保健・化学物質対策
SPEED'98における国際協力に基づく取組み
SPEED'98においては、平成10年(1998年)より毎年「内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウム」を開催したほか、英国、韓国等と二国間共同研究を実施しました。また平成16年からは、試験法開発における情報共有を目的として米国との二国間協力を開始しました。この他、OECDやWHO等の国際機関へも協力を行いました。
二国間協力等の推進
化学物質の内分泌かく乱作用に関する技術的情報の交換、共同研究の実施、専門家の交換を目的として、英国(平成11年~)、及び韓国(平成13年~)と二国間共同研究を実施し、合同ワークショップ等学術的討議を開催しました。具体的なテーマは、遺伝子クローニングやホルモン受容体の同定などの基盤的研究から、各国固有の生物種における内分泌かく乱作用に関する影響に関連した観察まで多岐にわたりました。
平成16年からは、試験法開発における情報共有を目的として、米国との二国間協力を開始しました。
経済協力開発機構(OECD)への協力
我が国において開発した試験法の一部を、国際的標準試験法として、OECDに提案しました(無脊椎動物試験法enhanced TG211、鳥類試験法enhanced TG206)。また、OECDが進めている魚類試験法その他、試験法検証作業にも積極的に参加しました。
- 魚類試験に関するOECDの動きと日本の取組 [PDF 107KB]
- 両生類試験に関するOECDの動きと日本の取組 [PDF 103KB]
- 無脊椎動物試験に関するOECDの動きと日本の取組 [PDF 108KB]
世界保健機関(WHO)等への協力
WHO/ILO/UNEPは、平成14年に、それまでの内分泌かく乱物質に関する科学的知見をとりまとめたWHOグローバル・アセスメントを発表しました。環境省では、このとりまとめ作業に協力するとともに、発表されたWHOグローバル・アセスメントを翻訳し、日本語訳(環境省版)「内分泌かく乱化学物質の科学的現状に関する全地球規模での評価」をホームページ上で公開しています。