子どものこころの健康度を評価する尺度としてSDQ1を用いています。
日本の先行研究(Matsuishi et al., 2008)におけるSDQ16点以上の割合の9.5%と比較すると、2019年度調査では女児はすべての群でハイリスクの割合が同程度か低い傾向でした。その一方、男児は全ての群でハイリスクの子どもの割合が、今なお高い状況です。
2019年度調査では、2011年度調査と比較してSDQ高得点の割合は全ての区分で減少しましたが、2012年度調査と比べると改善度の幅が小さくなり、ほぼ横ばいでした。
1. SDQ(Strengths and Difficulties Questionnaire): 子どもの情緒と行動に関する25項目(例:「他人の気持ちをよく気遣う」、「落ち着きがなく、長い間じっとしていられない」等)について、それぞれ過去半年間にどれくらい当てはまるかを尋ねた質問で、4歳~15歳を対象に実施しています。この尺度によって専門的な支援が必要かどうかを判定しました。
本資料への収録日:2015年3月31日
改訂日:2022年3月31日