大臣談話・大臣記者会見要旨

石原副大臣記者会見録(令和元年10月24日(木) 11:30~11:43  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

 まず1点目ですけれども、台風第19号の対応について、今回の台風第19号の被害によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、御家族の皆様に哀悼の意を表します。また、全ての被災者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。環境省では、発災直後の13日から環境省の職員のべ235名を11都県79市区町村に派遣し、被災自治体への支援を実施しています。加えて、環境省の主導により策定した地域ブロック広域連携計画に基づき、支援自治体の廃棄物担当職員のべ202名を4県9市町に派遣し、被災市町に常駐して支援を行っております。防衛省・自衛隊と協同した災害廃棄物の撤去については、本日、新たに埼玉県東松山市でも開始し、福島県の4市1町に自衛隊との調整に当たる職員を追加派遣するなど、現在までに全国7県22市町村で展開しています。被災自治体のニーズを踏まえ、更に強化していきます。まずは生活圏からの災害廃棄物の迅速な撤去に向けて、全国のごみ収集車両や廃棄物処理業者を投入し、仮置場への災害廃棄物の搬入を加速し、その後の広域処理の体制の確保も進めているところであります。今後、膨大な災害廃棄物の処理が本格化をいたします。環境省として、全国の自治体や民間の力を結集して、全省をあげて取り組んでまいります。
 2点目に昨日の宮城県出張の御報告を申し上げます。昨日、加藤政務官と宮城県に出張いたしました。午前中に角田市を訪れ、まず、8000ベクレル以下の農林業系廃棄物の焼却を進めており、また台風19号の被害を受けて災害廃棄物を受け入れていただいている仙南クリーンセンターを視察をいたしました。広域事務組合の理事長である柴田町の滝口町長から直接お話を伺うことができ、私からは、環境省としても引き続きできる限り支援してまいりますと申し上げたところでございます。続いて角田市役所で、まさに昼夜を問わず陣頭指揮を取られている大友市長から台風被害の現状を伺い、仮置場をまわりながら、現場の切実な声をお聞かせをいただきました。角田市においても、多くの災害廃棄物が発生していますが、市や自衛隊などの御尽力により、仮置場への搬入は着実に進められているというふうに感じたところであります。それぞれ、環境省として、御要望に真摯に対応し、被災地に寄り添って全力で支援させていただく旨、私からお約束させていただきました。午後には県庁を訪問いたしまして、村井知事から台風被害への対応や汚染廃棄物の処理に関する要望をいただきました。私からは就任の挨拶とともに、こうした課題についてリーダーシップを発揮していただいている村井知事に対して感謝の言葉を申し上げたところであります。環境省では、発災直後から22日までに職員のべ35名を宮城県内に派遣し、県庁にも職員を常駐させるとともに、被災自治体を巡回し、県と緊密に協力して災害廃棄物の迅速かつ円滑な処理を支援をしておるところでございます。環境省として、御要望をしっかり受け止めて、災害への対応や汚染廃棄物の処理について、引き続き全力で支援していくことを、村井知事のほうにお伝えさせていただきました。
 最後、Re-Style FES!in幕張 2019について御報告させていただきます。今月は3Rの推進月間です。環境省では、10月26日(土)と27日(日)にイオンモール幕張新都心において、Re-Style FES!in幕張 2019を開催いたします。このイベントでは、限りある資源の大切さを考え、3Rの意義を理解していただくことに加え、一人でも多くの方に、それを行動として実践していただく機会として、大人から子どもまでを対象とした様々な催しを用意しております。関心層はもとより、無関心層に対して環境意識の啓発を図るべく、災害が対策が進んでいるところではありますが、状況が許せば私も26日に参加し、3Rについて学び・理解・行動に少しでも結びつけていただくように来場者のみなさまに対して発信をしたいというふうに考えています。私のほうからは3点以上になります。

2.質疑応答

(記者)NHKの吉田です。あらためて、台風19号の対応について伺わせていただきたいのですが、今回、西日本豪雨を越えるような大量の災害廃棄物が出ると予想されているところでして被災地各地、仮置場の集積を進めているところだと思うのですが、なかなかキャパシティーと言いますか、業者の数が全国的にも限られていて、置き場所についても限られている中で、なかなか生活圏から災害廃棄物を出せないというような住民の声もよく聞かれているのですが、こういった大きな災害廃棄物が出た災害に対して環境省から新たな一手ですとか注力していきたい点などを、どういったところに力を注いで行きたいのか。
(副大臣)私も15号で大臣と一緒に南房総市と鋸南町に行きましたし、昨日角田市のほうで仮置場を見させていただいて、15号、19号で行ったのですけれども、仮置場までは一般的には各々個人で回収をして持ってきていただいて、その仮置場においてですね、積み上げたりするのを角田市では自衛隊が工兵部隊の方々がブルドーザーとか使って、シャベルを使って沢山入るように整備されていました。また、昨日の角田市の仮置場から仙南クリーンセンターまでの輸送を自衛隊のトラックが行っていただいて、大友市長から本当に助かっていると。やはり業者さんを頼むと契約で入札等色々やらなければならない、手間がかかるのでという話しをされていて、それが非常に助かっているという事なのですが、今回膨大な量なので、先ほども東松山市の話しをしましたが、自衛隊の災害廃棄物の処理に対する尽力というのは非常に助かっているのです。土曜日に災害対策の官邸の会議に大臣の代わりに出席したのですが、始まる前に河野防衛大臣がわざわざ私のほうに近寄ってきていただいて、災害廃棄物について必要があればどんどん言ってきてくれと、自衛隊がサポートするからと言っていただいて、やはり今回の大量な災害廃棄物についての運搬等々ですね、やはり自衛隊の力というのは非常に発揮されているのではないかなと、必要に応じて自衛隊に要請を自治体のほうにはしていただくような事があれば、しっかりと環境省として助言をして参りたいとおもいます。

(記者)テレビ朝日の吉野と申します。今週末の視察を経てですね、来月に島根で原子力防災に関して訓練があると思うのですが、副大臣のそれに対する所感というか、今ありましたら教えてください。
(副大臣)日曜日に事前に小泉大臣と島根のほうを訪問することになりますけれども、実際の訓練の時には、私が副大臣として訪問させていただきます。私もすごく原子力の問題については関心をずっともっていたものですから、まさにその避難計画を立てられまして、実際の訓練というものがどんな形で行われているのか、それが実際では起こってはいけないのですけれども、もし起こるようなことがあったらですね、その訓練がどのような効果がある訓練なのか非常に関心をもっております。27日の訪問と実際の8、9日ですね、実施について非常に関心を持っているところであります。
(記者)例年の訓練から見ますとですね、副大臣がオフサイトセンターに入られて、事実上、地元の指揮者になるということになると思うのですけれども、今回は小泉大臣も同行されるのでしょうか?
(副大臣)実際の本当の訓練の時にはですね、官邸での会議がありますので、大臣は行けないですね、大臣は残られて、私がオフサイトセンターに参ります。

(記者)NHKの吉田です。台風の関連でもう1点伺いたい点がありまして福島県の除去土壌の件、フレコンバックが流れた件ですが、発災当初から調査は進めてらっしゃって、概ねフレコンバック50個以上ですかね、流失したと聞いているのですが、除去土壌の保管方法や災害対策について今後強化する御意志ですとか、大雨に対する対策ですね、今後どう進めて行きたいのか。
(副大臣)報告を受けているのは、除去土壌等々、汚染廃棄物が流失した原因は、中間貯蔵施設に運ぼうとしていて、普通フレコンの上にシートを掛けてしっかりと固定しているわけですけれども、それを外して中間貯蔵施設に持っていく途中のカバーが掛かっていない部分が流れてしまったのではないかと聞いておりますので、今回のように台風が近づいてきた時には、これから担当者の方と話していく中で、やはりしっかりと上のカバーのシートを敷いて重しで固定をするようなことを徹底していかなければいけないんじゃないかなと思います。もう少し現状を把握して今後しっかりと同じような流失がないような対策というのは考えて行かなければいけないというふうに考えます。
(記者)具体的に検証ですとか、検証委員会みたいなものを設置したりですとか、検証方法を今後どうしていこうとお考えですか。
(副大臣)その辺については、まだ流出の状況を調べているところもありますので、その点も全部確認した段階で、どういう形で、再度同じような事が起こらないようにするのかというのは省内で考えていきたいと思います。