遺伝子組換え生物等専門委員会(平成30年度 第2回)議事要旨

1.日時

平成30年8月30日(木)13:30~14:40

2.場所

経済産業省 別館1111号会議室(11階)

3.出席者

(委員長)      磯崎博司

(委員)       大塚 直

(専門委員)     明石博臣、穴澤秀治、伊藤元己、大澤 良、

           鎌形洋一、五箇公一、佐藤 忍

(関係省庁)     財務省池永企画専門官、文部科学省廣谷専門職、

           厚生労働省稲角課長補佐、農林水産省吉尾課長補佐

           経済産業省小出室長

(環境省)      堀上野生生物課課長、北橋外来生物対策室室長、

           岡本移入生物対策係長、山口外来生物対策係

4.議事

(1)ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について

(2)その他

5.議事要旨

<議題>ゲノム編集技術の利用により得られた生物のカルタヘナ法上の整理及び取扱方針について

 「カルタヘナ法におけるゲノム編集技術等検討会」における検討結果を受けて、本委員会において更に議論が行われた。

 カルタヘナ法上の整理については、当初、ゲノム編集の「技術」の観点から行うこととされていたが、様々な技術があること、新たな技術が今後開発され得ることから、技術を踏まえつつ得られた「生物」で整理することが了承された。また、細胞外で加工した核酸が最終産物に含まれない技術により得られた生物については、カルタヘナ法に規定された遺伝子組換え生物等に該当しない(規制対象外)が、作成の過程において細胞外で加工した核酸を移入する場合においては、得られた生物に当該核酸又はその複製物が残存していないことが確認されるまでの間は、カルタヘナ法に規定された遺伝子組換え生物等に該当する(規制対象)旨を明記すること等が了承された。

 ゲノム編集技術の利用により得られた生物のうち、カルタヘナ法の対象外と整理された生物の使用に当たっては、その生物に関する知見の収集や作出経緯等の把握が必要であるため、当面の間、使用者に対して、生物の特徴や生物多様性影響が生じる可能性の考察結果等に関し、事前の情報提供を求める(ただし拡散防止措置が執られている施設で使用する場合は除く。)ことが了承された。

 本委員会において取りまとめられた結果については、今後パブリックコメントを経て、本年度中を目途に中央環境審議会自然環境部会に報告されるとともに、環境省から関係省庁等へ、関係省庁から関係団体等へ情報提供の具体的な手続等も含めて周知していく予定である旨、説明がなされた。