大臣談話・大臣記者会見要旨

山口大臣記者会見録(令和3年12月14日(火)8:34~8:40 於:衆議院本会議場正玄関側)

1.発言要旨

12月11日(土)に女川と石巻のほうに行ってまいりました。オフサイトセンターで、石巻市長、あるいは女川町長、あるいは宮城県の副知事からいろいろとまたお話を伺い、心合わせをして、来年2月に今調整中の原子力総合防災訓練の打合せを兼ねて行ってきました。以上です。

2.質疑応答

(記者)朝日新聞の関根です。先週の大岡副大臣のコロナの助成金の受給の件ですけれども、30万円の返金の意向を示しているということだそうですが、改めてですね、大臣のほうから、この政治家の事務所が政府の補助金を受け取るということについての道義的観点を含めた、その妥当性についての考えをお聞かせいただきたいのと、それから省内で大臣から大岡副大臣に対してどういった指示を出していたのかということについても併せて教えてください。
(大臣)経緯等については、大岡副大臣のほうから説明されたと思います。私から大岡副大臣には、「しっかり仕事を頑張りましょう」と、「責任を果たしてください」ということを申し上げました。
(記者)それも含めて、一般的に見て、石原内閣官房参与が、混乱を招いたということで辞められたわけですけれども、一方で大臣としては職責を続けてほしいと、この違いというのは、どういう理由なんですか。
(大臣)私はそれを言う立場にはないですけど、いろいろなそれぞれの事情があったんだと思います。
(記者)大臣として、大岡副大臣の件は辞めるほどではないという判断なんですね。
(大臣)うん、きちっと説明されたと思うんですよね。一番大事なのは説明をするということですよね。

(記者)北海道新聞の大澤です。室蘭市が福島からの高濃度PCBの廃棄物受入れを表明しましたけれども、御所感をお願いします。
(大臣)まだ私、室蘭のほうからはお返事いただいてないんですけど。
(記者)市議会のほうで。
(大臣)お返事待ちましょう。
(記者)分かりました。もう一点だけ。安全確認体制の強化を求める声が市民から強く上がっているんですけれども、その点について何か新たな対策など、お考えがありましたらお願いします。
(大臣)お返事がないから、まずお返事を待ちましょうか。

(記者)朝日新聞の関根です。これもちょっと改めてなんですけど、COP26の合意を踏まえてですね、大臣の、石炭火力発電所の今後の方向性というのでしょうか、新増設も含めて、お考えを教えていただければと思います。
(大臣)石炭火力という前に、まず再生可能エネルギーを主力電源として徹底するというのがまず一番最初にあると思うんですね。その上で、石炭火力をすぐにはなくせない事情があるわけですから、要するに、ヨーロッパみたいに、ドイツの場合はフランスと電力網がしっかりしているし、足りなくなったらフランスからもらえる。フランスの場合は8割原発に依存している。いろんな事情があると思うんです。日本の場合、その周りの国とそういう電力網があるわけではないし、また、(再生可能エネルギーの)主力電源(化)をとにかく徹底していくということがあると思うんです。ですから、今は石炭火力について、二酸化炭素等の温室効果ガスができるだけ出ないように、ということがあると思うんですよね。それから、日本としては、2030年までに非効率的なものをなくすというのは決めているわけですし、それから、今年中に海外でそういう非効率のものについての支援はしないということも決まっているわけです。それから、長期的に言ったら、この6月からJERAのほうで20%の(アンモニア)混焼を目指して、まずパイロットプラントをスタートさせているということ。それで2024年までにこの実験を終えて、2020年代のうちに20%の混焼を実際に稼働させて、それで2030年代の初めに20%混焼で全部の発電所で徹底させて、それで2040年代で20%、40%、60%、それから専焼のほうに持っていくと、このプランがしっかり動くということも大事だと思うんですね。それから、あと、水素とLNGという組合せもあるかもしれませんし、それから、CCUSという新しい技術の追求もしなきゃいけないし、そういうイノベーションでできるだけCO2を抑えていくということが、日本の電力事情も踏まえた上での我々の今の立場だろうなと思います。

会見動画は以下にございます。

https://youtu.be/e_ZIgmd8q3I

(以上)