小泉大臣記者会見録(令和2年11月17日(火) 8:37~8:45 於:衆・分館1階ロビー)

1.発言要旨

 昨日、家庭から排出されるプラスチックごみのリサイクル施設を視察したので、改めてリサイクルに協力いただいている関係者の方々に感謝をしたいと思います。昨日も現場では申し上げたんですけど、昨日の視察で感じたことを改めて触れるとともに、昨日、関心を持たれた市民の皆さんの協力の可視化、こういったことについてもちょっと触れたいと思います。まず、港区の施設、そして民間の千葉県の施設を見ましたが、容器包装と製品との選別の必要性について、現場を見て重複するようなところを別々の施設でやっていることに対する、このままでいいのかなという疑問を持ったところは正直あります。そして、このダブっているところをどうやって効率化するか、これはまだまだ効率化できる余地があるなということも実感をしました。これらについては、今、審議会をやっていますので、この中で提言をいただける、そんなことを期待しています。また、分別に協力いただく市民の皆さんの理解を得るために地域の努力、成果を可視化することや、市町村に対する支援措置について分別を促す観点からの検討を行うことを事務方にも指示したところであります。昨日、この話をしたときに幾つか質問がありまして、どのようなイメージなのかということがありましたが、例えば廃棄されたプラスチックが圧縮・梱包されたベールと呼ばれる、プラスチックが四角くぎゅっと圧縮されたものですね、このベールと呼ばれるものの品質が市町村ごとにかなりばらつきがあります。ただ、例えば福島県の相馬市、佐賀県神埼市、吉野ヶ里町のベールは品質が高く、プラスチック製容器包装比率が100%に達しているという、これは極めて優秀なクオリティーの高い、そういったものだと思います。こういった地域の努力が可視化をされて、市民の理解と協力をいただきながら納得感があるプラスチック資源循環を実現できるように取り組んでいきたいと思います。冒頭、私からは以上です。

2.質疑応答

(記者)日本経済新聞の鈴木です。冒頭に関連してお伺いします。プラスチック問題の推進が総理の掲げる50年ゼロに対してどのように貢献するか、大臣のお考えをお聞かせください。
(大臣)まず、環境省としてはこのプラスチックをカーボンニュートラル、この実現のために不可欠なサーキュラーエコノミーを推進するまず1番手、そういった位置付けを持って取り組んでいきたいと思っています。プラスチックは作られる製造過程の中でエネルギーを大量に消費します。そして、それを燃やすケースもありますので、燃やせばCOは出ます。こういった状況を変えていって、循環型の、プラスチックからプラスチックになる、またペットボトルからペットボトルになる、そして結果としてプラスチックの素材なども使っているものがまた同じように循環をされてケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル、そういった形で捨てられることなくもう一回資源として投入される、そんな循環型の経済社会をつくっていく、これは間違いなくCOの排出の抑制、こういったものに寄与しますし、そもそもプラスチックは石油ですから、この石油の輸入を減らせば、日本が海外に払うそのコストが、国民負担が減ってきます。今、一部のデータによれば、毎年17兆円を石炭、石油、LNG、この化石燃料で払い続けているわけですから、10年間で170兆円ですよ。1年間で言えば消費税とそんなに変わらない、それだけ海外に払っている。これを少しでも地域に循環する、そして国内で循環する、将来の生き金として使っていくことは間違いなくカーボンニュートラルという意味だけではなくて、国家や地域の自立、こういったことにとっても非常に大事なことだと思っています。

(記者)毎日新聞の鈴木です。日曜日の行政事業レビューの中で、環境省の関連する洋上風力についてレビューされました。結果として、これまで地元理解、地域理解のために推進していく環境省の事業については、側方支援という形で抜本的な見直しなども指示されていました。大臣としてのこの受け止めをお聞かせください。
(大臣)今回、この洋上風力を取り上げていただいたことで、洋上風力の着床式、そして浮体式、こういったものの中で環境省が五島で、今、浮体式をやっていること、そしてそれが世界的に見たときにこれから、着床式は海外のメーカーに席巻をされていますけど、浮体式の方は日本が今のところ2位というところで伸び代があるのではないかと。その可能性などについては多くの方に知っていただく機会になればプラスだったと思います。ただ、御指摘がいろいろありましたので、今後、事業内容の精査、見直しを行って、五島市の成功事例の発信強化、そしてまた、この浮体式の洋上風力発電の全国普及に向けた効果的な方策を検討していきたいと思います。今日の閣議の前でも河野大臣とはちょっとそのことについてもお話をしましたので、その指摘の真意、思い、こういったことについても受け止めながら、環境省として今後の事業展開をどうするか、これを部局の中でしっかりと議論をして、今回の事業レビューを環境省としても前向きな方向に生かしていきたいと思っています。
(記者)河野大臣は、地元の理解を得て1台環境省が設置して見に来てもらうという政策はどうなのかという疑問の呈し方だったと思うのですけれども、それについては見直すことになるのでしょうか。
(大臣)河野大臣の思いは、五島でうまくいっているものはそれはそれでいいんじゃないかと。ただ、例えばある意味、市場化する前のショーケースのような形で、五島に来れば浮体式洋上風力の魅力、可能性、こういったものが分かると。しかも漁協の組合長も歓迎をしていると。それがそうならば、五島だけでいいんじゃないのと、そのショーケースは。他にショーケース造る必要はないんじゃないのというような思い、そんなことがあるそうなので、その予算の使い方、事業の今後、そういったことについてはそういった意見もよくよくどちらがいいのか考えて、環境省としての一つの結論を出していきたいと思います。

(記者)共同通信の水内です。確認なのですけれども、追加のモデル事業みたいなのものはしないことも含めて検討するということでしょうか。
(大臣)河野大臣の指摘の思いは、その一つが先行事例として素晴らしいなら、二つ、三つ造るよりも、そこにいっぱい行ってもらった方がいいんじゃないのと。その予算を仮に二つ目、三つ目とかそういったことをやって、いろんなところでモデルみたいなものをやるよりも、そこの一つをどうやって活用するか、また今、複数やろうとしているのであれば、その予算の使い方を含めて何かしらの知恵があるんじゃないかというような御指摘なので、もう一回しっかりと環境省の中でも議論してみたいと思います。

会見動画は以下にございます。

https://youtu.be/W1OqFCKEI6o

(以上)

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