大臣談話・大臣記者会見要旨

あきもと副大臣記者会見録(令和元年5月16日(木)10:46 ~ 10:54 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

先週の土曜日に妙高戸隠連山国立公園を視察してまいりましたので、簡単に御報告をさせていただきたいと思います。御案内のとおり妙高戸隠連山は平成27年に上信越国立公園から分離・独立した新しい国立公園でありまして、ちょうど後ろにポスターが貼ってありますけれども、大変素晴らしい景色が楽しめる国立公園と感じたところでございます。おかげさまで、珍しく晴天でございまして、その中でナウマンゾウの発掘の野尻湖とか、ちょうど私が行ったときは、雪解けをした瞬間でございまして、ふきのとうなどもあちこちに芽吹く笹ヶ峰、そしてまた、いもり池など、そういったところを良いビューポイントとして視察をしてきたところでございます。また、妙高山・火打山での入域料導入に向けた取組、そういったものを妙高市の入村市長とともに意見交換をさせていただいたところでございます。また、あわせて妙高高原のビジターセンターがリニューアルをするということでございますから、せっかくあれだけのビジターセンターがあるのにそれを工事してしまいますと機能が低下してしまいますから、これを機能を活かしたままどうするかということも1つの課題だなと感じたところでございますので、今後そのあたりも議論していきたいと思っております。いずれにしても、この国立公園の現地に行って思いましたが、本当に多くの外国人の方もいらっしゃっていたと思いましたので、インバウンドとしての国立公園の利活用ということが、ますます需要が伸びているなと感じました。このまま引き続き、素晴らしい自然を活かしながら国立公園にインバウンドの効果を上げるための努力を一層していきたいなと、そのような感想を持ったところでございます。

2.質疑応答

(記者)環境新聞の小峰でございます。この間の新宿御苑のライトアップで、あきもと副大臣もいろいろと御提案されて利活用されたということで。200円から500円に値上げがありましたけれども、今おっしゃった国立公園の利用で料金を徴収するというようなことは長期的に考えてあり得るのでしょうか。
(副大臣)まだ現時点で何かこのようにとは考えてませんけれども、基本的には国立公園は広いわけですから、すべての地域でそういう料金を徴収するということは良いのかどうかということは、結論が出ている訳でもないと思います。釈迦に説法ですけれども、ああいった素晴らしいものを維持して、また利活用しやすい環境をつくっていくためには、やはり予算というものがかかるというものについては事実でしょうから、直近では観光ということに関すると、国土交通省・観光庁で新たに導入されたいわゆる国際観光旅客税の一部を国立公園に使わせていただきながら、観光資源のブラッシュアップ化ということをやっております。これから先にいろんな実証実験も将来的に考えていきながら、やった結果がどのようなものになるかも含めて、将来的な検討として考えてみてみたいとは思いますけれども、今すぐ何かをということにはならないのではと考えております。
(記者)1点ですけれども、バーゼル条約の改訂の受け止めと、その後の国内の体制をどう進めていくのか、改めてあきもと副大臣の考えをお願いします。
(副大臣)今回のバーゼル条約については日本も協力をしながら進めていったところでございますから、この形が整ったということは1つの成果があったという感想でございます。いずれにしましても、今回の件については汚れたプラスチックを相手国の同意なしには輸出できないし、そしてまた輸入としては歯止めをかけるということでありましょうから。しかし将来的に考えていかなくてはいけないことは、プラスチックの国内循環というものをもっと高めていく必要性があるのではないかなと我々は思いますから、これを1つのきっかけとして、もっと国内循環の構築を精度を上げて目指していかなければいけない、そういう思いです。
(記者)追加で。リサイクルのあり方なのですけれども、汚れたプラスチックはもちろん海外に輸出しないという理屈は分かるのですけれども、汚れていないものまでいろいろと、資源として使えるものはたくさんありますけれども、あくまでリサイクルのあり方としては、国内でほぼリサイクルする構えが、あきもと副大臣として正しいと考えているのか、やはりでも海外で需要があるのであれば、一定程度にしろ、海外に輸出をした上でリサイクルを進めていく方がいいのか、そのバランスの感覚としてはどうでしょうか。
(副大臣)それは需要と供給のバランスの問題ですから、海外で求められているものを、あえて国として止めるということはないのですけれども、国内体制として、自分たちの国で出たものはしっかりと国内で循環させるという基本的な原則に基づいて、物事を考えていくべきだと思います。

(記者)朝日新聞の松尾といいます。関連なのですけれども、国内循環と考えたときに、熱回収をいわゆる循環とみなすのかどうか、プラスチックの戦略でも多少パブリックコメントで意見があったと思いますけれども、それについては副大臣はどうお考えでしょうか。
(副大臣)基本的には3Rの流れをしっかりと構築させていかなければいけないと思います。ただ、御案内のとおりすべてを3Rでできるかというと、そうではないということはありますから、やはり熱回収をしていかなければいけない部分はあると思います。ただその分、我々の政策としてはCO2ということに関連して、極力植物由来のバイオプラスチック、そういったものは熱回収をしていく。そういった組み合わせをトータルとしてどうしていくかということだと思います。
(記者)今のところで確認なのですけれども、要は石油由来のものを燃やすのでなくて、バイオプラスチックなら熱回収に向いているのではないか。そういうことでしょうか。
(副大臣)向いているというか、そういうふうに処理をしてもいいのではないかなと思います。
(記者)ありがとうございます。