大臣談話・大臣記者会見要旨

山口大臣閣議後記者会見録(令和3年11月24日(水)10:33~10:39 於:オンライン)

1.発言要旨

本日私からは、第7回日本・ベトナム環境政策対話及び第2回日本・ベトナム環境ウィークの開催について、申し上げます。現在、ベトナムのチン首相が来日中で、本日、私とチン首相に同行して来日されているハー天然資源環境大臣との間で、第7回目となる日ベトナム環境政策対話を実施します。チン首相は、COP26において、2050年カーボンニュートラルを宣言されました。日本としても、その実現を最大限支援するために、今回の政策対話では長期戦略の策定や廃棄物発電などの個別プロジェクトなど、気候変動分野の包括的な協力について議論する予定です。本日の政策対話を皮切りに、日ベトナム環境ウィークとして、オンラインによるセミナーあるいはビジネスマッチングを実施します。これらの協力を通じて、官民で連携しながら、ベトナムの脱炭素移行に貢献してまいりたいと思います。

2.質疑応答

(記者)幹事社の時事通信の武司と申します。冒頭のベトナムとの政策対話なんですけれども、先ほど2050年のカーボンニュートラル、ベトナムが宣言したということで、長期戦略策定や廃棄物発電などを議論していくということでしたが、もう少し詳しく、どういった内容を今日議論されて、どういった分野で貢献、日本として協力していきたいかということについて教えてください。
(大臣)ベトナムの脱炭素移行については、両国の環境省間の協力覚書に基づいて、政策面での支援あるいは具体的な削減プロジェクトまで、包括的な支援を行っているところです。 政策面に関しては、チン首相が今回発表された2050年カーボンニュートラル、このことは非常に野心的ですから、今後はそれをどのように実現するかの道筋の検討が重要になると思います。環境省としては、シミュレーションモデルを活用した政策オプションの評価や削減シナリオの策定を通じて、ベトナムのカーボンニュートラル実現に向けた長期戦略の策定を支援していきたいと考えています。具体的な削減プロジェクトについては、これまで既に40件のJCM、Joint Crediting Mechanismですね、JCM資金支援事業を実施しているところです。特に、今年度はJCM設備補助事業としてバクニン省での廃棄物発電プロジェクトなどを採択しています。また、フロン対策などのセクター別の協力も実施しています。今回の政策対話も契機にして、ベトナムの脱炭素移行に向けた包括的な支援を更に推し進めていくというところです。

会見動画は以下にございます。

https://youtu.be/LZYH3VpJSss

(以上)