中央環境審議会 自然環境部会 野生生物小委員会 第24回議事録

日時

 令和3年3月5日(金) 15:351703

場所

 Web会議システムにより開催

出席者

(委員長)

石井 実

(委員)

山極 壽一

(臨時委員) 石井 信夫 尾崎 清明 小泉  透
白山 義久 宮本 旬子 広田 純一
佐藤 哲也 五箇 公一
(専門委員) 磯崎 博司 桜井 泰憲 高橋 佳孝
マリ クリスティーヌ
(環境省) 鳥居自然環境局長
大森大臣官房審議官
奥山総務課長
中尾野生生物課長
川越鳥獣保護管理室長
山本希少種保全推進室長
北橋外来生物対策室長

議事

【事務局】 皆様、大変お待たせしました。本日は、機材の関係で開始時間が遅れましたこと、お詫び申し上げます。

 本日はお忙しい中、ご出席くださいましてありがとうございます。

 定刻となりましたので、ただいまより、中央環境審議会自然環境部会野生生物小委員会を開会します。

 なお、本日は委員・臨時委員11名のうち10名のご出席をいただき、定足数を満たしていることを確認しましたので、本委員会は成立していることをご報告します。

 また、この度、中央環境審議会の委員・臨時委員改選に伴いまして、野生生物小委員会の所属委員に変更がございました。今回、新美育文委員と小菅正夫臨時委員がご退任され、新たに佐藤哲也臨時委員と五箇公一臨時委員がご就任されましたことをご紹介いたします。

 それでは、ここで連絡事項を申し上げます。

 本会議は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、Web会議システムにより開催いたします。

 会議の様子は、YouTubeチャンネルによりライブ配信を行います。

 Web会議中、委員の皆様は全員カメラをオンのままとしてください。ただし、通信回線に著しく負荷が生じた場合は、カメラをオフにするようお願いする場合がございます。

 石井委員長以外の皆様は、ご発言時のみマイク機能をオンとし、それ以外ではマイクをミュートに設定し、オフにしてください。

 ご発言の際は、画面右手のご自身の氏名右横にカーソルを合わせると「挙手アイコン」が表示されますので、これをクリックしてご発言の意思をお知らせください。挙手アイコンは、黒から青色に変わると挙手した状態になります。委員長からご指名がありましたら、マイクのミュートを解除し、お名前をおっしゃってからご発言ください。挙手アイコンは事務局でオンオフを操作できませんので、ご発言が終わりましたら挙手アイコンを忘れずにクリックし、青から黒に戻してくださるようお願いいたします。

 本日の資料につきましては、事前に環境省ホームページの中央環境審議会自然環境部会野生生物小委員会のページにアップロードしておりますが、説明の際は画面上に資料の該当部分を表示しますので、ご承知おきください。

 それでは、自然環境局長の鳥居よりご挨拶を申し上げます。

【鳥居自然環境局長】 鳥居でございます。

 年度末のお忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございます。また、石井委員長におかれましては、今日はこちらのほうにご足労いただきまして、ありがとうございます。

 この度、中央環境審議会の委員・臨時委員の改選に伴いまして、今回、新たに、この小委員会に佐藤委員と五箇委員に入っていただきました。

この小委員会で、いろいろ多岐にわたる議論がありますけれども、お二人の先生方、今後とも、どうかよろしくお願い申し上げます。

 本日の議題といたしましては、諮問案件が2件、狩猟鳥獣の見直しの話、そしてオガサワラカワラヒワの保護増殖事業計画の策定でございます。また、あともう一件、報告事項がございまして、国内希少野生動植物の指定状況についてご説明いたします。

 それでは、以上、限られた時間ではございますが、本日、よろしくお願いいたします。

 以上です。

【事務局】 それでは、これよりの議事進行につきましては、石井実委員長にお願いすることとします。

 石井委員長、どうぞよろしくお願いいたします。

【石井委員長】 そうしましたら、皆さん、こんにちは。

 聞こえていますでしょうか。聞こえましたら、ちょっと手で丸をつくってお願いできますか。聞こえていますね。安心しました。

 コロナ禍が収まらない中、またオンラインでの会議となりました。皆さん、どうぞよろしくお願いします。

 私は、先ほど局長からありましたように、局長室からお話をしております。ここに環境省のメンバーがそろっているということでございます。

 皆様方は、私の前にあるスクリーンにお顔がそれぞれ映っています。お見受けしたところ、お元気そうで、うれしい限りでございます。

 今回から、新たに佐藤委員と五箇委員に加わっていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

 なかなか、オンラインの会議は何かとトラブルが多くて、というか、もう既にトラブっているんですけれども、何かありましたら、チャット機能を使ってお伝えいただければと思います。

 これは繰り返しになりますけれども、ご発言の際には、ご自分のお名前の横にある手のひらのマークの挙手ボタンでお願いします。発言が終わったら、すみませんけど、挙手ボタンを自分で下げてくださいますようお願いいたします。

 本日の部会ですけれども、YouTubeチャンネルにおいてライブ配信をしております。報道関係者、あるいは一般の方もご覧になっているというところでございます。その点、ご留意いただきたいというふうに思います。

 会議録ですけれども、後ほど事務局で作成し、本日ご出席の委員の了承をいただいた上で公開するということになりますので、よろしくお願いします。なお、議事要旨につきましては、事務局で作成したものを、私、委員長が了承した上で公開することをご了解いただければというふうに思います。

 会議資料ですけれども、公開となってございます。

 本日の会議ですけれども、諮問案件が2件、それから報告1件となってございます。

 では、早速ですけども、始めたいと思います。

 最初の議題、「狩猟鳥獣の指定の解除等」についてということで、事務局のほうからご説明をお願いします。遠矢補佐ですね、お願いします。

【遠矢補佐】 ありがとうございます。環境省鳥獣保護管理室の遠矢でございます。私のほうから、議事の一つ目につきまして、資料をご説明させていただきます。

 資料1-1をご覧ください。

 狩猟鳥獣の指定の変更及び対象狩猟鳥獣の捕獲等の禁止の解除について、ご諮問をさせていただくものでございます。

 今回、鳥獣保護管理法の第2条第10項及び第12条第6項において準用する法第2条第10項の規定に基づいて、諮問をさせていただくものでございます。

 資料1-2、ご覧ください。

 今回のご諮問をさせていただく案件の概要をご説明させていただきます。

 まず、狩猟鳥獣の指定の変更についてということで、こちらにつきましては、昨年3月27日に公表されました環境省レッドリスト2020において、絶滅危惧ⅠB類として評価されましたシベリアイタチ、こちらは現在の和名、鳥獣保護管理法の中ではチョウセンイタチと表記されておりますけども、こちらの中の長崎県対馬市の個体群、こちらについて、鳥獣保護管理法の第2条第4項に基づく希少鳥獣に指定する予定です。こちらについては、絶滅危惧Ⅱ類以上に選定された鳥類・獣類については、希少鳥獣に指定するというような選定の考え方がございますので、これに基づき指定する予定でございます。このことから、法第2条第7項で定義する、現在、狩猟鳥獣にチョウセンイタチは指定されておりますので、これらの対象に合致しなくなったと考えられることから、狩猟鳥獣の指定内容を変更したいと考えております。

 狩猟鳥獣につきまして、囲みで書かれているとおり、法第2条第7項で、「この法律において「狩猟鳥獣」とは、希少鳥獣以外の鳥獣であって、その肉又は毛皮を利用する目的、管理をする目的その他の目的で捕獲等の対象となる鳥獣(鳥類のひなを除く。)であって、その捕獲等がその生息の状況に著しく影響を及ぼすおそれのないものとして環境省令で定めるものをいう。」と定められているところでございます。

 現行、チョウセンイタチ(Mustela sibirica)が狩猟鳥獣に指定されておりますけれども、先ほど来申し上げましたとおり、このチョウセンイタチ、日本に生息するもののうち、長崎県対馬市の個体群につきましては、希少鳥獣に指定させていただきたいと考えておりますので、それ以外の日本に生息するシベリアイタチについては、引き続き狩猟鳥獣のまま指定したいということで、内容の変更をさせていただければと思っております。

 なお、チョウセンイタチ、今、長崎県対馬市が今回絶滅危惧ⅠB類として評価されたものでございますけれども、こちらはもともと日本に自然分布する個体群として認められている部分でございまして、これ以外に、西日本に広く分布する個体群につきましては、飼育個体群に由来する外来個体群というふうに聞いているところでございます。そのため、こちらについては引き続き、狩猟鳥獣として指定したままという形での今回変更を予定しているところでございます。

 資料1-2の2ページ目、ご覧ください。

 今回、長崎県対馬市の個体群につきましては、狩猟鳥獣の指定の解除を行いまして希少鳥獣に指定するということで、現在、既に狩猟鳥獣ではあるんですけれども、やはり保護の必要性があるということで、実は長崎県対馬市については、捕獲の禁止のための区域が設定されているところでございます。こちらについて、今回、狩猟鳥獣から解除されるということで、禁止の解除ということを行いたいと思っております。ただし、当然、これはあくまで狩猟鳥獣に関する規制ということでかかっていたものでして、今後、希少鳥獣として新たに指定されるものでございますので、捕獲が緩くなるという話ではなくて、今後は、長崎県対馬市のシベリアイタチについて、希少鳥獣として、新たに環境大臣の捕獲許可に基づく許可等が必要になってくるというような取扱いに変更になります。

 この2点について、今回諮問をさせていただきたいと考えております。

 今後のスケジュールとしまして、本日諮問をさせていただいた後、ご答申をいただけましたら、4月15日に改正省令の公布、そして周知期間を置きまして、4月15日に施行したいと考えているところでございます。

 資料1-3については、省令案になります。先ほど来申し上げた内容が、狩猟鳥獣として指定の内容を変更するという内容になっております。

 また、ちょっとご説明が漏れておりましたけども、今回、チョウセンイタチと和名が現行なっているものについては、最新の知見により、和名を変更させていただきまして、シベリアイタチという形で和名も変更させていただく予定になっております。

 資料1-4、ご覧ください。

 今回、この省令の改正に関して、広く国民からの意見を募集するため、パブリックコメントを1月28日から2月26日までの間、実施させていただいたものでございます。

 意見提出のあった個人・団体数は4者でございまして、寄せられた意見を項目別に整理した内容が2.のとおりでございます。

 提出された意見は5件でございまして、2件が賛成、そして3件がその他の意見でございました。シベリアイタチに関する希少鳥獣への指定について、ご賛同いただいた意見のほか、スポーツハンティングの禁止であるとか、エゾライチョウ、ヨシガモといった別の狩猟鳥獣に関するご意見なども、その他いただいております。また、イタチとシベリアイタチに関する識別についてもご意見をいただいておりまして、こちらについては現在、環境省のほうでも、狩猟鳥獣の判別パンフレットなども作って、狩猟者への周知を図っているところでおりますので、こういった取組を引き続き進めていきたいと考えております。

 最後に、資料1-5でございます。

 公聴会の意見概要でございます。狩猟鳥獣の指定の変更等に関しましては、公聴会を開いて意見を聞くことになっておりまして、今回、全国農業協同組合中央会代表理事会長、そして大日本猟友会の会長、全日本狩猟倶楽部の会長、これら3者の方に公述人として意見をいただいたところでございます。

 全国農業協同組合中央会代表理事会長からは、条件つきの賛成ということで、シベリアイタチの狩猟鳥獣指定の変更については容認していただけるということでございましたけども、鳥獣被害拡大の問題が全国的に深刻化しているという状況で、狩猟鳥獣の対象種の指定等の運用について、ご意見をいただいているところでございます。

 それ以外、大日本猟友会、全日本狩猟倶楽部からは、賛成のご意見をいただいているところでございます。

 私のほうからは、資料の説明は以上となります。

【石井委員長】 ご説明ありがとうございました。

 ちょっと急に振って申し訳ないのですけど、石井信夫委員、補足等あったらお願いしたいんですけれど。和名の変更の経緯などを含め、教えていただけますでしょうか。

【石井(信)委員】 石井です。

 今回の提案というのは、まず、レッドリストのカテゴリーが変わったということと、前はNTだったんですけど、ⅠB類になったということですね。それと同時に、和名を変更するということなんですが、詳しい経緯、ちょっと覚えていないんですけれども、大陸に広く分布する種と同一ということで、チョウセンイタチでなくて、シベリアイタチという和名が適当であろうということで、変更しました。

 それで、提案には、もちろん異論はありません。実態としても、今まで対馬のイタチは狩猟禁止でしたし、これからもそういうことになるということで、形式的なというか、そういう変更だというふうに考えています。

 それで、レッドリストの評価に関わったのでもう少し言いますと、今まで準絶滅危惧種だったのがⅠB類になったと。Ⅱ類を飛び越してそういうことになったわけですが、減少がかなりはっきりしているんですけれども、その要因がよく分からないという問題があります。これはツシマヤマネコと同じぐらい重要な動物ですので、今後、何か保護のための対策を考えていくことが必要かなというふうに考えていますので、環境省のほうでもご検討いただければと思います。

 以上です。

【石井委員長】 どうもありがとうございました。突然振ったにもかかわらず、ご丁寧に説明いただきまして、ありがとうございます。

 それでは、今の補足で分かりやすくなったかなと思いますけれども、委員の皆さんからご意見、ご質問を受けたいと思います。挙手ボタンでお願いします。

 磯崎先生、お願いします。

【磯崎委員】 すみません。通信の関係で、音声のみですが、お願いします。

 希少種としての指定が予定ということなんですが、今回の解除の指定というか、それと同時に行われるのかどうか、いつ指定されるのかについて、それが第1点。

 それから、第2点ですが、資料1-5で、一番上、全国農業協同組合中央会で、鳥獣被害という言葉が一般的な観点では書かれているんですが、今回のシベリアイタチが対馬で獣害を起こしているのかどうか、これは確認だけですが、情報があれば教えてください。

 以上です。

【石井委員長】 それでは、事務局からお答えいただけますか。

【遠矢補佐】 ありがとうございます。

 磯崎先生、ありがとうございます。環境省鳥獣保護管理室、遠矢でございます。

 まず、1点目のご指摘でございますけども、狩猟鳥獣の指定に関しましては、基本的には、今回の狩猟鳥獣の指定の変更と同じタイミングで行われます。今回、諮問事項として審議会へかける内容が、狩猟鳥獣の案件のみが法令で定められているところでございますので、ちょっとこういった資料の作りになっているんですけども、全く同じタイミングで希少鳥獣の指定を行って、併せて狩猟鳥獣の変更を行うというところで、ご理解をいただければと思っております。

 次に、JA全中からの公聴会でのご意見でございますけれども、こちらのシベリアイタチ、対馬市で農業被害等を及ぼしているというところについては、こちらでは承知していないですけども、少なくとも、今、対馬市でそういった捕獲というものが、被害防止目的の捕獲というものは行われていませんので、そういったところはないんだろうと思っております。

 ただ、先ほど申し上げたように、西日本に広く分布するシベリアイタチ、外来個体群に由来するものですね、こちらについては、被害防止目的での捕獲なんかも実施されておりますので、やはり対応が必要なんだろうというふうに考えているところでございます。

 以上です。

【石井委員長】 磯崎委員、よろしいでしょうか。

【磯崎委員】 はい、分かりました。ありがとうございます。

【石井委員長】 では、続きまして小泉委員、挙手されていますので、お願いします。

【小泉委員】 ありがとうございます。

 ⅠBということで、ちょっと驚いていますが、今回の諮問で変更が認められた場合、それに並行するようにして、何か保護の計画等がありましたら、教えていただきたいと思います。

 以上です。

【石井委員長】 では、事務局、お願いします。

【遠矢補佐】 ありがとうございます。

 現状ですと、今回、環境省レッドリストのほう、変更に伴う希少鳥獣の指定ということでございますので、まずは、これまで都道府県知事で許可を行っていたものが環境大臣として許可を行っていくということになりますので、そういった観点で、しっかりと広域的な立場でシベリアイタチの状況も見ていくというところが最初の取組なんだろうと思います。そういった中で、今後の様子を見ていきながら、保護の取組等を行うかどうか等も考えていくものなのかなと承知しています。

【小泉委員】 はい、了解しました。ありがとうございます。

【石井委員長】 よろしいでしょうか。

 ほかは、挙手されている方はおられませんね。

 それでは、お諮りしたいと思います。

 本件につきまして、事務局案のとおり答申してよろしいでしょうか。お認めいただいたら、また手で丸をつくってお願いできますでしょうか。

(異議なし)

【石井委員長】 では、ご了承いただいたということにさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

 それでは、次の議題でございます。「オガサワラカワラヒワ保護増殖事業計画の策定」についてということで、では、川瀨補佐からお願いいたします。

【川瀨補佐】 希少種保全推進室の川瀨でございます。

 資料2に基づいて、諮問案件の二つ目、オガサワラカワラヒワ保護増殖事業計画の策定についてご説明させていただきます。

 資料のほうは、資料2-1から2-4がございますが、2-1については、諮問・付議の資料になってございまして、今回、2-2を用いて説明をさせていただこうと思っております。2-3が種の概要、2-4がオガサワラカワラヒワ保護増殖事業計画の本体の案文という形になってございます。

 それでは、資料2-2、画面共有できているかと思いますけれども、こちらで説明させていただきます。

 まず、保護増殖事業計画の位置づけでございます。種の保存法に基づく国内希少野生動植物種、今現在、395種指定をしてございます。指定を受けますと、個体等の取扱いの規制ということで、捕獲等の禁止、輸出入の禁止、譲渡し等が規制をされるということでございまして、また、さらに加えて生息地の面的な保護が必要な場合には、生息地等保護区の指定というツールがございます。さらに踏み込んで、事業として個体の繁殖の促進、それから生息地・生育地の整備を図っていくという必要がある場合には、保護増殖事業による保全というのを図っていくという建て付けになってございます。

 3ページ目になりますけれども、保護増殖事業計画の規定ぶりでございますけれども、法律上は中央環境審議会の意見を聞いて定めるということで、今回の諮問となってございます。内容としては、目標、区域、その他内容を定めていく。また、基本方針において、その対象種についての考え方としまして、「国内希少野生動植物種のうち、その個体数の維持・回復を図るためには、その種を圧迫している要因を除去又は軽減するだけでなく、生物学的知見に基づき、その個体の繁殖の促進、その生息地等の整備等の事業を推進することが必要な種を対象として実施する。」ということで規定をされてございます。

 4ページ目に、現在の策定状況を載せてございます。昨年秋に、この小委員会でお認めいただいた3種がございました。ミヤコカナヘビ、フサヒゲルリカミキリ、それからウスイロヒョウモンモドキ、3種については、ちょうど先月、無事に策定をされてございます。これまでに累積で67種を対象に54計画が策定をされているという状況で、1993年以降、数種ずつぐらい指定をしているという状況でございます。今回、これにオガサワラカワラヒワを追加するということでございます。

 オガサワラカワラヒワについては、過去のこの小委員会、あるいは種の保存に基づく科学委員会のほうでも、委員から危機的な状況を指摘されてございましたし、また、地元の団体、それから研究者からも、個体数の激減等が報告をされておりまして、地元の行政機関を含めて緊急的な対策が必要だということで、今回の計画策定に至っているところでございます。

 オガサワラカワラヒワについては、ここに種の概要を載せてございます。現在、種の保存法上は、種としてはカワラヒワ、その亜種としてオガサワラカワラヒワという規定になってございまして、ただ、この点については、昨年5月に、山階鳥類研究所、森林総合研究所、国立科学博物館の共同研究で、DNA解析、それから形態的な特徴の解析を受けて、オガサワラカワラヒワが独立種ではないかという提唱をする論文が出されてございます。こちらについては、この論文にも基づきまして、さらに日本鳥類目録等が改訂された段階で種の保存法に基づく政令を改正して、必要に応じて種として規定していくという形になろうかと思っております。したがって今現在は、亜種という扱いになってございます。国内希少種としては、1993年に指定をされてございまして、本州にいる、あるいは中国大陸にいるカワラヒワよりもやや小さくて、くちばしが相対的に大きいというのが形態的な特徴でございます。分布としましては小笠原諸島ということで、戦前含めて、過去には父島等にも確認をされておりましたけれども、近年、確実に生息が確認されているのは母島と母島の属島、それと南硫黄島のみという形になってございます。

 食性としては種子食、繁殖は4月から6月に、主に乾性低木林、これは、場所としては後ほど説明しますが、母島の属島が主な繁殖地となりますけれども、営巣し繁殖をするということが知られておりますが、生態的な特徴については、実は十分に分かっていないというのも本亜種の状況でございます。

 分布域、地図を載せてございますが、小笠原諸島という形で、一番下の矢印が振ってあるのが南硫黄島です。ここは原生自然環境保全地域になってございます。四角でズームアップしている部分が母島と母島の属島ということで、母島に、今までの調査結果、林野庁さん等の調査結果によると、6月から10月頃には母島、主に南部のほうで確認をされておりまして、その後、冬にちょっとどこに行くかはまだ解明できていないんですけれども、4月から6月頃の繁殖期においては、下に書いている属島、向島等で繁殖をしているということが確認をされているという状況でございます。

 背景としましては、7ページ目に書いてございますが、かつては小笠原諸島に広く分布していたという記録がある中で、現在は生息分布域が狭まっていて、母島、母島属島、南硫黄島のみとなってございます。また、個体数については、厳密な個体数のカウント、推定ができているというわけではございませんが、継続的な同じ手法での観察記録等によって、この20年間で激減しているのではないかということが指摘をされております。

右側のグラフは、林野庁さんが行っていただいている観察数の記録です。これについても、トレンドを追っているというところでございますけれども、減少が報告をされてございます。また、ほかの研究者の報告では、南硫黄島を含めて全体で200個体程度ではないかというような指摘を受けているという状況で、いずれにしても、個体数の指標となる数値については減少傾向が確認されているという状況でございます。本亜種の生息を圧迫する要因としては、ここに書いています五つでございます。ネズミ類、これはドブネズミ、クマネズミになりますけれども、またノネコによる捕食被害、それからネズミ類との食物資源の競合、外来植物の繁茂による餌となる実をつける樹木の減少、ひなの餌の供給源となる乾性低木林の減少、台風や干ばつによる一時的な食物不足等が挙げられております。

 これを受けまして、今回策定する保護増殖事業計画の中身を一つずつ説明させていただきます。

 今回、策定省庁としましては、3省(農林水産省・環境省・国土交通省)という形になってございます。農林水産省に関しては、林野庁が主にモニタリング等を含めて実施をしていただいている部分がございますので、共同策定となってございます。それから、国土交通省におかれましては、小笠原の離島の振興の観点からも、この計画に関与する部分があるというところ、また小笠原諸島の振興・開発事業の中でも、自然環境の保全・再生というものがうたわれている部分もございますので、そういった関係で、共同策定省庁に入っていただいているということでございます。

事業の目標は、これはほかの種と同一になりますけれども、自然状態で安定的に存続できる状態とすることを目標とすると。事業の区域については小笠原諸島、それから飼育下繁殖、これは必要に応じてと、後ほど説明いたしますが、飼育繁殖を行う場合の区域という形になってございます。事業の内容は、1から5までございます。次のスライドから説明をさせていただきます。

 事業計画の概要、(1)生息状況等の把握でございます。先ほど申し上げたように、なかなか生物学的な知見が十分ではないというところもございます。この部分については、生物学的特性の把握ということで、生活史・食性等、また移動分散・行動圏等についても把握をしていくと。あと、その中で伝染性疾病とか遺伝的多様性の把握をしていくと。そして、個体数・生息域等についても、継続的にモニタリングをしていくという形になってございます。また、本亜種の生息環境について、植生・地形・気象を含めて、どういった環境が好適なのかというところの解明をしていくというところ、これらを合わせて、それらの結果から個体群の維持に影響を及ぼす要因というのを把握していくという内容になってございます。

 10ページ目に、現在、林野庁さんで行っていただいている実施事業について、簡単に紹介をしております。主にモニタリング項目になりますけれども、(1)として、生態観察調査ということで、実際に個体を観察するということを実施していただいております。あと、センサーカメラを母島、それから、その属島につけて、出現状況を分析等していただいていて、どういった季節的な出現状況があるかなどを調査していただいています。それから、標識調査ということで、脚環の装着をしていただいています。これまでの事業を含めて、全体で200個体程度装着をされているというふうに聞いておりまして、そういったものを観察しながら、移動経路の把握ですとか、あるいは簡易な個体数推定などにもつなげてきたいということで、検討されていると聞いております。

 (2)生息地における生息環境の維持及び改善ということで、小笠原の状況については、外来植物が多く繫茂している状況もございます。その中で、皮肉なことにもなるんですけれども、オガサワラカワラヒワは、過去に観察されている限りでは、外来植物であるモクマオウの樹上に営巣するということが広く観察されている部分がございまして、外来植物(外来樹木)の駆除に当たっては、ここら辺りの影響も加味しながら、種間相互作用を的確に把握しながら進めていくという形になってございますし、必要に応じて、在来植物の植栽というものも検討されるということでございます。また、外来動物による影響の低減ということで、ネズミ類、ノネコの防除というものが入ってございますし、そういった影響から一時的に避難するために、一時的に避難・飼養するということも、東京都さんを含めて検討されているというように聞いております。

 12ページ目に、現在行っている対策が記載されております。左側、ドブネズミ駆除とございますが、これは主な繁殖地である向島でドブネズミの駆除を実施しておりまして、昨年の繁殖期においては、関係行政機関が集まって、少し見にくいですが、青い小さな枠内でドブネズミ駆除を実施しています。これはベイトステーションに殺鼠剤を入れてという形での駆除になってございます。現在、昨年末12月から今シーズンの繁殖期にかけては、この赤い線の中でドブネズミ駆除を実施しているという状況で、春先の繁殖期にかけて実施を継続していくということで、一番、ドブネズミ、外来種の影響が一番強いだろうということが言われておりますので、緊急的に、こういった対策を現地で行っているところです。また、右側にある母島でのノネコ対策に関しては、これまでに、アカガシラカラスバトや、ほかの海鳥を含めて、ノネコ対策というものを実施してきておりまして、特に母島においては、2013年以降本格的に、ノネコ対策が進められております。引き続き、その対策については継続をし、地域の拡充であるとか、さらなる低密度化の実施というところを行っていくという計画になってございます。

 最後のスライドになりますが、事業計画の概要、3番の飼育下繁殖及び野生復帰の実施ということで、オガサワラカワラヒワに関しては、飼育実績は今までございませんで、技術開発もまだされていないという状況でございます。そういった中で、必要に応じて、そういったことが必要だと判断された場合に、取り組むという体制も含めて、今現地で検討していただいておりまして、一つは、先ほど申し上げた外来種の影響から緊急的に避難をするという位置づけでの一時飼養・一時避難というのが東京都さんを中心に検討されておりますし、また、近縁種を用いた飼育ということで、近縁種のオオカワラヒワを用いて、現在、上野動物園で飼育をしていただいて、その知見等の収集を行っていただいているということでございます。その先に、さらに必要に応じて、野生復帰含めて必要になるかどうかというところは議論になりますけれども、現地での必要性、それから体制等を含めて現在検討中でございまして、この計画を策定された後に、また必要に応じて検討されるということになります。それから、普及啓発の推進ということでございまして、現地では、村の村民だよりであるとかチラシなどで、オガサワラカワラヒワの危機的な状況というのが周知をされているということでございます。また、5番の効果的な事業の推進のための連携の確保ということで、関係機関・関係団体、それから地元住民含めて、関係者も多いところでございますので、引き続き連携を図っていくということでございます。また、地元団体や研究者が中心となって、現在、ワークショップ形式で独自に保全計画づくりをしている部分があり、そういったものが地域の理解促進につながっていると考えております。今後、保護増殖事業計画を展開していくに当たって、その部分とどう連携していけるかということについても、現地で検討をしているという状況でございます。

 計画の概要については、説明は以上になります。

 今日、Webということで、現地の事業主体である関東地方環境事務所、それから小笠原自然保護官事務所、それから、林野庁さんからも関東森林管理局、それから現地の保全センターの職員の皆さんにもWeb参加していただいているところですので、ご質問等あれば、ぜひよろしくお願いいたします。

 以上になります。

【石井委員長】 ご説明ありがとうございました。

 これについても、突然で恐縮なんですけれど、尾崎委員、もしコメント等があったらお願いしたいんですけれども。

【尾崎委員】 今、手を挙げたところです。

 基本的に、保護増殖を進められることには賛成です。これに関しては、できるだけ早急に対処されるのがいいと思います。その一つの根拠としては、カワラヒワは、これまで標識調査でたくさん捕獲していますけども、寿命がせいぜい2年から5年ぐらいなんですね。野外ですから、飼育下では、もうちょっと延びるかもしれませんが。そういう短い期間に次の世代を再生産しておかないと、当然、個体群としては減ってしまいますので、そういう意味では、早急に対策を練らないと、ここ数年で急激に減るというリスクがあるということは念頭に置くべきです。それから、今の時点で飼育下での増殖は、なかなか難しいと思いますが、先ほど言われましたような、近縁種で技術を磨いておくというのは大切です。

 ただ、ちょっと気になるのは、現在実施しているのはオオカワラヒワとおっしゃいましたが、これはかなり体が大きくて、丈夫なんです。やはり、オガサワラカワラヒワに近い、むしろ分布的にも近い本州のカワラヒワのほうが、私は適しているんじゃないかと思います。オオカワラヒワは、繁殖地がカムチャッカ島とかなり北ですから、やっぱりオガサワラカワラヒワとはいろんな意味で違います。

 それから、保護増殖の中で、ちょっと漏れているのは、遺伝的な多様性の保持というところに、もう少しウエートを置かれたほうがいいと思いました。数がどんどん減っていますので、多様性が少なくなっているはずですが、現在、南硫黄にも個体群がいるということですので、そこを含めて、遺伝的多様性が現在どのくらいあるかという調査も保全活動の中に含めておいたほうがいいと思います。

 大体、今のところ以上です。よろしくお願いします。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 私から一つ質問なんですけれど、先ほどのご説明で、冬の間はいなくなるというふうな説明があったかと思うんですけれど、移動先などは分からないということなんでしょうか。

【尾崎委員】 私もあまり詳しくは知りません。季節移動をしているということは確かなようですが、実際に移動した先がどこか、あるいは、どのくらいの距離を移動しているかということについては、正確なデータがまだないというふうに聞いています。

【石井委員長】 ありがとうございました。

 それでは、委員の皆さんから、ご意見やご質問があったらお願いします。

 まず高橋委員、お願いします。

【高橋委員】 よろしくお願いします。

 お尋ねしたいこと、教えていただきたいことが二つほどありますけども、生息環境が乾性の低木林だということなんですが、これは、小笠原の場合は、自然立地上、そういうところがかなり分布されているのかどうかということ、あるいは人為的な影響があるのかということと、それから、外来種が影響しているというお話なんですけど、例えばモクマオウという外来植物というのは、低木林をはるかに覆うような大きな樹形の外来種なんでしょうか。あるいは、そうではないのか。外来種を駆除した場合は、ある意味では、いい面もあるわけですけど、逆に、例えば土壌の流亡を起こしたりとか、環境が、また物理的環境が改変したりという、こういう副作用みたいなものがあるように聞いていますけれども、そういう可能性はあるのかとか、その辺り、ちょっと教えていただければと思います。

【石井委員長】 今日は時間にちょっと余裕がありますので、一問一答でいこうと思います。

 そうしましたら、ただいまの高橋委員からのご質問ですけれども、事務局のほうからご説明いただけますか。

【川瀨補佐】 希少種保全推進室の川瀨でございます。

 今現在、高橋委員からご質問いただいた件、ぜひ、ちょっと現地の小笠原自然保護官事務所等から回答を後ほどいただこうかと思っておりますが、先ほど尾崎先生からも最初にコメントいただいた、遺伝的な多様性にもうちょっとウエートをという部分ですね、ぜひ、ここの部分、なかなか南硫黄島ということで、行政でも、なかなか頻繁に行けるところではないというところもございますけれども、そういったことも含めて、コメントをいただきましたので、ぜひ、また山階鳥研さん含めて、ご相談させていただいて、遺伝的多様性の背景の調査も実施していきたいというふうに考えてございます。

 今ほど高橋委員からいただいた、乾性低木林の分布が自然、人為の影響かどうかという点、それから外来種モクマオウの関係の影響については、小笠原自然保護官事務所からコメントをお願いできますでしょうか。

【小笠原自然保護官事務所】 聞こえますでしょうか。環境省の小笠原自然保護官事務所の黒江と申します。よろしくお願いします。

 今ご質問いただいた件ですけれども、乾性低木林については、主に父島列島に多く分布はしているんですけど、母島列島のほうも、属島や母島の南部地域を含めて、多く分布をしている形になっております。

 それから、モクマオウの影響の件なんですけども、モクマオウについては、結構、そういった乾性低木林に入りやすい外来植物の一つになっていまして、大量の落ち葉を落として、さらに乾燥化を進めるような、そういったところもあったりというのが知られております。

 一旦、以上でよろしいでしょうか。

【石井委員長】 高橋委員、よろしいでしょうか。

【高橋委員】 はい。これを、駆除しても問題はないということですか。特に大きな。

【川瀨補佐】 環境省の川瀨でございます。

 外来種の影響、駆除については、先ほど種間相互作用というような話もございましたが、高橋委員からご指摘があったように、土壌の流亡とか地形の変化等ございますので、そこら辺は多分、きちんとモニタリングをしながら、チェックしながら進めていくということになろうかと思っています。

 それから、その点も含めて、あと、先ほど石井委員長からいただいた、冬の間にどこに行っているのかというところの調査等も含めて、もし、林野庁さんのほうからコメントをいただければと思っておりますが、いかがでしょうか。現地の保全センターさんになるでしょうか。

【小笠原諸島森林生態系保全センター】 それでは、現地の保全センターの森實と申しますけれども、皆さん、声は届いておりますでしょうか。

 私のほうから、今のモクマオウの関係について説明いたします。

 我々、外来種駆除ということで、向島は特に母島系の乾性低木林があるということで、モクマオウを駆除するということを以前行ったのですけれども、実はカワラヒワ、現地のドブネズミが営巣の例えば卵とかを食べてしまうという話がありまして、それで、乾性低木林だと、樹高が低いものですから、ドブネズミにやられやすいのではないかという話があります。それで、モクマオウはかなり通直な木なので、その上に巣を作って、要は、ドブネズミというのは木登りが不得意らしいので、それで登りにくいモクマオウの上に巣を作って、それで何とかしのいでいるのではないかということが言われております。我々で1回は駆除したのですけども、ヒワの営巣のために駆除するなという話がありまして、今では、駆除については止めているというような状況です。これも研究であるのですけども、木登りが得意なクマネズミがいるところでは、ヒワはもう絶滅しているという話もあります。それで、母島の属島ではドブネズミしかいないと言われていますので、そこのところにヒワが残っているということを付け加えたいと思います。

【石井委員長】 ありがとうございました。

 というようなことで、高橋委員、いかがですか。

【高橋委員】 いろいろと難しいんだなということが、よく分かりました。

【石井委員長】 難しいですね。

【高橋委員】 代替する在来種があればいいんでしょうけど、もともと低木林だということは、そういうのも入りにくいのかもしれないし、なかなか、これは試行錯誤しないと難しそうですねという印象を持ちました。ありがとうございました。

【石井委員長】 どうもありがとうございました。

 それでは、続けて宮本委員、お願いいたします。

【宮本委員】 宮本でございます。聞こえていますでしょうか。ありがとうございます。

 一つだけ質問がございます。以前、大東諸島に行きましたときに、鳥マラリアの話を聞いたことがあるんですが、小笠原のカワラヒワについては、病気のようなものによって生息が圧迫されているというような情報はあるかどうか、もしご存じでしたら教えていただきたいと思います。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 では事務局、どこから行きますか。お答えは。

【川瀨補佐】 病気の情報ということで、今現在、確定的にという情報は、今、私のほうでは確認していませんが、現地の事務所なり、あるいは林野庁さんなりで何か情報がございましたら、ご発言をお願いしていただけますでしょうか。

 小笠原自然保護官事務所のほう、いかがでしょうか。

【小笠原自然保護官事務所】 すみません。こちらのほうでも、ちょっと、あまり情報がないところです。

 以上です。

【川瀨補佐】 はい。という状況かと思っています。確定的な、なかなか調査が十分にできていない部分もあるかと思いますので、そこの部分は、先ほどの保護増殖事業計画の中で記載がございましたように、引き続き調査をしていく対象になるかというふうに考えております。

 以上でございます。

【石井委員長】 あまり解決にならなかったかもしれません。宮本委員、よろしいですね。

【宮本委員】 大丈夫です。ありがとうございます。

【石井委員長】 では、続きまして、クリスティーヌ委員、挙手されていますね。お願いいたします。

【マリ・クリスティーヌ委員】 聞こえますか。大丈夫ですか。はい、ありがとうございます。

 二、三日前、小笠原諸島についてのドキュメンタリー番組をやっていましたが、海洋をずっと撮影されてこられたカメラマンが中心になっていまして、今までに発見されたことのないような微生物が小笠原諸島の周辺にたくさんあるということでした。小笠原諸島というところは、非常にバイオダイバーシティからしてもすごく重要な場所でもあり、IUCNの世界遺産の場所でもあるわけですので、私は、日本にとってものすごく価値のある場所だけに、今までの、今日お話しいただいたような絶滅危惧種のものも含めて、きちっと、もっと力を入れるべきじゃないかなと思うんですね。

 お聞きしたいことは、今回コロナによって、本来、もっと大勢の観光客が来られるような場所でありながら、来ていないことでどういう変化があったかということを、もう少し詳しく教えていただきたいなと思うんです。なので、ブータンみたいな国の中で、ブータンは1年間に何人しかもう入れないという、限定しているわけですので、もし、今回のコロナによって、結果としていいのでしたならば、もっともっと人々の数規制というものも導入、コロナが終わった後には導入していくことによって、もっときちっと小笠原が守られるのならば、きちんとやるべきじゃないかなと思うので、それについて少しお話しいただければと思いました。

【石井委員長】 ご意見ありがとうございます。

 それでは、現地のほうからご説明いただくのがよいかと思うんですが、いかがでしょう。

【小笠原自然保護官事務所】 こちら、小笠原の環境省の黒江です。

 コロナの影響の件ですけれども、今年度、やはりコロナの関係で、観光客の方、小笠原で唯一の交通手段の「おがさわら丸」が定員の数を減らしたりですとか、いろいろな取組をされて、密を回避するような取組をされていて、入り込み者数も減少しているようなところがあります。環境への影響の部分なんですけれども、まだ、ちょっと1年を通してしっかり評価ができているわけではないんですが、これまでのところで具体的に出ている事例としては、普段、利用者が上がっている磯場の周辺で、カツオドリが営巣したりですとか、あと、普段利用者が上陸して通っている道が、例年よりも植生が回復してきているとか、そういったところが少し見られていたりというのはございます。そういった、ちょっと環境への影響というのは、多少はあったのかなというところなんですけど、ちょっと1年を通してまだちゃんと見られていないところで、その点は、もう少し評価が要るのかなと思っております。

 以上です。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 クリスティーヌ委員、それでよろしいですか。よろしいですね。はい、分かりました。

 そうしましたら、尾崎委員、挙手されていますか。

【尾崎委員】 はい。ちょっと、一つ言い忘れたことがありました。

 保護増殖事業計画の中で、目的が、本亜種が自然状態で安定的に存続できる状態をつくることを目標とするというのは、ほかの種類でもこういう書き方はされていますが、ここで書き込むのは難しいかも知れませんが、実施計画等の中では、やはり数値目標が必要になってきます。ほかの種でも今検証されているように、どこに目標を置くかということをきちっとしておかないと、どこで終了していいかということが分かりません。最低でも、レッドリストのダウンリスティング、ランクを下げるというようなところに目標を置く必要があります。

 もう一つ、これはカワラヒワのヒワという名前は「鶸」弱い鳥と書くんですね。これは恐らく、カワラヒワもそうですけども、マヒワという似た鳥がいるんですが、この鳥を昔の人が飼おうとして、なかなかうまく飼えなかった、飼育が難しかったんじゃないでしょうか。それが漢字の由来かなとおもいますので、飼育が結構難しい可能性もあるということも念頭に進める必要があるでしょう。

 以上です。

【石井委員長】 コメントですが、数値目標のほうに関しては、今お答えできますか。

【川瀨補佐】 希少種室の川瀨でございます。

 数値目標の重要性、前回の会議でもご指摘をいただきましたし、我々も、最近のトピックスとして、かなり強く認識をしているところでございます。ダウンリスティングであるのか、あるいは具体的な個体数、生息分布域になるのかというのは種によって違うと思いますが、同じ鳥類の中でも、シマフクロウなどのように、つがい数とか分布域で具体的な目標を定めることによって、具体的な目標を定めると具体的な取組が進むという側面がございますので、そういった効果も狙って、我々としても、カワラヒワも含めて、具体的な数値目標の策定は進めていきたいと思っております。

 後ほど、カワラヒワについて、どういう考えを持っているか、関東地方環境事務所からもコメントをいただこうと思っておりますけれども、引き続き、本省としても、全体、ほかの種も含めて、そういった数値目標の設定というものは進めていきたいなと思っております。

 オガサワラカワラヒワの下位の計画の検討状況であるとか、具体的な目標の検討状況、もしあれば、関東地方環境事務所からお願いできますでしょうか。

【関東地方環境事務所】 関東地方環境事務所、野生生物課の佐藤です。

 コメントありがとうございます。

 今時点で、具体的な目標が、あるわけではないのですが、この保護増殖事業を進めていく中で、事業の目標、どこを終了ポイントとするかというのは、初めから検討する重要性は我々も認識しております。実際、年度が明けからになるとは思いますが、保護増殖事業検討会を開催し、有識者の皆様や現地の関係機関の皆様と協議しながら、事業の目標やどういった事業にしていくかということを検討していくことになるかと思います。また、その辺りで、ご知見等をいただくような機会もあると思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

 以上です。

【石井委員長】 ありがとうございました。

 尾崎委員、よろしいでしょうか。はい、ありがとうございます。

 では、続きまして、磯崎委員、お願いいたします。

【磯崎委員】 ありがとうございます。

 事業計画書、資料2-4の2ページの下の部分なんですが、既に説明は聞いていますけれども、乾性の低木林で、ここにムニンアオガンピで具体的名前が出ていますが、これを含めて、そのほかの乾性の低木林で、外来植物の侵入以外の何か原因というのがあるのかどうか。それと、もしある場合は、そのような、ほかの要因で減っているところに、最後のステージで外来植物の侵入という圧力がかかっているのかどうか。この点をちょっと、分かったら教えてほしいということが一つです。

 それから、二つ目は、既に高橋委員が質問したところで、回答はされていたと思うんですが、営巣木との関連で、ドブネズミとクマネズミとの関わりで、少し高い樹木がということなんですが、在来種の植物の中で、モクマオウに代わる可能性、代わることができるような、そのような樹木というのが想定できるのかどうか。これが2点目です。

 そして、あと二つは、ちょっと書き方の問題なんですが、先ほど、ドブネズミとクマネズミで登れる高さが違うので対策が変わってくるという話がありましたので、この事業計画書の中に書き込めるかどうか。それが書かれていたほうが分かりやすい気もします。特に3ページ目、次のページの(2)の外来動物による影響というところで、クマネズミのほうが高さの点でこういう危害があるというような、2種類のネズミ類での違いというのがあると分かりやすいかなという気がしますので、もし書き込めるようでしたら、そのようなことを検討していただければと思います。

 最後の1点ですが、同じ2ページの一番上の段落の最後なんですが、これはできるだけ行政用語を使わないというので、排除してきているようになっていると思うんですが、最後に「ものとする。」というのが、この段落だけついています。ほかの段落では、同じような情報収集というのを、最後に「ものとする。」はつけていないので、ここは「ものとする。」を削除したほうがいいかなと考えています。

 以上です。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 4点のご質問、あとはコメントございましたが、では、まず川瀨補佐、お願いします。

【川瀨補佐】 ありがとうございます。

 4点いただいたうち、1点目と2点目は、後ほど、このパートが林野庁さんのパートと深く関わりがございます。林野庁さんのほうで、後ほどご説明をいただきたいと思っております。

 3点目にいただいた点、高さ、ドブネズミ、クマネズミの特性の違いによって、またここは対策が違ってくるというようなところの書きぶりでございます。書ければというところであったんですが、そこが学術的に確からしいかというところもございます。ほかにも、実はそういった観点での書き入れたいことはかなりある中で、保護増殖事業計画は大きな方針を書いていて、その下位の計画で、具体的に種の特性に応じて細かに場合分けをして書いていくというようなことがいいのかなというところも思っております。また、全体の分量というのもございますが、最終的には3省の官報告示という形になるというところもございまして、具体的に書くというところについては、下位の計画で書くということにさせていただいて、ここでは大きな方針ということで、この書きぶりでいかがかなというところで考えております。

 それから、4点目について、「ものとする。」というところで、確かにご指摘いただいて初めて認識をしたところです。本亜種の保全のための基礎情報を得るという形で、意味も成しますし、問題ないと思いますので、体裁の観点からも、ここの「ものとする。」を削除する形で考えたいと思っております。

 以上でございますが、1点目と2点目、林野庁さんのほうからご説明をお願いしてもよろしいでしょうか。

【小笠原諸島森林生態系保全センター】 保全センターから、森實がお話しします。

 外来種というか、植生の関係ですけれども、特に減った原因ということですが、もちろん種子食、カワラヒワは種子食で、植物の種子を食べるものですから、その植物が、例えばもちろん豊凶もありますし、その年ごとに豊凶ですね、たくさんなったりならなかったりということもありますし、また例えば台風だとか、あと気象条件、最近、渇水というのもありましたので、そのような影響で、例えば、ある年はたくさん種がなったけど、ある年はならなかったというようなことも、生息状況に影響があるのかなと思っています。それについては、属島で繁殖して、夏の時期には母島本島のほうに移動してくるというふうに言われていますので、餌についても、属島の状況と、あと母島本島の状況と、あと、やはり水も飲みたいので、水場が、例えば渇水で川の水がなくなってしまったというようなこともありますので、気象条件も大きいのかなとは思います。

 

【磯崎委員】 よろしいですか。

 カワラヒワの個体数の減少ではなくて、在来植物が減少してきた理由です。在来植物が減ってきた理由が、外来植物の侵入だけなのか、そのほかにもあるのかどうかということで、もし、そのほかに在来植物が減った理由がある場合は、その両者、ほかの原因と、外来植物の侵入の時期で、ほかの原因が従来あって、そこに最後のステージで外来植物が侵入してきたのか、その辺が分かりますかという質問です。

【小笠原諸島森林生態系保全センター】 また、保全センターの森實からお答えします。

 在来植物の減少の原因ということでよろしいですかね。そうすれば、外来種でモクマオウなどが駆逐しているということはあると思います。それとはまた別に、やはり気象条件が変わり、外来種のほうがいろんな条件で強いので、例えば台風で在来種がやられ裸地になったところに外来植生が入るということもあり、その辺の相乗効果で、在来種が駆逐されているということはあるかと思います。

【磯崎委員】 分かりました。ありがとうございます。

【石井委員長】 では、よろしいでしょうか。

 今の部分につきましては、資料2-4の計画案のところですけれども、ドブネズミとクマネズミで木を登る高さが違うと。この辺のところについては、下位計画で反映させていただきたいということです。

 もう一つは、お役所用語ですね、「ものとする。」という部分については、これは削除ということで、ここは修文するということで受けたいと思います。

 そうしましたら、続きまして、桜井委員、挙手されていますね。お願いします。

【桜井委員】 私のほうでは、知床世界自然遺産地域のほうでも同じような問題を抱えているんですけれども、モニタリングそのものの結果、今回、非常に極端に、急に目撃事例が少なくなっていますよね。非常に速い速度で。これの背景として、まず何が一番大きいのかというのは、ゆっくり減っていくのはいいんですけども、急激に平成23年から25年にかけて、かなり急激な減り方ですよね。知床でも、例えばオオセグロカモメとかウミウとか、かなり急激に減ったときがありまして、その原因を考えている最中なんですけれども、何かその辺の極端に減ってしまった原因の大きなものというのはあるんでしょうか。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 いかがでしょうか。事務局、お願いします。

【川瀨補佐】 希少種室の川瀨でございます。

 このグラフ、今、画面共有でご覧いただいているグラフですけれども、この前の記録も実はございまして、なかなか、きちっとした形で今お示しできていませんけれども、ここでぐっと減っているというところは、実はもうちょっと前の年まで見ると、なだらかな部分もございまして、ただ、20年間トータルで見ると、やっぱり激減をしているという表現になるというところでございます。

 その影響の評価でございますけれども、学術的に研究レベルできっちりされているかというのは、なかなか難しいところがあるんですけれども、やはり研究者の中でご指摘をいただいているのが、やっぱり外来種、特にネズミ類の捕食というのが大きいだろうというふうに、そこの部分にまずは緊急的に対策をするべきだというようなご提言をいただいているという状況で、今回こういった計画になってございます。また、さらに長期的には、こういった外来植物であるとか、餌の不足。それから、近年、台風とか干ばつによって、一時的に食物不足が生じるということがございましたので、そういったところも効いているのではないかと思いますが、その辺りの一つずつの検証がどこまでできているかというところが、もし現地等含めて、関東事務所あるいは小笠原事務所から情報があれば、お願いできますでしょうか。

【尾崎委員】 ちょっと私からコメントをさせてください。尾崎ですけども。

 何が効いているか、もちろん、よく分かっていない部分があると思いますが、私の聞く限りでは、クマネズミの分布とオガサワラカワラヒワの分布が全く一致しない。つまり、クマネズミがいるところの島には、オガサワラカワラヒワはもういないということがあって、恐らくクマネズミが、一番インパクトが強いだろうということが言われているというふうに聞いています。

【石井委員長】 では、現地のほうは、よろしいですね。

 尾崎委員、どうもありがとうございました。

 桜井委員、これでよろしいでしょうか。

【桜井委員】 はい、ありがとうございます。

【石井委員長】 では、続きまして、佐藤委員、挙手されていますね。お願いします。

 佐藤委員、ミュートになっていると思います。

【佐藤委員】 すみません。聞こえますでしょうか。

 域外保全の立場からちょっと言わせてもらいますと、確かにこの鳥、残りの数と、それからライフサイクルの短さとかを考えると、結構、飼育下の繁殖というのは難しいかなというふうに私も思いますが、幸いにも別亜種でシミュレーションができるということと、それから、動物園には和鳥飼育の長い実績がございますので、この辺の技術を応用して科学的な知見の集積なんかはやっていけると思いますけど、実際に本種の域外保全に関しては、先ほど鳥マラリアの話がありましたけども、本土で、今の予定では東京でやるよりも、やはり現地で飼育繁殖を図って、ほかの亜種で得られた知見を利用しまして増殖に努めたほうが好ましいと思うのですが、結構ほかの動物では全く違う、本当の域外で保全しているものも多いのですが、これのオガサワラカワラヒワの域外保全というのは、どの地域で推進していくというような計画はあるんでしょうか。

【石井委員長】 ありがとうございます。

 それでは、事務局のほうからお答えいただけますか。

【川瀨補佐】 佐藤委員からご指摘いただいた域外保全の想定区域になりますけれども、現在、具体的な計画は、まだきっちり固まっていないんですけれども、おっしゃられるように、また小笠原から島外に出してというところも、なかなか、病気の話もあり難しい部分もございますので、やるとすれば、多分、島内でという形になるだろうということで、検討を今進めていただいていると聞いております。母島なのか、父島のほうが、施設があるというところも、もしかしたらあるかもしれませんけれども、どちらかで、そういった形でやるということが前提になってくるというふうには聞いてございます。そこは少し、域内の個体数の状況等を含めて、これから検討という形になるかと思っております。ありがとうございます。

【佐藤委員】 ありがとうございます。

【石井委員長】 佐藤委員、よろしいですか。

 はい、ありがとうございました。

 それでは、以上ということでよろしいでしょうか。

 では、特になければ、一部、資料2-4、計画案そのものですけれども、「ものとする。」を削除するというふうな修文を加えまして、これをもって答申させていただきたいと思いますが、委員の皆さん、お認めいただけますでしょうか。手で丸をつくってお願いします。

(異議なし)

【石井委員長】 では、ご了解いただけたということにさせていただきたいと思います。

 以上が諮問案件でございまして、その他のところに報告事項がございます。

 それでは、報告のほうをお願いしたいと思います。国内希少野生動植物種の指定状況についてということで、これは岡島補佐のほうからお願いします。

【岡島補佐】 希少種保全推進室の岡島と申します。資料3につきまして、説明いたします。

 国内希少野生動植物種の指定状況ということで、2020年12月11日に、アカモズ等の39種につきまして、生息数、分布その他の必要な生息情報が得られたことから、また、その保存を図る必要があると認められたことから、国内希少野生動植物種として追加することを閣議決定いたしました。

 このうち、ツシマノダケにつきましては、国民提案制度で提案された種でございます。また、植物5種につきましては、流通を可能にする特定第一種国内希少野生動植物種として追加しております。また、捕獲等の規制を適用する卵として、2種を追加しております。この結果、国内希少野生動植物種は合計395種ということになります。

 「絶滅の恐れのある野生生物種の保全戦略」、平成26年に作成したものでございますけれども、2020年までに国内希少野生動植物種を300種追加指定するという目標を、この戦略で掲げております。今回の指定によりまして、追加指定種数306種となりまして、この目標を達成したというところでございます。

 今回の指定の状況、改めて、簡単に背景と概要を説明させていただきますと、国内希少野生動植物種は種の保存法に基づくもので、指定されますと、捕獲、譲渡し、陳列等が禁止されると。また、保護増殖事業を必要に応じて策定することにより、種の保存を図っていくものとなっております。

 これまで、環境省では、希少野生動植物種保存基本方針、先ほどの保全戦略などの考え方に基づきまして、絶滅のおそれのある種の実態調査を行ってまいりまして、国内希少野生動植物種の選定の検討を行ってきております。

 2018年度からは、2017年に改正された種の保存法に基づきまして、「希少野生動植物種専門家科学委員会」を設置しまして、この会議の中で、種選定についてご意見を伺うという形となっております。

 この科学委員会ですけれども、今回、昨年の11月25日に開催をさせていただきました。その中で、2020年までに300種目標を達成するために、毎年30種から60種の指定を進めてきたというところでございます。

 次のページ、改めまして、国内希少野生動植物種の新規指定の流れということで書かせていただいております。

 まず、先ほどの絶滅のおそれのある種、こちらの中から、専門家の協力を得ながら情報収集のほうを行っております。国内希少野生動植物種に指定されますと、各種行為が禁止されてきますので、こういった情報を集める中で、慎重な調整を進める必要がございます。また、検討しているという情報が流出してしまいますと、採集欲・捕獲圧などが高まってしまうということが懸念されるため、情報管理のほうは徹底しているというところでございます。

 こういった情報を集める中で、(2)番目ですけれども、種の存続の困難さですとか、施策効果による視点、こういったものを加味して、何が国内希少野生動植物種の候補としてよいかどうか検討していくという形となっております。

 ある程度、情報整理ができたところで、(3)番ですけれども、科学委員会委員ですとか、指定候補の分類群の専門家から構成されます非公開の検討会を開催しまして、そこで意見を聞くという形となっております。

 また、都道府県ですとか、法的な手続を経まして、最終的に科学委員会に、ここで初めて公開という形で、専門家からの意見聴取を再度、改めてさせていただくという形になっております。

 その後、パブリックコメントを経まして、閣議決定という流れでございます。

 毎年、この流れで近年は指定のを検討しておりますが、次年度以降につきましては、引き続き、絶滅のおそれのある野生生物種の生息・生育状況の調査、そして保全状況の情報収集を行いまして、指定の有効性というものを検討していきたいというふうに思っております。

 また、今回指定した中には、平成29年の法改正で創設されました特定第二種国内希少野生動植物種は入っておりません。こちらにつきましては、次年度から本格的に指定をしていく予定で、現在、情報を集めているというところでございます。また、特定第二種につきましては、令和元年度に先行指定を3種行っております。タガメ、カワバタモロコ、トウキョウサンショウウオでございますけれども、そのフォローアップも今年度行っておりまして、そこで得られた情報も含めまして、次年度の指定に活かしていきたいというふうに考えております。

 その下ですけれども、これまでの指定状況のグラフをつけさせていただいております。また、赤枠の囲みの下に記載をさせていただいておりますが、2017年の法改正のときに、国会の附帯決議といたしまして、2030年度までに700種指定することを求められております。この附帯決議を受けまして、今後も指定を検討してまいりたいというふうに考えております。

 次のページ以降、具体的な種を記載させていただいております。表1として、動物でございます。39種のうち21種が今回指定させていただいております。鳥類1種、昆虫類2種、そして陸産貝類、こちらは18種を指定させていただいております。

 また、植物ですけれども、合計で18種を指定させていただいております。そのうち、先ほど言いました特定第一種国内希少野生動植物種5種につきましては、ヤシャイノデ、ウスギワニグチソウ、ウロコノキシノブ、オニコナスビ、キタダケキンポウゲという形となっております。

 説明は以上になります。

【石井委員長】 どうもご説明ありがとうございました。

 それでは、ただいまのご説明ですけれども、ご意見、ご質問があったらお願いいたします。また挙手ボタンでお願いいたします。

 桜井委員は、挙げていらっしゃいますか。

【桜井委員】 ごめんなさい。挙げていません。ごめんなさい。

【石井委員長】 下ろし忘れですね。

【桜井委員】 間違いです。

【石井委員長】 では、なければ、ちょっと私から質問なんですけれど、今回のところまででは、特定第二種を追加指定種の数から除外していたんですが、これから先、700種追加のところでは、特定第二種はどういう扱いにされるんでしょうか。

【岡島補佐】 今回、特定第二種国内希少野生動植物種は、300種指定の目標の中には含まれていませんでしたが、今後、700種を目標として掲げた場合は、特定第二種も含め、この700種を目指していくという形になります。

【石井委員長】 分かりました。では、3種貯金があるんですね。はい、ありがとうございます。

 委員の皆さん、ほかはよろしいでしょうか。

 では、なければ報告はここまでなんですけれども、全体を通して、委員の皆さんから何かありましたらお受けしたいと思いますが、いかがでしょう。特によろしいでしょうか。

(なし)

【石井委員長】 ありがとうございます。

 特にないようであれば、これで全ての議題を終了いたしました。

 進行を事務局にお返ししたいと思います。

【事務局】 石井委員長、議事進行、誠にありがとうございました。

 委員の皆様におかれましては、長時間にわたりご審議くださり、誠にありがとうございます。

 また冒頭、接続トラブルによりご迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんでした。

 以上をもちまして、第24回野生生物小委員会を終会といたします。皆様、ありがとうございました。

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