大臣談話・大臣記者会見要旨

原田大臣記者会見録(令和元年5月31日(金)8:46 ~ 8:51 於:衆議院分館1階ロビー)

1.発言要旨

 今日は私の方から2点御報告したいと思います。
 まず1点目は、海洋プラスチックごみ問題が喫緊の課題となっていることを踏まえまして、政府としての取組について、御報告をいたします。本日、先ほどの閣議におきまして、海岸漂着物処理推進法に基づく基本方針の変更が閣議決定されたところであります。また本日、閣議後の関係閣僚会議において、海洋プラスチックごみ対策アクションプランが策定されたところであります。さらに、プラスチック資源循環戦略が政府の戦略として本日策定されました。来るG20では、これらの決定を踏まえ、我が国が海洋プラスチックごみ対策にリーダーシップを発揮して、世界全体の海洋環境保全に大きく貢献できるように議論を進めてまいりたいと思っております。関係資料はお配りしているとおりです。
 2点目でございますけれども、令和元年度に国が行う原子力総合防災訓練につきまして、本年秋ごろを目途に、中国電力の島根原子力発電所を対象として実施することとなりましたので、御報告を申し上げます。具体的な訓練内容等については今後、関係機関等と検討・調整を進めてまいります。日にちも含めまして、そういう段階でございます。

 私からは以上2件報告をさせていただきました。

2.質疑応答

(記者)TBSの梶川です。今日はプラスチックの対策が政府決定されました。中でもアクションプランについてなのですけれども、大臣はどこに力を入れていきたいとお考えでしょうか。
(大臣)全体として、いずれも極めて大事なことであると思っております。海洋プラスチックごみ問題は喫緊の課題であって、政府を挙げてその対策、いずれの点についてもしっかり取り組んでいこうと思っております。海ごみ対策の基本方針やプラスチック資源循環戦略、さらにこのアクションプランに基づいて関係省庁と連携しながら強力に進めてまいりたいと思います。いよいよ、もう来月になりますけども、来月15日から軽井沢で開催いたします、G20環境・エネルギー関係閣僚会議におきまして、こうした我が国の対策を各国に発信いたしまして、まず先進国、途上国を問わず、全体の国々を巻き込んだグローバルで実効性のある取組を推進していく、そのリーダー役をしたいなと、こう思っております。かねがね、どうしてもこの問題は先進国と途上国、多少は立場も違ったところもありますけども、今やこのプラスチック問題は、世界各国が一致協力して努力するという段階に来ておるところであります。いずれにしましても、アクションプランもかなり具体的なことを書いてありますから、いずれについても重点を置いてやりたいと、こう思っております。

(記者)日本経済新聞の安倍です。総合防災訓練の島根原発の話ですけれども、特にどういったところを重点的に見ていかれるか、また中国電力を選んだ理由についても教えていただきたいです。
(大臣)島根地域については、もう既に防災協議会の枠組みの中で「島根地域の緊急時対応」の策定に向けた検討を現在行っておるところでありまして、いまだ検討課題があるものの、一定の進捗は図られているものと思っております。今後、より実効性のある「緊急時対応」の策定に向けた検討を進める観点から、島根原子力発電所を対象とした原子力総合防災訓練を実施することとしたものであります。毎年実施場所を選定し、しっかりまた全国できちんと対応できるように一つ一つ進めていきたいと思っております。

(以上)