中央環境審議会循環型社会部会プラスチック資源循環戦略小委員会(第5回) 議事録

日時

平成31年2月22日(金) 10:00~12:00

場所

全国都市会館 2階 大ホール

東京都千代田区平河町2-4-2

議事

(1) プラスチック資源循環戦略(案)について

(2) その他

資料一覧

議事次第・資料一覧
資料1 プラスチック資源循環戦略(案)
資料2 「プラスチック資源循環戦略(案)」に対するパブリックコメントにおける主な御意見の概要とこれらに対する考え方(案)
参考資料1 プラスチックを取り巻く国内外の状況<第5回資料集>
参考資料2 当面の重要課題について
参考資料3 北辻委員提出資料
参考資料4 細田委員提出資料
参考資料5 松永委員提出資料
参考資料6 三浦委員提出資料
参考資料7 プラスチック資源循環戦略(案)に対する委員御指摘事項
参考資料8 「プラスチック資源循環戦略(案)」に関するパブリックコメントにおける御意見一覧
参考資料9 循環型社会形成推進基本法(抄)

議事録

○冨安リサイクル推進室長  それでは、定刻より少し早い時間でございますが、委員の先生方もおそろいになりましたので、ただいまから第5回プラスチック資源循環戦略小委員会を開催いたします。
 委員の皆様におかれましては、ご多忙のところをご出席賜りまして、まことにありがとうございます。
 本日は全委員数18名のうち、現時点で14名のご出席をいただいております。定足数に達していますので、本小委員会は成立しておりますことをご報告申し上げたいと思います。
 次に資料でございますが、今回はお手元にございますタブレット端末に入っております。もし端末に何か不具合が生じましたら事務局にお申しつけいただければと思います。
 ここからは議事に入りますので、カメラ撮りはここまでとさせていたただきます。ご了承をよろしくお願いします。
 それでは、ここからの議事進行を酒井委員長にお願いいたしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

○酒井委員長  酒井でございます。どうぞよろしくお願いいたします。本日はパブリックコメントを踏まえまして、このプラスチック資源循環戦略(案)についてご議論を深めていただき、そして審議会側から答申ができるように取りまとめということにつなげさせていただければと思っております。
 なお、予定終了時刻は12時ということでご案内させていただいておりますけれども、議論の状況によりましては若干の延長ということもあり得るかと思います。あらかじめご了承いただけば幸いです。
 それでは最初に、プラスチック資源循環戦略(案)につきまして審議に入りたいと思いますので、事務局のほうから循環型社会形成推進基本法についての資料の説明をどうぞよろしくお願いいたします。

○冨安リサイクル推進室長  それでは、事務局のほうから資料につきましてご説明申し上げたいと思います。
 本日の資料としましては、資料1でプラスチック資源循環戦略(案)と、資料2といたしまして、年末まで実施いたしましたパブリックコメントにおける主なご意見の概要とこれらに対する考え方(案)というものをお出ししているところでございます。
 資料2のほうからごらんをいただければと思います。資料2につきまして、まずパブリックコメントの主なご意見のご紹介でございます。こちらにつきましては、レジ袋の話ですとか、熱回収のお話、マイルストーンのお話、輸出の関係、マイクロビーズの話と、さまざまなご意見をちょうだいしているところでございます。
 2ページ目をお開きいただければと思います。レジ袋に関しまして、少しご紹介できれいと思っております。2ページの3.重点戦略(1)プラスチック資源循環①リデュース等の徹底の項目でございますけれども、2つ目の箱の中で、レジ袋の部分を記載させていただいています。レジ袋につきましては、多数のご意見をちょうだいしておりますけれども、大まかに分けまし、レジ袋の有料化に賛成でございますとか、レジ袋の有料化に反対、さらには、3ページ目でございますけれども、レジ袋は禁止をすべきといったさまざまなご意見をちょうだいしているところでございます。
 それ以外に、ページをおめくりいただきまして4ページ目をごらんいただければと思います。4ページは②として、効果的効率的で持続可能なリサイクルに関するご意見等でございますけれども、こちらにつきましてはさまざまな具体的なご意見をちょうだいしているところでございます。ここも4ページ目、5ページ目にさまざま記載をさせていただいているところでございます。
 あと、ご紹介申し上げますと、ページを大分おめくりいただきまして、9ページ目になりますけれども、4.おわりにというところでございます。こちらに関しましてはいわゆるマイルストーンの部分でございますけれども、各種のマイルストーンに関しまして、例えば累積という言葉の意味とか、基準を明確にすべきとか、より高い数値として50%などというご意見もございますし、そもそも原案で書いております25%についても実現困難な数字であるといったご意見もございます。
 熱回収に関しましては、こちらでは除外すべきとか、全てが熱回収にならないようにといったご意見も出ているところでございます。
 バイオマスプラスチックの導入の部分では、200万トンと原案では記載しておりますが、200万トンは削除すべきであるといったようなご意見もちょうだいしているところでございます。
 かいつまんでしかご紹介を申し上げておりませんけれども、多数の項目につきまして賛否両論のご意見が様々出ていると理解をしているところでございます。
 これらの各種のご意見を踏まえまして、資料1でございますけれども、プラスチック資源循環戦略(案)につきまして、事務局として修正の案を作成させていただきまして、これからご紹介させていただければと思っております。
 お手元の資料1をごらんいただければと思います。プラスチック資源循環戦略(案)でございます。まず1ページ目から順に説明申し上げたいと思います。「はじめに」の9行目、10行目の部分でございますけれども、こちらにつきましては、もともと世界での有効率、日本での有効利用率という数字が書いてございましたけれども、有効利用率の書き方をより正確に記載すべきといったようなご指摘もございましたので、まず括弧書きを削除する形にいたしまして、欄外の脚注の1番のところで、国連環境計画の報告の内容を明記する形にさせていただいております。世界全体ではいまだ低くというのが本文でございますけれども、その内容として、リサイクル率が14%、熱回収を含めた焼却率は14%というようになってございますので、有効利用される割合としては14~28といった記述を追記いたしておるところでございます。

 あと、1ページ目で見ますと20行目でございますけれども、「循環型社会形成推進基本法に規定する基本原則を踏まえ」という表現を追記させていただいているところでございます。これはリユース、リサイクルの順位の話ですとか、熱回収のお話、さまざまなご意見をちょうだいしておりますので、基本法の中でどのように表現されているかということを改めてここに、脚注の3番で、第5条と第7条を抜粋しておりますけれども、脚注で条文を加え、改めて本文のほうにも「循環型社会形成推進基本法に規定する基本原則を踏まえ」という表現を追記しているところでございます。
 ページをおめくりいただきまして2ページ目でございます。2ページの冒頭は、「適正処理や3R」の順番を「3Rや適正処理」というように改めさせていただいています。
 あわせまして、2行目、3行目でございますけれども、もともと8割を超える有効利用率と書いていたところでございますけれども、具体的な内訳のほうも記載させていただきたいと思いまして、「廃プラスチックのリサイクル率27.8%と熱回収率58.0%を合わせて85.8%の」というように、具体的な内訳についても明記をさせていただいております。
 脚注のほうでございますけれども、脚注の4番、7番、8番につきましては、本文のほうで記載している内容の具体的な数字の内訳というのをできるだけ明記をする形にいたしております。
 あわせまして、脚注の5番でございますけれども、本文に書いております「ワンウェイ」の表現につきまして、ちょっとわかりにくいというご指摘もございましたので、「ワンウェイ」の説明としまして、「通常一度使用した後にその役目を終えることをいう」と追記させていただいています。
 次に3ページ目でございます。2.基本原則の中でございますけれども、冒頭につきましても、まず「循環型社会形成推進基本法に規定する基本原則を踏まえ」という一文を入れさせていただいております。
 あわせまして、15行目、16行目につきましては、循環利用(熱回収によるエネルギー利用を含め)と、もともと記載しておったところでございますけれども、こちらにつきましても、まず「リサイクルによる再生利用」というのを記載させていただきまして、「それが技術的経済的な観点等などから難しい場合には熱回収によるエネルギー利用」というように、リサイクルから熱回収という順番を明記させていただいております。
 脚注の9番、11行目にバイオマスプラスチックという表現が出てまいりますけれども、バイオマスプラスチックなどについては言葉としてわかりにくいので具体的な内容を明記すべきというご指摘もございましたので、脚注の9番でバイオマスプラスチックの説明を記載しております。
 22、23行目でございますけれども、海洋プラスチック問題の関係でありますが、陸域で発生したごみが海域に流出する部分でございますけれども、河川以外もあるというご指摘とか、直接海域に排出される場合もあるというご指摘がございましたので、その事実関係を追記させていただいております。
 24行目、25行目でございますけれども、もともと海洋プラスチックゼロエミッションという表現を記載しておりましたが、この具体的な内容についても明記をしてほしいといったようなご指摘もございましたので、海洋プラスチックゼロエミッションの表現の前に、「プラスチックごみの流出による海洋汚染が生じないこと」という具体の内容を明記させていただいたところでございます。
 ページをおめくりいただきまして4ページ目でございます。2行目、3行目でございますけれども、こちらにつきましては、順番を入れかえてさせていただいていますけれども、ここは国がよりもっと前に出て対応していくべきではないかというご意見をパブリックコメントなどでちょうだいしておりましたので、「国、地方自治体、国民、事業者、NGO」という順番に改めさせていただいております。
 次に4ページ目の3.重点戦略でございます。まず、リデュースの項目でございますが、先ほどレジ袋の有料化についてのご意見をご紹介させていただきましたが、賛成とか反対とかそういった両論のさまざまな意見がございましたので、事務局といたしましては、小委員会にご提示させていただく案文としては、原案のまま、修正を入れずに提案をさせていただければと思っていまして、委員の皆様の間でご議論を賜ればと思ってございます。
 5ページ目でございます。20行目に一部修正を提案させていただいております。「分別・選別されたプラスチック資源の」というのが原案でございますけれども、ここを「分別・選別される」というように修正を提案させていただければと思っています。この文章は、もともと資源有効利用率の最大化を図るという部分で記載されているところでございますけれども、その目的の中では、分別・選別されたことが所用のものとして最適に組み合わせる以外の手法もあるのではないかということで、「分別・選別された」ではなく「分別・選別される」というように改めさせていただいたところでございます。
 次の修正ポイントでございます。25行目、26行目でございます。こちらにつきましてはパブリックコメントのご意見の中でも、他国に輸出することなく日本の中で回すべし、輸出は禁止すべしといったようなご指摘がございまして、その趣旨を勘案いたしまして追記をいたしております。もともとの記述といたしましては、文末に「適切な資源循環体制を率先して構築します。」と記載しておりますけれども、この適切な資源循環体制というところの趣旨として、「我が国のプラスチック資源の循環が、適正かつ安定的に行われる」といった趣旨を重ねて明記をさせていただいたところでございます。
 脚注の10番です。バイオプラスチックのご説明としてバイオマスプラスチックと生分解性プラスチックの総称であるということを追記させていただいております。
 ページをおめくりいただきまして6ページ目でございます。まず3行目、4行目でございますけれども、こちらにつきましてはバイオプラスチックのまず高機能化という原案でございますけれども、そこについて具体的な内容をというご意見もございまして、「生分解性などの」という文言を追記いたしてございます。
 4行目、導入支援のところに「適切な」という言葉を加えておりますけれども、のべつまくなしに導入支援するということではなく、適切な導入場面での支援ということで「適切な」という文言を追記いたしております。
 次の6行目でございますけれども、こちらにつきましては、需要喚起の項目でございますけれども、需要喚起をするに当たっては、まずは再生材・バイオマスプラスチック市場の実態を把握するということが必要ではないかといったご指摘もございましたので、追記をさせていただいています。
 あわせまして、8行目でマッチング支援というふうに記載をしておりますけれども、需要側と供給側の結びつけといったこともあろうかと思いまして、マッチング支援という項目を追記しております。
 17行目でございますけれども、まず脚注の11で、生分解性プラスチックの解説を追記いたしております。
 17行目では分解機能の発揮場面のところで、これまた同じように「適切な」という表現を追及させていただいています。
 海洋プラスチック対策でございますけれども、まず22行目~24行目の修正でございます。これにつきましては、先ほども申し上げましたけれども、海洋プラスチックゼロエミッションという表現が24行目にございますけれども、ここの具体的な内容を追記するということで、「プラスチックごみの流出による海洋汚染が生じないこと」という説明を追記しております。
 その前段として、「海洋プラスチック対策も」という一文を加えておりますが、ここは海洋プラスチック対応策といいますのは、環境対策ということでもございますけれども、あわせまして、成長の誘因にもなる、環境と経済の両立といったような観点もあるということでございまして、「海洋プラスチック対策も成長の誘因であり、経済活動の制約ではなくイノベーションが求められています。」といったような考え方も追記させていただいているところでございます。これにつきましてが、参考資料を後ほどご紹介したいと思いますけれども、安倍総理のほうも国会の施政方針演説などでも言及されている部分でございます。
 28行目でございますけれども、代替イノベーション章の推進という項目を追記させていただいていまして、この具体的内容として、ページをめくりいただいた7ページ目に、④として「海で分解される素材(紙、海洋生分解性プラスチック等)の開発・利用を進めます。」といったような具体的な内容についても記載をさせていただいております。
 次に、7ページ目の26行目でございますけれども、国際展開の部分は、パブリックコメントのほうではさほど多くの意見は出ていなかったところでございますけれども、環境教育という視点も大事ではないかというご指摘もございましたので、26行目で、環境教育という表現を追記させていただいております。
 ページをおめくりいただきまして、8ページ目でございます。④の26行目です。「マイクロビーズを含むマイクロプラスチックの使用実態」という表現を記載させていただいております。マイクロビーズのお話につきましてはパブリックコメントの中ではマイクロビーズの使用は禁止すべきであるとか、マイクロプラスチックなどについて実態を把握すべきであるといったようなご指摘をちょうだいいたしております。
 それで、7ページ目に戻っていただきますけれども、3行目、4行目などで、2020年までに、洗い流しのスクラブ製品に含まれるマイクロビーズの削減を徹底するなど、マイクロプラスチックの海洋への流出を抑制するという項目を原案として入れてございますので、これをあわせまして、8ページ目の26行目の部分で、マイクロビーズを含むマイクロプラスチックの使用実態を把握することをまずはやっていくべきではないかということで追記しております。
 28行目には、先ほどと同じ趣旨で環境教育ということを追記させていただいております。
 30行目でも同じように、国が前に出てということで、「国、地方自治体、国民、NGO、事業者、研究機関」と書かせていただいております。
 34行目でございますが、ここは「プラスチック・スマート」、去年の10月から推進しておりますけれども、「プラスチック・スマート」キャンペーンの趣旨を一部詳しく書かせていただきまして、国内外に積極的に発信をしていくということも追記をさせていただいています。
 9ページ目でございます。8行目で「プラスチック・スマート」フォーラム立ち上げと書いてございますが、既に立ち上がってございますので、時点修正をさせていただいています。
 11行目、12行目では、国自らが取り組んでいる内容を追記させていただいております。「国自らが率先して不必要なワンウェイのプラスチックの排出抑制や再生可能資源の利用等に取り組む」ということを追記させていただいています。
 最後に10ページ目でございます。いわゆるマイルストーンの部分でございますけれども、こちらにつきましては、先ほどパブリックコメントの意見のご紹介の中で言及いたしましたけれども、まずリデュースのところにつきましてはさまざまなご意見をちょうだいしております。そういった中で、一部累積の趣旨が不明確だというご指摘の部分を受けまして、「これまでの努力も含め」というのを累積という表現の前に追記をさせていただいております。それ以外の25%の割合を上げるべきではないかとか、基準年を置くべきではないかといったようなさまざまなご指摘につきましては、現状、25でも厳しい、もっと上げるべきだといったさまざまな両論のご意見がございますので、審議会の中でご議論を賜ればと思ってございます。
 リユース、リサイクルに関するマイルストーンでございますけれども、13行目から16行目でございます。こちらにつきましては、2030年までの取組と2035年までの取組をもともと一文で書いてございましたけれども、ここを2つに分けさせていただきました。その上で、後段につきまして、2035年までに全ての使用済みプラスチックを、まずリユース、リサイクルというのを先に明記いたしまして、それが技術的、経済的な観点などから難しい場合には熱回収ということで、リユース、リサイクル、熱回収の順番を明記する形にいたしております。
 20行目、21行目でございます。こちらはプラスチックの再生利用という表現を書いてございますけれども、プラスチックの再生利用につきまして記載の内容がわかりにくいというご指摘があったようでございますので、「再生素材の利用」ということを具体の内容として追記をさせていただいております。
 22行目から24行目のバイオマスプラスチックの数字、約200万トンということにつきましては、先ほどパブリックコメントのほうでもご紹介を申し上げましたけれども、これは落とすべきではないかというご指摘もありましたけれども、ここにつきましてもご意見を賜れればと思いまして、事務局提案としては原案のままにさせていただいているところでございます。
 以上が資料1のご説明になります。
 あと参考資料のほうを一部かいつまんでご紹介をさせていただければと思います。
 まず、参考資料1でございますけれども、資料の内容につきましては時点修正をしたり、追加をしたり、様々やらせていただいております。その中で、例えば、シートでいきますと、18ページから21ページあたりの各国における使い捨てプラスチックの規制の動向。こういったところは時点修正をいろいろと行っております。
 それ以外に42ページ目に行っていただきますと、先ほど少し言及いたしましたダボス会議とか安倍総理が言及されました施政方針演説などを抜粋して記載させていただいています。
 48ページ以降はグローバル企業の取組などということで追記を幾つかさせていただいているところでございます。
 53ページなどでは、行政機関の取組ということで、中央省庁のお話ですとか、54ページには地方自治体のお話なども追記をさせていただいていることでございます。
 99ページに飛ばせていただきますけれども、「プラスチック・スマート」に関しまして幾つか動きがございましたので、「プラスチック・スマート」フォーラムの資料ですとか「ごみゼロウィーク」といったところの資料を追記させていただいています。
 次は参考資料2でございますけれども前回のご議論の際に髙村委員のほうからご指摘がございまして、当面の重要課題ということを提示してほしいというご意見をちょうだいいたしましたので、一案作成をいたしております。
 ここでは6つ書いておりますけれども、排出抑制対策でありますとか、総合的な回収・リサイクルの推進、国内における資源循環体制の構築、再生可能資源の利用促進、海洋プラスチック対策、途上国における廃棄物管理・3R推進体制の構築支援などといったことを紹介させていただいております。
 あわせまして、恐縮ですが、2ページ目に行っていただきますと、参考でございますけれども、環境省における主な取組ということでご紹介させていただければと思っています。政府予算のお話ですとか、「プラスチック・スマート」キャンペーン、政府における率先的取組、グリーン購入法基本方針見直しということも閣議決定させていただきましたので、そういったこともご紹介させていただければと思っております。
 あわせまして、それ以外に、参考資料として幾つか委員の皆様からご提示をいただいているところでございますけれども、参考資料4につきましてご紹介させていただければと思います。本日ご欠席されております細田委員でございますけれども、参考資料4ということでコメントを提示していただいているところでございます。簡単にご紹介します。
 プラスチック資源循環戦略案にある各項目について、多数のパブリックコメントが寄せられたことは、プラスチックの資源循環や海洋プラスチック問題への国民の関心の高さをあらわしていると理解している。そして速やかに問題に対処すべき時が来ている。
 論点によっては賛否が分かれているものもあるが、こうした国民的な関心やG20などの国際的議論を背景に、あらゆる主体が連携協力してプラスチック資源循環を進めるための絶好の好機と捉え、まずは一歩前に進むべく、本戦略で大きな方向性を速やかに定めた上で、具体的な対策づくり、政策展開を急ぐべき時にある。
 戦略案に示された方向性に大筋異論はない。なお、その際には、プラスチック原料化学メーカーから最終消費者までのサプライチェーン、国・地方自治体、NGO等の様々な主体が、それぞれの果たすべき役割を的確に担い、また、技術・システム・ライフスタイルの不断のイノベーションにより、社会全体を通じて最適な形でプラスチック資源循環が行われる道を模索し、その道を歩んでいくべきであると考える。
 このようなご意見をコメントとしてちょうだいしているところでございますので紹介させていただきました。
 あと、資料といたしましては、参考資料7でございますけれども、これまでの小委員会におけるご意見についても整理をさせていただいています。
 あと参考資料8といたしまして、パブリックコメントをいただいているもの、ご意見の全文を参考資料として提示をさせていただいています。
 最後に循環型社会形成推進基本法の関連規定の抜粋を参考資料9で提示をさせていただいています。事務局からの説明は以上でございます。

○酒井委員長  はい。どうもありがとうございました。それではこの後議論に入らせていただきたいと思いますが、まずはパブリックコメントでございますが、今回、400名近い個人もしくは機関の方々から、意見数として1,000件を超える意見をちょうだいしております。今日もこの修正に当たりましても非常に参考になる意見を多く拝見させていただきました。この場をかりて深く御礼申し上げたいと思います。
 それから、この後、ディスカッションということで進めさせていただきたいと思います。ただいまの事務局の説明あるいは提示いただきました戦略案につきまして、ご質問、ご意見のある方は、まず名札を立ていただければ幸いでございます。一通りご質問・ご意見を伺った後に、質問につきましては事務局から回答をいただき、そしてご意見につきましては、委員の皆さんに議論をいただければと思っております。
 それでは、いつも石川委員で恐縮でございますが、どうしてもトップバッターということになりますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。

○石川委員  ありがとうございます。最初に、限られた時間でよくまとめていただいたと思います。事務局の方に感謝したいと思います。私のほうでは4点あります。
 まず一つは、海洋プラスチックゼロエミッションという言葉の具体の内容が記載されたのですが、プラスチックごみの流出による海洋汚染が生じないことと定義されているのですけれども、これは言葉どおりに読むと、流出したとしても海洋で分解するプラスチックは汚染を起こさないから許容するとも解釈できないわけではないという点がちょっと気になるので、その点はどう考えなのか教えていただきたい。これはモラルハザードの問題で、ヨーロッパで何度も分解性プラスチックの話は出ているのですが、必ずこの問題が引っかかって、その後下火になるという経過をたどっています。ですから、この点をどのようにお考えなのかということを教えていただきたい。
 それから2番目は熱回収です。リデュース、リユースを優先して、熱回収が後だというのは当然のことで、書いていただいたのは結構だと思うのですが、熱回収まで含めて100%というのはチャレンジングであることは事実ですけれども、この場合は、熱回収というのは、私は、効率が大事であって、熱回収を認める、認めないといった議論というのは好ましくないと思っています。そういう意味で私は100%という目標よりも、別に90でも95でもいいのですけれども、その回収されている部分の中の熱回収の中身が効率的なものであることが実質的に意味があるのであって、100の数字にこだわって、低効率なものまで定義に入れようとするとか、そういうのをいじって100にすることを努力するような動きが出ることが心配です。そういう効率概念を入れなければ、熱効率というのは適切な議論ができないのではないかという気がしますので、その点はどのようにお考えなのかなというのを教えていただきたい。
 それからマイクロプラスチックの定義に関しては、ここでは海洋憲章の中で述べられていますから、海の中で5ミリ以下とか、そういう定義になっていて、それはそれで構わないんですけれども、汚染サイドを見たらそうですが、ここは対策を考えるところですから、対策を考える場合に、マイクロビーズのような製品設計の段階で流れることが当然想定されるようなものと、それから今まで考えていなかったけれども、タイヤとか繊維とか、言われてみて、指摘されてみれば、そのまま流れていくようなものと、海洋に流れてから、まだよくわからないプロセスでマイクロプラスチック化していると想定されるような例えばレジ袋のようなもの、これは対策を考える上で全く違うので、マイクロプラスチックといっても対策を考える上では3つに区別して考える必要があるのではないかと思います。
 それから最後ですけれども、バイオマスプラスチック200万トンというのを推進するということですけれども、この場で議論をと室長がおっしゃったので簡単に申し上げると、私はあまり賛成できない。バイオマスプラスチックという意味でいえば、光合成に頼っていますから、光合成効率はエネルギー利用率1%に過ぎないのです。すごくシンプルに言えば、そこにソーラーセルを敷けば20%のエネルギーは回収できる、電力で回収できますから、これに総合的に上回れるようなバイオマスプロセスというのは想定できるのかというのは、私は疑問です。
 それから、海洋で分解する生分解性という意味に関しては、先ほど申し上げたようなモラルハザードを起こすという問題がある。それからさらに一般的に200万トンで推進するということに関して言えば、全部のプラスチックをこれに代替したゴールを想定すると、分別その他はいいかもしれませんが、その場合は日本はこれまで築いてきた焼却のインフラ、焼却施設、焼却最終処分場を最小化して埋めていくという、このインフラを全部変えるという、180度方向転換で、インフラに関してはものすごい投資が要るので、その点はどのように考えるのですかというのが一つ。
 もしそこは考えずに、部分的に導入するということだと、バイオマスプラスチックと通常のプラスチックを分けて回収しないといけない。非常に大変なことになります。その場合でも、分けたバイオマスプラスチックは焼却しないというのが前提でしょうから、もしそうだとすると、コンポストか何かほかプロセスを考えることになります。これはまた相当大きな方向転換ですが、その点に関してどうお考えかということが少し疑問です。
 結論として、200万トンというのは高く掲げて本気でやるのは懸念があるというのが私の意見です。以上です。

○酒井委員長  ありがとうございました。井田委員、どうぞ。

○井田委員  今回、事務局は、パブリックコメントを非常丁寧に捉えていただいて、対応して、修正案をつくっていただいたので、私としてはこの修正案を了としたいと思っています。
 またうちの協会の関係ですけれども、第1回目にマテリアルフロー図の2016年のものをご紹介したのですが、最新のものにリバイズして差しかえていただいたことは感謝いたしたいと思います。私どもとしても、今後もこういった場あるいはいろいろな方面で利用できるようなものに、精度の高いものにしていきたいと思っています。
 それで、この関係で、例えば再生材の実態をもう少し調査しなければならないとか、あるいは再生材をふやしていかなければならないとか、いろいろな課題があると思いますので、私どもの知見でもっていろいろ調査なさるときには協力していきたいと思っています。
 その再生材の利用をふやすということも含めたマイルストーンに書かれている数字は、今、石川委員がおっしゃったとおり、100%の問題あるいは200万トンの問題、いろいろなものがあります。これは必ずしも積み上げで議論したものではなく、非常に野心的な方向性を示すということで今回まとめられたものと承知しております。個々の具体的な議論をしますといろいろな問題点あるいは課題が出てくると思いますので、この数字自身をあまり教条主義的に捉えるのではなくて、方向性として議論の一つの最初の出発点として、もう少しいろいろな観点で議論していただければと思っています。
 それから、今後のことを考えますと、G20というのが非常に大きな課題になると思います。G20の国は、G7と違いまして、特に廃棄物の処理のインフラが整っていないところが多いかと思いますので、G7に比べますとインフラ整備というのはやはり課題になるということがあります。それからその中で私どもが特にお願いしたいのが、後々非常に長く続くものですから、人材を育成するという点、そこに力点を置いていただきたいということです。それからG20を考えますと、世界の経済の成長の原点を担っているような国がたくさんあります。経済の制約というものをイノベーションを通じてそれらを助けていくという、だからG20に向けて、人材育成それからイノベーションといったことを強調して具体策を考えていっていただければありがたいと思います。以上でございます。

○酒井委員長  ありがとうございます。大熊委員、どうぞ。

○大熊委員  この修正案につきましては、軽微なところの修正はあるにせよ、基本的なそのマイルストーンですとか、施策の考え方というところは変わっておりませんので、基本的に支持をしたいと思っております。
 その中でも2点です。主にこの8ページに書いてございます基盤整備に関することですけれども、当然従来のままの施策あるいはシステムというものでは意欲的な目標達成というのはできないわけで、やはり新たな具体的な施策あるいはシステムということが当然必要になってくると思います。この戦略ができたらただちに、可及的速やかにこういった具体的な施策システムの構築に向けた作業を、我々も一緒になってやらなければいけないと思うのですけれども、取りかかっていただきたいということ、これが1点目です。
 それと、先ほども熱回収100%の事業とか、あるいは再生利用の倍増というマイルストーンがあるわけですけれども、これについてはやはり施設整備ということが最終的には必要になってくると思います。自治体の施設の再整備といったことも当然考えられると思います。そういった財政の措置ということも当然頭に入れていかなければならないということです。この戦略が政府を挙げての、日本を挙げての戦略ということでございますので、ぜひそういった政府を挙げた施策ということで、できれば安倍首相に先頭に立ってこれをやっていくということを宣言していただけるとうれしいのですけれども、そのぐらいのつもりで取り組んでいただいて、最終的には財政措置云々についても実際としてはきちんとお願いできればということです。以上でございます。

○酒井委員長  ありがとうございます。岸村委員、どうぞ。

○岸村委員  私からは、資料1番の戦略案について2件、それから資料2のパブコメの主な意見について2件、発言させていただきたいと思います。
 まず、本戦略案ですけれども、当連盟としても基本的にこの案を支持したいと思っております。その上で、次の2点についてご配慮いただければと思っております。
 1点目ですが、7ページ目の8行目です。先ほどご説明にもありましたけれども、新しく追加されました④で、海で分解される素材、紙、海洋生分解性プラスチック等の開発利用を進めること自体は結構だと思うんですけれども、先ほども石川委員からもお話がありましたけれども、モラルハザードとかいろいろ指摘されていますし、それでまた海で分解される素材であっても、それが完全に分解されるまでにはかなりの時間を要するわけです。例えば紙などの天然素材であっても基本的にはプラスチックと同じ有機物であり、完全に分解するまでには、例えば海の中で微細な繊維として漂っている。いずれは分解します。
 そういった点で、実は今、生分解性のメーカーさんも、単に生分解性だからいいということではなくて、やはり使用後にしっかり管理する、廃棄する、そういったことも視点に入れて検討も進められていると聞いておりますので、ここも、海で分解される素材であっても、使用後も環境に排出させない配慮が必要といったことを明記していただければと思っております。
 それから2点目は、10ページ目、マイルストーンのところでございます。15行目のところに、2035年までに全ての使用済みプラスチックを100%有効利用するとあります。これは第4回目の委員会のときにも私は申し上げましたが、現実的には回収が困難なものもある、あるいは無理に回収しようとするとかえって環境負荷を増大するとか、そういったケースもあります。ここは有効利用できるものは可能な限り回収して、100%有効利用するといった意味ですねということで確認させていただいて、そうだというご回答をいただいたと判断しておりますけれども、今後、これが正式な戦略となるに当たっては、こういった誤解を避けるために、脚注でもいいと思うのですけれども、何かそういった一文を加えていただいたほうがよろしいかと思っております。
 次に、資料2のパブリックコメントの主な意見ということで、3ページ目ですか、プラスチックの生産を禁止すべき、代替可能なプラスチックの使用を禁止すべきとありますが、これが主な意見として取り上げられたということで私はびっくりしました。
 こういう言い方をすると語弊があるかもしれませんけれども、今起きているプラスチック関連の問題というのは、当然プラスチックの素材そのものの性質によるところも否定はできないと思うのですけれども、やはりこれは大量消費と大量廃棄といったところが根源にあるのかと思っております。戦後、高度成長の前とか、その時期には我々の社会はだんだん豊かになってきて、ライフスタイルも変化している。それにあわせてプラスチック製品も普及してきたと理解しております。その中で、プラスチックとしてもある意味環境負荷を削減するといった役割も担ってきているということは否定できないと思います。
 ここを、やみくもにプラスチックをやめて、天然素材にそのままして、それでオーケーかといったら決してそうではないと思うのです。今、申し上げたように、大量に廃棄される。天然素材であればカーボンニュートラルということは理解できるんですけれども、それも恐らくかつてのように少量のものしか排出されなければうまく回ると思うんですけれども、今のように大量に排出された場合、果たして本当にそれを森林が吸収できるかというのは甚だわからない。それから使用後も適切に例えばコンポスト化したり、サーマルリカバリーにしても当然CO2ができるわけです。それも同じようなことになる。それから不適切に管理されて環境に出た場合、先ほど申し上げましたように、天然物であっても、細かい繊維状として長い時間海中に残るというと、結局マイクロプラスチックと同じような性質を示すことになるんです。
 やはりこの辺、素材も全て使うのを大幅に減らそうかといっても、それも非現実的だと思うので、ここは、今回、戦略の基本原則、最初の項目でもうたわれていますけれども、むだに使われる資料を徹底的に減らし、使用後は効果的・効率的なリサイクルシステムを通じて循環利用を図るといったことが現実的かつ効果的だと考えております。
 それから、パブリックコメントのところです。1ページ目、プラスチックの焼却、熱回収はやめるべきだということですが、これに関することはほかの委員からも話がありましたように、廃棄物の処理の仕方として、将来的には減らすという方向は間違いないと思うのですけれども、現時点ではこれもうまく活用していくのが現実的だと思います。
 もう一つ、これに絡んで、我々は今、業界としての戦略をつくっていますけれども、その中で一つ取り上げようとしているのがケミカルリサイクルです。今、行われているようなケミカルリサイクルは、簡単に言うと、まず石油を原料にするということで、大学の研究室等でもこういった基礎研究が進んでいるという話を聞いておりますし、今後、国の研究機関あるいは国関連の機関とも協力し合ってこういった開発を進めていこうと思っています。国としても国の機関等でそういう研究が進められるような環境づくりにご尽力いただければと思っております。以上でございます。

○酒井委員長  どうもありがとうございます。北辻委員、どうぞ。

○北辻委員  ありがとうございます。今回、ご提示いただいております戦略案につきましては、パブリックコメントの意見を踏まえて、原案、これはこれまでの小委員会におきましても多くの委員が評価されていた、野心的で具体的な数値目標を含むチャレンジングな内容となっていたものにさらに、今回のパブリックコメント、本当に多くのまたさまざまな意見を受けての適切にまたわかりやすく修正を加えていただいているものと考えております。
 また、戦略全体につきましても、これまで実際に容器包装プラスチックの分別収集を行っている基礎自治体として申し上げてきました課題、中間選別についての見直しとか、製品プラを含む市民にとってのわかりやすさといったことにつきましても、これを受けとめていただいて、基本原則における製品プラスチックの分別回収の記述とか、重点政策における分別回収、収集運搬、選別、リサイクルにおける全体最適化を通じた費用の最小化というような内容も記載していただいております。
 また、自治体単独ではなかなか進まないレジ袋、海洋プラスチックの問題につきましても、レジ袋の有料化義務化でありますとか、海洋プラスチック対策について国民的機運の醸成、また自治体の支援等を明記していただいているなど、いずれも我々の課題意識からいたしましても、適切でチャレンジングな内容になっているものと認識いたしております。
 今後は、先ほどの大熊委員や参考資料の細田委員のご意見と同様の趣旨でございますけれども、この戦略を速やかに策定、公表していただいて、全てのステークホルダーの理解、協力を含めて、具体の制度構築を進めるといった実行に移していただくことが何よりも重要であると考えておりますのでよろしくお願いを申し上げます。
 それから、これは補足でございますけれども、参考資料3としてつけさせていただいております内容をご紹介させていただきます。大阪といたしまして、G20の開催地、地元としまして、1月28日に大阪府の知事と大阪市長でプラスチックごみゼロ宣言をいたしました。今後、この宣言に基づいて市民、事業者の協力をいただきながら、2枚目の別紙につけておりますけれども、プラスチックごみ排出者における取組とか、また海洋プラスチックにおける取組、市民・事業者へとの連携とか、国際的な都市間協力の推進といった具体の施策を早急に進めていきたいと考えておりますので、あわせてご報告をさせていただきます。以上でございます。

○酒井委員長  はい。では、小寺委員、どうぞ。

○小寺委員  これを見ていただいて、最初は広い分野を取りまとめていただいてよかったと思っていたのですけれども、よく読んでみると、循環型社会形成推進基本法を意識したあまりに、それよりも後退している印象を受ける部分がちらほら見受けられます。そのことはまたすぐに言いますけれども、戦略なので、心ある企業の取組や生活者の志を後押しするようなものであってほしいし、その意気込みがあらわれるものであってほしいということです。循環戦略が現状を追認するものではあってはならなくて、循環型社会、Sound Material-Cycleというそうですけれども、健全な物質の循環を追及する意識がもう少しはっきり出ていればと思います。
 もちろん熱回収で、今まで単純焼却を減らし、あるいは埋め立てを減らしていました。今、プラスチック循環利用協会の方のデータを見ると、単純焼却が8%、埋め立てが6%、随分下がっているんですね。その受け皿として、熱をつくる、電気をつくる。電気をつくるのですから、それまで使われた化石燃料の削減にもつながっているということはいいのですけれども、データを見ていると、熱回収がずっと横ばいで、本当に目指したいところの循環利用がうまくいっていない。一番怖いのは、熱回収しているからいいだろうということで、例えば企業の前戦に立つ環境担当者がそう思ってしまって、もうこれ以上何もしなくていいというようなことになってはまずいし、また一生懸命容器包装リサイクル法を続けている自治体の人が、熱回収でいいのでしょう、燃やしていいのでしょうということになると、この循環基本戦略を精読する中で、むしろ循環利用が停滞してしまわないかという気持ちになることがあります。
 細かく見ていくと、表現にわかりづらいところがあるのです。ライフスタイルのイノベーション、イノベーションはいいけれども、代替イノベーションとは何だろう。これを実際ごみを捨てている田舎の両親にどうやって説明するかということです。語句を理解しようとする過程で勉強にはなるんですけれども、ごみというもの、あるいはプラスチックというものをどうしたいか、親しみのない語句には全国津々浦々の人にもわかるように丁寧に解説をつけていただくほうがよりよいのではないかと思います。
 少し細かい話になるのですけれども、1ページ目、2つ目の○、有効利用が、「我が国では一定の水準に達しているものの」は別に言う必要はないのです。我が国でも問題があるからこうやって一生懸命討議しているので、いや、うちは別に大丈夫だ、でも世界全体ではいまだ低いといったことではなくて、とにかく問題意識として、世界全体で問題だということで、この一定水準に達しているというものは要らないか思います。
 それと人によっては1ページの3つ目の○の4行目を批判します。「プラスチック廃棄物のリデュース、リユース、徹底回収、リサイクル、熱回収、適正処理等を行うためのプラスチック資源循環体制を早期に構築すること」という文言は、従来行っている処理体制の現実そのものであって、これが新たに目指す循環資源体制なのかということです。感染性廃棄物など単純焼却が必要であったり、熱回収せざる部分はあるのですが、新たな資源循環体制をつくろうというのに、従来の「熱回収・適正処理」が、新たに目指す資源環境体制のなかで必要だから現状どおりでいいという免罪符にはなってしまわないのかと思います。
 3ページ目ですけれども、2.基本原則の④2行目、循環利用(リサイクルによる再生利用)、リサイクルと再生は同じことで、イコールだと思うのですけれども、「それが技術的経済的な観点等から難しい場合には熱回収によるエネルギー利用を含め」とあります。循環利用の中にエネルギー利用も含めると書いてあるんですけれども、循環型社会形成推進基本法の解説、これは環境省の方がお書きになったものですけれども、ここでは循環的利用として、わざわざ「的」という言葉をつけて熱回収も一生懸命含めた様子ですが、物質は循環するでしょうけれども、熱というのは発生するだけ発生してあとは放散するばかりで循環はされないです。ここに書いてありますが、「燃焼によって熱エネルギーを獲得する熱回収は、燃焼可能な資源について最終的にとれる手段とはいえ、一旦熱回収を行うと、その循環資源は繰り返して利用することができない。一方、再使用や再生利用を繰り返した後でも熱回収は可能である。」と書いてある。これは条文ではなくて解説で環境省の方が書いたことなのですが、今回の循環戦略にはこれに配慮した文言の書き方があるのではないかと思います。
 また、技術的及び経済的に可能というような話ですけれども、この解説書には技術的及び経済的に可能という趣旨は、単に事業者が技術的に無理または経済的に無理と言えばやらなくてもよいという現状追認的なものではなく、「事業者が新しい技術を活用したり、経済的にも一層のコストダウンを行うこと等、相当の努力を行った上で初めて可能となるような措置をも念頭に置いたものである。」と書かれているのです。こちらの戦略の文言が基本法の条文を踏襲しているのですが、解説書にあるこの意識が盛り込まれていない点で少し後退するのではないかという印象を受けています。もちろん今回の案は基本法に従っているのでそれは言外に入っていますと言われればそれまでですが。
 それと、経済性の話でも市場原理に従えば専ら物と同じようなことでいいわけで、容器包装リサイクル法も皆お金を出してでも循環型社会をつくるということでやっているので、もう少しこの経済的、技術的という文言は、だめならば熱回収でもいいという印象が与えられるので引っ込めたほうがいいということです。
 あともう一点だけ、7ページの④です。海で分解される素材の開発利用を進めますとありますが、まだ陸上での分解、生分解というのはよく行われて、このようなものだということはわかりますけれども、海洋で分解されるとむしろ問題とならないかということが懸念されるので、研究は大いに進めてもらったらいいですけれども、まだここで書くほどではないと思うのです。むしろ場合によっては有機物が分解や破砕されないほうがいい、潮だまりなんかにたまったことを考えると、そこで分解して腐敗されると困るわけで、逆効果もあるので、もう少し研究を重ねてもらって、その後に戦略的な活用の可否を検討すればよいと思います。以上です。

○酒井委員長  はい、崎田委員、どうぞ。

○崎田委員  ありがとうございます。今回のこの検討会は、海洋プラスチックの問題が大変社会的に大きくなったということを受けて世界で関心を高めているという中で、日本もしっかり取り組むという方向性を明確に打ち出すことに意義があると思っております。そういう意味で、今回の報告でまとまってきたことに関しては、私は大きな流れとして賛成をしたいと考えています。
 今回、このパブリックコメントに関しても、400人近い方々、1,000件以上の本当に多くのご意見をいただいたというのはやはりその関心の高さだと思っています。先ほどご説明いただいた中で、特に4ページのリデュースのところに関しては多様なご意見があったのでここで議論していただきたいというご説明がありました。私は、消費者・市民あるいは地域の目線から参加させていただいている者として、やはりそこのところを発言させていただこうかと思っています。
 今回、ここに書いてあるこのままで、修正なしで出ています。私は、今回はこの内容のままにして、詳細に関しては今後早急に話し合っていくことが大事だと思っています。なぜかというと、消費者にとって、身近なところで使い捨て型の容器、包装材の便利さの恩恵は受けているけれども、それになれ過ぎてしまっているというそのライフスタイルを見直すきっかけとしてレジ袋削減というものを明確に位置づけることが今回大事だと思っています。それは消費者のライフスタイルだけではなく、そういうことでいろいろな生産活動の変化とか、あるいはその社会の機運が大きく変わるいろいろなもののきっかけになると思いますので、ここで明確に位置づけるのは大事だと思っております。
 なお、やはり反対のご意見などもありますけれども、この問題は実は昨日今日始まった話ではなく2007年に容器包装リサイクル法の見直しがあったときの委員会で、リサイクルのシステムはかなりできてきたけれどもリデュースのところの制度化が弱いということが大きな議論になって、そこでレジ袋の無料配布中止とかそういうことを制度に入れられないかという議論をかなりいたしました。そういう経験があります。
 そのときに、まだちょっと早いのではないかということでまずは地域社会が取り組んでほしいという流れになったと思いますが、その後のこの十数年の経過を見ると、熱心に取り組んでおられるような地域では、スーパーなどの事業者と消費者団体等と自治体が連携して協議会をつくったり、条例をつくったりしておられる。そういうことで熱心に進んできているところでは、マイバッグの持参率90%を達成しているところもふえてきていますけれども、環境省の統計を拝見すると、そういう地域でしっかり取り組んでいるところというのはまだ自治体の40%ということです。ですから、機運はうまく進んできたはずだけれども、現実にまだまだ定着してないということで、ここはやはりきちんと、この10年間ぐらいの経過を見た上でしっかり制度化するのが大事な話だと思っております。
 まず、私は、そこの意見を言わせていただくことが大事かと思っております。また発言の機会があればほかの点なども発言していきたいと思っております。よろしくお願いします。

○酒井委員長  どうもありがとうございました。それでは高田委員、どうぞ。

○高田委員  今回の戦略案の改訂版は、前回までの委員会での意見それからパブリックコメントを受けて、熱回収に対して環境省のスタンスを明確にして、3Rよりも順位の低いものであるということは示された点はいいと思うんですが、小寺委員の意見のように、段階的に減らしていく、特に2050年以降、化石燃料からつくったプラスチックが使えない、あるいはそれの熱回収ができないというところに向けて、段階的に減らしていくというところがまだ読み取れない。あとはリデュースの点では、ペットボトルに関して、本当に減らしていこうとしているのかどうか見えない等、幾つかまだ不十分な点が残っていると思います。具体的に幾つかこの資料1に沿って、こう書いたほうがよろしいのではないかという点を申し上げていきたいと思います。
 まず1ページ目の3段落目、ここで、資源・廃棄物制約や海洋プラスチック問題というように2つを取り上げられているのですが、ここにやはり地球温暖化の問題もこの戦略をやる動機になっているということを書き込むべきでないかと思います。海洋プラスチック憲章のほうも、前文で、なぜ海洋プラスチック憲章をつくるのかというところで、海洋プラスチックの問題とそれから温暖化の問題に対応するというように明確に書かれておりますので、ここでなぜこれをやるのかということを書き込むことが、後々この熱回収をどう位置づけるか、あるいはどう減らしていくかということの基礎になると思いますので、そこに書き込むべきだと思います。
 次は2ページ目の一番上のところ、3Rを通してプラスチックの排出量の削減、それから熱回収を合わせて85.8%の有効利用率というところ、それからその下にあります海洋へ流出するプラスチックの抑制が図られてきたという点であります。
 まずは、パーセントで示されているので、絶対量としてプラスチックの廃棄物の量あるいは使用量が多いままであれば、幾らこのパーセントが大きくても100%でなければ海に出ていくプラスチックの量というのはふえるあるいは多いままになってしまうという点が問題であると思います。ですから絶対量での記載も必要だと思います。
 それから、これが抑制あるいは削減がいつを基準にしてやられているのかという、この最後とも関連しますが、ここまで日本はうまくやっているというのはいつを基準にしてうまくやっていると見ているのかということが明確でないので、せめて2000年代の話であるということを明確にすべきだと思います。
 我々、東京湾で海底の堆積物の中で歴史汚染を見ていますが、現状ではまだ1950年に対して3倍のプラスチックが表層の堆積物の中に存在しております。一方で、2000年代について見ると、2000年ぐらいからここまで大体横ばいになっているということで、ここに書いてある抑制が図られてきたというところはそうなのかなと思いますが、1950年代に比べればまだ多いという点で、海洋へのプラスチックの流出がとまっているわけではないというところですので、ここの段落はいつを基準にして、いつのことを言っているのかということがクリアになるようにされたほうがよろしいと思います。
 あとはワンウェイのプラスチックのところになります。4ページの①の1段落目、リデュース等の徹底の下にありますワンウェイのプラスチックということで、この後にレジ袋が出てくるんですが、ペットボトルについて製品名として記載がないので、ワンウェイのプラスチック製品という前にレジ袋やペットボトルなどというように補うことによって、環境省がこのペットボトルをワンウェイのプラスチックと考えているということ、それからそれの使用自体を削減するということを考えられていることは明確にされたほうがいいと思います。
 それからその下に行きまして、3つほど下のワンウェイのプラスチック製容器包装・製品の環境負荷を踏まえ、軽量化等ということあります。軽量化は確かに資源量としては減るわけですが、海のプラスチックの汚染という点で見ますと、軽量化がいいのかどうか、これは前回の小委員会でも岸村委員と議論になったところであります。軽量化によってふえるかどうかはまた議論が分かれるところであると思いますが、少なくとも減りはしないことは明確でありますので、ここの軽量化等という単語は外すべきではないかと思います。
 それから5ページの24行目、25行目のところにあります海外への廃プラの輸出の問題です。ここで我が国のプラスチック資源の循環が適正に行われているように書いてありますが、問題は我が国だけがよければいいということではなくて、この世界のプラスチック資源の循環が適正に行われるかどうかが大事なところになりますし、G20での話になると思いますので、ここは我が国だけということではなくて、世界のプラスチック資源の循環が適正かつ安定的に行われるようにというように書き直したほうがよろしいと思います。
 あと、先ほどもお話になりましたが、7ページ目の海で分解される素材というところになりますが、これは本当に分解されるかどうかということは今はまだ紙についてもわかっておりませんので、海で分解され得るという形でポテンシャルがあるものとして記載するということと、あとどこで分解されるかによって、場合によっては環境負荷が高くなってしまうと思います。海底に堆積した後に分解すれば、酸素の供給がとまりますので貧酸素、無酸素の水域ができてしまうということになりますので、そういうような評価も含めて行うことが必要だと思いますので、8行目の最後のほうにあります「開発・利用」の間に、「開発・評価・利用」というように「評価」も入れるようにされたらよろしいと思います。
 あとは最後のページ、10ページ目の数値目標のところになりますが、リデュースところはやはり何年が基準になっているのかが書かれておりませんので、結果として25%というのがどれだけ減らせばいいのかということが全くわからないということになりますので、2018年比と基準年を明確にすべきであると思います。いろいろなセクターでどれくらい減らすという割り当てをやるかやらないかも含めて、あるいはこれまでの努力ということも考慮したいのでこれまで基準年は示さなかったということでありますが、これまでの努力も含めて書き込まれたわけですから、そう書き込んだ以上基準年は示すべきではないかと思います。
 あとは、リユース・リサイクルの最後のところです。やはり熱回収については2050年以降ゼロにできるように、段階的に削減していくというように書き込むほうがよろしいと思います。私自身もすぐに全て削減、止めろと考えているわけではなく、焼却炉の更新のときに減らせるように段階的な削減を進めていくと書くか、あるいはもう少し柔軟にいくとすると、焼却せざるを得ないプラスチックの量は段階的に削減していくというような表現を入れて、環境省さんが熱回収を2050年にゼロになるに向けて減らしていくというような姿勢を見せることが大切だと思います。
 あと22行目、23行目にありますバイオマスプラスチック200万トンについては賛成でございます。以上になります。

○酒井委員長  はい。どうもありがとうございます。では、髙村委員、どうぞ。

○髙村委員  ありがとうございます。パブリックコメントの数や内容を見ても社会的に大変関心が高い事項だというのは大変よくわかります。特に修文していただいたところで、何人かの委員からも共通してありましたけれども、循環型社会形成推進基本法の基本原則を踏まえるということを繰り返し明記をしていただいていて、これでプラスチックの廃棄物の発生抑制と、廃棄物管理のヒエラルキーといいましょうか、再利用、再生利用、熱回収、処分のこの順番というのがきちんとわかる形になっていると思います。
 同時に、幾つかのこれまでの委員のご意見の中でも、実際の代替あるいは施策の環境負荷の問題というのが幾つか指摘をされているかと思いますけれども、しかしながら循環型社会形成推進基本法の基本原則を踏まえるということの中にきちんと環境負荷を低減するという趣旨は書かれていると思っていまして、そういう意味では幾つかのご懸念というのはこの原則をきちんと確認をするという修文案でかなりカバーできるのではないかと思っています。
 基本的に現在修正された形の案で賛成をいたします。何人かの先立ったご意見があった中で、やはり修文のご意見があったと思います。具体的なご意見もあったと思います。一つはこれをやるためには課題があるので変えるということはこの戦略の性格からは合致しないのではないかと思っているところがあります。以前の委員会で吉岡委員もおっしゃったように思いますけれども、基本的にボトムアップで現状から積み上げていく議論をしているわけではなくて、井田委員もおっしゃいましたけれども、高いチャレンジングな目標を掲げ、そちらに向かってやはり難しい課題だけれども、課題を発見しながら解決をさぐっていくという性格の戦略をつくっていると認識をしています。
 そういう意味では、現状から見ていろいろな課題があるということはおっしゃるとおりですけれども、むしろ今回、ここで議論をしたご意見も踏まえて、施策の具体化の中でよりその問題的に適した議論をきちんとしていくことが必要ではないかと思います。これは初めに北辻委員がおっしゃっていましたように、この戦略をどうやって速やかに具体的な施策につなげていくかというところが今後の鍵だと思っていまして、そういう意味で私自身はこの修文について基本的に賛成をいたします。その上で、先ほど申し上げましたように、できるだけ早い施策の具体化に移っていただきたいと思います。
 といいながら、もし可能なら、2点修文の可能性を検討していただけないかというところがあります。舌の根も乾かないうちにですが、1点目は、今の趣旨で最後のページ、10ページのところですけれども、下から2つ目の○の今後で始まるところですが、「あらゆる施策を動員して」とありますがやはり「速やかに」という言葉を入れていただきたいと思っております。これはもう先ほど申し上げた趣旨であります。恐らく今の委員会の中で、これだけ社会的に高い関心がある中で、速やかに対策をとるということについて反対する意見はないと思いますけれども、しかしながらやはりその意志を明確にしておくことが必要ではないかということであります。
 2点目は、高田委員が冒頭におっしゃった点、これはこれまでも私も特に温暖化の観点できちんとこの問題の連関性を示したほうがいいと申し上げてきたと思いますけれども、もしできれば、具体的にどういう修文かというのはありますけれども、やはりこの問題が同時に気候変動問題の解決にとっても非常に重要であると、その問題のリンクがあるということについては冒頭の問題認識のところに触れていただけないかと思います。戦略案の中身を見ると、例えば3ページの最後、国際的な分脈で書かれていますけれども、気候変動問題等の同時解決という考え方も示されてはいるのですけれども、基本的な問題認識として書いていただく必要があるのではないかと思います。
 実は高田先生の意見の前に私が思っていましたのは、これは事務局の資料の参考資料1のスライドの9で、エレンマッカーサー財団の知見を、本文の注という形、本文にも若干紹介していただいていますけれども、注で紹介されていますが、やはりここで、このレポートは温暖化の観点からも書いていまして、現在でもプラスチックに消費される石油の使用量というのはグローバルな石油消費量の6%に相当する、さらに2050年、特にパリ協定の目標との関係でいくと、このまま推移すると非常に大きなカーボンバジェットを使用するようなスケールになるということを書いています。その詳細を書くというのは本文にふさわしくないかもしれませんけれども、少なくとも、今、申し上げたような知見というのは注の中に反映をしていただくというのはご検討いただけるといいのではないかと思っております。
 最後でありますが、参考資料2はありがとうございました。まだ戦略を議論している最中に当面の重点課題を出すというのはなかなか大変だと思っておりますけれども、ありがとうございます。先ほども申し上げましたように、これはあくまで今のところでお考えのことだと思いますので、戦略が策定された後、改めて、この委員会なのかあるいは循環部会なのかという場の問題はありますけれども、速やかに具体的な検討を始めていくための改めての検討課題の精緻化というか、詳細な検討課題というのを具体的なタイムラインをもって示していただきたいと思います。今ということではありません。
 その際に、一つお願いしたいのは、特にやはり問題が多岐にわたっておりますので、どこの場でするかということがあるかと思いますけれども、この戦略の進捗状況が総合的に評価できるようなたてつけの進捗管理をお願いしたいということであります。以上です。

○酒井委員長  どうもありがとうございました。それでは松永委員、どうぞ。

○松永委員  プラスチック循環戦略につきましては、この小委員会での議論、またパブコメの結果を踏まえて、一定の到達点に達していると思っております。その上で東京都の今の取組について少しご説明をさせていただきたいと思います。参考資料5につけさせていただいたところでございますけれども、東京都では現在、東京都廃棄物審議会、会長は安井至先生でございますけれども、そこでプラスチックの持続可能な利用に向けた施策のあり方についてご議論いただいておりまして、1月に中間のまとめを行っていただきまして、先週まで意見募集を行っておりました。
 東京都の審議会では、左上のところ、現状と課題のところに書いてございますけれども、世界の資源利用量の増大、気候変動、生物多様性の創出という現状を踏まえまして、3つの観点で議論いただいております。まず、これはプラスチックに限ったことではございませんけれども、パリ協定及びIPCCの1.5℃特別レポートを踏まえまして、21世紀後半のCO2実質ゼロの資源利用を目指すという観点、次に、海洋プラスチックの問題、最後にアジア諸国における輸入規制の状況を踏まえた廃プラスチックが国内国外で不適正に処理されることを防止するという観点で議論いただいております。今後パブリックコメントを踏まえましてまたさらに議論を深めていく予定でございます。
 こうした観点から、若干ご意見また質問させていただきたいと思いますけれども、1点目は、今申し上げました気候変動対策との関連でございます。政府はこの6月のG20サミットに向けまして長期的な気候変動対策の議論を進めておられると聞いております。パリ協定及びIPCCの1.5℃特別レポートを踏まえまして、実質CO2ゼロに適合したプラスチック資源循環のあり方について今後議論をしていただきたいと思います。
 2点目は廃プラスチックの輸出の問題でございます。12月の貿易統計を見ますと、現在日本の廃プラスチックの最大の輸出先がマレーシアとなっております。そのマレーシアで先進国から輸入された廃プラスチックが山積みされたり、野焼きされたりしている状況を先日BBCが報道いたしました。処理施設からの悪臭で周辺住民が被害を受けているという内容でございます。先ほど当面の重要課題についての中で途上国における廃棄物管理体制の構築支援が掲げられておりましたけれども、日本から輸出されております廃プラスチックのリサイクルの状況に問題がないのか、早急に調査していただいて、必要な場合には責任ある措置をとっていただければと思っております。
 また、もう一点でございますけれども、バーゼル条約の締結国会議が4月に予定されていると聞いております。そこで廃プラスチックのバーゼル条約上の取り扱いについて議論される予定であると聞いておりますけれども、我が国はどのようなスタンスで臨むのか、国際社会の一員として責任ある判断が求められておりますので、そのあたりの検討状況、方針について教えていただければと思います。よろしくお願いします。以上でございます。

○酒井委員長  どうもありがとうございます。では三浦委員、どうぞ。

○三浦委員  これほどの多数のパブリックコメントを短時間で整理されましたことに敬意を表するとともに、基本的には賛同申し上げたいと思います。本日は、参考資料6として「SDGsに資するプラスチック関連取組事例集」を提出しております。昨年の第4回の会合において、本事例集の第1版を皆様にお渡しましたが、そのときは、募集期間が1カ月と短かったことから、期間を延ばしまして募集いたしました。最終的に、164事業者・団体、300件の事例が寄せられました。参考にしていただければ幸いです。
 経済界は技術的及び経済的な可能性を踏まえつつ、循環型社会形成推進基本法に則って、プラスチックの資源循環に関する取組みを進めております。先ほどのご懸念は非常にわかるのですが、これをご欄いただいて、産業界は非常にまじめに取り組んでいる方が多いということをぜひご理解いただきたいと思います。
 ここで、確認したいことがございます。これまでも何度か申し上げているのですが、今回の戦略案に盛り込まれております「マイルストーン」とは、他の委員の皆様からもご指摘がありますように、非常にハードルが高くて、極めて野心的な内容です。目指すべき方向性として、政府、自治体、国民、消費者といった国民各界各層の理解と連携協働して、可能な限り3Rに取り組んでいくということだと思っております。従ってマイルストーンは、業種や品目ごとに数値目標を割り当てるといった政策手段を講ずるものではなく、また事業者や消費者に達成を義務づけるものではないということを改めて確認させていただきたいと思っております。
 また、海洋プラスチック問題の解決に向けましては、ほかの環境問題への対応と同じように、経済界が、いわゆる本業を通じてイノベーションを実現していくことが極めて重要です。社会実装可能な低コスト化を含めた新しい技術を開発して、その普及を通じて環境と経済の好循環を目指していくべきと考えています。その一環として、国内でのプラスチック資源循環をより一層推進する観点から、経済界といたしましては、安易に熱回収に頼るのではなくて、より高度な技術的、経済的課題の解決を目指してリサイクル手法のイノベーションにも取り組んでおるということを、事例集にも記載されています。ぜひご理解いただきたいと思います。
 また、政府におかれましても、民主導のイノベーションを創出して経済と環境の好循環を実現する環境整備をお願いしたいと思います。一方で、プラスチック問題は単なる技術開発だけでは解決しないということは、皆さんにご理解いただけると思います。技術面に加えて、ライフスタイルの変革も含めた経済社会のイノベーションにも取り組むことは重要です。政府、自治体、消費者、NGOの皆様とともに問題の解決に取り組んでまいりたいと思います。
 最後に一点質問がございます。参考資料2において、当面の重要課題として、非常に的を射た課題が列挙されています。これについては賛同するのですが、2つ目の項目として、「プラスチック資源の総合的な回収・リサイクルの推進」とあります。「総合的」という表現は、今般初めて出てきたものであり、どのような意味であるのか教えていただければと思います。なお、戦略案には、「効果的、効率的で持続可能の分別回収リサイクル」と記載されております。決して重要課題を否定してするわけでございませんので、誤解なきようにしていただきたいと思っています。長くなりましたが、以上です。

○酒井委員長  ありがとうございます。それでは吉岡委員、どうぞ。

○吉岡委員  この短期間にここまでパブコメ等も含めて十分に関連するところに配慮しながら、かつ野心的な内容としておまとめいただいて敬意を表したいと思います。基本的にはほぼ変えることはなくてもいいのではないかというぐらいの大きな旗印としての案になっているかという認識でおります。
 例えば、先ほど委員の先生方からも幾つか出ているところでは、温暖化問題のところについてはもうちょっと前面に出すべきだというような意見も出てはいるんですが、よく見ますと、「おわりに」の部分で、今後の戦略展開の中にその辺もきちんと今後配慮していくというような書きぶりになっておりますので、ここは決してそこが見ていないというわけではないだろうというのはこの中からも読み取れるのではないかと私自身は思っております。
 幾つかのところで、文面の中で、技術的経済的というのが対になって出てきております。やはり委員の方からも現状の追認型ではないということをきちんと明確にしていただきたいというようなご意見も出ておりますけれども、その経済的というのは、ともすると安易な方向に流れがちになるというところもありますので、効率的という言葉も含めてでしょうけれども、技術的経済的というところに対して、意味をもうちょっと今日ご説明をいただければと思います。
 それと、5ページの下のほうにありますけれども、我が国のプラスチック資源の循環が適正かつ安定的に行われるというところの「適正かつ安定的」というところは、私自身がこれを読み込むと、法律的にも経済的にも環境的にもという意味を含んだ適正かつ安定的というように読めるんですけれども、その辺がどういう意味でここを書かれているのかというのもご説明をいただければと思います。
 それと、かなり細かい意見になりますけれども、6ページ目の上のほうにバイオプラスチックについては「低コスト化・生分解性などの高機能化」というような文言で書いております。これは、特に生分解性というのが赤字で入っておりますけれども、生分解性そのものが高機能化ということではないということをちょっと確認したいと思います。生分解性の中にも、例えば何百年たって生分解的に壊れるものであれば、それが高機能化というように位置づけられるとちょっとここは誤解を生じるのではないのかなと思いまして、生分解性の中にある高機能化というような認識でいるのですが、そこも確認をさせていただければということであります。
 あと、10ページ目のところでございます。ここにリユース・リサイクルで年限を書いてどこまでやるというのは、ここは非常に野心的な部分が含まれていると理解をしております。さらにその下の再生利用・バイオマスプラスチックというところも赤字で直している部分、プラスチックの再生利用の再生素材の利用を倍増するというように書いてあるのですが、この再生素材というところの素材という意味がどういう意味で書いておられるのか、ともすると、材料リサイクルというところを倍増するようにも読み取れなくもないかと思っておりまして、ここの再生素材の意味するところがどういうものかというのを確認したいと思います。
 また何か議論の中でご意見をさせていただく機会もあるかと思いますので、今の段階で私から以上でございます。

○酒井委員長  どうもありがとうございます。ほぼ全員の委員の方から多数のご意見をいただきました。大塚委員、ここで発言いただいたほうがいいですか。では、最後に挙がりましたのでどうぞ。

○大塚委員  おそくなって申しわけないです。私も、短期間に具体的な目標を含めた提案をしていただいていて、事務局と環境省の方に敬意を表したいと思っています。3つほどごく簡単に申し上げておきたいと思います。
 このプラスチックの問題は、資源循環の今までの問題と温暖化の問題と今回の海洋汚染の問題と3つの点について総合的に検討する必要があるということでございまして、基本的にそういう形でお書きになっておられて、よろしいかと思っています。
 それから技術的経済的な観点からというところについては、3ページあたりについては、いろいろとご心配があるかと思いますけれども、基本的にこれは循環型社会形成推進基本法の書き方に沿っていらっしゃると思いますので、ペーパーとしてはこういう書き方をせざるを得ないのだろうと思います。その経済的というところに関して、経済的な範囲で可能な限りやっていただくという趣旨が入っていると説明できていると考えています。
 一点、委員の先生方のお話を伺っていてちょっと気をつけたほうがいいかと思ったのは、7ページの④のところで、海で分解される素材に関して、場合によっては悪さをしてしまう、環境に対して負荷を与えてしまう可能性もあるというところはちょっと気になるところですが、ここの開発と利用の間に、高田委員がおっしゃったように、「評価」というのを入れていただくということぐらいの修正は、もしできたらしていただいたほうがいいのでないかということは提案として申し上げさせていただきたいと思います。以上でございます。

○酒井委員長  どうもありがとうございます。それではこれで全委員からご意見をちょうだいいたしました。質問的な事項もございましたので、まず事務局のほうから質問的な事項へのご回答をいただき、そして取りまとめに向けた議論をその後進めさせていただきたいと思います。お願いいたします。

○冨安リサイクル推進室長  それでは今までご発言いただいた中のご質問の部分につきまして、事務局の私のほうからお答えさせていただければと思います。
 まず、石川委員のほうからご質問がございました海洋プラスチックゼロエミッションのところでございます。流出をしたとしても分解性のプラスチックということで、それを許容するということかと、モラルハザードを助長するのではないかといったご質問、ご指摘だったかと思います。
 戦略案の3ページに記載してございますけれども、23行目、24行目のところです。海洋プラスチックゼロエミッションの表現の前に、「上記の3Rの取組や適正な廃棄物処理を前提に、」というフレーズもございまして、こういったことを前提とした上で、プラスチックゼロエミッションを目指すということにしておりまして、分解するのでそれを使えばいいのではないかという趣旨ではなく、3R、適正処理を行った上で、必要な部分について、必要な場面が想定される場合には生分解性プラスチックというのも出番があるという趣旨で書いてございまして、モラルハザードを助長する趣旨ではございません。
 同じく石川委員のほうから、バイオマスプラスチック200万トンについてのご意見、ご質問をいただいたと思います。分けて収集をするのかどうか、焼却インフラをどうしていくのかという話もございました。ここにつきましては、この200万トンはマイルストーンということで、目指すべき目標ということで提示させていただいていまして、それに向かって具体的にどういった施策を講じていくかというところが次のステージになろうかと思います。石川委員のご指摘のような部分もいろいろと具体化に当たっては検討していくところであると思っておりまして、重点戦略の中でも、例えば6ページのほう、バイオマスプラスチックについては、16行目~20行目で、バイオプラスチック導入ロードマップを策定すると書いてございますけれども、このロードマップを策定する観点としても、リサイクル調和性等を整理しながら、用途や素材等にきめ細かく対応したと記載しているところでございまして、委員のご指摘の観点も含めながら、さまざまな視点から検討を重ねた上でロードマップを策定していくべきものかと思っております。
 あとのご質問といたしましては、三浦委員から確認の質問をいただいています。マイルストーンのところでございますけれども、前回の小委員会のほうでもご回答を事務局からさせていただいていたかと思いますけれども、趣旨としては変わらず、マイルストーンというのは世界トップレベルの野心的な目指すべき方向性として設定するものでございまして、国民、各界、各層との連携・協働を通じてその対策を目指すというものでございますので、そういった趣旨を確認させていただければと思います。
 参考資料2に2つ目の総合的な回収・リサイクルの推進というところの「総合的な」というところでございますけれども、これにつきましては、今回ご審議いただいております重点戦略の中のリサイクルの部分、4ページ目から5ページ目にまたがるところでございますけれども、ここでさまざまな内容について記載させていただいております。基本的にはこれは全てを念頭に置きながら回収・リサイクルの推進というのは検討していく必要があろうと思っておりまして、表現としては総合的なというようにさせていただいております。そういう意味では当面の重要な課題という整理になっているかというところに若干疑問がございますけれども、今、ご審議いただいているプラスチック資源循環戦略、中身は全て重要なものであると思っておりますので、その中の当面のものということでは、回収・リサイクルの部分は総合的にいろいろと戦略を受けて見ていかなければならないと考えているところでございます。
 吉岡委員のほうからいだきましたご質問でございますけれども、技術的・経済的な観点のお話でございます。これは小寺委員のほうからもご紹介がございました循環基本法の考え方、用語解説の中でも記載がございますけれども、大塚委員のほうからもご発言がございましたけれども、単に事業者が技術的に無理また経済的に無理と言えばやらなくてもいいという現状追認的なものではございませんで、事業者の方が新しい技術を活用したり、経済的にも一層のコストダウンを行うことなど、相応の努力を行うといったことが念頭に置かれた規定でございますので、現状追認的なものではないことをご確認させていただければと思います。
 6ページ目の高機能化の部分でございます。生分解性イコール高機能化、高機能化のことを生分解性をもって言っているということではないというご確認のご質問がございましたけれども、ご指摘のとおりでございまして、生分解性をさらに進めるようなことをもって高機能化と考えておりまして、生分解性イコール高機能化という趣旨ではないものでございます。
 とりあえず、私のほうからは以上でございます。側席、回答をお願いします。

○井上リサイクル推進室長補佐  あわせまして、まず石川先生からいただきましたご指摘のうち、熱回収のところで、いわゆる効率性という概念の部分がちゃんと意識されているのかといったご指摘に関しましては、おっしゃるとおり、意識をして対応しているつもりでございます。例えば基本原則のところですと、基本原則の中で、使用後のものについて効果的効率的なシステムを通じた循環利用を図っていきますという形でございますので、これは当然熱回収も含めてのものでございますので、単に熱回収をすればいいということではなく、その中で最大限資源としての有効利用を目指していくということが当然のことかと考えてございます。
 また、髙村委員からお話がございました気候変動、これは高田委員のほうからもございましたところですが、気候変動のところは吉岡委員にご指摘いただいたとおり、「おわりに」のところで記述があります。同時に、「はじめに」のところでというお話もございましたので、その点に関しての状況としましては、2ページの16行目から、この循環基本計画、もう既に閣議決定したものでございますが、こちらの中で明確にそこが記載してございまして、資源・廃棄物制約、海洋ごみという話をあわせて、地球温暖化対策等の幅広い課題に対応しながらということでございますので、まさにこの3つの観点というものを既に循環基本計画、閣議決定のほうで確認しているということでございます。
 また松永委員のほうからご指摘いただきましたバーゼルに関して今どのような状況なのかというところでございます。バーゼルに関しましてはいわゆる国際的な議論が行われている状況でございまして、その中で、不適正なプラスチックの輸出入というのはまさに海洋汚染の原因になり得るという理由をもちまして、昨年10月に、ノルウェーのほうからバーゼル条約の規制対象物に汚れたプラスチック、全てのプラスチックではなくそのうちの汚れたもの、これを含めるべきとの提案がなされているところでございます。逆に言うと、きれいなプラスチック、クリーンなプラスチックというのはバーゼルの対象外だけれども、汚いものは含めるべきだという提案がなされている状況でございます。
 我が国といたしましては、まさに5月に締約会議がございますけれども、プラスチックに対しての積極的な姿勢というのは国際的に示していきたいと考えてございます。具体的には、ノルウェーの提案に関しましてはこの提案に賛成をいたしまして、共同提案国になることを考えてございます。また、汚れたプラスチックというのは具体的に何か、これは国際的にはクリアしなければいけない問題でございますので、この汚れたプラスチックの具体的な範囲を定める基準づくりというものを行っていきたいという提案をしていきたいと考えてございまして、こういう形で積極的に国際的なこのプラスチックの問題に対して我が国としては貢献を果たしていきたいということでございます。
 また、吉岡委員のほうからございましたお話のうち、輸出の絡みのところで、適正かつ安定的にというのはどういう趣旨かということでございました。この趣旨は、中国を初めとするアジアの金融の状況といったところの中で、もともとは我が国から資源のものが流れていたのが今はちょっと違った状況になってきているところでございまして、こういったところが不適正な処理というものにならないようにしなければいけないという、先ほどの松永委員からご指摘のとおりと考えでございます。そういう適正な形で循環させていくということが一つです。
 さらに、そういったものが、サプライチェーンというところが安定的にいかないと結果的にそれが不適正なものにつながっていくということもあるということでございまして、適正かつ安定的に我が国の資源を回していく必要があるということで、これがまさに達成すべきものだということでございまして、こういったものをしっかり行うようにということを明記したいと考えているところでございます。
 最後に、同じく吉岡委員のほうからございました再生素材とは何か、材料リサイクルのみを指しているのかというところでございます。この点に関しましては、趣旨としてはリサイクルされた素材という一般的な書き方にしてございますので、その素材の中にはいわゆるペレットとかそういった再生原料、再生材と言われているものもございますし、ガスとか油といったいろいろな形のもの、すなわちケミカルリサイクルというものも当然含まれていると考えてございます。以上です。

○酒井委員長  どうもありがとうございます。質問的なコメントに関してはほぼ、冨安室長と井上補佐のほうからお答えいただけたかと思っております。
 いただいたご意の中で、若干論点的なところの整理が1つ、2つあったほうがいいかと思った点がございます。今回加筆をいただいた海で分解される素材、7ページのところでございますが、石川委員、高田委員、そして大塚委員のほうからここについてのご意見をちょうだいしております。仮に海洋生分解性であったとしても基本的には量質抑制ということは極めて重要であるというスタンスは冨安室長のほうからもお答えいただいたとおりでございますので、この場の共通認識としては、まず、そこはご理解をいただけるのではないかと思います。
 その中で、開発・利用というところに評価という言葉を入れてはいかがかと、そしてそこに大塚委員からも賛意を示されております。ここを通じて特定の意見のある委員の方々はおられますか。では、吉岡委員、どうぞ。

○吉岡委員  確かに物の実態を調査してそれを評価するというのは大事だというのはわかるのですが、私はよくむしろその評価という文言が入ることによっていろいろなものが後退しはしないかという心配をしております。当然どういう評価をするのかによって、評価の切り口あるいは見方によっては、いいものも悪くなってしまうこともありますし、悪いものもよくなるというケースも、それを評価する人の切り口で十分変わり得るのではないのかなと思っております。現状でこういった案件に対しての評価軸というものがどういうものかというのが確立されていない段階で、ここのところに関してきちんとした評価というものを入れるというのはちょっと危険だろうと言わざるを得ないかと思います。
 ただ、この中にも実態をきちんと把握して、その利用形態やその辺に対する影響を見ていくというところがありますので、その影響を見ていくというところには当然さまざまな切り口による評価軸というのはいろいろな観点から入ってくるだろうと思っております。あえて評価という言葉をここに入れるということについては、むしろ、ほかのところの文言で十分カバーできるのではないのかなと思っております。

○酒井委員長  ありがとうございます。ここのパーツでご意見はありますか。石川委員、どうぞ。

○石川委員  私は入れたほうがいいと思います。それは、この場でこの議論を聞いていてもわかりますけれども、さまざまな意見が、視点があるし、おっしゃるとおり、評価の軸は定まっていなくてたくさんあるのは事実です。だから評価が必要だと私は思います。評価を、さまざまな視点があって、いろいろな価値観やご意見がある中で、開発や利用を進めていってその影響を見るというのは、むしろ好ましくないのではないか思います。

○酒井委員長  ほかにご意見がございますか。小寺委員、どうぞ。

○小寺委員  私の職場にも海洋環境の人がおりまして、私みたいな技術の人間からいうと、開発は大いに結構、利用もそれぞれの用途を見ながら進めていけばいいと思うんです海洋の環境の人からは、もちろん釣り糸とか、今までもわずかには海での生分解性のものがさまざま出ていたわけですが、それが大々的に流入するとなるとどのようなことが起きるのかというのが非常に心配にはなるということなので、ぜひそこは、普及の前に事前の評価は適切にやっていただいて、気づいたら五月雨式に海にこういったものがたくさん流れていて、そのときに困ったというようなことにならないように、普及の前に十分な検討をしていただきたいと思います。

○酒井委員長  この件についてご意見はありますか。岸村委員、どうぞ。

○岸村委員  この件に関しまして、私も最初の意見で言いましたけれども、評価というよりも、そういった意味も含むかもしれないですけれども、やはり使用後も環境に出さないといった取組、利用についても、そういう文言がわかりやすいかと思います。

○酒井委員長  生分解であっても量質をそもそも抑制すべき対象であるという趣旨ですね。
 本件、ほかにはよろしいでしょうか。それでは賛否両論出ているところでございますので、とりあえずこの場できれいに決着というわけにもまいりませんので、本件に関してはここまでのところにとりあえずとめおかせていただきたいと思います。
 それから、若干、質問的事項でなかった一つの話として、高田委員から、ワンウェイのプラスチック容器包装、リデュース部分ですが、ここで今回事務局案は原案どおりの案でご提示をさせていただいているわけでありますが、もう少し象徴的な対象としてペットボトルも含めよというご意見がございました。この点に対しては、崎田委員から、リデュース部分の象徴としては現在のレジ袋を象徴的に捉えることで、それ以外は幅広く今後の行動ということで考えていけばいかがという趣旨の意見と私は理解させていただきました。ということで、この点に関してほかに委員からご意見はございますか。はい、岸村委員、どうぞ。

○岸村委員  レジ袋やペットボトルという特定のものを挙げるということは私は反対です。一つは、そこだけに責任を押しつけてほかはいいということになってはまずいかと思います。それから、レジ袋についても無料配布をやめるという対策をとられることが決まっています。ペットボトルにつきましても、これも全国清涼飲料連合会は先般有効利用100%を目指すとかで、業界も一生懸命取り組んでいる。それからペットという材質そのものは非常にリサイクルに、ほかのポリオレフィンと違って、もとの原料に戻せる。こういった技術も今後どんどん進んでいきますので、ここを殊さらおとしめる必要はないかと思います。
 それに対して、ここで軽量化という言葉を載せるのはいかがなものかという高田委員のご指摘がありました。私も、正直、高田委員とはけんかをしたくないですけれども、委員もおっしゃったように、もともとの原料の削減、天然資源の削減ということでは軽量化は有効であります。それから、委員を初め一部の方が懸念されていますが、ペットボトルは分解しにくいということは前にも申し上げているんですけれども、そのほかのもの、残念なことに不適切な管理で海に流出した場合、それはマイクロ化する途中でうまく回収できれば厚いものがいいのかもしれないですけれども、なかなかそうはいかないので、最後まで分解することを考えるとやはり薄型あるいは軽量化というのは環境負荷、削減ということにも役立っていると思うので、殊さら軽量化というのを否定する必要ないかと思っております。以上です。

○酒井委員長  小寺委員、どうぞ。

○小寺委員  個々の品目について挙げてもよほどのことがないと国民的合意にならない。国が率先して個別の製品を一つ一つ禁止していくというのは問題があると思うし、またそれを言っても国民がついてこない。やはり「スマート・プラスチック」フォーラム等を通じて、各界の人を交えて、何から減らせるだろう、何をやめられるだろう、何が有償化かといったことを考え、合意を得たものから例に出していくのが順当ではないか、しかもそれが実効性が一番あるのではないか、ボトムアップの話ではないかと思っています。以上です。

○酒井委員長  では高田委員、どうぞ。

○高田委員  まず、押さえるべきは、ペットボトルは川のごみではワースト1それから海のごみでもワースト3に入っているというところで、取り上げるべき問題だと認識しております。特定のもの取り上げるとそれ以外は取り組まなくなってしまうというご意見は、確かにそうかと思いますが、では現行案ではレジ袋だけ取り上げられているわけなので、レジ袋有料化さえやればこれでいいのかというようになってしまうということを考えて、海のごみでワースト3、川のごみではワースト1のペットボトルについても取り上げるべきでありましょうとご意見を申し上げたところです。
 それから軽量化。確かに大きいものは海で取り除けるということもありますが、最近は結構川でのマイクロプラスチックの調査も進んできておりまして、海に入る以前にマイクロ化しているものもあるということが大分わかってまいりました。恐らく路上等で人に踏まれるあるいは車に踏まれることによって微細化したものが、雨で流されて、川に入ってきているものもかなりな量があると思います。そういうことを考えると、陸上では薄ければ踏まれてすぐにマイクロ化しやすいということで、やはり軽量化は確かに資源問題としてはいいのでしょうけれども、このマイクロプラスチックの問題という点で、ポテンシャルとしては事態を悪化させる可能性があるということで意見が分かれているところですので、少なくともこの計量化については文言から外すほうがよろしいのではないかという意見を申し上げたいと思います。

○酒井委員長  はい、吉岡委員、どうぞ。

○吉岡委員  今、ペットボトルの話が出ていますけれども、ペットというのはポリエチレンテレフタレート、樹脂の一つの名前でありますけども、これはプラスチック資源戦略ということになっております。決してペット戦略ではないわけで、世界的に見ると、プラスチックに関する樹脂というのは全部で230種類以上あるわけですから、殊さら一つの樹脂あるいはそういうものだけを特定してここに書くというのは全体のプラスチックの戦略からするとあまりにもディテール過ぎるのではないのかという思いでいます。そこは象徴的なところとしてレジ袋というところで書いておりますので、そこで全部飲み込めるのではないか。特定の樹脂をターゲットにするというのは、むしろいろいろな軋轢が出てくるような状況になるのではないかと思っておりますので、あくまでもプラスチック全体を含んだ資源戦略という位置づけは踏襲していただきたいと思います。

○酒井委員長  はい、ありがとうございます。本件、ほかにご意見はございますか。それでは北辻委員、どうぞ。

○北辻委員  ペットボトルのことについていろいろと議論が出ていましたので、大阪市の取組を少しご説明をいたします。確かに、今、海洋汚染を含めた原因にはなっているのは事実であろうかと思います。ペットボトルがB to Bにならない大きな原因の一つは家庭から出されるときにきれいに洗って出していただけないということが大きな原因の一つかと思います。これをきれいに洗って出していただくとB to Bという形の循環になってくるということで、大阪市におきましては、コミュニティ回収ということで、各町会さんの財源にするということで、2月15日に実はそういうスキームを発表しまして、事業者と連携してペットボトルを新たな循環戦略の中に取り組んでいこうという取組も進めているところでございます。そういう中で、ペットボトル対策について進めていき、コミュニティの財源にすることと資源循環を同時に図っていくということもやっているところでございますので、ちょっと関連になりますのでご紹介をさせていただきます。

○酒井委員長  ありがとうございます。では崎田委員、どうぞ。

○崎田委員  ありがとうございます。先ほどの高田委員のご提案は、この文書の最初のワンウェイ容器のところに具体的なレジ袋とかペットボトルなどを入れてはどうかという話で、私自身は、ワンウェイ容器全体をしっかりみんなで見直していくということをここではうたって、個別のものに関してはこの次に、できるだけ早い段階で開催していただいたときに、ではどういう、例えば海洋汚染のとき日本だと上位10位は幾つなのかとか、具体的なところをしっかりと考えて議論していただき、そのときに個別の容器なりの物が出てくるという流れでいいのではないかなと思っています。
 なぜ私がレジ袋と申し上げたかというと、やはりライフスタイルの転換のきっかけとしてもう10年以上の社会運動の流れがありますので、そういう意味で、これはやはり固有名詞を出させていただいていいのではないかと感じて発言しております。よろしくお願いいたします。

○酒井委員長  ありがとうございます。本件、ほかにご意見はよろしいでしょうか。これもこの場ですぐ、早急に結論というところまで到達いたしませんので、ワンウェイのプラスチック製容器包装・製品というところの表記につきましては一旦ここで置かせていただきます。
 もう一つの論点といたしまして気になりましたのは、最初、高田委員から2ページのほうのリサイクル率と熱回収率というところで、それぞれ28.7%、58.0%云々というところのご注意がございました。これは一体いつの基準かという話であったんですが、ここに関してはあくまでもこれはフローとしての、物資収支としての回収率という話でございますので、年次はここで置くべきものではない、ただ、回収率を年次的に次はどう評価するかということは当然必要な話として出てくる、ここで年次の話を統計していただくというのはちょっと無理があるかと思います。
 ただ、もう一つの意見のマイルストーンの中の基準年のところでの25%排出抑制に対する基準年を設けよというご意見に関しては、これはほかの委員からご意見があれがここで承っておきたいと思います。
 最後の10ページ、リデュースのところの25%排出抑制というところでございます。ここは累積ということで、これまでの努力もしっかりと見ていきたいということで追加の文言を事務局案としては入れていただいたわけですが、これに対して基準年を設けるというご意見でございます。これに対してほかにご意見がある方はおられますか。それでは高田委員の修正を反映してここで基準年を置くという方向で、この会で決定してよろしいですか。では、吉岡委員、どうぞ。

○吉岡委員  これは大きなディレクションを示す案になっておりまして、そのときにどこに基準年を置くのか、その基準年の置き方によってディレクションのハードルといいますか、位置づけが随分変わるのではないかと思います。だから、ある程度こういうことをやりましょうという大きな旗印を立てたところに対して、そのハードルが高くなったり低くなったりするような基準年というのはなかなかディレクションの太さ、短さ、これを相当左右するのではないかという思いでおります。大きな方向性がきちっと示されていれば戦略としては十分ではないかというのが私の意見です。

○酒井委員長  井田委員、どうぞ。

○井田委員  吉岡委員と同じですけれども、まずは、ここはいいのではないかというのは2ページのほうですけれども、もし2000年以降の実数が必要でしたら当協会のホームページを見ていただきましたら全て実数で書いてありますし、あるいは率でもあらわしてあります。もし必要でしたら引用していただいても結構です。
 逆に申しますと、マイルストーンに書かれている目標については、一定の計測可能なものの範囲がありますので、例えば自主削減目標を策定しているものについて、そこの基準年からとか、そういうことになると思いますので、一律に何年からというのをこの場で決めるというよりも、現在アベイラブルなデータというものをもう一度確認した上で、それに基づいて判断していかないと、マイルストーンである程度方向性だけを出せばいいということと、あまりぎちぎちやり始めるとデータが集まらないというその2つを申し上げます。

○酒井委員長  ありがとうございます。では、もう一度高田委員、どうぞ。

○高田委員  やはり25%という数値が書いてある以上、何に対する25%かというのがわからなければ科学的に意味がないと思うので、ここは基準年、何を基準の25%かということはしっかり書き込むべきだと思います。そうしないと努力しても努力が評価されない、あるいは努力しなくてもそれでいいということが起こってしまいますので、どこが基準かというのはしっかりと書き込むべきだと思います。
 それから先ほど、2ページ目のほうですか、そちらはパーセントのほかに数値もあるというところでございましたが、数値があるのであれば、いつを基準にして陸上から海洋へ流出するプラスチックの抑制が図られてきたというところまで言い切っているのかというところは大いに疑問です。1940年台と比べれば明らかに海の泥中にたまっているマイクロプラスチックは数倍に増加しております。ここ10年、20年で見てもそれは決して大きく減っているわけではありませんので、この抑制が図られてきたというところを前段に書くのであれば、やはり21世紀に入ってからは抑制できているとか、そういうことを書くべきであると思います。今まで抑制しているのでこれで現状でオーケーだということではないと思いますので、やはりいつを基準に抑制が図られたという議論も読めるような形にするのがいいと思います。せめてここの循環型社会形成推進基本法に規定すると書かれているので、これが制定された2000年代でしょうか、そこ以降の話というように読めるように、ここに年あるいは年代というものを書き込むべきかと思います。

○酒井委員長  はい。ありがとうございます。それではどうぞ。

○小寺委員  今の同じ場所ですけれども、陸上から海洋に流出するプラスチックの抑制が図られてきたというこの文言自体が根拠の薄いものではないかと思います。何キロ流れいったといったことは調査されていませんし、どれだけ落ちていたというのは毎年やっておられますけれども、そういった抑制が図られてきたわけではない。そういう対策をとってきたわけではないので、この文章は少し分かりにくいと思います。

○酒井委員長  はい。ありがとうございます。今の基準年に関してはどうですか。岸村委員、どうぞ。

○岸村委員  基準年に関してですけれども、これは我々も、産業界として減らすということはもう一生懸命やっていく、これは間違いのないことですけれども、何%減らせるかというのは業種あるいは製品によってもいろいろと違うので、それをひっくるめてこの数値だったら何とかやっていけるだろうということでこれでいこうということになっています。基準年を一律に決めるともう議論の土台がひっくり返ってしまうので、この数値自体も見直さざるを得ないことになりかねないので、基準年というのはここでは書かないほうがよろしいかと思います。

○酒井委員長  はい、ありがとうございます。では、本件に関してはこのあたりにさせていただきたいと思います。
 一巡目のご質問といただいたご意見に関してはほぼ議論はさせていただけたかと思います。既にお約束の時間が過ぎておりますので、二巡目として言い残したご意見がある方、最後にお聞きしたいと思いますので、もう一度名札を立てていただけませんでしょうか。では井田委員、どうぞ。

○井田委員  言わずもがなかもしれませんが、今日の意見の中で、物は循環するけれども熱は熱したら循環しないという話がありましたけれども、それも含めたのが循環型社会形成推進基本法の目的の中で熱利用を循環的利用に位置づけているものです。と申しますのは、例えば熱利用しますとその分化石資源の利用が減りますので、地球に対する環境負荷自身は減らすことができる。それで、循環型社会とはそもそも何かという目的から振り返らなければならないのですけれども、循環型社会をやるのは天然資源の削減と環境負荷の削減というその2つの大きな目標があって、本来それは、専門家の先生方がいらっしゃるのであれですが、ライフサイクルアセスメントできっちり、今、定量的な努力がされています。そういった中で、冒頭、石川委員がおっしゃったとおり、熱量のときの効率的なものとかそういったものを考えていくべきだと思います。したがいまして、今日もご発言がありましたが、熱は循環しないから循環的利用に入れるのはおかしいというのは、ちょっとここだけは注意していただきたいと思います。

○酒井委員長  毎回あいうえお順でこちらから回していますが、雰囲気が変わりますから今回は行ったり来たりの順番で行かせていただきたいと思います。次は吉岡委員、ご意見をどうぞ。

○吉岡委員  やはりさまざまな問題が生じてきて、早急に何とか国としても世界的にも対応しなければいけないというところでこういった戦略をつくっているということでありますので、やはり旗印として大きくこういうものだというのがある程度確定すれば、そこに向かって皆さんは進んでいくと思います。その進む方向というのは多分皆さんも共通認識として一致していると思うのです。ただ、やり方、手法のところで多少いろいろと議論が出てくると思っていますが、ある意味そういったプラスチック資源戦略という大きな方向が定まったということであれば、これは早期に、まさに速やかになりますけれども、これを実行に移していく段階に移っていただいてよろしいのではないのかというのが私の意見でございます。

○酒井委員長  ありがとうございます。大塚委員、どうぞ。

○大塚委員  私はG20に向けて日本のプラスチック資源戦略を早急にまとめる必要があると考えておりますので、そして環境省の方々に実際にやっていただくことが非常に重要になってくるということを考えますと、まずはこの形で対策を進めていけるように前に進めていただければと考えているところでございます。具体的な対策を考えていくことがこれから極めて重要になってくるということではないかと思っております。以上でございます。

○酒井委員長  ありがとうございます。高田委員、どうぞ。

○高田委員  はい。私が一巡目で申し上げた熱回収を段階的に減らしていくというところを入れ込むべき、あるいは焼却せざるを得ないプラスチックを段階的に減らしていくというそういうような文言を盛り込むべきであるというふうに申し上げたんですが、それについては第二巡目に入る前に議論がされておりませんので、その点は改めて申し上げたいと思います。
 私は小寺委員のご意見に賛成で、熱回収というのは、2050年以降、世界的に行える手段ではないと思いますので、それに向けてどういうふうに素材自体、石油ベースのプラスチック自体を減らしていくのかという、大きな青写真があってその中にこの戦略案も盛り込むべきだと思いますが、少しそういう視点が足りないと申し上げたいと思います。

○酒井委員長  では岸村委員。

○岸村委員  先ほどから使用済みプラスチックの輸出禁止の話が出ていますけれども、これについては、私は先ほど意見を申し上げました新しいケミカルリサイクル、石油原料として使う、これによって使用済みプラスチックの輸出禁止の話もかなりかなり解決に向かうと思います。
 それからこれは国内の資源循環だけでなく、こういった技術が実用化されれば世界的にうまく循環する非常に大きな技術で、特にケミカルリサイクルの研究というのは日本が一番進んでいると思いますので、ぜひこういったケミカルリサイクルのこともできれば戦略に盛り込んで世界に発信していただきたいと思います。以上です。

○酒井委員長  崎田委員、お願いいたします。

○崎田委員  ありがとうございます。今回のこの資料の中に「プラスチック・スマート」フォーラムの話が出ています。こういう国民運動というのは細かい技術的な話とかそういうのが終わった次に出てくる話のように見えますけれども、この前のシャルルボワ・サミットの前後なども、世界的な動きを受けとめて、グローバル企業が、自分たちの企業が2030年までに使用素材を再生資源に半分までしますとか、いろいろな自主宣言をされたりとか大きなムーブメントがありました。ああいうことが社会を動かしていく大事なきっかけになるのではないかと思っていますので、このように自己宣言型で、産業界の方、NGO、自治体、いろいろな人が集まるような場を最初からきちんとつくっているということは、やはりこれは特徴的なことではないかと思っています。ですからこういうところでの発信力をしっかりと強くしていただければありがたいです。
 先ほどの経団連のほうからそれぞれの企業の皆さんが取り組んでおられますという発表がありました。これはもうみんなが登録しておられるという前提でよろしいわけですね。はい。こういうものを共有しながら、まだ取り組んでないところが、自分たちはどのようなことができるかというのはそういうところからヒントを得るということで、そういう相乗効果を生むと思いますので、こういうところがやはり大事だと思っております。ぜひこういう会議と並行してこういう場をつくったということが重要ですので、これからもいろいろな検討が広がっていく中で、ちゃんと情報共有をしていただければありがたいと思います。
 なお、もう一点、その内容ですが、一つだけ、バイオマスプラスチックは、今は4万トンぐらいですが200万トンにという計画もあります。これからいろいろと出てくるときに、消費者はどういうものがバイオマスプラスチックで、それをどう扱ったらいいのかとか、ほかの生分解性のものと何が違うのかとか、いろいろなことを考えていくと思います。できるだけわかりやすい情報提供とか、そういうことをできるだけ考えながら社会を巻き込みやすいようにして広げていただければ大変ありがたいと思います。よろしくお願いします。

○酒井委員長  ありがとうございます。北辻委員、お願いいたします。

○北辻委員  意見というより要望でございます。やはりG20を目前にして、市民または流通業界、事業者全てのステークホルダーがこの機運を一体的に盛り上げていくことが非常に重要なことだと思っています。我々開催都市としては、市民、事業者、NGOを巻き込んで、例えばこのゴールデンウィークにはそのキャンペーン、グリーンアップ作戦等をやっていくとか、具体の数値目標の策定等々をやっていきたいと思っておるわけです。そういう意味でも、できるだけ早期に策定していただきまして、できるだけ強く発信していただくことがこういう具体の市民、事業者を巻き込んだムーブメントを強く後押しすることになりますのでぜひよろしくお願い申し上げます。

○酒井委員長  ありがとうございます。三浦委員、どうぞ。

○三浦委員  先ほどからご意見が出ている熱回収について発言いたします。確かに、熱回収がCO2や温暖化とは切っても切れない、ということは重々理解しております。先ほど吉岡委員からもありました通り、戦略として、高い志で日本は取り組んでいくということをまず掲げて、それの具体策を検討していくことになります。その際、プラスチックを全てリサイクルできる技術は開発できるものなのか検討し、どうしてもリサイクルできないものについては、埋めるのがいいのか考える必要があります。プラスチックを埋めてしまった場合、必ず流出の可能性が出てきます。その際、熱回収と埋立てのどちらがいいかという判断が必要と考えます。また今は、CCSなどCO2を抑制できる技術の開発も行われています。戦略策定後に行われる、個別の施策検討の場で議論を深めていただきたいと思います。以上です。

○酒井委員長  ありがとうございます。二巡目でいただいているご意見の多くは、早急な循環戦略の策定、そして具体的な対策に向けた次の戦法を急いでもらいたいという趣旨が多いと理解をしています。二巡目で何とか議論をしてほしいということで高田委員から流出回収の段階的削減についてという方向はいかがなものかというご意見がございましたが、最後の三浦委員のところでそれとの調和的な意見をいただいたかと思っています。高田委員、こういうことでよろしいでしょうか。

○高田委員  三浦委員の意見は、段階的な削減は経済界の人は目指していくというご意見でしょうか。

○三浦委員  リサイクルできるところはリサイクルを行うよう、できるだけ取り組んでいきます。また、本戦略に記載の通り、循環型社会形成推進基本法の規定する基本原則に則った熱回収の優先順位となっています。それでご理解いただければと思います。

○高田委員  はい。その発言の意味は、リサイクルもできない、埋め立てはまた別の問題があるので、リサイクルも埋め立ても適さないものを減らしていって、減らせなければ熱回収ということであれば、この戦略案としてはよろしいのではないかと思います。減らせなければということを外してしまうと、リサイクルできなければ燃やすというだけではまずいと思います。

○三浦委員  戦略案の中で、熱回収に関しては、「技術的経済的に困難な場合」と記載されています。よって、安易に熱回収をやればいいということにはならない、という抑制力になっています。その点はぜひご理解いただきたいと思います。

○高田委員  はい。理解いたします。ありがとうございました。

○酒井委員長  難しいところなのかをお互いに議論をいただきましてありがとうございます。
 それでは本日提示いただきました戦略案に対してほぼ議論は出尽くしたかと思っております。事務局のほうから何か特段ご周知はございますか。よろしいですか。
 それでは今後の方針をご相談させていただきたいと思います。本日も多くの意見をちょうだいいたしました。そして総論としてこの策定を急ぐべきという方向性も多く意見をいただいております。そういう趣旨で方向性に関しては示していただけたかと思っております。ただ、ポイントになる論点というもの、さまざまな見方をご提示いただいたという状況でございます。今後の取りまとめに関しては私どもと事務局で調整を図った上で取りまとめ、そして審議会からの答申としてもっていきたいと思いますが、この方針をご了承いただけますでしょうか。
 ありがとうございます。真摯にご議論いただいて、その論点も深く理解をいたしましたので事務局と最大限の努力をさせていただきたいと思っております。
 それでは本日、長時間ありがとうございました。議事が終了いたしましたので、事務局のほうにマイクをお返ししたいと思います。

○冨安リサイクル推進室長 本日は熱心なご議論をいただきましてありがとうございました。酒井委員長のご指示のもと、速やかに手続を進めてまいりたいと思います。
 最後に環境再生・資源循環局長の山本より一言ご挨拶を申し上げます。

○山本環境再生・資源循環局長  本日は、時間を超えて長時間のご議論、大変ありがとうございました。また、ここに至るまで5回の委員会ということで、大変ご熱心なご審議をいただきましてありがとうございました。
 先ほどからご指摘いただいているように、まずは戦略を取りまとめるというところが重要ではあるんですが、それと同時にそれをどう具体化していくか、それをどう進めていくか、そこが最大の課題だと思っております。今後についてもさまざまなご指摘をいただいたと思っておりますので、今、酒井委員長に取りまとめていただきましたように、今日いただいたご意見を最大限考慮した上で戦略を早目に整理させていただいて、それを中環審としての答申をいただきまして、その後は政府としてそれをしっかりとした戦略として打ち出して、それに基づいてしっかりと取り組んできたいと思います。
 当面の重要な課題というところでご紹介したように、既にさまざまな取組が並行して予算も含めてやっておりますので、我々もこの戦略ができるまで手をこまねいているということでは決してなくて、本日の貴重なご意見が生かせるものについては日々の施策にどんどん生かしていきながら、産業界、自治体、NGOの皆様、関係者の皆様と本当に協働して、とにかく総力を挙げて取り組んでまいりたいと思いますので、引き続きのご指導をお願いしたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

○冨安リサイクル推進室長  ありがとうございました。なお、本日の議事録につきましては、委員の皆様にご確認いただいた後、環境省のWebサイトに掲載する予定でございますのでよろしくお願いしたいと思います。
 それでは以上で第5回プラスチック資源循環戦略小委員会を終了いたします。本日もどうもありがとうございました。
(了)

(了)

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