大臣談話・大臣記者会見要旨

笹川大臣閣議後記者会見録 (令和8年9月29日(火)10:50~11:04 環境省第一会議室)

1.発言要旨

10月1日から食品ロス削減月間が始まります。環境省としては、消費者庁、農林水産省と連携して、食品ロスの削減に向けた取組について、集中的な普及と啓発に取り組んでいきます。その一環で、毎年、消費者庁と連携して「食品ロス削減推進表彰」を実施しています。今般、応募のあった60件の中から、受賞者が決定しましたので、お知らせします。今年度の環境大臣賞は、「公益財団法人 福岡市学校給食公社」です。同団体は、学級閉鎖や一斉休校により急遽提供できなくなった学校給食用のパンを回収し、市庁舎等で市民向けに販売する取組を進めています。令和3年度から令和7年度までに、約25万個のパンの廃棄の抑制につながりました。今後、同団体の更なる取組推進と、他の地域でも取組が広がっていくことを期待しています。環境省としては、昨日新たなスタートを切った「デコ活」とも連動しつつ、このような優良事例の横展開など、引き続き、食品ロスの削減に向けた取組を推進していきます。皆様におかれましては、食品ロスの削減に向けて、食品ロス削減月間に合わせた報道をしていただきますようにお願いします。

2.質疑応答

(記者)共同通信の水島です。よろしくお願いいたします。
外来種対策について伺います。環境省は先週の金曜日、25日に神戸市で要緊急対処特定外来生物のコガネヒアリ約2万匹が見つかったと発表されました。国内では初めての発見となりますけれども、まず大臣の受け止めを教えてください。また、コガネヒアリを含むいわゆるヒアリ類の確認事例件数は、昨年度に過去最多を記録しました。今後も侵入リスクが懸念される中で、環境省としてこれらの外来種対策にどのように対応していくのか、お考えをお願いいたします。
(大臣)今ご指摘いただきました、9月14日に神戸港のコンテナヤードで、日本国内では初めてのコガネヒアリの侵入が確認されました。コガネヒアリは、米国西南部からメキシコ北部にかけて分布するヒアリの一種だということです。外来生物法に基づく要緊急対処特定外来生物に指定されております。発見したところは、集中的な防除を実施済みということでありますので、今のところ、現時点で定着は確認されておりません。ご質問があったとおり、昨年が過去最多ということでありましたが、残念ながら、本日の時点で、(今年度は)年度としては過去最多を更新したということです。引き続き、港湾関係の調査と防除、水際対策を続けていかなければならないと思います。昨年と比べても、確認件数が最多を更新したということでありますので、1つ注視をしなければならないのは、日本以外の地域でのヒアリの分布関係の拡大を注視していかなければなりません。それに伴って、物流との因果関係、連動と言いましょうか、ヒアリの活動、生息区域が拡大するとなった時には、どの港湾にしてもそうなのですけれど、侵入を考えていかなければいけないという段階であると思います。日本以外のそれぞれの地域の拡大、生息区域の拡大というのは注視をしていかなければいけないと思います。もう1つは、それぞれの港湾地域、日々調査なりしていますけれど、もう少し新技術などで、監視体制を強化できないのかという思いもあります。これについては、所管の課室に少し技術的なものが、どういうことができるのか、例えばドローンを使ってできるのかどうか、これは港湾の所管をしている国交省とも相談しなければなりません。少なくとも何か新しい技術の活用ができるのであればということです。そういうこともぜひ、民間の方とも連携を組んだり、専門家の方と相談したりということは検討してほしい、という話をしました。
 
(記者)NHKの米澤です。
昨日の夕方、東京の八王子で、クマが罠にかかって、錯誤捕獲ということなのですけれども、緊急銃猟が実施されて、都内では初めてということで、地図を見る限り、クマが生息していてもおかしくないというか、山の中の住宅があるような場所ですし、過去にもクマの出没、今年も近辺で目撃があるような場所なので、出没、錯誤捕獲自体はそこまで珍しいような場所ではないかと思いますけれども、都内で初ということですので、念のため受け止めと、秋に向けた注意喚起があれば教えていただけますでしょうか。
(大臣)東京都八王子市という地域で、今お話があったとおり、東京都でも非常に中山間地の山地に近いところですから不思議ではない。確か近くに高尾山も(あったかと思う)。クマの生息行動範囲からすれば、遠いところではありませんから、そういうことを考えたときに、今回、くくりわなにかかったツキノワグマを緊急銃猟で対応した。非常に八王子市の対応が早かった。市としてもマニュアル(を作成していて)、対策本部を立ち上げて、緊急銃猟を行うまでに、報告では2時間というような話を聞いていますので、非常に速やかな対応だったということであります。環境省としても、この八王子市の取組について、それぞれ横展開できるようにしたいと思います。都内で初ということは、ある意味、都内と考えるならば、時間の問題のことでもありましたが、制度として、こういう形で運用していただいたことは好事例の中にも入るわけですから、八王子市の取組に改めて私は敬意を表したいと思います。ただ、今、お話があったとおり、地図(を見る)とか、八王子市とかというと、普通はイメージできるけれど、「都内」というのはまたちょっと違ったニュアンスで(受け)取られる方もいらっしゃると。私も(違ったニュアンスで受け取られる)かな、と思いました。それでも都内ということでの初の緊急銃猟ですから、確かにニュース的には、ですけれど。地域的なものがよく理解できるように、我々も努力はしていきたいと思いますので、報道の皆さん方もぜひよろしくお願いします。
 
(記者)上毛新聞の佐藤です。
冒頭に食品ロスのお話がございましたが、家庭では皆さん工夫されているように思うのですけれども、事業者にどう呼びかけていくか、それで、事業系で出たものをどう活用していくかみたいなところも、すごく大事になってくるのかと思うのですが、そこら辺、事業者に対する呼びかけ、啓発というのをどうしていくのかというところと、あと大臣自身、食品ロスで何か気を使っていることがあれば教えてください。
(大臣)私は、昭和の人間でありますので、「出されたものは残さず食べなさい」という教育のもとで育ちましたので、今でも実践しています。ただ、例えば、私は学校の国会見学などで、「食べるということ、これが健康につながるし、そしてそれが活力になって、スポーツであれ、文化活動であれ、勉強であれ、みんなつながるよ」という話はします。ただ、もう1つ付け加えるならば、「お医者様からアレルギーの話があったなら、それはきちんと指導にのっとってしなさいよ」という話はもちろん付け加えます。先ほど事業者の話がありましたけれど、私も年度(が進む)とともに思うのだけれど、例えば結婚式1つ見ても、出し方にしても、だいぶ工夫をしていると思うし、おそらく物価高騰の中で、外食産業の人たちも、ロスになるよりは、という思いもあるかもしれない。そういった諸々の環境変化の中で、食品ロスを考えていただける機会にはなっていると思います。いずれにしても、我々が大元で言うならば、食品ロスの活用の仕方はあると思います。今ちょっとパーセンテージ、トン数は忘れましたけれど、確か焼却処分も多かったような記憶がありますので、例えば食品ロスという形で出されたものが、どういう形でもう一度(使えるか)、これも循環社会、循環経済ということになるので、それも活用して色々な形があると思います。そういうところもどうシステム化していくかということも大事ではないのかと思います。だから国民一人一人の意識、事業者の意識、同時に、またそれがシステムとして、きちんと、どういう形であれ、生産現場に戻っていくことも大事だと思います。そういう道は、我々はさらに努力して、確実なものにしていくことは大事ではないのかと思います。
 
 
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=kudy8Dy3vPE
 
(以上)