原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は、2013年報告書の発表以降に公表された新規情報について、UNSCEARの評価結果に影響(知見の追認、知見への異議、知見の向上や、特定された研究ニーズへの対応・寄与など)を及ぼす可能性があるため、系統的に収集、評価する継続的な取組(フォローアップ)を行いました。取組の結果は、2017年末までに第3報まで公表された白書と、2021年3月に公表された2020年/2021年報告書としてまとめられています(上巻P191「国際的な評価の変遷」)。
各白書では、新たな科学的情報について、「2013年報告書の結論に実質的な影響を与えるか」又は「2013年報告書で特定された研究ニーズに対応するか」ということについての公正な分析が記述され、2012年10月以降、3つの白書をあわせて300編以上の文献がレビューされています。
主題領域には、以下が含まれています。
・ 大気中及び水域への放出と拡散
・ 陸域及び淡水域環境における放射性核種の移行(2016年白書で新たに追加)
・ 公衆と作業者の線量評価
・ 作業者と公衆の健康影響
・ ヒト以外の生物相における線量と影響
出典
・ UNSCEAR「Fukushima 2015 White Paper」
https://www.unscear.org/unscear/uploads/documents/publications/UNSCEAR_2015_WP.pdf
・ UNSCEAR「Fukushima 2016 White Paper」
https://www.unscear.org/unscear/uploads/documents/publications/UNSCEAR_2016_WP.pdf
・ UNSCEAR「Fukushima 2017 White Paper」
https://www.unscear.org/unscear/uploads/documents/publications/UNSCEAR_2017_WP.pdf
・ UNSCEAR「Fukushima 2020 report」
https://www.unscear.org/unscear/uploads/documents/publications/UNSCEAR_2020_21_Annex-B-CORR.pdf
本資料への収録日:2017年3月31日
改訂日:2024年3月31日