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放射線に関する『よくある質問』
福島第一原発
- ALPS処理水とはどのようなものですか?汚染水との違いはなんですか?
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「ALPS処理水」とは、福島第一原子力発電所で発生した放射性物質が含まれる汚染水を、安全基準を満たすまで浄化した水のことです。つまり「ALPS処理水」とは「汚染水」を浄化したものを指すため、それぞれ全く異なるものです。多核種除去設備(ALPS)を用いてトリチウム以外の放射性物質を国の規制基準以下まで浄化し、残ったトリチウムを海水で希釈することにより、環境や人体への影響は考えられないレベル(WHOの飲料水基準の約1/7未満の濃度)まで浄化処理を行っています。
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- なぜALPS処理水を海洋放出するのでしょうか。原発敷地内のタンクに保管しておくことはできないのですか。
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ALPS処理水はこれまで、海洋放出による環境や人体への影響等について検討するため、原発敷地内に貯蔵されてきました。しかし、今後も敷地内で貯蔵し続けた場合、廃炉作業を安全かつ円滑に進めていくうえで必要となる新しい施設(使用済燃料の保管施設、燃料デブリや放射性廃棄物の保管、分析施設等)を建設するためのスペースを、十分に確保することができなくなります。廃炉と復興に向けて、ALPS処理水の取扱いについて専門家や有識者が6年以上にわたり議論や検討を重ねた結果、海洋放出を行うことが決められました。
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- トリチウムが人体に与える影響はありますか?
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トリチウムは自然界でも日々発生しており、「水」のかたちをして、水道水や雨水、また私たちの体の中にも存在しています。トリチウムから出る放射線のエネルギーは、皮膚を通過できないほど非常に弱く、体の中に取り込んだ場合でも水と一緒に体外へ排出されるため、体内に蓄積されることはありません。福島第一原発で放出されるALPS処理水のトリチウム濃度は、国が定めたトリチウム安全基準よりも、さらに1/40の濃度に希釈して放出されています。
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