2019年6月、福島県「県民健康調査」検討委員会の下の甲状腺検査評価部会は、「甲状腺検査の本格検査(検査2回目)の結果に対する部会まとめ」を公表しました。「部会まとめ」では、本格検査(検査2回目)で見つかった甲状腺がんと、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射線被ばくの間の関連は認められないと示されています。また、以下の視点で甲状腺検査や検査結果の評価について検討を進めることの必要性がまとめられています。
・ 検査3回目、4回目の結果を蓄積した解析を行う必要がある。
・ 地域がん登録及び全国がん登録を活用し、甲状腺検査対象者のがん罹患状況を把握し分析を行う必要がある。
・ 将来的に、より詳細な推定甲状腺被ばく線量を用いて、交絡因子等を調整した症例対照研究や前向き研究として、線量と甲状腺罹患率との関連を検討する必要がある。
本資料への収録日:2020年3月31日