中央環境審議会 自然環境部会 野生生物小委員会 第25回議事録

日時

 令和3年6月10日(木) 15:3017:20

場所

 Web会議システムにより開催

出席者

(委員長)

石井 実

(委員)

山極 壽一      

勢一 智子

(臨時委員) 石井 信夫 尾崎 清明 小泉  透
白山 義久 高橋 徹 宮本 旬子
広田 純一 佐藤 哲也 五箇 公一
(専門委員) 磯崎 博司 神部 としえ 桜井 泰憲
高橋 佳孝 マリ クリスティーヌ
(環境省) 鳥居自然環境局長
大森大臣官房審議官
奥山総務課長
中尾野生生物課長
山本希少種保全推進室長
北橋外来生物対策室長
川越鳥獣保護管理室長

議事

【事務局】 お時間になりましたので、始めさせていただきたいと思います。

 本日はお忙しい中、ご出席くださいましてありがとうございます。

 定刻となりましたので、ただいまより、中央環境審議会自然環境部会野生生物小委員会を開会いたします。

 なお、本日は委員・臨時委員12名のうち12名のご出席をいただき、定足数を満たしていることを確認しましたので、本委員会は成立していることをご報告いたします。

 開催に当たり連絡事項を申し上げます。

 本会議は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、Web会議システムにより開催いたします。

 会議の様子は、YouTubeチャンネルによりライブ配信を行います。

 Web会議中、委員の皆様は全員カメラをオンのままとしてください。ただし、通信回線に著しく負荷が生じた場合は、カメラをオフにするようお願いする場合がございます。

 石井委員長以外の皆様は、ご発言時のみマイク機能をオンとし、それ以外ではマイクをミュートに設定し、オフにしてください。

 ご発言の際は、画面右手のご自分の氏名の右横にカーソルを合わせると「挙手アイコン」が表示されますので、これをクリックしてご発言の意思をお知らせください。挙手アイコンは、黒から青色に変わると挙手した状態になります。委員長からご指名がありましたら、マイクのミュートを解除し、お名前をおっしゃってからご発言ください。挙手アイコンは事務局でオンオフを操作できませんので、ご発言が終わりましたら挙手アイコンを忘れずにクリックし、青から黒に戻してくださるようお願いいたします。

 本日の資料につきましては、事前に環境省ホームページの中央環境審議会自然環境部会野生生物小委員会のページにアップロードしておりますが、説明の際は画面上に資料の該当部分を表示しますので、ご承知おきください。

 それでは、自然環境局長の鳥居よりご挨拶を申し上げます。

【鳥居自然環境局長】 どうも皆さん、こんにちは。環境局長の鳥居でございます。

 お忙しい中、石井委員長をはじめ委員の皆様方、今日は全員出席というふうに伺っております。お忙しい中、ありがとうございます。

 本日の議題は、諮問案件が2件ございます。

 一つ目は、「アーラ岳キクザトサワヘビ生息地保護区の指定」についてでございます。現在、この生息地等保護区、全国で9か所ありまして、これが指定されれば10番目ということになります。

 対象となる生き物は、植物、そして淡水魚類、両生類、昆虫類、爬虫類というものが多くて、もちろん生息範囲も限られているというものが対象になっているわけでございますが、直近では、平成30年の3月に兵庫県の豊岡市でアベサンショウウオの生息地が保護区になっているというものでございます。

 今日お諮りするアーラ岳の生息地保護区は、沖縄県の久米島でございまして、近くには宇江城岳に、もう既にこのキクザトサワヘビの生息情報があるわけでございますけども、その近くにもう一か所、指定したいというものでございます。

 それから、二つ目にお諮りするのは、「トキ保護増殖事業計画の変更」についてでございます。ご承知のとおり、佐渡島のトキは、最後の人工飼育のキンが、日本産の最後のトキだったわけでございますけど、1999年に中国から友友(ヨウヨウ)、洋洋(ヤンヤン)という2羽のペアが、1つがいが中国から贈られて、そこから生まれた子ども、さらに中国から、つがいの相手も贈られたものと、そこを出発点にして、22年が経過し、野生のトキが今400羽を超えておりまして、人工飼育を加えると600羽を超える数まで増加をしているという状況でございます。

 ここで一つ、この事業計画というものを見直して、今後のトキの保護の在り方について、皆さんからご助言いただき、ご意見をいただければというふうに考えてございます。

 本日は、この2件の諮問案件について、限られた時間ではございますが、忌憚のないご意見をいただければというふうに思います。どうかよろしくお願い申し上げます。

 簡単ですが、私からのご挨拶とさせていただきます。

【事務局】 それでは、これよりの議事進行につきましては、石井実委員長にお願いすることとします。

 石井委員長、どうぞよろしくお願いいたします。

【石井委員長】 それでは、皆さん、改めまして、こんにちは。

 委員長の石井でございます。委員の皆様には、お顔を拝見すると、お元気そうで何よりでございます。

 本日も活発な議論を期待しております。

 ところで、前回の会議が3月だったんですけれども、この間、5月にうれしいニュースがございました。鳥居局長が何か言われるかなと思ったんですけれども、奄美から沖縄の南西諸島が、この7月のユネスコの世界遺産会議で、世界自然遺産、日本で5番目に登録されるという運びになったようでございます。環境省の皆さんには、本当にお疲れさまでした。ここから大変なのかもしれませんけれど、おめでとうと申し上げたいと思います。

 そして、一部の委員の皆様と西表、あるいは山原の視察もしたということもありまして、委員の皆様とも、この喜びを共有したいと思います。

 さて、コロナ禍が一向に収まらないということもありまして、今回もオンラインでございます。私も今回は環境省ではなく、大阪から参加しております。何かとトラブルが多いオンラインでございますけれども、何かございましたら、チャット欄に書き込んでいただいて、メッセージを伝えてください。

 本日の委員会ですけれども、YouTubeチャンネルでライブ配信をしております。報道関係者、あるいは一般の方もご覧になっているということでございますので、この点、ご配慮いただければと思います。

 会議録につきましては、後ほど事務局のほうで作成し、本日ご出席の委員のご了承をいただいた上で公開するということにさせていただきます。

 会議資料につきましても、公開となっております。

 本日の議事は、先ほど局長からございましたが、諮問事項の2件のみでございます。

 それでは、最初の議題です。「アーラ岳キクザトサワヘビ生息地保護区の指定について」ということで、まず事務局からご説明をお願いします。ご担当は、岩谷専門官ということでございます。よろしくお願いします。

【岩谷専門官】 希少種保全推進室の岩谷です。聞こえておりますでしょうか。

【石井委員長】 大丈夫です。

【岩谷専門官】 ありがとうございます。それでは、資料の共有をさせていただきます。

 資料も問題なく見られておりますでしょうか。

【石井委員長】 はい、大丈夫ですよ。

【岩谷専門官】 そうしましたら、私のほうから諮問案件の1件目、「アーラ岳キクザトサワヘビ生息地保護区の指定」について、ご説明させていただきたいと思います。

 資料のほうは、1-2の資料を主に使って説明させていただきたいと思います。

 それでは、まず生息地等保護区についてご説明いたします。

 生息地等保護区は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律、種の保存法と呼んでおりますけれども、そちらに基づきまして、国内希少野生動植物種に指定された種のうち、特に生息地ですとか生育地の保全が重要であると、土地の開発行為等の規制が有効であるというような場合に、法律の第36条に基づきまして指定を行います。

 生息地等保護区は、現在、局長のほうからもご説明いただきましたように、全国で9か所指定してございます。今回の新規指定案が10件目ということになってございます。

 生息地等保護区ですけれども、生息地等保護区全体の中に、管理地区といたしまして、建築物等の新築ですとか増改築、土地の形質変更等、こういった行為が許可行為になる厳格な規制を伴う管理地区と、監視地区と呼んでおりますけれども、先ほどの行為が要届出行為となります、比較的規制が緩やかな地区がございます。

 生息地等保護区の指定方針につきましてです。

 国内希少野生動植物の種ごとに、まず指定していくということでございます。また、複数の生息地が存在する場合には、生息環境、規模などから判断するですとか、生息地等が広域的に分散している場合には、主な分布域ごとに主要な生息地を選定するであるとか、指定種の生息地及び生息地等に隣接する区域、全体として保護区域に選定していくというような方針がございます。

 また、保護区の中で特に重要な繁殖地であるとか、採餌地など個体の生息・生育に重要な区域につきましては、より規制の厳しい管理地区として指定をしていくという方針でございます。

 続きまして、生息地等保護区の一覧をお示ししてございます。現在指定しておりますのは、先ほども申し上げましたが、全9か所指定してございます。今回の新規指定案が10件目、10か所目ということになります。

 現在、生息地につきましては6か所、生育地につきまして3か所の9か所を保護区として、全体で890ヘクタールを指定してございます。そのうち、特に規制の厳しい管理地区に関しましては、全部で390ヘクタールということになってございます。

 続きまして、キクザトサワヘビの概要についてご説明いたします。

 キクザトサワヘビは、平成7年に種の保存法に基づきまして国内希少野生動植物種に指定をされております。また、沖縄県の天然記念物でもあります。環境省のレッドリストには、絶滅危惧種のⅠA類ということで掲載されてございます。

 種の特徴といたしましては、今回、指定を予定しております沖縄諸島の久米島固有の淡水性のヘビであるということで、常緑広葉樹の自然ですとか、回復の進んだ二次林内、その周辺を流れる渓流のみに生息が確認されております。

 1年を通して渇水せず、餌となるサワガニの稚ガニが豊富であったり、夏季の直射日光を避ける場所が十分であるとか、あとは捕食者であるウシガエルが近づかないような細流の存在というのが生息の必須条件と考えられております。

 続きまして、アーラ岳キクザトサワヘビ生息地保護区の位置図でございます。

 沖縄県の久米島ということで、島尻郡久米島町、少し大きめに記載させていただいておりますが、本島に対して、こちら久米島ということになります。

 そのうち、こちらが久米島全体の図でございますが、今、青色で囲んでおりますところが、既に平成10年に指定しております宇江城岳キクザトサワヘビの生息地保護区でございます。

 今回指定を予定しておりますアーラ岳キクザトサワヘビにつきましては、この赤い丸で囲んでおりますところです。少し拡大して、モノクロになってしまいますが、拡大した図がこの左下の大きな図になります。

 こちらの、色のついたこの外枠が、生息地保護区全体を示してございます。これが面積599ヘクタールでございます。その中で、特に色の濃い部分、この部分につきましては、特に規制が厳しくかけられる管理地区、重要な地区として、管理地区261ヘクタールの指定を検討してございます。

 続きまして、アーラ岳キクザトサワヘビ生息地保護区指定の理由ということで整理してございます。

 説明が少し重複してしまいますが、国内希少野生動植物種にまず指定をされているということと、沖縄諸島の久米島にのみ分布する固有種であって、国内で唯一の淡水性のヘビであるということでございます。また、生息地としましては、水環境への依存性が極めて高いという生態がございます。

 これらを踏まえると、生息範囲が狭いということに加えまして、外来種であるウシガエルによる捕食ですとか、水質の悪化に伴う餌の減少であるとか、生息地の開発等に起因する個体群の縮小というものが、今、懸念されているというところでございます。

 こういった中で、アーラ岳周辺では個体が多く確認されておりまして、既存の、既に指定しております宇江城岳のキクザトサワヘビ生息地保護区に相当するような良好な生息地であると考えられておりますことから、指定をしたいと考えております。

 参考になりますけれども、これまでの調査で、どのようなところでキクザトサワヘビが見つかったかというところで写真を掲載してございます。

 キクザトサワヘビの生態が非常に隠蔽性の高い生態をしているということで、個体の発見自体が非常に難しいということもあるのですが、これまでの調査で見つかった中では、少し写真が見にくいところはありますが、水量がある程度あって、あと緩やかな浅瀬の転石の下で発見された事例があります。

 次の写真を見ていただきますと、水量が少し多めのところで、さらに水質が非常によいというようなところで、さらに緩やかな浅瀬であるというところで発見されたという事例がございます。いずれも今回の指定の範囲内の事例でございます。

 続きまして、生息地保護区指定の区域の保護に関する指針(案)ということで、ご説明させていただきます。

 まず、キクザトサワヘビの個体の生息のために確保すべき条件といたしまして、渓流であるとか、沢の水質を適切に保つということと、水量の安定的な供給を確保するということが必要になってございます。

 今回指定を予定しておりますこの区域に関しましては、本種の生息に適した水域が良好な状態で維持されているということから本種が多く確認されているという状況でございまして、久米島の中でも当該区域は集中して個体が確認されているということでございますので、当該区域を本種にとって適切な環境に維持していくということは、本種の保護を図る上で非常に重要であるということでございます。

 このことから、当該区域を生息地保護区に指定しまして、保護することが必要であると考えておるところです。

 続きまして、生息条件の維持のための環境管理の指針でございます。

 当該区域における各種行為につきましては、生息環境に著しい影響を及ぼすことのないよう配慮することが必要であるということと、本種の個体の生息する水域及びその集水域並びに周辺の連続した自然環境を有する地域としまして、特に重要な地域であるということで、保護区の中でもより規制の厳しい管理地区として指定し、この後ご説明させていただきますが、管理地区の区域の保護に関する指針に従って生息環境の適切な管理を行うこととしたいと考えてございます。

 続きまして、生息地保護区の中の管理地区の指定の区域の保護に関する指針(案)でございます。

 保護区全体の方針と同様、キクザトサワヘビの個体の生息のために確保すべき条件といたしましては、渓流、沢等の水質を保つということと、安定的な供給を確保するということが必要になってございます。

 特に、管理地区の中で、生息条件の維持のための環境管理の指針といたしましては、工作物の設置等につきましては、本種の生息条件の維持を困難とするような工作物の設置であるとか、宅地の造成ですとか、そういった行為は行わないようにするということでございます。

 水面の埋立て、または干拓につきましても、渓流、沢等の埋立ては行わないということでございます。

 水位、水量の変更につきましても、渓流、沢等の水量の著しい変更を生じさせるような行為は行わないということでございます。

 木竹の伐採に関しましても、伐採を行う場合は原則として択伐ということで、計画的にやるということでございまして、択伐率としては現在蓄積の30%以下とするということを指針といたしまして、生息環境の保全を図っていきたいと考えてございます。

 簡単ですけれども、こちらで説明のほうは以上でございます。ありがとうございました。

【石井委員長】 岩谷さん、これパブコメがあったんでしたっけ。

【岩谷専門官】 はい、少々お待ちください。

 すみません、資料1-5でご説明させていただきます。

 こちら、昨年度の3月4日から今年度初めの4月2日までパブリックコメントを実施しまして、意見募集を行っております。その結果、1件意見をいただいております。その意見をご紹介したいと思います。

 こちら、特に、キクザトサワヘビ固有の意見ということでもなかったのですが、生息地保護区全般に関することということで、「アーラ岳キクザトサワヘビ生息地の種の保存のために保護区指定を支持する」ということで、日本にしかいない固有種はほかの地区にもいるので、各地にて種の保全のための保護区の指定をお願いするということで、ご意見をいただいております。

 こちらに対して、こちらからは、色々な方法を使って保全を行っていきますということでお返ししております。

 この1件の意見のみでしたが、意見がございましたので、ご紹介させていただきました。

【石井委員長】 ご説明ありがとうございました。

 文字資料になると、かなり小さい文字で、私なんかは老眼で厳しいんですけれど、Webexのいいところは、画面にカーソルを持ってくると左のところに、視聴者のほうでも画面を拡大するプラスというのがあるんですね。これ、ご活用いただければというふうに思います。

 それでは、ただいまの諮問案件ですけれども、ご質問、ご意見があったらお願いしたいと思います。先ほど事務局からあったように、ご自分のお名前のところにカーソルを持っていくと、手のひらボタンが出てきますので、これを押す形でお願いしたいと思います。

 では、まず、尾崎委員、挙手されていますね。お願いいたします。

【尾崎委員】 ありがとうございます。両生爬虫類、あまり詳しくないので教えていただけますか。たしか久米島の渓流域というのは、最近、沖縄で新しく見つかったオオムカデがいますね。リュウジンオオムカデでしたっけ。あれの生息地でもあるのでしょうか。

 それで、もしそうだとすると、まだリュウジンオオムカデは保全対象になっていなかったと思うんですけども、このキクザトサワヘビとのは、捕食関係とかにあるのでしょうか。

 それから、最近話題になったニシキヘビのように、両生爬虫類の飼育マニアの方がおられるので、貴重な爬虫類、両生類は、乱獲のリスクがあると思いますが、その辺り保護策は何か講じられているのでしょうか。よろしくお願いします。

【石井委員長】 それでは、一通りご意見、ご質問を伺ってから、まとめて環境省のほうからお答えいただければと思います。

 それでは、小泉委員、お願いします。

【小泉委員】 どうもありがとうございます。

 生息地保護区の説明をありがとうございます。これに伴いまして、キクザトサワヘビの数のモニタリングというのは、どのようにお考えなのか。計画があったら教えていただきたいと思いました。

 以上です。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 では、続きまして、広田委員、お願いします。

【広田委員】 声は聞こえていますか。

【石井委員長】 聞こえていますよ。大丈夫です。

【広田委員】 個体群の縮小の懸念のところで、ウシガエルによる捕食や水質悪化に伴う餌生物の減少、それから生息地の開発等というのが挙がっているのですが、具体的な脅威の状況というのはどの程度であるのか、教えてほしいのですが。

【石井委員長】 はい、分かりました。ありがとうございます。

 それでは、神部委員、お願いします。

【神部委員】 すみません、聞こえますでしょうか。

【石井委員長】 聞こえています。

【神部委員】 今もウシガエルのことが出ましたけれども、私からすると、本当、カエルはヘビに飲まれるものだと思っていたので、すごく素人的な考え方でございますけれども、ウシガエルにヘビが食べられてしまうということを、あまり私は現実を知らなかったのでびっくりいたしました。

 これは、ウシガエルは外来種ということなんですけれども、現在、いつ頃からこのウシガエルというものがどんどん増えて、そして今どのくらいに増えているのかというようなことを教えていただきたいと思いました。よろしくお願いします。

【石井委員長】 神部委員の今のご質問は、この久米島においてという、そういう質問ですね。

【神部委員】 はい、そうです。

【石井委員長】 日本全体の話ではないですね。

【神部委員】 どちらも伺えればありがたいです。

【石井委員長】 ああ、そうですか。なかなか回答が大変かもしれません。

【神部委員】 でも、今日は久米島に、はい。

【石井委員長】 分かりました。

 勢一委員、お願いいたします。

【勢一委員】 ありがとうございます。勢一です。

 今回から参加をさせていただいていますので、若干、的外れな質問をしてしまうかもしれませんけど、ご容赦ください。

 教えていただきたいのですけれども、今回、生息地等保護区に指定をする案を提示していただきましたが、生息地保護区の対象にするにふさわしい状況にあるということが確認された経緯について教えていただきたいと思います。何か定期的な調査が行われているのかとか、何らかの情報に基づいて把握したということになっているのかを教えていただきたいというのが1点。

 もう一点、教えていただきたい点は、地元自治体との連携体制などが取られているのかという点でございます。恐らく、観光やリゾートで外から人が来るような地域でもあるかと思いますので、地域の利用については、やはり地元の協力は不可欠かなと感じましたことから、お考えがありましたら教えていただければと思います。

 以上です。

【石井委員長】 そういえば、勢一委員のことを最初に紹介しなければいけませんでした。すみませんでした。

 ほかの委員の皆さん、よろしいでしょうか。

 そうしましたら、尾崎委員、小泉委員、広田委員、神部委員、勢一委員から、ご質問、ご意見をいただいております。環境省のほうから順次お答えをお願いいたします。

【岡島補佐】 希少種保全推進室の岡島と申します。

 尾崎委員から、リュウジンオオムカデのご意見がございました。こちらの種につきましては、4月に新種として記載されたというふうに承知をしておりまして、半水棲のムカデということで、今後、新種として記載されたということで、環境省としても調査のほうをしていくということになるかなと思っております。

 その中で、どのような保全が必要かというのは、今後検討していくことになるかなと思っております。

 以上になります。

【岩谷専門官】 岩谷です。いただいた意見で順番に回答させていただきたいと思います。

 尾崎委員からの乱獲に関するところですけれども、こちらは、今も、個体数調査も兼ねて、巡視調査を行っておりまして、指定されたことによって、より強化していくということも考えてございます。地元に対しても、保護区域の周知ですとか、そういったことも働きかけていきたいと考えてございます。

 小泉委員からの数のモニタリングに関しても、少し回答が重複してしまいますけれども、こちらも、キクザトサワヘビ自体が、ものすごく見つけるのが難しいという生態もございまして、正直申し上げますと、今も全体的にどれぐらいいるかというのも、なかなか把握が難しいというところもございます。

 ただ、毎年、最近は巡視調査を行っておりまして、個体数調査も兼ねております。ただ、毎年、安定して発見できるかというと、またそれも少しばらつきがあったりとか、なかなか難しい生態ではあるのですが、そういった調査は今後も継続していくということを予定してございます。

 広田委員からの個体群の減少、縮小につながる懸念ということでございますけれども、ウシガエルによる捕食が一つございますけれども、こちら、巡視調査の中で、久米島の中でも、かなりウシガエルが見られるようになってきているということもあり、このアーラ岳周辺でもウシガエルが確認されているということで、先ほども申し上げましたとおり、具体的に、じゃあどれぐらい減っているのかと、どれくらいキクザトサワヘビの数に影響があるのかというのは、なかなか難しいところはあるのですが、生息地にもウシガエルは確認されているということで、生態には影響があるのかなというところでございます。

 神部委員からのご指摘のありましたウシガエルについてですけれども、こちらも、ウシガエルがどれくらい増えているのかということは、具体的な数としましてはなかなか難しいですけれども、調査の中でウシガエルがこの生息地の中でもかなり見かけるようになったということで、増えているという傾向はあるのかなというところでございます。

 勢一委員からご指摘いただきました、指定の対象にふさわしいのかということと、定期的な調査は行われるかというところでございますけれども、こちらの種は、もともと久米島にしか生息しないということが、まず大きな1点ということになるかと思います。

 また、久米島の中でも、既に指定されている地区、宇江城岳と分断されたところで今回指定を予定しておりますアーラ岳、この2か所、島の中でも分断されたこの2地区しか今のところ生息が確認されていないということで、かなり生息地としては狭いということで、ふさわしいといいますか、保全対象とすべきところと考えてございます。

 定期的な今後の調査についてですけれども、巡視調査としまして、数のモニタリングも行いつつ、あとは、巡回調査で保全していくような形で、地元への保護区の周知ですとか、そういったことも行っていきたいと考えてございます。

【山本希少種保全推進室長】 補足で、事務所のほうから何か補足いただけるところはありますでしょうか。特に、現在の状況ですね、水質や工作物、開発が、生息に対するおそれになるということですので、その辺の現在の状況ですとか、地元自治体との連携体制について、事務所のほうから補足いただければと思います。よろしくお願いします。

【沖縄奄美自然環境事務所】 沖縄奄美自然環境事務所の皆藤と申します。よろしくお願いします。

 アーラ岳のキクザトサワヘビ保護区につきましては、宇江城岳の保護区に次いで指定されるということで、もともと宇江城岳の保護管理を担うNPOが地元にありまして、久米島ホタルの会という会がありまして、基本的に、うちの事務所はそのNPOと密に連携して、地元の取組ですとか、あとはサワヘビに配慮した守るべきエリアと、生活に要するエリアというのをきちんと浸透させていこうという普及啓発も長年取り組んできたところでございます。

 以上です。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 追加のご質問とかがあるようなので、五箇さんと磯崎さんですね。では五箇委員から、まずお願いします。

 何かまだありましたか。すみません。五箇さん、磯崎さん、待ってください。

【広田委員】 広田なんですが、よろしいですか。

【石井委員長】 今の回答部分に対してですか。

【広田委員】 そうです。水質の悪化とか、開発行為の懸念が書かれていますが、具体的に、そういった水質を悪化させるような、どのような行為があるのか、もう少し現状を教えてください。

 あとは、開発についてここで懸念されるとしたら、リゾート開発的なものかなと思うんですけど、例えば久米島全体の状況を見ると、いつそういう開発が入ってきてもおかしくない状況にあるとか、そういう社会経済的な事情をお伺いしたかったのですが。

【石井委員長】 分かりました。これは沖縄現地のほうがいいかもしれませんね。続けて回答をお願いします。

【沖縄奄美自然環境事務所】 沖縄奄美から、皆藤が続けてお答えします。

 生息地における懸念としては二つほどございまして、一つは農業ですね。農業で、沖縄は結構、赤土と呼ばれる、畑に結構赤い、栄養分が豊富な土が取れるものですから、それを使うんですけども、それが結構沢に、雨が降ると川に流出したり沢に流出したりということがあって、そうすると沢の栄養が大きくなって微生物が増えて水質が悪化するということが前から知られていまして、一つはそういう地元の一次産業とどう折り合いをつけていくかというところで、地元のNPOと協力して、やっているところです。

 もう一つは、外から来る開発の波というところは、ご指摘のように、久米島に限らず沖縄全体でそういった傾向がありますので、そこは、保護区外ですと、やはりなかなか環境省で規制するというのは難しくて、ただ、久米島全域については、沖縄県立自然公園に指定されていまして、そちらのほうの規制もあるので、かなり、開発に関する規制は、よくよくできているほうなのかなと思っております。

 あとは、町が、ここを開発したいと言ってきたときにどう折り合いをつけていくかというところが、今後、地元と密にコミュニケーションを取りながら、サワヘビとの共存を目指して考えていくというところが現地事務所としては大事かなと考えております。

 以上です。

【広田委員】 ありがとうございました。了解しました。

【石井委員長】 では、追加のご質問があるようですので、五箇委員、磯崎委員、それからクリスティーヌ委員の順にお聞きします。

 では、五箇委員、お願いします。

【五箇委員】 すみません、五箇です。

 質問というか、先ほど、ちょっとウシガエルの話題がちらっと出たので。基本的に、沖縄諸島のほうの離島域というのは、あまり餌になる生物というのは、彼らにとっての増殖を支えるほどはなかったのか、あまり定着はうまくいっていなかったんですね。

 ただ、沖縄本島と久米島だけは、まだ残留しているということで、逆に、こういったサワヘビのような割とがっつり食えるものがあるということは、彼らの定着を支えているという部分もあるので、ウシガエルの管理は相当重要な保全ポイントになってくるだろうと思われます。

 それで、ウシガエルの投入時期についても、ちょっとお聞きになりたいという話もあったので。ウシガエル自体は、本土のほうには、1918年に導入されて以降、それで全国に配信されて、恐らく南西諸島のほうにも1920年代に1回入れられているだろうと考えられています。あと、さらに戦後、1953年以降、実は久米島自体がウシガエルの養殖事業に着手していたので、結構な数が実は持ち込まれてしまっていて、それらが逃げ出したものが一部まだ残っているという状態になります。

 結構、これ、かなり大型の捕食者になりますので、小型昆虫類、爬虫類、両生類、場合によっては小型の鳥まで食ってしまうというような連中ですので、こういったものはできるだけ早く排除するということが重要かなというふうに考えています。

 以上です。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 では、磯崎委員、お願いします。

【磯崎委員】 聞こえていますか。

【石井委員長】 大丈夫です。

【磯崎委員】 先ほどの質問のモニタリングとの関係なのですが、個体数のモニタリングというのは、この二つの、宇江城とアーラの保護区のほかの場所でも予定されているのかどうか。それが1点目です。

 それから2点目ですが、この二つの区域は、先ほど追加説明で分断されているという言い方があったんですが、その分断というのが、地理的に分断されているということなのかどうか。それと関連して、この二つの保護区域の間をつなぐような部分について、何か、保全というような、今後の見通しというのがあるのかどうか、以上、説明をしていただけたらと思います。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 そうしたら、クリスティーヌ委員、お願いします。

【マリ・クリスティーヌ委員】 すみません、質問なんですけれども、あまりいろんな文献は、久米島サワヘビについての文献はそんなにたくさんないんですけれども、英語の文献を見ていても、1996年から97年にかけて1年間ずっと観察して、そして、これは非常に絶滅危惧という心配があるものだというふうに研究がなされているわけなんですね。それで、もうその頃からやはり危ないということが分かっていたのにもかかわらず、なぜ今もっと駄目になってしまっているのか、なぜもっと早くに手をかけてこられなかったのかということについて、お聞きしたいんです。

【石井委員長】 よろしいですか。どうもありがとうございました。

 それでは、五箇委員はどちらかというとご意見だったかなと思います。磯崎委員、それからクリスティーヌ委員からご質問がありました。回答をよろしくお願いします。

【岩谷専門官】 それでは、磯崎委員からご指摘がありましたモニタリングにつきまして、二つ以外の地区でも今後やっていくかということと、分断の話ですね、地理的な話を今後どうするかというところに関してですけれども、今でも久米島全体の巡視は行っておりまして、その中で、この次の分断の話とも関係がありますが、今、二つの、宇江城岳とアーラ岳の周辺のみ生息が確認はされておりますけれども、その間の地区について本当に生息が確認されていないのかですとか、そういったことも調査していく必要があるのであろうということで、そういったところも調査をしていくということを考えてございます。

 また、地理的な話の分断ですけれども、こちら、このアーラ岳と宇江城岳につきましては、この2か所の遺伝子的な話ですと、特に違いは、差異は出ていないということで、過去には交流があったのかもしれないと、そういう可能性もあるのではないかということもありますので、その他の、この間の地区の生息についても、今後も引き続き調査を実施していく必要があると考えてございます。

 マリ委員からご指摘ございました。これまでも既に絶滅が危惧されていたにもかかわらず、今、指定に至ったということについてですけれども、こちらはまず平成7年に希少種に指定されているということがございまして、その後、まず、宇江城岳のほうで生息地保護区として指定されてございます。

 その生息地保護区、宇江城岳を指定する際にも、アーラ岳のほうでも生息が確認されているのではないかというような、そちらにも生息しているのではないかというような話があったというように聞いております。その際は、非常に、このキクザトサワヘビ自体が、発見がそもそも難しいという生態がございまして、なかなか確定的なものが、実態がよく分からなかったということもありまして、そのときは宇江城岳のみの指定となったという経緯がございます。

 その後、約10年かけて調査を行いまして、ある程度、生息地であるということも分かってきたということで、今回指定に至ったという経緯でございます。

【石井委員長】 ありがとうございました。

 クリスティーヌ委員、挙手されていますね。

【マリ・クリスティーヌ委員】 すみません、ちょっとだけ、申し訳ありません。

 なかなか生息地が分からないとか、でも、どこかで発見されたりとか、これ、今回のキクザトサワヘビだけではなくて、恐らくいろんなほかの調査の中で、ほかの生物が見つかったり、またはそれが確定できないということで、そこでちょっと、さて、置いておきましょうみたいな感じになってしまうと、絶滅してしまえば、もうなくなってしまうわけですので、これは非常に、私が見ているペーパーは、兵庫県立大学の太田英利さんという方で、まだいらっしゃるか分かりませんけれども、兵庫県でも。1年間ずっと、ちゃんと観察してこられた結果のペーパーなんですね。なので、どこにいたか分からないということではないような気がするので、皆様方まだお若いので、恐らくその頃にはお仕事をされていなかったと思うんですけれども、でも今後このようなことがあるときは、私はもっときちんとした形で、見たことのないようなものとか、または非常に珍しいものとか、そういうものに対して、早くに手を出していかないと、この間、私がすごい気に入っていたシジミチョウでしたかしら、消えてしまって、あまりにもかわいそうというか、気の毒なので、ぜひ早くに手をちゃんと出せるような環境づくりとか、制度づくりをもっときちんとしていっていただきたいなということを感じました。

 失礼します。

【石井委員長】 はい、分かりました。

 そうしたら追加で、桜井委員と佐藤委員、挙手されていると思います。

 桜井委員から、まずお願いします。

【桜井委員】 恐らく絶滅種の関係で、研究としての、今、私ちょっとネットで調べましたら、例えば繁殖についても、卵生か卵胎生か不明というふうに書かれているんですね。やはり、こういった種についての、生物学的特性とか生態学的特性というものは、ある程度、少しデータを蓄積するということも必要じゃないかと思って、今、発言しました。

 以上です。

【石井委員長】 そうしましたら、佐藤委員、お願いします。

【佐藤委員】 すみません、佐藤です。このサワヘビ、確かに、何でしょうね、もし出会うことができたら、それだけで非常にラッキーだったぐらいの、多分、見ることの難しいヘビなはずなんですけども、ですから、それの個体数の数の把握は大変難しい話だとは思います。

 でも、ほかの希少種でもそうですが、餌資源から思うところは多分あると思うので、貴重な餌資源として、いわゆるサワガニ類が入っていると思うんですが、これはウシガエルとも恐らく競合する。餌競合もするようなものですが、その餌資源の状況というのは、今回の地域についてどんな感じなのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。

【石井委員長】 はい、分かりました。

 じゃあ、佐藤委員のほうからはご質問ですので、環境省のほうからお答えがあれば、お願いします。

【山本希少種保全推進室長】 事務所のほうで分かることはありますでしょうか。

【沖縄奄美自然環境事務所】 沖縄奄美自然環境事務所の皆藤です。

 ご質問の趣旨は、基礎的な生態が分からないことが多過ぎるので、そこを調べるべきではないかというご指摘だったかと思いますけれども。

【山本希少種保全推進室長】 佐藤委員のご質問ですね。餌資源の状況について、現地での状況は分かりますか。

【沖縄奄美自然環境事務所】 申し訳ございません。サワヘビの餌となるサワガニなんですけども、幾つか種類がございまして、そのうちの一つがクメジマオオサワガニと呼ばれるもので、これが結構希少な種でして、沖縄県の希少野生動植物種保護条例に指定されていて、捕獲等が禁止されているような現状もございますので、ご指摘のように、餌資源としてのサワガニというのも注視していかなければならないと考えております。

【石井委員長】 分かりました。餌のほうも実際は希少種なんですね。

 そういう意味では、五箇委員ご指摘のように、ウシガエルの排除というのは本当に喫緊の課題なのかもしれませんね。ありがとうございます。

 そうしましたら、適当な時間になってまいりましたが、どうしてもという委員があったらお受けしたいですが、よろしいですか。

 特になければ、お諮りしたいと思います。

 本諮問案件でございますけれども、特に反対の意見がなかったと思いますので、事務局案のとおり答申させていただいてよろしいでしょうか。では、また例の手で丸をつくってお願いできますでしょうか。よろしいですか。

(異議なし)

【石井委員長】 満場一致とみなしてよろしいでしょうか。では、お認めいただいたということにさせていただきたいと思います。どうもありがとうございます。

 それでは、2件目でございます。これも諮問案件でして、「トキ保護増殖事業計画の変更について」ということです。これも同じく岩谷専門官のほうから、まず、ご説明をお願いします。

【岩谷専門官】 続きまして、トキの保護増殖事業計画の変更について、同じく岩谷よりご説明させていただきます。それでは、トキ保護増殖事業計画の変更についてということで、ご説明させていただきます。

 資料は、主に資料2-2を使ってご説明させていただきたいと思います。

 それでは、まず保護増殖事業についてですけれども、こちら、先ほどのご説明と少し重複してしまいますけれども、保護増殖事業計画というのは、種の保存法に基づきまして、国内希少野生動植物種に指定された種のうち、今度は特に、個体の繁殖の促進であるとか、生息地、生育地の整備等の事業を推進する必要がある場合に、法律第45条に基づきまして、環境省、関係省庁で策定しまして、国、地方公共団体、民間団体等により事業の推進を図るものでございます。

 保護増殖事業計画は主に、対象とすべき種ごとに、事業の目標であるとか区域、その内容、その他必要な事項について定めることとなっております。

 また、希少野生動植物種の保存基本方針におきまして、保護増殖事業の対象は、国内希少野生動植物種のうち、その個体の繁殖の促進、その生息地等の整備等の事業を推進することが必要な種を対象として実施するとされております。

 これまでの保護増殖事業計画の策定状況について、ご紹介します。これまで68種を対象に55計画策定してございます。直近では、令和3年4月にオガサワラカワラヒワの計画を策定してございます。

 続きまして、トキの概要についてご説明させていただきます。トキは、種の保存法に基づきまして、平成5年に国内希少野生動植物種に指定されてございまして、特別天然記念物でもあります。環境省レッドリストにおきましては、絶滅危惧ⅠA類に掲載されてございます。

 我が国のトキの個体数の推移といたしましては、2003年に日本産の最後のトキのキンが亡くなったということがございますけれども、近年は、中国から贈呈されたトキをファウンダーとして野生復帰が進んでおりまして、2021年度末で、個体数は飼育下で174羽、野生下で推定433羽ということで、600羽以上が生息しているということでございます。野生下の全個体は佐渡島に生息していると推定されてございます。

 続きまして、これまでのトキの野生復帰の取組についてご紹介いたします。これまでトキの生息地であった佐渡島において、トキの生息に適した環境を整えた上で再導入を図ってきたということでございまして、これまで2020年頃に、佐渡島内において220羽のトキの定着を目標に取り組んできたところです。これにつきましては、既に、2018年に目標を達成してございます。

 また、これまでの取組といたしましては、平成16年に、現トキ保護増殖事業計画に、トキの野生復帰に必要な取組を新たに位置づけたということでございまして、平成19年にはトキの野生復帰ステーションを竣工し、野生下の順化訓練等を行ってきたということでございます。

 平成20年以降、放鳥を行っておりまして、2021年3月までに23回、393羽を野生下に放鳥しております。資料の取りまとめ上、3月までということで取りまとめさせていただいておりますけれども、この6月5日と6月9日に24回目の放鳥を行っておりまして、計17羽が新たに放鳥されております。

 また、佐渡において、佐渡の生息環境の整備についてですけれども、住民団体によるビオトープの整備であったりとか、生き物の避難場所となる「江」の設置であるとか、営巣木の保全等にも取り組んでいるところでございます。

 続きまして、野生下における個体群の動向について、ご説明させていただきます。

 各年のこのグラフにつきましては、各年の年末で整理させていただいておりますので、先ほどご紹介した生息数とは若干違いがありますけれども、ご了承ください。

 野生下のトキの生息数ですけれども、先ほどもご紹介したように、440羽程度ということでございます。この赤い線が野生下のトキの総数でございまして、増加傾向ではあるものの、放鳥トキの個体数、オレンジといいますか、黄色の線ですけれども、この個体数は減少傾向となってございます。

 また、緑色の野生生まれの個体の個体数ですけれども、こちらも増加傾向ではありますけれども、増加の勢いが鈍化してきたという状況でございます。

 また、こちら、図2では年齢構成を示してございますけれども、こちらはピラミッド型に近づきつつあるということでございます。

 続きまして、トキの分布・生息地について、ご説明いたします。今年4月、5月、新潟県と長野県で、2羽のトキが本州に飛来したということで確認されたことがありましたけれども、このほかの野生下のトキにつきましては佐渡島内に生息しているということでございまして、こちらが佐渡島全体の地図でございますけれども、真ん中辺りの地区で出現頻度は高くなっているということでございます。

 佐渡島内の出現範囲につきましては、2015年以降もほぼ同水準を維持しているというような状況でございます。

 続きまして、生存率の推移についてご説明させていただきます。こちら、大変申し訳ありません。この図1と図2ですけれども、縦軸が、図1がパーセンテージになっておりまして、図2は小数になっておりますけれども、同じ数字を示すものということで、ご理解いただければと思います。

 また、横軸も、図1が西暦になっておりまして、図2は放鳥回数となっておりますので、少し横軸の考え方が違うということで、ご理解いただければと思います。

 それでは、まず、この図1を見ていただきまして、赤い線が新規の放鳥を行ったものの生存率でございますけれども、生存率が低下しているということが見てとれます。

 また、この青い線が野生生まれの成鳥でございまして、黄色が野生生まれの幼鳥でございます。

 こちら、この青い線と黄色い線につきましても、生存率の低下が推定されているということでございます。

 図2をご覧いただきますと、こちらは放鳥した鳥の年齢ごとの生存率を示しておりますけれども、黄色の線を見ていただきますと、こちらは3歳以上の個体ですけれども、こちらにつきましては生存率が著しく低下しているということが分かります。

 これらの結果から、個体数の増加の勢いが鈍化してきているということもありまして、生存率については今後も推移を注視する必要があるということと、若齢で放鳥した個体の方が生存率が高いということで、できるだけ若いうちの放鳥を徹底すると、できるだけ1歳の個体を放鳥するのがよいのではないかということです。

 また、3歳以上の個体については、秋の放鳥の生存率、黄色のグラフですと、19回目、21回目が秋になっていますが、この放鳥の生存率が0%となっているということがありますので、3歳以上の個体については原則として春に放鳥したほうがよいといったことが分かってきております。

 続きまして、本州への飛来状況について、ご説明いたします。トキの本州への飛来につきましては、初めは2008年に新潟県で確認されております。これまで27例が確認されているところです。

 飛来実績のある県といたしましては、新潟県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、富山県、石川県、福井県、長野県、計9県でございます。

 先ほども少しご紹介しましたが、今年の4月、5月も新潟県、長野県等で確認されております。

 次に、トキの飼育状況についてご紹介いたします。日本のトキは今、佐渡市を中心として飼育繁殖、野生復帰を実施してございますけれども、佐渡以外につきましても、東京の多摩動物公園であるとか、石川県のいしかわ動物園、出雲市の出雲市トキ分散飼育センター、長岡市の長岡市トキ分散飼育センターの4か所で分散飼育を実施してございます。

 飼育下の生息数としましては、計174羽、野生下と合わせまして、今600羽以上が生存しているということでございます。

 続きまして、ご参考ですけれども、中国のトキの経緯についてご説明いたします。中国では、1981年に、7羽のトキが発見され、その後、トキ救護飼養センター等を設置しています。

 2000年代に入ってからは放鳥を実施しておりまして、今では、2020年で生息数は4,400羽以上ということが確認されているということでございます。

 日中の関係で言いますと、これまで中国からトキを提供していただいているということもありまして、その合意の中で中国に返還することとなっているトキにつきましても、これまで7回の返還を行っておりまして、47羽を返還してございます。

 参考ですけれども、中国の個体数の推移ということで、すみません、2019年までしか入っていないですが、個体数の増加が確実に見てとれるということでございます。

 続きましても参考でございますけれども、韓国のトキの経緯についてもご紹介いたします。韓国につきましても、2008年から、中国からトキの提供を受けまして、飼育繁殖を開始しているということでございます。

 2019年、2020年と放鳥を実施しておりまして、2021年4月、つい最近でございますけれども、42年ぶりに野生の繁殖を確認したという報道もございました。

 それでは、続きまして、保護増殖事業計画変更の背景と主な変更点ということで、ご説明させていただきたいと思います。

 背景といたしましては、本種は、飼育下での繁殖技術の確立、野生下での繁殖成功等によりまして個体数は回復しつつあるということではございますけれども、依然として絶滅のおそれの大きな鳥類の一つでございます。

 また、本種は遺伝的多様性が低いということで、環境変動によるリスクであるとか、感染症によるリスクに脆弱な可能性があります。

 これらを踏まえて、安定的な生息数を確保するとともに、佐渡島だけでなく複数の地域での個体群の形成を図りまして、自然状態で安定的に存続できるようにする必要があるということでございます。

 こういった経緯を踏まえまして、今回の保護増殖事業計画変更の主な変更点といたしましては、事業の対象を全国へと拡大するということが一つ大きなポイントでございます。複数の地域での地域個体群の確立を図り、自然状態で安定的に存続できるようにすることを目標とするということでございます。

 また、本事業計画を実効性のあるものとするために、本事業における目標を達成するための具体的な指標等を定めた下位計画を定めるということを事業計画に明記してございます。こちら、別途お配りしておりますロードマップ2025の案ということで、こちらを下位計画と定める予定でございます。

 このほか、佐渡での経験等を踏まえまして、トキの野生復帰をめぐる状況が変化しておりますので、より順応的に取組が進められるように事業内容等を見直しているということでございます。

 続きまして、具体的なトキ保護増殖事業計画変更(案)の概要ということでございます。共同策定省庁につきましては、現計画、変更案とも、農林水産省、国土交通省、環境省の3省庁で、共同で策定してございます。

 目標といたしましては、自然状態で安定的に存続できる状態とすることということを、目標としております。

 大きく変わる点といたしましては、事業区域ですね。現計画では、新潟県佐渡島及び飼育個体の分散を行う区域ということでございましたが、変更案では全国に拡大していくということを考えてございます。

 事業内容につきましては、資料を変えまして、実際の変更案の新旧ということで、こちらを使ってご説明させていただきたいと思います。若干、説明が重複してしまいますけれども、事業の目標といたしましては、昨今の状況を踏まえつつ追記しているところがございますけれども、目標としましては、先ほど申し上げましたように、自然状態で安定的に存続できる状態とするということでございます。

 大きな変更点といたしまして、第2ですね。事業の区域といたしまして、これまで新潟県佐渡島というところが中心でございましたけれども、今回は全国へと拡大していくということでございます。

 事業内容につきましてですが、1番目としまして、個体の繁殖及び飼育ということで、こちらも基本的には昨今の状況を踏まえつつ、見直しを図っておるというところでございます。

 また、新たに、第1のところに、飼育個体群の適切な維持と放鳥に適さない個体について、分散飼育施設等における普及開発、活用方法の検討等を追記してございますが、こちらはもともと現計画では4として、飼育個体の分散というものを掲げてきたところです。

 こちらが、分散はある程度、現在も取り組まれているということで、さらにその先の活用方法等につきましてもこの1のほうに記載しているというところでございます。

 2の生息状況等の把握でございますけれども、こちらは新たに新設しております。こちらは、今後、事業の対象を全国に拡大していくということで、野生下の個体の行動であるとか、生息環境等の調査ですとか、野生復帰に関する技術の向上ということで、全国展開を念頭に置いた新たな記載ということで、追記してございます。

 3番目といたしまして、生息環境の保全・再生ということで、現計画では生息環境の整備ということになってございますけれども、こちらも、佐渡での取組がある程度進んでおりますので、それを踏まえた上で全国展開できるような形で書いております。

 また、全国の佐渡以外の自治体を念頭に、自治体等実施主体によって、自主的に野生復帰の取組等に関する必要条件の確保等に配慮がなされるようということで、記載を追記しております。

 4番目です。普及啓発等による社会環境の整備ということで、こちらも新設となってございますけれども、こちらも、現計画ではその他というところで、6の(3)ということで、普及啓発等の推進ということで、項目を設けてございました。

 今回、事業を全国に広めていくということで、より重要性が増したということで、新たに一つの項目として、より重要なものとして記載をしているということでございます。

 5番目といたしまして、放鳥の実施でございます。こちらは、現計画においては、佐渡での取組として再導入の実施ということで記載してございました。今回は佐渡以外の地域でも複数の個体群の確立を図るということで、こちら、放鳥の実施という形で、全国へ拡大することを踏まえて記載内容を変更してございます。

 こちらは、現計画の飼育個体の分散というところにつきましては、先ほど申し上げましたように、1に統合した形で記載しております。

 中国等との国際的な相互協力の推進というところで、こちらも、昨今の状況等を踏まえまして若干記載は変えておりますけれども、基本的には、今後も中国等と、より協力を推進していくということで考えてございます。

 その他につきましても、組織、生殖細胞等の保存ということで、こちらも現在の取組状況を踏まえまして、記載を若干修正しております。

 現計画の2番にある再導入に関する技術の研究及び開発というところに関しましては、こちらは既に佐渡での取組が十分進んでいるということで、今回は削除しています。

 先ほど少しご説明させていただきましたように、現計画の普及啓発等の推進というところに関しましては、全国展開をしていく上で重要度が増すということで、一つの項目として、4として記載してございます。

 その他、効率的な事業の推進ということで、こちら、昨今の状況等も踏まえておりますけれども、こちらは引き続き、効果的な事業の推進を図っていくということでございます。

 簡単ですけれども、以上でございます。

【石井委員長】 ご説明、どうもありがとうございました。

 それでは、ただいまのご説明ですけれども、ご質問あるいはご意見をお受けしたいと思います。クリスティーヌ委員、一度、挙手ボタンを解除していただけますでしょうか。

 山極委員、挙手されましたね。では、山極委員、お願いします。

【山極委員】 ありがとうございます。山極ですけれども、始原個体が少なかったから遺伝的多様性が低い、先ほどちょっとおっしゃいましたけれども、これまでに遺伝的多様性が低いという悪影響が出ているのか。それで、これからも、どういう点でネガティブなことが予想されるのか、その辺り、ちょっと、もし知見がございましたら教えていただきたいんですけど。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 続きまして、尾崎委員、お願いします。

【尾崎委員】 ありがとうございます。

 原案に賛成をしたいと思いますが、何点か賛成の理由があります。ご説明いただいたことを繰り返すことになりますが、やはり佐渡での密度効果は出てきているので、このままでは佐渡ではもう、急激に増えないだろうということは予測されるわけです。ですから、それ以外の地域に広げていくことが必要です。

 当然ながら最初は、佐渡で集中的にやるということがよかったと思いますけども、様々な環境も整ってきたので、その他の地域で増やしていくということも重要です。

 先ほど説明をいただきましたが、中国では、当初の陝西省だけでなくて、幾つかの省の全部で6か所ぐらいで飼育もしていますし、放鳥もして増やしています。

 最近7,000羽を超えたというようなニュースがありましたが、多分5,000羽超えているのは間違いないと思います。ともかく当初一桁だったものが、何千というような数に数十年でなったということは、本当に日本も含めて奇跡的というか、非常に良好な再導入の成果だと思います。さらに国内で範囲を広げていくことに関しても賛成をします。

 そのメリットとして、幾つかあると思いますが、一つ挙げるとすると、今、コウノトリが全国を駆けめぐって、関東でも繁殖を始めたというようなことがあって、これは大変効果があります。「コウノトリが来て繁殖してくれた」ということが、地元の人たちに、鳥の保護や、自然環境の保全に理解を得ることに、プラスになっているというふうに見ております。

 コウノトリもそうですが、トキは、もっと生物の多様性に富んだ自然環境にならないと増えませんので、そういう自然環境をよくして、さらに自然に戻していくというような意味でも、トキの効果は期待できると思っています。ぜひ全国規模に広がっていくことを期待します。

 それから、私の知る限りで遺伝的多様性が少ない問題で、たくさんの奇形の個体が出るというような報告されていないと思います。すなわち一桁から7,000羽という数に増えたということは、遺伝的な多様性が多くはないにしても、致死的な問題はなかったというふうに現状では考えられます。

 ただ、遺伝的な多様性がないと、環境の変化などに、将来うまく対応できるかということでは、もちろんリスクをかかえていると私は理解をしています。

 以上です。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 そうしましたら、宮本委員、お願いいたします。

【宮本委員】 宮本です。二つお聞きしたいと思います。一つは、佐渡でなかなか増えにくくなったということなんですけれども、当初から、何といいますか、最大許容量というか、このくらいかもしれないというような想定がなされていたのか、あるいは、その数値と比較して、現状というのは当たっているのかどうかということをお聞きしたいと思います。

 それと、もう一つは、全国展開というような、非常に楽しみなことでございますけれども、例えば受入側の地域とかで、そういう拠点が形成されると困るというようなお話があったりするのかどうか、具体的には、ほかの生き物への影響であるとか、農業など、産業への影響であるとかで、受入の障害になるような条件というのが何かあるのかどうかということで、もしご存じのことがありましたら教えてください。よろしくお願いいたします。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 では、続きまして、小泉委員、お願いいたします。

【小泉委員】 ありがとうございます。意見が一つと、それに関連して、質問を二つさせていただきます。

 意見は、自然状態で安定的に存続できるようにするという、トキの必要な視点としては、個体数と、それから生存率と、もう一つ、繁殖率という視点を大事にしていただきたいと思います。

 先ほど、山極委員から、遺伝的な多様性についてご指摘がありましたけれども、繁殖についても、こういうネガティブな影響が出てきますので、今回、繁殖についてちょっとデータがなかったのが残念だなというふうに感じています。

 質問ですが、質問の一つは、恐らく野生繁殖、それから巣立ちについては毎年度カウントされていると思いますので、トレンドとしてどうなっているか、それをどのように評価しているか、見解がありましたら教えてください。

 それから、2点目が、先ほど年齢構成の図を出されておりましたけれども、10歳を超えるような年齢に至っているわけですね。雌のほうの繁殖可能な年齢というのは何歳から何歳までなのか、情報がありましたら教えていただけますでしょうか。

 以上です。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 それでは、次は神部委員、お願いします。

【神部委員】 トキといえば、私、最後のトキと言われたキンに会ったときは、実際、佐渡に行ったとき、非常に、トキに関しては絶望的な気持ちになっておりましたけれども、それから2017年に、やはり佐渡に行くということがありまして、そのときに、環境省の皆様に連れていっていただきまして、いろいろ、農家の皆さんとの関係性とかいうものを、遠くからですけども、観察という形でご一緒させていただいたことがございます。

 そのときに、地元の農家の方たちが、非常に最初は難しかったけれども、どんどんご理解を得て、今、トキのお米というようなことでも、皆さんが賛成して参加してくださる方が増えているんですと、そして数も大分増えましたということで、随分それから、2017年のトキには変わったなというふうに思っておりまして、そういうふうに、よい方向へ行くけれども、その後どういうふうになるんだろうというふうに思っておりましたので、今回の報告を非常に興味深く見ていたわけなのですけれども。

 ここで、全国展開、そして中国との連携ということがございました。中国と日本の間には、韓国という国がありますけれども、やっぱり日本と中国が連携していくということにおいて、韓国、その他、近くの近隣の国たちというものに、どんどん、トキにとって全く国境というものは関係ないものであると私は信じておりますので、そういう意味においても、トキが私たち人間に、非常に、国境は関係ないんだよということを教えてくれる、そんなような形で、日韓中という形で、もっともっと違う国とも、トキを通じて連携という形で研究がなされて、そして私たち一般人にも分かる形で増えていってくれたらいいなというふうに思いましたが、中国以外の国、特に韓国、今、出てきませんでしたけれども、そういう形で一緒に何かをやっていくという計画はあるのでしょうか。よろしくお願いいたします。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 今ので思い出したんですけれど、大阪、堺市ですけれども、まちのお米屋さんで最近、「朱鷺と暮らす郷」という例のブランド米をですね、販売していることが分かりまして、喜んでいるところです。ちょっと思い出しました。

 続きまして、高橋佳孝委員、お願いします。

【高橋(佳)委員】 ありがとうございます。高橋です。

 トキの個体群、あるいはその増殖についてずっと説明いただいたので、ちょっと毛色の変わる質問で大変恐縮なのですが、お手元に配っていただいた資料の中にもあるように、日本のトキというのは、環境が非常に多様なところに生息しているという。

 例えば採餌場でも、中国なんかに比べて非常に多様だというようなお話が、まさしく、トキを保全しようとすれば、水田だけとかいうわけじゃなくて、全体の里地、里山を、全体としてどうやって維持していくか、持続的に維持していくかということに多分なろうかと思うのです。

 それぞれ担当の省庁さん、例えば農林水産省がこういう農業政策として、この活動に対して一体どういうふうにコミットしているか、あるいは支援しているか、牽引しているかというのをちょっと教えていただきたいというのが一つですね。

 例えば、日本型直接支払というのが農水省にありますよね。中山間地直接支払と多面的機能支払と環境保全型農業支払ですけれども、これを見ると、トキの生息場所は大体平野部なので、中山間はあまり関係ないのかもしれないのですけども、ため池だとか、草地だとか、それから、あぜだとかの活動というのは、多くは多面的な支払で大体支援されているところが多いわけで、そういうものが佐渡の現場、あるいはモデルの中でどれぐらい力を持って発揮されているのかを教えていただきたいというのが一つですね。

 それから、農業に関しては、トキに関しては、朱鷺と暮らす郷づくりの認証制度という、お米の認証制度があります。これは市とJAが特に中心になって連携してやられているんですけど、これは、お米自身に経済性を付与するとか、あるいは栽培している人たちの誇りを喚起するとか、意識を共有するとか、醸成するとか、物すごくすばらしい取組だと思うのですけれども、その一方で、今後ずっと全国展開していくとなると、ブランドだけに果たして頼っていていいのかという問題もやはりあるだろうと。

 そういう意味で、先ほどの地域の社会資本のような、田園資本のようなものを直接的に支払えるような仕組みというのを、やっぱり国が率先して支援・構築していく、あるいは、特に、トキの場合は、日本モデルのような、非常に大きな取組だと思うので、そういう形で支えられているというものが見えたほうがいいんじゃないかと思うんです。その二つについて、ちょっと質問させてください。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 では、続きまして、勢一委員、お願いいたします。

【勢一委員】 ありがとうございます。私は、二つほど質問をさせてください。

 一つは、今回の事業計画は三つの省で策定をするという形になっていまして、こちらに三つの省から諮問がされていると理解しています。

 こういう審議会にかかるのは、これについては、ここの場だけになるのでしょうかということを教えてください。もし、ほかにも専門家の意見を頂戴できるような場所があるのであれば、情報共有させてほしいという趣旨です。

 二つ目としましては、この今回のトキの保護増殖事業計画に関する全体像について、教えていただきたいという点です。

 ご説明では、この事業計画で方針を定めて、より具体的な取組についてはロードマップのほうでお示しいただくという形になっていると理解しております。

 ロードマップは、恐らく、従前は、佐渡地域環境再生ビジョンに基づいて、ロードマップの内容を関係者で検討して決めて進めてきたというような内容になっていたかと思うのですが、今後、全国展開していく場合には、全国的な何らかのビジョンのようなものがほかにもあるのかという点、この辺り、全体像が分からないので教えていただきたいということです。よろしくお願いいたします。

【石井委員長】 ありがとうございました。

 ほかの委員はよろしいですか。広田委員、手が挙がりましたね。よろしくお願いします。

【広田委員】 一つ質問なのですが、私も放鳥の前に何度か訪問したことがあるのですが、初期の頃に、トキの野生復帰連絡協議会のような、いろんな団体が集まって、たしか代表の方は民間の方だと思ったのですけれども、そういった協議会のようなものがありましたが、現在はどういう状況になっているか教えていただければと思います。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 そうしましたら、クリスティーヌ委員、よろしくお願いします。

【マリ・クリスティーヌ委員】 私も似たような質問ではあるのですけれども、今までトキが佐渡で存在しているということ自体も、かなりの、いろんな意味での、環境省だけではないところからの予算が佐渡に行っているわけなんですね。

 恐らく、地域の方々にしてみれば、佐渡も大変な状況にもなっていると思うんです。人口減少と高齢化によって。これで、彼らのところに行っていた予算がほかのところというと、分散されるのか、それとも、増えて、ほかのところも佐渡のような形で、そういうトキを保護する場所までも予算を出して作って差し上げたりするのか。

 やはり、佐渡にとってみれば、観光としては、非常に、トキにまつわるものを見に行きたいということで、大勢の方が今まで、もちろんコロナの前ですけど、来ていましたので、そこのところのバランスをどのようにされるのかがちょっと気になるところで、もちろんトキがたくさん増えてくれて、日本にとって、とても重要な財産でもあるので、いろんなところでちゃんと生活してもらえれば一番いいのですけれども、そこのところが気になります。

【石井委員長】 ありがとうございました。

 ほかはよろしいですか。それでは、たくさんの方からご質問、ご意見をいただいたところです。では、環境省のほうから、順次、お答えをお願いいたします。

【山本希少種保全推進室長】 希少種室、山本です。たくさんのご意見やご質問、ありがとうございます。

 たくさんあったので、もし、今からいろいろお答えしていく中で、もれがあったら改めてご指摘いただければと思います。

 まずは希少種室の岩谷のほうから回答とざっとさせていただいて、その後、現地の事務所から一部報告をしてもらって、最後に、農水省さんから、高橋委員のコメントに対してご回答があればお願いできればと思います。

 それでは、まず、希少種室から回答させていただきます。

【岩谷専門官】 希少種室、岩谷です。すみません、ちょっともれがあるかもしれませんが、本省として答えられるところを、まず答えていきたいと思います。

 山極委員のご質問の、遺伝的な多様性が低いということの影響につきましては、尾崎委員からコメントいただいたところでございますけれども、現時点では、何か大きな影響があるかといえば、そうではないというところが実態であると思います。

 ただ、今後、環境変動であるとか、感染症等の蔓延などに対するリスクというところで、多様性が低いというところが少し懸念ではあるかなというところ、現状としてはそういったところでございます。

 宮本委員の、佐渡で増えにくくなっているという状況で、その限度の数というか、そういったところのご質問だったかと思うのですけれども、佐渡での収容能力ですが、新潟大の研究が一つありまして、その研究では佐渡全体で1,000羽から1,300羽程度は収容能力があるのではないかというような予測としてはございます。

 ただ、その予測もかなり色々な前提条件の上に成り立っているものでございますので、それが変われば変動する可能性もあるということでございまして、近年、生存率や巣立ち率が若干低下しているというようなところもありまして、生息環境としては一定の密度効果が出てき始めているのかもしれないというような状況かと思います。

 もう一つ、受入側の地域ですね、拠点として何か問題があるか、というようなご質問もいただきました。こちらは、実情につきましては、また改めて現場のほうからフォローしてもらえればと思うのですけれども、今後のことを考えますと、例えばですけど、林野の開発が予定されているようなところに例えば営巣するというようなことももちろん考えられるかと思いますので、そういった開発の面と折り合いをつけていきながら広めていく、展開していくということは必要かなというふうに考えてございます。

 小泉委員の、生繁殖のトレンドと雌の繁殖可能年齢につきましては、すみません、佐渡のほうで、またフォローいただければと思います。

 神部委員の、日中韓の枠組みですね。今後の連携等につきましては、日中韓の枠組みというものは、既存のものが実はございまして、ちょっと確かか分からない、自信がないですが、2019年に日中韓のワークショップのようなものが行われたと記憶しております。

 最近は、コロナの関係もありまして、なかなかそういった交流が図れていないところはあるのですが、定期的に情報交換をしていこうということで、そういった枠組みができたというふうに承知しております。

 韓国と日本が直接交流する機会はなかなかないので、そういった3国の枠組みを使って今後も連携を図れたらなというふうに考えてございます。

 高橋委員のご指摘は、農水省のほうから、またコメントがあればお願いしたいと思います。

 勢一委員のご質問の、三つの省庁で、ほかに諮問する機会があるかということでございますけれども、こちらは、この案を作成するに当たって、各省で連携して作成して協議等を行っておりますので、諮問に関してはこの場だけということになります。

 保護増殖事業計画の全体像についてですけれども、希少種の中で、特に個体の繁殖ですとか、そういったものが必要な種に関しまして、こういった計画を策定しまして、国と自治体と連携しまして、トキであれば、この計画に基づいて繁殖、野生復帰等を目指していくという、全体の方針を示すものが保護増殖事業計画ということでございます。

 少し資料を共有させていただきたいと思いますが、こちらが、資料2-8のロードマップをお示ししております。こちらが保護増殖事業計画の下位の計画ということで具体的に進めていくためのロードマップということで、こちらも案としてお示しさせていただいておりますけれども、この中で、こういった行程で進めていくというような項目もお示ししておりまして、これに基づいて、この本州の取組のところを見ていただきますと、ロードマップ、この先5年の取組方針でございますけれども、5年間をかけて社会環境整備ですとか生息環境整備とかをやっていくということで、全国に展開しますけれども、具体的な目標となるものということであれば、このロードマップになるかと思います。

 あとは、広田委員の、各団体等との連携につきましては、これも佐渡のほうでフォローをお願いできればと思います。

 クリスティーヌ委員からご指摘のありました、トキの今後の予算につきましてですけれども、こちらについては、まだ、今後、検討していくということになるかと思います。佐渡とのバランスでございますけれども、こちらは佐渡と今後、本州で取組を推進していく自治体で、自治体間の連携も強化していただいて、取組を進めていただきたいと考えてございます。

 本省からは以上です。

【山本希少種保全推進室長】 すみません、ちょっとだけ補足です。希少種室、山本でございます。クリスティーヌ委員ご質問に対してですけれども、佐渡の市長さんからのお話ですが、佐渡以外の地域に展開していくということについては、賛成を示されておりまして、ただ、地元、佐渡としっかり連携を取った形で、いろいろ交流もしていきたいと。その中で、トキを増やしていくという、そういう連携体制を、ネットワークを組みたいというふうにもおっしゃっていらっしゃいますので、その辺は我々としても大事にしていきたいと思っております。

 今後、新たに放鳥していく地域でも、今後、また、どういったところになるか、今からでございますけれども、やはり地域主導での取組というのをぜひお願いしたいと思っております。

 予算については、先ほどお答えしたとおり、現時点では特段決まっているものはございません。

 それでは、佐渡の事務所のほうから、ご報告など、今お答えできていない部分についてお願いできますでしょうか。

【佐渡自然保護官事務所】 お答えさせていただきます。環境省佐渡自然保護官事務所の澤栗と申します。よろしくお願いいたします。

 まず、宮本委員からご質問のあった、本州のほうでの拠点形成に当たって障害になるようなことがあるかという件についてなんですけれども、佐渡のほうでは、トキは比較的受け入れられているのですけれども、一部、水田に植えた稲を踏んでしまうということで、地域の住民から現場を見に来てほしいといったようなお声をいただいて、佐渡市役所さんと一緒に環境省のほうで現場の確認を行う、そういったことは生じております。

 また、トキは夜明けとともに鳴き交わしてねぐらから飛び立っていきますので、ねぐらの近く、巣の近くに住んでおられる方々は、トキが鳴き交わす音で、少し騒音といいますか、そういった思いはされているのではないかと思います。

 続きまして、小泉委員にご指摘いただいた野生の繁殖のトレンドについてでございますけれども、野生下では徐々に繁殖が成功して個体数が増えてきておりますけれども、野生下で最近、繁殖の失敗が目立ってきております。

 といいますのが、繁殖が失敗する大きな要因としまして、春先、春の嵐で強い強風が吹くと巣が壊れてしまったりして繁殖を中止してしまう、そういったことが起きたり、あと、トキは繁殖が成功していると集まってコロニーを形成して繁殖がどんどんうまくいくようなケースがあるのですけれども、コロニーがだんだん発達していくと、しばらくたちますとコロニーが崩壊してしまいまして、繁殖が一斉に失敗してしまう、こういったことが起きております。

 崩壊したコロニーが、将来的に、また復活することもあるのではないかと期待してはおるのですけれども、今のところ崩壊したコロニーが復活した事例がなくて、繁殖成功率が下がってしまっている状況でございます。

 単独で巣をかけて繁殖すると成功率2割程度、そういった数字になってしまうんですけれども、コロニーで繁殖すると3割、4割といった数字になりますので、コロニー繁殖がうまくいかなくなっている、そういった点がございます。

 あと、それから、天敵による影響もございまして、従前、佐渡の国仲平野と呼ばれる地域、平野部で、人里の屋敷林ですとか社寺林で繁殖する個体が多かったんですけれども、個体が増えてきたことによって、周辺部の小佐渡山地の山沿いなどに巣をかけるような個体、そういったものが増えてきているのですけれども、そうなりますと、過去に放されたテンによって捕食されてしまう、こういった事例が生じています。

 環境省のほうで、可能な営巣木についてはテンが登れないようにする措置を講じたりしているのですけれども、それでもやはり繁殖失敗が目立ってきてしまっております。

 続きまして、繁殖の年齢構成につきまして、まだ初期に放鳥された個体が繁殖に参加していたりしますので、上限というのははっきり分からないですけれども、今年の場合、雌が13歳で繁殖に参加したものですとか、雄が15歳で繁殖に参加したものが確認されております。

 続きまして、広田委員からご指摘のあった、地域での連絡協議会のような、地域の関係者の会議体でございますけれども、ご指摘のあったトキの野生復帰連絡協議会は平成22年に役割を終えて解散しておりますけれども、一方で、現在は「人・トキの共生の島づくり協議会」という会議がございまして、佐渡で生息環境整備に取り組んでいる民間の団体さん、それから行政機関、そして観光に関係する観光交流機構、それからタクシー会社、バス会社、そういった方々にご参画いただいて、トキの生息環境、それから観光や普及啓発について議論を交わして合意形成を行って、それぞれに取組を行っている状況でございます。

 以上でございます。

【山本希少種保全推進室長】 それでは、農水省さんのほうから、コメントをお願いできますでしょうか。

【石井委員長】 農水省さん、いかがですか。

 聞こえていますよ。

【渡部農水省農振局】 もしもし、農水省の渡部です。コメントいただきありがとうございました。

 里地里山に関しまして、ご意見をいただきましたように、畦畔や水路の維持管理は直接支払のほうで対応しております。農林水産省のほうでは、みどりの食料システム戦略というものを定めておりまして、有機農業の面積を大きく拡大するということも目標に掲げております。佐渡のように、農業生産と生物保全の両立を目指して、ブランド米の生産、こちらを通して所得向上を図っていきたいと思っております。

 また、佐渡島は、世界農業遺産の認定も受けております。この保護事業を全国展開をするに当たりまして、そういった佐渡の優れた取組を参考にしていただきたいと思っています。

 一方で、鳥獣害のことも多くのご意見いただきました。トキの保護のためには地元の農家さんの協力が欠かせませんので、地域の理解を得られるように、努めていただきたいと考えております。

 コメントとしては以上です。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 これまでのところ、私、チェックしながら見ていましたけれども、ほとんどお答えいただいていると思うんですけれども、追加とか、まだあるようですので、お受けしたいと思います。

 挙手のボタンを解除し忘れている方は、下げていただけますでしょうか。

 佐藤委員は挙手されましたよね。お願いします。

【佐藤委員】 二つほど質問がございます。

 事業の区域を全国に拡大するというところですけども、これは域外保全に関わる施設などの拡大も考えておられるのかということ。今、動物園だと、東京都、石川県が参加していると思うのですが、今、我々が取り組んでいるライチョウのように、域外保全の参加施設を増やすようなこともここには含まれるのか。同時に、普及啓発もここには含まれるのかということをお聞きしたいのが一つと。

 生殖細胞の保存、それから繁殖補助技術の利用という状況というのは今、トキではどうなっているのか、それをお聞きしたいです。お願いいたします。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 勢一委員は、新たにまたご質問ですか。お願いします。

【勢一委員】 ありがとうございます。先ほどのお答えに対して、若干補足をさせてください。

 事業に関する全体像のことをお尋ねしました趣旨は、やはり今後、全国展開をしていく中で、新しく展開する地域で、もちろん各地域と連携することは非常に大事で、それはやっていただけるというのでありがたいと思っていますけれども、単に、事実上連携するだけではなくて、それぞれの地域の土地の利用であるとか、環境の関連の計画などに、何らかの形で盛り込んでいただけるような形での連携を作っていくのが体制としては大事かなと考えているところでございます。

 佐渡の場合、佐渡の地域環境再生ビジョンなどを受けてというような形になっていましたので、今後、各連携地域とのつながりが広がっていきましたら、そういう枠組みでご検討いただければと思います。

 以上です。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 そうしましたら、追加のところですけども、特に佐藤委員の部分、環境省のほうですかね。お答えください。

【岩谷専門官】 希少種室、岩谷です。

 佐藤委員の、全国へ拡大するに当たって、域外保全、施設等の拡大も、そういったことも含まれていくのかということでご質問いただきました。現時点では、具体的にはまだ、今後、検討していくということですけれども、基本的には、そこまでは考えていないというのが現状でございます。

 基本的には、生息環境ですとか社会環境の整備を図りまして、佐渡で順化訓練等を行った個体を放鳥して、長期的にはそこで定着させていくということを想定しております。

 生殖細胞の件に関しては、佐渡にお願いしてよろしいですかね。

【石井委員長】 そうしたら、佐渡のほうからお願いいたします。

【佐渡自然保護官事務所】 お答えさせていただきます。

 生殖細胞につきましては、ファウンダーの個体が死亡したような場合には、国立環境研究所のほうにサンプルを送って保存していただいている、そういった状態となっております。

 生殖細胞を使った具体的な技術開発とか、そういったことにつきましては、現在では、特段、進んではいない状況でございます。

 以上でございます。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 時間も大体、予定した時間に近づいてまいりました。

1件、まだ答えていないところがありましたか。

【山本希少種保全推進室長】 すみません、勢一委員のご質問についてですね。全体としては、保護増殖事業計画とロードマップに基づいて進めていくことになりますが、確かに、おっしゃるとおり、地域で具体的に取組を進めていただくということがはっきりした場合、地域における計画に何らか盛り込んでいただくというのは非常に重要なことかなと思っておりますので、今後そういった地域が出てきたときに、また相談をさせていただくということになるかなと思っております。

 以上です。

【石井委員長】 よろしいでしょうか。

 それでは、特に、ほかになければ、お諮りしたいと思います。

 本案件でございますけれども、事務局のご提案のとおり答申させていただくということで、お認めいただけますでしょうか。

 それでは、また、手で丸を描いてお願いします。

(異議なし)

【石井委員長】 皆さんの賛成が得られました。

では、適当とお認めすることにしたいと思います。どうも皆さん、ありがとうございました。

 以上をもちまして、予定の議題は全て済んでいますけど、全体を通して何か、委員のほうからございますか。よろしいですか。

 それでは、事務局にお返しいたします。

【事務局】 石井委員長、議事進行、誠にありがとうございます。

 委員と臨時委員12名、専門委員5名、合計17名の皆様におかれましては、長時間にわたりご審議くださり、誠にありがとうございます。

 以上をもちまして、第25回野生生物小委員会を終会といたします。皆様、ありがとうございました。

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