考えているところです。
一旦、ご回答は以上になります。
○加藤委員 ありがとうございます。よろしいですか。
ちょっとそれが気になって、ツアー参加以外の方の数を把握されているのかが気になるというふうに申し上げたのですけど、やっぱりレンタカーが非常に増えてしまって、環境への影響が非常に多くなるという例はあると思います。奄美大島のほうでも格安のレンタカーがものすごく増えて、ロードキルが増えた事例もあったと思いますので、そこら辺はすごく気をつけていかないといけないなというふうに感じています。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
RVパークのところは、もうRVで4,000円でしたか。それぐらい支払わないと、もうその場は全面的に使えなくなるというふうに思っていいですか。
○事務局(山下) 失礼いたしました。
そうではなくて、今回整備する中にも、一般の方が引き続き使える展望広場のようなスペースも確保しますし、その上で、有料のRVパークというのも確保していくというようなイメージを考えております。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
それでは、続きまして、田中委員、お願いいたします。
○田中委員 田中です。よろしくお願いします。
まず、上信越高原のところで、新たな登山道をつくって、別にそこは反対するわけではないのですが、私の記憶だと、あの辺りは、大体ハイマツとか、ガンコウラン地帯で、季節によっては、結構クマが餌場にしているところだったという記憶があります。
新しい遊歩道がそこに入っているかどうかは分からないのですが、そうしたときのやっぱりクマ対策ですね。噴火対策がが、浅間の場合には、第一に来るのは間違いないと思うのですが、クマ対策として、特に鬼押出しから上がってくるとすると、普通に、いわゆる登山者ではない人も1キロ・2キロだったら上がってくるでしょうし、外国人観光客の人たちも、ふっと来て、そのまま上がってくるような場所になってくると思うので、何というか、立ち入り制限みたいなそういうルールであったり、あと猟銃とか捕獲の話、ここは群馬県側なので、軽井沢みたいに生きて捕獲する場所ではなくて、その辺は端境の場所にあるとは思うのですが、そういう中で、どういうルールをつくっていくのかというところを詰めていったほうがいいのかもしれないなと思います。
新たな、いわゆる山に登る人ではない需要というのを生むような場所からの規制になっているかなというところを少しお伺いしたかったのが1点です。
2つ目は、RVパークのところですがが、やはりそこのゾーニングとかが必要になってくると思うのですが、これ、有料で使う場所とそうではない場所というのをやったときに、自治体が直営でやっていくのか、それともPark-PFIみたいに、国交省の、ああいう民間企業に委託をして、例えば20年契約でやっていくような、そういう形でやっていくのか。その辺りのスキームが見えなかったなというところがあるので教えていただきたいです。
というのは、恐らくRVパークをつくったら、テント泊の人は、そこじゃないところにテント泊をやるという、あんまり性善説に立たないような利用というものが普通に出てくると思います。そうしたときに、自分のところは、RVパークはちゃんとやっていますよ。でもほかのところで出ちゃっているけど、そこは誰のせいだといったときに、自治体のせいなのか、環境省のせいなのかといって、押しつけ合いになってくるというような事例が発生する可能性もあるなと思っています。どういうような形で管理の責任を持っていくのかというところをお伺いしたかったです。お願いします。
○中村小委員長 ありがとうございました。
それでは、藤田委員、お願いします。
○藤田委員 はい、藤田です。
私のほうからは、犬の門蓋園地について、分からなかったことを教えていただきたいのですがが、今回事業決定範囲が2か所ありまして、北側と南側と。当該地域の概要に書かれているものは、恐らく南側のメガネ岩があるようなところなので、今回北側に追加された理由というのが、少しよく分からなかったので、どういう整備をされようとしているのかというところを教えていただきたいと思いました。
特にここ、北のほうは、個人観光客がほとんど今は多分利用されないようなところだと思うのですが、新しい拠点をつくられようとしているのか、その目的は何なのかというところと、それぞれの北と南2か所において、どのようなそれぞれ整備をされようとしているのかというところを教えていただきたいと思いました。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
続いて、オンラインのほうから、原委員、お願いいたします。
○原委員 原です。よろしくお願いします。
もう十分何か議論されたような感じがする2番の日光の件ですが、お伺いします。
自然公園内での整備であることを踏まえ、伐採後の植生回復対策については、地域固有の植生への配慮や外来種混入防止、そしてシカの影響を最小限にとどめる対策を含め、どのような内容を認可申請時の指導として整理するお考えでしょうか。
また、その指導は、実施を前提とした条件整理とするのか、努力的義務な位置づけとするのか。最後に、実施後の確認やモニタリングの考え方についてもお聞かせいただければと思います。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
続いて、永山委員、お願いいたします。
○永山委員 はい、ありがとうございます。
会場の質問で、大分疑問を解消したところですが、1点質問と、3点意見を述べさせていただければと思います。
まず、1点目、上信越ですが、今新しく整備しようとしているものの、レベル2のときには使えないというご説明だったかと思います。浅間山はこの3年ぐらいはずっとレベル2が続いており、過去10年ぐらいを見ても、レベル2の時期がかなり多い中で、今このタイミングで整備されようとしているのは、どういう理由なのかというところ伺えればと思います。
もちろん将来に備えてということだとは思うのですが、それによって駐車場解消ということがすぐには進まないと思いますので、今のところまでがまず質問です。
あとはコメントとして、すぐに駐車場問題が解消しないということを考えますと、私も昨年の秋に西麓の車坂峠から登ったのですが、本当にすごい路上駐車で、大変な状況でした。
おそらく毎週のように週末は繰り返されているのだろうなと思いますと、車の停め方によっては、かなり周辺に乗り入れてしまったりとか、そういったところも見られましたので、西側の駐車場整備ということも一定程度ご検討をされたほうがいいのではないかなということは思いました。
2点目の意見ですが、同じこの浅間山に関して、これは環境省さんの所管になるかよく分かりませんが、そのときの印象ですと、火山を登っているという意識の登山者の方がとても少ない印象でした。御嶽山の記憶というのが多分薄れてきているのではないかなと思いまして、非常に軽装で、ヘルメットなども持っていないような登山者の方が大半という状況でした。今回北側のほうで、ジオパークのガイドツアーをされるということですので、そういったところでの普及啓発というのは広がっていくかと期待したいと思いますが、西麓から登る方についても、もう少し明示的にきちんと準備をした上で山に入りましょう、ここは火山なのですよと。火山の懐に入るというのは一定のリスクがあるのですよということをアナウンスされたほうがいいかなと思いました。
3点目は、西表に関してなのですが、これはもう既に会場のほうでもご意見が出ていますが、施設に足を運んでくださる方は、恐らく意識が変わって、オーバーツーリズムだとか、自然の負荷はできるだけ避けるような形で利用していこうという意識を持ってくださると思いますが、まずはそこに足を運んでいただかないといけないということと、例えばカヤックのツアーなどは、民間の事業者さんがやられていると思いますので、そういった事業者の方との連携、例えば事業者の方もツアーの一環として施設で学ぶ時間をつくっていただくとか、そういった民間の方との連携ですとか、一般の島に入られる方への施設のPRですかね。そういったところもぜひ検討いただいて、実効性ある施設にしていただきたいなと思いました。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
それでは、事務局からお願いいたします。
○事務局(森田) 上信越高原国立公園についてまとめて回答をさせていただきます。
まず、田中委員からいただきました、クマへの対策に関するご質問ですが、おっしゃるとおり、この周辺はクマの生息地域になっておりまして、ただ、今のところこの浅間山周辺登山道でのクマの被害というのは、特段大きく問題になっているという状況ではないと聞いております。今後、登山道を開通させた際も登山口での周知等をしっかり行っていく予定として地域でも検討がされておりますので、現状ではそういったことを考えているところでございます。
捕獲であるとか、立入制限などに関しては、現在のところ、具体的に検討をされているということではないのですが、今後検討が必要になれば、地域でも考えられるのではないかと考えております。
続いて、永山委員のご質問ですが、まず1点目のなぜ今登山道を整備するのか、そして路上駐車解消のためにも西麓の駐車場の整備が必要なのではないかというところですが、こちらの登山道の開通に関しては、実は10年ほど前から、地元の自治体である嬬恋村や長野原町からの要望があった登山道でございまして、ただ、やはり火山地帯ということもあり、安全確保の体制がしっかり整わない限りは開通をさせることはできないという状況でありました。今後供用するに当たって、しっかり安全対策を講じる必要もございますので、事業執行を行い、安全対策を講じて、レベル1に下がった際に利用ができるような状態にしておくという目的でもありまして、今回開通を目指していくという状況にございます。
2点目のご意見ですが、火山を登っているという意識が薄い登山者へ、周知をしっかりしていかなければならないのではないかというコメントですが、おっしゃるとおり、北麓に関しては、ジオパークのジオツアーの造成を行い、周知を行いますし、ビジターセンターでもしっかり周知をしていきますので、北麓登山者に対する周知はしっかりされると考えております。西麓に関しては現状で検討をされているということは、把握できていませんが、併せて登山者への周知というのは、しっかり行っていきたいと考えております。
以上でございます。
○事務局(山下) 上信越高原の件、少し補足をさせていただきますが、クマ対策に関しては、まず北麓は今も説明がありましたが、ビジターセンターがありますので、そこで利用者に対する注意喚起を図っていく、まず利用者のしっかり意識を上げるということが大事かなというのが1点と、後ほどの議事でもご説明をしますが、国立公園全体でクマに対する安全対策をどう強化するかというのをまさに予算も確保して取り組み始めているところですので、当然、環境省だけではなくて、地域と連携をしなければ対策の強化というのは図っていきませんが、そういう方向では考えていきたいというふうに思っております。
あと、西側の駐車場拡幅を検討できないかという永山委員からのご意見もあったと思います。
これ以上西側が駐車場を確保できるようなスペースが立地条件的にあまりないとは聞いておりますので、どこまで対応ができるかというのはあろうかと思いますが、北面の安全対策の整備と供用開始というのは、確かに一定程度時間はかかりますので、西側の問題をそれまでどうするかというのは、引き続き現場のほうで考えていくべき課題かなとは思っております。
それから、田中委員からご意見をいただきました、雲仙天草のRVパークの運営スキームについては、市が事業執行をしまして、民間に、PFIの導入とかではないですが、恐らく指定管理に近いような形で運営をしてもらうとは聞いております。
テント泊が、この後、RVパークをここに整備したことによってどうなっていくかというのは、見通せない部分もあるのですが、場合によっては、テント泊を認めた上で、しっかりとテント泊も含めてコントロールしていくというのも考え得るかと思っておりますし、今後の利用者の変化を見ながら、ここもそうですし、周辺にも少しキャンプ場もあると伺っていますので、その辺りも含めて対応していければいいのかなとは考えております。
それから、藤田委員からご意見をいただきました、奄美群島の今回北側にこの園地を整備したい理由ですが、一つは、既に過去整備をしたが、持て余しているような状況をしっかりとテコ入れをすることで、メガネ岩とは異なった風景を見せたいという話と、奄美群島世界遺産トレイルのルートにもなっていまして、レンタカーや、車だけではなくて、徒歩利用者の拠点という意味合いでも整備をすることで、いい効果が期待できるのかなと考えております。
既に南側のほうは、トイレですとか、展望所ですとか、施設がありますので、それを引き続き運営をしていきながら、北側については、あまり巨大なものは想定していませんが、見た目があまりよくないものですとか、全体的に再整備をしながら展望デッキとか、案内看板のようなものを整備する予定と伺っております。
それから、原委員からコメントをいただいた部分は、今回他の委員からいただいたご意見も含めて、まとめていただいた形かなと思っております。
事業認可のところで、しっかりと調整を図っていきたいと思っていますが、認可をする際に、条件を設定することもできまして、例えば実際に施工した後のモニタリングをさせることや、モニタリングの状況・結果を報告させるということも認可条件として付すこともできますので、今回いただいたご意見を踏まえて、その辺りは事務所での調整にはなってきますが、認可をするときにどのような条件を付すかというところも含めて、調整していければと考えております。
最後が、西表の永山委員からのご意見で、どうやってこの場所に足を運んでもらうのかということですが、まず、場所の選定をした大きな理由の一つとして、アクティビティ利用者、多くがこの上原港から入ってきますので、そこに拠点を置きたかったというところで、足を運んでもらうための立地を選ぶというのも一つポイントにしていた部分ですし、まさに、ガイドさん、利用者の任意な意向に委ねるのではなくて、特にガイドさんにここを拠点、基点として使ってもらうことで、ガイドさんにとっても使いやすい施設になったり、あるいはガイドさん、利用者双方への啓発、意識の向上というのを図っていければと思っていますので、その辺りは少しまだ整備までに時間がありますので、引き続き現場で調整をしていけるといいかなというふうに思っております。
ご回答は以上になります。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
先に進めさせていただきます。
中静委員、お願いいたします。
○中静委員 はい、ありがとうございます。
皆さんと重複しないところで質問します。浅間山のことなのですが、こういう噴火の危険性があるところというのは、そういう噴火レベルや、リスクに応じて対策の整備基準というのはあるのでしょうかというのが質問で、具体的には、例えば今回シェルターも造ると書いてありますけど、どの程度のシェルターを幾つぐらい造るのかということとか、景観配慮については、どういうふうになっているのかということをお聞きします。
以上です。
○中村小委員長 ありがとうございます。
続きまして、関委員、お願いいたします。
○関委員 はい、ありがとうございます。
私からは、ガイド内容についてです。先ほど浅間山でガイドツアーを造成するというお話があったかと思います。こういった取組は、先ほどからルール・マナーを守る人たちの教育や醸成の側面から期待される一つのプログラムになるのかなと思っています。
ルール・マナーを守っていただく前提として、国立公園が独自に発するメッセージというのをぜひ含めていただきたいですし、その中には、人々が自然に対してどのような立場・存在なのかというような根本的なところにアクセスするようなプログラムといったものも考慮していただけるとありがたいなと思います。
また、ガイドとジオツアーなどですと、参加する人が限定されてきますので、特定のプログラム参加以外でも誰でも目にすることができる方法で、基本的な考え方を知っていただければと思います。例えば関連の書籍の発行や紹介などもその一例です。基本的で大切な考え方を容易に確認、共有できるようなコンテンツというのを適材適所に置いていただくなどの工夫をしていただければいいのではないかなと考えております。これはあくまでも意見ですが、よろしくお願いいたします。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
苅谷委員、お願いいたします。
○苅谷委員 私からは2点を伺います。二つの地域ですね。一つは、浅間山の関連ですが、防災無線を設置するということでしたが、どのような施設、例えば電柱のようなものを立てるのかどうかということ。
それから、今もご質問がございましたが、シェルターというのは、恐らくボックスカルバートを幾つも置くような形になると思うのですが、これは景観もそうなのですが、置く以上、掘削を伴うと思いますので、相応の土地改変はあるのではないかというふうに思いました。
それから、鬼押出しからアプローチできる道ということになりますと、人も増えてくると思うのですが、特に冬季の登山道管理はどのようにお考えなのか。また、ロープを張ることによって踏み外しがないようなことは、夏想定されているようですが、冬そういったロープを外すことによって、正規の登山道から外れて歩く人が増えたり、あるいはスノーシューなどで自由に歩き回ることによって、土地を人為的に乱したり、あるいは場合によっては、遭難をさらに誘発するといったようなことも考えられますので、そういった管理についてどのようなお考えなのかということを伺います。
それから、もう一つ、天草のほうですが、もう大分質問が出尽くした感がありますがダイビング利用なども想定されているようですが、更衣室とか、シャワーといったようなものはどうするのかといったこと。
それから、今待っている間にインターネットで現地の様子を見たのですが、今日の資料にはなかったのですが、既存の何かレストランがあるようなのですが、これとの関係というのはどのようになっていくのか、お答えいただけるようであればお願いいたします。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
それでは、事務局、お願いいたします。
○事務局(森田) まず、上信越高原国立公園に関してお答えさせていただきます。
中静委員からいただきました、シェルター等の設置の基準であるとか、景観への配慮などに関するご質問ですが、基準は特にないのですが、現地では、令和8年度に設置場所であるとかの調査を行い、どういったものが、どういった規模で何か所必要かというのを調査して設計に入る予定と伺っております。
意匠等、景観への配慮に関しても、シェルターはコンクリート構造になるのではないかと想定はされますが、自然石張りなどの配慮等、考えられ得る景観への配慮というのは、検討の余地があるかとは思っております。
続いて、関委員からのガイドツアーのルール・マナーの向上であるとか、国立公園のメッセージを組み込んでプログラムを造成していただきたいというご意見に関してですが、現在もジオパークとの連携を現地事務所のほうで実施しておりまして、ジオパークのツアープログラムに組み込む内容の業務を事務所で発注をするなど密な連携を取っておりまして、今後、造成されるプログラムでも、国立公園の普及啓発であるとか、自然環境の魅力をお伝えするコンテンツであるとか、そういった点の連携した取り組みは期待できるかと考えております。
続いて、苅谷委員からのご質問ですが、冬季の登山道の管理がどうなるのかというところですが、冬季は登山道閉鎖をして入らないようにするということが現在検討されております。
以上になります。
○事務局(山下) 苅谷委員からのご質問の中で、防災無線をどのような仕様で考えているのかというようなご質問がありましたが、恐らくシェルターに附帯するようなもの、要するに、単独で電柱を立ててしまいますと、景観的にも目立ちますので、そういう配慮を考えていく方向かなと思っております。
このシェルターの整備基準というのは、環境省では確固たるものを持っていませんが、火山防災対策の中で一定示されているものですとか、あるいは国立公園の中でも既に整備されているものが幾つもありますので、そういったところも参考にしながら考えていくことになるのかなとは思っております。
あと、苅谷委員からご質問がありました、天草のダイビング利用に対する対応ですが、こちらの表現がよくなかったのですが、この場所そのものが、こういうSUPや、ダイビングの海岸利用の拠点になっているということではなく、この辺り一帯の利用形態という趣旨で書かせていただいたものでした。ですので、更衣室とか、シャワーというのは、今回の整備では想定しておらず、先ほども申し上げたとおり、お風呂は近くの温泉地を利用するというような利用の仕方になるかなと思っております。
また、既存のレストランに関しては、少なくとも県も含めたこの事業の執行の中には、想定はされておりませんので、直接的に今回の事業に関係するものではないという認識となります。
ご回答は以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
それでは、全体を通じて、さらにというのがあればお願いいたします。
田中委員、どうぞ。
○田中委員 先ほどの苅谷委員のところで、土地の掘削があるかどうかというところの質問が、まだ回答がないと思うので、回答をお願いします。
○事務局(山下) ありがとうございます。失礼いたしました。
○中村小委員長 もう一つ、加藤委員から、どうぞ。
○加藤委員 加藤です。
先ほど相澤委員からありました、Reave No Traceについて、一つコメントをいたします。
Reave No Traceのオーストラリアとして、私は以前活動しておりまして、その効果というのは、一つは旅行者、来訪者の意識啓発ということは、もちろんあるのですが、タスマニア政府なのですが、州政府全体で取り入れたことによって、やはりメッセージの一貫性であったり、説得力というのは、非常に高まったなというのを感じました。
もう一つは、事業者の責任ということですが、アウトドアメーカーさんだったり、ショップさんのスポンサーという形を取っていましたので、その方たちの責任ある事業というところにもかなり響いたなというような、そんな効果がございました。
宿泊も伴うものであれば、別途、国立公園ならではの宿泊ガイドラインというのも策定されて、私もそちらのほうにも参加させていただいていますので、そちらとの連携も是非していただきたいなということをコメントさせていただきます。
あと、もう一つ気になったのは、パブコメの意見提出がないということはいいのかなということをいつも気になっております。
以上です。
○中村小委員長 はい、お願いします。
○事務局(山下) はい、ありがとうございます。
田中委員、補足をありがとうございました。
まず、既存の登山道に関しては、そんなに土地の形状を変更するものはないという前提ですが、おっしゃるとおり、シェルター設置には当然基礎を入れないといけませんので、その辺りに関しては、多少の掘削は生じるかなと思っております。その辺りは施工のしやすさということもありますが、なるべく平らな場所とか、土地をいじらなくて済むような場所を選んでいくということになっていくかなというふうに思っております。
加藤委員のコメントについては、ありがとうございました。利用推進室ともども、貴重なご意見として今後検討してまいりたいと思います。
○中村小委員長 はい、どうもありがとうございました。
今回の議論だけで片づかないような登山道をどう維持管理していくかとか、駐車場の問題であるとか。ただ、ロープウェーの後の自然回復についても様々な心配、懸念が示されましたので、しっかりそれを地元に伝えていただいて、よい方向に検討していただければなと思いました。
それでは、この議事1、上信越高原国立公園の公園変更、それから、議事2、国立公園事業の決定及び変更について、特に大きな問題は指摘されなかったと思いますので、これで諮問に添付されたとおりとすることにご異議はありませんでしょうか。
よろしいですか。
(異議なし)
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
それでは、本件については適当と認めて答申したいと思います。
諮問事項は、今のこの2件ですが、報告事項として、クマの問題も意見が出ていましたが、それも含めての報告になります。
事務局より説明をお願いいたします。
○中原国立公園利用推進室長補佐 それでは、国立公園利用推進室の中原です。
まず、国立公園オフィシャルパートナーシッププログラムについて、私のほうから最新動向などを共有させていただきます。
国立公園オフィシャルパートナーについては、国立公園の魅力を世界に向けて発信し、国内外からの国立公園利用者の拡大を図ることを目的にしまして、2016年に開始された、環境省と企業、団体がパートナーシップを締結するプログラムとなっております。現時点で153社・団体と締結しているという状況です。
毎年の取組としては、環境大臣との認定書締結のほか、年3回程度の地方環境事務所や関係自治体と企業同士とのネットワーキングなども実施しております。
これまで主な取組としては、特に魅力発信ということで、情報発信の部分をかなり強化してパートナー企業にご協力いただいていたところです。
もともと情報発信が中心でしたが、それに加えて、民間の企業の皆様と協働して、保護と利用の好循環をしっかり実現していくために、実施規約を昨年11月に改定しております。
もともと魅力発信が主だったところが、様々な取組へ進化し、多様化もしてきているという状況で、例えば登山道の保全とか、外来種駆除という取組も実際にパートナー企業の活動で見られてきておりました。
規約としても、これを機に11月に改定しまして、自然環境、景観保全、施設の維持管理、適正利用推進、そして、全般的な保護と利用の好循環の取組というところもしっかりと規約上も位置づけたという状況になります。
昨年12月に、第14回締結式を実施し、石原大臣と各民間企業、新たな団体の民間企業の皆様と締結をさせていただきました。
環境省でも、公式ページなどでも発表していますが、各社からもプレス発表が様々出ております。
今回18社、かなり多様な業界から参画いただきまして、2026年からは153社で活動をしていくということになってございます。
153社の企業の皆様のロゴが、こちらにありまして、本当に様々な業界、団体から参画いただいております。
こちらの右下の円グラフにあるとおり、例えば運輸ですとか、旅行・サービス、宿泊、イベント企画、DMO、情報通信系メディア、これらが今まで、もともとの取組の主だった情報発信の部分の団体になりますが、それ以外にも、リテーラー、小売業ですとか、製造業、金融業、教育業、あとはNPO法人などの関係団体、こういう新たな業種にもまたがってきており、まさに多様な取組が進んでいるという状況にございます。
それぞれの詳細は述べ切れませんので、こちらのQRコードがありますので、ぜひオフィシャルパートナー公式サイトをご覧いただいて、各パートナー企業をどういう取組をされているのかというところをご覧いただければと思います。
大まかに取組分類としては、情報発信、オフィシャルパートナー同士の連携、サステナブルな旅、自然環境保全、魅力向上という形で取組がなされております。
こちらの数字は、いろんな取組が重なっている部分がありますので、あくまで参考として捉えていただければと思います。
例えば情報発信部分では、昨年、アウトドア雑誌のPEAKSで発信されていたり、各社の販売網、商品発信チャネルを使った魅力発信がなされております。
また、オフィシャルパートナー同士の連携も様々進んでおりまして、一例としては、こちらにJAL様とモンベル様の協業したツアー開発を紹介させてもらっています。
また、サステナブルの旅というところでは、日本旅行様と日産自動車様による環境配慮型ツアー、GREEN JOURNEYというところで、EVなども使ったサステナブルな旅という取組もなされております。
また、昨年の自然公園等小委員会でも紹介させてもらいましたが、イオンリテール様のほうで、日本の国立公園WAONカードをつくっていただくなど、様々なほかの企業の皆様にも環境保全活動・寄附活動などをやっていただいております。
また、魅力向上部分では、普段立ち入れないところでのマウンテンバイクのツアー開発とか、そういう形で様々なイベント開催、アクティビティ開発などが行われているというような状況になっております。
そして、ポケモン・ウイズ・ユー財団様、株式会社ゴールドウイン様、そしてNature Service様の好事例を紹介させていただいておりますので、こちら詳細については、資料のほうをぜひ見ていただければと思います。
私からの報告は以上になります。
○事務局(山下) それでは、引き続き資料4、国立公園におけるクマ被害対策についてご説明をさせていただきたいと思いますが、時間もありませんので、かいつまんでご説明をさせていただいて、なるべくいろんなご意見をいただきたいなと思っております。
2、3ページ目が、国立公園というよりも、国内全体のクマの動きをご紹介しております。
簡単に申し上げますと、ここ20年ぐらい、クマの分布域ですとか、被害というのが拡大してきている中で、緊急銃猟が人の生活圏でもできるようになったりというような対応をしてきたり、指定管理鳥獣への指定というところも進めてきておりますが、令和7年度のクマ被害というのが、過去最多になっておりまして、昨年11月には、関係閣僚会合で、クマ被害対策パッケージが決定され、これに基づいて、環境省としても対策を進めていく必要があるというのが全体感になります。
次の3ページは、今のご説明と重複しますが、今年度の出没とか、被害状況についてグラフで掲載をさせていただいております。
さらに、4ページになりますが、こちらは国立公園における今年度のクマ事故・被害になりまして、国立公園で網羅的に情報が収集できていない部分もあるのですが、あくまで事務所からの報告ということでも、いろんな事故とか、被害が発生をしているというのをここでご理解をいただけたらと思っております。
ここからが被害対策の概要になりますが、まず、クマ被害対策パッケージにおいては、二つ関連する項目が位置づけられております。
一つが、インバウンドを含めた登山客等への多言語による情報発信、もう一つが、国立公園におけるクマへの安全対策強化になります。
それに対する対策を下の表で載せておりますが、まず、国立公園において、クマ被害対策は、これまで各公園の事情に委ねてきたような状況がありまして、それを国立公園でどういう考え方で対策をすべきかを整理したほうがいいだろうということで、今、手引書を作っております。これは年度内に策定予定になります。
それと並行するような形で、既にあるところもありますが、各公園におけるマニュアル・管理計画の策定ですとか、いろんなハード整備や、地域関係者への研修会開催などの対策、利用者への注意喚起を、例年ですと、夏前ぐらいから被害が本格化してくるという傾向にありますので、そこを一つの目標に順次実施をしていくというスケジュールを考えております。あるいは、地方公共団体等が行う対策への支援というのは、従来から交付金により行っていますが、そこも年度当初からしっかりと強化していくということが大枠になっております。
今申し上げたうちの手引書の作成をまさに今進めているところですが、概要を少しだけご紹介させていただきます。
この目的ですが、国立公園における安全対策の強化に当たって、各対策項目の基本的な考え方ですとか、その留意事項を整理するものでございます。
これを踏まえて、各公園でマニュアルを策定してもらったり、あるいは相対的に被害リスクが低い公園もありますが、関係者と連携した対応体制の構築などを進めていきます。
構成の概要の黄色マーカーのところになりますが、まず、対策の基本的な考え方・方針としては、国立公園は、クマのコア生息地が多分に含まれますので、まずは、利用者にクマと遭遇するリスクを理解してもらった上で、遭遇をいかに回避するかというところが取組の基本になるかなと考えております。それを前提とした各種の対策を考えていきたいというものになっております。
対策については、想定している項目で書いてあるような選択肢を提示しつつ、各公園でそれを落とし込む上でどういうポイントを踏まえるべきか、あるいは一斉に全ての対策をなかなか確定させていくところが難しいときに、どの対策から考えていくべきか、クマの被害リスクが低い公園でも、ここのポイントについては整理をしてほしい、といったことをこの手引書の中で整理したいと考えております。
足早で申し訳ありませんが、ご説明については以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
皆さんからご意見、ご質問を受けたいと思いますが、いかがでしょうか。
加藤委員、どうぞ。
○加藤委員 加藤です。
注意喚起、安全確保はもちろん重要なのですが、野生動物全体に関して、やはり行動規制をしっかりしていただきたいなと思います。
餌やりや、写真を撮ったりというところが、非常に野生動物には行動に影響を及ぼすことがあると思いますので、特にプロのカメラマンの方が、非常に規制が難しいということをお聞きしていますので、そこら辺の対策をぜひお願いしたいと思いました。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
相澤委員お願いします。
○相澤委員 実際のマニュアルを拝見していないので分からないのですが、特に私が関わっているロングトレイル、あと登山者の関係だと、フードロッカーを設置等とあるので含まれていると思うのですが、ごみ箱がないことが、登山者や、ロングトレイルのハイカーにとっては課題になっています。ごみ箱を設置することの課題ももちろんあるとは思うのですが、クマの問題を考えると、必要かもしれません。個人の利用者には、ベアキャニスターという食べ物自体を缶の中に入れて歩くということも推奨をしていただけたらなと思いました。
以上です。
○中村小委員長 はい、小泉委員、どうぞ。
○小泉委員 はい、ありがとうございます。小泉です。
パートナーシップについて、これは意見です。経済界がこういった取組に積極的に関わってもらうことは、大変よいことだと思うのですが、もう一つ、国立公園がある地元への恩恵といいますか、波及効果というのもぜひ念頭に置いてパートナーシップを進めていっていただきたいと思います。これは意見です。
それから、クマのほうについてですが、私もクマ被害対策パッケージを読ませていただきました。いろいろ取組がありますが、やはり環境省が中核として機能が期待されているということかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
質問と意見なのですが、質問はマニュアルですね。一番最後のページにあるマニュアルというのは、これは公開されるのでしょうか。もし公開していただけるようでしたら、各種関心の高い学会が、恐らく、さらにこうしてはどうかという意見を上げてくれるのではないか、もっとよりよいマニュアルにするために、いろいろ意見をくれるのではないかと思いますので、ぜひご検討ください。
それから、もう一つは、対策パッケージのなかでも専門家の育成、専門人材の育成というのがうたわれていますが、そろそろ環境省の中でのクマの取組に関する資質向上というような取組が必要で、その中から、シニアな、それなりの専門性を持った人材をレンジャーの中から育成していって指導していってもらうと。自ら環境省を指導していってもらうというような制度があっていいのではないかと思っておりますので、この点、ご検討ください。これは意見です。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございます。
田中委員、どうぞ。
○田中委員 田中です。
まず、コメントで、まずはパートナーシップのほうで、先ほどからも質問で出ていたのですが、例えばガイドさんの地位向上とか、観光業界は英語を勉強して通訳案内士になると収入が低くなるとか、エコツアーガイドですごく勉強すると収入が低くなるという、逆スライド方式の収入の状況があるので、その辺りもそのうち入れていただけるといいなというのがコメントです。これはすぐ行かないと思うので、コメントにしておきます。
あと、クマ対策パッケージについて、最後のところのマニュアル辺りが、私も北海道とそれ以外とか、それ以外の中でも九州はいいとして、四国だったらもっと保全しなくちゃいけないとか、そういうところはあると思うのですけど、その辺りはどういう落としどころになっていくのかというところを見えるところで構わないので、ちょっと教えていただければと思います。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
オンラインから、関委員、お願いいたします。
○関委員 はい、ありがとうございます。
あくまでも国立公園内に関わるクマ被害対策のお話だとは思うのですが、実際には、公園外でも多くの事故が出ていることを勘案しますと、ぜひ一般の人にも分かりやすく公開していただければと考えております。これはお願いです。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
江﨑さん、どうぞ。
○江﨑委員 すみません。内容と全然関係ないのですけど、一番最後のクマ被害対策の概要のスライドの中で、行動レベルに応じた対応という、この「応じた対応」という言葉が、ちょっと気持ち悪いかなと思ったので、「応じた対策」か「への対応」か、「応」という字が重なっていてちょっと気持ち悪いので、これでいいならいいのですが、今後、これがずっといろんなところに波及していく前に、ちょっとチェックをお願いします。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
ちょうど北海道のほうでも国立公園、特に知床なのですが、国立公園であり、知床の世界自然遺産であるということで、ご存じのように、世界遺産登録20周年を迎えるのですが、初めての経験で、昨年の夏に人身事故があり、これをどういう形で、今後、ここで議論されているようなマニュアルというか、管理指針をつくっていくかというのを今議論し始めています。
どなたかおっしゃったように、知床でもカメラマンがサケの死体を置いて写真を撮って、それがまた大渋滞を起こしてしまって、様々な地域の産業にも影響を及ぼしているという、特に、ふ化事業者の方々が仕事ができない状態まで至っていました。
ということで、クマの問題はそう簡単に片づけられる問題ではないと思いますし、これからもどんどん検討されていくと思いますので、この自然公園等小委員会が適当なのかどうか分からないのですが、また、いろんな情報を教えていただいて、意見交換できる機会があればと思いました。
ここにはクマとどう遭遇しないかということしか書かれていないのですが、個人的には、例えば兵庫県なんかで、個体数の管理みたいなこともやっていますよね。そうすると、国の役割と都道府県の役割はどうなるのだろうかとか。今言ったような、もともとの個体数を減らしていかないと、知床もそれに似たような形があるのですが、どうしても外に出てくる個体が増えてくる。それを常に遭わない議論だけをしていると、やっぱり事故は必ず発生するなと思いますので、その辺も含めて検討していかなければならないと感じました。
私からは、以上で、何か全体のコメントがありましたらお願いいたします。
○事務局(山下) 貴重なご意見、様々ありがとうございました。
全体的なところでお返事させていただきたいと思います。
このクマ被害対策手引書自体は、全国の国立公園を俯瞰したような形をターゲットにしております。そこからかみ砕いて各公園でマニュアルの策定なんかを進めることにしておりますが、ご指摘いただいたとおり、ヒグマとツキノワグマでは、かなり考え方が違うというのを、今まさにつくる中で実感しているところですので、そこは、この全国の手引書であっても書き分ける必要も出てくるのだろうなというふうに思っております。
また、今日ご指摘いただいた行動規制とか、ごみ箱の設置ですとか、携帯フードロッカーの整備とか、様々現場が対策に落とし込む上で悩んでいる部分でもありますので、今指摘がありましたが、特に職員、クマに精通していない職員も多くいますので、いろんな選択肢をここで整理して示すということが結構重要になってくるかなと思っております。
その中では、中村委員長からご指摘いただいた個体数調整の考え方みたいなのを現場で悩ましく感じているという話も聞いていますので、どこまでの整理ができるかというのは、今まさに検討しておりますが、現場になるべく寄り添えるような手引書にしていきたいと思っております。
1点、公開できるかどうかという要請をいただきまして、実はまだどうするかというところまで議論できていない状況ですので、今回いただいたご意見を踏まえて、公開するかどうかという取扱いも内部で検討をしていきたいと考えております。
貴重なご意見をありがとうございました。
○中村小委員長 どうぞ。
○成田大臣官房審議官 補足になります。
先ほどのこの資料4の2ページの右下のほうに、クマ対策ロードマップを年度内に策定すると書いてありますが、この中にも、国立公園の中におけるクマ対策についても、しっかりと盛り込んでいきたいというふうに考えております。
以上です。
○中村小委員長 はい、ありがとうございました。
全体を通して、今のこのご報告も含めて何か今伝えておきたいことがありましたら、委員の皆さんのほうからいかがでしょうか。
よろしいですか。
(異議なし)
○中村小委員長 それでは、以上をもちまして、本日の議題全て終了いたしました。審議へのご協力ありがとうございました。
進行を事務局のほうにお返しいたします。
○事務局(山本) 中村委員長、どうもありがとうございました。
委員の皆様におかれましても、長時間にわたりご審議をいただきまして、誠にありがとうございました。
本委員会は、以上をもちまして閉会となります。改めまして、本日はどうもありがとうございました。
午後0時04分 閉会