大臣談話・大臣記者会見要旨

佐藤副大臣・石原副大臣共同記者会見録(令和元年9月13(金)17:46~17:55 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(佐藤副大臣)本日、第4次安倍第2次改造内閣におきまして、環境副大臣を拝命いたしました、佐藤ゆかりと申します。どうぞよろしくお願いを申し上げます。私の担当は主に海外展開のほうでございまして、地球環境、気候変動対策ですとか、地球温暖化対策、そうしたもの、あるいは海洋プラスチックごみ等々、課題が多い分野でございますけれども、そちらのほうを主に担当をさせていただくことになるかと存じます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

(石原副大臣)この度、環境副大臣、また内閣府の副大臣ということで就任をいたしました、石原宏高でございます。私の担当は、福島の復興、そして原子力規制、そして原子力防災というふうに、大きく分けると、そういう形になります。しっかりと、小泉大臣も福島の復興というふうに言われておりますし、また安倍総理も、福島の復興なくして日本の再生なしと言われておりますので、その思いをしっかりと持って、全力を尽くしてまいりたいと思います。よろしくお願いします。

2.質疑応答

(記者)環境新聞の小峰と申します。両副大臣にお聞きしたいのですけれども、佐藤ゆかり副大臣は、クレディ・スイス証券御出身で、また、石原副大臣は日本興業銀行御出身ということで、今、金融と環境ということが非常に注目されているようですけれども、いわゆるESGということですけれども、その点について、お二人に御所見を伺いたいと思います。
(佐藤副大臣)G20が日本で開催されたわけでございますけれども、G20のときにも、各国と共有いたしましたように、環境と成長の好循環をつくっていくということが極めて重要であるということが、まず世界的な認識として共有されたわけでございます。そうなりますと、やはり企業活動、産業活動の中でも、特に企業経営、脱炭素経営、こういった、いわゆる財務データに基づかない企業のパフォーマンスをはかる、そういった新たな観点が必要になってくるというところでございまして、そうした中で、ESGと金融、やはり気候変動が激しい、非連続的な気候変動が起き得る世界環境にありまして、そういう中で、企業価値というものが急激な変動をして企業経営に影響が及ばないように、金融というものをしっかりと企業価値の査定の仕方なども安定化させていくという形で、新たな企業価値というものを見出す、そういった環境と企業経営のリンク、それを金融のほうからも図っていかなければいけないのだろうというふうに認識をしておりますので、その点については、これから、より議論を深めて、日本が一つの重要な分野としてリードしていけるように、私も尽力をしてまいりたいというふうに考えております。
(石原副大臣)私は、この世界に入るまで、日本興業銀行で金融マンだったのですが、日本興業銀行は、やはり昔からESGみたいなことを考えていたのではないかと思います。今、新しい言葉ですけれども、財務諸表だけではなくて、やはり経営者の資質とか、会社法、ガバナンス、しっかりと統治をされているか。一部、バブルのころは、一部の会社で、独裁的な社長のところへ興銀もお金を貸してしまって、問題を起こしたケースもあるのですが、私は銀行員時代16年で、日本興業銀行というのが、ESGを考えてきたと思いますので、非常に重要なことだと思いますし、しっかりとそういう観点を広げていきたいと思っています。

(記者)朝日新聞の松尾といいます。御就任おめでとうございます。両副大臣にお伺いしたいのですけれども、環境の副大臣というふうに言われたときには、正直、どう思われましたか。そのあたりを教えていただければ、御感想を率直に教えていただければと思います。望まれた、望まれなかった、もしくは、もう、もろ意中であったとか、そういったあたり、どういった感覚をお持ちでしょうか。
(佐藤副大臣)環境副大臣の御示唆をいただきましたときは、なるほど、環境というのは大変大事な分野であるなということを、改めて認識をいたしたところでございます。既に小泉大臣登用というニュースが出ておりました後でございますので、当然ながら、小泉大臣をしっかりとお支えをして、そして、やはり世界的な課題であります環境というものを、しっかり人と環境を守る環境行政に携わらせていただけるということは、今の時宜にかなった、非常に重要な役割をいただいたということで、しっかりと全うしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
(石原副大臣)私は、2012年に返り咲いた後に、経産委員会の理事を務めたり、福島第一も行きましたし、甲状腺の検診などをやっているところを見に行ったりしました。あと、環境委員会の理事も一時期務めたことがありまして、中間貯蔵施設とか、そういうことに大変関心を持っていたので、いろいろと紆余曲折ありますけれども、一歩一歩着実に進んでいるということで、そのことをしっかりと進めていくことが福島の復興に結びついていくと思いますので、大変ありがたいというか、いい職責を与えていただいたということで、小泉大臣とともに、しっかりと頑張りたいと思います。

(記者)NHKの吉田と申します。両副大臣にお伺いしたいのですが、小泉大臣は大変お若く、更に、これからまたお子さんも生まれる御予定だと思うのですけれども、両副大臣は、大臣のそうした御家庭の事情もあり、非常にお若いという大臣をどう支えていきたいのか、今後の仕事の進め方ですとか、そういったことを教えていただきたいのですけれども、いかがでしょうか。
(佐藤副大臣)特に、大臣あるいは副大臣、政務官が、年齢によってどうのこうのというお話ではないと理解をいたしております。すばらしい大臣のもとで、私も副大臣としてお仕えをさせていただく機会をいただいたことを、大変光栄に思っておりますし、また、今後についても、どのような局面が参ろうとも、私どもはしっかりとお支えを申し上げるということに尽きると思います。
(石原副大臣)私も、経営者も政治家も年齢は関係ないのではないかと思います。やはりその方の実力ということではないかと思いますので、小泉大臣は発想力もありますし、発信力もありますし、またリーダーシップもあると思いますので、ともに、先ほどお話しをさせていただいた福島の復興を頑張ってまいりたいと思います。