放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和3年度版、 HTML形式)

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第3章 放射線による健康影響
3.7 がん・白血病

甲状腺がんの特徴

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甲状腺がんは、他のがんと比較していくつかの特徴がみられます。
一つの特徴として、全体として女性の罹患率が男性よりも高いこと(女性11.5人:男性4.5人、2010年、全国年齢調整罹患率(対人口10万人))があります。ただし15歳未満では男女比はほぼ同じです。
また、女性の乳がんは40~50歳代の患者が多く、胃がんは男女とも60歳以降に罹患率が高くなることが知られていますが、甲状腺がんは10歳代から80歳代まで幅広く分布していることが特徴です。
さらに、甲状腺がんは生涯にわたり健康に全く影響しない潜在がんがあるがんとして以前から知られています。また、部位別がん粗死亡率(2010年、全国年齢階級別死亡率(対人口10万人)、全年齢)が、他のがんと比べても低く、予後が良いことも特徴の1つです。

本資料への収録日:2017年3月31日

改訂日:2018年2月28日

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