大臣談話・大臣記者会見要旨

小泉大臣記者会見録(令和元年10月15日(火)8:44~8:49 於:参議院議食前廊下)

1.発言要旨

 まず初めに、台風19号でお亡くなりになられた方々に対して心からお悔やみを申し上げるとともに、今、被災をされている皆さまに対しても心からのお見舞いを申し上げたいと思います。環境省では、昨日も官邸での会議で報告をしましたが、発災直後の13日から各地方環境事務所、職員延べ30名、11都県40市区町村に派遣をしています。被害状況の確認と被災自治体への支援を開始したところであります。昨日の14日には、武田防災担当大臣を団長とする福島県への政府調査団に、環境省より廃棄物適正処理推進課長を派遣しています。千葉県に加えて長野県、栃木県、茨城県に廃棄物担当職員を常駐させたほか、15日から、本省の管理職職員を福島県および長野県に派遣しまして、現地の支援態勢を強化しています。現在、7市町村、10のごみ処理施設において停電、浸水等に伴い稼働停止中というところでありますので、その他の施設についても被害状況の確認に今努めているところであります。今後、水が引いてきますと、また新たにがれき、廃棄物、そういったところが出てまいります。迅速な撤去を行うべく支援を要する市町村の特定、そして収集態勢、仮置場の確保、広域処理といった必要な支援をしっかりと実施してまいりたいと思います。以上です。

2.質疑応答

(記者)幹事の日本テレビからお伺いいたします。今回の台風では甚大な水害被害、浸水被害が出ていますが、対策など考えをお聞かせください。
(大臣)環境省としても今まで気候変動、この文脈の中でもやはり新たな局面を迎えたと改めて実感をします。台風15号そして台風19号、こういった中で、気候変動に対しては適応というものも緩和と併せて大事だと。だからこそ、適応法という法律ができ、その中で適応という関連からいうと水害への対策、防災、こういったことも国交省との連携を含めて考えてきましたし、これからさらにそこの必要性というのが高まっていると。ですので、環境省というのは災害と直接関係するところは、分かりやすいところで言えば廃棄物関係、そして避難をされている方々にとってはペットの避難、そしてまた仮設のトイレ、こういった形はありますが、より大きな時代の変化ということに関連すれば、やはり気候変動、ここの観点からもこれから何ができるかというのを問われている新たな時代に入ったと、そういう認識でいます。

(記者)台風関連ですが、今回の台風被害拡大の背景として、海水温の上昇があったという指摘が出されています。気候変動対策、特に温室効果ガス対策に対してどのような対策が重要になってくるとお考えでしょうか。
(大臣)まさに今述べた通りでもありますが、今回、15号に加えてこの19号の被害が日々更新されるにつれ拡大をしている状況、そしてさらに今、台風19号ですから、これからまた更なる台風が発生する可能性もあります。そのことなどを鑑みたときに、改めて気候の変動に対してどのように日本全体として取り組んでいくか、適応法もありますし、様々今まで脱炭素ということで取組を続けている最中でありますが、更に何ができるのか、これから環境省としてもしっかり考えていきたいと思います。まずは、今、被害が発生していますから、この被害が発生しているところに対してしっかりと環境省がやらなければいけないごみの撤去、そして避難生活をしている方の環境省が関わる部分、そういったところでまずは日常の生活を取り戻すべく全力を尽くします。

(記者)今週、靖国の例大祭が始まります。参拝についてはどのようにお考えでしょうか。
(大臣)適切に判断します。

(以上)

会見動画は以下にございます

https://www.youtube.com/watch?v=1UqigRT7RB4