気分が沈みがち、物事に興味がわかない、といった妊産婦の方のうつ傾向に関する設問については、その両方あるいはいずれかに当てはまると回答された方は減ってきています。
妊産婦のうつ傾向については、「健やか親子21（母子保健の国民運動計画）」によると、エジンバラ産後うつ指標を用いて評価した全国の「産後うつ」の割合は9.0%（2013年）である（「健やか親子21（第2次）」では数値の見直しが行われ、2013年度の産後うつ病疑いの割合は8.4%に修正されました。）。2017年度調査の結果から算出されるエジンバラ産後うつ指標による産後うつの推定割合は11.1%でした（算出に用いた資料：Mishina H, et al. Pediatr Int. 2009; 51: 48.）。
2017年度調査では、次回の妊娠・出産を希望すると回答した方の割合は52.4％でした。2012年度調査以降、回答者の半分以上の方がこれからも妊娠・出産を希望しています。参考として、2010年第14回出生動向基本調査によると、結婚10年未満の夫婦で子どもを予定している割合は58％（既に子どもがいる場合に限ると51％）です。
本資料への収録日：2015年３月31日
改訂日：2020年３月31日
第１章 放射線の基礎知識