保健・化学物質対策

欧州委員会(EC)

 欧州委員会は、1996年から内分泌かく乱物質に対する取組みを開始しており、1999年には内分泌かく乱物質に関する戦略を採択しました(COM1999/706)。
 これを受け、欧州連合(EU)における植物保護製品、殺生物製品、REACH(欧州連合における化学物質の登録・評価・認可及び制限に関する規則)関連化学物質、化粧品等に関する規制の中で、それぞれ内分泌かく乱物質が規定されています。しかし、この物質を同定するための規制横断的なクライテリア(判断基準)の設定に時間を要しています。
 2014年6月に、植物保護製品規則(PPPR)(EC)1107/2009 及び殺生物製品規則(BPR)(EU)528/2012の施行において内分泌かく乱化学物質を同定するためのクライテリアの策定に向けたロードマップが公表されました。ここでは複数の政策オプションが設定されており、いずれを選択するかを判断するためにインパクトアセスメントを実施することとされました。人の健康、環境、農業、社会経済及び貿易に対する影響が分析対象とされ、現在分析作業が進められています。