鳥獣の保護及び管理のあり方検討小委員会 (第22回)議事録

開催日時

令和8年5月25日 14:00~14:45

開催場所

対面及びオンライン会議方式の併用

出席者

(委員長) 小泉 透 
(臨時委員) 坂田 宏志 日向野 義幸 水田 拓  
(専門委員) 寺田 佐恵子  三谷 曜子 山本 麻希 八代田 千鶴
(環境省) 堀上自然環境局長
成田大臣官房審議官
近藤総務課長  
川越野生生物課長  
佐々木鳥獣保護管理室長  

議事録

【事務局】  予定の時刻になりましたので、中央環境審議会自然環境部会第22回鳥獣の保護及び管理のあり方検討小委員会を開催させていただきます。本日冒頭、司会を務めます自然環境局鳥獣保護管理室の根上と申します。よろしくお願いします。
 本日は、ウェブ会議システムでの参加を含めまして、所属の臨時委員4名全員のご出席、また委員8名全員のご出席を頂いております。小委員会として成立していますことをご報告します。
 それでは、開催に当たりまして連絡事項をまず申し上げます。本会議はウェブ会議システム併用で開催させていただきます。傍聴の方は、カメラ・マイクはオフとさせていただいています。オンラインで参加の委員の皆様はカメラをオンのままとしてください。ご発言時のみマイク機能をオンとしてください。ご発言の際は、挙手アイコンをクリックされるか、チャット機能にてご発言する旨をお知らせください。委員長からご指名がありましたら、マイクのミュートを解除してからご発言ください。
 本日の資料につきましては、委員の先生方には事前に電子データでお送りしておりますけれども、事務局で画面上に同じ資料を掲載しながら進行しますので、ご承知おきください。傍聴者の皆様におかれましては、本日の資料を環境省ホームページの自然環境部会鳥獣の保護及び管理のあり方検討小委員会のページにアップロードしておりますので、そちらをご覧くださるようお願いいたします。
 それでは、自然環境局長の堀上よりご挨拶を申し上げます。
【堀上自然環境局長】  委員の皆様におかれましては忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございます。この小委員会、2回目となります。自然環境部会に「鳥獣の保護及び管理を図るための事業を実施するための基本的な指針」、いわゆる基本指針についてお諮りしているところでございまして、前回第1回が4月27日、ちょうど1か月ぐらい前でございます。ちょっと短い時間で第2回ということでありますけれども、前回頂いたご意見を整理しまして、案という形で今日お示ししておりまして、そこを重点的に、特に変わったところ等をご説明いたしまして、ご審議いただきたいと思っています。その上で、頂いたご意見を事務局でまた取りまとめまして、これからパブリックコメントもかけさせていただいた上で、次、第3回でまた整理をしたいと考えております。
 いろんなご意見があると思いますので、ぜひ忌憚なく出していただきながら、次の委員会に向けて整理させていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【事務局】  報道機関の撮影はここまでとさせていただきます。
 続きまして、事務局より委員の皆様をご紹介させていただきます。
 まず、本委員会の委員長の小泉先生です。よろしくお願いします。
【小泉委員長】  小泉です。よろしくお願いします。
【事務局】  続きまして、委員の皆様をご紹介申し上げます。坂田委員になります。
【坂田委員】  坂田です。よろしくお願いします。
【事務局】  日向野委員になります。
【日向野委員】  日向野です。よろしくお願いいたします。
【事務局】  水田委員になります。
【水田委員】  水田です。よろしくお願いします。
【事務局】  寺田委員になります。
【寺田委員】  寺田です。よろしくお願いいたします。
【事務局】  三谷委員になります。
【三谷委員】  三谷です。よろしくお願いいたします。
【事務局】  山本委員になります。
【山本委員】  山本です。よろしくお願いいたします。
【事務局】  八代田委員になります。
【八代田委員】  八代田です。よろしくお願いいたします。
【事務局】  続きまして、環境省の出席者をご紹介させていただきます。
 先ほどご挨拶させていただきました堀上自然環境局長。
【堀上自然環境局長】  堀上です。よろしくお願いします。
【事務局】  成田大臣官房審議官。
【成田大臣官房審議官】  成田です。よろしくお願いいたします。
【事務局】  近藤自然環境局総務課長は遅れて参加になります。
 続きまして、川越野生生物課長。
【川越野生生物課長】  川越です。よろしくお願いいたします。
【事務局】  佐々木鳥獣保護管理室長。
【佐々木鳥獣保護管理室長】  佐々木です。よろしくお願いします。
【事務局】  次に、配付資料の確認をさせていただきます。議事次第の2枚目に配付資料一覧をつけさせていただいております。読み上げさせていただきます。資料1-1が「第21回鳥獣の保護及び管理のあり方検討小委員会での基本指針対応方針案に対する意見及び対応案」、資料1-2が「鳥獣の保護及び管理を図るための事業を実施するための基本的な指針(案)」。あとは参考資料としまして、参考資料1-1でこちらの小委員会の委員の名簿、参考資料1-2で「鳥獣の保護及び管理を図るための事業を実施するための基本的な指針の第14次改訂に向けた点検項目とポイント」、以前出した資料になります。参考資料1-3が前回第21回の鳥獣小委の議事録となっております。もし資料に不備等がありましたら事務局にお申しつけください。また、本小委員会の議事録は後日環境省のホームページにて公開しますことを申し添えます。
 では、この後の議事進行につきましては小泉委員長にお願いしたいと思います。
【小泉委員長】  それでは、ただいまから中央環境審議会自然環境部会第22回鳥獣の保護及び管理のあり方検討小委員会を開催いたします。先ほど堀上局長よりご挨拶いただきましたように、本日は、前回ご検討いただきました基本指針についてさらにご議論いただき、ブラッシュアップを図って、パブリックコメント版の作成に向けて作業を進めていきたいと思いますので、どうぞご協力をよろしくお願いします。
 それから既にご説明があったかもしれませんけれども、ご意見を頂くときには挙手いただきたいと思います。会場にご参加の委員の方はちょっと手を挙げて合図いただければ指名させていただきます。それからウェブでご参加の委員は挙手ボタンで合図いただければ、こちらで確認した順に指名させていただきたいと思いますので、ご発言を頂きたいと思います。
 それでは早速、基本指針の見直し案について事務局より説明をお願いします。
【事務局】  それでは私、根上から説明させていただきたいと思います。
 まず初めに参考資料1-2をご覧いただきたいんですけれども、本会議の趣旨を改めて簡単に説明させていただきます。こちらは前回もお示しした資料になるんですけれども、2枚目にスケジュールを掲載しております。前回は点検項目ごとに基本指針等の見直しの内容に関しまして対応方針案をお示ししまして、それに基づいて基本指針本体の素案をお示しし、ご意見等を頂きました。
 今回は、前回頂いたご意見等を踏まえまして基本指針案、パブリックコメントにかける前の案を作成しています。今回頂いたご意見と同時並行で都道府県、関係省庁等に意見照会をしていますので、これらの意見を踏まえましてパブリックコメントにかける最終案としたいと考えております。パブリックコメントは6月から7月頭にかけての最短1か月を予定しておりまして、そのパブリックコメントの結果を踏まえて、7月に第23回鳥獣小委、今年度の3回目になりますけれども、これに答申案をお示ししまして、8月に中央環境審議会自然環境部会に報告、答申しまして、9月に告示を目指す予定です。
 そのため、本日はパブリックコメントにかける基本指針の本体案に関しましてご意見を頂きたいと考えております。本日中に対応できないご意見に関しましては、場合によっては委員長一任にさせていただきまして、事務局から委員長に相談し、都道府県、関係省庁等の意見も踏まえて、パブリックコメントにかける前に委員の皆様に共有させていただく予定です。
 それでは早速、資料1-1のほうをご覧ください。こちらは前回の小委員会で頂いたご意見とその対応案をまとめた資料となります。このご意見の中で、基本指針で対応するものを反映したものが資料1-2になります。また、資料1-2は前回以降に事務局で修正した内容も含まれておりまして、この修正内容は誤字等の修正ですとか文章の統一、また重複記載の削除とか分かりやすさの観点からの修正が主ですけれども、前回から比較的大きく修正した部分を併せてこの後説明させていただきます。
 なお、資料1-2の見え消しは、現行の基本指針から現時点で最新の修正内容を全て見え消しにしております。
 それでは資料が行ったり来たりで申し訳ないですけれども、資料1-1の項目ごとに説明します。まず資料1-1をご覧いただきまして、こちらは危険鳥獣の管理に関してになります。前回のご意見で、1-1-1で1行目に示しております、山本委員から、適切に緩衝帯整備を行ったとしても、山奥のクマの生息地でエサ資源が不十分であると出没してしまう地域がある。緩衝帯整備だけではなくて、里山地域の資源の回復等を見込むような根本的な森林施策の記載も必要ではないかというご意見を頂いております。
 これに対して、ご意見を踏まえまして、資料1-2のほうを見ていただきたいのですが、54ページの29行目から31行目に「クマについて、本来の生息地となる奥山の森林において人工林の針広混交林や広葉樹林への誘導等を行うことで、採餌環境を改善して人の日常生活圏に依存する個体を防ぐことにつなげる」という文言を追記させていただいております。
 続きまして、行ったり来たりで申し訳ないですけれども、資料1-1の次の1-1-2で、坂田委員から、突発的な緊急銃猟だけではなくて、事前対策や長期的な対策が重要であると。シカ、イノシシの有害鳥獣捕獲でクマに出会うことも多いけれども、許可がないため何もしない。その一方で、市には猟友会の中から緊急銃猟に対応できる人を推薦しろと依頼される。市街地出没した場合には緊急事態として対応すべきであるんですけれども、緊急銃猟より前に、集落周辺の人を恐れないクマに対応しておくべきではないかと感じている。市にそのように進言しても、県や国の方針だからと対応してもらえない。そういった状況が今回の基本指針の改訂により改善すると考えてよいのかというご質問を前回頂いております。
 こちらに関しては、今回、基本指針に、市街地に出る前に対応するという危険鳥獣の管理に関する事項を追記していることと、加えて資料1-2の8ページの23行目から26行目に、「生態系や農林水産業等に係る著しい被害等を生じさせている鳥獣の捕獲に当たっては、捕獲作業中に複数種類のこれらの鳥獣を捕獲できる機会が発生する可能性があることから、捕獲作業を行う区域に生息し、同じ捕獲手法で捕獲できるこれらの鳥獣全てについて、捕獲許可等の手続を行うことで、効率的な捕獲が行えるようにする」という文言を追記させていただいております。
 もう一つ、資料1-1の前回頂いたご意見で、1-1-3で小泉委員からクマのガイドラインとの整合性に関して、こちらは前回回答、対応させていただいているので、説明は省かせていただきたいと思います。
 さらにこの危険鳥獣の管理に関しましては事務局で少し修正をしておりまして、資料1-2をご覧いただきたいですが、54ページになりまして、こちらは危険鳥獣の管理に関して書かれている箇所になるんですけれども、この部分で、当初はこちらの第七で「危険鳥獣の人の日常生活圏への侵入の防止に関する事項」という構成の中で、前回までは、1に基本的な考え方、2に長期的な視点に立った計画的な管理施策、この2の中に(1)で危険鳥獣の捕獲等施策、(2)で人の日常生活圏への危険鳥獣の侵入防止施策として、クマとイノシシとそれぞれ分けて記載していたんですけれども、現在の修正では、今こちらに書かせていただいているように、1として「計画的な管理政策」、2として「適切な情報発信」としまして、1の中に「(1)捕獲等、(2)生息環境管理、(3)被害防除対策」としまして、人の日常生活圏に侵入しないような計画的な捕獲、生息環境整備、集落周辺に寄せつけない防除対策という順で整理して、記載し直しております。また、クマとイノシシで分けて書いていたんですけれども、これは重複する内容もまとめるように整理しまして、記載しております。
 詳細につきましては特定計画のガイドライン等に記載しているので、そちらを参照しながら、それぞれの特定計画を整備していただくことになるかと考えております。
 また、こちらの資料1-2の最後の76ページにもう一度、危険鳥獣の管理に関する事項を記載している箇所があります。こちらは、緊急銃猟を行う前の市街地への侵入防止の対策が重要であることを簡単に当初は記載していたんですけれども、今回はその内容に加えまして、その内容に関しては第七の、先ほどご説明したところに重点的に書き加えておりますので、こちらでは緊急銃猟に関して追加して記載するようにしております。そのような修正を事務局で行っております。
 それでは、続きまして資料1-1に戻りまして、続けて1-2の半減目標の達成に向けた捕獲強化についてになります。まず、前回頂いた1-2-1と1-2-2のご意見は前回既に基本指針に追記している事項のため、説明は省かせていただきまして、また、1-2-3から1-2-5も前回回答させていただいているので、省略させていただきます。
 1-2-6ですけれども、こちらは基本指針ではなくて特定計画のガイドラインで記載していることや今後も対応していくことを記載しております。
 続いて1-2-7、小泉委員長から頂いたご意見で、こちらは資料1-2の3ページの11行目の記載は、当初、「北海道などで個体数が増加しているニホンジカ」と記載していたんですけれども、ご指摘で本州以南を含めた全国を俯瞰した記述にしていただきたいということでありましたので、そのご意見を踏まえて、ニホンジカも全国的な記載に修正しております。
 また別途、小泉委員長から、指定管理鳥獣の管理の考え方に関して追記していた部分、具体的にはこちらの本体の16ページの2、3行目ですけれども、こちらはちょっと消してしまっているんですけれども、当初、「生息数が増加しないように自然増加率分以上の個体数を継続的に捕獲することが重要である」と記載していたんですけれども、小泉委員長からのご指摘で、シカでは雄をたくさん取っても個体数は減らないことが明らかなので、今修正しているように、「このため、管理目的が達成されるようモニタリング結果に基づき必要に応じて捕獲数を見直すなど順応的な管理を行うことが望ましい」という記載に、ご提案により修正しております。
 それでは続きまして資料1-1の2-1になります。2-1の鳥獣における鉛汚染対策に関してになります。こちらも前回頂いたご意見は当日回答させていただいておりまして、重複記載等への対応以外は前回と同様の内容になっておりますので、説明は省略させていただきます。なお、前回説明したとおり、必要な調査ですとか科学的根拠の蓄積は別途継続実施しております鉛汚染対策検討会にて引き続き対応予定であります。
 続きまして2-2の錯誤捕獲の防止、猟法・猟具の基準等の適正化に関する箇所になります。こちらも前回頂いたご意見に対して前回回答させていただきまして、特に大きく修正したところはありませんので説明は省かせていただきますが、前回ご説明したように、錯誤捕獲の情報収集ですとか防止、対応、くくりわなの形状や設置方法等に関しましては、今後マニュアルの整備の中で検討させていただきたいと考えております。
 また、とらばさみの許可捕獲でも原則として許可を認めないというふうに、許可基準の方針の変更に関しましては、前回ご指摘いただいた捕獲実績がないことを理由に禁止するわけではなくて、とらばさみの使用によりまして錯誤捕獲が生じた場合に、他の方法に比べて個体へのダメージが大きくて、負傷や死亡事例が生じるなどの社会的な問題が起こっているためでありまして、ネコだけでなくてコウノトリやツシマヤマネコといった希少種も負傷しているケースがあることなどから、次の段階として行うものになります。同時に、こちらの普及啓発等も強化していく予定であります。
 次に2-3の狩猟鳥獣の選定の考え方です。こちらも前回回答させていただいたとおりで、基本指針の書きぶりには大きな変更は行っていない状況です。しかし前回、山本委員から島嶼でのネコの管理ですとか、水田委員から生物多様性におけるネコの影響についてご懸念いただきまして、また八代田委員からも捕獲許可での適切な管理、また小泉委員長からは別途、小笠原諸島等の例に倣って積極的な許可捕獲を進めるよう指導するようなご指摘を頂いておりますので、資料の15ページの4行目で「適切な管理がなされるよう」という文言を追記させていただいております。
 また、基本指針では拾えないものの、飼い猫やノネコ等の管理に関しても課題提起を頂いておりますので、関係課室にも情報共有しながら、今後行う予定の狩猟鳥獣の見直しの検討を行っていきたいと考えております。
 なお、前回もお伝えしたとおり、基本指針では選定の基本的な考え方だけを示しておりますので、具体的な狩猟鳥獣の種の見直しに関しましては、基本指針改正後に、これに基づいて都道府県等への照会ですとか、検討会、中環審、野生小委等で検討を行いまして、省令改正等の手続を行うために、早くて令和9年の夏頃を想定しております。
 続きまして資料1-1の3-1、中長期的な鳥獣保護管理の担い手の確保に関する内容になります。こちらも基本的には前回問題提起いただいた点については前回回答しておりまして、財源ですとか人材確保の支援等についての記載は既にしておりますので、前回以降に基本指針での大きな修正は行っていないところですけれども、重複内容ですとか分かりやすさの観点から少し言い回し等を修正しております。
 例えば「ガバメントハンター」という表現は捕獲者という印象が強いので、目立たせないほうがいいのではというご意見を八代田委員から前回頂いておりまして、こちらは分かりやすい表現ではあるんですけれども、一方で誤解を招く表現でもあるところで、資料1-2の57ページの29行目で少し言い回しや順序を前回から変えております。
 ここのところで、ガバメントハンターはクマ被害対策パッケージ及びクマ被害対策ロードマップで用いられる公務員として雇用する人材であること、また公務員として雇用する場合は、可能な限り以下で示す(1)から(3)の役割を総合的に担える人材が望ましいこと、また、公務員として雇用する場合には正職員、任期付職員、非常勤職員など地域の実情を踏まえ雇用を行うことになるが、継続的な雇用のために必要となる財源の確保に努めるという、順序や言い回しを少し修正しております。
 また、資料の1-1に戻って見ていただきまして、3-5で寺田委員からのご質問、前回回答できていなかった部分、鳥獣プロデータバンクに登録された方が都道府県の専門的知見を有する職員となっている方は令和7年4月1日現在で10名となっています。なお、環境省では各都道府県での専門的職員の配置状況を調査しておりまして、35道府県で196名が配置されております。引き続き、鳥獣プロデータバンクのPRに努めるなど、専門的職員の配置を後押ししていく予定であります。
 最後に4-1、野生鳥獣に由来する感染症対策につきましては、こちらは前回ご質問いただいた内容について前回回答しておりますので、説明は省略したいと思います。
 長くなりましたが、説明は以上となります。
【小泉委員長】  ありがとうございます。前回委員の皆さんからご指摘いただいた部分と、それから事務局内部でさらに検討して記述を変えた部分と併せてご説明いただきました。
 それぞれご発言された箇所に対する対応部分、それから資料1-2を再度見直して感じられた部分、どちらからでも結構ですので、ご発言のある方は挙手をお願いしたいと思います。前回はちょっと内容が多岐にわたることから、ポイントごとにまとめて回答させていただくようにしましたけれども、今回は原則一問一答ということで事務局とやり取りしたいと思いますので、ご意見のある方はご発言をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。では、山本委員からお願いします。
【山本委員】  整理番号の1-1-1の生息地のお話ですけれども、私、すいません、54ページの先ほどの29行目から31行目の記載のところに若干自分の中では違和感がありまして。「奥山において人工林の針広混交林化や広葉樹林への誘導をしましょう」と書いてあるんですけれども、何と言ったらいいんですかね。上には「里地里山林や耕作放棄地等における藪の刈り払い」と書いてあって、イメージとしては、奥山ってやっぱりすごく自然環境の豊かな県立公園とか国立公園みたいなところって、むしろ人の手はあまり入らなくてもいいところなのかなと思っていまして。どちらかというとそのさらに下にあるこの里地里山林、ここがすごく広くて、本当にこのパッケージで藪の刈り払いをしましょうと書いてあるのって、多分もっと下の集落周辺の100メートルぐらいの話だと思うんですね。
 私が前回言いたかったのは、奥山がもちろん人工林だったらそれを誘導とかできたらいいんですけれども、それというよりは、その集落周辺の100メートルと奥山のちょうど間にあるこの里地里山林の広葉樹林の荒廃に手がついていない。この辺をしっかり整備してほしいなというところを申し上げたつもりで、ちょっとニュアンスが変わっているので、その辺を正確に記述いただければありがたいなと思います。よろしくお願いいたします。
【小泉委員長】  それでは事務局からお願いします。
【佐々木鳥獣保護管理室長】  鳥獣室の佐々木です。
 すいません。こちらで委員のご指摘を含め切れていなくて申し訳ございませんでした。今頂いたご意見だと、奥山とその集落の間の緩衝地帯みたいな言い方をクマのガイドラインとかではしているので、その辺の表現もちょっと借りながら修正をしたいと思います。ありがとうございます。
【小泉委員長】  よろしいですか。
【山本委員】  はい。
【小泉委員長】  ほかご意見等ありましたらお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。ご意見はありませんか。
 坂田委員、前回、狩猟鳥獣に関してご発言いただきましたけれども、対応のほうはいかがでしょうか。もしお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思いますが。
【坂田委員】  今さっきぱっと見させてもらった範囲では、まあ、そういうことかなと思っていますので、特に追加して私から言うことは今のところありません。
【小泉委員長】  了解しました。
 水田委員、ノネコについてもご発言いただいておりますけれども、対応はいかがですか。ご意見がありましたらお聞かせいただきたいと思いますけれども。
【水田委員】  私からは特にこれ以上はないですけれども。引き続き、鳥獣保護管理法だけではなくて動物愛護管理法等でイエネコをどうするかというところは検討して、イエネコが野外に出るような状況を防ぐような対策を進めていただければと思います。
 以上です。
【小泉委員長】  ありがとうございます。ガバメントハンターに関して八代田委員、ご発言がありましたけれども、いかがですか。
【八代田委員】  ご説明ありがとうございました。前回ご指摘させていただいた点については文言の修正等をしていただいておりますので、私からは追加のご意見はございません。
 以上です。
【小泉委員長】  ありがとうございます。準備委員会も含めまして3回目ですので、委員の方も随分意見は言わせていただいたし、事務局で対応も頂いたというような認識のようですが。寺田委員、もし何かありましたらご発言いただけますか。
【寺田委員】  人材育成のところもご配慮いただいて、これ以上、特にございません。
【小泉委員長】  事務局からさらに追加で説明することはありますでしょうか。
【事務局】  今、特には。今ご説明差し上げたところで。
【小泉委員長】  特にありませんか。
【事務局】  はい。以上です。
【小泉委員長】  ありがとうございます。それではほぼ原案、現在資料1-2に示していますように、原案をベースにして、さらに都道府県それから他省庁からの意見も頂きながら、パブリックコメントに向けてさらにブラッシュアップを進めていくような作業を進めていただきますので、再度、委員の皆さんにはパブリックコメント前に基本指針をご確認いただき、コメントを頂くことになりますので、よろしくお願いいたします。ご意見はありますでしょうか。
【事務局】  すみません、ちょっと補足ですけれども。今後のスケジュールにつきまして冒頭、簡単に説明させていただいたんですけれども、具体的には、先ほど冒頭申し上げましたように、こちらの委員会で委員のご意見を頂くと同時に、都道府県や関係省庁、また局内、事務所とか関係課室に意見照会を現在しておりまして、ちょっと短いですけれども、それを今週中までにしております。
 それを来週中に調整させていただき、できれば再来週あたりからパブリックコメントにかけさせていただきたいと思っておりますので、来週にまず委員長にご相談させていただきまして、その後、委員の皆様にパブリックコメントにかける前の最終版を共有させていただきたいと考えております。そして、次、7月に今年度第3回の鳥獣小委ですけれども、その際にパブリックコメントで頂いた結果を踏まえましてまたご相談させていただくことになるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
【小泉委員長】  ありがとうございます。ほか、ご意見のある方がいらっしゃいましたら挙手をお願いしたいと思います。
 それでは私から、ちょっと気がついた点、コメントも含めて述べさせていただきたいと思います。
 一つは、数を表す表現として「生息数」と「個体数」がこの指針の中にやや混在している感がありました。それは単なる混在というよりは、むしろ計画に関する記述、それから希少鳥獣に対するその保護に関しては生息数という用語が使われ、そこでは地域個体群ないしは個体群管理という言い方がなされているわけですけれども、いわゆる捕獲を含む実施、管理に関しては、個体数それから個体数管理という言葉が使われることが多いように思われました。恐らく管理、法律が変わって管理ができて、特にクマに対する対応というようなことがあって個体数管理という言葉が主流になって、それからちょっと外れている部分に関しては生息数がそのまま残っているんだと思います。
 ここから先はちょっと意見で、今回その生息数と個体数を厳密に統一させることは必要ないと思うのですが、個体数管理に関して進め方としてちょっと懸念しているのが、個体数管理が捕獲数管理というふうに進まないように気をつけていただきたいなと感じています。要するに、先ほど事務局からお話がありましたように、自然増加率を見込んでさらに上乗せして捕獲をする。捕獲数を計画して、それを取れば数が減るというような算段で計画を進めているわけですけれども、必ずしも数を取れば減るようなものではありません。先ほど申し上げましたように、シカの場合、オスだけを取っていても減りませんし、それからイノシシの場合、わなで子どもをたくさん取っても目的は達成されないわけです。
 ということを考えますと、一概に数を設定してそれを達成するのが目的である、それが個体数管理であるというふうに進めないように気をつけていただきたいと思います。ハーベストベースドモデルというものができて、一定の計画どおりの捕獲数を上げたんだけれども数が減っていない理由を、想定より実は数が多かったんだという論法でこれまで対処してきた。したがって捕獲数を増やせば目的は達成するんだというような論調がちょっと強くなってきましたけれども、実は捕獲の仕方にも問題がないか点検していく。それも含めて個体数管理。したがって個体数管理というものがある程度レベルアップしていくとこれは個体群管理と同義になっていく。残念ながら今のところそういうレベルまではちょっと達していないけれどもというようなことがありますので、この点お気をつけていただきたいと思います。
 既に基本指針の51ページの16行と17行に極めて示唆的な記述があります。「群れで行動する鳥獣については、無計画な捕獲等により、分布域が拡大しないように留意する必要がある」と。分布域というか被害域と言ってもいいと思いますので、実は捕獲というものは数だけではないことを、今回の基本指針の中で特に変更、対応は求めませんけれども、都道府県の担当の方には研修会等の場で、捕獲というものは数だけで達成されないことを繰り返し理解いただくように進めていただきたいと思います。
 ちょっと時間がありましたのでコメントさせていただきました。特に回答は求めません。
 ほか、ご意見、ご質問がありましたらご発言いただきたいと思いますけれども。挙手はないようですので、それでは、冒頭事務局から説明がありましたように、今後、他省庁それから都道府県からの意見を取り込みまして、さらに基本指針改定作業を続けていきますので、その間の改訂内容については私と事務局でやり取りをさせていただき、パブリックコメントに出す前に委員の皆様に再度検討いただき、パブリックコメントにかけるというふうに進めさせていただきますのでご了解いただきたいと思います。
 それでは、ご発言はないようですので本日の会議はここまでにして、以後の進行は事務局にお任せいたします。
【事務局】  委員長、委員の皆様、ご議論、ご確認いただきましてありがとうございました。
 次回の開催につきましては改めてメール等でご連絡させていただきます。
 それでは大分短くなってしまいましたけれども、本日の鳥獣の保護及び管理のあり方検討小委員会を閉会させていただきます。ありがとうございました。