保健・化学物質対策
水銀対策における国際協力
MINAS:'水銀マイナス'プログラム
水銀に関する水俣条約外交会議において、我が国は「MOYAIイニシアティブ」と冠した途上国支援及び水俣発の情報発信・交流を行っていくことを表明しました。この一環として、MINAS (MOYAI Initiative for Networking, Assessment and Strengthening):水銀'マイナス'プログラムが進められています。MINASは途上国の水銀対策を後押しするもので、
- アジア太平洋地域における水銀モニタリングネットワークの構築
- 途上国の水銀使用、排出、実態等の調査・評価の支援
- 途上国におけるニーズ調査・キャパシティビルディング
等の取組を、アメリカ環境保護庁やUNEP, JICA等の機関と密接に連携しつつ進めています。今後も世界の水銀対策をリードすべく、取組を積極的に推進していきます。
MINAS:'水銀マイナス' プログラム
環境省の大気水銀モニタリングネットワーク
環境省及び国立水俣病研究センター(国水研)では、日本国内の6地点で大気、粒子状物質、及び降水に含まれる水銀及び水銀化合物の濃度のモニタリングを実施しています*。
モニタリング地点の整備は2007年から継続的に進められており、大気経由で日本国内に降下する水銀量の長期的な傾向や、アジア太平洋地域からの水銀の長距離移動に関する有益な情報が集められています。
モニタリングデータは水俣条約の有効性評価にも活用することが計画されています。
*地点によって観測項目に違いがあります。