小泉大臣記者会見録(令和元年10月4日(火)10:10 ~ 10:31  於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 今日は冒頭幾つかありますが、まず、今朝の閣議前に豚コレラ関係閣僚会議に出席をいたしました。会議では豚コレラおよびアフリカ豚コレラについての現状を踏まえまして、関係省庁で連携をすることが確認されました。私からは発言として、環境省としても農林水産省、そして関係の県と連携をしまして、野生イノシシの捕獲を引き続き強化していきたいと、そういった旨の発言をしました。
 そして、今日2点目でありますが、あちらに新宿御苑のポスター、これを持っていただきましたが、これから早朝開園を試行的にやります。先日も国立公園、そして国民公園の更なる活用と、そういったことも記者会見で報告をさせていただきましたが、今、新宿御苑では訪日外国人を含め、多くの皆さんに御利用いただいています。その新宿御苑の新たな魅力として朝の散歩、そしてジョギング、こういったことを楽しんでいただけるように早朝開園を実施いたします。早朝開園については近隣の住民の皆さん、そして訪日の外国人の方々から実現してほしいと、そういった声をいただいています。まずは早朝開園のニーズの把握、そして課題等の分析を行うため、今回はまずは試行として10月22日から27日の6日間、2時間の前倒しということで、午前7時から、朝の7時から開園をいたします。今回、来園者の皆さんへのアンケートなどを行いまして、この結果を踏まえて来年の5月から本格実施をするとともに、スターバックスが来年の3月に新宿御苑の方でスタートされますけれども、そのスターバックスコーヒージャパン株式会社等の民間事業者の方々の協力の下、サービスの提供の強化も準備してまいりたいと思います。
 そして、次はESGの関係です。このたびこちら、ESGファイナンス・アワード、これを創設することといたしましたので、お知らせをいたします。脱炭素社会やSDGsを実現していくためには、金融が果たす役割も非常に大きいものがあります。多様な金融機関に本業として取り組んでいただくことが重要ですので、ESG金融に頑張って取り組んでくださっている皆さんに環境大臣賞、これをお渡ししていきたいと。投資家、銀行、証券、保険、評価機関や企業といったESG金融に関わる全てのステークホルダーを対象とした賞は、日本で初めてとなります。本日から募集を開始しますので、奮って御応募いただきたいと思います。ちなみに、表彰式は来年の2月を予定しております。

2.質疑応答

(記者)NHKの杉田です。奄美や沖縄北部などの世界遺産の登録を目指している地域の現地調査が明日から始まると思いますが、大臣は2回目の現地調査となると思うが、特にアピールしたい点などがあれば教えていただきたい。
(大臣)ありがとうございます。今御指摘いただいた奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島の世界自然遺産の登録に向けて、昨年のIUCNからの延期勧告を受けまして、推薦内容を見直して、今年の2月に日本政府として推薦書を再提出いたしました。今、言われた通り、明日から12日までIUCNの現地調査が実施をされる予定です。来年夏ごろの確実な登録を目指しまして、世界遺産としての価値、そして保全の取組を丁寧に説明するなど、関係機関と連携をして万全を期していきたいと考えています。
(記者)関連して、希少な野生生物の密猟なども問題になっていたと思うが、その辺の対策はもうしっかり進められているという認識でいらっしゃるのでしょうか。
(大臣)前回の延期勧告において指摘をされた沖縄の北部訓練場の返還地の推薦地への追加、そして分断された小規模な推薦区域の解消等、こういったことに対しては対応したということで、今回の現地調査では、環境省の職員も現場にも、このIUCNの皆さんの現地調査にも付きますので、そういったところでもしっかりと説明をしていきたいと思います。

(記者)朝日新聞の松尾です。大臣は1日に米国の元副大統領のアル・ゴア氏と面会されたと伺っています。ゴアさんは石炭火力の問題で、ある意味日本を批判する立場にあると思うが、どのような内容であったか、またどういう意図を持って面会されたのか伺いできれば幸いです。
(大臣)元アメリカ副大統領ですけども、私はいろんな方とお会いしたりします。それはいろんな御意見を伺うことは大切なことですので、様々な意見交換会は日ごろから行っております。これは私的な会合ですので、具体的にこういったことを話したということは、私から詳細を話すのは差し控えたいと思っています。

(記者)時事通信の木田です。今日から臨時国会が始まります。大臣はこれまで気候変動や原発に関する発言について具体性を欠くなどとの指摘も受けてこられたが、野党はこの点についても取り上げる構えです。どのように臨まれるかお聞かせください。
(大臣)環境省一丸となって臨みたいと思います。毎日いろんな部局の皆さんと日々勉強会、そして準備を重ねていますけど、環境省の皆さんは素晴らしいですね。私が、終わってから「大変勉強になりました、ありがとうございます」と言った後に、「いや、私たちも勉強になりました」と言って帰っていく姿を見たときに、ああ、頑張らなければいけないなと、そういう気持ちになりますので、今日からしっかり頑張ります。

(記者)毎日新聞の鈴木です。先週、レジ袋の有料化を検討する有識者会合の初会合が開かれ、骨子案が示されました。それについて所感を伺えたらと思います。
(大臣)レジ袋に関して第1回の審議会、こちらでは、この有料化の義務化をめぐりまして、小売業界、製造業界、消費者団体等から様々な御意見があったと聞いています。第2回の審議会でも引き続き様々な関係者から御意見を伺い、議論が深まることを私としては期待しています。審議会での議論を経て、できる限り速やかに施行できるように引き続き関係省庁、業界とよく連携をしていきたいと考えています。
(記者)関連なんですけれども、できる限り速やかに実施と今話をされていたと思いますが、特にレジ袋の有料化はプラごみ削減に向けた象徴としての位置付けがあると思います。その一方で、この間の初会合でもコンビニ業界などから周知の短さから客とのトラブルを懸念するなど、プラごみの削減効果に比べて費用負担が大きいという指摘もありました。この点についてはどうお考えか。
(大臣)そういった御意見もありますし、いろいろ関係者の皆さんとよく議論をして、連携をして、いい形を見つけていくような議論が展開されることを期待しています。

(記者)フジテレビの加藤です。新宿御苑の早期開園について、朝、ジョギングという話もありましたけど、大臣は朝2時間開園するに当たってどういうことを皆さんに楽しんでいただきたいとか、相乗効果も含めて期待したいことがあれば。
(大臣)この新宿御苑に限らず、こういった国立公園、国民公園と言われる日本の誇る財産、そういったものを守ることも大事です。そして、どうやって活用できるか、そういったことも大事ですので、明らかにこの数年の中で、どうやっていい形で利活用も含めて進めていけるかということの方向性が強くなってきたこと、これは私としてもすごく評価されるべきことではないかと思います。そして、例えば皇居の周りを見ても、私も走ったことがありますけど、ものすごいランナーの皆さんがいますよね。こういったことも含めて、新宿御苑がそういったランナーの皆さん、そして朝の散歩も含めて多くの方々に愛され、そしてより身近に環境省の行政、仕事、こういったことも知っていただく機会になれば素晴らしいなと思っています。

(記者)神奈川新聞の川口です。台風15号の関係なんですけれども、首都圏に大きな被害が出てから間もなく1カ月となります。この間、かなり関東の自治体が、千葉の被災地に人的派遣や車両の派遣などで支援をされております。この自治体の支援について大臣の所感をお願いできますでしょうか。
(大臣)私も千葉に伺いましたけども、それ以来、例えば私の地元の横須賀市も含めて、海を隔ててお隣さんですから、その中で支援が強化されて、自治体間の協力、連携、横須賀市の方に話を聞くと、車を出したり、また人の支援、そういったことも進んでいるというふうに聞きました。こういったことというのは大変喜ばしいと思いますし、困ったときはお互いさまと、これは本当に日本に根付く素晴らしいことですので、特に千葉県が今回大きな被害を受けたわけですが、これを契機に他の地域も、私の地元も、三浦半島だってより大きな被災をすることが今後ないとは言えませんから、そのときにやっぱり今回の経験が生かされたと、そういったことにつなげていけるような連携が深まればと思っています。

(記者)テレビ朝日の吉野と申します。国務大臣として伺いたいのですけれども、一連の関西電力幹部が不透明な資金を受け取っていたことが連続して日々報道されていますが、大臣の所感をお願いします。
(大臣)この前も申し上げましたけれども、やはり信頼こそが最も大切な、特に電力という公益な事業に関しているこの関西電力、こういったことに関わる報道を連日のようにされていることは、やはり大変な問題だと思っています。そういったことに対して、今、経産省は関電に対して電気事業法に基づく報告を求めていると承知しています。これから日本のエネルギー政策、非常に重要なことですから、少しでも失墜している信頼が回復されるような説明をしていただきたいと思っています。

(記者)朝日新聞の菊地です。今日から臨時国会が開会します。閣僚として初めて国会で答弁する立場になるわけですけれども、これまでは与野党を通じて質問する立場で国会に臨まれました。そこでは独特の言い回しや、与党内にあっても批判すべきことはするという姿勢が評価を受けられていたと思うが、これからは政府の代表として国会に臨まれるわけで、なかなか自分の思いや情熱を伝えることも難しいと思うのですけれども、そこについて大臣はどのようにお考えでしょうか。
(大臣)政務官のときもそういった政府の一員としての立場、そして個人としての思い、そういった中でどのように自分なりの形を見つけていけるかという模索もありました。今回、大臣というのは全く違う次元でもありますから、今まで私が様々なところで発言をしたり行動したり、そういったこと等を加えて、内閣の一員、大臣としての立場、こういったものの中で、新しい立場ですから、自分なりに国民の皆さんの理解をいただけるようにしっかりやっていきたいなと思います。
(記者)重ねて。大臣という立場はまさにこれまでの政務官と違う立場かと思うのですが、事実、大臣就任からの3週間ほどで、御自身の発言が世間に与える影響を痛感されたのではないかと思いますが、そこについては御自身でも、大臣になって発言することの違いを感じていますでしょうか。
(大臣)やっぱり率直に感じますね。ですので、そこはむしろ様々な報道を通じて環境省を知ってほしいですね。それが結果として、環境省はこういう仕事をやっているんだ、気候変動、そういう問題も、気候変動なんだ、関係するんだと、そこも含めて感じていただけるきっかけになればと思います。

(記者)NHKの吉田です。おとといの福島県への出張の関係で、現場を視察した後、大臣は改めてぶら下がりの会見の場で、地元の声や大規模な事業であることから、安全の確保が何より大切だと繰り返し訴えていらっしゃったと思いますが、視察した中間貯蔵施設の2工区の方では、大臣が視察にいらっしゃる2時間ほど前に労災事故が起きていたことが後から分かりまして、この視察後のぶら下がりの会見のときには、大臣はこのことについて全く触れておられなかったと思いますが、視察したまさにその日に起きていた労災事故について何も述べられなかったのはなぜでしょうか。
(大臣)視察をした中間貯蔵施設の大熊2工区、こちらにおいて、分別した土壌を運搬するベルトコンベヤーの整備工事中に、歩床から作業員の方が落下する労働災害が発生したと聞きました。まずはけがをされた作業員の方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。地元から安全の確保への思いを受け止め、何よりも安全第一、これを旨として工事を行うべきところをこのような事故が発生したことは誠に遺憾です。こうした事故が発生しないよう、再発防止に全力で取り組んでまいります。ちなみに、おとといですか、第一原発でぶら下がりをしたときに、私からそのことが触れられなかったという御指摘でありますが、私はこの本件を昨日の夕方、初めて聞きました。そして、NHKの報道、そちらがあったこともそのときに聞きました。事故発生現場に、その付近に私も視察をしていて、そしてこの環境大臣の私にその事故の第一報が入っていなかったということは、私としても危機管理の体制・意識に環境省全体として改善が必要だと率直に感じました。ですので、昨日事務次官、そして官房長、担当部局に対して危機管理の体制の改善、そして意識の改善を早速指示を出したところであります。

(記者)産経新聞の奥原と申します。福島第1原発で視察されて職員の方々と触れ合われたと思うが、そういう方々とお話をされて率直にどう受け止められたか。
(大臣)特に今回視察を主に受けてくださった廃炉カンパニーの小野さん、私が5年前に第1原発を視察したときも対応してくださった方でした。そして、現場で賠償を含め、担当している大倉さんを含めて、今までもお会いしていた方です。そういった方と、免震重要棟を含めて、5年前にも私が視察をさせていただいた現場を見たときに、5年前はこうでしたと。そういったことも含めて時間の経過を感じながら今回最新の状況を見たときに、その大変な廃炉の作業に対して、なかなか評価をされることの少ない仕事ではありますが、間違いない進捗もあります。そして、改めて自分も3号機のオペレーションフロア、防護服を着て、マスクを付けてその現場に実際に自分で入り、そして同じような形で作業をしているまさに最前線の皆さんのお姿、そしてあの原発の敷地内、構内で歩いていると、そのマスクを取り、汗びっしょりで作業服を脱いで更衣室に向かっていく多くの作業員の方々とすれ違いました。その皆さんの姿を見ていて、心からお疲れさまですと。そういった皆さんの日々の御尽力なしに、長い廃炉への道、これを最後の福島の真の復興というところまでたどり着けることはありません。ですので、私としては改めて現場の皆さんに心からの感謝と、そして東京電力に対しては、あれだけの大きな歴史的な災害を引き起こしてしまったことを、決してその重みを、責任を忘れることなく、廃炉までしっかりと役割を果たしていただきたいと思いますし、一方では、多くの国民の皆さんには、絶対にやらなければいけないこの廃炉の事業に現場で毎日約4,000人、多くの方が携わっていて、そして、そのためにも必要な中間貯蔵の大規模なこの事業には約7,000人、こういった営みが毎日今も福島で重ねられているということにぜひ思いを持って、これからも一緒になって福島の復興に取り組んでいければと思っております。非常に有意義な視察でした。

(以上)

会見動画は以下にございます。

https://www.youtube.com/watch?v=NnnyLekfZ18

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