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放射線に関する『よくある質問』

放射線の基礎
- 放射線と放射能の違いはなんですか。
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放射線は放射性物質から出てくるエネルギーを持った波のようなものです。
放射能は放射性物質が放射線を出す能力や性質のことです。
両者の違いは、部屋の明かりで例えると、電球から光を放出する能力(単位はルーメン若しくはワット)が放射能(単位はベクレル)であり、電球から放出される光が放射線ということになります。また光が当たった場所の明るさ(単位はルクス)は、被ばく線量(単位はシーベルト)になります。参考リンク
- 自然界にある放射性物質にはどんなものがありますか。
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自然界には多くの放射性物質が存在しています。
地球誕生した時から地球上には多くの種類の放射性物質が存在していましたが、それらのうち寿命が長いウラン238、ラジウム226、トリウム232やカリウム40等が現在も存在しています。
また、太陽や銀河宇宙から飛んでくる宇宙線が大気圏に入ると空気中でトリチウム、ベリリウム7、ナトリウム22、炭素14などが生成され、地上に降ってきています。このような地球誕生の時から存在するものと宇宙線により生成された放射性物質は、地球上の水中・岩石・土壌・植物・動物等すべての物や人体中に含まれています。参考リンク
- 放射線はどのような形ですか。
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放射線は形はありません。
粒子状になっているものと見えない光のようなものがあります
粒子状のものも非常に小さいので、目で見ることはできません。参考リンク
- 放射性物質はいつまでも放射線を出し続けますか。
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放射性物質の種類によって異なります。
放射能が半分に減る期間を半減期をいいますが、自然由来の放射性物質であるカリウム40は半減期が約13億年なので、私たちが生きている間ではほとんど減ることはありません。原発事故で放出された放射性セシウムには、セシウム134とセシウム137の2種類あり、原発事故当時は同じぐらいの量でしたが、セシウム134は半減期がほぼ2年であるので、現在は検出できないくらいに減少していますが、半減期が30年のセシウム137が今も残っています。参考リンク
- ベクレルやシーベルトがどんな単位か分かりません。
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ベクレルは、放射性物質が放射線を出す能力の大きさを表す単位です。
シーベルトは、人が放射線を受けたときの影響の度合い(被ばくの大きさ)を表す単位です。参考リンク