大臣談話・大臣記者会見要旨

原田大臣記者会見録(令和元年7月9日(火)9:16 ~ 9:27 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 今日は私からは3点ほど御報告いたします。まず、1点目ですが、本日の閣議におきまして、食品リサイクル法施行令の一部改正が決定されたところであります。今回の改正におきましては、食品リサイクル法で定める再生利用の対象として、新たにキノコ類の栽培のために使用される固形状の培地を追加するということにしております。
 次は、メダルプロジェクトについてでございます。7月10日水曜日に、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が主催いたします「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト100%達成感謝イベント」に出席をいたします。この場で、今回のプロジェクトに係る小型家電の回収量や最終的な確保金属量などのデータも公表される予定であります。私の方からは、今年3月末までで無事に回収を終了したメダルプロジェクトに参加した全ての関係者に改めて感謝を申し上げるとともに、環境省としてこの成果をレガシーとして、小型家電リサイクル、3Rの定着につなげていくことを決意として申し上げてまいりたいと考えております。これにつきましては既に何度か御報告しておりますけども、来年のオリパラに向けて、金銀銅のメダルに使う金属をこの小型家電を中心とした回収によって確保しようということであります。これはある意味では、本当に国民的な運動となったと理解しております。いずれにしましても、3R、貴重な資源をリユース、リサイクルすると、これ自体も大切でありますけれども、この際に国民の皆さんにそういう意識も育てていただきたいという思いでございます。おかげさまで100%、目標に達したということ、これに対するまずは感謝の気持ちを申し上げると同時に、せっかくのこの機運をこれから盛り上げ続けるために、引き続きこうした取組を続けていきたいと思っているところであります。いずれにいたしましても、皆さま方の御協力に心から感謝を申し上げたいと思います。
 次、3点目でございますけども、改めて、この度の大雨の災害によりお亡くなりになりました方々に心よりお悔やみを申し上げますとともに、被災された方々に対してお見舞いを申し上げます。災害廃棄物の対策については、7月5日および6日に九州地方環境事務所職員を現地へ派遣いたしまして、被災状況の調査や被災自治体に対する助言などを実施してまいりました。また、被災県等におきましては、災害廃棄物に係る初動時の対応、熱中症対策、ペットとの同行避難などについてそれぞれ注意を喚起したところであります。7月6日には、平成30年7月豪雨の発生から1年を迎えました。現在、岡山県、広島県、愛媛県において、各県の処理計画に基づき災害廃棄物の処理を進めております。現在まで、所定の目標の約6割程度の進捗になっておるということであります。今後も被災自治体と連携しながら、災害廃棄物処理について必要な支援を行ってまいりたいと思っております。言うまでもありませんけども、今年も7月5日、6日、九州地方の災害につきまして大変な災害となったわけであります。それと併せて思い出すのは、昨年の7月、西日本豪雨もそうでありましたし、一昨年には、福岡県の朝倉市をはじめ九州北部豪雨もあったところでありまして、いずれにいたしましても、どこでどう起こるか分からないこの災害に対して、まずはしっかりとした防災対策をとらなければいけませんが、同時に、起こったものについては滞りなく対策をとる、これが私ども政府の目標でございます。今回、九州地方を中心に大きな豪雨となりましたけども、いずれにいたしましても、この大雨に対してはしっかり対策をすると。今後も当然それは続くわけでありますから、努力しなければいけないと思っているところでございます。私からは以上3点ご報告させていただきました。

2.質疑応答

(記者)日本経済新聞の安倍です。幹部人事について、今日から発令になったと思いますけれども、次官から地球環境審議官、官房長など今年は大きく一新された感じがします。この人事は大臣の御意向も反映されていると伺っているのですが、特に重視したところ、そしてこの布陣で重点を置いていく政策についても教えてください。
(大臣)今日、改めて幹部人事を中心に人事を行ったところであります。人事の新陳代謝と人材の適材適所ということを頭に置きながら、ベストの人選を行ったというふうに私どもとしては考えております。環境省は気候変動対策、海洋プラスチックごみ対策、福島の復興・再生など、たくさんの課題を抱えております。新たな体制の下で、それぞれの諸課題にしっかりと対応していく、そういう決意をこの人事に込めたところであります。
(記者)もう一点なのですけれども、冒頭に御発言ありましたメダルプロジェクトについて、明日、組織委員会の方から発表があるということですが、100%それぞれ目標に達して一通りめどが立ったという話がありました。金銀銅、銀はちょっと懸念されていたようですが、それも含めて一応めどが立ったという理解でよろしいのでしょうか。
(大臣)そのとおりであります。また、せっかくここまで国民運動を展開してきたものですから、さらにその後、3R運動の一環としてこの取組を継続できればいいなと、こういうふうに考えております。

(記者)毎日新聞の鈴木です。先ほどの発言で、メダルプロジェクトについて、3R運動の一環として継続できればいいと仰っておりますが、継続とは具体的にどういう意味なのでしょうか。
(大臣)これからこのような運動をどういう形で進めていくかはともかく、この精神というか、気持ちはこれからもしっかり続けていきたいなと。今回、様々な民間企業の皆さまも含めましてこういう機運が大変盛り上がってきましたので、それぞれ関係された方々に対する表彰も明日ありますが、これも含めて、これからさらに息の長い活動を続けていきたいと考えております。これを私ども「アフターメダルプロジェクト」と銘打ちまして、市町村の皆さま、さらには各界の協力など、こういうところとこれからより具体的な活動を続けていきたいと思っております。

(以上)