大臣談話・大臣記者会見要旨

山口大臣記者会見録(令和4年6月7日(火)9:36~9:45 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。今日は、閣議からみんな、かりゆしでということで、本会見もかりゆしでということでお願いします。
 今日、私からは令和4年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書等について、報告させていただきます。
 本日の閣議で、令和4年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書を閣議決定しました。また、令和3年度原子力規制委員会年次報告を国会に報告することも閣議決定しました。本年度の白書のテーマは、「グリーン社会の実現に向けて変える私たちの地域とライフスタイル~私たちの変革から起こす脱炭素ドミノ~」ということです。2030年までに国内外で脱炭素ドミノを起こしていくために必要な、具体的な行動を訴えかけていく内容になっています。これまでも私から、脱炭素がまちおこしや競争力につながり、脱炭素を制するものは次の時代を制する、グリーンを制するものは世界を制するということを全国行脚、あるいは産業界の方々との対話で訴えてきました。本年度の白書でも、地域の脱炭素や国民一人一人のライフスタイルの転換等、脱炭素社会の実現に向けた政策や取組の具体的事例を、地域活性化などのメリットも交えながら紹介しています。自治体や企業、国民の皆さんに、これを参考に脱炭素に向けた新たなアクションに取り組んでいただきたいと思います。 以上です。

2.質疑応答

(記者)おはようございます。幹事社のNHKの安藤です。冒頭、御発言ありました環境白書についてお伺いいたします。今回の白書では2030年までの期間を勝負の10年と位置づけ、今までの延長線上ではない国民一人一人のライフスタイルの転換が必要だと指摘しています。そこで、脱炭素に向けて国民が実践しやすい身近な取組の具体例を挙げていただき、改めて国民への呼びかけをお願いいたします。
(大臣)私たちのライフスタイルに起因する温室効果ガスは、消費ベースで見ると全体の約6割を占めています。温室効果ガスの排出削減には、国民の一人一人の皆さんに当事者意識を持っていただき、具体的な行動に移していただくことが欠かせません。国民の皆さんには衣食住、あるいは移動といった日常生活における行動を1つ1つ見直していただいて、できるところからライフスタイルを変えていくということで、お願いしたいと思います。例えば、サステナブルファッションへの転換。要するに長く着られるもの、あるいは環境に配慮した素材でできたものを選ぶということ。あるいは食品ロス削減のための取組、外食で食べきれない場合の自己責任の範囲での持ち帰り、こういうこともあると思います。それから、住宅の断熱リフォームあるいはZEH化。そして、公共交通機関あるいは電動車の利用、そういうことが挙げられると思います。環境省としても、食とくらしのグリーンライフ・ポイント事業等を通じて、ライフスタイル転換の大きな波を創出していこうとしているところです。

(記者)南日本新聞の吉松と申します。昨日、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約の湿地帯にツル越冬地の鹿児島県出水市と新潟市が国内で初めて認証されましたが、この意義と地元自治体に期待することなどをお聞かせいただけますでしょうか。
(大臣)新潟市は佐潟、それから出水市は、出水ツルの越冬地における湿地や動植物の保全に関する取組が国際社会でも評価されたということで、大変喜ばしいと思います。この認証を契機に2つの市の湿地保全の取組は更に加速して、類似の取組や認証を受ける自治体が日本各地に広がっていくことを期待しています。環境省としても引き続き、ラムサール登録湿地に関係する地方自治体、関係府省庁と連携して、湿地の保全と賢明な利用、ワイズユースを促進していきたいと思います。

(記者)読売新聞の中川です。環境省の所管外で恐縮なんですが、スポーツ賭博の解禁について、政府内で議論を本格化させるというような話が一部出ておりまして、議論を呼びそうな話かと思うのですが、内閣の一員として、御見解、御意見等ありましたらお聞かせいただけますでしょうか。
(大臣)時代とともにいろいろな国民の意識の進化もあるんだと思います。この件に関しては、相当慎重に今まで政府はやってきているわけですから、そういう意味では、国民のみんながどういうふうに意識として捉えられるか、まずはそれが第一だと思います。上から目線で私がどう思うというのは、言わないほうがいいかなというふうに思います。

(記者)テレビ朝日の川﨑です。冒頭大臣が触れられたとおり、脱炭素のグランドデザインを描くに当たって、いろいろな産業の方々と、全国行脚も含めて、会談を行われたということですが、その一方で2月18日の閣議後会見で、「若い方との意見交換も是非やらせていただきたいと思います」というふうに大臣、発言されています。「グランドデザインを描くに際して、若い方々がどういう未来に対するビジョンを持っておられるのか、念頭に置きながら全体の図柄を組み立てたい」とおっしゃっていましたけども、今後、具体的な日程など、若い方と意見交換を含めて、そういったことを考えていらっしゃるでしょうか。
(大臣)審議会というか、どのグループだったかな。若い方ということで一人、あえて相当若い方に入っていただいたつもりです。他方、若い方といってもたくさんおられるわけですから、できるだけ多くの方に接触したいなとは思います。まだ、日程等は検討中です。
(記者)前大臣の小泉さんの頃は、割と定期的にそういうこともありましたけれども、こういった話があって、是非やらせていただきたい、となってからも、特にそういうような、大臣室でお話をするというようなことも特にないと思うのですが。
(大臣)大臣室のみならず、我々は全国行脚を行ってますので。それから、対話フォーラムということで、福岡あるいは名古屋でやったりしています。いろいろなときに若い方との接触というのは全国レベルでやっているつもりです。大臣室でやるのも大事だし、やっぱり全国、どういう方々が、どういうふうなことを考えておられるのかなということをできるだけ広く受け止めたいなと思います。なにか6月中旬に予定してくれているみたいなので、それは間近でしょうかね。

 

 

会見動画は以下にございます。

https://youtu.be/-N9ZruqGRq0

 

(以上)