子どものこころの健康度を評価する尺度としてSDQ1を用いています。
2021年度調査では、2011年度調査と比較してSDQ高得点の割合は全ての区分で減少しました。
日本の先行研究(Matsuishi et al., 2008)におけるSDQ16点以上の割合の9.5%と比較すると、2021年度調査では男女とも全ての群で、ハイリスクの割合が同程度か低い傾向でした。
私たちの調査は震災後に生まれた、または居住した子どもも対象にしているため、最近のデータの多くは震災を経験していない子どもたちです。
1. SDQ(Strengths and Difficulties Questionnaire): 子どもの情緒と行動に関する25項目(例:「他人の気持ちをよく気遣う」、「落ち着きがなく、長い間じっとしていられない」等)について、それぞれ過去半年間にどれくらい当てはまるかを尋ねた質問で、4歳~15歳を対象に実施しています。この尺度によって専門的な支援が必要かどうかを判定しました。
本資料への収録日:2015年3月31日
改訂日:2024年3月31日