放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和元年度版、 HTML形式)

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第1章 放射線の基礎知識
1.1 放射能と放射線

放射線と放射能の単位

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放射線は目に見えず、においもないため、人間が五感で感じることはできません。しかし、測定することが比較的容易という特徴があります。
最近よく見聞きする「ベクレル」や「シーベルト」は放射線に関する単位です。例えば、専用の測定器を使って土壌や食品の放射能を測れば、どんな放射性物質がどれだけ含まれているかを知ることができます。ベクレルというのはこうした放射能の強さを表す単位です。シーベルトというのは、人体への影響の大きさを表す単位です(詳しくは、上巻2.3節「放射線の単位」を参照)。
放射性物質が多くある所はどこなのか、手で持ち運びができるサーベイメータという測定器を使って特定することができます。また物質が出す放射線の強さや種類も、人間が受ける放射線の大きさも、サーベイメータで調べることができます(詳しくは、上巻2.4節「線量測定と計算」を参照)。
さらに、様々な調査研究の結果から、事故の影響で受けている放射線と自然から受けている放射線のそれぞれの量や合計量も知ることができます。
このように放射線の測定が容易であることを利用し、放射線の管理や防護が考えられています。

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2019年3月31日

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