保健・化学物質対策
原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)による日本におけるアウトリーチ活動について
2022 年 8 月 18 日
原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)によるアウトリーチ活動※として、第 66 回~第 68 回会合のギリアン・ハース UNSCEAR 前議長及びボリスラバ・バタンジエーヴァ・メットカーフ UNSCEAR 事務局長一行が、2022 年 7 月 19 日から 22 日まで日本を訪れ、日本政府や福島県いわき市の住民、科学者、学生等に対し、東京電力福島第一原子力発電事故による放射線レベル及び影響について評価した報告書に関して、新たな情報と分析をもって検証した結果をまとめた UNSCEAR 2020/2021 年報告書についての説明・意見交換を行いました。
UNSCEAR は、UNSCEAR 2020/2021 年版報告書において「福島県民の健康被害で、事故による放射線被ばくに直接起因すると思われるものは記録されていない。」と評価しています。
※UNSCEAR の任務として、人やその環境が受ける電離放射線被ばくのレベル、影響、リスクについて評価し報告することがあります。UNSCEAR は、国連加盟国、国際機関、非政府組織等から提出された関連データ及び加盟国間で査読された科学文献を集約し、専門家によるデータの分析、関連する科学的テーマを研究、科学的評価を行います。これらの権威ある文献は、 UNSCEAR によって取りまとめられ、国連総会の承認後、発行されることとなります。本報告書は、人と環境を守るための国内及び国際的な勧告や基準の科学的根拠となるものです。
参考
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原子放射線の影響に関する国連科学委員会(United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation: UNSCEAR):
1955 年に国連に設立、加盟国(2022 年 6 月時点、我が国を含む 31 ヶ国)が任命した専門家で構成される。放射線の人及び環境への影響等を調査し、国連総会及び加盟国に報告を行っている。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/dns/inec/page25_001512.html
(外務省 Web ページ)
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UNSCEAR 2020/2021 年報告書 第 II 巻 科学的附属書 B
https://www.unscear.org/unscear/uploads/documents/unscear-reports/UNSCEAR_2020_21_Report_Vol.II_JAPANESE.pdf
(PDF 15.0 MB)
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UNSCEAR 2020/2021年報告書におけるファクトシート
https://www.unscear.org/unscear/uploads/res/areas-of-work/fukushima_html/UNSCEAR_Brochure_-_Single_Page_-_incl_fonts_JP_v4.pdf
(PDF 2.8 MB)